JP4887465B2 - Memsスイッチおよびそれを用いた通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微小電気機械素子の一つである、MEMSスイッチおよびそれを用いた通信装置に関する。
微小電気機械素子(Micro Electro Mechanical Systems、以下「MEMS」と略すことがある)は、無線技術、光学技術、加速度センサ、およびバイオなど、多くの分野において多様な機能を発揮し得る。MEMSは、とりわけ無線端末用のスイッチおよびフィルタなどの素子に適用するのに適している。
無線端末などの情報通信機器の普及が進むにつれて、一つの無線端末で各種通信方式に対応した小型端末の実現が望まれている。また、最近では、端末の筐体内に内蔵されるスイッチなどの受動部品数が増加する傾向にあるため、受動部品の小型化もまた望まれている。
これらの要望に応える部品として、MEMS技術を利用して作製される高周波微小電気機械(RF−MEMS)スイッチが有望視されている。RF−MEMSスイッチとは、微小な可動電極を動かし、機械的に信号の伝播経路を切り替えるスイッチである。その利点は、超低挿入損失、高アイソレーション、および線形性等の高周波特性が優れていることである。また、MEMSスイッチは、半導体と親和性の良いプロセスで製造可能であるため、スイッチをRF−ICに内蔵することも可能である。これらの理由により、MEMSスイッチの開発は、無線部分(wireless segment)の小型化に大きく貢献する技術として期待されている。
従来のRF−MEMSスイッチは、メンブレン(membrane)状または棒状の両持ちもしくは片持ち梁構造の可動体を電極に接触させる、あるいは離間させることにより、機械的に信号の伝搬経路を切り替える。従来のRF−MEMSスイッチの多くは、可動体の駆動力源として、静電気力を用いている。他の駆動力源として電磁気力を用いたRF−MEMSスイッチも提案されている。
RF−MEMSスイッチの一つの型として、シリーズ型スイッチがある。シリーズ型RF−MEMSは、可動電極と駆動電極とを有し、可動電極においては、高周波信号が伝達される信号線路の延長上に位置し、信号電極から離間した長さ数百μm程度の微細なメンブレンが形成されている。可動電極の先端はオープン状態となっている。当該可動電極のメンブレンが位置しない部分の直下には駆動電極が設けられている。駆動電極に直流電位を印加すると、可動電極が駆動電極側に静電引力により引き付けられて撓み、信号を出力する信号線路と接触する。信号線路間はショート状態となり、高周波信号は可動電極を介して流れる(即ち、ON状態となる)。駆動電極に直流電位を印加しない状態では、可動電極と信号線路は接触せず、高周波信号は遮断される(即ち、OFF状態となる)。
図5および図6を参照して、従来のシリーズ型MEMSスイッチの構成の一例を説明する。図5は、従来のMEMSスイッチの一例の構成を示す上面図であり、図6は、図5におけるA−A’断面を示す横断面図である。
図示するMEMSスイッチ500においては、基板510上に層間絶縁膜となる絶縁層509が設けられ、絶縁層509の上に、駆動電極502、および信号の伝送路となる信号電極504が形成されている。これらの電極と対向し、これらの電極から離間するように、支持部505により支持された、接触電極(メンブレン)503を有する可動電極501が設けられている。可動電極501は、変形可能な部材であり、接触電極503から見て片側にのみ形成されている(即ち、片持ち梁である)。この構成のスイッチは、可動電極501と駆動電極502との間に静電気力を作用させて、接触電極503を信号電極504に電気的に接触させることにより、ONとなる。
また、微小電気機械素子である別の形態のスイッチとして、静電型リレーが、特許文献1に開示されている。特許文献1に記載のスイッチは、弾性的に支持された可動電極を静電気力に基づいて固定電極に面接触させる構成である。
国際公開第WO01/82323号
現在のところ、スイッチのON状態の低挿入損失を実現するためには、信号の伝搬する接点の接触抵抗を低く維持する必要がある。そのためには低接触抵抗とするに十分な接触力を、接触後も(即ち、ON状態の間ずっと)維持する必要がある。
図5および図6に示すMEMSスイッチは、ON状態のときに、可動電極501が撓んで、駆動電極502とほぼ接触した状態となる。それにより、信号電極504と接する接触電極503は、可動電極501の湾曲に起因して、傾いて、信号電極504に接触する。その結果、接触電極503と信号電極504との間の接点に偏った接触力が加わり、接点全体に接触力が加わらないという課題がある。また、接触電極503の一部が信号電極504に接触していない浮いた状態が発生する場合もある。その場合には、接触電極503から、信号電極504に作用する接触力が、信号電極504表面に対して垂直である方向以外の方向へ加わり、接触力が分散することがある。また、接触電極と信号電極の一部が接触していないことに起因して、接触面積が減少し、それが接触抵抗の増大の原因となる。
