JP2006263709A - 塗装用エアスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】いわゆる平吹きタイプのものにおいて、塗料の微粒化を向上できる塗装用エアスプレイ装置を提供する。
【解決手段】塗料吐出口24の中心部に詰め物25を設け、塗料吐出口24の内周面と詰め物25の外周面との間に、円環状のスリット状吐出口26を形成する。塗料通路23に供給された塗料がスリット状吐出口26から薄膜状の筒状に吐出されると共に、その塗料は、霧化エア噴出口31から噴出される霧化エアにより霧化される。その霧化塗料流に対して、主パターンエア噴出口34から噴出された主パターンエア及び副パターンエア噴出口32から噴出された副パターンエアが吹き付けられることで、霧化塗料流は、ほぼ楕円形断面のパターンに成形される。この場合、塗料は、円環状のスリット状吐出口26から薄膜状の筒状に吐出されることで、霧化エアにより微粒化されやすくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、塗料吐出口から吐出される塗料を霧化エアにより霧化し、この霧化塗料流にパターンエアを吹き付けることで、その霧化塗料流をほぼ楕円形断面のパターンに成形するようにした塗装用エアスプレイ装置に関する。
この種の塗装用エアスプレイ装置の従来構成を図11及び図12に示す。図11には、塗装用エアスプレイガンの先端部に取り付けられるノズル部1部分の縦断側面図が示され、図12には、そのノズル部1の正面図が示されている。図11において、ノズル本体2の前部にはエアキャップ3が配置され、このエアキャップ3は、リテーナリング4により図示しないエアスプレイガンの本体部に取付固定される。
ノズル本体2の中央部には、軸方向に延びる塗料通路5が設けられていて、その塗料通路5の先端部を、断面が円形をなす塗料吐出口5aとしている。ノズル本体2の内部において、塗料通路5の外側には第1のエア通路6が設けられている。エアキャップ3の中央部には、前記塗料吐出口5aを囲むようにして、円環状のスリット状をなす霧化エア噴出口7(図12参照)が形成されている。この霧化エア噴出口7は、前記第1のエア通路6に連通している。エアキャップ3の前部において、前記霧化エア噴出口7の外周側であって前記塗料吐出口5aを挟む2位置に位置させて、複数個の副パターンエア噴出口8が形成されている。これら副パターンエア噴出口8も前記第1のエア通路6に連通している。さらに、エアキャップ3の前部には、前記副パターンエア噴出口8の外周側の2箇所に角部9が設けられていて、この角部9に2個ずつの主パターンエア噴出口10が形成されている。これら主パターンエア噴出口10は、上記第1のエア通路6とは別の第2のエア通路11に連通している。
上記構成において、塗装を行う場合には、塗料通路5に供給された塗料が塗料吐出口5aから吐出されると共に、霧化エア噴出口7から霧化エアが噴出され、塗料吐出口5aから吐出された塗料が霧化エアにより霧化される。その霧化塗料流に対して、主パターンエア噴出口10から噴出された主パターンエア及び副パターンエア噴出口8から噴出された副パターンエアが吹き付けられることで、その霧化塗料流は、ほぼ楕円形断面のパターンに成形される。この構成のものは、いわゆる平吹きタイプと呼ばれるもので、スプレイパターンがほぼ楕円形となることで塗装範囲を広くでき、塗装効率が良いという利点がある。
この場合、エアの主な役割としては、霧化エア噴出口7から噴出される霧化エアは、塗料を微粒化して霧状にさせることであり、主パターンエア噴出口10から噴出された主パターンエア及び副パターンエア噴出口8から噴出された副パターンエアは、霧化塗料流のパターンを成形することである。また、副パターンエア噴出口8は、塗料吐出口5a周囲に塗料が付着することを防止する作用も期待される。
なお、このような構成のものとしては、例えば特許文献1がある。
特開2003−225593号公報
