JP2006263038A - 弾球遊技機、弾球遊技機用プログラム及び弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な弾球遊技機用プログラムを記録した情報記録媒体 - Google Patents

弾球遊技機、弾球遊技機用プログラム及び弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な弾球遊技機用プログラムを記録した情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡単な構成で遊技状態を遊技者にとって有利な状態に移行させるとともに、遊技球の動きに意外性を持たせて、遊技意欲を高め、視覚的にも遊技性を向上させることができる弾球遊技機、弾球遊技機用プログラム及びこの弾球遊技機用プログラムを記録した弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な情報記録媒体を提供する。
【解決手段】 本発明は、特定入賞口37に遊技球aが入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与するぱちんこ遊技機Aにおいて、磁力によって遊技球を遊技盤面上に保持可能な電磁石装置41a,41bを、特定入賞口37上方に設け、電磁石装置41a,41bによって遊技盤面上に保持された遊技球aにより、特定入賞口37付近に落下してきた遊技球aが該特定入賞口37に向かう遊技球経路X,Yを形成することを特徴とするものとする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば、遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与するようにされたぱちんこ遊技機等の弾球遊技機、弾球遊技機用プログラム及び弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な弾球遊技機用プログラムを記録した情報記録媒体に関する。
従来のぱちんこ遊技機は、遊技盤に形成した遊技領域に入賞口を設け、その入賞口近傍にいわゆる電動チューリップを配設したり、遊技盤に図柄を表示させ、遊技球が入賞すると電動リューリップが拡開したり図柄が変化して、賞球を得るとともに遊技状態を変化させることで遊戯性を持たせて遊技者を飽きさせないようにしている。
ぱちんこ遊技機による遊技性は、遊技者がいかに入賞口に遊技球を入賞させて多くの入賞玉を出すことができるかにあり、それは、ぱちんこ台の持つ固有の特性(玉が出やすいか出にくいかの個体差)や遊技者の技量によるところが多い。
しかしながら、上記従来のぱちんこ遊技機では、打ち出した遊技球が入賞しない状況が続くと、遊技者の球が減るとともに遊技意欲も減衰し、また、図柄が変化したり電動チューリップが動作する等の遊技状態も変化しないため、視覚的にも単調となり、遊技者を飽きさせ易いという問題点があった。
本発明は、従来の問題点に鑑みなされたものであって、簡単な構成で遊技状態を遊技者にとって有利な状態に移行させるとともに、遊技球の動きに意外性を持たせて、遊技意欲を高め、視覚的にも遊技性を向上させることができる弾球遊技機、弾球遊技機用プログラム及びこの弾球遊技機用プログラムを記録した弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な情報記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明に係る弾球遊技機、これに使用する弾球遊技機用プログラム及びこの弾球遊技機用プログラムを記録した弾球遊技機をなすコンピュータにより読み取り可能な情報記録媒体の各構成は、次のとおりである。
請求項1に記載した弾球遊技機は、入賞口に遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与する弾球遊技機において、磁力によって遊技球を遊技盤上に保持可能な、例えば、電磁石のような磁力発生体を、前記入賞口を挟んで且つ入賞口上方の遊技盤裏側に配置したり、または遊技盤面と面一に埋設し、前記磁力発生体によって遊技盤面上に遊技球を保持することで、該遊技球を利用して前記入賞口に向かう遊技球経路を形成することを特徴とするものである。
請求項2に記載した弾球遊技機は、請求項1の構成に加えて、前記磁力発生体を、入賞口への導入部を広くして遊技球が入り易い状態と入賞口への導入部を狭くして遊技球が入り難い状態とに変位可能な一対の可動片と、該可動片を動作させる可動片動作手段とを備えた可動入賞役物の入賞口付近に設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の弾球遊技機は、請求項2に記載した構成に加えて、前記磁力発生体を、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に拡開して遊技球が入り易い状態の時に、遊技球が入賞し易くなるように、遊技球を前記一対の可動片の間で保持するように配置したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の弾球遊技機は、請求項2または3に記載した構成に加えて、前記磁力発生体を、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に縮開して遊技球が入り難い状態の時に、遊技球を保持可能とし、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に拡開して遊技球が入り易い状態となった時に、保持された遊技球を開放するようにしたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の弾球遊技機は、請求項1に記載した構成に加えて、前記磁力発生体を、盤面上の打設された隣接する釘同士が遊技球1個分以上の間隔をとって配設された位置に配置したことを特徴とするものである。
