JP2006260726A - 光ディスク基板のアニール方法およびアニール装置 - Google Patents

光ディスク基板のアニール方法およびアニール装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光ディスクのアニール処理を従来の1/8程度までに時間短縮できてしかも機械的特性が向上し、電気的特性も従来と比べて遜色ないものとなるアニール方法を提供する。
【解決手段】 プレートをアニール炉中で加熱し、所定の温度に加熱されたプレートの上に光ディスクの記録面の反対側を接触させてプレートの熱を直に光ディスクに熱伝導させ、この状態で再度、炉中に入れてで所定時間した後、炉から取り出し、プレートを光ディスクに接触させた状態で自然冷却させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスク基板にアニール処理を施す光ディスクのアニール方法およびアニール装置に関する。
光ディスク(CD−R、DVD−R、BL−R、HD−DVDなど)のチルトとして、r(ラジアル方向)チルトが±0.3(deg)、tan(タンジェンシャル方向)チルトが±0.8(deg)が現在の基準であり、回転速度がより速くなると、レーザ光でフォーカシングする際に、安定した動作をさせるには、この値はさらに小さく押さえられなければならない。
そこで、情報基板とダミー基板を成形後に各基板に残る残留応力を除去するため、アニール(焼き鈍し)を行っている。このようにアニール処理を行うことにより、完成後の光ディスクの変形が起こりにくくなる。さらに、アニール処理のもう1つの効果として、記録層を形成するために色素を有機溶剤に溶解して塗布しているが、この光ディスクの情報基板へ塗布することで色素を塗布した後、色素液に含まれる有機溶剤を蒸発させる効果も有している。
従来のアニール処理方法には2つあり、図6に示したスタックポールを使用するもの(特許文献1参照)と、図7に示したスクリューシャフトを使用するものである。
特開平10−27389号公報
特許文献1記載のものは、図6に示すように、スタックポール62に複数枚(図では7枚)の光ディスクDの中央開口をそれぞれスペーサを介して嵌める。このような多数の光ディスクを串差し状に配設したスタックポールを多数個(図では縦、横それぞれ5本ずつ)アニール炉61の中に立設配置し、熱風65をアニール炉内を通過させることで、光ディスクを所定温度で所定時間加熱させるものである。
従来のアニール処理方法のもう1つは、図7に示すように、光ディスクDの直径よりも短い間隔をあけてスクリューシャフト71、72をそれぞれ水平かつ互いに平行に配設し、さらにこれらの2本のスクリューシャフト71、72の垂直2等分線上で2本のスクリューシャフト71、72を含む平面よりも下側で3点支持となる位置に第3のスクリューシャフト73を配設し、それぞれ同方向、同回転数で回転されて成る。3本のスクリューシャフト71、72、73はそれぞれ同径であり、かつ同方向・同幅・同ピッチとなる溝がそれぞれに刻まれており、その溝の幅は光ディスクDの厚みがその溝に入る程度の値となっている。これら3本のスクリューシャフト71、72、73を同一回転数で同方向に回転させ、3本のスクリューシャフト71、72、73の各溝(図の71a)に光ディスクDを載せて3点支持させると、光ディスクDが立った状態で搬送される。この3本のスクリューシャフト71、72、73をアニール炉内を貫通させて熱風75を当てることにより、光ディスクDはインラインでアニール炉内に搬入され、炉内でアニール処理され、炉外に搬出されることができる。
ところが、従来方法1には、光ディスクDをスタックポール62へ串差しにした串の両端の光ディスクDは十分に加熱できても、まん中部分が十分に加熱されにくいので、ここの部分の温度上昇が遅い。したがってこの部分の光ディスクが十分に加熱されるには長時間(3〜4時間)必要となるという欠点があった。
従来方法2は従来方法1と比べて長所が多く、最近の主流となっているが、しかし従来方法1ほどではないが、アニール処理に時間がかかり、また反りの安定性に欠けていた。
また、従来方法1、2はともに光ディスクの直径方向に熱風を通過させるものであり、1枚の光ディスクでミクロ的に検査すると、熱風の上流側にある部位は熱い熱風が通過し、下流側は上流側部位を加熱したあとの温度の低下した風で加熱されるので、上流側と均一には加熱されなくなり、光ディスクの直径方向で加熱温度に差が生じ、原理的に均一加熱ができないという欠点があった。