ところで、塗装業界では、近年、環境規制の影響を受け、溶剤系の塗料から、粘度が高い水性塗料へと移行する傾向がある。しかしながら、上記したような従来構成の塗装用エアスプレイ装置では塗料の微粒化能力が不足してしまい、特に水性メタリック塗装においては、満足な塗肌(塗装面)を得ることが難しいという問題点があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、いわゆる平吹きタイプのものにおいて、塗料の微粒化を向上できる塗装用エアスプレイ装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の塗装用エアスプレイ装置は、ノズル部に、塗料吐出口と、この塗料吐出口を囲むように設けられた環状の霧化エア噴出口と、この霧化エア噴出口の外周側であって前記塗料吐出口を挟む2位置に設けられたパターンエア噴出口と、前記塗料吐出口の中心部に設けられ、前記塗料吐出口の内周面との間に環状のスリット状をなすスリット状吐出口を形成する詰め物とを備え、前記塗料吐出口に供給された塗料を前記スリット状吐出口から薄膜状の筒状に吐出させると共に、その吐出された塗料を前記霧化エア噴出口から噴出された霧化エアにより霧化し、この霧化塗料流に、前記パターンエア噴出口から噴出されたパターンエアを吹き付けることで、その霧化塗料流をほぼ楕円形断面のパターンに成形するようにしたことを特徴とするものである。
本発明においては、塗料のスプレイパターンをほぼ楕円形断面のパターンに成形する構成としているので、いわゆる平吹きタイプとなり、塗装範囲を広くでき、塗装効率が良い。そして、特に本発明においては、塗料吐出口に供給された塗料を、環状のスリット状吐出口から薄膜状の筒状に吐出させる構成としているので、その塗料が霧化エアにより微粒化されやすくなる。このため、塗料が円筒状の塗料吐出口から円柱状に吐出される従来とは違い、塗料流の中心部に微粒化されない部分が残ることを防止でき、微粒化を一層向上できる。
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。
まず、図1において、ノズル部21は、図示しない塗装用エアスプレイガン(塗装用エアスプレイ装置)の先端部に取り付けられるものである。このノズル部21におけるノズル本体22の内部の中央部には軸方向に延びる塗料通路23が設けられていて、その塗料通路23の先端部の開口部を、断面円形の塗料吐出口24としている。塗料吐出口24の中心部には、ほぼ円柱状をなす詰め物25を配置していて、この詰め物25の外周面と塗料吐出口24の内周面との間に、図2及び図3にも示すように、円環状のスリット状をなすスリット状吐出口26を形成している。
詰め物25は、コイル状のばね部27aを有する針金状の支持部材27の先端部に取り付けられていて、ノズル本体22をエアスプレイガンの先端部に取り付けることに伴い、前記ばね部27aの弾性力により前方へ押圧されるようになっている。また、この詰め物25は、これに設けられた複数の凸部25a(図1、図3では1個のみ示されている)の斜面が、塗料通路23の内面に設けられたテーパ面23aに当接することにより、前方への抜止めがなされると共に、塗料吐出口24の中心部に固定されるようになる。詰め物25の先端部外周面には、先細状となるテーパ面25bが形成されていて、この詰め物25の先端部部分が上記塗料吐出口24から前方へ突出している。
ノズル本体22において、上記塗料通路23の外側には第1のエア通路28が設けられている。ノズル本体22の前部にはエアキャップ29が配置されている。このエアキャップ29の中央部には、上記塗料吐出口24を囲むようにして円形の孔30が形成されていて、この孔30の内周面と塗料吐出口24の外周面との間に円環状のスリットからなる霧化エア噴出口31を形成している。従って、霧化エア噴出口31は、塗料吐出口24を囲うように環状に設けられている。この霧化エア噴出口31は、前記第1のエア通路28に連通している。