特許文献1に記載された構成のスイッチにおいては、接点の両側に固定電極が存在するため、図5および図6に示すスイッチと比較して、接点における接触力は偏りの小さいものとなる。しかし、この構成のスイッチにおいては、可動電極と固定電極とが接触した後、接点には可動電極のバネ力(弾性力)のみが加わることとなる、即ち、低接触抵抗を維持する接触力がバネ力のみとなる。高信頼性の接点形成には接触後の接触力の増大が望まれる。また、面接触は、スティクション(引っ付き現象)による信頼性の低下という課題を有している。
本発明は前記実情に鑑みてなされたものであり、高信頼性の接点形成の可能なMEMSスイッチを提供することを目的とする。
本発明は、第1の電極と、第1の電極に対向し、かつ第1の電極から離間して形成された第2の電極および第3の電極を有し、第1の電極と第3の電極との間に発生させた静電気力によって、第1の電極と第2の電極との間で電気的接点を形成し得る、MEMSスイッチであって、
第1の電極と第3の電極との間で接点を形成し得る凸部が、第1の電極および第3の電極から選択される一または複数の電極に設けられており、
第1の電極と第2の電極との間で電気的接点が形成されたときに、第1の電極と第3の電極との間にギャップが形成される、
MEMSスイッチを提供する。
本発明のMEMSスイッチは、第1の電極と第3の電極との間で接点を形成し得る凸部が、第1の電極および第3の電極から選択される一または複数の電極に設けられていることを特徴とする、当該凸部の存在により、第1の電極と第2の電極との間で電気的接点が形成されたときに、第1の電極と第3の電極との間にギャップが形成される。そのため、第1の電極と第2の電極が電気的に一旦接触した後も、第1の電極が有するバネ力に加え、第1の電極と第3の電極との間で作用する静電気力によって、高い接触力を維持することが可能となる。その結果、低駆動電圧において、低接触抵抗および低挿入損失を実現する高信頼性の接点形成を実現することができる。また、本発明のMEMSスイッチにおいては、第1の電極と第2の電極とが接触している状態にあるときの第1の電極と第3の電極との間の物理的な接触面積を減少させることができ、スティクションまたは磨耗による信頼性低下を回避することが可能となる。
本発明のMEMSスイッチは、さらに第1の電極に対向し、かつ第1の電極から離間して形成された第4の電極を含み、第1の電極と、第3の電極および第4の電極との間に発生させた静電気力によって、第1の電極と第2の電極との間で電気的接点を形成し得うるものであってよい。この構成のMEMSスイッチにおいては、第1の電極と第3の電極および/または第4の電極との間で接点を形成し得る凸部が、第1の電極、第3の電極および第4の電極から選択される一または複数の電極に設けられており、第1の電極と第2の電極との間で電気的接点が形成されたときに、第1の電極と、第3の電極および/または第4の電極との間にギャップが形成されることとなる。即ち、凸部は、第1の電極と第3の電極との間にのみ、ギャップを形成するように設けられてよく、あるいは、第1の電極と、第3の電極および第4の電極との間に、ギャップを形成するように設けられていてよい。
第3の電極に加えて、第4の電極を有するMEMSスイッチにおいては、静電気力が作用する面積が広くなるので、より高い接触力を得ることが可能となる。また、第1の電極と第2の電極との間で電気的接点が形成されたときに、当該接点を囲むより広い領域で、静電気力が作用することにより、接点における接触がより安定する。
本発明のMEMSスイッチ第3の電極(第4の電極が設けられる場合には、第3の電極および/または第4の電極)と第1の電極との間で接点を形成し得る凸部は、第1の電極に形成されて、第3の電極(第4の電極が設けられる場合には、第3の電極および/または第4の電極)に形成された浮き島電極と接点を形成し得るものであることが好ましい。浮き島電極の存在により、第1の電極と第3の電極(第4の電極が設けられる場合には、第3の電極および/または第4の電極)が同電位となることは無く、静電気力を維持することができる。
本発明のMEMSスイッチにおいては、前記凸部は、前記電気的接点が形成されているときに、前記第1の電極と、前記第3の電極(第4の電極が設けられる場合には、第3の電極および/または第4の電極)とが直接接触しないように、数および位置を選択して形成することが好ましい。それにより、ギャップの領域を増大させることができ、その結果、静電容量が増大し、第1の電極と第2の電極とが接触している状態の電気的接点の保持に寄与する静電気力を増大させることができる。
