JP2006261067A - 静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置 - Google Patents

静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006261067A
JP2006261067A JP2005080536A JP2005080536A JP2006261067A JP 2006261067 A JP2006261067 A JP 2006261067A JP 2005080536 A JP2005080536 A JP 2005080536A JP 2005080536 A JP2005080536 A JP 2005080536A JP 2006261067 A JP2006261067 A JP 2006261067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable
substrate
electrostatic
fixed
resistivity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005080536A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4506529B2 (ja
Inventor
Koji Sano
浩二 佐野
Isamu Kimura
勇 木村
Masao Jojima
正男 城島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2005080536A priority Critical patent/JP4506529B2/ja
Priority to TW095105284A priority patent/TWI300232B/zh
Priority to AT06111046T priority patent/ATE443340T1/de
Priority to EP06111046A priority patent/EP1703531B1/en
Priority to DE602006009165T priority patent/DE602006009165D1/de
Priority to US11/376,972 priority patent/US7719066B2/en
Priority to CNB2006100570570A priority patent/CN100459010C/zh
Publication of JP2006261067A publication Critical patent/JP2006261067A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4506529B2 publication Critical patent/JP4506529B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H59/00Electrostatic relays; Electro-adhesion relays
    • H01H59/0009Electrostatic relays; Electro-adhesion relays making use of micromechanics

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)