エアキャップ29の前部において、前記霧化エア噴出口31の外周側であって前記塗料吐出口24を挟む2位置に位置させて、複数個の副パターンエア噴出口32が形成されている。これら副パターンエア噴出口32も前記第1のエア通路28に連通している。さらに、エアキャップ29の前部には、前記副パターンエア噴出口32の外周側の互いに対向する2箇所に前方に向けて突出する角部33が設けられていて、この角部33に2個ずつの主パターンエア噴出口34が形成されている。これら主パターンエア噴出口34は、エアキャップ29の中心側へ斜めに向くように傾斜していて、上記第1のエア通路28とは別の第2のエア通路35に連通している。
上記構成において、塗装を行う場合には、塗料通路23に塗料(例えば水性塗料)が供給され、その塗料がスリット状吐出口26から薄膜状(フィルム状)の筒状に吐出されると共に、霧化エア噴出口31から霧化エアが噴出され、スリット状吐出口26から吐出された塗料が霧化エアにより霧化される。このとき、塗料が微粒化される。その霧化塗料流に対して、主パターンエア噴出口34から噴出された主パターンエア及び副パターンエア噴出口32から噴出された副パターンエアが吹き付けられることで、その霧化塗料流は、ほぼ楕円形断面のパターンに成形される。この場合、塗料は、円環状のスリット状吐出口26から薄膜状の筒状に吐出されることで、霧化エアにより微粒化されやすくなる。特に、塗料が円環状のスリット状吐出口26から薄膜状の筒状に吐出されることで、塗料が円筒状の塗料吐出口から円柱状に吐出される従来とは違い、塗料流の中心部に微粒化されない部分が残ることを防止でき、微粒化を一層向上できる。
ちなみに、従来では、塗料が円筒状の塗料吐出口から円柱状に吐出される構成であった。このため、特に塗料流の中心部に微粒化しきれない部分、いわゆる芯が残った状態となり、スプレイパターンの中心部の粒子径が大きくなりがちであった。これに対して、上記した実施形態においては、上記したように、塗料が円環状のスリット状吐出口26から薄膜状の筒状に吐出される構成としたことにより、塗料流の中心部に微粒化されない部分が残ることを防止でき、微粒化を一層向上できるようになる。
本発明の効果を確認するため、次のような試験を行なった。まず、本発明の実施例のものとして、図4の実施例1〜3に示すものを用意すると共に、従来品を用意した。このうち実施例1は、塗料吐出口24の内径寸法(図3(b)のL1参照)を2.5mm、スリット状吐出口26を形成するための詰め物25の外径寸法(図3(b)のL2参照)を2.2mmとしたもので、スリット状吐出口26のスリット幅(図3(b)のL3参照)は0.15mmとなる。同様に実施例2は、塗料吐出口24の内径寸法を3.5mm、詰め物25の外径寸法を3.2mmとしたもので、スリット状吐出口26のスリット幅は0.15mmとなる。同様に実施例3は、塗料吐出口24の内径寸法を3.5mm、詰め物25の外径寸法を3.3mmとしたもので、スリット状吐出口26のスリット幅は0.1mmとなる。これに対して、従来品は、塗料吐出口の中心部に詰め物がないもので、その断面円形の塗料吐出口の内径寸法が1.1mmのものを用いた。
そして、これらを用いて、塗装試験を行い、粒子径の計測を行った。その結果を図4に示している。この場合の条件としては、塗料は水性塗料(アスカベーク)(商品名)、塗料の吐出量は250[ml/min]、ガン元のエア圧力は0.35[MPa]、パターン幅は250[mm]、スプレイ距離は250[mm]である。なお、パターン幅とは、塗装面におけるスプレイパターンの長い方の広がり幅(長径)、スプレイ距離とは、ノズルの先端から塗装面までの距離のことである。粒子径の計測は、飛行粒子の径と速度が同時に測定できるカノマックス製のシャドウドップラー式粒子径解析装置(SDPA)を用いた。図4の測定位置は、スプレイ距離250mmでの計測点を示すもので、0mmはスプレイパターンの中心部、60mmは中心部から60mm離れた位置、120mmは中心部から120mm離れた位置で、スプレイパターンの端の位置となる。