本発明のMEMSスイッチにおいて、前記凸部が複数個設けられている場合には、前記複数個の凸部が、前記電気的接点から延びる複数の放射線上にそれぞれ1つずつ設けられていることが好ましい。その場合、前記複数個の凸部と前記電気的接点との距離がそれぞれ等しくなるように、前記複数個の凸部が配置されることがより好ましい。即ち、複数の凸部は、電気的接点を中心とする円上に配置されることがより好ましい。複数の凸部を複数の放射線上にそれぞれ1つずつ設けることにより、凸部が二次元的に配置され、電気的接点と凸部とによって囲まれる領域に架橋される可動電極が、長さのみならず幅を持つこととなり、バネ量を増大させること可能となる。また、複数の凸部をこのように配置することによって、前記第1の電極と、前記第3の電極(第4の電極が設けられる場合には、第3の電極および/または第4の電極)との間のギャップを、電気的接点が形成されている間、確保することができる。
本発明のMEMSスイッチにおいて、前記凸部が第1の電極および/または第3の電極に複数形成されているときには、上から(即ち、第1の電極が第2の電極とが電気的接点を形成するときに、第1の電極が移動する(撓む)方向から)見たときに、第1の電極と第2の電極との電気的接点と凸部とによって囲まれる領域の面積が、第1の電極と第3の電極との間で静電気力が作用する面積の20%以上となるように、凸部の数および位置が選択されることが好ましい。電気的接点と凸部とによって囲まれる領域が大きいほど、第1の電極と第2の電極とが接触している状態の電気的接点の保持に寄与する静電気力を増大させることができる。本発明のMEMSスイッチにおいて、第4の電極がさらに設けられ、前記凸部が第1の電極および/または第4の電極に複数形成されているときも、凸部は、同様に形成されることが好ましい。
本発明のMEMSスイッチにおいて、前記第4の電極が設けられる場合には、前記第3の電極および前記第4の電極は、上から見たときに前記電気的接点を挟むように配置されていることが好ましく、前記電気的接点を中心線として対称となるように配置されていることがより好ましい。その構成により、電気的接点全体に偏りの無い均一な接触力を加えることが可能であり、接触力の分散を回避することができる。
本発明のMEMSスイッチにおいて、前記電気接点における前記第1の電極は、前記凸部における前記第1の電極よりも高い位置にあることが好ましい。本構成により、接触後に、バネ力による接触力をも維持することが可能となる。
本発明はまた、前記本発明のMEMSスイッチを有する通信用機器を提供する。本発明の通信用機器は、スイッチの高信頼性および低挿入損失に起因して、信頼性が高く、また、低電力で駆動可能となる。
本発明のMEMSスイッチは、従来実現困難であった高信頼性の電気的接点の形成を実現する。
本発明の実施の形態1におけるMEMSスイッチの構成を示す上面図 図1におけるA−A’断面を示す図であり、OFF状態のMEMSスイッチの構成を示す横断面図 図1におけるA−A’断面を示す図であり、ON状態のMEMSスイッチの構成を示す横断面図 図1におけるA−A’断面を示す図であり、ON状態の電気的接点近傍の横断面図 従来のMEMSスイッチの構成を示す上面図 図5におけるA−A’断面を示す横断面図 本発明の実施の形態2におけるMEMSスイッチの構成を示す横断面図 本発明の実施の形態3におけるMEMSスイッチの構成を示す横断面図 本発明の実施の形態4におけるMEMSスイッチの構成を示す横断面図
以下、本発明の各実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるMEMSスイッチの構成を示す上面図である。図2は、図1におけるA−A’断面を示しており、MEMS素子のOFF状態の構成を示す横断面図である。図3は、図1におけるA−A’断面を示しており、MEMSスイッチのON状態の構成を示す横断面図である。
図1乃至図3に示すMEMSスイッチ100はシリーズ型である。このスイッチにおいては、基板110上に層間絶縁膜となる絶縁層109が設けられ、絶縁層109の上に、第3の電極としての駆動電極1021、第4の電極としての駆動電極1022、および信号の伝送路となる第2の電極としての信号電極104が形成されている。これらの電極と対向し、これらの電極から離間するように、2つの支持部105により架橋された、第1の電極としての両持ち梁型の可動電極101が設けられている。可動電極101は、変形可能な部材であり、可動部と呼ぶこともできる。可動電極101には、信号電極104と接触する接触電極103と、駆動電極1021、1022と接触する凸部106(106A、106B)とが設けられている。
次に、MEMSスイッチ100におけるスイッチングの仕組みを説明する。
