JP2006264299A - 装飾用フィルム - Google Patents

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滝雄 湧川
Kenichi Kato
賢一 加藤
Kazuaki Hojo
和昭 北条
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Abstract

【課題】意匠性、装飾性に優れ、また、表面がゆず肌状に見えず、粘着剤層の変形もなく、従って鮮映性および外観性に優れ、かつ耐擦傷性にも優れる装飾用フィルムを提供する。
【解決手段】ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有することを特徴とする装飾用フィルム。
【選択図】図2

Description

本発明は、装飾用フィルムに関する。特に本発明は、光輝性顔料を含有層を有する、意匠性に優れた装飾用フィルムであって、耐擦傷性に優れ、かつ、表面がゆず肌状に見えず、粘着剤層の変形のない装飾用フィルムに関する。
種々の絵柄を有する窓ガラス装飾用フィルムとして、光輝性顔料を含有する層を含むフィルムが提案されている(例えば、特許文献1および2)。これらのフィルムは、図1に示すように、基材(ポリエステルフィルム)(A)の片面に顔料含有層(C)およびその上にクリア層(ハードコート層)(B)を有し、基材の顔料含有層とは反対の面に粘着剤層(D)を有する。ここで、顔料含有層は、意匠性を出すためには十分な厚さ、例えば5〜7μmの厚さ(乾燥時)を必要とする。一方、ハードコート層は、2〜4μmの厚さを有するのが好ましい。ハードコート層は、厚くしすぎるとフィルムにカールを生じ、フィルムの被着体への貼り付けが困難になるため、あまり厚くすることができない。従って、上記のような構成を有する装飾用フィルムでは、図1に示すように、顔料含有層が凸状部分を有して顔料含有層表面に軽微な凹凸を生じ、その結果、ハードコート層がゆず肌状に見え、鮮映性や外観性に劣るという問題がある。さらに、上記凹凸は、装飾用フィルムを製品として巻き取った際に粘着剤層を変形させ、その結果、装飾用フィルムを被着体に貼付したときに上記変形が鮮映性や外観性を損ねるという問題がある。また、上記凹凸の結果、その凸状部分のハードコート層が薄くなり、ハードコート層の効果(耐擦傷性)が低下するという問題もある。
特開2000−256041号公報 特開2002−36450号公報
本発明の目的は、光輝性顔料を含有する層を有する、意匠性に優れた装飾用フィルムであって、ハードコート層がゆず肌状に見えず、また粘着剤層の変形もなく、かつ耐擦傷性に優れた装飾用フィルムを提供することである。なお、本明細書において「ゆず肌状に見えない」は、下記実施例の項に記載した、ゆず肌に関する試験法に基づく。
すなわち、本発明は、
(1)ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を有し、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有することを特徴とする装飾用フィルム、
(2)ハードコート層(B)がゆず肌状に見えないことを特徴とする上記(1)の装飾用フィルム、
(3)ポリエステルフィルム(A)が、両面易接着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする上記(1)または(2)の装飾用フィルム、
(4)光輝性顔料が、酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(5)光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(6)光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料と酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された雲母顔料との組み合わせからなることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(7)光輝性顔料が、アルミニウム箔片顔料であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(8)粘着剤層(D)が紫外線吸収剤を含むことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1の装飾用フィルム、
(9)ガラス装飾用フィルムであることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1の装飾用フィルム、
である。
また、本発明は、