図4から、本発明の実施例1〜3は、総平均粒子径が従来品より小さくなっており、微粒化に優れていることがわかる。特に実施例2,3は、総平均粒子径で従来品に比べて10μm以上小さくなっており、微粒化が一層優れていることがわかる。
そして、これらの結果などを考慮すると、上記した条件においては、塗料吐出口24の内径寸法を3.0mm以上、5.0mm以下に設定すると共に、スリット状吐出口26のスリット幅寸法を0.2mm以下に設定することが好ましい。ここで、塗料吐出口24の内径寸法が3.0mm未満であると、スリット状吐出口26からの塗料流量を確保できなくなるおそれがある。また、スリット状吐出口26のスリット幅寸法が0.2mmを超える場合には、微粒化の効果が低下してしまう。なお、スリット状吐出口26のスリット幅寸法を0.1mm未満とした場合には、塗料の粘度などによっては幅が狭すぎて塗料が出難くなるおそれがある。このため、スリット状吐出口26のスリット幅寸法としては、0.1mm〜0.2mmに設定することがより好ましい。
次に本発明の第2の実施形態について図5〜図10を参照して説明する。この第2の実施形態は、上記した第1の実施形態とは、特に詰め物の構成と、エアキャップにおける主パターンエア噴出口の構成が異なっている。なお、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
ノズル本体22の塗料通路23は、前部に後部より径が小さな小径部23bを有していて、この小径部23bが、第1の実施形態の場合よりも軸方向(前後方向)の長さが長く形成されていて、この小径部23bと、後部側の大径部23cとの間に、テーパ面23aが形成されている。この塗料通路23の内部に詰め物41が配置されている。
この詰め物41は、図9にも示すように、前部に短円柱状の径大部42を有し、その径大部42の後部側の外周部に、周方向に複数、この場合4箇所に4個の突部43を有している。また、各突部43の後部に、突部43よりさらに突出する凸部44を有している。この詰め物41は、塗料通路23に後方から挿入され、先端部の径大部42の外周面と塗料吐出口24の内周面との間で、円環状のスリット状をなすスリット状吐出口45を形成している。このとき、詰め物41における4個の各突部43の外周部側の先端部が、スリット状吐出口45を形成する部分の後部において、塗料通路23の小径部23bの内周面に当接している(図7参照)と共に、各突部43の凸部44に形成されたテーパ面44aが、塗料通路23におけるテーパ面23aに当接している。これにより、詰め物41が塗料通路23の中心部に配置されている。これに伴い、詰め物41の先端部の径大部42が塗料吐出口24の中心部に配置されていて、これら径大部42と塗料吐出口24との間に形成されるスリット状吐出口45のスリット幅が極力均等に形成されるようになっている。なお、この場合、詰め物41を前方へ付勢するばねはなく、詰め物41は塗料通路23を通る塗料により前方へ押圧されるようになっている。
そして、ノズル本体22の前部に装着されたエアキャップ29において、塗料吐出口24を挟む2位置に互いに対向するように形成された各角部33の内側に、第1〜第3の3個の主パターンエア噴出口46,47,48が形成されている。これら第1〜第3の主パターンエア噴出口46,47,48は、それぞれの中心を通る軸線46a,47a,48aが、塗料吐出口24の中心を通る中心軸線49に斜めから向くように傾斜する形態で形成されている(図5、図8参照)。また、第1〜第3の主パターンエア噴出口46〜48のうち、径方向の外側に位置して隣り合った第2の主パターンエア噴出口47と第3の主パターンエア噴出口48は、それぞれの中心を通る2本の軸線47a,48aが、塗料吐出口23の中心軸線49に達する手前で交差するように形成されている。なお、第1〜第3の主パターンエア噴出口46〜48は、エアキャップ28における第2のエア通路35に連通している。