スイッチがOFFの状態においては、可動電極101と駆動電極1021、1022との間に駆動電圧Vは印加しない。可動電極101は変位していない初期位置にあり、接触電極103は信号電極104と接触していない状態にある。したがって、入力ポート側(IN)と出力ポート側(OUT)の信号電極104の間には信号の導通経路は形成されない。より具体的には、信号電極104と接触電極103の間にエアーギャップを介して形成された静電容量Cは小さい値となるので、高周波信号が伝播する場合、交流的にインピーダンスの高い状態となる。このため、高周波信号の電力は大きく減衰し、入力ポート側と出力ポート側の信号電極104の間を高周波信号が伝播できない状態となる。
スイッチをONの状態とするときには、可動電極101と駆動電極1021、1022との間に駆動電圧Vが印加される。それにより静電気力が作用して、可動電極101が基板110側に引き込まれ、接触電極103と信号電極104とが電気的に接触する。接触電極103と信号電極104との間の接触が、金属接触による抵抗結合型である場合、抵抗Rが低い値となり、信号の導通経路が形成され、信号は入力ポート側の信号電極104から出力ポート側の信号電極104へと接触電極103を介して伝播する。
ON状態からOFF状態に切り替える場合、可動電極101の電位と駆動電極1021、1022の電位を同じにして静電気力を排除し、可動電極101は自己の持つバネ力により初期位置に戻る。このようにして信号の伝播経路の開閉を行う。
図4は、図1におけるA−A’断面を示しており、本実施の形態のMEMSスイッチがON状態にあるときの接点近傍の横断面図である。
ON状態においては、可動電極101上に設けられた凸部106が、浮き島電極1026と接触する。浮き島電極1026は、駆動電極1021、1022と同じ材料からなる同じ厚さの層であって、かつスリット1020により、物理的および電気的に分離された部分である。浮き島電極1026の存在により、可動電極101と駆動電極1021、1022とが同電位となることは無く、静電気力を維持することができる。また、スリット1020により浮き島電極1026を形成する方法によれば、駆動電極1021、1022と同一の層に、1つの工程で浮き島電極1026を形成することが可能であるため、製造工程の簡素化を実現することが可能となる。また、浮き島電極1026を形成することにより、凸部106を接触電極103と同じ材料で形成することが可能となり、その点においても、製造工程の簡素化を実現することが可能となる。
接触後の可動電極101のバネ定数は、複数個設けられた凸部106および接触電極103の間に架橋された領域で決定され、領域が狭くなるためバネ定数は初期位置の状態と比較して大きくなる。接触後に可動電極101と駆動電極1021、1022が第2のプルインにより接触しないよう、接触後の可動電極101のバネ力が静電気力より大きくなるよう凸部106および接触電極103の配置を設定する。そのような配置により、接触後に可動電極101と駆動電極1021、1022の間にギャップが形成され、凸部106により点接触する形となる。そのことは、可動電極と駆動電極との直接接触による接触界面のチャージングを回避し、また、可動電極と駆動電極とのスティクションに起因する信頼性低下を回避することを可能にする。
バネ力による接触力が電気的接触点を形成した後も作用するように、接触電極103の高さは、ギャップの高さより高く設定する。即ち、基板110から見て、接触電極の設けられた可動電極101の位置が、凸部の設けられた可動電極101の位置よりも高くなるように、接触電極103の高さ(または厚さ)および凸部106の高さ(または厚さ)を選択することが好ましい。一般に、可動電極101の厚さは一定であるから、接触電極103の高さが凸部106の高さよりも大きくなるようにすることが好ましい。凸部106Bと接触電極103との間に架橋された長さlの可動電極101は、高さの差Δz分だけ、撓みバネ定数kに依存するバネ力F=kΔzを、接触電極103と信号電極104との接点に加える。また、可動電極101と駆動電極1021、1022との間にギャップが形成されて、静電気力Fが加わり続ける構成となっているため、接点には接触力F=F+Fが加わる。ここで、可動電極101の長さlは、可動電極101の側縁のx座標と、複数の凸部の側縁のx座標のうち可動電極101の側縁のx座標に最も近いものとの間の差(即ち、x方向の距離)を指していることに留意されたい。
本実施の形態の構成により、接触後も、バネ力(または弾性力)に加え、静電気力により高い接触力を維持することが可能となり、低駆動電圧において低接触抵抗および低挿入損失を実現する高信頼性の接点形成を実現することができる。
また、本実施の形態の構成は、高い接触力を電気的接点で得ることを可能にし、もってMEMSスイッチにおける、接触電極103と信号電極104との物理的な接触面積を減少させることができる。そのことは接触電極103と信号電極104とのスティクションによる信頼性低下を回避することを可能にする。