Abstract

【課題】 高周波特性を維持しつつ、駆動電圧上昇や動作速度低下を防止できる静電マイクロスイッチを提供する。
【解決手段】 静電マイクロスイッチは、固定基板10に設けた固定電極12と、固定基板10に弾性支持される可動基板20における可動電極23との間の静電引力によって可動基板20を変位させることにより、固定基板10に設けた信号線14と、可動基板20に設けた可動接点28との間のスイッチングを行う。可動基板20は、複数の抵抗率を含む半導体で構成されており、可動電極23において固定電極12と対向する部分が低抵抗率である。また、可動基板20において信号線14と対向する部分が高抵抗率である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、静電引力により駆動してスイッチングを行う静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置に関するものである。特に、本発明は、高周波信号のスイッチングを行う静電マイクロスイッチなどに関するものである。
従来の静電マイクロスイッチとして、特許文献1に記載のRF−MEMS(Radio Frequency Micro Electro Mechanical Systems)素子について、図20〜図26を参照しつつ説明する。
図20(a)・(b)は、上記RF−MEMS素子の概要を示している。図示のRF−MEMS素子81は、高周波回路に組み込まれてコプレナ線路のスイッチ素子として機能するものである。RF−MEMS素子81は、基板82を有し、この基板82上には高周波信号伝送用の線路であるコプレナ線路(CPW線路)83が形成されている。このコプレナ線路83は、信号線83sを2本のグランド線83g1・83g2が間隔を介して挟み込む形態で配置されて成っている。
また、基板82には、可動体84が設けられている。可動体84は、コプレナ線路83の上方側に間隔を介し、かつ、コプレナ線路83の信号線83sと、グランド線83g1・83g2の一部分とに共通に対向させて配置されている。この可動体84は、基板82に対して遠近方向に変位が可能となるように、梁85および支持部89を介して基板82に支持されている。また、可動体84における基板82側の面には、可動電極86が形成されている。
図21(a)は、上方側から見た可動電極86とコプレナ線路83との配置関係例を簡略化して示しており、図21(b)は、その可動電極86とコプレナ線路83とを横側から見た配置関係例を示している。図示のように、可動電極86は、コプレナ線路83のグランド線83g1から信号線83sを介しグランド線83g2にかけて跨ぐように、かつ、それら線路83s・83g1・83g2と間隔を介し対向させて形成されている。
再び、図20(a)・(b)に戻ると、可動電極86の表面には保護用の絶縁膜87が形成されている。さらにまた、基板82には、可動体84に対向する部位に、可動体84に対向する可動用固定電極88(88a,88b)が形成されている。
上記構成のMEMS素子81では、電極としての可動体84と、可動用固定電極88a,88bとによって、可動体84を変位させる可動体変位手段が構成されている。すなわち、外部から直流電圧を可動体84と可動用固定電極88との間に印加すると、当該可動体84と可動用固定電極88との間に静電引力が発生する。この静電引力によって可動体84は、図20(b)に示すように、可動用固定電極88側に引き寄せられる。このように、可動体84と可動用固定電極88とにより静電引力を利用して可動体84を変位させることができる。この変位により可動電極86とコプレナ線路83との間の静電容量が変化することでコプレナ線路83の信号導通のオン・オフを行うことができる。
また、上記構成のMEMS素子81は、MEMS技術を用いて作るので、小型で高周波(伝送)特性の良好な低損失の静電マイクロスイッチを実現できる。
さらに、特許文献1では、可動体84は、抵抗率が1kΩcm〜10kΩcmの範囲内である高抵抗半導体により構成されている。高抵抗半導体とは、高周波信号(例えば約5GHz以上の信号)に対しては絶縁体として振る舞い、低周波信号(例えば約100kHz以下の信号)および直流信号に対しては電極として振る舞うことができる、抵抗率の高い半導体をいう。すなわち、高抵抗半導体から成る可動体84は、高周波信号に対しては良好な誘電体損失の特性を有し、直流信号(直流電圧)に対しては電極として機能することができる。
特開2003−258502号公報(2003年9月12日公開)
上記の静電マイクロスイッチには、以下の問題点が存在する。すなわち、可動体84を変位させるために、可動体84と可動用固定電極88との間に直流電圧を印加すると、図20(b)に示すように、可動体84において可動用固定電極88に対向する領域に空乏層90(90a,90b)が形成される。
上記の現象を、図22および図23に示されるモデルを用いて詳細に説明する。図22(a)および図23(a)は、可動体84および可動用固定電極88の対向部分をキャパシタとしてモデル化したものであり、図22(b)および図23(b)は、このモデルを等価回路で示すものである。このモデルは、可動体84と可動用固定電極88との間にあるギャップ91が絶縁体となり、可動体84が半導体であるので、トランジスタの一形態であるMIS構造(金属−絶縁体−半導体)となる。
図22(a)(b)は、可動体84と可動用固定電極88との間に直流電圧を印加していない状態を示している。この場合、キャパシタの全容量Cは、同図(b)に示すように、可動体84および可動用固定電極88がギャップ91を介して形成するキャパシタの容量Coに等しくなる。
一方、図23(a)(b)は、可動体84と可動用固定電極88との間に直流電圧を印加した状態を示している。この場合、同図(a)に示すように、半導体で構成される可動体84において可動用固定電極88に対向する領域に空乏層90が形成される。このため、可動体84内に新たなキャパシタが形成された状態となり、該キャパシタは、同図(b)に示すように、ギャップ91を介して形成する上記キャパシタと直列接続した状態となる。したがって、キャパシタの全容量は、1/C=(1/Co)+(1/Cs)となって低下するので、ギャップ91間の電圧が低下する。
そして、図22および図23にて示されるMIS構造の容量CをCoで規格化した式は次式となる。
Figure 2006261067
ここで、各記号の意味は下記の通りである。すなわち、
ε:真空の誘電率、ε:絶縁体の誘電率、q:電子の電荷量、Na:キャリア濃度、Xo:絶縁体の厚み、εSi:半導体の誘電率、V:印加電圧。
図24は、上記式(1)に基づいて、比C/Coと印加電圧Vとの関係を、シリコン半導体の抵抗率を種々に変化させて示すグラフである。同図を参照すると、半導体の抵抗率が上昇するにつれて、比C/Coが減少することが分かる。つまり、抵抗率が高いと空乏層が大きくなり容量Csの値も大きくなる。よって、抵抗率が高いほど容量Csによるギャップ91間の電圧の降下が大きくなる。このため、高抵抗半導体である可動体84に所望の動作をさせるためには、可動体84を低抵抗半導体とする場合に比べて、可動体84と可動用固定電極88との間に高い直流電圧を印加する必要がある。
また、図25は、図20(b)に示すように、直流電源92が、可動体84と可動用固定電極88との間に直流電圧を印加した状態を等価回路で示すものである。図示において、上述した記号以外の各記号の意味は下記の通りである。すなわち、
R:可動体84の抵抗、vc:キャパシタの端子電圧、v:抵抗の端子電圧、ic:可動体84に流れる電流。
図25に示す回路は、RC回路となるので、次式が成立する。
Figure 2006261067
ここで、上述した記号以外の各記号の意味は下記の通りである。すなわち、
ε:自然対数の底、t:時間。
上記式(2)から、抵抗Rと容量Cとの積が大きくなると、電圧vcがVに近づくまでの時間tが長くなることが分かる。
また、図26は、図25に示される等価回路において、キャパシタの容量Cを1μFとしたときの、抵抗Rと、キャパシタの端子電圧vcがVとなる時間tとの関係を示すグラフである。図示のように、抵抗Rが大きくなるにつれて、キャパシタへの充電時間が長くなることが分かる。つまり、可動体84である半導体の抵抗率が大きくなると、キャパシタへの充電時間が長くなる。
さらに、可動体84と可動用固定電極88との間に直流電圧を印加すると、可動体84が可動用固定電極88に近づくので、キャパシタの容量Cが大きくなる。このため、上記式(2)より、キャパシタへの充電時間はさらに長くなる。これによって静電マイクロスイッチの動作速度が低下する。
一方、これらの問題点を回避するには、可動体84の抵抗率を下げることが考えられる。しかしこの場合、高周波信号の伝送特性が低下することになる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高周波特性を維持しつつ、駆動電圧上昇や動作速度低下などの特性悪化を招くことのない静電マイクロスイッチなどを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る静電マイクロスイッチは、固定基板に設けた固定電極と、前記固定基板に弾性支持される可動基板における可動電極との間の静電引力によって前記可動基板を変位させることにより、前記固定基板に設けた固定側信号導通部と、前記可動基板に設けた可動側信号導通部との間のスイッチングを行う静電マイクロスイッチにおいて、前記可動基板は、複数の抵抗率を含む半導体で構成されており、前記可動電極の少なくとも一部が低抵抗率であり、少なくとも、前記可動側信号導通部を設けた部分と、前記固定側信号導通部と対向する部分とが高抵抗率であることを特徴としている。
上記の構成によると、可動電極の少なくとも一部が低抵抗率であるので、可動電極における空乏層の発生を抑えることができ、駆動電圧の上昇を回避することができると共に、動作速度の低下を防止することができる。また、可動側信号導通部を設けた部分と、固定側信号導通部と対向する部分とが高抵抗率であるので、挿入損失を低下でき、良好な高周波特性を維持することができる。