本発明はこれらの欠点を解決するためになされたもので、アニール処理時間の短間の短縮(従来の240分を30分以内に大幅短縮)と反りの安定性(チルトの安定性)、均一加熱をすることのできるアニール処理方法とその装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、光ディスク基板のアニール方法に係り、所定の温度に加熱されたプレートの上に光ディスクの記録面の反対側を接触させて前記プレートの熱を直に光ディスクに熱伝導させることにより光ディスク基板をアニールすることを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートをアニール炉中で加熱し、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で再度、前記アニール炉中で加熱することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉中で所定温度で所定時間加熱した後、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉から取り出し、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で冷却させることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉中で所定温度で所定時間加熱した後、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉から取り出し、前記プレートから前記光ディスクを別の冷えたプレートに移し替えて急冷させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉中で所定温度で所定時間加熱した後、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉から取り出し、前記プレートから前記光ディスクを断熱体に移し替えて徐冷させることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項によりアニール炉から取り出されたプレートを空の状態で再度前記アニール炉中で所定の温度になるまで加熱して、所定の温度に加熱されたプレートの上に光ディスクの記録面の反対側を接触させて前記プレートの熱を直に光ディスクに熱伝導させることにより光ディスク基板をアニールすることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートの複数枚でエンドレスベルトを形成し、前記エンドレスベルトの一部を前記アニール炉中に入れ、他部を前記アニール炉外に引き回したものを用いてアニールすることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートを電気で加熱し、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で再度、電気で加熱することを特徴としている。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の光ディスク基板のアニール方法において、前記プレートがプレートヒータであることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、光ディスク基板のアニール装置に係り、熱風が内部に吹き入れられるトンネル状のアニール炉と、金属プレートの複数枚でエンドレスベルトを形成して成る金属プレートコンベアと、を有し、前記金属プレートコンベアの一部を前記アニール炉中に入れ、両端部を前記アニール炉外に露出させたことを特徴としている。
以上のように、本発明によれば、所定の温度(例えば80°C)に炉内や電気で予め加熱しておいたプレートの上に光ディスクを載せるだけで、(従来の熱風による輻射による加熱と違って)光ディスクが全面接触して熱伝導により熱が伝わるので、光ディスクに熱が伝導するのが速く、その厚み(0.6〜1.2mm)に熱が伝われば所定の温度(80°C)になってしまうため、所定の温度になるのに2〜3分しかかからなくなる。そしてこの後、アニール炉内や電気でこの温度で所定時間(15分〜30分)保つだけでアニール処理がなされることになるので、従来の1/8程度までに時間短縮されることとなる。
以下、本発明に係るアニール方法を図1と図2を用いて説明する。
図1は本発明に係るアニール方法のフローチャートであり、図2は本発明に係るアニール方法の説明図である。
図1において、ステップ11でアルミプレート32(図2(1))をアニール炉31にれて加熱する。図2のアニール炉31は内部にプレートを収納できる空間があり、特に図示はしていないが壁面の一面に加熱空気(熱風)の流入する多孔と前記壁面に対向した他面に熱風の流出する多孔を有し、アニール炉外にある空気加熱装置と送風ファンとにより作られた熱風が、流入壁面からアニール炉内に入り、加熱対象物を加熱した後、流出壁面から出て、空気加熱装置と送風ファンへ戻り、再度加熱されてアニール炉に戻る、といった循環経路が形成されている。