上記構成において、塗装を行う場合には、塗料通路23に塗料(例えば水性塗料)が供給され、その塗料がスリット状吐出口45から薄膜状(フィルム状)の筒状に吐出されると共に、霧化エア噴出口31から霧化エアが噴出され、スリット状吐出口45から吐出された塗料が霧化エアにより霧化される。このとき、塗料が微粒化される。その霧化塗料流に対して、第1〜第3の主パターンエア噴出口46〜48から噴出された主パターンエア及び副パターンエア噴出口32から噴出された副パターンエアが吹き付けられることで、その霧化塗料流は、ほぼ楕円形断面のパターンに成形される。この場合も、塗料は、円環状のスリット状吐出口45から薄膜状の筒状に吐出されることで、霧化エアにより微粒化されやすくなる。
また、上記した実施形態においては、特に主パターンエア噴出口を、片側に3個ずつ(第1〜第3の主パターンエア噴出口46〜48)形成したことにより、スプレイパターンのパターン幅(スプレイパターンの長い方の広がり幅(長径))を、第1の実施形態の場合(主パターン噴出口を片側に2個ずつ形成した場合)よりも大きくできることを確認した。
この第2の実施形態の効果を確認するため、次のような塗装試験を行ない、塗装面における膜厚を測定した。その結果を図10に示す。ノズル部の構成として、第1の実施形態のもの(主パターン噴出口を片側に2個ずつ形成した場合)と、第2の実施形態のもの(主パターン噴出口を片側に3個ずつ形成した場合)を用意した。この場合の条件としては、塗料は水性塗料(アスカベーク)(商品名)で、その塗料粘度は60mPa・s(ミリパスカル秒)、塗料の吐出量は250[ml/min]、ガン元のエア圧力は0.35[MPa]、スプレイ距離は250[mm]である。図10の測定位置は、パターン幅の中心部から左右側方方向への距離を示すもので、右側をプラス、左側をマイナスで示している。
ここで、パターン幅の有効幅を求める際に、膜厚がトップ膜厚(25μm)の50%(12.5μm)とすると、第1の実施形態のパターン幅は約200mm(片側約100mm)、第2の実施形態のパターン幅は約300mm(片側約150mm)となる。この結果からもわかるように、第2の実施形態の場合には、有効なパターン幅を大きくすることができた。これにより、第2の実施形態の場合には、大きな面積を効率よく、しかもきれいに塗装することができるようになる。
また、上記した第2の実施形態の場合には、第1〜第3の主パターンエア噴出口46〜48のうち、径方向に隣り合った第2の主パターンエア噴出口47と第3の主パターンエア噴出口48を、それぞれの中心を通る2本の軸線47a,48aが、塗料吐出口24の中心軸線49に達する手前で交差するように形成したことにより、スプレイパターンを比較的きれいな楕円形にすることができた。
ちなみに、片側に3個の主パターンエア噴出口46〜48を形成する場合において、それらの軸線46a,47a,48aがほぼ平行な状態で傾斜するように形成された場合(隣り合った第2の主パターンエア噴出口47と第3の主パターンエア噴出口48を、それぞれの中心を通る2本の軸線47a,48aが、塗料吐出口23の中心軸線49に達する手前で交差しないように、ほぼ平行となるように形成した場合)には、スプレイパターンは、楕円のほぼ中央部が窪んだ繭のような形状になるものであった。これに対して、この第2の実施形態の構成とした場合には、上記したようにスプレイパターンを比較的きれいな楕円形にすることができた。
さらに、本実施形態においては、塗料通路23内に挿入される詰め物41は、塗料吐出口24の内周面との間でスリット状吐出口45を形成する部分(径大部42)の後部側において、外周部に周方向に複数となる複数の突部43を有していて、これら複数の突部43における外周部側の先端部を、塗料吐出口24に連なる塗料通路23の内周面に当接させる構成としたことにより、詰め物41を塗料通路23の中心部に配置でき、これに伴い、詰め物41の先端部の径大部42と塗料吐出口24との間に形成されるスリット状吐出口45のスリット幅を極力均等に形成することができる。