なお、空乏層は、可動電極において固定電極と対向する部分に発生し易い。そこで、前記可動基板は、前記可動電極において前記固定電極と対向する部分が低抵抗率であることが好ましい。
ところで、可動側信号導通部および固定側信号導通部に高周波信号が流れる場合、高周波信号によって電場が可動側信号導通部および固定側信号導通部の付近に発生し伝搬することが考えられる。電場が伝搬した部分が低抵抗率である場合、電場が乱れるので挿入損失が発生するとされている。
そこで、前記可動基板は、少なくとも、前記可動側信号導通部を設けた部分と、前記固定側信号導通部と対向する部分と、それらの周辺部分とが高抵抗率であることが好ましい。この場合、挿入損失を確実に低下でき、良好な高周波特性を確実に維持することができる。
さらに、前記周辺部分は、前記可動基板において、前記可動側信号導通部を設けた部分と、前記固定側信号導通部と対向する部分とから少なくとも100μm外側までの部分であることが好ましい。この場合、挿入損失をさらに確実に低下でき、良好な高周波特性をさらに確実に維持することができる。
また、本発明に係る静電マイクロスイッチでは、前記可動基板は、前記可動電極を備える低抵抗率の半導体基板と、前記可動側信号導通部を備える高抵抗率の半導体基板とを接合したものであることが好ましい。この場合、所望する複数の領域を異なる抵抗率とするために、半導体基板に対しドーピングを行ったり、半導体基板に異なる抵抗率の半導体膜を形成したりする必要が無いので、静電マイクロスイッチの製造に必要な時間を短縮することができる。
また、本発明に係る静電マイクロスイッチでは、挿入損失を低下するため、前記高抵抗率は800Ωcm以上であることが好ましい。
また、電気回路の開閉を行うために、上記構成の静電マイクロスイッチを備えた装置でも、上述の作用効果を奏することができる。なお、上記装置の例としては、上記構成の静電マイクロスイッチを、アンテナと内部回路との間の電気信号を開閉するように設けた無線通信機、上記構成の静電マイクロスイッチを、測定対象物と内部回路との間の電気信号を開閉するように設けた計測器、および、上記構成の静電マイクロスイッチを、内部の電気信号を開閉するように設けた携帯情報端末が挙げられる。
なお、前記可動基板を製造するには、前記可動基板となる高抵抗率の半導体基板に対し、前記固定電極と対向する領域にドーピングを行って低抵抗率とすればよい。或いは、前記可動基板となる高抵抗率の半導体基板に対し、前記固定電極と対向する領域を除去し、除去した領域に低抵抗率の半導体膜を形成すればよい。
以上のように、本発明に係る静電マイクロスイッチは、可動電極の少なくとも一部が低抵抗率であるので、駆動電圧の上昇を回避でき、動作速度の低下を防止できるという効果を奏すると共に、可動側信号導通部を設けた部分と、固定側信号導通部と対向する部分とが高抵抗率であるので、良好な高周波特性を維持できるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図13を参照しつつ説明する。図1〜図3は、本実施形態の静電マイクロスイッチの構造を示しており、図1は分解組立図であり、図2は平面図であり、図3は、図2のA−A’線での断面図である。また、図4は、静電マイクロスイッチにおける可動基板の下面図である。なお、図中同じ部材には同じ符号を付している。
静電マイクロスイッチ1は、固定基板10の上面に可動基板20を一体化したものである。固定基板10は、ガラス基板10aの上面に固定電極12と、2本の信号線(固定側信号導通部)13,14とをそれぞれ設けたものである。固定電極12は、表面が絶縁膜17で被覆され、配線12a1を介して接続パッド12b1,12b2に接続され、配線12a2を介して接続パッド12b3に接続され、配線12a3を介して接続パッド12b4,12b5に接続され、かつ、配線12a4を介して接続パッド12b6に接続されている。信号線13,14は、同一直線上に配置されており、互いに対向する端部が、それぞれ、所定間隔で設けられる固定接点13a,14aとなっており、その反対側の端部が、接続パッド13b,14bにそれぞれ接続されている。
固定電極12は、信号線13,14の両側に所定距離を有して形成されると共に、高周波GND電極と兼用されることにより、コプレナ構造を構成している。また、信号線13,14の両側に位置する固定電極12,12は、信号線13,14の固定接点13a,14aの間で、互いに接続されている。これにより、開閉信号の発生する電気力線は、固定接点13a、14a間の高周波GND電極で終端されるので、アイソレーション特性が向上する。なお、固定電極12は、その上面が信号線13,14の上面よりも低くなるように形成されている。
可動基板20は、略矩形板状の半導体基板を、アンカ21a,21bにより、第1弾性支持部22,22を介して可動電極23,23を弾性支持し、中央部に第2弾性支持部24,24を介して接点設置部25を弾性支持する構成としたものである。なお、上記半導体基板の例としては、シリコン基板が挙げられる。
アンカ21a、21bは、固定基板10の上面2カ所に立設され、それぞれが固定基板10の上面に設けた配線16a,15aを介して接続パッド16b,15bに電気的に接続されている。第1弾性支持部22,22は、可動基板20の両側縁部に沿って設けたスリット22a,22aにより形成され、端部下面にてアンカ21a、21bと一体化している。
可動電極23は、固定電極12に対向しており、両電極12,23間に電圧を印加することにより発生する静電引力によって固定電極12に吸引される。第2弾性支持部24,24及び接点設置部25は、可動基板20の両側縁部中央から中央部に向かって設けた切欠部26a,26bにより形成される。また、この切欠部26a,26bにより、可動電極23は、少なくとも信号線13、14に対向する部分が除去される。
第2弾性支持部24,24は、可動電極23,23と接点設置部25とを連結する幅狭の梁であり、接点閉成時に、第1弾性支持部22,22よりも大きな弾性力を得られるように構成されている。接点設置部25は、第2弾性支持部24,24に支持されており、その下面に絶縁膜27を介して可動接点(可動側信号導通部)28が設けられている。接点設置部25、絶縁膜27、および可動接点28によって可動接点部29が構成される。可動接点28は、各固定接点13a,14aと対向し、両固定接点13a,14aと閉成することにより、信号線13,14を互いに電気的に接続するようになっている。
本実施形態では、図3および図4に示されるように、半導体で構成される可動基板20の下面、すなわち固定基板10の配置側の面において、固定基板10の固定電極12に対向する領域が低抵抗率の領域となっている。これにより、該領域の空乏層の発生を抑えることができ、駆動電圧の上昇を回避することができる。また、可動基板20の上記領域が低抵抗率であるため、動作速度の低下を抑えることができる。
また、可動基板20における上記領域以外の領域、つまりは高周波信号が通過する信号線13,14付近の領域が高抵抗率の領域HRとなっている。これにより、挿入損失を低下することができ、良好な高周波特性を維持することができる。
なお、半導体の抵抗率を制御するには、或る抵抗率の半導体基板において抵抗率を変えたい部分にのみ、必要量の不純物をイオン注入や拡散などで選択的にドーピングすることにより実現可能である。
また、図1〜図4に示すような構造の静電マイクロスイッチ1の場合には、可動電極23と固定電極12との間に電圧を印加するとき、可動電極23および固定電極12の対向する面内でより均一に静電引力を発生させることが望ましい。このため、可動電極23に電気的に接続している固定基板10の接続パッド15b,16bの両方に電圧を印加することが望ましい。その理由を図5および図6を参照しつつ以下に説明する。
図5は、図2のB−B’線での断面図である。本実施形態では、信号線13,14の両側に位置する固定電極12,12は、固定接点13a,14aの間で互いに接続されているが、可動電極23,23とで構成されるキャパシタとしては、同図に示すように、アンカ21a側のキャパシタC1とアンカ21b側のキャパシタC2とが存在する。
図6(a)は、固定電極12と接続パッド16bとの間のみに電圧を印加したときの等価回路を示している。図示の場合では、キャパシタC1は、電源PSとの間に低抵抗成分LRのみが直列に接続された状態となるが、キャパシタC2は、電源PSとの間に高抵抗成分HRが直列に接続された状態となる。このため、図25および図26を参照して上述したように、キャパシタC1は充電特性に問題はないが、キャパシタC2は充電に時間がかかるという問題がある。
一方、図6(b)は、固定電極12と、接続パッド16bおよび接続パッド15bの両方との間に電圧を印加したときの等価回路を示している。図示の場合では、キャパシタC2は、キャパシタC1と同様に、電源PSとの間に低抵抗成分LRが直列に接続された状態となる。このため、キャパシタC2も充電特性に問題がなくなる。
次に、上記構成の静電マイクロスイッチ1の製造方法について説明する。特に、可動基板20の形成方法について、図7および図8を参照しつつ詳述する。なお、個別のプロセス手法は、汎用のMEMSプロセスや半導体製造プロセスを利用することができ、特有のプロセスを用いる必要は無い。
図7(a)〜(f)は、可動基板20の製造工程の一例を示している。まず、同図(a)に示すように、可動基板20となる高抵抗率の半導体基板30を用意し、その下面における低抵抗率を所望しない領域に絶縁膜などでマスク31を形成する。次に、同図(b)に示すように、半導体基板30の下面に対し、イオン注入や拡散などのドーピングを実施して所望の深さおよび領域を低抵抗率にし、その後、同図(c)に示すように、マスク31を除去する。
次に、厚みの調整や、所望の箇所への凹部形成をエッチングで行うために、同図(d)に示すように、エッチングを所望しない領域に絶縁膜などでマスク32を形成し、同図(e)に示すようにエッチングを行い、その後、同図(f)に示すように、マスク32を除去することにより、可動基板20が完成する。なお、形成すべき凹部が複数あり、かつ深さが異なる場合には、その都度適当なマスクを形成して、同図(d)〜同図(f)に示す工程を繰り返せばよい。