(10)ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を施与し、次いでポリエステルフィルム(A)の、該ハードコート層(B)を施与した面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を施与し、次いで該層(C)の上に粘着剤層(D)を施与することを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1の装飾用フィルムの製造方法
をも提供する。
本発明の装飾用フィルムは、ガラスなどの被着体に貼り付けたとき、優れた意匠性、外観性、鮮映性および耐擦傷性を提供し、さらに飛散防止性をも提供する。
本発明の装飾用フィルムを、図を参照して説明する。
図2は本発明の装飾用フィルムの1例を示す図である。図2に示すように、本発明の装飾用フィルムは、ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有する。
ポリエステルフィルム(A)としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリトリメチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルムが挙げられ、好ましくは、両面易接着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートである。ポリエステルフィルム(A)は、好ましくは、以下に定義する透明性を有する。すなわち、本明細書において、「透明性」は、JISA 5759で規定される可視光線透過率が60%以上であることを意味する。本発明におけるポリエステルフィルムは、より好ましくは、上記可視光線透過率が80%以上、さらにより好ましくは90%以上である透明性を有する。
ポリエステルフィルム(A)の厚さは、本発明の装飾用フィルムの使途に応じて広く変更することができるが、好ましくは12〜200μm、より好ましくは25〜100μmである。
ハードコート層(B)は、ポリエステルフィルムの劣化を防ぎ、また、ポリエステルフィルムの表面に傷が付くのを防ぐ。ハードコート層は、公知の電離放射線硬化型塗料、熱硬化型塗料等を用いることができるが、電離放射線硬化型塗料を用いるのが好ましい。電離放射線に特に制限はなく、例えば、電子線、放射線、紫外線などを挙げることができる。電離放射線硬化型塗料をポリエステルフィルム(A)の片面に塗布、乾燥したのち、電離放射線を照射して架橋させることにより、ハードコート層としての強靭な塗膜を形成することができる。
電離放射線の中で、紫外線は装置が簡単であり、取扱いが容易であることから、特に好適に用いることができる。電離放射線硬化型塗料に使用される電離放射線硬化型樹脂については特に制限はなく、紫外線や電子線硬化によりJISK 5400において定義される鉛筆硬度H以上の塗膜を与える樹脂であれば任意に使用することができる。このような電離放射線硬化型樹脂としては、例えば、多価アルコールのアクリル酸又はメタクリル酸エステルから合成されるような多官能性のアクリレート樹脂、ジイソシアネート、多価アルコール及びアクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシエステル等から合成されるような多官能性のウレタンアクリレート樹脂などを挙げることができる。これらの他にも、アクリレート系官能基を有するポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等を必要に応じて使用することができる。これらの中で、アクリル系紫外線硬化型樹脂が特に好ましく、その市販例として、大日精化工業(株)製のセイカビームPET−HC801(商品名)を挙げることができる。
ハードコート層(B)の厚さは、所望の効果に応じて広く変更し得るが、好ましくは1〜10μm、より好ましくは2〜4μmである。
層(C)は、光輝性顔料を含有する。光輝性顔料は、光の干渉によって光輝性を有するものであり、例えばパール顔料、蓄光性夜光顔料、およびメタリック顔料が挙げられる。パール顔料の例としては、メルク社から「シラリック」の商品名で市販されている顔料などの、酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料および、メルク社から「イリオジン」の商品名で市販されている顔料などの、酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された雲母顔料が挙げられる。蓄光性夜光顔料の例としては、根本特殊化学(株)から「N夜光ルミノーバ」の商品名で市販されている顔料が挙げられる。メタリック顔料の例としては、アルミニウム箔片顔料が挙げられる。本発明では、好ましくは、上記光輝性顔料を単独でまたは2種以上の組み合わせで含有するインクを用いて層(C)を形成する。本発明では、層(C)が上記光輝性顔料を含有することによって、意匠性に優れた装飾用フィルムを提供することができる。
