JP2006263615A - ガス溶解水製造装置のガス充填方法 - Google Patents

ガス溶解水製造装置のガス充填方法 Download PDF

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裕三 山本
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Abstract

【課題】 電解槽内の電解液が気液混合タンク内に混入したり、電解槽外に漏れ出したりすることなく、電解槽から気液混合タンクへ効率よくガスを供給できるガス充填方法を提案する。
【解決手段】 電解槽126内に溜めた電解液中の水を電気分解して水素ガスと酸素ガスを発生させる。気液混合タンク112内には予め浴水が充満させられており、気液混合タンク112内の浴水を排水管124から排水しながら気液混合タンク112内に水素ガスを送り込むことにより、気液混合タンク112内の浴水を水素ガスに置換させて気液混合タンク112内に水素ガスを充填する。このとき、電解槽126の水素ガス発生室135の水位がその上限水位(H2)以上となったときには、排水管124の電磁開閉弁125を閉じて排水を停止させ、水素ガス発生室135の水位がその下限水位(H1)以下となったときには、排水管124の電磁開閉弁125を開いて再び排水させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ガス溶解水製造装置におけるガス充填方法に関し、特に電解槽で発生させたガスを効率よく気液混合タンク内へ充填する方法に関する。
浴槽内の湯に水素ガスを溶解させて浴槽内に環流させるようにした水素水製造装置としては、本発明の出願人による特許文献1(未公開、未公知)がある。特許文献1に記載の装置にあっては、浴槽に接続された水循環路に循環ポンプと気液混合タンクを設け、気液混合タンクと電解槽が水素ガス供給管によって接続されている。そして、予め気液混合タンク内に浴水を充満させておき、気液混合タンク内の水を排水しながら電解槽で水を電気分解して得た水素ガスを気液混合タンク内に送り込んで充填しておく。ついで、循環ポンプを運転して浴槽内の浴水を気液混合タンクとの間で循環させると共に、水素ガスを気液混合タンク内で浴水に溶解させ、水素ガスの溶け込んだ浴水(水素水)を浴槽内に環流させている。
特許文献1にも記載しているように、水素水は、雑菌繁殖防止効果があり、浴槽等のぬめり防止に効果的であり、また、SOD(活性酸素除去酵素)活性は、人の健康増進に寄与する。特に、活性水素を含む水は、還元性を示すと共に、SOD様活性を呈するので、過酸化脂質等(人が紫外線を浴びることで生成される。)の皮膚の老化促進物質を無害化し、また飲用しても万病に効果がある。従って、上記装置を用いて水素水や活性水素を含む水を浴槽内に供給することにより、浴槽のぬめりを抑えると共に、入浴者の美容や健康増進に寄与することができる。よって、上記装置を用いて水素水や活性水素を含む水を浴槽内に供給することにより、浴槽のぬめりを抑えると共に入浴者の美容や健康増進に寄与することができる。
ところで、このような水素水製造装置においては、気液混合タンク内を浴水で充満させた後、気液混合タンク内に充満した浴水を排水管から排水することによって、電解槽の水素ガス発生室で発生させた水素ガスを浴水と置換させて気液混合タンク内に水素ガスを充填する。しかしながら、電解槽で単位時間当たりに発生する水素ガスの体積(以下、体積増加率という。)は必ずしも一定ではなく、電解槽に電流を供給している電解用電源の電圧変動などにより水素ガスの体積増加率は変動する。そのため、排水弁における単位時間当たりの排水量(排水流量)よりも水素ガスの体積増加率が小さいと、水素ガス発生室内の水素ガスが気液混合タンク側に引き抜かれて水素ガス発生室内のガス圧が電解槽の酸素ガス発生室内のガス圧(=外気圧)よりも小さくなり、水素ガス発生室内の液面が上昇して電解液が気液混合タンクに流れ込む恐れがあった。また、排水管からの排水流量よりも水素ガスの体積増加率が大きいと、水素ガス発生室内のガス圧が酸素ガス発生室内のガス圧(=外気圧)よりも大きくなり、酸素ガス発生室内の液面が上昇して電解液が酸素ガス発生室から外部へ漏れる恐れがあった。
特願2004−367381 特願2004−367384 実公昭59−42157号公報
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電解槽内の電解液が気液混合タンク内に混入したり、電解槽外に漏れ出したりすることなく、電解槽から気液混合タンクへ効率よくガスを供給できるガス充填方法を提案することにある。
請求項1にかかるガス充填方法は、気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、前記電解槽に電解液の液面を検出するための液面検出器を設けると共に前記気液混合タンクに排水弁を設け、前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記液面検出器で測定される電解液の液面高さに応じて前記排水弁からの水の排水流量を制御することを特徴としている。ここで、排水弁とは電磁開閉弁のように排水流量を最大(全開時)とゼロ(全閉時)とに制御するものでもよく、流量制御弁のように流量を任意に制御できるものであってもよい。
気液混合タンクからの排水流量を大きくすると、気液混合タンク内のガス圧が低くなって電解槽の第1のガスを気液混合タンクに吸引する。そのため、第1ガス発生室のガス圧が低くなって第1ガス発生室の液面が高くなる。逆に、気液混合タンクからの排水流量を小さくすると、気液混合タンク内のガス圧が高くなって電解槽の第1のガスが気液混合タンクに供給しにくくなる。そのため、第1ガス発生室のガス圧が高くなって第1ガス発生室の液面が低くなる。従って、請求項1のガス充填方法によれば、液面検出器により第1ガス発生室又は第2ガス発生室の液面を検出し、流量制御弁で排水流量を調整することにより、電解槽内の液面を制御することができ、第1のガスの発生量と排水流量とのバランスがとれていない場合でも、電解槽から気液混合タンクや外部へ電解槽が漏れるのを防止することができる。
例えば、請求項2の実施態様のように、前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における上限位置又は第2ガス発生室における下限位置に達したと判断したら、前記排水弁の弁開度を小さくするようにすれば、第1ガス発生室から気液混合タンクに電解液が漏れるのを防ぐことができる。なお、排水弁の弁開度を小さくすることには、排水弁を全閉にする場合も含まれる。
さらに、請求項3の実施態様のように、前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における下限位置又は第2ガス発生室における上限位置に達したと判断したら、前記排水弁の弁開度を大きくするようにすれば、第2ガス発生室から外部へ電解液が漏れるのを防ぐことができる。なお、排水弁の弁開度を大きくすることには、排水弁を全閉から開成する場合も含まれる。
また、請求項2の実施態様と請求項3の実施態様は必ずしも組み合わせる必要はなく、前記排水弁の弁開度を変化させた後(即ち、液面に応じて弁開度を小さくしたり、大きくしたりした後)、所定時間が経過したら排水弁の弁開度を元に戻すようにしてもよい。
請求項5に記載のガス充填方法は、気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、前記電解槽に電解液の液面を検出するための液面検出器を設けると共に前記電解槽における第1のガスの発生量を制御するガス発生量制御手段を設け、前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記液面検出器で測定される電解液の液面高さに応じて前記ガス発生量制御手段により第1のガスの発生量を制御することを特徴としている。