請求項6に記載の弾球遊技機に用いる弾球遊技機用プログラムは、入賞口に遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与する弾球遊技機に用いる弾球遊技機用プログラムおいて、前記入賞口上方の遊技盤面上に遊技球を保持する機能と、
遊技盤面上に保持された遊技球により遊技球経路を形成する機能とを弾球遊技機を成すコンピュータに実現させることを特徴とするものである。
請求項7に記載の弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な情報記録媒体は、請求項6に記載の弾球遊技機用プログラムを記録したことを特徴とするものである。
請求項1乃至5に記載した発明によれば、入賞口に遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与する弾球遊技機において、磁力によって遊技球を遊技盤上に保持可能な磁力発生体を、前記入賞口を挟んで且つ入賞口上方の遊技盤裏側または遊技盤面と面一に設け、前記磁力発生体によって遊技盤面上に保持された遊技球により、前記入賞口に向かう遊技球経路を形成することで、入賞口に入賞し易くなる。また、遊技球の動きに意外性を持たせて、遊技意欲を高め、視覚的にも遊技性を向上させることができる。
また、請求項1〜5に記載の発明で得られる上記共通の効果に加え、各請求項に記載した発明によれば次の各効果を得ることができる。
詳しくは、請求項2に記載した発明によれば、前記磁力発生体を、遊技球が入り易い状態と遊技球が入り難い状態とに変位可能な一対の可動片と、該可動片を動作させる可動片動作手段とを備えた可動入賞役物の入賞口付近に設けたことで、遊技盤上に打ち出されて該入賞口付近に遊動してくる遊技球を該入賞口に容易に誘導することができる。
請求項3に記載した発明によれば、前記磁力発生体を、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に拡開して遊技球が入り易い状態の時に、遊技球が入賞し易くなるように、遊技球を前記一対の可動片の間で保持するように配置したことで、遊技盤上に打ち出されて可動片付近に遊動してくる遊技球を入賞口に確実に誘導することができる。
請求項4に記載の発明によれば、前記磁力発生体を、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に縮開して遊技球が入り難い状態の時に、遊技球を保持可能とし、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に拡開して遊技球が入り易い状態となった時に、保持された遊技球を開放するようにしたことで、例えば、時短変動や確率変動中に入賞する遊技球を増やすことができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記磁力発生体を、盤面上の打設された隣接する釘同士が遊技球1個分以上の間隔をとって配設された位置に配置したことで、遊技球が隣接配置された釘の間から落下することがない遊技球経路を形成できる。
また、請求項6に記載の発明によれば、入賞口に遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与する弾球遊技機に用いる弾球遊技機用プログラムおいて、前記入賞口上方の遊技盤面上に遊技球を保持する機能と、遊技盤面上に保持された遊技球により遊技球経路を形成する機能とを弾球遊技機を成すコンピュータに実現させることで、既製の遊技機を大きく変更することなく、遊技状態を遊技者にとって有利な状態に移行できるとともに、遊技球の動きに意外性を持たせて、遊技意欲を高め、視覚的にも遊技性を向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、本発明に係る弾球遊技機用プログラムを容易に弾球遊技機に実現させることができる。
いわゆるホール等に設置されている各種の遊技機は、直径約25(ミリ)のメダルや外径約11(ミリ)の遊技球その他の遊技媒体の供給に基づいて、種々の遊技(ゲーム)を行うことができるようになっている。
上述した従来の各種遊技機は、それら各々の遊技性を基準として、風俗営業の適正化等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下「風営適正化法」という。)及び同法施行規則において、ぱちんこ遊技機,回動式遊技機等として区分されている。
上記のぱちんこ遊技機では、これに設けられている電動役物の違いにより、さらに次のように分類されている。
「第1種」
第1種特別電動役物に係る役物連続作動装置が搭載されている遊技機である。
具体的には、特定の入賞口に遊技球が入賞すると、遊技領域に配設されているディスプレイに識別情報の変動態様が表示され、その後、当該識別情報の所定の停止態様が表示されることにより、通常の遊技状態からこれよりも遊技者にとって有益な遊技状態に移行することを内容としたものである。
「第2種」
第2種特別電動役物に係る役物連続作動装置が搭載されている遊技機である。
具体的には、特定の入賞口に遊技球が入賞すると、遊技領域に配設されている役物の羽根の開閉動作が1又は2回行なわれ、その開閉動作の間に、役物内に遊技球が入賞し、かつ、その役物内のいわゆるVゾーンに入賞することにより、通常の遊技状態から遊技者にとって有益な遊技状態に移行することを内容とするものである。
「第3種」
通常の遊技状態からこれよりも遊技者にとって有益な遊技状態に移行させるための所定の条件が満たされている間に、その遊技者にとって有益な遊技状態にするために、特定の入賞口に遊技球を入賞させることが必要となる内容とするものである。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明するが、ここでは、上記遊技媒体として示した遊技球やメダルのうち、遊技球を用いた遊技を行う遊技機として弾球遊技機たるぱちんこ遊技機を例とし、さらに詳しくは、上記した第1種の電動役物を設けたぱちんこ遊技機の一側部に、プリペイドカードに記録されている情報を読み取るためのプリペイドカードユニット(以下「CRユニット」という。)16を並設した構成のものについて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るぱちんこ遊技機及びCRユニットの外観斜視図、図2は前記ぱちんこ遊技機の受け皿付扉を取り外した状態の正面図である。
なお、本実施形態においては、上述したように弾球遊技機としてぱちんこ遊技機を示している。
本実施形態に係るぱちんこ遊技機Aは、図1,2に示すように、遊技盤1を、これの遊技領域1aを正面から見えるように固定した遊技機本体2に、その遊技盤1を覆う主扉3と受け皿付扉4とを上下に配置しかつ開閉自在に取り付けた外観構成になっている。
上記の遊技機本体2は、縦横800×500(ミリ)程の大きさのものであり、ホール等に設置した例えば木製からなる外枠5に内設されることにより、いわゆる島設備等に配列固定されるようになっている。
主扉3は、図1に示すように、詳細を後述する遊技盤1を視認できる略円形の窓孔3aを形成した扉板6に、ガラスや樹脂等で形成した透明板7を嵌め込んだものであり、その扉板6の上部中央に枠ランプ8を、また、これの左右両側にスピーカ9,9を配設している。
なお、この主扉3は、図示しないロック機構により遊技機本体2に対してロック及びアンロックされるようになっている。
遊技盤1は、縦横約400〜500(ミリ)程の略正方形にした例えば木製のものであり、主扉3の上記窓孔3aに対向して配置され、かつ、遊技機本体2に対して着脱可能になっている。
受け皿付扉4で覆われる上記遊技機本体2の正面には、図2に示すように、発射駆動装置11がやや左側部寄りに、また、遊技球貯溜部12がほぼ中央部分に配設されている。
受け皿付扉4の上部側には、払い出された多数の遊技球a・・・を貯留できかつそれら遊技球a・・・を発射駆動装置11に向けて案内する案内通路が設けられた受け皿13が突設されているとともに、下部側には、回動式操作ハンドル(以下「操作ハンドル」という。)Hと回動可能な灰皿14とが、上記受け皿13を挟む両側下方に配設されている。
なお、符号15,15は、受け皿13に貯留させた遊技球aを、いわゆるドル箱とも呼称される遊技球収集箱(図示しない)に排出させるための排出釦である。
操作ハンドルHは、発射駆動装置11に案内された遊技球aを遊技盤1内に区画形成された詳細を後述する遊技領域1aに向けての打出し操作を行うためのものである。
灰皿14の上側には、CRユニット16のカード挿入口16aに挿入したプリペイドカードCのカード返却釦17と貸し球用釦18を配設した凸部19が形成されているとともに、操作ハンドルHの上側には当該凸部19と正面視左右対称の位置に同径同大の凸部20が形成されている。
なお、受け皿付扉4は、前記した主扉3と同じく、図示しないロック機構によって遊技機本体2に対してロック及びアンロックされるようになっている。
遊技盤1の正面には、図2に示すように、上記打ち出された遊技球aを摺接ガイドする機能を有し、かつ、適宜に配設された多数本の遊技くぎ21・・・からなるゲージを囲繞することにより、直径約300(ミリ)程度の遊技領域1aを略円形に区画形成するガイドレール22,23が撓曲形成されている。
ガイドレール22の終端部近傍には、打ち出される遊技球aを検知する打出し球検知センサ22aが設けられている。
遊技領域1aのほぼ中央部分には、液晶枠部材25により略矩形状に仕切られた特定遊技領域としていわゆるセンター役物80が遊技盤面より後方に凹んだ位置に配設されている。
ここで、センター役物80とその付近の構成について詳細に説明する。
図3は本実施形態に係るぱちんこ遊技機のセンター役物及び電露チューリップとその付近の構成を示す説明図である。
センター役物80は、主に、中央部に配置された表示部(以下、ディスプレイと称する。)24、該ディスプレイ24の下側で遊技球aを一時的に貯溜するとともに遊動させる遊技球貯溜部としてのステージ28とにより構成されている。
ディスプレイ24は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、横長にした略矩形を呈し、該ディスプレイ24を囲繞する略矩形状の液晶枠部材25により、遊技盤面より後方に凹んだ位置に配置されている。
液晶枠部材25の上枠部25aの正面には、4つの特定保留数表示ランプ26a,26b,26c,26dが横一列に配列された特定保留数表示部26が設けられている。この4つの特定保留数表示ランプ26a,26b,26c,26dは、通常の遊技状態から、これよりも遊技者にとって有利な遊技状態に移行するか否かの判定を行える回数を示すものであり、ディスプレイ24の表示の途中(抽選結果の報知の前段)で特定入賞口37に入賞した球の判定を保留している状態表示となる、いわゆる「保留球」の数を示している。
また、液晶枠部材25の左右の側壁部25c,25cには、図示しないワープ通路を介して第1入賞口31と連通して遊技領域1aからセンター役物80内に誘導される遊技球をステージ28上に導入する遊技球導入部30,30が、遊技球aを落下させる出口孔30aを略下方に向けて液晶枠部材25内側に向かい突設されている。
ステージ28は、上部28aにあっては、正面視で両側端と中央部とを低くした波状に形成されている。詳しくは、上部28aの略中央部には、正面視で前後方向に沿って下方に凹んだ案内溝28a1が形成されるとともに、該案内溝28a1を挟んで幅方向左右側には、上方に向かい円弧状に膨出した凸部28a2,28a2と、その凸部28a2から連続して下方に向かい円弧状に傾斜した遊技球受け部28a3とが形成されている。
尚、遊技球aの落下を受けるステージ面は、後方から前方に向かい傾斜する下り傾斜となっている。
案内溝28a1は、遊技盤1上の正面視で特定入賞口37の略真上に位置するように構成されている。
一方、ステージ28の下部28bにあっては、液晶枠部材25の下側の下枠部25bに沿って下方に向かい円弧状に突出形成されている。
ステージ28上に落下した遊技球aは、ステージ28上に一時的に貯溜するとともに遊動して、凸部28a2を挟んで案内溝28a1に沿った経路またはその他の経路、例えば、遊技球受け部28a3に沿った経路を通ってセンター役物80外部に向かうようになっている。
センター役物80の上方には、遊技球を入賞させるための第1入賞口31が設けられている。この第1入賞口31は、入球した遊技球aを遊技盤1の裏側を通ってセンター役物80内に遊技球aを誘導する、いわゆるワープ通路(図示省略)に連通している。
第1入賞口31の入賞口付近には、第1入賞口31に入賞した遊技球aを検知するための第1入賞球検知センサ31aが設けられている。
また、センター役物80を挟んで両側方の遊技領域1aには、図2に示すように、上側風車33,33′、遊技球aを通過させた後に再び落下させるための入賞口である通過入賞口(以下「スルーチャッカ」という。)34,34′及び下側風車35,35′が、遊技盤1の正面視において「ハ」字形をなしかつ互いに所要の間隔で配設されており、また、当該センター役物80の下方中央部には、電動チューリップ36を近設した始動口としての特定入賞口37が配設されている。
上側,下側風車33,33′,35,35′は、遊技球aの落下方向に変化を与えるものであり、風車型のものである。
スルーチャッカ34,34′は、これを遊技球aが通過することにより普通図柄LED(図示省略)を変動表示させる契機とするためのものであり、これの正面には、入賞口指示ランプ34a,34a′が設けられている。
スルーチャッカ34,34′の入球口付近には、スルーチャッカ34,34′を通過した遊技球aを検知するスルーチャッカ入賞球検知センサ34bが設けられている。
電動チューリップ(可動入賞役物)36は、特定入賞口37を拡縮するための一対の可動片36a,36aと、これを駆動するアクチュエータたるソレノイド(図示省略)を有して構成されている。
可動片36a,36aは、遊技球aの入賞を容易に行える拡開位置(イ)と、遊技球aの入賞を容易に行えない縮開位置(ロ)との間で移動できるようになっている。
特定入賞口37には、始動入賞球検知センサ56(図5を参照)が配設されており、前記発射駆動装置11から発射された遊技球aが、その始動入賞球検知センサ56によって検知されることによって、大当たり等の判定を行うための抽選や、特別図柄(識別情報)の変動態様,停止態様(仮停止態様を含む)をディスプレイ24に表示させ、また、所定数の遊技球を賞球として払い出す契機とされている。
「特別図柄」とは、数字,文字その他の記号を含むものである。
「特別図柄(識別情報)の変動態様」とは、特別図柄が例えば上下に高速で移動している表示内容をいう。
「特別図柄(識別情報)の停止態様」とは、その表示内容が確定した状態をいう。
「特別図柄(識別情報)の仮停止態様」とは、表示内容が確定していない状態をいう。具体的には、数字等が上下左右に細かく振動(徴動)している状態で表示される。
特定入賞口37の左右両側方には、遊技球aの入賞口であるチャッカ(以下、単に「チャッカ」という。)39,39′が所要の間隔をもって配設されているとともに、その特定入賞口37の下方には大入賞口40が配設されている。
チャッカ39,39′は、これに遊技球が入賞することにより規定個数の遊技球が賞球として払い出されるようになっており、その正面には、入賞口指示ランプ39a,39a′が設けられている。
大入賞口40の下方には、入賞しなかった遊技球aを回収するためのアウト口43を形成した飾り部材44が配置されている。
ここで、本実施形態に係る特定入賞口37付近の構成について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、図3に示すように、センター役物80の下方で特定入賞口37の上方には、磁力によって遊技球aを遊技盤面上に保持可能な電磁石装置(磁力発生体)41a,41bが設けられている。
電磁石装置41a,41bは、特定入賞口37を挟んで該特定入賞口37の斜め上方左右に配置されている。
また、特定入賞口37の上方には、通過ゲート38が設けられ、該通過ゲート38の上方で該通過ゲート38の略中央部に形成された通過口38aを挟んで左右には、遊技くぎ21a1,21b1が遊技球aを前記通過口38aに誘導し易いように、1つの遊技球aが通過可能な距離を隔てた位置に打設されている。
遊技くぎ21a1,21b1のそれぞれ特定入賞口側方(左右方向)には、遊技球aを特定入賞口37に向かい誘導し易いように、遊技くぎ21a2,21a3,21a4,21a5及び遊技くぎ21b2,21b3,21b4,21b5が,それぞれ所定の間隔を隔てて連設されている。
遊技くぎ21a1,21b1と各々隣接する遊技くぎ21a2,21b2は、左右に拡開した状態の可動片36a,36aの先端部36a1,36a1の上方にそれぞれ位置するとともに、各々遊技くぎ21a1,21b1は1つの遊技球aが通過可能に離間した位置で打設されている。
遊技くぎ21a2の遊技くぎ21a1と反対側に各々隣接する遊技くぎ21a3は、各々遊技くぎ21a2から1つの遊技球aが通過可能に離間した位置に打設されている。
また、遊技くぎ21b2の遊技くぎ21b1と反対側に各々隣接する遊技くぎ21b3は、各々遊技くぎ21b2から1つの遊技球aが通過可能に離間した位置に打設されている。
遊技くぎ21a3,21a4,21a5及び遊技くぎ21b3,21b4,21b5は、遊技くぎ21a1,21b1から各々遊技くぎ21a2,b2に向かう方向の延長上で、特定入賞口37から離れるに従い上方に向かう様に逆ハの字状に連設されている。
電磁石装置41a,41bは、それぞれ遊技盤裏側に配置され、電磁石装置41aは、遊技くぎ21a1,21a2との間と遊技くぎ21a2,21a3との間にそれぞれ1つの遊技球aを遊技盤面上に磁力により保持可能にし、また、電磁石装置41bは、遊技くぎ21b1,21b2との間と遊技くぎ21b2,21b3との間にそれぞれ1つの遊技球aを遊技盤面上に磁力により保持可能にしている。
すなわち、電磁石41a,41bは、磁力により保持された遊技球aが葡萄状に連なって、後から転動落下してくる遊技球aの進行を妨げないように配置されるとともに、磁力も調整されている。
次に、本発明に係る磁力発生体(実施形態における電磁石装置)による遊技球の保持作用について、図面を参照して具体的に説明する。
図4は本実施形態に係るぱちんこ遊技機の磁力発生体による遊技球の保持状態を示す説明図である。
電磁石装置41a,41bは、主制御装置45に接続され、この主制御装置45により打ち出された遊技球の数と入賞した遊技球の数によって動作時期、動作タイミング、動作時間などが各々制御される。
電磁石装置41a,41bに通電されると、図4に示すように、センター役物80から落下した遊技球aや電動チューリップ36に向かい遊動落下してくる遊技球aは、該電磁石装置41a,41bと対向する位置(遊技くぎ21a1,21a2の間、遊技くぎ21a2,21a3の間、遊技くぎ21b1,21b2の間、遊技くぎ21b2,21b3の間)に来た時、その磁力に引かれて遊技盤面上に保持される。
遊技球aが電磁石装置41a,41bにより遊技くぎ21a1,21a2の間と遊技くぎ21b1,21b2の間に保持された場合(図4中の遊技球a1,a2)、電動チューリップ36の可動片36a,36aが左右に拡開した状態の時の拡開した範囲内の上方に位置する。
一方、遊技球aが電磁石装置41a,41bにより遊技くぎ21a2,21a3の間と遊技くぎ21b2,21b3の間に保持された場合(図4中の遊技球a3,a4)、電動チューリップ36の可動片36a,36aが左右に拡開した状態の時の拡開した範囲から外れた位置の上方に位置する。
遊技球a(a1,a2,a3,a4)が、図4に示すように、遊技くぎの間で電磁石装置41a,41bに保持されると、遊技くぎ21a1〜21a5及び遊技球a1,a2により遊技球経路Xが構成され、また、遊技くぎ21b1〜21b5及び遊技球a3,a4により遊技球経路Yが構成される。
遊技球経路Xは、遊技球aが遊技くぎ21a1〜21a5及び遊技球a1,a2に沿ってセンター役物80の左側下方より特定入賞口37の上方に向かい落下するようになっている。
また、遊技球経路Yは、遊技球aが遊技くぎ21b1〜21b5及び遊技球a3,a4に沿ってセンター役物80の右側下方より特定入賞口37の上方に向かい落下するようになっている。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、遊技球経路X,Y内に入った遊技球aを、遊技くぎ21a1,21a2の間、遊技くぎ21a2,21a3の間、遊技球aが遊技くぎ21b1,21b2の間、及び遊技くぎ21b2,21b3の間から落下させることなく遊技球経路X,Yに沿って遊動落下させて、該遊技球経路X,Yの出口側となる遊技くぎ21a1,21b1の間から特定入賞口37に向けて遊技球を容易に誘導落下させることができる。
また、本実施形態によれば、電磁石装置41a,41bは、それぞれ一箇所の遊技くぎと遊技くぎとの間に1つの遊技球aを遊技盤面上に磁力により保持可能に構成したので、電磁石装置41a,41bの付近で複数の遊技球aが葡萄状に連なって、後から転動してくる遊技球aの進行を妨げることがない。
尚、変形例として、電磁石装置の磁力発生部の大きさを遊技球aの外径より小さくして、1つの電磁石装置に対して1つの遊技球aしか保持できないようにすることで、さらに遊技球aが葡萄状に連なることを防止できる。
また、本実施形態では、電磁石装置41a,41bをON/OFFさせることで、電磁石装置41a,41bに磁力を発生させ、その磁力により遊技球aを遊技盤面上に保持し、その遊技球aを利用して遊技球経路X,Yを構成することで、遊技球aを特定入賞口37に誘導するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、変形例として、電磁石装置41a,41bの磁力に強弱を持たせて、遊技球aの保持力に変化を持たせて大きくしたり小さくしたりするようにしても良い。このように構成することで、遊技球aが保持されたり、保持された遊技球aが他の遊技球aの衝突によって落下したり、遊技球aが他の遊技球aと入れ替わる等、遊技球aの動きに意外性を持たせることができるので、遊技者を飽きさせることが無い。
次に、回路系統について図5を参照して説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る遊技機の制御回路を示すブロック図である。
符号45はコンピュータである主制御装置であり、CPU(Central Processing Unit)46,制御プログラムや本発明遊技機用プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)47,上記CPU46のワーク用メモリ(乱数メモリ等を含む)としてのRAM(Random access Memory)48、及び水晶発振回路部49を有して構成されている。
CPU46は、上記のROM47に記憶されている制御プログラムや後述する遊技機用プログラムに従って、本ぱちんこ遊技機Aの全体を制御する機能を有している。
水晶発振回路部49は、発振パルスを分周することにより、制御動作の基準となる例えば4(ミリ秒)毎のタイミングパルスを生成するものである。
ROM47には、制御プログラムや本発明遊技機用プログラム等の他に、電動チューリップ36の可動片36a,36aの拡縮順序が記録されている。
RAM48は所要量の情報が記録可能になっており、これは、遊技の履歴や遊技者にとって有利な遊技状態に移行している間に獲得した遊技利益等が記憶されるようになっている。
「遊技の履歴」は、当該ぱちんこ遊技機Aにおいて、本装置の電源を投入してから現在までに行われた遊技内容の経時的な記録であり、例えば前記したスルーチャッカ34,34′やチャッカ39,39′に遊技球aが一定時間内に入賞した個数、大入賞口40の開閉扉の開放時間や回数、その大入賞口40に入賞した遊技球の個数等を含むものである。
なお、上記遊技の履歴等は、情報記録媒体の一例に係る上記RAM48等に記憶しておくことに限らず、例えばスマートメディア等のリムーバブルメモリ、すなわち携帯型情報記録媒体や内蔵されているハードディスク等の非携帯型情報記録媒体に記録するようにしてもよい。
主制御装置45(CPU46)は、上記ROM47に記憶されている制御用プログラムや本発明遊技機用プログラムを実行することによって、上記したRAM48や後述する各副制御装置等とともに所要の各機能を実現するようになっている。
すなわち、本発明の遊技機用プログラムは、打ち出された遊技球aを保持する電磁石装置41a,41bにより遊技球aを遊技者にとって有利な状態に誘導保持可能な弾球遊技機用プログラムであって、
(1)特定入賞口37上方に遊技球aを保持する機能
(2)遊技盤面上に保持された遊技球により遊技球経路X,Yを形成する機能
という機能をコンピュータに実現させて、電磁石装置41a,41bにより遊技球aを保持して、その保持された遊技球aを利用して遊技球経路X,Yを形成し、遊技盤面上に打ち出されて該特定入賞口37付近に遊動してくる遊技球aを該特定入賞口37に容易に誘導できることを内容としている。
本実施形態において、本発明遊技機用プログラムは、上述した機能を実現するために、次の各ステップを有している。
(1)電動チューリップが閉じているか否かを判断するステップ
(2)電磁石装置を動作させるステップ
(3)電動チューリップが開いているか否かを判断するステップ
(4)電磁石装置を停止させるステップ
上記ROM47に記憶されている本発明遊技機用プログラムや制御用プログラムを実行することにより、主制御装置45(CPU46)は、上記したRAM48や後述する各副制御装置等とともに下記の各機能を実現している。
(1)判定用乱数を生成する機能(以下「乱数生成手段46a」という。)
乱数を生成する数値範囲は、本実施形態においては「0〜699」を想定し、この数値範囲内で生成される乱数に基づいて、大当たり状態への移行に係る大当たり判定用乱数と、それ以外の判定用乱数を割り当てるようにしている。
また、大当たり判定用以外の判定用乱数を例示すると、演出の変動パターン決定用の乱数生成範囲としては「0〜39」,表示図柄選択用の乱数生成範囲としては「0〜11」等である。
(2)打ち出された遊技球の数と入賞した遊技球の数により遊技者にとって有利な状態か否かを判定する機能(以下「遊技状態判定手段46b」という。)
本実施形態において、ここでいう「遊技者にとってより有利な遊技状態」とは、電動チューリップ36の可動片36a,36aを拡開動作することである。
(3)遊技状態判定手段46bによって、遊技者にとって有利な状態ではないと判定したときには、遊技者にとって有利な複数の遊技状態のうち、遊技者にとって有利な既定の遊技状態から、これよりも遊技者にとってより有利な遊技状態に変更する機能(以下「遊技状態変更手段52」という。)
本実施形態においては、遊技状態変更手段52を、主制御装置45(CPU46)、可動物制御装置53とにより構成している。
(4)遊技状態変更手段52により変更した、遊技者にとってより有利な遊技状態に移行する機能(以下「遊技状態移行手段46c」という。)
(5)遊技状態変更手段52を構成する一機能であって、遊技状態判定手段46bに応じて電磁石装置41a,41bを能動化する機能(以下「磁力発生体動作手段46f」という。)
実施形態においては、電磁石装置41a,41bに通電して磁力を発生させ、その磁力により遊技球aを吸引することである。
この磁力発生体動作手段46fは、主制御装置45(CPU46)及び可動物制御装置53により、動作時期、動作タイミング、動作時間など様々な制御が可能である。また、電磁石装置41a,41bの動作として、例えば、連続的に通電したり、所定の間隔又はランダムに断続的に通電したり、磁力発生状態に強弱を付ける等の様々な動作態様が可能である。
(6)大当たりしたか否かを判定する機能(以下「大当たり判定手段46d」という。)
本実施形態では、始動口としての特定入賞口37に配置されている始動球検知センサ56によって遊技球を検知したことにより判定を開始するようになっており、その判定は、主制御装置45のCPU46により当否判定用の乱数と上記したROM47内の当否判定用のテーブルに基づき行われる。
大当りする確率は、当否判定用の乱数の生成範囲として「0〜699」の中から大当り数値を2つ選択することにより、1/350程度となっている。
(7)大当たり状態に移行する機能(以下「大当たり状態移行手段46e」という。)
「大当たり状態」は、前述したように、大入賞口40の開閉扉を所定時間だけ開放するという態様であり、この態様は、その大入賞口40内に設けられた通過領域(いわゆるVゾーン)(図示しない)に遊技球が入賞することによって既定の回数だけ継続して繰り返されるようになっている。
また、大当たり状態の終了後の所定期間内において、通常の遊技状態のときよりも高い確率で大当たりとなる高確率遊技状態に移行することを含めることができる。
前記主制御装置45の入力側には、電源供給装置54の他、入力インターフェース55を介して、始動球検知センサ56、大入賞球検知センサ57、継続球検知センサ58、通過入賞球検知センサ59、その他入賞球検知センサ60、遊技球払出検知センサ61、及びエラー検知センサ62、打出し球検知センサ22a等が接続されている。
前記主制御装置45の出力側には、集中管理装置63の他、出力インターフェース64を介して、それぞれ詳細を後述する図柄制御装置65,ランプ制御装置66,音声制御装置67,払出制御装置68及び可動物制御装置53等の各副制御装置が接続されている。
上記した各副制御装置の詳細は次のとおりである。
図柄制御装置65は、CPU65A、このCPU65Aに接続されたROM65B及びRAM65Cが搭載されてなるものであり、これの出力側には、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP:Video Display Processor)70を介して前記ディスプレイ24が接続されている。
この図柄制御装置65により、上記主制御装置45から送信される制御信号に基づき、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ70を介してディスプレイ24を表示制御するようになっている。
ランプ制御装置66は、CPU66A、このCPU66Aに接続されたROM66B及びRAM66Cを搭載してなるものであり、上記主制御装置45から送信される制御信号に基づいて、特定保留数表示ランプ26a〜26d、入賞口指示ランプ34a,34a′,39a,39a′、盤面及び主扉関係の電飾71等を点滅制御する機能を有している。
音声制御装置67は、CPU67A、このCPU67Aに接続されたROM67B及びRAM67Cを搭載してなるものであり、上記主制御装置45から送信される制御信号に基づいて、主扉3に配設された前記スピーカ9,9や、サウンドプロセッサを含む音声発生装置73を制御する機能を有するものである。
払出制御装置68は、CPU68A、このCPU68Aに接続されたROM68B及びRAM68Cを搭載してなるものであり、上記主制御装置45から送信される制御信号に基づいて、遊技球払出装置74及び前記したCRユニット16を制御する機能を有している。
なお、符号75は球貸し信号制御装置であり、本実施形態においては、払出制御装置68と直接通信できるように回路接続されている。
可動物制御装置53は、前記した電磁石装置41a,41b、電動チューリップ36の可動片36a,36a、及び大入賞口40の開閉扉等を適宜駆動制御するものである。
符号69は発射制御装置であり、上記した操作ハンドルHによる遊技球発射信号、及び上記主制御装置45から送信される制御信号に基づき、発射駆動装置11を制御する機能を有している。
このように構成されたぱちんこ遊技機の処理動作は、各センサからの入力信号を契機に主制御装置45を中心に各制御プログラムに基づき実行される。
ここで、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における遊技状態移行処理の一例について、フローチャートを参照して詳細に説明する。
図6は、本実施形態の処理動の一例に係る遊技状態移行処理を示すフローチャートである。
ステップS1(図6中、S1と略記する。以下同様):遊技が開始されて、遊技中に電動チューリップ36が縮開している(遊技球1個分より僅かに開いている状態)か否かが判断される。電動チューリップ36が縮開していると判断された場合は、ステップS2に進む。
電動チューリップ36が拡開していると判断された場合はステップS1に戻る。
ステップS2:電磁石装置41a,41bに通電して磁力を発生させる。そしてステップS3に進む。この状態で、電磁石装置41a,41b付近に遊動落下してきた遊技球aは、該電磁石装置41a,41bの磁力により引き寄せられて遊技盤面上に保持される。
この時、遊技くぎ21a1,21a2との間、遊技くぎ21a2,21a3との間、遊技くぎ21b1,21b2との間、及び遊技くぎ21b2,21b3との間に遊技球a(a1,a2,a3,a4)が保持されると遊技球経路X,Yが形成される
ステップS3:電動チューリップ36が拡開している(縮開している状態よりも開いている状態)か否かが判断される。電動チューリップ36が拡開していると判断された場合は、ステップS4に進む。
電動チューリップ36が縮開していると判断された場合はステップS3に戻る。
ステップS4:電磁石装置41a,41bへの通電を停止して磁力の発生を止める。
電磁石装置41a,41bの磁力がなくなるので、磁力によって遊戯盤面上に保持されていた遊技球a1,a2,a3,a4は落下する。
この時、遊技くぎ21a1,21a2の間及び遊技くぎ21b1,21b2の間に保持された遊技球a1,a2は、左右に拡開された可動片36a,36aの上方に位置しているので、可動片36a上に落下して特定入賞口37に誘導されて入賞する可能性が高い。これにより、特定入賞口37への入賞球を増やすことができる。
一方、遊技くぎ21a2,21a3の間及び遊技くぎ21b2,21b3の間に保持されている遊技球a3,a4は、左右に拡開された可動片36a,36aの外側に位置しているため、特定入賞口37に入賞する可能性は少ない。
遊技球a1,a2,a3,a4が落下することによりそれぞれ遊技球a1,a2,a3,a4によって塞がれていた遊技くぎの間が空いてしまうため、連続した遊技球経路として成立しなくなり、通常の遊技状態に戻る。
こうして遊技状態移行処理は終了する。
尚、この処理動作は、電動チューリップ36が動作する毎に行われる。
以上のように構成したので、本実施形態によれば、特定入賞口37の上方に電磁石装置41a,41bを設けて、遊技状態によって特定入賞口37上方に遊技球aを保持可能にしたので、保持された遊技球aを利用して遊技球経路X,Yを構成し、その遊技球経路X,Yに入った遊技球aを特定入賞口37に入賞し易いように誘導できるので、該特定入賞口37への入賞率を上げて、遊技者の遊技意欲を高めて、気持ち良く遊技を持続させることができる。
また、本実施形態によれば、電磁石装置41a,41bを、電動チューリップ36の可動片36a,36aが左右に拡開した状態の時の拡開した範囲内の上方で遊技球aを保持するように配置したので、電動チューリップ36が拡開した時に電磁石装置41a,41bによる保持動作を停止すると、さらに特定入賞口37に保持されていた遊技球aを入賞させて入賞球を増やすことができる。
尚、本実施形態では、磁力発生体として電動チューリップ36を挟んでその上方の2箇所に電磁石装置41a,41bを設けているが、本発明は磁力発生体の構成に限定されるものではなく、例えば、電磁石装置41a,41bの何れか一方を設けたものであっても良く、また、遊技くぎの間に更に複数の電磁石装置を設けるようにしたものであっても良い。