図8(a)〜(g)は、可動基板20の製造工程の他の例を示している。まず、同図(a)に示すように、可動基板20となる高抵抗率の半導体基板30を用意し、その下面における低抵抗率を所望しない領域に絶縁膜などでマスク31を形成する。次に、同図(b)に示すように、半導体基板30の下面における低抵抗率を所望する領域にエッチングを行う。次に、マスク31を除去した後、低抵抗率を所望しない領域に犠牲層33を形成した後、同図(c)に示すように、所望の厚さの低抵抗率半導体膜34をCVD(Chemical Vapor Deposition)などで成膜する。次に、犠牲層33のエッチングを行うことにより、同図(d)に示すように、低抵抗領域が埋め込まれた半導体基板30が得られる。
その後、上述と同様に、厚みの調整や、所望の箇所への凹部形成をエッチングで行うために、同図(e)に示すように、エッチングを所望しない領域に絶縁膜などでマスク32を形成し、同図(f)に示すようにエッチングを行い、その後、同図(g)に示すように、マスク32を除去することにより、可動基板20が完成する。なお、形成すべき凹部が複数あり、かつ深さが異なる場合には、その都度適当なマスクを形成して、同図(e)〜同図(g)に示す工程を繰り返せばよい。
以上のように製造した可動基板20に対し、接点部などを汎用のMEMSプロセスを用いて形成した後、配線等が形成された固定基板10に接合し、フォトリソグラフィーとエッチングとを用いて、可動電極23や第1および第2弾性支持部22,24を形成することにより、静電マイクロスイッチ1が完成する。
次に、上記の高抵抗率および低抵抗率の範囲について図9〜図10を参照しつつ説明する。図9は、可動基板20として使用される半導体に関して抵抗率と、高周波特性の1つである挿入損失との関係を調べたシミュレーション結果を示すグラフである。シミュレーションに用いたモデルは、本実施形態の静電マイクロスイッチ1であり、各種特性を示す数値は以下の通りである。
すなわち、半導体基板30の材質:シリコン、半導体基板30の厚み:20μm、半導体基板30の比誘電率:11.36、半導体基板30の誘電損失特性であるtanδ:0.013、可動基板20の可動接点28の厚み:1μm、可動基板20の可動接点28の幅:100μm、固定基板10の材質:パイレックス(登録商標)、固定基板10の厚み:500μm、固定基板10の固定接点13a,14aの厚み:2μm、固定基板10の固定接点13a,14aの幅:300μm、2つの固定接点13a,14aの間隔:40μm。なお、半導体基板30の抵抗率は1種類としている。
図9を参照すると、半導体の抵抗率が300Ωcmまでは挿入損失が急激に減少し、800Ωcmで飽和し始め、それ以上は緩やかに減少していくことが分かる。つまり高抵抗率としては抵抗率が800Ωcm以上であることが望ましい。
図10は、本実施形態の静電マイクロスイッチ1において、スイッチングする信号の周波数と挿入損失との関係を調べたシミュレーション結果を示すグラフである。図示において、バツ印を結んだ曲線は、図3および図4に示すように、可動基板20である半導体の所定部分を800Ωcmの高抵抗率とし、それ以外の部分を300Ωcmの低抵抗率とした本実施例を示している。一方、菱形印を結んだ曲線は、可動基板である半導体を全て300Ωcmの低抵抗率とした比較例を示している。また、正方形印を結んだ曲線は、可動基板である半導体を全て800Ωcmの高抵抗率とした比較例を示している。図10を参照すると、本実施例の静電マイクロスイッチ1は、可動基板である半導体を全て高抵抗率とした場合と同様の優れた高周波特性を有することが分かる。
ところで、上述のように、本実施形態の可動基板20では、図3および図4に示されるように、固定基板10の配置側の面において、高周波信号が通過する信号線13,14付近の領域が高抵抗率の領域HRとなっている。そこで次に、本実施形態の可動基板20において、信号線13,14と対向する領域からどの程度までの領域を高抵抗率の領域HRとすべきかについて図11および図12を参照しつつ説明する。
図11および図12は、本実施形態の静電マイクロスイッチ1において、高抵抗率の領域HRの大きさ(幅)を変えたときの、スイッチングする信号の周波数fと挿入損失(Insertion Loss)との関係を調べたシミュレーション結果を示したものである。図11(a)は、該シミュレーションに利用したモデルに関して、可動基板20、可動接点28、ガラス基板10a、および固定接点13a、14aを簡略化して示している。また、同図(b)は、信号線13,14の幅、間隔、および配置が分かるように示している。
また、上記モデルに関して、高抵抗率は800Ωcm、低抵抗率は300Ωcmとした。また、図11(a)に示すように、可動基板20において、信号線13,14と対向する領域から所定の幅Wだけ拡大した領域を高抵抗率の領域HRとし、この幅Wが、0,70,100,130,160μmである場合において上記シミュレーションをそれぞれ行った。
図12は、上記シミュレーションの結果を示すグラフである。同図を参照すると、高抵抗率の領域HRは、信号線13,14と対向する領域から幅Wを100μm以上拡大した領域であればよいことが分かる。これは、信号線を流れる高周波信号によって発生する電場が信号線付近の空間に伝搬するためと考えられる。したがって、可動基板20がどのような構造であっても、高周波信号が流れる信号線と対向する領域から100μm以上拡大した領域を高抵抗率とすればよいことが分かる。
なお、本実施例では、固定基板10にある信号線13,14の幅(290μm)が、可動基板20にある可動接点28の幅(100μm)よりも広いために、信号線13,14と対向する領域を基準領域として高抵抗率の領域HRを決定した。しかしながら、可動接点28の幅が信号線13,14の幅よりも広い場合には、可動接点28の領域を基準領域として高抵抗率の領域HRを決定すればよい。
次に、本実施形態の静電マイクロスイッチ1の応答時間について、図13を参照しつつ説明する。図13は、静電マイクロスイッチを駆動させたときの応答時間の分布を示している。図示において、灰色の棒グラフは、図3および図4に示すように、可動基板20である半導体の所定部分を800Ωcmの高抵抗率とし、それ以外の部分を300Ωcmの低抵抗率とした本実施例を示している。一方、斜線の棒グラフは、可動基板である半導体を全て800Ωcmの高抵抗率とした比較例を示している。
図13を参照すると、可動基板である半導体を全て高抵抗率とした場合、前述の空乏層形成やCR回路の充電特性の影響により応答時間が長くなることが分かる。これに対し、本実施例の静電マイクロスイッチ1は、駆動電圧が印加される部分を低抵抗率にしているので、上記の影響は少なく、その結果応答時間が100μsec以下と短くなることが分かる。
以上より、本実施形態の静電マイクロスイッチ1は、駆動電圧上昇や応答速度低下を招くことなく、挿入損失の少ない優れた高周波特性を有するものであることが理解できる。
なお、必要な低抵抗率領域の厚さは、可動基板20と固定電極10とに電圧を印加したときに、可動基板20内に生成する空乏層90の厚さと、可動基板20全体の抵抗値をRとし、可動基板20と固定電極12との間の容量をCとしたときのCR回路の充電特性とによって決定されることが望ましい。
ここで、空乏層90の厚さは、可動基板20と固定電極12とでモデル化されたMIS構造の閾値電圧、可動基板20の抵抗率、真空の誘電率などによって求められるが、MIS構造の閾値電圧は、構造体の面積やギャップなどの寸法によって決まるものである。また、可動基板20全体の抵抗値Rは、可動基板20の抵抗率およびその分布や、可動基板20の体積によって決まるものである。したがって、必要な低抵抗率領域の厚さは、可動基板20の材質および構造、可動基板20と固定電極12との位置関係など、種々の特徴を考慮して設計する必要がある。
さらに、本実施形態では、低抵抗率領域と高抵抗率領域との境界が明確であるが、領域の厚みや抵抗率を適切に設定していれば、上記境界で抵抗率を徐々に変化するようにしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について、図14を参照しつつ説明する。本実施形態の静電マイクロスイッチ1は、図1〜図5に示される静電マイクロスイッチ1に比べて、可動基板20における高抵抗率の領域と低抵抗率の領域とが異なるのみであり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図14は、本実施形態の静電マイクロスイッチ1の構造を示すものであり、同図(a)(b)は、それぞれ図3および図4に対応するものである。図示のように、本実施形態の可動基板20では、高周波信号が流れる信号線13,14付近の領域のみが高抵抗率の領域HRとなっており、その他の領域が低抵抗率となっている。上記構成の可動基板20は、低抵抗率の半導体基板を用意し、該半導体基板上の所定領域に高抵抗率の半導体膜を形成することにより製造できる。
本実施形態の静電マイクロスイッチ1でも、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。なお、高抵抗率の領域HRの幅や厚さは、図11および図12に示すシミュレーションを行って決定すればよい。
〔実施の形態3〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について、図15を参照しつつ説明する。本実施形態の静電マイクロスイッチ1は、図1〜図5に示される静電マイクロスイッチ1に比べて、可動基板20における高抵抗率の領域と低抵抗率の領域とが異なるのみであり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図15は、本実施形態の静電マイクロスイッチ1の構造を示すものであり、同図(a)(b)は、それぞれ図3および図4に対応するものである。図示のように、本実施形態の可動基板20では、下面において高周波信号が流れる信号線13,14付近の領域から、上面の対応する領域までが高抵抗率の領域HRとなっており、その他の領域が低抵抗率となっている。上記構成の可動基板20を製造するには、高抵抗率の半導体基板を2つの低抵抗率の半導体基板で挟んで接合した半導体基板を利用すればよい。
