JP2006263252A - 車両用シートリクライニング装置 - Google Patents

車両用シートリクライニング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006263252A
JP2006263252A JP2005087432A JP2005087432A JP2006263252A JP 2006263252 A JP2006263252 A JP 2006263252A JP 2005087432 A JP2005087432 A JP 2005087432A JP 2005087432 A JP2005087432 A JP 2005087432A JP 2006263252 A JP2006263252 A JP 2006263252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal gear
lock tooth
tooth
gear
external gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005087432A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Oba
徹也 大庭
Yasushi Asano
靖 淺野
Shinya Nakamura
真也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
Priority to JP2005087432A priority Critical patent/JP2006263252A/ja
Publication of JP2006263252A publication Critical patent/JP2006263252A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

【課題】 シートバックに加わる前倒しの荷重が大きくなっても、ロックツースの保持力を確保する。
【解決手段】 ロックツース10が反時計方向へ回動されようとした際に、内歯ギヤ7aの歯から外歯ギヤ10dの歯へ加わる荷重Fの方向が、第2外周側ガイド面12bの内歯ギヤ7a側端Pよりも内歯ギヤ7a側となるように、内歯ギヤ7a,外歯ギヤ10dの両側の歯面のうちの一方の歯面の角度を従来よりも5〜10度だけ小さい値に設定し、中心へ向かってカム9側に作用する荷重を軽減すると共に、ロックツース10に生じる偶力のモーメントの値を大きくして外歯ギヤ10dの軸部11に近い部分が内歯ギヤ7aへ食い込む力をより強くする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、座面となるシートクッションに対して背もたれとなるシートバックを角度調製可能に固定するための車両用シートリクライニング装置に関し、シートバックを後倒しする方向へ大きな荷重が加わった場合の強度を大きくしたものである。
車両用シートリクライニング装置としては、例えばシートクッション側のべ一スプレートに取り付けられるベース部材と、シートバック側のアームプレートに取り付けられる回動部材とが相対的に回動可能に構成され、前記ベース部材に取り付けられたロックツースの外歯ギヤを前記回動部材の内周面に形成した内歯ギヤに噛合させることによって、ベース部材と回動部材との相対回転を規制し、前記シートバックを所定の角度位置に保持するように構成したものが知られている。
ロックツースを円弧軌道に沿って案内するために、前記ベース部材には軸部と一対のガイド部とが突出形成される一方、ロックツースには、前記軸部に揺動自在に係合する凹状の軸受面と、前記一対のガイド部のガイド面と摺動する摺動外周面とが形成されている。また、前記内歯ギヤの中心部には、ロックツースを外側へ押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させるためのカムが設けられている。
前記のように構成された車両用シートリクライニング装置においては、車両の後方から追突された時にシートバックを後倒れさせる荷重が加わり、内歯ギヤと外歯ギヤとの噛合を介してロックツースに大きな力が作用することになる。このとき、ロックツースは一方のガイド部により支持されることから、ベース部材に対する回動部材の回動が規制され、シートバックが所定の角度位置から回動することはない。
また、従来、シートベルトに加わる力を支持するベルトアンカはセンターピラーであったが、近年はセンターピラーからシートバックに変更されつつあることから、車両の前方衝突時には、乗員の体重による慣性力がシートバックを前倒しする方向へ加わり、従来よりもより大きな力がシートバックに加わることになる。このため、車両用シートリクライニング装置は、従来よりも大きな荷重に耐えられることが要求されている。