上記した第2の実施形態において、第1、第2、第3の主パターンエア噴出口46,47,48は、片側に1個ずつ形成したが、それぞれ横並び(正面から見て左右の横方向)に複数個(2個あるいは3個)ずつ形成するようにしても良い。
本発明は、上記した各実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
塗料は、水性塗料に限られず、溶剤系の塗料を用いるようにしても良い。
本発明の第1の実施形態を示すノズル部分の縦断側面図 同部分の正面図 (a)は要部の拡大縦断側面図、(b)は同要部の拡大正面図 粒子径比較評価を示す図 本発明の第2の実施形態を示す図1相当図 図2相当図 図5のX−X線に沿う拡大縦断面図 エアキャップ単体の縦断側面図 詰め物を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図 第1及び第2の実施形態における膜厚分布を示す図 従来例を示す図1相当図 図2相当図
符号の説明
図面中、21はノズル部、22はノズル本体、23は塗料通路、24は塗料吐出口、25は詰め物、26はスリット状吐出口、29はエアキャップ、31は霧化エア噴出口、32は副パターンエア噴出口、33は角部、34は主パターンエア噴出口(パターンエア噴出口)、41は詰め物、43は突部、45はスリット状吐出口、46,47,48はそれぞれ第1、第2、第3の主パターンエア噴出口(パターンエア噴出口)、46a,47a,48aはそれぞれ軸線、49は塗料吐出口の中心軸線、L1は塗料吐出口の内径寸法、L2は詰め物の外径寸法、L3はスリット状吐出口のスリット幅寸法を示す。

Claims (5)

  1. ノズル部に、塗料吐出口と、この塗料吐出口を囲むように設けられた環状の霧化エア噴出口と、この霧化エア噴出口の外周側であって前記塗料吐出口を挟む2位置に設けられたパターンエア噴出口と、前記塗料吐出口の中心部に設けられ、前記塗料吐出口の内周面との間に環状のスリット状をなすスリット状吐出口を形成する詰め物とを備え、
    前記塗料吐出口に供給された塗料を前記スリット状吐出口から薄膜状の筒状に吐出させると共に、その吐出された塗料を前記霧化エア噴出口から噴出された霧化エアにより霧化し、この霧化塗料流に、前記パターンエア噴出口から噴出されたパターンエアを吹き付けることで、その霧化塗料流をほぼ楕円形断面のパターンに成形するようにしたことを特徴とする塗装用エアスプレイ装置。
  2. 前記塗料吐出口の内径寸法を3.0〜5.0mmに設定すると共に、前記スリット状吐出口のスリット幅寸法を0.2mm以下に設定したことを特徴とする請求項1記載の塗装用エアスプレイ装置。
  3. ノズル部は正面前部に、互いに対向する2位置に前方へ向けて突出する角部を有するエアキャップを備え、前記パターンエア噴出口は、前記各角部に当該パターンエア噴出口のそれぞれの中心を通る軸線が、前記塗料吐出口の中心を通る中心軸線に斜めから向くように傾斜する形態で、3個以上設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の塗装用エアスプレイ装置。
  4. 各角部における3個以上のパターンエア噴出口のうち径方向に隣り合った2個のパターンエア噴出口は、それぞれの中心を通る2本の軸線が、前記塗料吐出口の前記中心軸線に達する手前で交差するように形成されていることを特徴とする請求項3記載の塗装用エアスプレイ装置。
  5. 前記詰め物は、前記塗料吐出口の内周面との間で前記スリット状吐出口を形成する部分の後部側において、外周部に周方向に複数となる複数の突部を有していて、これら複数の突部における外周部側の先端部を、前記塗料吐出口に連なる塗料通路の内周面に当接させていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の塗装用エアスプレイ装置。

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