JP2006264501A - 建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 運転室を上昇させた場合、該運転室は左右方向に揺動して(揺れ動いて)安定せず、運転室にいる操縦者にとって快適ではないという課題がある。
【解決手段】 防振用シリンダ17は、左右の下側リンク11のあいだに配設されており、該左右の下側リンク11は、防振シリンダ17が伸長状態にあるとき、左右方向外方に移動して外側支持片8b、13bに押圧状に当接した固定状態になって、内側支持片8a、13aとのあいだは前記左右の隙間の合計隙間S(=S1+S2)を存する防振状態となるため、運転室4を高所に位置させて作業等をしても、運転室4の左右方向の揺動(揺れ動き)が防止されることになって安定する。
【選択図】 図3
【解決手段】 防振用シリンダ17は、左右の下側リンク11のあいだに配設されており、該左右の下側リンク11は、防振シリンダ17が伸長状態にあるとき、左右方向外方に移動して外側支持片8b、13bに押圧状に当接した固定状態になって、内側支持片8a、13aとのあいだは前記左右の隙間の合計隙間S(=S1+S2)を存する防振状態となるため、運転室4を高所に位置させて作業等をしても、運転室4の左右方向の揺動(揺れ動き)が防止されることになって安定する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、油圧ショベル等の建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置の技術分野に属するものである。
一般に、この種の建設機械の中には、運転室と機体本体との間に介設した昇降リンク機構と、運転室を昇降させるための昇降用シリンダとを設けて運転室を昇降自在な構成としたものがあり、この場合、昇降リンク機構は、運転室側と機体本体側とがそれぞれピンを介して上下揺動自在に枢支する構成としたものがあるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭60−193873号公報
ところでこのようなものにおいては、運転室の昇降をスムーズにするため、リンク機構の各枢支部は摺動あるいは隙間を存した状態となっており、この結果、運転室を上昇させた場合、該運転室は左右方向に揺動して(揺れ動いて)安定せず、運転室にいる操縦者にとって快適ではないという問題があり、ここに本発明が解決しようとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、建設機械を構成する機体フレームに、運転室を、昇降リンク機構を介して昇降自在に連結し、昇降用アクチュエータの作動により運転室を昇降するように構成してなる建設機械において、前記昇降リンク機構は、左右に離間するリンク同志の一端部が機体フレーム側に、他端部が運転室側にそれぞれ支軸を介して上下方向揺動自在に軸支される構成とし、前記左右リンクのあいだに、該左右リンクを左右方向外方または内方に移動させて機体フレーム側または/および運転室側に押圧して運転席の防振を目的とした防振用アクチュエータを設けたことを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、防振用アクチュエータは、昇降用アクチュエータが作動しているときには押圧を解除し、作動していないときには押圧をするよう昇降用アクチュエータの作動にタイミングを合わせて作動するように構成されていることを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置である。
請求項3の発明は、請求項1乃至2の何れか一つにおいて、昇降用アクチュエータの昇降作動の開始は、防振用アクチュエータによる押圧が解除された後に行われるように設定されていることを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置である。
請求項2の発明は、請求項1において、防振用アクチュエータは、昇降用アクチュエータが作動しているときには押圧を解除し、作動していないときには押圧をするよう昇降用アクチュエータの作動にタイミングを合わせて作動するように構成されていることを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置である。
請求項3の発明は、請求項1乃至2の何れか一つにおいて、昇降用アクチュエータの昇降作動の開始は、防振用アクチュエータによる押圧が解除された後に行われるように設定されていることを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置である。
請求項1の発明とすることにより、運転室を高所位置で作業等をしても、運転室の左右方向の揺動(揺れ動き)が防止されることになって安定する。
請求項2または請求項3の発明とすることにより、運転室の昇降動がスムーズにできる。