通常第2ガス発生室は大気に開放されているので、第1のガスの発生量が増加すると第1ガス発生室のガス圧が高くなり、第1ガス発生室の液面が下がると共に第2ガス発生室の液面が高くなる。逆に、第1のガスの発生量が減少すると第1ガス発生室のガス圧が低くなり、第1ガス発生室の液面が上がると共に第2ガス発生室の液面が低くなる。従って、液面検出器により第1ガス発生室又は第2ガス発生室の液面を検出し、第1のガスの発生量を調整することにより、電解槽内の液面を制御することができ、第1のガスの発生量と排水流量とのバランスがとれていない場合でも、電解槽から気液混合タンクや外部へ電解槽が漏れるのを防止することができる。
例えば、請求項6の実施態様のように、前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における上限位置又は第2ガス発生室における下限位置に達したと判断したら、第1のガスの発生量を大きくすることにより、第1ガス発生室から気液混合タンク内に電解液が漏れるのを防ぐことができる。なお、第1のガスの発生量を大きくすることには、第1のガスの発生が停止している状態から第1のガスを発生させる場合も含まれる。
また、請求項7の実施態様のように、前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における下限位置又は第2ガス発生室における上限位置に達したと判断したら、第1のガスの発生量を小さくすることにより、第2ガス発生室から外部に電解液が漏れるのを防止することができる。なお、第1のガスの発生量を小さくすることには、第1のガスの発生を停止させる場合も含まれる。
ガス発生量制御手段としては、電解液を分解させるための電極に電流を供給する電源の出力を制御する電源制御部を用いれば、簡単かつ安価にガス発生量を調整することができる。
請求項9にかかるガス充填方法は、気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、前記気液混合タンクに排水弁を設けると共に前記電解槽における第1のガスの発生量を検出するガス発生量検出手段を設け、前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記ガス発生量検出手段により検出された第1のガスの発生量に応じて前記排水弁からの水の排水流量を制御することを特徴としている。
かかるガス充填方法では、ガス発生量検出手段により検出された第1のガスの発生量に応じて前記排水弁からの水の排水流量を制御することができるので、第1のガスの発生量が変動しても気液混合タンクに供給される第1のガスの量と気液混合タンクから排水される水量とをバランスさせることができる。即ち、第1のガスの発生量が増加した場合には排水流量を増加させることにより気液混合タンク内のガス圧変化を小さくして電解槽内の液面の変化を小さくすることができ、また、第1のガスの発生量が減少した場合には排水流量を減少させることにより気液混合タンク内のガス圧変化を小さくして電解槽内の液面の変化を小さくすることができる。よって、電解槽内の液面の変化を小さくして電解液の漏れを防止することができる。
特に、請求項10の実施態様のように、前記ガス発生量検出手段により検出された第1のガスの発生量に基づいて第1のガスの単位時間当たりの体積増加率を演算し、気液混合タンクからの排水流量が第1のガスの体積増加率の演算値と同等になるよう前記排水弁により排水流量を制御するようにすれば、電解槽内の液面の変化を非常に小さくすることができる。また、第1のガスの体積増加率の演算値と同等になるよう制御される排水流量に対応する排水弁の制御値に応じて第1のガスの発生量を補正するようにすれば、排水弁の調整範囲を超える場合にも第1のガスの発生量と排水流量とのバランスをとることができる。
請求項12にかかるガス充填方法は、気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、前記電解槽における第1のガスの発生量を制御するガス発生量制御手段を設けると共に前記気液混合タンクにおける排水流量を検出する排水流量検出手段を設け、前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記排水流量検出手段により検出された排水流量に応じて前記ガス発生量制御手段により第1のガスの発生量を制御することを特徴としている。
かかるガス充填方法では、排水流量検出手段により検出された気液混合タンクからの排水流量に応じて第1のガスの発生量を制御することができるので、排水流量が変動しても気液混合タンクに供給される第1のガスの量と気液混合タンクから排水される水量とをバランスさせることができる。即ち、排水流量が大きくなった場合には第1のガスの発生量を増加させることにより気液混合タンク内のガス圧変化を小さくして電解槽内の液面の変化を小さくすることができ、また、排水流量が小さくなった場合には第1のガスの発生量を減少させることにより気液混合タンク内のガス圧変化を小さくして電解槽内の液面の変化を小さくすることができる。よって、電解槽内の液面の変化を小さくして電解液の漏れを防止することができる。
特に、請求項13の実施態様のように、前記排水流量検出手段により気液混合タンクからの排水流量を検出し、前記ガス発生量制御手段により第1のガスの体積増加率が検出された排水流量と同等となるように第1のガスの発生量を制御すれば、電解槽内の液面の変化を非常に小さくすることができる。
従って、本発明のガス充填方法によれば、コンプレッサー等の動力を用いることなく気液混合タンク内の水圧によって水を排水しつつ気液混合タンク内の水を第1のガスに置換することができ、第1のガスが水素ガスのように可燃性のガスである場合でも気液混合タンク内に安全にガスを充填させることができる。しかも、電源の出力変動や気液混合タンク内の水位の変化によって第1のガスの発生量や排水流量が変動しても電解槽から電解液が漏れる恐れがない。さらに、電解液が漏れる恐れがないので、電解槽において最大能力で第1のガスを発生させることができ、ガス充填に要する時間を短縮することができる。
請求項14にかかる水素水供給装置は、浴槽の温水を前記気液混合タンクに注入する第1の水流路と、前記気液混合タンク内の温水を浴槽へ送り出す第2の水流路と、前記両水流路及び前記気液混合タンクに温水を通過させるためのポンプとを備え、前記電解槽で発生させた第1のガスである水素ガスを気液混合タンクに充填させた後、浴槽の温水を気液混合タンク内に循環させて水素ガスを溶解した水素水を浴槽に環流させるようにした水素水供給装置であって、請求項1〜13のいずれかに記載したガス充填方法を実施できるように構成したことを特徴としている。かかる水素水供給装置によれば、電解槽から電解液が漏れるのを防止することができ、特に浴槽内の温水に電解液が混じるのを防ぐことができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
図1は本発明の一実施例による水素水製造装置111を示す概略断面図である。この水素水製造装置111は、水素や活性水素を溶解させた水などの水素水を浴槽内に供給するように構成されている。図1を参照して、当該水素水製造装置111の構造を説明する。
気液混合タンク112は、浴水(温水)と水素ガスを溜めておき、浴水に水素ガスを溶解させて水素水を生成するための装置である。気液混合タンク112と浴槽113に設けたバスアダプター114とは、吸込管115(第1の水流路)と供給管116(第2の水流路)とからなる浴水循環路によって繋がっている。吸込管115はバスアダプター114の吸込み口114aと気液混合タンク112の上面に設けられた給水ノズル117との間を結んでおり、吸込管115には逆止弁118、循環ポンプ119及び第1の電動二方弁120が設けられている。供給管116はバスアダプター114の圧力解放ノズル114bと気液混合タンク112の底面との間を結んでおり、供給管116には第2の電動二方弁121が設けられている。
気液混合タンク112は、タンク内の液面(水位)を検出するための液面検出器(水位電極)122を備えている。また、気液混合タンク112内の底面近傍には、タンク底面を覆うようにして邪魔板123が設けられており、給水ノズル117から供給された浴水が直ちに供給管116から排出されるのを防いでいる。さらに、気液混合タンク112の底面には、排水管124が接続されており、排水管124には電磁開閉弁125(排水弁)が設けられている。電磁開閉弁125は、開成或いは閉成することによって、気液混合タンク112内の浴水の排水と排水停止を制御できる。