図1に示すように、この形態において、駆動電極1021、1022は、接触電極103を挟むように配置される。即ち、駆動電極1021、1022は、信号電極104と平行な方向(図において上下方向)を長さ方向とし、これに直交する方向を幅方向としたときに、接触電極103の両側部に配置される。さらに、図示した形態において、駆動電極1021、1022は、信号電極104とこれをつなぐ接触電極103を中心線として対称に配置されている。そのような配置により、接触電極103と信号電極104の間の接点全体に偏りの無い均一な接触力を加えることが可能であり、接触力の分散を回避することができる。駆動電極を2つ設ける場合には、必要に応じて、非対称となるように配置してよく、例えば、電気的接点が上から見たときに長方形である場合には、電気的接点の1つの短辺の側と1つの長辺の側に駆動電極を設けてよい。即ち、2つの駆動電極が、互いに平行とならず、角度を形成してよい。
図示した形態において、凸部106は、上から見たときに、信号電極104とこれをつなぐ接触電極103を中心線として、対称となるように配置されている。そのような配置は、接触電極103の両側に形成されるギャップを対称なものとし、接触電極103の両側にて、同じ静電気力が作用し、電気的接点に偏りの無い均一な接触力を加えることに寄与する。凸部106は、必要に応じて、非対称となるように配置してよく、あるいは、一方の駆動電極のみと対向するように配置されてよい。
図示するように、凸部106は、複数個設けられ、各凸部106と電気的接点との距離がそれぞれ等しくなるように、互いに異なる位置に配置されることが好ましい。図示した形態においては、駆動電極1021および1022と接触する凸部106が設けられており、各凸部106が電気的接点を中心とする円の上に配置されている。電気的接点と凸部との距離は、図示するように、電気的接点および凸部が面接触している場合には、信号電極103の中心と、凸部106との間の距離をいう。このように凸部を配置すると、電気的接点と凸部とによって囲まれる領域に架橋される可動電極101が、x方向のみならずy方向にも支持される。それにより、可動電極101のバネ力が増大し、可動電極101の駆動電極1021、1022への引き込みを回避できる。そのため、可動電極101と駆動電極1021、1022との間のギャップを確保することができる。
凸部106は、上から見たときに、電気的接点(図示するように、面接触している場合には、面接触(接触電極103))の中心と、凸部(凸部の中心)とを直線で結んで形成される領域(図1において一点鎖線で囲まれる領域)の面積が、可動電極101と駆動電極1021、1022との間で静電気力が作用する面積の20%以上となるように、設けることが好ましい。それにより、接触後に、凸部106と接触電極103の間に架橋する可動電極101と、駆動電極1021、1022とにより形成されるギャップ領域が、広く確保される。ギャップ領域を広げることにより可能電極101のバネ力が低下し、また、ギャップ領域の可動電極101と駆動電極1021、1022の対向面積が大きくなり静電気力が増大する。それにより、接触後においても、接点に静電気力を加え続けることが可能となる。
例えば、図示した形態において、2つの駆動電極の面積が合わせて1mm2、駆動電圧が7V、可動電極の厚さが8μmであって、接触電極103が信号電極104に接触した後で、駆動電極と可動電極との間で0.2μmのギャップが形成されるようにする場合、電気的接点から各凸部までの距離を最大0.3mmに設定することができる。この場合、電気的接点と凸部で囲まれた領域の面積の合計は0.23mm2となり、可動電極と駆動電極との間で静電気力が作用する面積の23%となる。
凸部106の数および位置は、可動電極101の物性および寸法等を考慮して、選択される。凸部は、好ましくは、電気的接点の近傍に位置せず、かつ駆動電極1021、1022の周縁部に位置するように設けられる。それにより、可動電極101と駆動電極1021との間で静電気力が作用する領域の面積を広くすることができる。この実施の形態においては、上から見たときに略三角形である駆動電極1021、1022の略頂点に凸部106を配置して、電気的接点と凸部とが囲む領域が、できるだけ広くなるようにしている。その結果、ギャップの領域が広くなって、静電容量が増大し、それにより接触後に接触電極103と信号電極104の間の接触を保持する力となる静電気力を増大させることができる。
また、凸部106は、可動電極101と、駆動電極1021、1022とが直接接触しないように、数および位置を選択して形成することが好ましい。可動電極と駆動電極との間で接触が生じると、静電気力による接触力を得られなくなる。前述のように、Δzが大きくなるほど、大きいバネ力を得ることができるので、凸部と可動電極との間の距離、および凸部間の距離を調節することによって、可動電極を大きく撓ませることが好ましい。しかし、それらの距離が大きくなりすぎて、撓んだ可動電極が駆動電極と接触すると、静電気力Fが得られなくなる。そのことを避けるように、可動電極101のバネ定数等を考慮して、凸部の位置および数を決定することが好ましい。
以上において説明したように、この形態のMEMSスイッチ100によれば、従来実現困難であった高信頼接点形成を実現する微小電気機械スイッチおよびそれを用いた電気機器を提供することが可能となる。このMEMSスイッチは、種々の電気機器、特に、通信機器に用いることができる。具体的には、携帯電話、無線通信端末の送受信部、およびアンテナ装置に用いることができる。
図示した形態において、MEMSスイッチは、上から見たときに正八角形の形状を有する。本発明のMEMSスイッチの形状はこれに限定されず、例えば、正方形、正六角形、円形、楕円形、長方形、または三角形等の他の形状を有してよい。
なお、本発明は、MEMSスイッチの等価回路上で信号が結合する可動電極と信号電極の接触部を伝送線路に対して並列に接続し、その先を接地させた構成のスイッチ(シャント型スイッチ)にも適用可能である。シャント型スイッチにおける、ON状態、OFF状態における可動電極の位置は、シリーズ型スイッチのそれらとは逆となる。OFF時においては、可動電極と信号電極が接触した状態となる。信号は接地に伝播し、出力ポートへは伝搬しない。ON時においては、可動電極と信号電極とが接触していない状態にあり、信号は入力ポートから出力ポートに向かって、信号電極上を伝搬する。
また、本発明の別の実施の形態においては、可動電極を片持ち梁型とすることが可能である。可動電極が片持ち梁型である場合には、図5に示すように駆動電極は一つだけ設けられていてよい。即ち、本発明のMEMSスイッチは、第3の電極として駆動電極を一つ有する構成であってよい。
本発明のさらに別の実施の形態においては、実施の形態1において可動電極側に設けられていた凸部を駆動電極側に設けてよい。
本発明のさらに別の実施の形態においては、凸部を絶縁体で構成してよい。その場合には、駆動電極内に浮き島電極を設けなくても、可動電極と駆動電極とが同電位となることを避けることができる。
いずれの形態(後述する形態を含む)のMEMSスイッチも、その製造方法は特に限定されない。例えば、可動電極は、犠牲層を用いたエッチングにより、両持ち梁型または片持ち梁型となるように形成できる。接触電極は、エッチングによって犠牲層に凹部を形成し、当該凹部内に接触電極の材料(可動電極の材料と同じであってよい)を堆積することにより形成される。可動電極に凸部を形成する場合、マスキングおよびエッチングにより、犠牲層に、接触電極を形成するための凹部とは別の凹部を形成し、当該凹部内および犠牲層表面に可動電極の材料を堆積させた後、犠牲層を除去することにより、凸部を有する可動電極が形成される。凸部の材料は、可動電極の材料と異なる材料(例えば、絶縁体)であってよい。絶縁層は、例えば、シリコンから成る基板の表面を熱酸化することにより形成してよい。絶縁層の厚さは、例えば、1μm程度としてよい。
第3の電極および第4の電極としての駆動電極、および第2の電極としての信号電極は、絶縁層の上に、各電極材料を堆積し、マスキングおよびエッチングによりパターニングして形成する。第3の電極および第4の電極としての駆動電極、および第2の電極としての信号電極の厚さは、いずれも0.5〜1.0μm程度であってよい。第3の電極および第4の電極内に、浮き島電極を形成する場合には、同一マスクにスリットを設け、エッチング工程により、浮き島電極を第3の電極および第4の電極から分離して形成する。
(実施の形態2)
実施の形態1では、第3および第4の電極として、駆動電極1021および1022が構成されている形態を説明した。実施の形態2として、第1の電極である可動電極の側に駆動電極が設けられた構成を示す。図7は、実施の形態2のMEMSスイッチの構成を示す横断面図である。このMEMSスイッチの上面図は、実施の形態1のそれと略同じ(即ち、図1)であり、図7は、図1のA−A’断面を示している。
図7に示すMEMSスイッチ200は、基板110上に層間絶縁膜109となる絶縁層109が設けられ、絶縁層109の上に、第3および第4の電極としての2つの対向電極1121および1122、ならびに信号の伝送路となる第2の電極としての信号電極104が設けられている。これらの電極と対向し、これらの電極から離間するように、2つの支持部105により架橋された、第1の電極としての両持ち梁型の可動電極201が設けられている。図示した形態において、可動電極201は2層からなり、支持部により架橋された架橋層201Aと、電圧を印加する層である駆動電極層2021および2022とからなる。