なお、ここでは軽くて熱伝導がよくて比熱も小さいアルミプレート32を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ステンレスプレート、鉄プレート等他の金属でもかまわない。
ステップ12でプレート32が所定の温度(例えば、80°C)になるまでアニール炉31に入れておく(図2(1))。
ステップ13でプレート32が所定の温度になったら、アニール炉31からプレート32を引き出し、ステップ14で光ディスクD熱いプレート32の上へ載せる(図2(2))。
ステップ15で、光ディスクD載置状態のプレート32をアニール炉31へ入れる(図2(3))。
ステップ15でアニール炉31にれてアニール処理(加熱)する(図2(4))。
ステップ16で光ディスクDが所定の温度(例えば、80°C)になるまでアニール炉31で加熱を続ける(図2(4))。光ディスクDの表面温度は赤外線センサで測定することができる。
ステップ17で光ディスクDが所定の温度で所定の時間になったら、光ディスクD載置状態のプレート32をアニール炉31から引き出す(図2(5))。
この後のステップ18の処理は本発明によると3通りの実施形態1(ステップ181)、実施形態2(ステップ182)、実施形態3(ステップ183)が考えられる。
〈実施形態1〉
実施形態1はステップ181で、プレート32から光ディスクDを他の冷えた金属プレート33の上へ移し替えて光ディスクDを急冷させる(図2(61))。
そして、プレート32は冷めないうち再びアニール炉31に戻すようにして、エネルギロスを最小限にする(ステップ19)。
この方法によれば、機械的特性が向上し、電気的特性は若干犠牲になるが許容範囲であり、それと比較して低エネルギロスで生産性が大きく向上する。
〈実施形態2〉
実施形態2はステップ182で、プレート32から光ディスクDを断熱材34の上へ移し替えて光ディスクDを徐冷させる(図2(62))。
そして、プレート32は冷めないうち再びアニール炉31に戻すようにして、エネルギロスを最小限にする(ステップ19)。
この方法によれば、機械的特性が向上し、電気的特性は従来方法と比べて遜色ない光ディスクが低エネルギロスで高生産性で得られるようになる。
〈実施形態3〉
実施形態3はステップ183で、光ディスクD載置状態のままプレート32ごと自然冷却により長時間かけて徐冷をさせる(図2(63))。
プレート32が室温になって光ディスクDを取り上げる。室温に戻ったプレート32は再びアニール炉31に戻される(ステップ19)。
この方法によれば、機械的特性が大きく向上し、電気的特性は従来方法と比べて遜色ない光ディスクが高生産性で得られるようになる。
図3は本発明の実施形態1、実施形態3、従来例1で製造された光ディスクについて、(図6の串差し炉)の(a)機械的特性と、(b)電気的特性を調べた実験結果の表である。
(a)の「機械的特性」については、Rチルト、Tチルト、面振れについてそれぞれ調べた。結果は、実施形態1、実施形態3、従来例1の順で、Rチルトが0.67、0.46、0.88(deg)であり、Tチルトが0.60、0.27、0.56(deg)であり、面振れが117、62、168(μm)となった。
(b)の「電気的特性」については、ジッター(時間的ノイズ)、PIエラー(個/8ECC blocks)、反射率(%)、14T変調度についてそれぞれ調べた。結果は、実施形態1、実施形態3、従来例1の順で、ジッターが内側で9.54、8.91、8.88、外側で9.79、8.62、8.82であった。PIエラーは内側で102、49、38、外側で100、25、14であった。反射率は内側で45.7、45.7、44.5、外側で47.4、47.4、47.1であった。14T変調度は内側で0.524、0.547、0.550、外側で0.486、0.521、0.530であった。
上記実験(a)、(b)から判ることは、貼合せ後の機械的特性は実施形態3が優れており、目標値のTチルト±0.15(deg)、面振れ63(μm)以下にできることが判った。実施形態1はすべての点で実施形態3とは劣るが、従来例1と比べるとTチルトが同じ程度であり、Rチルトと面振れは勝っていることが判った。
また、電気的特性は実施形態3と従来例1が同等であるので、実施形態3は全ての点で従来例1より優れているといえる。
実施形態1は従来例1と比べてジッターとPIエラーが増えているもののまだ許容範囲であり、一方、アニール時間が大幅に短縮できる(30分対従来例1の240分)ことを考えると、総合的な効果は実施形態1の方が従来例1より優れているといえる。
このように、本発明では光ディスクを平らな加熱プレートに載せて加熱させる方法なので光ディスク全面が均一に加熱されることが出来、しかも接触による加熱であるので従来の輻射加熱と比べて熱伝導が良く、加熱時間が短縮される。