電解槽126は、内部に電解液(水と電解質の混合液)を溜められており、電解液に電流を流して水を電気分解し、水素ガスと酸素ガスを発生させるものである。なお、ここで言う電解質とは、水に電圧を印加したときに電流を流れやすくするために水に溶かし込まれているものであり、支持塩といわれることもある。なお、電解質には、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどを用いることができる。
電解槽126は、隔壁131によって水素ガス発生室135と酸素ガス発生室136に仕切られており、電解槽126内の両室135、136は隔壁131の下部の隙間を通じて互いに連通している。電解槽126の酸素ガス発生室136上面には酸素排気口133が設けられており、酸素排気口133は大気中に開放されている。また、特に図示しないが、酸素排気口133を通して上水などから電解槽126内に補水できるようになっている。一方、電解槽126の水素ガス発生室135上面と気液混合タンク112内の上面とは、水素ガス供給管127によってつながっており、電解槽126の水素ガス発生室135と気液混合タンク112内とは互いに連通している。水素ガス供給管127には電動三方弁128が設けられている。電動三方弁128からは排気管129が分岐し、排気管129の先端にはエアベント130が設けられている。この電動三方弁128は、気液混合タンク112側で常時開いており、エアベント130側と電解槽126側の開閉を任意に切替えることができる。
また、水素ガス発生室135には、内部の水位を検出するための液面検出器(水位電極)134を備えている。液面検出器134は、図4(a)(b)に示すように、水素ガス発生室135における下限水位H1、上限水位H2及び基準水位H3を検出するようになっている。基準水位H3は下限水位H1と上限水位H2の中間の水位に設定され、電解槽126への補水完了時には、電解槽126内の電解液の液面が基準水位H3となるように制御される。また、上限水位H2は、水素ガス発生室135内の液面が上昇した場合に、その液面が上限水位H2以下であれば水素ガス発生室135から気液混合タンク112に電解液が溢れ出すことのない水位に設定(図4(a)参照)されている。下限水位H1は、電解槽126内に基準水位H3まで電解液が溜められた後の状態(つまり、もっとも電解液の多い状態)で水素ガス発生室135の液面が降下した場合に、その液面が下限水位H1以上であれば酸素ガス発生室136から外部に電解液が溢れ出ることのない水位に設定(図4(b)参照)されている。
さらに、電解槽126の水素ガス発生室135には陰電極132aが設けられており、酸素ガス発生室136には陽電極132bが設けられている。両電極132a、132bは、同じ高さになるように設置され、さらに、水素ガス発生室135の水位が下限水位H1であっても陰電極132aが液面から出ることはなく(図4(a)参照)、上限水位H2であっても陽電極132bが液面から出ることが無い(図4(b)参照)ように設置されている。つまり、補水直後のもっとも電解液が多い状態では、水素ガス発生室135側の電解液の液面が下限水位H1まで下がったり、上限水位H2まで上昇したりしても、陰電極132a及び陽電極132bが液面よりも上に露出しないようになっている。また、両電極132a、132b間には電解用電源173(例えば、定電圧電源)により所定の電圧を印加できるようになっている。電解用電源173により両電極132a、132b間に電流を流すと、電解液中の水が電気分解して水素ガス発生室135の陰電極132aから水素ガスが発生し、酸素ガス発生室136の陽電極132bから酸素ガスが発生する。なお、電解用電源173からの供給電流量は、標準的な状態における水素ガスの単位時間当たりの発生量(標準的な状態での容量)が、電磁開閉弁125の開成時における気液混合タンク112からの浴水の単位時間当たりの排水流量よりも若干少なくなるように設定されている。
水素水製造装置111は屋外に設置されており、内蔵のコントローラ139(制御手段)によって運転制御される。リモコン140は、遠隔から水素水製造装置111を操作するものであり、水素溶解運転スイッチ142及び電源スイッチ143を備えている。リモコン140とコントローラ139は、信号線141を通じて接続されている。
図2は水素水製造装置111における、コントローラ139を中心とする電気的な構成を示す機能ブロック図である。コントローラ139は、ROM、EEPROM等のメモリに格納されている運転処理のプログラムに従って水素水製造装置111をマイコン制御するものである。すなわち、図2に示すように、コントローラ139は、水素溶解運転スイッチ142、電源スイッチ143、液面検出器122及び液面検出器134からの信号を受け取り、それに応じて所定の手順で循環ポンプ119、電動三方弁128、第1及び第2の電動二方弁120、121、電磁開閉弁125及び電解用電源173を制御することにより水素ガスを発生させ、水素ガスが溶解した浴水を浴槽113に環流させる。
図3は水素水製造装置111による水素水製造運転中の動作を表わしたフロー図である。以下、図3に従って水素水製造装置111の水素水製造運転開始から終了までを説明する。水素水製造装置111の運転停止中においては、循環ポンプ119は停止しており、電動三方弁128はエアベント130側及び電解槽126側のいずれも閉じており、第1及び第2の電動二方弁120、121、排水弁125はいずれも閉じている。また、電解槽126内の電解液は所定の水位になっており、気液混合タンク112内は空になっている(つまり、空気が充満している)ものとする。
リモコン140の水素溶解運転スイッチ142が押されてオンになると、水素水製造装置111は、図3のフロー図に従って水素水製造運転を開始する。水素水製造装置111の運転が開始すると、まず循環ポンプ119が運転を開始する(ステップS101)。これと同時に電動三方弁128は気液混合タンク112側とエアベント130側を接続して、気液混合タンク112と電解槽126が遮断され(ステップS102)、第1及び第2の電動二方弁120、121が開成される(ステップS103)。この時、第2の電動二方弁121は、閉止されていてもかまわない。
こうして循環ポンプ119が運転を開始すると、浴槽113内の浴水が吸込み口114aから吸込管115内に吸い込まれ、給水ノズル117から気液混合タンク112内に落とし込まれる。このとき、電動三方弁128は気液混合タンク112側とエアベント130側で開いているので、気液混合タンク112内に浴水が落とし込まれるに従って、気液混合タンク112内の空気はエアベント130から大気中に排出され、次第に気液混合タンク112内の水位が上昇する。こうして気液混合タンク112内に浴水が落とし込まれる一方で、コントローラ139は液面検出器122によって気液混合タンク112内の水位を検知し、気液混合タンク112内が満水になったか否かを監視している(ステップS104)。
気液混合タンク112内が満水になり、気液混合タンク112内の空気がすべて外部へ排出されると、循環ポンプ119が停止され(ステップS105)、第1及び第2の電動二方弁120、121が閉止される(ステップS106)。また、電動三方弁128は気液混合タンク112側と電解槽126側が開かれ、エアベント130側は閉じられる(ステップS107)。
ついで、コントローラ139は、電解用電源173により電解槽126内の陰電極132aと陽電極132bの間に直流電圧を印加する(ステップS108)。そうすると、電解液中の水が電気分解されて水素ガスと酸素ガスが発生し、発生した水素ガスと酸素ガスは、隔壁131によって水素ガス発生室135と酸素ガス発生室136に分離される。
酸素ガス発生室136で発生した酸素ガスは、酸素排気口133から外部へ逃げ大気中に放出される。一方、電解槽126の水素ガス発生室135では水素ガスが発生するが、この時点では、まだ第1及び第2の電動二方弁120、121と電磁開閉弁125は閉じているので、満水の気液混合タンク112内に水素ガスを供給することはできない。従って、電解槽126の両電極132a、132bに通電した後、電磁開閉弁125を開き、排水管124から浴水の排水を開始する(ステップS109)。