可動電極201には、さらに信号電極104と接触する接触電極103が設けられ、対向電極1121および1122と接触する凸部106(106A、106B)が設けられている。可動電極201と対向電極1121および1122との間での静電引力の発生は、可動電極201の駆動電極層2021および2022に電圧を印加することによって行う。電圧の印加により、接触電極103と信号電極104とが電気的に接触する。このとき、凸部106が対向電極1121、1122と接触して、可動電極の駆動電極層と対向電極との直接接触が避けられる。
電圧が駆動電極層2021および2022に印加されることを除いては、MEMSスイッチ200におけるスイッチングの仕組みは、実施の形態1に関連して説明したとおりである。よって、その詳細な説明は省略する。また、この形態においても、凸部106が浮き島電極と接触するように、対向電極1121および1122を構成することが好ましい。その他、実施の形態1に関連して説明した各部材の好ましい構成が、この形態においても好ましく採用され得る。さらに、この形態のMEMSスイッチにおいて達成される効果も、実施の形態1に関連して説明したとおりである。
(実施の形態3)
実施の形態1〜2では、可動電極が両持ち梁型であるスイッチを説明した。実施の形態3として、可動電極が片持ち梁型である形態を説明する。図8に示すMEMSスイッチにおいては、基板310上に層間絶縁膜となる絶縁層309が設けられ、絶縁層309の上に、第3の電極としての駆動電極302、ならびに信号の伝送路となる、第2の電極としての信号電極304が形成されている。これらの電極と対向し、これらの電極から離間するように、支持部305により支持された、接触電極303を有する可動電極301(第1の電極)が設けられている。可動電極301には、凸部306(306A、306B)が設けられている。
MEMSスイッチ300におけるスイッチングの仕組みは、実施の形態1に関連して説明したとおりである。具体的には、駆動電極302に電圧を印加して、静電引力により、接触電極303を信号電極304に接触させる。このとき、可動電極301に設けられた凸部306が、駆動電極302と接触して、可動電極と駆動電極との直接接触が避けられる。この形態においても、凸部306が浮き島電極と接触するように、駆動電極302を構成することが好ましい。その他、実施の形態1に関連して説明した各部材の好ましい構成が、この形態においても好ましく採用され得る。さらに、この形態のMEMSスイッチにおいて達成される効果も、実施の形態1に関連して説明したとおりである。
(実施の形態4)
実施の形態4として、可動電極が片持ち梁型である別の形態を説明する。図9に示すMEMSスイッチ400においては、基板310上に層間絶縁膜となる絶縁層309が設けられ、絶縁層309の上に、第3および第4の電極としての駆動電極3021および3022、ならびに信号の伝送路となる、第2の電極としての信号電極304が形成されている。これらの電極と対向し、これらの電極から離間するように、支持部305により支持された、接触電極303を有する可動電極301(第1の電極)が設けられている。可動電極301には、凸部306(306A、306B)が設けられている。
MEMSスイッチ400におけるスイッチングの仕組みは、実施の形態1に関連して説明したとおりである。具体的には、駆動電極3021および3022に電圧を印加して、静電引力により、接触電極303を信号電極304に接触させる。このとき、可動電極301に設けられた凸部306が、駆動電極3021および3022と接触して、可動電極と駆動電極との直接接触が避けられる。この形態においても、凸部306が浮き島電極と接触するように、駆動電極3021および3022を構成することが好ましい。その他、実施の形態1に関連して説明した各部材の好ましい構成が、この形態においても好ましく採用され得る。さらに、この形態のMEMSスイッチにおいて達成される効果も、実施の形態1に関連して説明したとおりである。
本発明に係るMEMSスイッチは、高信頼性および低挿入損失を実現することができ、通信機器等の電気機器の部品として有用である。
100、200、300、400、500 MEMSスイッチ
101、201、301 可動電極
1020 スリット
1021、1022、302、3021、3022 駆動電極
1026 浮き島電極
103、303 接触電極
104、304 信号電極
105、305 支持部
106、106A、106B、306、306A、306B 凸部
109、309 絶縁層
110、310 基板
201A 架橋層
2021、2022 駆動電極層
1121、1122 対向電極
501 可動電極
502 駆動電極
503 接触電極
505 支持部
509 絶縁層

Claims (18)

  1. 第1の電極と、
    第1の電極に対向し、かつ第1の電極から離間して形成された第2の電極および第3の電極を有し、第1の電極と第3の電極との間に発生させた静電気力によって、第1の電極と第2の電極との間で電気的接点を形成し得る、MEMSスイッチであって、
