JP2006262955A - 安全ネット張設金具およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ロ−プ掛止部の強度を向上し、その損傷や変形を防止するとともに、ロ−プの掛け止めおよび掛け外し作業を容易に行なえ、しかもロ−プ掛止部を略U字形状に形成し、かつ小形化して小形軽量化を図り、搬送や保管を至便に行なえる一方、ロ−プ掛止部の曲げ加工を廃して、これを合理的かつ容易に製造できる、安全ネット張設金具およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】 略コ字形状の金具本体3の一側に一対のロ−プ掛止部4,5を突設した安全ネット張設金具1であること。
前記ロ−プ掛止部4,5の先端部を略U字形状に形成する。
前記一対のロ−プ掛止部4,5の先端部を互いに対称に形成する。
前記両ロ−プ掛止部4,5の先端部を対向配置する。
前記両ロ−プ掛止部4,5の先端部の間にロ−プ通路12を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロ−プ掛止部の強度を向上し、その損傷や変形を防止するとともに、ロ−プの掛け止めおよび掛け外し作業を容易に行なえ、しかもロ−プ掛止部を略U字形状に形成し、かつ小形化して小形軽量化を図り、搬送や保管を至便に行なえる一方、ロ−プ掛止部の曲げ加工を廃して、これを合理的かつ容易に製造できる、安全ネット張設金具およびその製造方法に関する。
高所作業時の工具類の落下や作業者の万一の転落事故による負傷を防止するため、工具類や作業者を収容可能な安全ネットの周囲を建物側に掛け止める、安全ネット張設金具が使用されている。
例えば前記安全ネット張設金具として、略コ字形状の鍛造成形した金具本体と、該本体の背部に折り曲げ形成したロ−プ止着部とを備え、前記金具本体の両端部に、建物側の固定部を載置可能な平坦な挟着部と、ボルトをねじ込み可能な軸筒部とを対向配置し、前記金具本体の背部の上下端部に、一対の棒状の止着軸を下向きまたは上向きに突設し、前記ボルトを介して金具本体を建物側の固定部に固定し、前記ロ−プ止着部を安全ネット側に配置し、前記一対の止着軸に安全ネットのロ−プを掛け止めるようにしたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
例えば前記安全ネット張設金具として、略コ字形状の鍛造成形した金具本体と、該本体の背部に折り曲げ形成したロ−プ止着部とを備え、前記金具本体の両端部に、建物側の固定部を載置可能な平坦な挟着部と、ボルトをねじ込み可能な軸筒部とを対向配置し、前記金具本体の背部の上下端部に、一対の棒状の止着軸を下向きまたは上向きに突設し、前記ボルトを介して金具本体を建物側の固定部に固定し、前記ロ−プ止着部を安全ネット側に配置し、前記一対の止着軸に安全ネットのロ−プを掛け止めるようにしたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
しかし、前記安全ネット張設金具は、一対の止着軸を直線状に突設しているため、嵩張り、搬送や保管に不便であるとともに、ロ−プの掛け止め時に安全ネットの重量や負荷が片持ち的に作用し、止着軸に作用する曲げモ−メントや捩り力に対する強度上の不安があり、また前記張設金具を投げ落とす等して回収する際、その衝撃によって変形したりクラックが生ずる惧れがあった。
しかも、止着軸にロ−プを掛け止め、若しくは掛け外す際、ロ−プを止着軸の高さ以上に持ち上げなければならず、作業に腕力を要する上に、前記操作を多数回行なうため、作業者の労力の負担が大きい等の問題があった。
しかも、止着軸にロ−プを掛け止め、若しくは掛け外す際、ロ−プを止着軸の高さ以上に持ち上げなければならず、作業に腕力を要する上に、前記操作を多数回行なうため、作業者の労力の負担が大きい等の問題があった。
また、前記安全ネット張設金具は、成形プレス金型による熱間仕上げ後、止着軸の曲げ加工を要するため、それだけ製作に手間が掛かり、製造コストが嵩む等の問題があった。