従来の車両用シートリクライニング装置としては、例えば特許文献1に記載の発明が知られている。この発明は、前記一方のガイド部の内歯ギヤ側とロックツースとの間に外周側隙間を設けることにより、シートバックに後倒し方向の荷重が加わったときに、外歯ギヤと内歯ギヤとを介して回動部材からロックツースに荷重が加わると、前記外周側隙間の存在により、ロックツースをその場で回転させる偶力のモーメントが作用し、外歯ギヤの軸部側が内歯ギヤへ向かって押圧されることから、外歯ギヤと内歯ギヤとの噛み合い強度が大きくなり、大きな荷重にも耐えることができる。
特開2004−121508号公報
ところが、前記従来の車両用シートリクライニング装置において、更に大きな荷重に耐えられるようにすることが求められているが、構成部材の板厚を大きくしたり装置の外径寸法を大きくすると商品性が低下してしまう。
そこで本発明は、外歯ギヤと内歯ギヤとの噛み合いをより強くすることにより、更に大きな荷重にも耐えられるようにした車両用シートリクライニング装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されるシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤを有する回動部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ揺動可能なロックツースと、該ロックツースを円弧軌道に沿って揺動させるための内周側ガイド面を有すると共に前記ベース部材に形成された軸部と、該ロックツースを円弧軌道に沿って揺動させるための外周側ガイド面を有すると共に前記ベース部材に形成された一対のガイド部と、前記ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させるカムとを備え、前記外歯ギヤを基準として前記軸部の反対側に位置する前記一方のガイド部の前記内歯ギヤ側には、前記ロックツースとの間に外周側隙間を有し、前記ベース部材に対して前記回動部材を相対的に回動させる方向へ荷重が加わると、前記ロックツースが前記軸部と前記一方のガイド部とにより支持されるようにした車両用シートリクライニング装置において、前記ロックツースを前記一方のガイド部へ向かって押圧する側の前記内歯ギヤおよび前記外歯ギヤの歯面の角度を、反対側の歯面の角度より小さくしたことを特徴とする。
この発明によれば、回動部材に荷重が加わることにより、ベース部材に対して回動部材が相対的に回動しようとすると、回動部材からロックツースに荷重が加わり、ロックツースが軸部と一方のガイド部およびカムにより支持される。そして、ロックツースを一方のガイド部へ向かって押圧する側の外歯ギヤおよび内歯ギヤの歯面の角度を、反対側の歯面の角度より小さくしたので、ロックツースをカム側へ向かって移動させる方向の分力が小さくなる。また、内歯ギヤからロックツースに加わる荷重と、該ロックツースが一方のガイド部から受ける反力(ロックツースが一方のガイド部を押圧する荷重と同じ大きさで方向が反対)とによって生じる偶力のモーメントが、偶力のモーメントを構成する2力間の距離が大きくなった分だけ増大し、ロックツースをその場で回転させる力が増大する。このため、外歯ギヤの軸部側を内歯ギヤへ向かって押圧する力が従来よりも増大し、外歯ギヤと内歯ギヤとの噛み合い強度が大きくなって、ロックツースの保持力が大きくなる。
本発明に係る車両用シートリクライニング装置によれば、ロックツースの外歯ギヤが内歯ギヤから受ける荷重の方向が、ガイド部の外周側ガイド面の内歯ギヤ側の端部よりも内歯ギヤ側となるので、ロックツースをカムへ向かって移動させる方向の分力が小さくなる。また、内歯ギヤからロックツースに加わる荷重と、該ロックツースがガイド部から受ける反力とによって生じる偶力のモーメントが、偶力のモーメントを構成する2力間の距離が大きくなった分だけ増大し、ロックツースをその場で回転させる力が増大するため、外歯ギヤの軸部側を内歯ギヤへ向かって押圧する力が従来よりも増大し、外歯ギヤと内歯ギヤとの噛み合い強度がより大きくなって、ロックツースの保持力が大きくなる。
以下、本発明による車両用シートリクライニング装置の実施の形態を説明する。
図4に示すように、座る部分であるシートクッション2が設けられ、該シートクッション2に対してシートバック3が車両の前後方向へ回動可能に取り付けられている。シートクッション2にはべ一スプレート4を介してベース部材としての機枠5が結合される一方、シートバック3にはアームプレート6を介して図示しない回動部材としての蓋体7が結合されている。そして、シートクッション2に対してシートバック3を車両の前方である左側へ向かって倒すように付勢する図示しないスプリングが設けられている。
前記機枠5および前記蓋体7は、図3に示す車両用シートリクライニング装置1を構成している。車両用シートリクライニング装置1について、以下に説明する。機枠5は円盤の内部をプレスにより半抜きして円形凹部が形成される一方、蓋体7には同様にして円盤の内部を半抜きして円形凹部が形成されると共に該円形凹部の内周面には内歯ギヤ7aが形成されている。そして、機枠5の円形凹部の内部に、蓋体7が同軸状かつ相対回転自在に嵌め込まれている。そして、図3(b)に示すように蓋体7と機枠5との外周部がリング状のホルダ8によって挟持され、これにより機枠5と蓋体7とが軸方向に分離されることなく相対回転可能に保持されている。機枠5と蓋体7との軸方向間には、中央に回転式のカム9が配置され、該カム9を挟んだ上下位置には揺動自在な一対のロックツース10が配置されている。
ロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するため、円弧軌道の内周側には、内周側ガイド面11aを有する半円柱形状の軸部11が機枠5と一体成形される一方、ロックツース10には、その一部を円弧状に切り欠いて軸受面10cが形成されている。一方、ロックツース10を円弧軌道に沿って揺動自在に案内するための円弧軌道の外周側には、ロックツース10を案内するために第1,第2ガイド凸部12A,12B(一対のガイド部)が機枠5と一体成形され、第1,第2ガイド凸部12A,12Bに第1,第2外周側ガイド面12a,12b(外周側ガイド面)が形成されている。そして、ロックツース10には、第1,第2外周側ガイド面12a,12bと摺動する第1,第2摺動外周面10a,10bが形成されている。ロックツース10は円弧軌道に沿って揺動するので、第1,第2外周側ガイド面12a,12bと第1,第2摺動外周面10a,10bとは、軸部11の中心に対して同軸の円弧形状に形成されている。そして、円弧軌道に沿って揺動するロックツース10であって、前記内歯ギヤ7aと対向する面には、前記内歯ギヤ7aに噛合可能な外歯ギヤ10dが形成されている。
このように前記内歯ギヤ7aに係脱する前記外歯ギヤ10dを備えたロックツース10を前記内歯ギヤ7aへ向かって押圧するために、前記カム9が設けられている。カム9は、中心孔9eを中心として反時計方向に回動させることにより、一対のロックツース10をカム9を中心とする半径方向外側へ押圧して外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させたり、逆に時計方向へ回動させることにより噛合を解除させたりすることができる。外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させることにより、機枠5に対する蓋体7の回動が規制され、シートクッション2に対してシートバック3が所定の角度位置で保持される。
カム9には、ロックツース10を時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるためのロックカム面9aと、ロックツース10を反時計方向へ揺動させて外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aから引き離すためのロック解除カム面9bとが形成されている。カム9には、図3の上下のロックカム面9aどうしを結ぶ線L1に対してほぼ直交する線L2上に、カム9の線L2方向への移動を規制する摺動外周面9cが形成されている。該摺動外周面9cは、カム9の中心孔9eを中心とする円弧状に形成されている。摺動外周面9cは、第1ガイド凸部12Aに形成された摺接面12dに常に摺接している。
そして、ロックツース10の外歯ギヤ10dを内歯ギヤ7aに噛合させるように常時付勢するために、カム9を反時計方向へ回転付勢するロックスプリング13が設けられている。ロックスプリング13は、機枠5と一体形成された半円柱形状の凸部14を介してその基端部が取り付けられ、先端部がカム9の外周面に形成された係止部9dに係止されている。
図4のバックシート3に前倒し方向の荷重が加わったときは、機枠5に対して蓋体7を相対的に回転させようとする力が内歯ギヤ7aと外歯ギヤ10dとの噛合部を介してロックツース10に伝わり、該ロックツース10が図3中の反時計方向へ回動されようとし、この力をカム9,軸部11および第2ガイド凸部(一方のガイド部)12Bの3箇所で支持している。第2ガイド凸部12Bとロックツース10とが対向する位置には、蓋体7の半径方向の中心側に、ロックツース10の第2摺動外周面10bと摺動する第2外周側ガイド面12bが形成されている。また、外歯ギヤ10dを基準として軸部11の反対側に位置する第2ガイド凸部12Bの半径方向外側に外周側隙間19が形成されている。これは、ロックツース10が蓋体7と共に図3中の反時計方向へ回動させられようとした際に、外歯ギヤ10d側の第2摺動外周面10bの部分が外周側隙間19へ入り込もうとする回転モーメントを発生させることにより、軸部11に近い外歯ギヤ10dの部分が内歯ギヤ7aへ食い込む方向へ変位するようにしたものである。また、第2ガイド凸部12Bの全面でロックツース10を受けると、第2ガイド凸部12Bの存在により、ロックツース10に加わる円周方向への荷重に対する軸心方向へ向かう荷重の割合が大きくなるので、これを回避してカム9側へ向かう荷重の低減を図っている。ロックツース10には外周側隙間19の端部へ向かって突出する突起10eが形成されている。この突起10eは、ロックツース10に過大な荷重が加わった場合に、突起10eが第2ガイド凸部12Bに食い込むことにより、ロックツース10を支持する面を大きくすると共に、第2ガイド凸部12Bからの反力の方向が、円周方向よりも外側を向くようにし、カム9側へ向かう荷重が大きくならないようにしたものである。