本実施形態では、上記実施形態と同様の効果を奏するとともに、図7に示すようなドーピングなどによる抵抗率の制御や、図8に示すような半導体膜の形成が不要であるため、製造期間の短縮や製造コストの削減が実現できる。なお、上記実施形態と同様に、可動電極23および固定電極12の対向する面内でより均一に静電引力を発生させるため、可動電極23に電気的に接続している固定基板10の接続パッド15b,16bの両方に電圧を印加することが望ましい。
〔実施の形態4〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について、図16を参照しつつ説明する。本実施形態の静電マイクロスイッチ1は、図15に示される静電マイクロスイッチ1に比べて、可動基板20の両側縁部中央から中央部に向かう切欠部26a,26bが形成されていない点のみが異なり、その他の構成は同様である。なお、上記実施形態で説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図16は、本実施形態の静電マイクロスイッチ1の構造を示すものであり、同図(a)(b)は、それぞれ図15(a)(b)に対応するものである。また、図16(c)は、同図(b)のC−C’線にて断面した図を示している。図示のように、本実施形態の可動基板20は、図15に示される可動基板20に比べて、可動基板20の両側縁部中央から中央部に向かう切欠部26a,26bが形成されずに、凹部26cとなる。
凹部26cは、信号線13,14と対向することになるが、凹部26cが高抵抗率であるため、挿入損失の少ない優れた高周波特性を維持することができる。さらに、切欠部26a,26bを設けないため、剛性が向上し、可動基板20の強度が向上するだけでなく、可動基板20に形成される絶縁膜27、可動接点28などの膜の残留応力の影響を受け難くなるので、反りの影響が減り、寸法精度が向上する。
なお、上記実施形態では、接点が接触することでスイッチングする静電マイクロスイッチ1について説明したが、特許文献1に記載のような、静電容量の変化でスイッチングする静電マイクロスイッチに本願発明を適用しても、同様の効果が得られることは明らかである。
〔実施の形態5〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について図17を参照しつつ説明する。図17は、本実施形態の無線通信機41の概略構成を示している。無線通信機41では、静電マイクロスイッチ42が内部処理回路43とアンテナ44との間に接続されている。静電マイクロスイッチ42をオン,オフすることによって、内部処理回路43がアンテナ44を通じて送信または受信可能な状態と、送信または受信不能な状態とに切り替えられるようになっている。本実施形態では、静電マイクロスイッチ42に、図1〜図16に示される静電マイクロスイッチ1を利用している。これにより、静電マイクロスイッチ42において、駆動電圧の上昇や応答速度の低下を招くことなく、内部処理回路43が送信または受信する高周波信号の挿入損失を抑えることができる。
〔実施の形態6〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について図18を参照しつつ説明する。図18は、本実施形態の計測器51の概略構成を示している。計測器51では、複数の静電マイクロスイッチ52が、1つの内部処理回路56から複数の測定対象物58に至る複数の信号線57の途中にそれぞれ接続されている。各静電マイクロスイッチ52をオン、オフすることにより、内部処理回路56が送信または受信すべき測定対象物58を切り替えられるようになっている。
本実施形態では、静電マイクロスイッチ52に、図1〜図16に示される静電マイクロスイッチ1を利用している。これにより、静電マイクロスイッチ52において、駆動電圧の上昇や応答速度の低下を招くことなく、内部処理回路56が送信または受信する高周波信号の挿入損失を抑えることができる。
〔実施の形態7〕
次に、本発明の他の実施形態について図19を参照しつつ説明する。図19は、本実施形態の携帯情報端末61の要部構成を示している。携帯情報端末61では、2つの静電マイクロスイッチ62a,62bが利用されている。一方の静電マイクロスイッチ62aは、内部アンテナ63と外部アンテナ64とを切り替える働きをしており、他方の静電マイクロスイッチ62bは、信号の流れを送信回路側の電力増幅器65と受信回路側の低ノイズ増幅器66とに切り替えられるようにしている。
本実施形態では、静電マイクロスイッチ62a,62bに、図1〜図16に示される静電マイクロスイッチ1を利用している。これにより、静電マイクロスイッチ62a,62bにおいて、駆動電圧の上昇や応答速度の低下を招くことなく、電力増幅器65を介して送信し、または低ノイズ増幅器66を介して受信する高周波信号の挿入損失を抑えることができる。
以上のように、本発明に係る静電マイクロスイッチは、直流電流から高周波信号までを低損失で通過させ、かつ、長時間安定した特性を維持できる。したがって、上記のような無線通信機41、計測器51、および携帯情報端末61に本発明の静電マイクロスイッチを採用することにより、内部処理回路に用いられる増幅器などへの負担を抑制しつつ、長時間精度良く信号を伝達可能となる。また、小型で消費電力も少ないので、特にバッテリー駆動の無線通信機や携帯情報端末、複数使用される計測器などで効果を発揮する。
なお、上記実施形態では、可動基板20である半導体における低抵抗率部分の抵抗率を300Ωcmとしているが、応答速度の観点から、上記低抵抗率部分の抵抗率は低ければ低いほどよい。例えば、MEMS素子において通常使用される半導体の抵抗率が3〜4Ωcm程度であるから、このような半導体を上記低抵抗率部分として使用すればよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
以上のように、本発明に係る静電マイクロスイッチは、駆動電圧の上昇を回避でき、動作速度の低下を防止できると共に、良好な高周波特性を維持できるので、高周波信号を利用するその他のMEMS素子にも適用することができる。
本発明の一実施形態である静電マイクロスイッチの構造を示す分解組立図である。 上記静電マイクロスイッチの平面図である。 図2のA−A’線での矢視断面図である。 上記静電マイクロスイッチにおける可動基板の下面図である。 図2のB−B’線での矢視断面図である。 同図(a)は、固定電極と1つの接続パッドとの間に電圧を印加したときの等価回路を示す図であり、同図(b)は、固定電極と2つの接続パッドとの間に電圧を印加したときの等価回路を示す図である。 同図(a)〜(f)は、可動基板の製造工程の一例を示す断面図である。 同図(a)〜(g)は、可動基板の製造工程の他の例を示す断面図である。 可動基板として使用される半導体に関して、抵抗率と挿入損失との関係を調べたシミュレーション結果を示すグラフである。 上記静電マイクロスイッチにおいて、スイッチングする信号の周波数と挿入損失との関係を調べたシミュレーション結果を示すグラフである。 上記静電マイクロスイッチにおいて、高抵抗率領域の幅を変えたときの、入切する信号の周波数と挿入損失との関係を調べるシミュレーションに利用したモデルを示すものであり、同図(a)は断面図であり、同図(b)は平面図である。 上記シミュレーションの結果を示すグラフである。 上記静電マイクロスイッチを駆動させたときの応答時間の分布を示すグラフである。 本発明の別の実施形態である静電マイクロスイッチの構造を示すものであり、同図(a)は断面図であり、同図(b)は、上記静電マイクロスイッチにおける可動基板の下面図である。 本発明のさらに別の実施形態である静電マイクロスイッチの構造を示すものであり、同図(a)は断面図であり、同図(b)は、上記静電マイクロスイッチにおける可動基板の下面図である。 本発明のさらに別の実施形態である静電マイクロスイッチの構造を示すものであり、同図(a)は断面図であり、同図(b)は、上記静電マイクロスイッチにおける可動基板の下面図であり、同図(c)は、同図(b)のC−C’線での矢視断面図である。 本発明のさらに別の実施形態である無線通信機の概略構成を示すブロック図である。 本発明のさらに別の実施形態である計測器の概略構成を示すブロック図である。 本発明のさらに別の実施形態である携帯情報端末の要部構成を示す回路図である。 従来のRF−MEMS素子の概要を示す断面図であり、同図(a)は、上記RF−MEMS素子における可動体と可動用固定電極との間に電圧を印加していない状態を示しており、同図(b)は、上記電圧を印加している状態を示している。 上記RF−MEMS素子における可動電極とコプレナ線路との配置関係例を簡略化して示す図であり、同図(a)は平面図であり、同図(b)は断面図である。 同図(a)は、上記可動体と上記可動用固定電極との間に電圧を印加していない状態をモデル化して示す図であり、同図(b)はその等価回路図である。 同図(a)は、上記可動体と上記可動用固定電極との間に電圧を印加している状態をモデル化して示す図であり、同図(b)はその等価回路図である。 図23(b)に示される等価回路において、比C/Coと印加電圧Vとの関係を、シリコン半導体の抵抗率を種々に変化させて示すグラフである。 電源が上記可動体と上記可動用固定電極との間に電圧を印加した状態を示す等価回路図である。 図25に示される等価回路において、抵抗Rと時間tとの関係を示すグラフである。
符号の説明
1 静電マイクロスイッチ
10 固定基板
12 固定電極
13,14 信号線(固定側信号導通部)
20 可動基板
23 可動電極
28 可動接点(可動側信号導通部)
34 低抵抗率の半導体膜
HR 高抵抗率の領域