以上は光ディスクDを下からプレート32で加熱する例で示したが、光ディスクDを断熱材の上に載せて上の方からプレート32で加熱するようにしてもよい。
プレートと接触する光ディスクDの面は、記録面の反対側が望ましい。
また、加熱したプレートを2枚用意し、光ディスクDをサンドイッチ状に挟んで上下から加熱するようにすると、更に生産性が向上する。
〈実施形態4〉
以上は、本発明をバッチ処理する例示したが、アニール炉を貫通しているエンドレスプレートコンベアの上に光ディスクを載せるようにするインライン方式でも実施することができる。
図4は本発明の実施形態4で、インライン方式でアニールを実施する例である。
図において、アニール炉51は通過方向に長く形成されており、アニール炉51の中を金属プレートのコンベア52の往路と復路(52’)が両端の折り返し部分をアニール炉外に露出した状態で、貫通している。金属プレートのコンベア52は、例えば、単位プレートを複数枚、数珠つなぎしたエンドレスベルトで形成することができる。
図で左端の金属プレートコンベア52の上に光ディスクDが載せられる。このときの金属プレートコンベア52はアニール炉51の復路中(52’)で既に所定温度に加熱されており、光ディスクDの全面で熱伝導され、全面均一にかつ速く所定温度に達する。
アニール炉51の長さLは、コンベア52の速度をv(m/分)、光ディスクDが所定温度で加熱される必要な所定時間をt1(分)とすると、
L=v×t1
となる。
また、アニール炉51の出口から折り返し点までのコンベア52の長さL’は、光ディスクDが室温まで冷却されるのに必要な所定時間をt2(分)とすると、
L’=v×t2
となる。
次に、このインライン方式の動作について説明する。
まず、アニール処理されるべき光ディスクDが金属プレートコンベア52の上に載せられると、既に金属プレートコンベア52は所定温度に加熱されており、たちまち光ディスクDの全面で熱伝導され、全面均一に所定温度に達し、そのままアニール炉51に入り、アニール処理に必要な所定時間をt1(分)過ぎるとアニール炉51の出口から出て、光ディスクDが室温まで冷却されるのに必要な所定時間をt2(分)かけて光ディスク収納部59に達し、そこに収納される。
なお、加熱時間を変更したいときは、金属プレートコンベア52の搬送速度を変えればよいし、加熱温度を変更したいときは、アニール炉51に入る熱風の温度を変えればよい。
このように、実施形態4によれば、光ディスクDを1回金属プレートコンベア52に載せる作業だけで、アニール処理が行え、実施形態1〜3のようなアニール炉からのプレートの出し入れの作業が省略できる。
〈実施形態5〉
以上は、本発明に使用するプレートをアニール炉で加熱させていたが、本発明はアニール炉以外のもの、例えば抵抗加熱、誘導加熱、赤外加熱等でプレートを加熱してもよいことは言うまでもない。
図5は本発明の実施形態5のフローチャートで、プレートそのものをプレートヒータで構成してしまい、電気加熱により自らを加熱して、その上に光ディスクを載せるようにするものである。
図において、ステップ21でプレートヒータを電気加熱する。
ステップ22でプレートヒータが所定の温度になったかどうか調べる。
プレートヒータが所定の温度になったら、ステップ23で光ディスクをプレートヒータの上へ載せる。
ステップ24で所定温度で所定時間のアニール処理が行われたか調べる。
光ディスクが所定温度で所定時間のアニール処理が完了したら、この後のステップ25は3通りの冷却法(ステップ251〜253)が考えられる。
〈ステップ251の急冷法〉
ステップ251は急冷法で、プレートヒータから光ディスクを他の冷えた金属プレートの上へ移し替えて光ディスクを急冷させる。
そして、プレートヒータは冷めないうち再び電気加熱して、エネルギロスを最小限にし、再び早く使用できるようにする。
この方法によれば、機械的特性が向上し、電気的特性は若干犠牲になるが許容範囲であり、それと比較して低エネルギロスで生産性が大きく向上する。
〈ステップ252の徐冷法〉
ステップ252は徐冷法で、プレートヒータから光ディスクを断熱材の上へ移し替えて光ディスクを徐冷させる。
そして、プレートヒータは冷めないうち再び電気加熱して、エネルギロスを最小限にし、再び早く使用できるようにする。
この方法によれば、機械的特性が向上し、電気的特性は従来方法と比べて遜色ない光ディスクが低エネルギロスで高生産性で得られるようになる。
〈ステップ253の徐冷法〉
ステップ253も徐冷法で、光ディスク載置状態のままでプレートヒータごと自然冷却により長時間かけて徐冷する。
プレートヒータが室温になって光ディスクを取り上げる。室温に戻ったプレートヒータは再び電気加熱される。
この方法によれば、機械的特性が大きく向上し、電気的特性は従来方法と比べて遜色ない、そして光ディスクが高生産性で得られるようになる。