気液混合タンク112は水素ガス供給管127と電磁開閉弁125以外は閉じているので、排水管124から気液混合タンク112内の浴水が排水されると、その分だけ気液混合タンク112内の圧力が下がり、水素ガス供給管127を通じて電解槽126から気液混合タンク112に水素ガスが供給される。こうして気液混合タンク112内の浴水は、次第に電解槽126で発生した水素ガスに置換されていき、気液混合タンク112内の浴水は排水管124から排水されて水位が下がっていく。
また、コントローラ139は、液面検出器122によって気液混合タンク112内の浴水の水位を監視しており(ステップS110)、気液混合タンク112内の水位が所定水位まで下がると、両電極132a、132bへの通電を停止して(ステップS111)浴水と水素ガスとの置換を終了する。つまり、気液混合タンク112内の浴水をすべて水素ガスと置換してしまうと、排水管124から気液混合タンク112内に空気が侵入する恐れがあるので、気液混合タンク112の底面近くに定められた所定水位まで浴水を残して水素ガスの充填を終了する。
一方、気液混合タンク112内の水位が所定水位まで下がらない間(ステップS110でNoの場合)においては、電解槽126内の電解液が溢れ出ないようにステップS117〜S120の判定と処理を繰り返している。すなわち、コントローラ139は、液面検出器134によって電解槽126の水素ガス発生室135内の液面を監視している。また、電磁開閉弁125が開いている場合には電解槽126内での水素ガス体積増加率よりも気液混合タンク112での排水流量の方が若干大きくなるように設定されている。従って、電磁開閉弁125が開いている場合には、気液混合タンク112内のガス圧が次第に低くなり、電解槽126内の電解液が気液混合タンク112側に引かれて水素ガス発生室135内の電解液の液面が徐々に上昇していく。そして、気液混合タンク112内の浴水が所定水位以下に下がる(ステップS110でYesとなる)までの間に水素ガス発生室135の電解液の液面が上限水位H2に達する(ステップS117でYesの場合)と、電解液が気液混合タンク112に流れ込まないように電磁開閉弁125を閉止する(ステップS118)。
電磁開閉弁125を閉止すると、気液混合タンク112内の浴水が排出されなくなるので、電解槽126で発生させた水素ガスのガス圧が高くなる。そのため、水素ガス発生室135の電解液の液面が下に押されて降下し、酸素ガス発生室136の電解液の液面が上昇する。したがって、酸素ガス発生室136内の液面が上昇して電解液が外部へ溢れ出ないよう、水素ガス発生室135の電解液の水位が下限水位H1に達したら(ステップS119でYesの場合)電磁開閉弁125を再び開成し、気液混合タンク112内の浴水を排出して水素ガスの充填を再開する(ステップS120)。
このようにして電磁開閉弁125の開閉を制御することにより、電磁開閉弁125内における電解液の液面を上限水位H2と下限水位H1との間に保つことができ、電解槽126内の電解液が気液混合タンク112内に流れ込んだり、電解槽126の外部に漏れたりするのを防止している。特に、電解用電源173の電圧変動などによって水素ガスの体積増加率が変動した場合にも、電解液が電解槽126から溢れ出るのを防ぐことができる。
こうして、液面検出器122により気液混合タンク112内が所定水位以下になったことを検知すると(ステップS110でYesの場合)、気液混合タンク112内に水素ガスが充填されたと判断して電解槽126における両電極132a、132b間の通電を停止して水の電気分解を止める(ステップS111)。この結果、気液混合タンク112内の大部分は水素ガスで満たされる。但し、電磁開閉弁125側から気液混合タンク112内に空気が流入しないように気液混合タンク112内の浴水は完全には排水しない。
この後、電動三方弁128を切替えて気液混合タンク112側を閉止状態とし(ステップS112)、電磁開閉弁125も閉じる(ステップS113)。ついで、第1及び第2の電動二方弁120、121を開き(ステップS114)、循環ポンプ119をオンにする(ステップS115)。
このとき電動三方弁128が閉じているので、循環ポンプ119が稼働すると、気液混合タンク112と浴槽113との間で浴水が循環し、水素ガスが溶解した水素水が浴槽113に環流される。すなわち、循環ポンプ119が稼働されると、浴槽113内の浴水はバスアダプター114の吸込み口114aから吸込管115に吸い込まれ、給水ノズル117から気液混合タンク112内に落とし込まれる。このとき気液混合タンク112内の水素ガスが浴水内に溶解され、水素ガスを溶解した浴水が気液混合タンク112内に溜まる。一方、気液混合タンク112内に溜まっている水素ガスを溶解した浴水は、供給管116から浴槽113へ送り出され、バスアダプター114の圧力解放ノズル114bから浴槽113内に吐出される。
こうして気液混合タンク112内の水素ガスが浴水に溶解すると、気液混合タンク112内の水素ガスが消費されて気液混合タンク112内の水位が上昇する。そして、液面検出器122によって気液混合タンク112内が満水であると判断されると、循環ポンプを停止させ、第1及び第2の電動二方弁120、121を閉じて水素水製造装置111の運転を終了する(ステップS116)。
以上説明したように、実施例1の水素水製造装置111によれば、気液混合タンク112内の浴水を水素ガスに置換する工程で、電解槽126内の液面を検知し、状況に応じて電磁開閉弁125の開閉を制御しているので、電解槽126内の電解液が漏れたり、気液混合タンク112内に混入したりすることがない。よって、水素ガスを最大効率で発生させても電解液の漏れがなく、効率よく、かつ、より短い時間で水素ガスを気液混合タンク112側に供給することができる。
また、電解槽126内の電解液の水位を検知しながら、気液混合タンク112内の浴水の排水流量を制御して水素ガスの充填を行うことにより、コンプレッサーなどの動力を用いずに、気液混合タンク112内に水素ガスを充填することができる。また、気液混合タンク112内の浴水を全て排水してしまわないので、排水管124から水素ガスが流出したり、空気が混入して水素ガスの濃度が低下したりすることがない。
なお、図示しないが、電解槽126の液面検出器134は、水素ガス発生室135でなく、酸素ガス発生室136に設けてもかまわない。ただし、浴槽113とつながる気液混合タンク112への電解液の漏出は確実に防ぐ必要があるので、水素ガス発生室135に設けておくことが望ましい。
実施例2は、実施例1に示した水素水製造装置111において、電解槽126内に貯めている電解液の液面の検出方法を変更したものである。以下、実施例1と異なる箇所を中心に説明する。図5(a)(b)に実施例2にかかる電解槽126の概略断面図を示す。電解槽126は、実施例1で用いた電解槽126と液面検出器の構成が異なっている。つまり、電解槽126には、水素ガス発生室135と酸素ガス発生室136の各々に液面検出器151、152が設けられている。液面検出器151は、水素ガス発生室135の上限水位H2と電解液の補水時の基準となる基準水位H3を検出することができる。一方、液面検出器152は、酸素ガス発生室136の上限水位H4を検出できるようになっている。なお、陰電極132a及び陽電極132bは、上限水位H2、H4よりも下に配置することが望ましい。
水素ガス発生室135側の上限水位H2は、水素ガス発生室135内の液面が上昇した場合に、その液面が上限水位H2以下であれば水素ガス発生室135から気液混合タンク112に電解液が溢れ出すことのない水位に設定(図5(a)参照)されている。酸素ガス発生室136側の上限水位H4は、酸素ガス発生室136の液面が上昇した場合に、その液面が上限水位H4以下であれば酸素ガス発生室136から外部に電解液が溢れ出ることのない水位に設定(図5(b)参照)されている。