本発明はこのような問題を解決し、ロ−プ掛止部の強度を向上し、その損傷や変形を防止するとともに、ロ−プの掛け止めおよび掛け外し作業を容易に行なえ、しかもロ−プ掛止部を略U字形状に形成し、かつ小形化して小形軽量化を図り、搬送や保管を至便に行なえる一方、ロ−プ掛止部の曲げ加工を廃して、これを合理的かつ容易に製造できる、安全ネット張設金具およびその製造方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、略コ字形状の金具本体の一側に一対のロ−プ掛止部を突設した安全ネット張設金具において、前記ロ−プ掛止部の先端部を略U字形状に形成し、該一対の先端部を互いに対称に形成するとともに、前記両ロ−プ掛止部の先端部を対向配置し、該両ロ−プ掛止部の先端部の間にロ−プ通路を設けて、ロ−プ掛止部を短小に成形し、その小形軽量化を図って、搬送や保管を至便に行なえるとともに、ネットエンドロ−プの掛け止めおよび掛け外し作業を容易に行なえ、しかもロ−プ掛止部の強度を強化して、使用時の損傷や変形を防止し、使用上の安全性と寿命の向上を図るようにしている。
請求項2の発明は、前記一対のロ−プ掛止部の間に弾性部材を着脱可能に取り付け、該弾性部材を前記ロ−プ掛止部の先端部に係脱可能に配置し、ロ−プ通路を出入りするネットエンドロ−プを安全かつ確実に着脱できるようにしている。
請求項3の発明は、前記ロ−プ掛止部に掛止したネットエンドロ−プを、前記ロ−プ掛止部の先端部と前記弾性部材とに係合可能に配置し、ロ−プ掛止部による掛止作用に、弾性部材による係合作用を相加して、ネットエンドロ−プを安全かつ確実に掛け止められるようにしている。
請求項3の発明は、前記ロ−プ掛止部に掛止したネットエンドロ−プを、前記ロ−プ掛止部の先端部と前記弾性部材とに係合可能に配置し、ロ−プ掛止部による掛止作用に、弾性部材による係合作用を相加して、ネットエンドロ−プを安全かつ確実に掛け止められるようにしている。
請求項4の発明は、略コ字形状の金具本体を鍛造成形し、該金具本体の一側に一対のロ−プ掛止部を突出成形する安全ネット張設金具の製造方法において、前記金具本体と一対のロ−プ掛止部とを一時に鍛造かつ仕上げ成形し、概略成形と仕上げ成形の二工程を要し、かつロ−プ掛止部を曲げ加工する従来の煩雑かつ不合理な製造工程を廃して、実質的に一工程による製造を実現し、製造の合理化と生産性の向上を図り、これを容易かつ速やかに製作できるようにしている。
請求項1の発明は、ロ−プ掛止部の先端部を略U字形状に形成し、該一対の先端部を互いに対称に形成するとともに、前記両ロ−プ掛止部の先端部を対向配置し、該両ロ−プ掛止部の先端部の間にロ−プ通路を設けたから、ロ−プ掛止部を短小に成形でき、その小形軽量化を図って、搬送や保管を至便に行なえるとともに、ネットエンドロ−プの掛け止めおよび掛け外し作業を容易に行なえ、しかもロ−プ掛止部の強度を強化し、使用時の損傷や変形を防止し、使用上の安全性と寿命の向上を図ることができる。
請求項2の発明は、前記一対のロ−プ掛止部の間に弾性部材を着脱可能に取り付け、該弾性部材を前記ロ−プ掛止部の先端部に係脱可能に配置したから、ロ−プ通路を出入りするネットエンドロ−プを安全かつ確実に着脱することができる。
請求項3の発明は、前記ロ−プ掛止部に掛止したネットエンドロ−プを、前記ロ−プ掛止部の先端部と前記弾性部材とに係合可能に配置したから、ロ−プ掛止部による掛止作用に、弾性部材による係合作用を相加して、ネットエンドロ−プを安全かつ確実に掛け止めることができる。
請求項3の発明は、前記ロ−プ掛止部に掛止したネットエンドロ−プを、前記ロ−プ掛止部の先端部と前記弾性部材とに係合可能に配置したから、ロ−プ掛止部による掛止作用に、弾性部材による係合作用を相加して、ネットエンドロ−プを安全かつ確実に掛け止めることができる。
請求項4の発明は、金具本体と一対のロ−プ掛止部とを一時に鍛造かつ仕上げ成形するから、概略成形と仕上げ成形の二工程を要し、かつロ−プ掛止部を曲げ加工する従来の煩雑かつ不合理な製造工程を廃して、実質的に一工程による製造を実現し、製造の合理化と生産性の向上を図り、これを容易かつ速やかに製作することができる。