このように構成することで、本発明の効果に加えて、遊技球経路の構成にバリエーションを持たせることが可能になる。
また、本実施形態では、電磁石装置41a,41bを、条件を満たした時に連続的に通電するようにしているが、断続的に通電するようにしたものであっても良い。このような構成によれば、遊技球aの動きに意外性を持たせることができ、遊技者を飽きさせることがない。
また、本実施形態の変形例として、電磁石装置41a,41bにより発生される磁力を変化させるように制御するようにしたものであっても良い。このように構成することで、遊技球の動きに意外性を持たせて、遊技者を飽きさせることなく遊技意欲の促進を図ることができる。この磁力制御は、電磁石装置41a,41bの2個を同時に制御するものであっても良く、交互に1個ずつ制御するものであっても良い。
また、前述した実施形態及び実施例では、磁力発生体として電磁石装置を採用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、実施する態様により電磁石装置の替わりに永久磁石を採用することも可能である。
例えば、一実施例として、遊技盤裏側に変位可能に磁力発生体として永久磁石を設置し、該永久磁石に連結される磁力発生体変位手段(例えば、ソレノイドや直動モータ等)により該永久磁石を条件に応じて近接/離間することで、遊技球aへの磁力による影響を変化させて遊技球aを保持可能にしても良い。
本実施形態に係る遊技機用プログラムは、業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等に読み込まれることによって、それら業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等を遊技機として機能させるプログラムを含むものである。
換言すると、前述した遊技機用プログラムは、遊技機で実行されるようにしたものの他、業務用又は家庭用のテレビゲーム機、インターネットに接続可能なモニタ付きコンピュータ等によって本発明を実行するように構成したものを含んでいる。
本発明の一実施形態に係るぱちんこ遊技機及びCRユニットの外観斜視図である。 前記ぱちんこ遊技機の受け皿付扉を取り外した状態の正面図である。 前記ぱちんこ遊技機のセンター役物及び電動リューリップとその付近の構成を示す説明図である。 前記ぱちんこ遊技機の磁力発生体による遊技球の保持状態を示す説明図である。 前記ぱちんこ遊技機の制御回路を示すブロック図である。 前記ぱちんこ遊技機の処理動作の一例に係る遊技状態移行処理を示すフローチャートである。
符号の説明
A ぱちんこ遊技機
a,a1,a2,a3,a4 遊技球
X,Y 遊技球経路
1 遊技盤
1a 遊技領域
2 遊技機本体
21,21a1,21a2,21a3,21a4,21a5,
21b1,21b2,21b3,21b4,21b5 遊技くぎ
36 電動チューリップ(可動入賞役物)
36a 可動片
36a1 先端部
37 特定入賞口(入賞口)
41a,41b 電磁石装置(磁力発生体)
45 主制御装置
46 CPU(遊技価値付与手段)
46b 遊技状態判定手段
46c 遊技状態移行手段
46f 磁力発生体動作手段
52 遊技状態変更手段
53 可動物制御装置
80 センター役物

Claims (7)

  1. 入賞口に遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与する弾球遊技機において、
    磁力によって遊技球を遊技盤面上に保持可能な磁力発生体を、入賞口上方に設け、
    前記磁力発生体によって遊技盤面上に保持された遊技球により、前記入賞口付近に落下してきた遊技球が該入賞口に向かう遊技球経路を形成することを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記入賞口は、左右に拡開して遊技球が該入賞口に入り易い状態と縮開して遊技球が該入賞口に入り難い状態とに変位可能な一対の可動片と該可動片を動作させる可動片動作手段とを備えた可動入賞役物を備えていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 前記磁力発生体は、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に拡開した状態の時に、遊技球を前記一対の可動片の上方で保持するように配置されたことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記磁力発生体は、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に縮開した状態の時に遊技球を保持可能とし、前記可動入賞役物の一対の可動片が左右に拡開した状態となった時に保持された遊技球を開放することを特徴とする請求項2または3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記磁力発生体は、盤面上の打設された隣接する釘同士が遊技球1個分以上の間隔をとって配設された位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  6. 入賞口に遊技球が入賞すると遊技価値付与手段により所定の遊技価値を付与する弾球遊技機に用いる弾球遊技機用プログラムおいて、
    前記入賞口上方の遊技盤面上に遊技球を保持する機能と、
    遊技盤面上に保持された遊技球により遊技球経路を形成する機能とを弾球遊技機を成すコンピュータに実現させることを特徴とする弾球遊技機用プログラム。
  7. 請求項6に記載の弾球遊技機用プログラムを記録したことを特徴とする弾球遊技機を成すコンピュータにより読み取り可能な情報記録媒体。

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