請求項2または請求項3の発明とすることにより、運転室の昇降動がスムーズにできる。
次に、本発明の第一の実施の形態について、図1〜図5に基づいて説明する。図面において、1は昇降自在な運転室を有する建設機械の一つである油圧ショベルであって、該油圧ショベル1は、クローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2に旋回自在に設けられる上部旋回体3とから構成され、該上部旋回体3には、後述する昇降自在な運転室4と該運転室4の左右方向側方に設けられたブーム等の作業アタッチメントと、後方のエンジンルーム6等の各種の部材装置から構成されていること等は何れも従来通であるので、その詳細については省略する。
前記上部旋回体3を構成する旋回体フレーム7には、エンジンルーム6の前部に位置する状態で左右方向に幅広なコラム8が上方に向けて延設されているが、該コラム8の上半部左右両側には、前方に突出しかつ左右に対向する内外側の支持片8a、8bがそれぞれ設けられている。一方、9は運転室4を昇降させるための昇降リンク機構であって、該昇降リンク9機構は、上下に平行状に配した一対のリンク10、11が左右に設けられた平行リンク機構によって構成され、前記上下一対のリンク10、11の一端部が前記内外側の支持片8a、8bのあいだに隙間を有する遊嵌状態で挟持され、左右の支軸12、12aを介して支持片8a、8bに上下方向揺動自在に軸支されている。
一方、前記運転室4の下部に設けられるステー13の後部には、前記支持片8a、8bに対応する状態で内外側の支持片13a、13bが設けられ、該内外側支持片13a、13bのあいだに隙間(図3の(A)では内外側に隙間S1、S2がある状態で図示されている)を有する遊嵌状態で挟持され、左右の支軸14、14aを介して上下方向揺動自在に軸支されており、これによって運転室4は上下方向に移動可能な状態で旋回体フレーム7に支持されている。
また、15は左右上側リンク10間に介設された連結体であって、本実施の形態では踏み台に兼用されており、これによって左右上側リンク10同志は一体化されているが、該連結体13と旋回体フレーム7とのあいだには、昇降用アクチュエータに相当する昇降シリンダ16が介装されており、該昇降シリンダ16の伸縮作動によって運転室4の昇降ができるようになっている。
また、17は左右下側リンク11間に左右方向水平状に配設された防振用シリンダであって、該防振用シリンダ17は、左右端部が左右下側リンク11のリンク長方向中間部(中央部)にピン18を介して回動自在に軸支されている。因みに、防振用シリンダ17は本発明の防振用アクチュエータに相当する。
そして左右の下側リンク11は、防振用シリンダ17が後述するように縮小状態にあるときには内外側支持片8a、8bと13a、13bとのあいだに前記内外側の隙間S1、S2を有した遊嵌状の防振解除状態で支持されるが、伸長状態にあるときには、左右方向外方に移動して外側支持片8b、13bに押圧状に当接した固定状態になる一方、内側支持片8a、13aとのあいだは前記左右の隙間の合計隙間S(=S1+S2)を存する防振状態となり、これによって運転室4の左右揺動が防止される揺動防止状態になるようになっている。
そして左右の下側リンク11は、防振用シリンダ17が後述するように縮小状態にあるときには内外側支持片8a、8bと13a、13bとのあいだに前記内外側の隙間S1、S2を有した遊嵌状の防振解除状態で支持されるが、伸長状態にあるときには、左右方向外方に移動して外側支持片8b、13bに押圧状に当接した固定状態になる一方、内側支持片8a、13aとのあいだは前記左右の隙間の合計隙間S(=S1+S2)を存する防振状態となり、これによって運転室4の左右揺動が防止される揺動防止状態になるようになっている。
次に、図5に前記昇降シリンダ16と防振用シリンダ17の油圧回路図を示す。19は前記エンジンルーム6内に内装されるエンジン、20は該エンジン19からの動力を受けて駆動する油圧ポンプであって、該油圧ポンプ20からの圧油は、制御バルブ21を介して前記シリンダ16、17に供給されるようになっている。すなわち、前記制御バルブ21はパイロット操作式の三位置切換え弁であって、該制御バルブ21には、油圧ポンプ20からの圧油が供給される油路A、油圧タンクTに連結される油路Bがそれぞれ接続される一方、昇降シリンダ16のヘッド側油室16aに接続される油路Cとロッド側油室16bに接続される油路Dとが接続されている。そして図示しない昇降スイッチがOFFされている場合には、制御バルブ21は中立位置Nに位置し、この場合には油圧ポンプ20から供給される圧油は油圧タンクTにリターンするようになっている。
一方、昇降スイッチを上昇側にON操作した場合、制御バルブ21を上昇位置X側に切換えるパイロット圧油が供給され、これによって油圧ポンプ20からの圧油は、制御バルブ21を経由してヘッド側油室16aに供給されて昇降用シリンダ16が伸長し、運転室4が上昇するようになっている。また昇降スイッチを下降側にON操作した場合、制御バルブ21を下降位置Y側に切換えるパイロット圧油が供給され、これによって油圧ポンプ20からの圧油は、制御バルブ21を経由してロッド側油室16bに供給されて昇降シリンダ16が縮小し、運転室4が下降するようになっている。尚、制御バルブ21から昇降シリンダ16に至る油路C、Dには落下防止弁23が設けられている。
一方、防振用シリンダ17は、ヘッド側油室17aに接続される油路F、ロッド側油室17bに接続される油路Gは、前記制御バルブ20から昇降シリンダ16に至る油路C、Dに対し、落下防止弁22よりも昇降シリンダ16側に位置してそれぞれ分岐接続されている。
そして、油圧ポンプ20からの圧油が、前述したように昇降シリンダ16のヘッド側油室16aに供給されて運転室4が上昇する場合、これに伴って防振用シリンダ17のヘッド側油室17aに圧油供給がなされ、これによって前記防振状態になって上昇した運転席4の左右揺動が防止される。これに対し、油圧ポンプ21からの圧油が昇降シリンダ16のロッド側油室16bに供給されて運転室4が下降する場合、これに伴って防振用シリンダ17のロッド側油室17bに圧油供給がなされ、これによって前記防振解除状態になって運転席4の下降がなされる。
そして、油圧ポンプ20からの圧油が、前述したように昇降シリンダ16のヘッド側油室16aに供給されて運転室4が上昇する場合、これに伴って防振用シリンダ17のヘッド側油室17aに圧油供給がなされ、これによって前記防振状態になって上昇した運転席4の左右揺動が防止される。これに対し、油圧ポンプ21からの圧油が昇降シリンダ16のロッド側油室16bに供給されて運転室4が下降する場合、これに伴って防振用シリンダ17のロッド側油室17bに圧油供給がなされ、これによって前記防振解除状態になって運転席4の下降がなされる。
叙述の如く構成された本実施の形態において、防振用シリンダ17は、両端が左右下側リンク11にピン18を介して支持されており、防振用シリンダ17が伸長状態になると、左右下側リンク11は外側支持片8b、13b側にそれぞれ強制移動することになって該外側支持片8b、13bに押圧状に当接して固定状態になるため、運転室4は防振状態となり、これによって運転室4を高所に位置させて作業等をしても、運転室4の左右方向の揺動(揺れ動き)が防止されることになって安定する。
また、防振用シリンダ17は、左右の下側リンク11同志を連結する部材としても機能する為、連結部材が不要となり、部品点数を低減できる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものでないことは勿論であって、防振用アクチュエータ(防振用シリンダ17)を複数設けることができ、また下側左右リンク11は、左右方向外方ではなく、左右方向内方に移動して防振状態となるように構成してもよく、さらには左右方向外方、または左右方向内方に移動して防振状態になる場合、下側左右リンク11は機体フレーム7または運転室4の何れか一方に押圧状に当接するようにしてもそれなりの防振効果を発揮することができるが、防振効果を高めるためには両方に当接するように構成することが好ましい。
また本発明は、図6、7、8に示される第二の実施の形態のようにしても実施することができる。このものにおいて、前記第一の実施の形態と同様のものについては同じ引出し符号を付してその詳細な説明を省略する。
本第二の実施の形態のものは、昇降シリンダ16と防振用シリンダ17との伸縮をそれぞれ制御するコントローラ23を設けて円滑な運転室4の昇降ができるようにしたものである。
24は油圧ポンプであって、該油圧ポンプ24からの圧油は、分岐した油路Hと油路Iとに供給される。前記油路Hに供給された圧油は昇降シリンダ24の伸縮を切換える昇降制御バルブ25を介して昇降シリンダ16に供給されるようになっている。該昇降制御バルブ25は、電気(電磁)操作式の三位置切換え弁であって、中立位置Nに位置させると、油路Hから供給される圧油が油タンクT2にリターンされるとともに、ヘッド側油室16c及びロッド側油室16dの圧油が排出されない状態となって、昇降シリンダ16が固定される。
また本発明は、図6、7、8に示される第二の実施の形態のようにしても実施することができる。このものにおいて、前記第一の実施の形態と同様のものについては同じ引出し符号を付してその詳細な説明を省略する。
本第二の実施の形態のものは、昇降シリンダ16と防振用シリンダ17との伸縮をそれぞれ制御するコントローラ23を設けて円滑な運転室4の昇降ができるようにしたものである。
24は油圧ポンプであって、該油圧ポンプ24からの圧油は、分岐した油路Hと油路Iとに供給される。前記油路Hに供給された圧油は昇降シリンダ24の伸縮を切換える昇降制御バルブ25を介して昇降シリンダ16に供給されるようになっている。該昇降制御バルブ25は、電気(電磁)操作式の三位置切換え弁であって、中立位置Nに位置させると、油路Hから供給される圧油が油タンクT2にリターンされるとともに、ヘッド側油室16c及びロッド側油室16dの圧油が排出されない状態となって、昇降シリンダ16が固定される。
昇降制御バルブ25を伸長側(X側)に切換えると油路Hから供給される圧油は、昇降制御バルブ25を経由してヘッド側油室16cに供給されて昇降シリンダ16を伸長させることによって、運転室4が上昇するようになっている。また、昇降制御バルブ25を縮小(Y側)に切換えると、油路Hに供給される圧油は昇降制御バルブ25を経由してロッド側油室16dに供給されて昇降シリンダ16を縮小させることによって、運転室4が下降するようになっている。
一方、油路I側に供給された圧油は、防振用シリンダ17の伸縮を切換える防振制御バルブ26を介して防振用シリンダ17に供給されるようになっている。該防振制御バルブ26は、電気(電磁)操作式の三位置切換え弁であって、中立位置Nに位置すると油路Iから供給される圧油はタンクT2にリターンされ、ヘッド側油室17c及びロッド側油室17dに供給排出される油路は遮断されているため、防振用シリンダ17は固定状態となる。
一方、油路I側に供給された圧油は、防振用シリンダ17の伸縮を切換える防振制御バルブ26を介して防振用シリンダ17に供給されるようになっている。該防振制御バルブ26は、電気(電磁)操作式の三位置切換え弁であって、中立位置Nに位置すると油路Iから供給される圧油はタンクT2にリターンされ、ヘッド側油室17c及びロッド側油室17dに供給排出される油路は遮断されているため、防振用シリンダ17は固定状態となる。
防振制御バルブ26を防振側(X側)に切換えると油路Iから供給される圧油は、防振制御バルブ26を経由してヘッド側油室17cに供給されて防振用シリンダ17が伸長し、リンク機構9が固定され、運転室4の防振をするようになっている。また、防振制御バルブ26を防振解除側(Y側)に切換えると、ヘッド側油室17c及びロッド側油室17dから防振制御バルブ26を経由して油タンクT2までの油路が開放されるため、防振用シリンダ17の伸縮可動が容易な自由状態となって、リンク機構9の固定が解除され、運転室4の防振を解除するようになっている。
前記昇降制御バルブ25および防振制御バルブ26はコントローラ23からの制御指令によって前記切換えをするが、該切換えは、運転室4に設けた昇降スイッチ27のスイッチ操作によって行われるようになっており、その手順について図8に示すフローチャート図によって説明する。コントローラ23は、昇降スイッチ27が停止、下降、上昇操作の何れであるかを該昇降スイッチ27からの信号に基づいて判断(ステップP1)し、下降操作がなされていると判断されると、第一タイマJ1をセットし、該第一タイマJ1時間を経過するまで防振制御バルブ26に対して防振解除側の切換え(Y側への切換え)指令が出力され(ステップP2)、これによって防振用シリンダ17がフリーな状態となって、リンク機構9の固定が解除され、この固定解除が確実となる第一タイマJ1時間(例えば1秒)が経過すると、防振制御バルブ26に対しての防振解除側への切換え(Y側への切換え)指令と共に、昇降制御バルブ25に対して縮小側への切換え(Y側への切換え)指令が出力され(ステップP3)、これによって、昇降シリンダ16が縮小し、運転室4が下降する。
この下降状態で、昇降スイッチ27が停止位置に操作されたと判断する(ステップP4)と、第二タイマJ2をセットすると共に、昇降制御バルブ25に対して中立位置Nへの切換えの指令を出力し(ステップP5)て下降停止をし、さらに防振制御バルブ26に対して伸長側への切換え(X側への切換え)指令を、防振用シリンダ17が伸長してリンク機構9が固定されるに十分な時間として設定される第二タイマJ2のタイマ時間(例えば1秒)のあいだ出力され(ステップP6)、第二タイマJ2時間が経過すると防振制御バルブ26に対して中立位置Nへの切換え指令が出力され(ステップP7)、これによって防振用シリンダ17が固定され、運転室4は防振状態に維持されるようになっている。
また、ステップP1において、昇降スイッチ27が上昇操作されていると判断された場合には、ステップP3で、昇降制御バルブ25への切換え指令が伸長側(X側)になされる点が異なる以外は、同じであるので、説明は省略する。
また、ステップP1において、停止と判断された場合には、ステップP1にリターンすることになり、この場合には、防振制御バルブ26、昇降制御バルブ25は中立状態に維持されることになって伸縮作動することはない。
また、ステップP1において、昇降スイッチ27が上昇操作されていると判断された場合には、ステップP3で、昇降制御バルブ25への切換え指令が伸長側(X側)になされる点が異なる以外は、同じであるので、説明は省略する。