以下、本発明を建設現場に適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図8において1は建設現場の取付部材であるI型鋼の梁材で、該梁材1の上側フランジ部1aに鍛造製の安全ネット張設金具2が取り付けられている。
前記安全ネット張設金具2は、略コ字形状の金具本体3と、該金具本体3の上下端部から突出成形した一対のロ−プ掛止部4,5とを備え、このうち前記金具本体3の上下端部に一対の支持腕6,7を互いに平行に突出成形している。
前記安全ネット張設金具2は、略コ字形状の金具本体3と、該金具本体3の上下端部から突出成形した一対のロ−プ掛止部4,5とを備え、このうち前記金具本体3の上下端部に一対の支持腕6,7を互いに平行に突出成形している。
前記支持腕6の先端部に軸筒部8が設けられ、該軸筒部8に形成したネジ孔9にボルト10がねじ込まれている。10aはボルト10の頭部である。
前記支持腕7の先端上部に幅広な挟持面11が設けられ、該挟持面は平坦かつ平滑に形成されていて、該挟持面11に前記上側フランジ部1aを載置若しくは係合し、該上側フランジ部1a上に前記ボルト10を押し当て可能にしていて、これら挟持面11と前記ボルト10とで上側フランジ部1aを挟持可能にしている。
前記支持腕7の先端上部に幅広な挟持面11が設けられ、該挟持面は平坦かつ平滑に形成されていて、該挟持面11に前記上側フランジ部1aを載置若しくは係合し、該上側フランジ部1a上に前記ボルト10を押し当て可能にしていて、これら挟持面11と前記ボルト10とで上側フランジ部1aを挟持可能にしている。
前記ロ−プ掛止部4,5は鋼棒を略し字形状に成形され、かつそれらは上下対称に成形されていて、その先端部を略U字形状若しくは略ア−チ状に成形し、その高さは金具本体3の高さの略1/2以下に成形され、それらの間に後述のネットエンドロ−プを出し入れ可能なロ−プ通路12を形成している。
前記ロ−プ掛止部4,5の基部側面に直軸状のピン13,14が突出成形され、該ピン13,14に弾性部材であるスプリング15が、フック部15a,15bを介して掛け止められている。図中、13a,14aはピン13,14の端部に突出成形したフランジである。
前記ロ−プ掛止部4,5の基部側面に直軸状のピン13,14が突出成形され、該ピン13,14に弾性部材であるスプリング15が、フック部15a,15bを介して掛け止められている。図中、13a,14aはピン13,14の端部に突出成形したフランジである。
前記スプリング15はロ−プ掛止部4,5の間に配置され、その外周面をロ−プ掛止部4,5の先端部と、後述のネットエンドロ−プとに係合可能に配置され、常時は前記ロ−プ通路12を閉塞可能にしている。
前記梁材1に沿って安全ネット16が掛け渡され、該ネット16の周囲に前記ネットエンドロ−プ17が取り付けられ、該エンドロ−プ17を前記ロ−プ通路12を介して、一方のロ−プ掛止部4,5に掛け止め、かつ該ネットエンドロ−プ17を、前記スプリング14と一方のロ−プ掛止部4,5とに係合可能に配置している。
前記梁材1に沿って安全ネット16が掛け渡され、該ネット16の周囲に前記ネットエンドロ−プ17が取り付けられ、該エンドロ−プ17を前記ロ−プ通路12を介して、一方のロ−プ掛止部4,5に掛け止め、かつ該ネットエンドロ−プ17を、前記スプリング14と一方のロ−プ掛止部4,5とに係合可能に配置している。
図6は前記安全ネット張設金具2の鍛造による製造方法を順に示している。先ず素材である所定形状の鋼材18を用意し、これを同図(a)のように所定長さに裁断し、これを約1200℃〜1300℃に加熱して、上下の金型からなる第1金型(図示略)を介し熱間プレスし、同図(b)のように荒打ち成形する。
次に、前記成形した荒打材19を前記工程と略同温の熱間状態に維持し、これを上下の金型からなる第2金型20に収容して熱間プレスし、同図(c)のように一気に略仕上げ成形する。
次に、前記成形した荒打材19を前記工程と略同温の熱間状態に維持し、これを上下の金型からなる第2金型20に収容して熱間プレスし、同図(c)のように一気に略仕上げ成形する。
前記第2金型20は図7のように、金具本体3と、一対の支持腕6,7と、軸筒部8および挟持面11と、一対のロ−プ掛止部4,5とに対応する、各成形溝(図示略)を備えている。
前記第2金型20による成形状態は図7および図6(c)のようで、金具本体3と、一対の支持腕6,7と、軸筒部8および挟持面11と、一対のロ−プ掛止部4,5とが仕上げ成形され、すなわちそれらの形状寸法が所定の仕上げ寸法に成形され、それらの外周部に成形バリ21が突出している。
ただ、前記成形時にはロ−プ掛止部4,5の側面に、ピン22,23が図8のように略円錐台形状に成形され、この状態ではスプリング15のフック部15a,15bを掛け止められない。
前記第2金型20による成形状態は図7および図6(c)のようで、金具本体3と、一対の支持腕6,7と、軸筒部8および挟持面11と、一対のロ−プ掛止部4,5とが仕上げ成形され、すなわちそれらの形状寸法が所定の仕上げ寸法に成形され、それらの外周部に成形バリ21が突出している。
ただ、前記成形時にはロ−プ掛止部4,5の側面に、ピン22,23が図8のように略円錐台形状に成形され、この状態ではスプリング15のフック部15a,15bを掛け止められない。
そこで、前記成形後、若干降温状態(約200℃〜800℃)の下で、前記成形品を上下の金型からなる第3金型(図示略)に移し替えて温間プレスし、ピン22,23を直軸状に成形し、かつその先端部にフランジ13a,14aを成形する。この状況は図6(d)のようである。
この後、前記成形品を上下の金型からなる第4金型(図示略)に移し替えて温間プレスし、成形バリ21を除去する。この状況は図6(e)のようである。
この後、前記成形品を上下の金型からなる第4金型(図示略)に移し替えて温間プレスし、成形バリ21を除去する。この状況は図6(e)のようである。
この後、軸筒部8にネジ孔9を形成し、これにボルト10をねじ込むとともに、挟持面11を適宜機械加工して平滑面に仕上げる。また、前記ピン13,14の間にスプリング15のフック部15a,15bを掛け止めれば、一連の製作が終了する。
このように構成した製造方法によって、本発明の安全ネット張設金具2を製造する場合は、図6に示す手順で行なう。先ず、素材である所定形状の鋼材18を用意し、これを図6(a)のように所定長さに裁断する。
次に、前記鋼材18を約1200℃〜1300℃に加熱し、これを上下の金型からなる第1金型(図示略)を介し熱間プレスして、同図(b)のように略厚肉板状に荒打ち成形する。
次に、前記鋼材18を約1200℃〜1300℃に加熱し、これを上下の金型からなる第1金型(図示略)を介し熱間プレスして、同図(b)のように略厚肉板状に荒打ち成形する。
次に、前記成形した荒打材19を前記工程と略同温の熱間状態を維持して、これを上下の金型からなる第2金型20に移し替えて熱間プレスし、図6(c)のように一時に略仕上げ成形する。
このように成形しても、安全ネット張設金具2は、それほど強度や靭性を要求されず、つまりそれほど鍛錬を要しないから、一時に成形しても所期の品質を得られる。
したがって、従来のように加熱した金属材料を概略安全ネット張設金具形状に熱間成形し、この後これを熱間プレスして仕上げ成形する煩雑な鍛造の二工程を廃し、これを実質的に一工程で達成し得るから、生産性が向上し、これを安価かつ速やかに製作できる。
このように成形しても、安全ネット張設金具2は、それほど強度や靭性を要求されず、つまりそれほど鍛錬を要しないから、一時に成形しても所期の品質を得られる。
したがって、従来のように加熱した金属材料を概略安全ネット張設金具形状に熱間成形し、この後これを熱間プレスして仕上げ成形する煩雑な鍛造の二工程を廃し、これを実質的に一工程で達成し得るから、生産性が向上し、これを安価かつ速やかに製作できる。
前記第2金型20による成形状態は図7および図6(c)のようで、金具本体3と、一対の支持腕6,7と、軸筒部8および挟持面11と、一対のロ−プ掛止部4,5とが仕上げ成形され、すなわちそれらの形状寸法が所定の仕上げ寸法に成形され、それらの外周部に成形バリ21が突出している。
したがって、従来のように鍛造成形後のロ−プ掛止部の成形加工を要しないから、前記鍛造成形の合理化に加えて、安全ネット張設金具2を合理的に製作でき、その生産性が向上する。
したがって、従来のように鍛造成形後のロ−プ掛止部の成形加工を要しないから、前記鍛造成形の合理化に加えて、安全ネット張設金具2を合理的に製作でき、その生産性が向上する。
一方、前記成形時にはロ−プ掛止部4,5の側面に、ピン22,23が図8のように略円錐台形状に突出成形されている。
そこで、前記成形後、若干降温状態(約200℃〜800℃)の下で、前記成形品を第2金型20から上下の金型からなる第3金型(図示略)へ移し替えて温間プレスし、ピン22,23を直軸状に成形し、かつその先端部にフランジ13a,14aを成形する。この状況は図6(d)のようである。
この後、前記成形品を上下の金型からなる第4金型(図示略)へ移し替えて温間プレスし、成形バリ21を除去する。この状況は図6(e)のようである。
そこで、前記成形後、若干降温状態(約200℃〜800℃)の下で、前記成形品を第2金型20から上下の金型からなる第3金型(図示略)へ移し替えて温間プレスし、ピン22,23を直軸状に成形し、かつその先端部にフランジ13a,14aを成形する。この状況は図6(d)のようである。
この後、前記成形品を上下の金型からなる第4金型(図示略)へ移し替えて温間プレスし、成形バリ21を除去する。この状況は図6(e)のようである。
このような鍛造成形後、軸筒部8にネジ孔9を形成し、これにボルト10をねじ込み、また挟持面11を適宜機械加工して平滑面に仕上げる。また、前記ピン13,14の間にスプリング15のフック部15a,15bを掛け止めれば、一連の製作が終了する。
こうして製作した本発明の安全ネット張設金具2は図1のようで、ロ−プ掛止部4,5
の先端部が略U字形状若しくはア−チ状に成形されているから、従来のこの種金具の棒状のロ−プ掛止部に比べ、短小かつ小嵩で小形軽量化を図れ、その持ち運びや保管に至便であるとともに、ロ−プ掛止部4,5の強度が強化され、後述のように使用上の損傷やクラックの発生を防止し得る。
の先端部が略U字形状若しくはア−チ状に成形されているから、従来のこの種金具の棒状のロ−プ掛止部に比べ、短小かつ小嵩で小形軽量化を図れ、その持ち運びや保管に至便であるとともに、ロ−プ掛止部4,5の強度が強化され、後述のように使用上の損傷やクラックの発生を防止し得る。
また、ピン13,14はロ−プ掛止部4,5と一体成形されているから、これを後付けする場合に比べ、加工の手間が節減され、かつ強度も向上する。
前記ピン13,14に掛け止めたスプリング15は、常時はロ−プ掛止部4,5の先端部に係合し、ロ−プ通路12の一端を閉塞するとともに、ロ−プ掛止部4,5の先端部との間に、ネットエンドロ−プ17を収容可能な閉合形のスペ−スを形成している。
前記ピン13,14に掛け止めたスプリング15は、常時はロ−プ掛止部4,5の先端部に係合し、ロ−プ通路12の一端を閉塞するとともに、ロ−プ掛止部4,5の先端部との間に、ネットエンドロ−プ17を収容可能な閉合形のスペ−スを形成している。
次に、本発明の安全ネット張設金具2を使用して、安全ネット16を取り付ける場合は、先ず建設現場の適宜な固定部材として梁材1を利用し、その上側フランジ部1aに複数の安全ネット張設金具2を互いに離間して取り付ける。
この取り付けに際しては、安全ネット張設金具2を保持し、その支持腕6,7の間に前記上側フランジ部1aを差し入れ、挟持面11に上側フランジ部1aの下面を係合したところで、ボルト10をねじ込み、その螺軸端を上側フランジ部1aの上面に当接して緊締し、該螺軸端と挟持面11との間に上側フランジ部1aを挟持する。以降、順次安全ネット張設金具2を適宜間隔に取り付ける。
この取り付けに際しては、安全ネット張設金具2を保持し、その支持腕6,7の間に前記上側フランジ部1aを差し入れ、挟持面11に上側フランジ部1aの下面を係合したところで、ボルト10をねじ込み、その螺軸端を上側フランジ部1aの上面に当接して緊締し、該螺軸端と挟持面11との間に上側フランジ部1aを挟持する。以降、順次安全ネット張設金具2を適宜間隔に取り付ける。