    第1の電極と第3の電極との間で接点を形成し得る凸部が、第1の電極および第3の電極から選択される一または複数の電極に設けられており、
    第1の電極と第2の電極との間で電気的接点が形成されたときに、第1の電極と第3の電極との間にギャップが形成され、
    前記凸部が前記第1の電極に設けられており、前記凸部が、前記第3の電極内に形成された浮き島電極と接点を形成し得る、
    MEMSスイッチ。
  2. 前記凸部の数および位置が、前記電気的接点が形成されているときに、前記第1の電極と、前記第3の電極とが直接接触しないように、選択されている、請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  3. 前記凸部が複数個設けられており、前記複数個の凸部が、前記電気的接点から延びる複数の放射線上にそれぞれ1つずつ設けられている、請求項1または2に記載のMEMSスイッチ。
  4. 前記複数の凸部が、各凸部と前記電気的接点との距離が等しくなるように、配置されている、請求項に記載のMEMSスイッチ。
  5. 前記凸部が複数個設けられており、前記凸部の数および位置が、前記電気的接点と前記凸部とによって囲まれる領域の面積が、前記第1の電極と前記第3の電極との間で静電気力が作用する面積の20%以上となるように、選択されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  6. 前記凸部が、絶縁体である、請求項1〜のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  7. 第1の電極に対向し、かつ第1の電極から離間して形成された第4の電極をさらに含み、前記第1の電極と、前記第3の電極および第4の電極との間に発生させた静電気力によって、前記第1の電極と前記第2の電極との間で電気的接点を形成し得る、
    請求項1に記載のMEMSスイッチ。
  8. 前記第1の電極と前記第4の電極との間で接点を形成し得る凸部が、前記第1の電極および前記第4の電極から選択される一または複数の電極に設けられており、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間で電気的接点が形成されたときに、前記第1の電極と、前記第3の電極および前記第4の電極との間にギャップが形成される、
    請求項に記載のMEMSスイッチ。
  9. 前記凸部が前記第1の電極に設けられており、前記凸部が前記第4の電極内に形成された浮き島電極と接点を形成し得る、請求項に記載のMEMSスイッチ。
  10. 前記凸部の数および位置が、前記電気的接点が形成されているときに、前記第1の電極と、前記第4の電極とが直接接触しないように、選択されている、請求項またはに記載のMEMSスイッチ。
  11. 前記凸部が複数個設けられており、前記複数個の凸部が、前記電気的接点から延びる複数の放射線上にそれぞれ1つずつ設けられている、請求項10のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  12. 前記複数の凸部が、各凸部と前記電気的接点との距離が等しくなるように、配置されている、請求項11に記載のMEMSスイッチ。
  13. 前記凸部が複数個設けられており、前記凸部の数および位置が、前記電気的接点と前記凸部とによって囲まれる領域の面積が、前記第1の電極と前記第4の電極との間で静電気力が作用する面積の20%以上となるように、選択されている、請求項12のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  14. 前記凸部が、絶縁体である、請求項13のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  15. 前記第3の電極および前記第4の電極が、上から見たときに前記電気的接点を挟むように配置されている、請求項14のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  16. 前記電気的接点における前記第1の電極が、前記凸部における前記第1の電極よりも高い位置にある、請求項1〜15のいずれか1項に記載のMEMSスイッチ。
  17. 前記電気的接点において、前記第1の電極に接触電極が形成され、接触電極の高さが、前記凸部の高さよりも大きい、請求項16に記載のMEMSスイッチ。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載のMEMSスイッチを有する通信用機器。
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