本発明では、ロックツース10がカム9側へ移動しようとする荷重を小さくすると共に、外歯ギヤ10dの軸部11に近い部分が内歯ギヤ7aへ食い込む力がより強くなるように構成されている。即ち、以下のようになっている。外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7aとの両側の歯面のうち、ロックツース10を第2ガイド凸部12Bへ向かって押圧する側の一方の歯面の角度が、従来よりも小さく設定されている。内歯ギヤ7aの歯の谷の部分での歯の形状を図2に示す。従来の内歯ギヤ7aの歯の形状は、二点鎖線で示すように蓋体7の回転中心を通る中心線L3に対する両側の歯面の角度はいずれもαであって左右対称であり、合計で2αとなる。これに対し、本発明では、蓋体7の内歯ギヤ7aからロックツース10の外歯ギヤ10dに加わる荷重Fの方向が、蓋体7の回転方向(円周方向)に近くなるように、左側の歯面の角度はαよりθだけ小さいβに設定されている。荷重Fの方向がより回転方向へ向かうため、図2のように、歯面と直交する荷重Fの方向は、従来の歯面と直交する荷重F0の方向よりも、蓋体7の回転中心を通る中心線L3に対し、より直交に近い状態となる。
中心線L3に対する歯面の角度αは一般的に30〜40°であり、θの値は5〜10°が望ましいことから、歯面の角度βは歯の噛み合い強度(せん断強度)や歯欠け等を考慮して決定される。歯面の角度α,βを大きくするとせん断強度や歯欠けに対しては強くなるが、軸方向へ向かう力が大きくなることからカム9への入力が大きくなり、カム9とロックツース10との接触面が圧壊して噛み合いが浅くなり、強度が低下してしまう。逆に歯面の角度を小さくし過ぎると、FやF0のように歯面に直交する荷重の作用線が隣の歯と干渉することになり、歯欠け(歯のせん断)が問題となる。そのため、本実施の形態では、両側の歯面のうちの第2ガイド凸部12B側の歯面の角度αを従来どおりα=30°〜40°とする一方、軸部11側の歯面の角度βを歯面の角度αよりもθ=5〜10°だけ小さくした。これにより、荷重Fの方向が従来の荷重F0の方向よりも半径方向の外側の内歯ギヤ7aに近くなり、カム9側へ向かう分力が小さくなると共に、ロックツース10に加わる偶力のモーメントが大きくなって、外歯ギヤ10dの軸部11に近い部分を内歯ギヤ7aへ食い込ませる力がより強くなる。
なお、モジュールを変えていないので、歯の大きさや歯の強度については従来とほぼ同じである。内歯ギヤ7aの歯は前記のように構成されており、一方、外歯ギヤ10dはこの内歯ギヤ7aと噛み合う形状に構成されている。
図3(b)に示すように、車両用シートリクライニング装置1は、シートクッション2の幅方向両側にそれぞれ配置されており、左右の車両用シートリクライニング装置1に個別に設けられた操作軸15どうしが、シャフト16を介して連結されている。即ち、カム9の中心孔9eには前記操作軸15が圧入固定されており、該操作軸15は、操作軸15の一端の外周面に形成したセレーション(継手部)15aと円筒状のシャフト16の内周面に形成したセレーション16aとを介してシャフト16と結合されている。
図3(b)に示すように操作軸15の他端に形成したセレーション15bが図4に示すべ一スプレート4の外方に突出し、該セレーション15bに操作レバー17が取り付けられ、該操作レバー17には操作ノブ18が取り付けられている。
次に、車両用シートリクライニング装置1の作用を説明する。
車両用シートリクライニング装置1がシートに組み付けられた状態においては、通常時は図3に示すように、ロックスプリング13の付勢力によりカム9が反時計方向に回動した状態を占めており、ロックカム面9aによってロックツース10が押圧され、ロックツース10が軸部11および第1,第2外周側ガイド面12a,12bを介して円弧軌道に沿って時計方向に揺動し、外歯ギヤ10dが蓋体7の内歯ギヤ7aに噛合した状態になっている。即ち、シートバック3の回動が規制された状態になっている。
次に、操作ノブ18を操作し、ロックスプリング13の付勢力に抗して操作軸15を図4中の時計方向に回動させると、カム9のロックカム面9aとロックツース10との係合が解かれると共に、ロック解除カム面9bがロックツース10を反対方向へ押圧することになる。このため、ロックツース10は、軸部11を中心として反時計方向へ揺動し、外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7aとの噛合が解かれてロック解除状態となり、蓋体7の取り付けられたアームプレート6及びシートバック3が図示しないスプリングの付勢力により前倒し方向に回動する。