Claims (9)

  1. 固定基板に設けた固定電極と、前記固定基板に弾性支持される可動基板における可動電極との間の静電引力によって前記可動基板を変位させることにより、前記固定基板に設けた固定側信号導通部と、前記可動基板に設けた可動側信号導通部との間のスイッチングを行う静電マイクロスイッチにおいて、
    前記可動基板は、複数の抵抗率を含む半導体で構成されており、
    前記可動電極の少なくとも一部が低抵抗率であり、
    少なくとも、前記可動側信号導通部を設けた部分と、前記固定側信号導通部と対向する部分とが高抵抗率であることを特徴とする静電マイクロスイッチ。
  2. 前記可動基板は、前記可動電極において前記固定電極と対向する部分が低抵抗率であることを特徴とする請求項1に記載の静電マイクロスイッチ。
  3. 前記可動基板は、少なくとも、前記可動側信号導通部を設けた部分と、前記固定側信号導通部と対向する部分と、それらの周辺部分とが高抵抗率であることを特徴とする請求項1または2に記載の静電マイクロスイッチ。
  4. 前記周辺部分は、前記可動基板において、前記可動側信号導通部を設けた部分と、前記固定側信号導通部と対向する部分とから少なくとも100μm外側までの部分であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の静電マイクロスイッチ。
  5. 前記可動基板は、前記可動電極を備える低抵抗率の半導体基板と、前記可動側信号導通部を備える高抵抗率の半導体基板とを接合したものであることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の静電マイクロスイッチ。
  6. 前記高抵抗率は800Ωcm以上であることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の静電マイクロスイッチ。
  7. 電気回路の開閉を行うために、請求項1ないし6の何れか1項に記載の静電マイクロスイッチを備えた装置。
  8. 請求項1に記載の静電マイクロスイッチの製造方法において、
    前記可動基板となる高抵抗率の半導体基板に対し、前記固定電極と対向する領域にドーピングを行って低抵抗率とすることを特徴とする静電マイクロスイッチの製造方法。
  9. 請求項1に記載の静電マイクロスイッチの製造方法において、
    前記可動基板となる高抵抗率の半導体基板に対し、前記固定電極と対向する領域を除去し、除去した領域に低抵抗率の半導体膜を形成することを特徴とする静電マイクロスイッチの製造方法。
JP2005080536A 2005-03-18 2005-03-18 静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置 Expired - Fee Related JP4506529B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005080536A JP4506529B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置
TW095105284A TWI300232B (en) 2005-03-18 2006-02-16 Electrostatic micro switch, production method thereof, and apparatus provided with electrostatic micro switch
EP06111046A EP1703531B1 (en) 2005-03-18 2006-03-13 Electrostatic micro switch, production method thereof, and apparatus provided with electrostatic micro switch
DE602006009165T DE602006009165D1 (de) 2005-03-18 2006-03-13 Elektrostatischer Mikroschalter, Verfahren zu seiner Herstellung, und damit versehene Vorrichtung
AT06111046T ATE443340T1 (de) 2005-03-18 2006-03-13 Elektrostatischer mikroschalter, verfahren zu seiner herstellung, und damit versehene vorrichtung
US11/376,972 US7719066B2 (en) 2005-03-18 2006-03-16 Electrostatic micro switch, production method thereof, and apparatus provided with electrostatic micro switch
CNB2006100570570A CN100459010C (zh) 2005-03-18 2006-03-17 静电微开关及其制造方法、以及具有静电微开关的装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005080536A JP4506529B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006261067A true JP2006261067A (ja) 2006-09-28
JP4506529B2 JP4506529B2 (ja) 2010-07-21