図6は実施例2における水素水製造運転中の動作を表わしたフロー図である。以下、図6に従って水素水製造装置111の水素水製造運転開始から終了までを説明する。なお、ステップS101〜ステップS116は、実施例1と同じであるので省略し、ステップS110でNoの場合について説明する(ステップS121〜S124)。
電磁開閉弁125を開いて気液混合タンク112内の浴水を排水管124から排水している状態では、電解槽126から気液混合タンク112内に水素ガスが供給されているが、排水管124からの排水流量の方が若干大きくなるように設定されているので、電解槽126の水素ガス発生室135内の液面は次第に上昇する。そして、気液混合タンク112内の浴水が所定水位以下に下がるまでの間(ステップS110でNoの場合)に、図5(a)に示すように、水素ガス発生室135における電解液の液面が上限水位H2に達する(ステップS121でYesの場合)と、電磁開閉弁125を閉止して(ステップS122)、電解槽126から気液混合タンク112に電解液が漏れるのを未然に防ぐ。
電磁開閉弁125を閉止すると、気液混合タンク112内の浴水が排出されなくなるので、気液混合タンク112内のガス圧が高くなる。そのため、水素ガス発生室135において電解液の液面が下に押されて降下し、酸素ガス発生室136における電解液の液面が上昇する。そして、酸素ガス発生室136の電解液の液面が上限水位H4に達すると(ステップS123でYesの場合)、電磁開閉弁125を再び開成して気液混合タンク112内への水素ガスの供給を再開し(ステップS124)、酸素ガス発生室136から外部へ電解液が漏れるのを防止する。
このように水素ガス発生室135及び酸素ガス発生室136の上限水位H2、H4を検知しながら、状況により電磁開閉弁125の開閉を制御することにより、電解槽126内の電解液が気液混合タンク112内に流れ込んだり、電解槽126の外部に漏れたりするのを防止することができる。
なお、液面検出器151、152は、水素ガス発生室135と酸素ガス発生室136の上限水位H2、H4ではなく、各室の下限の水位を測定するようにしてもよいが、電解液の漏出を確実に防ぐためには、上限水位を検出することが望ましい。
図7に実施例3にかかる電解槽126の概略断面図を示す。本実施例3は、実施例1に示した水素水製造装置111の気液混合タンク112内に水素ガスを充填する工程において、電磁開閉弁125の制御方法が異なるものである。電解槽126は、実施例1で用いた電解槽126と液面検出器の構成が異なっている。つまり、電解槽126には、水素ガス発生室135に液面検出器161が設けられている。液面検出器161は、水素ガス発生室135の上限水位H2と電解液の補水時の基準となる基準水位H3を検出することができる。この実施例では、水素ガス発生室135の下限水位H1や酸素ガス発生室136の上限水位H4を検出する必要がないので、液面検出器161の構成を簡素化することができる。
以下、図8のフロー図に従って実施例3における水素水製造運転開始から終了までを説明する。なお、ステップS101〜ステップS116は、実施例1と同じであるので省略し、ステップS110でNoの場合について説明する(ステップS125〜S128)。
電磁開閉弁125を開いて気液混合タンク112内の浴水を排水管124から排水している状態では、電解槽126から気液混合タンク112内に水素ガスが供給されているが、排水管124からの排水流量の方が若干大きくなるように設定されているので、電解槽126の水素ガス発生室135内の液面は次第に上昇する。そして、気液混合タンク112内の浴水が所定水位以下に下がるまでの間(ステップS110でNoの場合)に、水素ガス発生室135における電解液の液面が上限水位H2に達する(ステップS125でYesの場合)と、電磁開閉弁125を閉止して(ステップS126)、電解槽126から気液混合タンク112に電解液が漏れるのを未然に防ぐ。
電磁開閉弁125を閉止すると、気液混合タンク112内の浴水が排出されなくなるので、気液混合タンク112内のガス圧が高くなる。そのため、水素ガス発生室135において電解液の液面が下に押されて下降し始める。一方、電磁開閉弁125が閉止されると同時に、コントローラ139はタイマーによって経過時間の計測を開始し、電磁開閉弁125を閉止してから所定時間T1が経過すると(ステップS127)と、電磁開閉弁125を再び開成する(ステップS128)。電磁開閉弁125を閉止している所定時間T1は、電解槽126内での水素ガスの体積増加率を考慮し、水素ガス発生室135における液面がその上限水位H2から、酸素ガス発生室136で電解液が溢れ出さないような水素ガス発生室135での最低水位(例えば、実施例1の下限水位H1に相当する水位)に下がるまでの時間に比べて短い時間に設定されている。また、上記タイマーとしては、例えばコントローラ139のタイマー機能を用いればよい。そして、このようにステップS125〜S128を繰り返すことによって、気液混合タンク112内に水素ガスが充填される。
このような実施例によれば、液面検出器161の構造を簡略にすることができるが、気液混合タンク112内の水位によって排水管124の排水流量が変化するので、このような時間制御よりも実施例1又は実施例2のように電解槽126内の電解液の液面に応じて電磁開閉弁125を制御するほうが有効である。
図9に実施例4にかかる水素水製造装置170の概略断面図を示す。実施例4の水素水製造装置170では、電解用電源173の出力電圧を制御する電源制御部174を備えている。従って、電源制御部174により電解用電源173から電極132a、132bに供給される電流量を調節することができ、それによって両電極132a、132b間に流れる電流量を変化させ、水素ガスの体積増加率を調整できるようになっている。実施例1の水素水製造装置111では、電磁開閉弁125を開いたときに電解槽126の水素ガス発生室135内の液面を上昇させるには、水素ガスの体積増加率を電磁開閉弁125による排水流量よりも小さく設定しておかなければならず、そのため電解槽126内の液面が頻繁に変化する。これに対し、実施例4の場合には、水素ガスの体積増加率が電磁開閉弁125による排水流量よりも小さく設定されていても大きく設定されていてもよいので、水素ガスの体積増加率が電磁開閉弁125による排水流量と等しくなるように設定することができ、電解槽126内における液面の変動を緩やかにすることができる。
以下、図10のフロー図に従って水素水製造装置170の水素水製造運転開始から終了までを説明する。なお、ステップS101〜ステップS116は、実施例1と同じであるので省略し、ステップS110でNoの場合について説明する(ステップS130〜S141)。
電磁開閉弁125を開いて気液混合タンク112内の浴水を排水管124から排水している状態では、電解槽126における水素ガスの体積増加率と電磁開閉弁125による排水流量とは釣り合っていることが望ましい。しかし、電解用電源173の出力電圧の変動によって例えば水素ガスの体積増加率が電磁開閉弁125による排水流量よりも小さくなり、電解槽126の水素ガス発生室135内の液面が次第に上昇し、気液混合タンク112内の浴水が所定水位以下に下がるまでの間(ステップS110でNoの場合)に、水素ガス発生室135における電解液の液面が上限水位H2に達したとする(ステップS130でYesの場合)。この場合には、コントローラ139は、電磁開閉弁125を閉止して(ステップS132)、電解槽126から気液混合タンク112に電解液が漏れるのを防止する。電磁開閉弁125を閉止すると、気液混合タンク112内の浴水が排出されなくなるので、気液混合タンク112内のガス圧が高くなる。そのため、水素ガス発生室135において電解液の液面が下に押されて降下し始める。なお、ステップS131は、後述のカウンタがカウント動作している場合には、それを停止させるものである。
水素ガス発生室135内の液面が下限水位H1以上で、上限水位H2以下であるときには、ステップS130〜S141のサブルーチンでは何も実行されない。水素ガス発生室135内の液面がさらに降下して液面が下限水位H1を上から下へ通過すると(ステップS133でYesの場合)、カウンタ値がN=0にリセットされ、カウンタがカウントを開始する(ステップS134)。水素ガス発生室135の液面が下限水位H1を通過したので、その液面は下限水位H1以下となっており(ステップS135でyes)、かつ、電磁開閉弁125が閉じられている(ステップS136でyes)ので、電磁開閉弁125が開かれて(ステップS137)酸素ガス発生室136側から電解液が溢れるのを防止する。
電磁開閉弁125を開いたとき、水素ガスの体積増加率が電磁開閉弁125による排水流量よりも小さければ、水素ガス発生室135内の液面は次第に上昇し、液面が上限水位H2を超えると(ステップS130でYesの場合)、カウンタが停止させられ(ステップS131)、電磁開閉弁125が閉じられる(ステップS132)。
従って、水素ガスの体積増加率が電磁開閉弁125による排水流量よりも小さい場合には、実施例1の場合と同様に、水素ガス発生室135内の液面は上限水位H2と下限水位H1との間で変動する。
これに対し、水素ガス発生室135内の液面がステップS133で下限水位H1を上から下へ通過した直後に、電解用電源173の出力電圧が変動し、水素ガスの体積増加率が電磁開閉弁125による排水流量よりも大きくなったとすると、ステップS137で電磁開閉弁125を開いても水素ガス発生室135内の液面は上昇しない。このように電磁開閉弁125を開いても水素ガス発生室135の液面が下限水位H1以下にあって上昇しない場合には、電源制御部174によりステップS138〜S141に従って電解用電源173の出力電圧を調整する。
すなわち、コントローラ139はカウンタ値を参照し、カウンタ値Nが所定のカウントアップ値Nupになっているかどうか判断する(ステップS138)。カウンタ値Nがカウントアップ値Nupに達していない場合(ステップS138でNoの場合)には、カウンタ値を1増加させる(N+1→N;ステップS141)。こうしてカウンタ値は、水素ガス発生室135内の液面が下限水位H1よりも上になるまで1ずつ増加させられるが、略所定時間が経過してカウンタ値Nがカウントアップ値Nupに達しても液面が下限水位H1よりも上になっていない場合(ステップS138でYesの場合)には、カウンタ値をN=0にリセットして(ステップS139)電解用電源173の出力電圧を所定量ΔVだけ下げる(ステップS140)。
こうして電解用電源173の出力電圧が下げられると、電解槽126の両電極132a、132b間に流れる電流が少なくなって水素ガスの体積増加率が小さくなり、水素ガス発生室135内の液面が上昇する。
また、水素ガスの体積増加率が大きくなって、電磁開閉弁125を開いて排水しているにも拘わらず水素ガス発生室135内の液面が下がりだした場合には、液面が下限水位H1を超えたときにカウンタ値がN=0にリセットされてカウンタのカウントが開始され、電磁開閉弁125が開いているので、直接ステップS138〜S141が実行される。よって、この場合も電解用電源173の出力電圧が小さくなって水素ガスの体積増加率が抑制され、水素ガス発生室135内の液面が上昇させられる。
よって、この実施例では、電解用電源173の出力電圧の変動や、気液混合タンク112内の水位の変化に伴う排水流量の変動があっても、水素ガスの発生量を調整しながら電解液の漏れ出しを防ぐことができる。特に、水素ガスの体積増加率が排水流量よりも大きくなった場合でも、電解液の漏れ出しを防ぐことができる。
上記の説明から分かるように、カウンタのカウントアップ値Nupは、ステップS137で電磁開閉弁125が開かれた後、液面が下限水位H1を超えるまでの通常の時間をカウントするカウント値よりも大きな値に設定しておけばよい。また、電解用電源173の電圧調整量ΔVの適切な値は、小さな値にすれば水素ガスの体積増加率を微調整でき、比較的大きな値にすれば平衡状態に達するまでの時間を短くできるが、実験的に定めることが望ましい。
図11に実施例5にかかる水素水製造装置180の概略断面図を示す。実施例5の水素水製造装置180は、陰電極132aと陽電極132bの間に流れる電流量を測定するための電流計184を備えている。また、排水管124には流量センサ181と流量制御弁182(排水弁)を設けている。
図12は水素水製造装置180における、コントローラ139を中心とする電気的な構成を示す機能ブロック図である。コントローラ139は、ROM、EEPROM等のメモリに格納されている運転処理のプログラムに従って水素水製造装置180をマイコン制御するものである。すなわち、図12に示すように、コントローラ139は、水素溶解運転スイッチ142、電源スイッチ143、電流計184、流量センサ181、液面検出器122及び183からの信号を受け取り、それに応じて所定の手順で循環ポンプ119、電動三方弁128、第1及び第2の電動二方弁120、121、流量制御弁182、電解用電源173を制御することにより水素ガスを発生させ、水素ガスが溶解した浴水を浴槽113に環流させる。
しかして、この実施例にあっては、電解槽126で発生する水素ガスの体積増加率に応じて排水管124からの排水流量を調整し、電解槽126内における電解液の液面の変化を抑制するようにしている。つまり、本実施例の水素水製造装置180においては、陰電極132aと陽電極132bの間に流れる電流の大きさを計測し、流量制御弁182により排水流量が水素ガスの体積増加率(単位時間当たりに発生する水素ガスの体積)とほぼ等しくなるようにしている。なお、この実施例で図示されている液面検出器183は、電解液が漏れ出るのを防止するためのものではない。
単位時間当たりに発生する水素ガスのモル数Δmは、電解槽126の両電極132a、132b間に流れる電流値によって決まる。しかし、水素ガスの単位時間当たりの体積増加(つまり、体積増加率)は、水素ガスの圧力や温度などによって変化する。具体的にいうと、単位時間当たりに発生する水素ガスのモル数をΔm、体積増加率をΔU、水素ガスの圧力をP、水素ガスの温度(絶対温度)をTとし、この水素ガスを理想ガスの状態方程式で近似すれば、
PΔU=ΔmRT (Rはアボガドロ定数)
で表わされる。
しかし、電解槽126内における水素ガスの圧力変化は、せいぜい水素ガス発生室135における電解液の液面と酸素ガス発生室136における電解液の液面との液面差に相当する圧力であり、これは1気圧(≒1000cm・HO)に比べて非常に小さな変化であり、圧力変化は無視することができる。また、水素ガスの温度が例えば30℃変化したとしても、絶対温度ではせいぜい1割程度の変化に過ぎない(温度変化を考慮する必要があれば、電解槽126に温度センサを設ければよい。)。したがって、電解槽126内において単位時間当たりに発生する水素ガスの体積を考える場合には、圧力P及び温度Tは一定と考えてよく、水素ガスの体積増加率は電流計184で測定した電流値のみから演算することができる。こうして水素ガスの体積増加率ΔUを演算することができれば、流量センサ181で排水管124からの排水流量を計測しながら排水流量が水素ガスの体積増加率ΔUと等しくなるように流量制御弁182をフィードバック制御することにより、電解槽126の水素ガス発生室135内の液面がほとんど変動しないように制御することができる。
以下、図13のフロー図に従って水素水製造装置180の水素水製造運転開始から終了までの処理手順を具体的に説明する。なお、ステップS101〜ステップS116は、実施例1と同じであるので省略し、ステップS110でNoの場合について説明する(ステップS150〜S156)。ただし、電磁開閉弁125の閉じる処理は、流量制御弁182を全閉とする処理になる(ステップS113)。
流量制御弁182を適宜弁開度となるように開いて気液混合タンク112内の浴水を排水管124から排水している状態では、電解槽126における水素ガスの体積増加率と電磁開閉弁125による排水流量とは釣り合っていることが望ましい。しかし、例えば電解用電源173の出力電圧の変動によって水素ガスの体積増加率が変化すると、電解槽126の水素ガス発生室135内の液面が上昇したり降下したりして電解槽126内の電解液が漏れる恐れがある。そのため、本実施例では、ステップS150〜S156の処理により、電解槽126内の電解液の液面が変動しにくいようにしている。