前記安全ネット張設金具2を取り付け後、安全ネット16のネットエンドロ−プ17を保持し、該ロ−プ17を前記張設金具2のロ−プ通路12に挿入し、かつ該ロ−プ17をスプリング15の横弾性に抗して押し込み、これを下側のロ−プ掛止部5に掛け止める。
この状況は図1のようで、ロ−プ掛止部5は金具本体3の高さの略1/2以下で短小であるから、従来のこの種金具の長尺のロ−プ掛止部に比べて、ネットエンドロ−プ17ないし安全ネット16を引き上げないし保持し、これを掛け止める労力の負担が軽減され、これを簡便に行なえる。
以降、順次各安全ネット張設金具2にネットエンドロ−プ17を掛け止める。
この状況は図1のようで、ロ−プ掛止部5は金具本体3の高さの略1/2以下で短小であるから、従来のこの種金具の長尺のロ−プ掛止部に比べて、ネットエンドロ−プ17ないし安全ネット16を引き上げないし保持し、これを掛け止める労力の負担が軽減され、これを簡便に行なえる。
以降、順次各安全ネット張設金具2にネットエンドロ−プ17を掛け止める。
こうして掛け止めたネットエンドロ−プ17は、略ア−チ状のロ−プ掛止部5とスプリング15との閉合スペ−スに収容され、それらと係合可能に収容されているとともに、スプリング15の横弾性によって、ネットエンドロ−プ17の移動ないし離脱を阻止しているから、使用時にネットエンドロ−プ17が抜け出ることはなく、従来のこの種金具に比べて使用上の安全性が向上する。
次に、安全ネット16の使用後、これを取り外す場合は、ネットエンドロ−プ17を保持し、該ロ−プ17をスプリング15の横弾性に抗して押圧し、該スプリング15を金具本体3側に変位させ、該スプリング15とロ−プ掛止部5の先端部との間にロ−プ通路12に連通する取り外しスペ−スを形成し、該スペ−スに沿ってネットエンドロ−プ17を引き上げ、ロ−プ通路12から引き抜けば良い。
以降、順次各安全ネット張設金具2からネットエンドロ−プ17を掛け外し、安全ネット16を取り外す。
以降、順次各安全ネット張設金具2からネットエンドロ−プ17を掛け外し、安全ネット16を取り外す。
前記ネットエンドロ−プ17の取り外し作業においても、ロ−プ掛止部5は金具本体3の高さの略1/2以下で短小であるから、従来のこの種金具の長尺のロ−プ掛止部に比べて、ネットエンドロ−プ17ないし安全ネット16を引き上げないし保持し、これを掛け外す労力の負担が軽減され、これを簡便に行なえる。
前記安全ネット16を取り外し後、安全ネット張設金具2を取り外す場合は、ボルト10を緩め、その螺軸端を上側フランジ部1aから離間し、梁材1の外側へ引き抜けば良い こうして取り外した安全ネット張設金具2は、適宜位置へ持ち運び、または投げ落とす等して回収する。
その際、安全ネット張設金具2のロ−プ掛止部4,5が仮にぶつかり合っても、ロ−プ掛止部4,5は短小で、先端部が湾曲ないしア−チ状に成形されているから、これが長尺で棒状の従来のロ−プ掛止部に比べ、衝撃強度が向上し、ロ−プ掛止部4,5の損傷やクラックの発生を防止する。
その際、安全ネット張設金具2のロ−プ掛止部4,5が仮にぶつかり合っても、ロ−プ掛止部4,5は短小で、先端部が湾曲ないしア−チ状に成形されているから、これが長尺で棒状の従来のロ−プ掛止部に比べ、衝撃強度が向上し、ロ−プ掛止部4,5の損傷やクラックの発生を防止する。
図9は本発明の使用状態の応用形態を示し、作業条件ないし安全ネット16の形状寸法等によって、安全ネット張設金具2を梁材1の下側フランジ1bに取り付ける場合を示し、前述の実施形態と対応する構成部分に同一の符号を用いている。
この応用形態において、安全ネット張設金具2を梁材1に取り付ける場合は、安全ネット張設金具2を保持し、その支持腕6,7の間に下側フランジ1bを差し入れ、挟持面11に下側フランジ1bの上面を係合したところで、ボルト10をねじ込み、その螺軸端を下側フランジ1bの下面に当接して緊締し、該螺軸端と挟持面11との間に下側フランジ1bを挟持する。以降、順次安全ネット張設金具2を適宜間隔に取り付ける。
