JP2006264299A - 装飾用フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有することを特徴とする装飾用フィルム。
【選択図】図2
Description
(1)ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を有し、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有することを特徴とする装飾用フィルム、
(2)ハードコート層(B)がゆず肌状に見えないことを特徴とする上記(1)の装飾用フィルム、
(3)ポリエステルフィルム(A)が、両面易接着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする上記(1)または(2)の装飾用フィルム、
(4)光輝性顔料が、酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(5)光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(6)光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料と酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された雲母顔料との組み合わせからなることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(7)光輝性顔料が、アルミニウム箔片顔料であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1の装飾用フィルム、
(8)粘着剤層(D)が紫外線吸収剤を含むことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1の装飾用フィルム、
(9)ガラス装飾用フィルムであることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1の装飾用フィルム、
である。
(10)ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を施与し、次いでポリエステルフィルム(A)の、該ハードコート層(B)を施与した面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を施与し、次いで該層(C)の上に粘着剤層(D)を施与することを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれか1の装飾用フィルムの製造方法
をも提供する。
図2は本発明の装飾用フィルムの1例を示す図である。図2に示すように、本発明の装飾用フィルムは、ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有する。
電離放射線の中で、紫外線は装置が簡単であり、取扱いが容易であることから、特に好適に用いることができる。電離放射線硬化型塗料に使用される電離放射線硬化型樹脂については特に制限はなく、紫外線や電子線硬化によりJISK 5400において定義される鉛筆硬度H以上の塗膜を与える樹脂であれば任意に使用することができる。このような電離放射線硬化型樹脂としては、例えば、多価アルコールのアクリル酸又はメタクリル酸エステルから合成されるような多官能性のアクリレート樹脂、ジイソシアネート、多価アルコール及びアクリル酸又はメタクリル酸のヒドロキシエステル等から合成されるような多官能性のウレタンアクリレート樹脂などを挙げることができる。これらの他にも、アクリレート系官能基を有するポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アルキッド樹脂等を必要に応じて使用することができる。これらの中で、アクリル系紫外線硬化型樹脂が特に好ましく、その市販例として、大日精化工業(株)製のセイカビームPET−HC801(商品名)を挙げることができる。
(1)表面性(ゆず肌):
上部に設置した40W白色蛍光灯の下に、得られた装飾用フィルムを、粘着剤層とは反対の面を上にして、上記蛍光灯に対して平行に置き、フィルムに光を当てる。そして、フィルムの上から、フィルム面に対して5〜60度の角度でフィルムの表面を観察し、次の評価基準に従って評価した。
○:ゆず肌状に見えない。
×:ゆず肌状に見える。
(2)粘着剤層の変形の有無:
得られた装飾用フィルムをロール状に巻き7日間放置した後、粘着剤層に変形があるかどうかを目視観察し、次の評価基準に従って評価した。
○:粘着剤層に変形が認められない。
×:粘着剤層に変形が認められる。
(3)意匠性:
得られた装飾用フィルムの透過色と反射色との色調差や輝度感(夜光性による輝度感あるいは玉虫色のような色変化による輝度感)を目視観察し、次の評価基準に従って評価した。
◎:色調差や輝度感が大きく、意匠性に非常に優れる。
○:色調差や輝度感を有し、意匠性に優れる。
×:色調差や輝度感が無く、意匠性に劣る。
なお、◎の評価に関しては、その評価の根拠をa〜cによって括弧書きで付記した。ここで、aは色調差が大きい場合であり、bは夜光性による輝度感が大きい場合であり、cは玉虫色のような色変化による輝度感が大きい場合である。
(4)飛散防止性:
得られた装飾用フィルムをガラスに貼付し、JIS A 5759に規定されるA法(衝撃破壊試験)とB法(層間変形破壊試験)に基づいて試験を行なった。A法では、落下高さ30cmにて衝撃破壊試験を行い、大きな破片10個の総質量が80g以下であること、かつ落下した1片の質量が55g以下であるものを合格であると判定した。B法ではガラス飛散防止率Aが95%以上であるものを合格として判定した。これら双方の試験に合格したものを○、片方のみに合格したものを△、双方とも不合格のものを×として評価した。
(5)耐擦傷性:
得られた装飾用フィルムの粘着剤層とは反対の面について、JIS A 5400に基づいて1.96N荷重の条件において鉛筆硬度試験を行い、次の評価基準に従って評価した。
○:硬度がH以上である。
×:硬度がH未満である。
(6)印刷時の生産性:
装飾用フィルムの製造における印刷時の生産速度を、ハードコート層を有しない装飾用フィルム(比較例2)の場合の生産速度と比較し、次の評価基準に従って評価した。
○:ハードコート層を有しない場合の生産速度より2割以上増加した。
×:ハードコート層を有しない場合の生産速度と同じであった。
(7)印刷時におけるフィルムの擦り傷:
装飾用フィルムの製造において、印刷時にフィルムに擦り傷を生じるかどうかを調べるため、印刷直後のフィルムの印刷面とは反対の面を目視観察し、次の評価基準に従って評価した。
○:擦り傷が認められない。
×:擦り傷が認められる。
実施例1と同様の材料を使用して、まず、ポリエステルフィルム(A)(厚さ50μm)の片面にスクリーン印刷法によって層(C)を6μmの厚さで施与した後、上記層(C)の上にハードコート層(B)を3μmの厚さで施与し、次いで、上記ポリエステルフィルム(A)の上記とは反対の面に粘着剤層(D)を25μmの厚さで塗布して、図1に示す構成を有する装飾用フィルムを得た。結果を表2に示す。
実施例1の装飾用フィルムにおいて、ハードコート層(B)を塗布しなかった以外は実施例1と同様にして装飾用フィルムを得た。結果を表2に示す。
B ハードコート層
C 光輝性顔料を含有する層
D 粘着剤層
Claims (10)
- ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を有し、該ポリエステルフィルム(A)の、ハードコート層(B)を有する面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を有し、および該層(C)の上に粘着剤層(D)を有することを特徴とする装飾用フィルム。
- ハードコート層(B)がゆず肌状に見えないことを特徴とする請求項1記載の装飾用フィルム。
- ポリエステルフィルム(A)が、両面易接着二軸延伸ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1または2記載の装飾用フィルム
- 光輝性顔料が、酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された鱗片形状アルミナ顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
- 光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
- 光輝性顔料が、蓄光性夜光顔料と酸化チタンで又は酸化鉄で被覆された雲母顔料との組み合わせからなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
- 光輝性顔料が、アルミニウム箔片顔料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
- 粘着剤層(D)が紫外線吸収剤を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
- ガラス装飾用フィルムであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載の装飾用フィルム。
- ポリエステルフィルム(A)の片面にハードコート層(B)を施与し、次いでポリエステルフィルム(A)の、該ハードコート層(B)を施与した面とは反対の面に、光輝性顔料を含有する層(C)を施与し、次いで該層(C)の上に粘着剤層(D)を施与することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項記載の装飾用フィルムの製造方法。
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