すなわち、コントローラ139は電流計184によって電極132a、132bに流れる電流の大きさを検出し(ステップS150)、その電流値と上記状態方程式に基づいて単位時間に発生する水素ガスの体積(体積増加率)ΔUを演算する(ステップS151)。ついで、排水管124からの排水流量が水素ガスの体積増加率ΔUと等しくなるように流量制御弁182の制御量(弁開度)を演算し(ステップS152)、演算した制御量となるように流量制御弁182を制御する(ステップS153)。そして、流量センサ181によって排水管124に流れる浴水の排水流量を検出し(ステップS154)、演算により求めた排水流量と検出した排水流量とを比較する(ステップS155)。比較した結果、排水流量の演算値と検出値とが等しくなければ、流量制御弁182のフィードバック制御量(補正量)を演算して(ステップS156)流量制御弁182をフィードバック制御し、正確に排水流量を制御する。
こうして気液混合タンク112内の水位が所定水位以下に下がって水素ガスの供給を終了するまでは、ステップS150〜S156に従って水素ガスの体積増加率と排水管124からの排水流量とが釣り合うように制御するので、電解槽126内の電解液の液面が変動しにくくなり、電解液が電解槽126から漏れるのを防止することができる。
なお、実施例5では、電流計184の検出値に応じて流量制御弁182により排水流量を制御するようにしたが、これとは逆の方法で水素ガスの体積増加率と排水流量とが等しくなるようにしてもよい。すなわち、電解用電源173の電圧を調整するための電源制御部を設けておく(図14参照)。そして、流量センサ181によって流量制御弁182を通過する浴水の排水流量を検出し、水素ガスの体積増加率が、検出された排水流量と等しくなるように電流値を演算する。ついで、電流計184で電流値を監視しながら電極132a、132b間に演算された電流量を流してやればよい。
実施例6は実施例5の改良例であり、排水流量の制御量が流量制御弁182の調整可能範囲を超えるような場合に有効である。図14は実施例6にかかる水素水製造装置190の概略断面図を示す。実施例6の水素水製造装置190では、実施例5の水素水製造装置180の構成に加えて、電解用電源173の出力電圧を調整するための電源制御部174を備えており、実施例5の場合と同様にして流量制御弁182を制御するときに、流量制御弁182を通過させる排水流量の制御値が流量制御弁182の適正な調整可能範囲を超えた場合には、電解用電源173の出力電圧を調整するようにしている。
以下、図15及び図16のフロー図に従って水素水製造装置190の水素水製造運転開始から終了までの処理手順を具体的に説明する。なお、ステップS101〜ステップS116は、実施例1と同じであるので省略し、ステップS110でNoの場合について説明する(ステップS160〜S172)。ここで、流量制御弁182の制御量(例えば弁開度)の適正な調整可能範囲の上限値をQu、下限値をQdとする。
水素ガス発生中においては、例えば電解用電源173の出力電圧の変動によって水素ガスの体積増加率が変化すると、電解槽126の水素ガス発生室135内の液面が上昇したり降下したりして電解槽126内の電解液が漏れる恐れがある。そのため、本実施例では、ステップS160〜S172の処理により、電解槽126内の電解液の液面が変動しにくいようにしている。
すなわち、コントローラ139は電流計184によって電極132a、132bに流れる電流を検出し(ステップS160)、その電流値と前記状態方程式に基づいて単位時間に発生する水素ガスの体積(体積増加率)ΔUを演算する(ステップS161)。ついで、排水管124からの排水流量が水素ガスの体積増加率ΔUと等しくなるように流量制御弁182の制御量を演算する(ステップS162)。ついで、制御量の演算値Qと流量制御弁182の制御範囲の上限値Qu及び下限値Qdとを比較する(ステップS163、S166)。
比較した結果、演算値Qが上限値Quを超えていた場合(ステップS163でYesの場合)には、電源制御部174によって電解用電源173の出力電圧を所定値ΔV1だけ減少させる(ステップS164)。出力電圧が小さくなると水素ガスの発生量が減少するので、電流値が安定するまで時間待ち(ステップS165)した後、再度ステップS160〜S162で流量制御弁182の制御量を演算すると、前回の値よりも小さな演算値Qに更新される。
また、比較した結果、制御量の演算値Qが下限値Qdを下回っていた場合(ステップS166でYesの場合)には、電源制御部174によって電解用電源173の出力電圧を所定値ΔV2だけ増加させる(ステップS167)。出力電圧が大きくなると水素ガスの発生量が増加するので、電流値が安定するまで時間待ち(ステップS168)した後、再度ステップS160〜S162で流量制御弁182の制御量を演算すると、前回の値よりも大きな演算値Qに更新される。
また、比較した結果、制御量の演算値Qが下限値Qdと上限値Quとの間に納まっている場合(ステップS163及びS166でNoの場合)には、演算値Qと等しい制御量となるように流量制御弁182を制御する(ステップS169)。そして、流量センサ181によって排水管124に流れる浴水の排水流量を検出し(ステップS170)、排水流量と検出した排水流量とを比較する(ステップS171)。比較した結果、排水流量の演算値と検出値とが等しくなければ、流量制御弁182のフィードバック制御量(補正量)を演算して(ステップS172)流量制御弁182をフィードバック制御し、正確に排水流量を制御する。
これまでに説明した各実施例では、排水管に電磁開閉弁を設けたものと、流量制御弁を設けたものとを説明した。しかしながら、いずれの実施例においても、電磁開閉弁と流量制御弁とは互換性があり、いずれを用いてもよい。例えば、図17に示す実施例7の水素水製造装置200は、実施例1の水素水製造装置111において電磁開閉弁125を流量制御弁182に取り換えたものである。実施例1の場合には、水素ガス発生室135の水位が上限水位H2以上になった場合には、電磁開閉弁125を閉じ、下限水位H1以下になった場合には、電磁開閉弁125を開いていた。これに対し、実施例7の水素水製造装置200においては、図18のフロー図に示すように、水素ガス発生室135の水位が上限水位H2以上になった場合には、流量制御弁182の弁開度を小さくし(ステップS180、S181)、下限水位H1以下になった場合には、流量制御弁182の弁開度を大きくしている(ステップS182、S183)。従って、この実施例7の水素水製造装置200によれば、弁開度の大きくしたり小さくしたりする際の補正量を適正に決めてあれば、実施例1の場合よりも電解槽126の液面の変動を緩やかにすることができる。これは実施例2や実施例3などについても当てはまる。
また、流量制御弁182を用いた実施例5や実施例6においても、流量制御弁182を電磁開閉弁125に置き換えることも可能である。この場合には、電磁開閉弁125を一定周期で繰り返し開閉させることによって浴水を排水するようにすれば、その開成時間のデューティー比を調整することによって排水流量を制御することができる。
上記各実施例では水素ガスの発生量に応じて排水管124からの排水流量を調整するようにしたが、逆に排水管124からの排水流量に応じて水素ガスの発生量を調整するようにしてもよい。
例えば、実施例1のような構成の水素水製造装置111の場合には、処理方法を図19のフロー図のように変更すればよい。すなわち、水素ガス発生室135の水位が上限水位H2以上になった場合には、電解用電源173からの出力電圧を大きくし(ステップS190、S191)、下限水位H1以下になった場合には、電解用電源173からの出力電圧を小さくする(ステップS192、S193)ことにより電解液の漏れを防止することができる。
なお、上記各実施例では、水素水製造装置を浴槽と組み合わせた場合について説明したが、本発明の用途は風呂システムに限られるものではなく、水素ガスを溶解させた液体や、水素水を製造する装置一般に用いることができる。