また、ステップP1において、停止と判断された場合には、ステップP1にリターンすることになり、この場合には、防振制御バルブ26、昇降制御バルブ25は中立状態に維持されることになって伸縮作動することはない。
叙述の如く構成された本実施の形態において、昇降スイッチ27の切換えに伴って昇降制御バルブ25と防振制御バルブ26とを連動して伸縮制御して運転席4の昇降制御と防振制御とが実行できることになるが、このものでは、昇降スイッチ27を上昇側または下降側に切換えた場合、防振用シリンダ17は、昇降シリンダ16の伸縮制御がなされる前にリンク機構9の押圧を解除してフリーな状態になってから、昇降シリンダ16が伸縮して運転席4の昇降制御が実行される、つまり防振状態が解除された後に運転席4の昇降が行われることになって、運転室4の昇降作動が防振制御に邪魔されることがなくスムーズに行うことができるという更なる利点がある。
さらに本発明は、図9に示される第三の実施の形態のようにしても実施することができる。このものにおいて、前記第一の実施の形態と同様のものについては同じ引出し符号を付してその詳細な説明を省略する。
本第三の実施の形態では、防振用シリンダ28として、ばね付き単動シリンダを採用したものである。つまりこのものは、ピストン28aがロッド引き込み側にばね28bの付勢力で押されており、ヘッド側油室28cが油タンクT3と油路を介して連通している状態では、つまり、防振制御バルブ29が防振解除側(Y側)に切換えられる状態では防振用シリンダ28がばね付勢力を得て所定位置まで縮小し、これによってリンク機構9の固定(防振)を解除する設定になっている。
本第三の実施の形態では、防振用シリンダ28として、ばね付き単動シリンダを採用したものである。つまりこのものは、ピストン28aがロッド引き込み側にばね28bの付勢力で押されており、ヘッド側油室28cが油タンクT3と油路を介して連通している状態では、つまり、防振制御バルブ29が防振解除側(Y側)に切換えられる状態では防振用シリンダ28がばね付勢力を得て所定位置まで縮小し、これによってリンク機構9の固定(防振)を解除する設定になっている。
そして本第三の実施の形態のものにおいて、防振制御バルブ29、昇降制御バルブ25を前記第二の実施の形態のように切換え制御することで、運転席4を昇降させる場合に、該運転席4の昇降が、予め防振解除がなされた後、これにタイミングを合わせて実行されることになって防振制御に邪魔されることがない円滑な運転席4の昇降が実行されることになる。
1 油圧ショベル
4 運転室
7 機体フレーム
8 コラム
8a、8b 内外側支持片
9 昇降リンク機構
10、11 上下リンク
13 ステー
13a、13b 内外側支持片
16 昇降シリンダ
17 防振用シリンダ
18 ピン
23 コントローラ
25 昇降制御バルブ
26 防振制御バルブ
27 昇降スイッチ
4 運転室
7 機体フレーム
8 コラム
8a、8b 内外側支持片
9 昇降リンク機構
10、11 上下リンク
13 ステー
13a、13b 内外側支持片
16 昇降シリンダ
17 防振用シリンダ
18 ピン
23 コントローラ
25 昇降制御バルブ
26 防振制御バルブ
27 昇降スイッチ
Claims (3)
- 建設機械を構成する機体フレームに、運転室を、昇降リンク機構を介して昇降自在に連結し、昇降用アクチュエータの作動により運転室を昇降するように構成してなる建設機械において、前記昇降リンク機構は、左右に離間するリンク同志の一端部が機体フレーム側に、他端部が運転室側にそれぞれ支軸を介して上下方向揺動自在に軸支される構成とし、前記左右リンクのあいだに、該左右リンクを左右方向外方または内方に移動させて機体フレーム側または/および運転室側に押圧して運転席の防振を目的とした防振用アクチュエータを設けたことを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置。
- 請求項1において、防振用アクチュエータは、昇降用アクチュエータが作動しているときには押圧を解除し、作動していないときには押圧をするよう昇降用アクチュエータの作動にタイミングを合わせて作動するように構成されていることを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置。
- 請求項1乃至2の何れか一つにおいて、昇降用アクチュエータの昇降作動の開始は、防振用アクチュエータによる押圧が解除された後に行われるように設定されていることを特徴とする建設機械における昇降自在な運転室の振動防止装置。
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JP2008120176A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | 作業機の運転室昇降装置 |
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