図示しないスプリングの付勢力に抗してシートバック3を後倒し方向へ向かって回動させ、希望するシートバック3の角度位置で操作ノブ18から手を放すと、ロックスプリング13の付勢力によりカム9が反時計方向へ回動し、ロックカム面9aがロックツース10を時計方向へ押圧する。このため、ロックツース10の外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7aと噛合してロック状態に戻る。
図4のバックシート3に前倒しの荷重が加わったときの作用を説明する。図1に矢印で示すように機枠5に対して蓋体7が相対的に反時計方向へ回動しようとし、回動力が内歯ギヤ7aと外歯ギヤ10dとの噛合部を介してロックツース10に伝わるので、該ロックツース10が図1中の反時計方向へ回動されようとし、このときロックツース10は、カム9,軸部11および第2ガイド凸部12Bにより支持される。
バックシート3に加わる前倒しの荷重が大きくなると、外周側隙間19の存在により、内歯ギヤ7aからロックツース10に円周方向に加わる荷重と、該ロックツース10が第2ガイド凸部12Bの第2外周側ガイド面12bに押圧されることにより第2外周側ガイド面12bからロックツース10が受ける反力(ロックツース10が第2外周側ガイド面を押圧する荷重と同じ大きさで方向が反対)とによって偶力のモーメントが生じる。このため、ロックツース10の第2摺動外周面10bの外歯ギヤ10d側の部分が外周側隙間19へ向かって入り込もうとすることにより、外歯ギヤ10dの軸部11に近い部分が内歯ギヤ7aに食い込む方向へ変位する。
そして、内歯ギヤ7aの歯面から外歯ギヤ10dの歯面へ向かう荷重Fの方向は、図2における従来の荷重F0よりも、中心線L3に直交する蓋体7の回転方向に近くなるので、中心線L3に沿って中心へ向かうロックツース10の移動を規制しているカム9のロックカム面9aとロックツース10との当接面に作用する分力は小さくなる。従って、これらの当接面の圧壊による内歯ギヤ7aと外歯ギヤ10dとの噛み合いの悪化を防止できると共に、内歯ギヤ7aの夫々の歯のうちの一方の歯面からの荷重Fの方向は図1に示すようになり、ロックツース10の外歯ギヤ10dが内歯ギヤ7aから受ける荷重の方向の合力が、第2ガイド凸部12Bにおける第2外周側ガイド面12bの内歯ギヤ7a側端Pと内歯ギヤ7a側との間であって、内歯ギヤ7a側に偏ることになるので、内歯ギヤ7aからロックツース10に加わる荷重と、該ロックツース10がガイド部から受ける反力とによって生じる偶力のモーメントが、偶力のモーメントを構成する2力間の距離が大きくなった分だけ増大し、ロックツース10をその場で回転させる力が増大する。このため、カム9への入力を軽減できると共に外歯ギヤ10dの軸部11に近い部分を内歯ギヤ7aへ向かって押圧する力が従来よりも増大し、外歯ギヤ10dと内歯ギヤ7aとの噛み合い強度が大きくなって、ロックツース10の保持力が大きくなる。
なお、本実施の形態では、シートバックを前倒しする方向へ荷重が加わると、ベース部材に対して回動部材が相対的に反時計方向へ回動するように構成した場合を示すものであるが、逆に、シートバックを後倒しする方向へ荷重が加わると、ベース部材に対して回動部材が相対的に反時計方向へ回動するように構成してもよい。
車両用シートリクライニング装置の作用説明図(実施の形態)。 内歯ギヤの歯の形状を示す構成図(実施の形態)。 車両用シートリクライニング装置に係り、(a)は一部破断して示す構成図、(b)は側面断面図(実施の形態)。 車両用シートの構成図(実施の形態)。
符号の説明
1…車両用シートリクライニング装置
2…シートクッション
3…シートバック
5…機枠(ベース部材)
7…蓋体(回動部材)
7a…内歯ギヤ
9…カム
10…ロックツース
10c…軸受面
10d…外歯ギヤ
11…軸部
11a…内周側ガイド面
12B…第2ガイド凸部(一方のガイド部)
12b…第2外周側ガイド面(外周側ガイド面)
19…外周側隙間

Claims (1)

  1. シートクッションと該シートクッションに対して回動可能に固定されるシートバックとのいずれか一方に結合されたベース部材と、他方に結合されると共に前記ベース部材に対して周方向に相対回転自在でかつ内周面に内歯ギヤを有する回動部材と、前記内歯ギヤに噛合可能な外歯ギヤを有し該外歯ギヤが前記内歯ギヤに係脱する方向へ揺動可能なロックツースと、該ロックツースを円弧軌道に沿って揺動させるための内周側ガイド面を有すると共に前記ベース部材に形成された軸部と、該ロックツースを円弧軌道に沿って揺動させるための外周側ガイド面を有すると共に前記ベース部材に形成された一対のガイド部と、前記ロックツースを押圧して前記外歯ギヤを前記内歯ギヤに噛合させるカムとを備え、
    前記外歯ギヤを基準として前記軸部の反対側に位置する前記一方のガイド部の前記内歯ギヤ側には、前記ロックツースとの間に外周側隙間を有し、前記ベース部材に対して前記回動部材を相対的に回動させる方向へ荷重が加わると、前記ロックツースが前記軸部と前記一方のガイド部とにより支持されるようにした車両用シートリクライニング装置において、