この応用形態において、安全ネット張設金具2を梁材1に取り付ける場合は、安全ネット張設金具2を保持し、その支持腕6,7の間に下側フランジ1bを差し入れ、挟持面11に下側フランジ1bの上面を係合したところで、ボルト10をねじ込み、その螺軸端を下側フランジ1bの下面に当接して緊締し、該螺軸端と挟持面11との間に下側フランジ1bを挟持する。以降、順次安全ネット張設金具2を適宜間隔に取り付ける。
そして、前記安全ネット張設金具2を取り付け後、安全ネット16のネットエンドロ−プ17を掛け止める場合は、ネットエンドロ−プ17を下側のロ−プ掛止部4に掛け止める。
その場合の掛け止め作業および作用効果は、前述の実施形態と実質的に同一であり、また安全ネット16の使用後、これを取り外す場合も前述の実施形態と実質的に同一である
その場合の掛け止め作業および作用効果は、前述の実施形態と実質的に同一であり、また安全ネット16の使用後、これを取り外す場合も前述の実施形態と実質的に同一である
すなわち、この応用形態は、安全ネット張設金具2を前述の実施形態と上下反転して梁材1に取り付け、その下側のロ−プ掛止部4にネットエンドロ−プ17を掛け止め、または掛け外すようにしたものである。
このように本発明の安全ネット張設金具およびその製造方法は、ロ−プ掛止部の強度を向上し、その損傷や変形を防止するとともに、ロ−プの掛け止めおよび掛け外し作業を容易に行なえ、しかもロ−プ掛止部を略U字形状に形成し、かつ小形化して小形軽量化を図り、搬送や保管を至便に行なえる一方、ロ−プ掛止部の曲げ加工を廃して、これを合理的かつ容易に製造できるようにしたものである。
1 安全ネット張設金具
3 金具本体
4,5 ロ−プ掛止部
12 ロ−プ通路
15 弾性部材(スプリング)
17 ネットエンドロ−プ
3 金具本体
4,5 ロ−プ掛止部
12 ロ−プ通路
15 弾性部材(スプリング)
17 ネットエンドロ−プ
Claims (4)
- 略コ字形状の金具本体の一側に一対のロ−プ掛止部を突設した安全ネット張設金具において、前記ロ−プ掛止部の先端部を略U字形状に形成し、該一対の先端部を互いに対称に形成するとともに、前記両ロ−プ掛止部の先端部を対向配置し、これら両ロ−プ掛止部の先端部の間にロ−プ通路を設けたことを特徴とする安全ネット張設金具。
- 前記一対のロ−プ掛止部の間に弾性部材を着脱可能に取り付け、該弾性部材を前記ロ−プ掛止部の先端部に係脱可能に配置した請求項1記載の安全ネット張設金具。
- 前記ロ−プ掛止部に掛止したネットエンドロ−プを、前記ロ−プ掛止部の先端部と前記弾性部材とに係合可能に配置した請求項2記載の安全ネット張設金具。
- 略コ字形状の金具本体を鍛造成形し、該金具本体の一側に一対のロ−プ掛止部を突出成形する安全ネット張設金具の製造方法において、前記金具本体と一対のロ−プ掛止部とを一時に鍛造かつ仕上げ成形することを特徴とする安全ネット張設金具の製造方法。
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JP2005081421A JP2006262955A (ja) | 2005-03-22 | 2005-03-22 | 安全ネット張設金具およびその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109138470A (zh) * | 2018-09-18 | 2019-01-04 | 安徽伟宏钢结构集团股份有限公司 | 一种安全网挂设器 |
WO2020181615A1 (zh) * | 2019-03-11 | 2020-09-17 | 苏泉云 | 附着升降脚手架安全防护网的连接结构及连接方法 |
-
2005
- 2005-03-22 JP JP2005081421A patent/JP2006262955A/ja active Pending
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