以上のことから、本発明によれば、アニール炉内や電気で予め加熱して所定の温度(例えば80°C)にしたプレートの上に光ディスクを載せるだけで、(従来の熱風による輻射による加熱と違って)光ディスクが全面接触して熱伝導により熱が伝わるので、光ディスクに熱が伝導するのが速く、所定の温度になるのに2〜3分しかかからなくなり、この後、アニール炉内や電気でこの温度で所定時間(15分〜30分)保つだけでアニール処理がなされることになり、従来の1/8程度までに時間短縮されることとなる。しかも、機械的特性が向上し、電気的特性も従来と比べて遜色ないものとなる。
本発明に係るアニール方法のフローチャートである。 本発明に係るアニール方法の説明図である。 本発明の実施形態1、実施形態3、従来例1で製造された光ディスクの(a)機械的特性と、(b)電気的特性を調べた実験結果の表である。 本発明の実施形態4のインライン方式の例である。 本発明の実施形態5のフローチャートである。 従来のアニール処理方法1のスタックポール使用例である。 従来のアニール処理方法2のスクリューシャフト使用例である。
符号の説明
31 アニール炉
32 アルミプレート
33 金属プレート
34 断熱材
51 長型アニール炉
52 金属プレートコンベア
59 光ディスク収納部
D 光ディスク

Claims (10)

  1. 所定の温度に加熱されたプレートの上に光ディスクの記録面の反対側を接触させて前記プレートの熱を直に光ディスクに熱伝導させることにより光ディスク基板をアニールすることを特徴とする光ディスク基板のアニール方法。
  2. 前記プレートをアニール炉中で加熱し、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で再度、前記アニール炉中で加熱することを特徴とする請求項1記載の光ディスク基板のアニール方法。
  3. 前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉中で所定温度で所定時間加熱した後、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉から取り出し、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で冷却させることを特徴とする請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法。
  4. 前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉中で所定温度で所定時間加熱した後、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉から取り出し、前記プレートから前記光ディスクを別の冷えたプレートに移し替えて急冷させることを特徴とする請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法。
  5. 前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉中で所定温度で所定時間加熱した後、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で前記アニール炉から取り出し、前記プレートから前記光ディスクを断熱体に移し替えて徐冷させることを特徴とする請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項によりアニール炉から取り出されたプレートを空の状態で再度前記アニール炉中で所定の温度になるまで加熱して、所定の温度に加熱されたプレートの上に光ディスクの記録面の反対側を接触させて前記プレートの熱を直に光ディスクに熱伝導させることにより光ディスク基板をアニールすることを特徴とする光ディスク基板のアニール方法。
  7. 前記プレートの複数枚でエンドレスベルトを形成し、前記エンドレスベルトの一部を前記アニール炉中に、他部を前記アニール炉外に引き回したものを用いてアニールすることを特徴とする請求項2記載の光ディスク基板のアニール方法。
  8. 前記プレートを電気で加熱し、前記プレートを前記光ディスクに接触させた状態で再度、電気で加熱することを特徴とする請求項1記載の光ディスク基板のアニール方法。
  9. 前記プレートがプレートヒータであることを特徴とする請求項8記載の光ディスク基板のアニール方法。
  10. 熱風が内部に吹き入れられるトンネル状のアニール炉と、金属プレートの複数枚でエンドレスベルトを形成して成る金属プレートコンベアと、を有し、前記金属プレートコンベアの一部を前記アニール炉中に入れ、両端部を前記アニール炉外に露出させたことを特徴とする光ディスク基板のアニール装置。
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