    前記ロックツースを前記一方のガイド部へ向かって押圧する側の前記内歯ギヤおよび前記外歯ギヤの歯面の角度を、反対側の歯面の角度より小さくしたことを特徴とする車両用シートリクライニング装置。
JP2005087432A 2005-03-25 2005-03-25 車両用シートリクライニング装置 Pending JP2006263252A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005087432A JP2006263252A (ja) 2005-03-25 2005-03-25 車両用シートリクライニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005087432A JP2006263252A (ja) 2005-03-25 2005-03-25 車両用シートリクライニング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006263252A true JP2006263252A (ja) 2006-10-05

Family

ID=37199803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005087432A Pending JP2006263252A (ja) 2005-03-25 2005-03-25 車両用シートリクライニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006263252A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004357799A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートリクライニング装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004357799A (ja) * 2003-06-02 2004-12-24 Fuji Kiko Co Ltd 車両用シートリクライニング装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4653523B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP4871041B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP4653524B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
US6854802B2 (en) Seat recliner for vehicle
JP4185750B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP4335224B2 (ja) 自動車シートの傾きを調整する機構
JP2008018108A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP5318484B2 (ja) 車両のシートリクライニング装置
JP2010284217A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2011116352A (ja) 車両用シートリクライニング装置
US9586502B2 (en) Seat apparatus
JP4185819B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2006263252A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2009138758A (ja) 回転留め装置
JP5809014B2 (ja) 減速歯車機構
JP2020044856A (ja) 自動車用シートのブレーキ装置
JP2007252451A (ja) 車両のシートリクライニング装置
JP5118876B2 (ja) ブラケットの角度調整装置および車両用シート
JP2008057549A (ja) 駆動力正逆切替装置
JP3990872B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2008272036A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP2008272152A (ja) 車両用シートリクライニング装置
JP4766765B2 (ja) 車両用シートリクライニング装置及びその製造方法
JP2012091623A (ja) シートリクライニング装置
JP2000189267A (ja) 車両シ―ト用リクライナ―

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110405