Family

ID=36649598

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005080536A Expired - Fee Related JP4506529B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7719066B2 (ja)
EP (1) EP1703531B1 (ja)
JP (1) JP4506529B2 (ja)
CN (1) CN100459010C (ja)
AT (1) ATE443340T1 (ja)
DE (1) DE602006009165D1 (ja)
TW (1) TWI300232B (ja)

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4739173B2 (ja) * 2006-12-07 2011-08-03 富士通株式会社 マイクロスイッチング素子
US8138859B2 (en) * 2008-04-21 2012-03-20 Formfactor, Inc. Switch for use in microelectromechanical systems (MEMS) and MEMS devices incorporating same
US8490860B2 (en) * 2008-08-29 2013-07-23 The Invention Science Fund I, Llc Display control of classified content based on flexible display containing electronic device conformation
US8544722B2 (en) * 2008-08-29 2013-10-01 The Invention Science Fund I, Llc Bendable electronic interface external control system and method
US8462104B2 (en) * 2008-08-29 2013-06-11 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control based on conformation sequence status
US8708220B2 (en) * 2008-08-29 2014-04-29 The Invention Science Fund I, Llc Display control based on bendable interface containing electronic device conformation sequence status
US8624833B2 (en) * 2008-09-11 2014-01-07 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control of classified content based on e-paper conformation
US8272571B2 (en) * 2008-08-29 2012-09-25 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control of classified content based on e-paper conformation
US9035870B2 (en) * 2008-10-07 2015-05-19 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control based on conformation sequence status
US8584930B2 (en) * 2008-11-07 2013-11-19 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control based on conformation sequence status
US8511563B2 (en) 2008-08-29 2013-08-20 The Invention Science Fund I, Llc Display control of classified content based on flexible interface E-paper conformation
US8466870B2 (en) * 2008-08-29 2013-06-18 The Invention Science Fund, I, LLC E-paper application control based on conformation sequence status
US20100073333A1 (en) * 2008-09-22 2010-03-25 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware E-paper application control based on conformation sequence status
US8279199B2 (en) 2008-11-14 2012-10-02 The Invention Science Fund I, Llc E-paper external control system and method
US8297495B2 (en) * 2008-08-29 2012-10-30 The Invention Science Fund I, Llc Application control based on flexible interface conformation sequence status
US8613394B2 (en) * 2008-08-29 2013-12-24 The Invention Science Fund I, Llc Bendable electronic interface external control system and method
US8393531B2 (en) * 2008-08-29 2013-03-12 The Invention Science Fund I, Llc Application control based on flexible electronic device conformation sequence status
US8493336B2 (en) * 2008-10-10 2013-07-23 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control based on conformation sequence status
US8777099B2 (en) * 2008-08-29 2014-07-15 The Invention Science Fund I, Llc Bendable electronic device status information system and method
US8517251B2 (en) * 2008-08-29 2013-08-27 The Invention Science Fund I, Llc Application control based on flexible interface conformation sequence status
US8446357B2 (en) * 2008-10-07 2013-05-21 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control based on conformation sequence status
US20100073263A1 (en) * 2008-09-22 2010-03-25 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware, E-Paper application control based on conformation sequence status
US8596521B2 (en) * 2008-08-29 2013-12-03 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control based on conformation sequence status
US8500002B2 (en) * 2008-08-29 2013-08-06 The Invention Science Fund I, Llc Display control based on bendable display containing electronic device conformation sequence status
US8866731B2 (en) * 2008-08-29 2014-10-21 The Invention Science Fund I, Llc E-paper display control of classified content based on e-paper conformation
US8322599B2 (en) * 2008-08-29 2012-12-04 The Invention Science Fund I, Llc Display control of classified content based on flexible interface e-paper conformation
US8485426B2 (en) * 2008-08-29 2013-07-16 The Invention Science Fund I, Llc Bendable electronic device status information system and method
US8646693B2 (en) * 2008-08-29 2014-02-11 The Invention Science Fund I, Llc Application control based on flexible electronic device conformation sequence status
US9176637B2 (en) * 2008-08-29 2015-11-03 Invention Science Fund I, Llc Display control based on bendable interface containing electronic device conformation sequence status