本発明の実施例1の水素水製造装置を示す概略断面図である。 同上の水素水製造装置のコントローラの働きを説明するための機能ブロック図である。 本発明の実施例1の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 (a)(b)は、電解槽内の電解液の水位の変化を説明する図である。 (a)(b)は、実施例2で用いた電解槽の概略断面図である。 実施例2の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 実施例3に用いた電解槽の概略断面図である。 実施例3の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 本発明の実施例4の水素水製造装置を示す概略断面図である。 同上の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 本発明の実施例5の水素水製造装置を示す概略断面図である。 同上の水素水製造装置のコントローラの働きを説明するための機能ブロック図である。 実施例5の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 本発明の実施例6の水素水製造装置を示す概略断面図である。 実施例6の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 同上のフロー図の一部である。 本発明の実施例7の水素水製造装置を示す概略断面図である。 実施例7の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。 実施例8の水素水製造装置を用いて水素水を製造し、供給する工程を説明するフロー図である。
符号の説明
111、170、180、190、200 水素水製造装置
112 気液混合タンク
115 吸込管
116 供給管
119 循環ポンプ
122、134、151、152、161、183 液面検出器
124 排水管
125 電磁開閉弁
126 電解槽
127 水素ガス供給管
131 隔壁
132a 陰電極
132b 陽電極
133 酸素排気口
135 水素ガス発生室
136 酸素ガス発生室
139 コントローラ
173 電解用電源
174 電源制御部
181 流量センサ
182 流量制御弁
184 電流計

Claims (14)

  1. 気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、
    前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、
    前記電解槽に電解液の液面を検出するための液面検出器を設けると共に前記気液混合タンクに排水弁を設け、
    前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記液面検出器で測定される電解液の液面高さに応じて前記排水弁からの水の排水流量を制御することを特徴とするガス充填方法。
  2. 前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における上限位置又は第2ガス発生室における下限位置に達したと判断したら、前記排水弁の弁開度を小さくすることを特徴とする、請求項1に記載のガス充填方法。
  3. 前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における下限位置又は第2ガス発生室における上限位置に達したと判断したら、前記排水弁の弁開度を大きくすることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガス充填方法。
  4. 前記排水弁の弁開度を変化させた後、所定時間が経過したら排水弁の弁開度を元に戻すようにしたことを特徴とする、請求項2又は3に記載のガス充填方法。
  5. 気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、
    前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、
    前記電解槽に電解液の液面を検出するための液面検出器を設けると共に前記電解槽における第1のガスの発生量を制御するガス発生量制御手段を設け、
    前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記液面検出器で測定される電解液の液面高さに応じて前記ガス発生量制御手段により第1のガスの発生量を制御することを特徴とするガス充填方法。
  6. 前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における上限位置又は第2ガス発生室における下限位置に達したと判断したら、第1のガスの発生量を大きくすることを特徴とする、請求項5に記載のガス充填方法。
  7. 前記液面検出器により前記電解槽の第1ガス発生室又は第2ガス発生室における電解液の液面を検出し、液面が第1ガス発生室における下限位置又は第2ガス発生室における上限位置に達したと判断したら、第1のガスの発生量を小さくすることを特徴とする、請求項5又は6に記載のガス充填方法。
  8. 前記ガス発生量制御手段は、電解液を分解させるための電極に電流を供給する電源の出力を制御する電源制御部である、請求項5、6又は8に記載のガス充填方法。
  9. 気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、
    前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、
    前記気液混合タンクに排水弁を設けると共に前記電解槽における第1のガスの発生量を検出するガス発生量検出手段を設け、
    前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記ガス発生量検出手段により検出された第1のガスの発生量に応じて前記排水弁からの水の排水流量を制御することを特徴とするガス充填方法。
  10. 前記ガス発生量検出手段により検出された第1のガスの発生量に基づいて第1のガスの単位時間当たりの体積増加率を演算し、気液混合タンクからの排水流量が第1のガスの体積増加率の演算値と同等になるよう前記排水弁により排水流量を制御する、請求項9に記載のガス充填方法。
  11. 第1のガスの体積増加率の演算値と同等になるよう制御される排水流量に対応する排水弁の制御値に応じて第1のガスの発生量を補正するようにした、請求項10に記載のガス充填方法。
  12. 気液混合タンクと、電解液を分解して第1ガス発生室で第1のガスを発生させると共に第2ガス発生室で第2のガスを発生させる電解槽と、前記第1ガス発生室から前記気液混合タンクに第1のガスを供給するガス供給管とを備え、
    前記気液混合タンク内に水を充満させた後に気液混合タンク内の水を排水しながら前記電解槽の第1ガス発生室で発生した第1のガスを気液混合タンク内に充填させるガス充填方法において、
    前記電解槽における第1のガスの発生量を制御するガス発生量制御手段を設けると共に前記気液混合タンクにおける排水流量を検出する排水流量検出手段を設け、
    前記気液混合タンクに第1のガスを供給する際に、前記排水流量検出手段により検出された排水流量に応じて前記ガス発生量制御手段により第1のガスの発生量を制御することを特徴とするガス充填方法。
  13. 前記排水流量検出手段により気液混合タンクからの排水流量を検出し、前記ガス発生量制御手段により第1のガスの体積増加率が検出された排水流量と同等となるように第1のガスの発生量を制御する、請求項12に記載のガス充填方法。
  14. 浴槽の温水を前記気液混合タンクに注入する第1の水流路と、前記気液混合タンク内の温水を浴槽へ送り出す第2の水流路と、前記両水流路及び前記気液混合タンクに温水を通過させるためのポンプとを備え、前記電解槽で発生させた第1のガスである水素ガスを気液混合タンクに充填させた後、浴槽の温水を気液混合タンク内に循環させて水素ガスを溶解した水素水を浴槽に環流させるようにした水素水供給装置であって、
    請求項1〜13のいずれかに記載したガス充填方法を実施できるように構成した水素水供給装置。
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