層(C)の厚さ(乾燥時)は、意匠性を出すのに十分な厚さであり、2〜50μm、好ましくは2〜20μm、より好ましくは2〜12μm、さらに好ましくは3〜9μmである。
層(C)は、スクリーン印刷法、グラビア印刷法、オフセット印刷法、フレキソ印刷法等の各種印刷法によって形成することができる。意匠性を出すのに十分な厚さの層(C)を得る点から、好ましくはスクリーン印刷法が使用される。
粘着剤層(D)は、通常の粘着剤、例えばアクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤等を所望の厚さで塗布することにより形成することができる。アクリル系粘着剤としては、例えば、溶剤型アクリル系粘着剤、非水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水系エマルジョン型アクリル系粘着剤、水溶性型アクリル系粘着剤などを挙げることができる。これらの中で、溶剤型アクリル系粘着剤を好適に用いることができる。アクリル系粘着剤を構成するモノマー単位としては、例えば、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチルなどの粘着成分、アクリル酸エチル、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリルなどの凝集成分、アクリル酸、無水マレイン酸、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの反応成分などを挙げることができる。アクリル系粘着剤には、必要に応じて粘着付与剤を配合することができる。粘着付与剤としては、例えば、ロジン、ロジンエステル、石油樹脂、テルペン樹脂、キシレン樹脂、スチレン樹脂などを挙げることができる。粘着付与樹脂を配合することにより、アクリル系粘着剤の粘着力を向上することができる。
粘着剤層(D)の厚さは、好ましくは10〜100μm、より好ましくは15〜40μmである。
粘着剤層(D)は、さらに、紫外線吸収剤を含むことができる。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系、サルチレート系、ベンゾトリアゾール系、アクリロニトリル系、金属錯塩系、ヒンダードアミン系のものが挙げられる。なかでもベンゾトリアゾール系を好適に用いることができる。
本発明の装飾用フィルムは、好ましくは粘着剤層の上に剥離ライナー(図示せず)を有する。このとき、上記粘着剤層(D)として、剥離ライナー付き粘着剤層を使用することもできる。剥離ライナーあるいは剥離ライナー付き粘着剤層は、商業的に容易に入手可能である。
本発明の装飾用フィルムの製造では、ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を施与した後、ポリエステルフィルム(A)の上記とは反対の面に層(C)を施与し、次いで上記層(C)の上に粘着剤層(D)を施与することができる。従来の装飾用フィルムでは、図1に示すように、ポリエステルフィルム(A)とハードコート層(B)との間に層(C)が存在するため、まず、ハードコート層を有しない生のポリエステルフィルムに層(C)を施与しなければならず、そのとき、ポリエステルフィルムの層(C)を施与しない面に傷が付き得る。装飾用フィルムのベースであるポリエステルフィルムに傷が付くことは重大な欠点である。しかし、本発明の装飾用フィルムでは、図2に示すように、層(C)がポリエステルフィルム(A)のハードコート層(B)とは反対の面にあるので、予めハードコート層(B)が施与されたポリエステルフィルム(A)に層(C)を施与することができ、したがって、層(C)の施与時にポリエステルフィルム(A)に傷が生じるのを防ぐことができる。また、ポリエステルフィルム(A)がハードコート層(B)を有することにより、層(C)の施与時にポリエステルフィルム(A)の滑り性が良くなり、装飾用フィルムの生産性が上がるという利点も得られる。
次に、本発明を実施例および比較例を参照してさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。実施例および比較例で使用した試験法は以下の通りである。
試験法
(1)表面性(ゆず肌):
上部に設置した40W白色蛍光灯の下に、得られた装飾用フィルムを、粘着剤層とは反対の面を上にして、上記蛍光灯に対して平行に置き、フィルムに光を当てる。そして、フィルムの上から、フィルム面に対して5〜60度の角度でフィルムの表面を観察し、次の評価基準に従って評価した。
○:ゆず肌状に見えない。
×:ゆず肌状に見える。
(2)粘着剤層の変形の有無:
得られた装飾用フィルムをロール状に巻き7日間放置した後、粘着剤層に変形があるかどうかを目視観察し、次の評価基準に従って評価した。
○:粘着剤層に変形が認められない。
×:粘着剤層に変形が認められる。
(3)意匠性:
得られた装飾用フィルムの透過色と反射色との色調差や輝度感(夜光性による輝度感あるいは玉虫色のような色変化による輝度感)を目視観察し、次の評価基準に従って評価した。
◎:色調差や輝度感が大きく、意匠性に非常に優れる。
○:色調差や輝度感を有し、意匠性に優れる。
×:色調差や輝度感が無く、意匠性に劣る。
なお、◎の評価に関しては、その評価の根拠をa〜cによって括弧書きで付記した。ここで、aは色調差が大きい場合であり、bは夜光性による輝度感が大きい場合であり、cは玉虫色のような色変化による輝度感が大きい場合である。
(4)飛散防止性:
得られた装飾用フィルムをガラスに貼付し、JIS A 5759に規定されるA法(衝撃破壊試験)とB法(層間変形破壊試験)に基づいて試験を行なった。A法では、落下高さ30cmにて衝撃破壊試験を行い、大きな破片10個の総質量が80g以下であること、かつ落下した1片の質量が55g以下であるものを合格であると判定した。B法ではガラス飛散防止率Aが95%以上であるものを合格として判定した。これら双方の試験に合格したものを○、片方のみに合格したものを△、双方とも不合格のものを×として評価した。
(5)耐擦傷性:
得られた装飾用フィルムの粘着剤層とは反対の面について、JIS A 5400に基づいて1.96N荷重の条件において鉛筆硬度試験を行い、次の評価基準に従って評価した。
○:硬度がH以上である。
×:硬度がH未満である。
(6)印刷時の生産性:
装飾用フィルムの製造における印刷時の生産速度を、ハードコート層を有しない装飾用フィルム(比較例2)の場合の生産速度と比較し、次の評価基準に従って評価した。
○:ハードコート層を有しない場合の生産速度より2割以上増加した。
×:ハードコート層を有しない場合の生産速度と同じであった。
(7)印刷時におけるフィルムの擦り傷:
装飾用フィルムの製造において、印刷時にフィルムに擦り傷を生じるかどうかを調べるため、印刷直後のフィルムの印刷面とは反対の面を目視観察し、次の評価基準に従って評価した。
○:擦り傷が認められない。
×:擦り傷が認められる。
ポリエステルフィルム(A)として厚さ50μmの透明二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(コスモシャインA4300、東洋紡績(株)製)を使用した。このフィルムの片面にハードコート層(B)として、アクリル系紫外線硬化型塗料(セイカビームPET−HC801、大日精化工業(株)製)を3μmの厚さで施与した。次いで、上記ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を施与した面とは反対の面に、層(C)を6μmの厚さで施与した。層(C)の施与は、パール顔料(シラリック(商品名)T60−10WNT(メルク社製)、酸化チタンで被覆された鱗片形状アルミナ顔料)を20質量%含有するインク(メジウムとしてポリエステル系樹脂を含有する)を用いてスクリーン印刷法により行った。次いで、層(C)の上に粘着剤層(D)として、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.5%を含有したアクリル系粘着剤(SKダイン1429DT、綜研化学(株)製)を25μmの厚さで塗布して、図2に示す構成を有する本発明の装飾用フィルムを得た。得られた装飾用フィルムの評価を上記試験法に従って行った。結果を表1に示す。
実施例1の方法を繰返したが、ただし、インクとして、パール顔料の他にクリアー墨顔料、クリアー赤顔料およびクリアー青顔料を1:1:8の質量比で合計5質量%含むものを使用した。結果を表1に示す。
実施例1の方法を繰返したが、ただし、ポリエステルフィルム(A)の厚さを75μmとし、インクとして、パール顔料(シラリック(商品名)F60−51WNT(メルク社製)、酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料)を20質量%含有するインク(メジウムとしてポリエステル系樹脂を含有する)を使用した。結果を表1に示す。
実施例3の方法を繰返したが、ただしインクとして、パール顔料の他にクリアー墨顔料、クリアー赤顔料およびクリアー青顔料を1:3:6の質量比で合計3質量%含むものを使用した。結果を表1に示す。
実施例1の方法を繰返したが、ただし、ポリエステルフィルム(A)の厚さを38μmとした。結果を表1に示す。
実施例1の方法を繰返したが、ただし、インクとして、蓄光性夜光顔料(N夜光ルミノーバ(商品名)、根本特殊化学(株)製)を50質量%含有するインク(メジウムとしてポリエステル系樹脂を含有する)を使用した。結果を表1に示す。
実施例1の方法を繰返したが、ただし、インクとして、蓄光性夜光顔料(N夜光ルミノーバ(商品名)、根本特殊化学(株)製)を48質量%およびパール顔料(イリオジン(商品名)123(メルク社製)、酸化チタンで被覆された雲母顔料)を2質量%含有するインク(メジウムとしてポリエステル系樹脂を含有する)を使用した。結果を表1に示す。
実施例1の方法を繰返したが、ただし、インクとして、アルミニウム箔片顔料を7質量%含有するインク(プレール・レインボーインキ(商品名)、ミノグループ社製)を使用した。結果を表1に示す。
Figure 2006264299
比較例1
実施例1と同様の材料を使用して、まず、ポリエステルフィルム(A)(厚さ50μm)の片面にスクリーン印刷法によって層(C)を6μmの厚さで施与した後、上記層(C)の上にハードコート層(B)を3μmの厚さで施与し、次いで、上記ポリエステルフィルム(A)の上記とは反対の面に粘着剤層(D)を25μmの厚さで塗布して、図1に示す構成を有する装飾用フィルムを得た。結果を表2に示す。
比較例2
実施例1の装飾用フィルムにおいて、ハードコート層(B)を塗布しなかった以外は実施例1と同様にして装飾用フィルムを得た。結果を表2に示す。
Figure 2006264299
表1から明らかなように、実施例1〜8の本発明に従う装飾用フィルムは、機能および外観に優れ、かつ印刷時の生産性も良好であった。
一方、表2から明らかなように、図1に示す構成を有する比較例1の装飾用フィルムは、表面がゆず肌状に見え、粘着剤層に変形があり、また、ポリエステルフィルムの印刷面とは反対の面に傷を有し、印刷時の生産性にも劣った。ハードコート層を有しない比較例2の装飾用フィルムは、表面がゆず肌状に見えず、粘着剤層の変形も有しないものの、耐擦傷性に劣り、ポリエステルフィルムの印刷面とは反対の面に傷を有し、また、印刷時の生産性に劣った。
本発明の装飾用フィルムは、ガラスや樹脂板、壁面などに貼付して使用される。例えば、家屋やビルなどの構築物の透明な窓ガラス、自動車や電車などの車両の透明な窓ガラス、樹脂板、壁面などに貼付して使用することができる。本発明の装飾用フィルムは、層(C)が光輝性顔料を含有し、また各種印刷法によって種々の絵柄が付与され得るので、意匠性、装飾性に優れ、また、図2に示す構成を有することにより、表面がゆず肌状に見えず、粘着剤層の変形もなく、従って鮮映性や外観性に優れ、かつ耐擦傷性にも優れる。
従来の装飾用フィルムを示す図である。 本発明の装飾用フィルムを示す図である。
符号の説明
A ポリエステルフィルム
B ハードコート層
C 光輝性顔料を含有する層
D 粘着剤層

Claims (10)

  1. ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を有し、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有することを特徴とする装飾用フィルム。
  2. ハードコート層(B)がゆず肌状に見えないことを特徴とする請求項1記載の装飾用フィルム。
  3. ポリエステルフィルム(A)が、両面易接着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1または2記載の装飾用フィルム
  4. 光輝性顔料が、酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
  5. 光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
  6. 光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料と酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された雲母顔料との組み合わせからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
  7. 光輝性顔料が、アルミニウム箔片顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
  8. 粘着剤層(D)が紫外線吸収剤を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
  9. ガラス装飾用フィルムであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
  10. ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を施与し、次いでポリエステルフィルム(A)の、該ハードコート層(B)を施与した面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を施与し、次いで該層(C)の上に粘着剤層(D)を施与することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の装飾用フィルムの製造方法。
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