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002182136A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Olympus Optical Co Ltd 光偏向器用のミラー揺動体
JP2002537630A (ja) * 1999-02-04 2002-11-05 タイコ エレクトロニクス ロジスティクス アーゲー マイクロリレー
JP2003258502A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Murata Mfg Co Ltd Rfmems素子
JP2004200151A (ja) * 2002-12-05 2004-07-15 Omron Corp 接点開閉器および接点開閉器を備えた装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6662028B1 (en) * 2000-05-22 2003-12-09 Telefonaktiebolaget L.M. Ericsson Multiple frequency inverted-F antennas having multiple switchable feed points and wireless communicators incorporating the same
JP4045090B2 (ja) * 2001-11-06 2008-02-13 オムロン株式会社 静電アクチュエータの調整方法
EP2560199B1 (en) * 2002-04-05 2016-08-03 STMicroelectronics S.r.l. Process for manufacturing a through insulated interconnection in a body of semiconductor material
US20040007469A1 (en) * 2002-05-07 2004-01-15 Memgen Corporation Selective electrochemical deposition methods using pyrophosphate copper plating baths containing ammonium salts, citrate salts and/or selenium oxide
EP1426992A3 (en) * 2002-12-05 2005-11-30 Omron Corporation Electrostatic mems switch
JP4066928B2 (ja) * 2002-12-12 2008-03-26 株式会社村田製作所 Rfmemsスイッチ
WO2005069766A2 (en) * 2003-11-21 2005-08-04 The Regents Of The University Of California Self-contained cell culture apparatus and method of use
KR100584424B1 (ko) * 2004-11-04 2006-05-26 삼성전자주식회사 카메라 렌즈 어셈블리의 손떨림 보정 장치

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002537630A (ja) * 1999-02-04 2002-11-05 タイコ エレクトロニクス ロジスティクス アーゲー マイクロリレー
JP2002182136A (ja) * 2000-12-18 2002-06-26 Olympus Optical Co Ltd 光偏向器用のミラー揺動体
JP2003258502A (ja) * 2002-03-06 2003-09-12 Murata Mfg Co Ltd Rfmems素子
JP2004200151A (ja) * 2002-12-05 2004-07-15 Omron Corp 接点開閉器および接点開閉器を備えた装置

Also Published As

Publication number Publication date
DE602006009165D1 (de) 2009-10-29
CN100459010C (zh) 2009-02-04
JP4506529B2 (ja) 2010-07-21
ATE443340T1 (de) 2009-10-15
TWI300232B (en) 2008-08-21
US20060208328A1 (en) 2006-09-21
US7719066B2 (en) 2010-05-18
TW200641948A (en) 2006-12-01
EP1703531A3 (en) 2007-08-15
EP1703531B1 (en) 2009-09-16
EP1703531A2 (en) 2006-09-20
CN1848343A (zh) 2006-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4506529B2 (ja) 静電マイクロスイッチおよびその製造方法、ならびに静電マイクロスイッチを備えた装置
US20180033565A1 (en) Mems switch
JP2003258502A (ja) Rfmems素子
KR101745722B1 (ko) 마이크로 전기기계 시스템 스위치
JP4887466B2 (ja) Memsスイッチおよびそれを用いた通信装置
EP1391906A2 (en) Electrostatic RF mems switches
JP2008027812A (ja) Memsスイッチ
WO2006043542A1 (ja) 電気機械スイッチ
KR100958503B1 (ko) 마이크로 스위칭 소자 및 마이크로 스위칭 소자 제조 방법
JP5724141B2 (ja) 静電駆動マイクロメカニカルスイッチングデバイス
Yoon et al. A low contact resistance 4-terminal MEMS relay: theoretical analysis, design, and demonstration
US9804233B2 (en) MEMS magnetic field sensor
US8476995B2 (en) RF MEMS switch device and manufacturing method thereof
JP4887465B2 (ja) Memsスイッチおよびそれを用いた通信装置
KR100335046B1 (ko) 푸시-풀 형태의 미소 기전 초고주파 스위치
CN100353475C (zh) 触点开关器和具有触点开关器的装置
JP3651404B2 (ja) 静電マイクロリレー、並びに、該静電マイクロリレーを利用した無線装置及び計測装置
KR20070078996A (ko) 마이크로 스위칭 소자 및 마이크로 스위칭 소자 제조 방법
JP2000113792A (ja) 静電マイクロリレー
US8742516B2 (en) HF-MEMS switch
JP2013089482A (ja) Memsスイッチおよびその製造方法
JP3852479B2 (ja) 静電マイクロリレー
JP2004281412A (ja) 静電マイクロリレー
WO2011158619A1 (ja) 可変容量装置
JP2011109822A (ja) 静電駆動型アクチュエータ、及び可変容量装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100406

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100419

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 4

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees