JP2006259017A - 電子写真用トナーの製造方法及び製造装置、電子写真用トナー、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも樹脂と着色剤、及び帯電制御剤とを混合攪拌し、混練し、粉砕し、分級する各工程を含むトナーの製造方法であって、該樹脂及び着色剤、帯電制御剤と、分級により発生する体積平均粒径5μm以下の規格外微粉10〜50%(トナー総重量中の比)とを、混合攪拌工程を経た後の粉体混合物から得られるトナーの凝集度が10重量%以上になるまで攪拌混合し、混練し、粉砕し、分級する工程を含むことを特徴とするトナー製造方法。
【選択図】 なし
Description
さらにまた、着色剤により結着樹脂相が均一に着色されて色調に優れ、帯電特性や画像劣化を起こさない電子写真用カラートナーを提供することにある。
(1)「少なくとも樹脂と着色剤、及び帯電制御剤とを混合攪拌し、混練し、粉砕し、分級する各工程を含むトナーの製造方法であって、該樹脂及び着色剤、帯電制御剤と、分級により発生する体積平均粒径5μm以下の規格外微粉10〜50%(トナー総重量中の比)とを、混合攪拌工程を経た後の粉体混合物から得られるトナーの凝集度が10重量%以上になるまで攪拌混合し、混練し、粉砕し、分級する工程を含むことを特徴とするトナー製造方法」;
(2)「前記混合攪拌工程が、混合機能を有する混合羽根と攪拌機能を有する攪拌羽根とを有し、かつ容器自身が上下正反転可能な攪拌混合装置中で、前記規格外微粉、樹脂、着色剤及び帯電制御剤を少なくとも含むトナー原材料を混合攪拌するものであり、該規格外微粉は、該混合攪拌工程に未加工状態で使用され、該帯電制御剤が該混合攪拌工程で該規格外微粉、及び樹脂、更には着色剤表面に固定化されることを特徴とする前記第(1)項に記載のトナー製造方法」;
(3)「前記規格外微粉の添加量によって帯電を制御することを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項に記載のトナー製造方法」;
(4)「前記各原材料は、前記混合攪拌工程で1度に全原材料が混合攪拌されることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(5)「前記規格外微粉の粒径が、前記帯電制御剤の粒径の1/2以下であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項いずれかに記載のトナー製造方法」;
(6)「前記着色剤が、原顔料と結着樹脂とが予備混練されてなるマスターバッチ顔料であり、該マスターバッチ顔料は、原顔料が(粉体の形で)水を5〜20ml/minで連続添加(噴霧)されて結着樹脂と予備混練されてなるものであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(7)「前記予備混練が、前記原顔料、結着樹脂、及び所望により含まれる予備混練未完着色剤(前記予備混練処理が未完の着色剤)からなる被予備混練材料の予備混練であることを特徴とする前記第(6)項に記載のトナー製造方法」;
(8)「前記被予備混練材料の合計重量を100としたとき、水添加はその重量に対し、5〜40重量部であることを特徴とする前記第(7)項に記載のトナー製造方法」;
(9)「前記予備混練の時の温度は、結着樹脂のTgよりも10℃以上高く、尚且つ、その樹脂の軟化点の+15℃以下であることを特徴とする前記第(6)項乃至第(8)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(10)「前記マスターバッチ顔料は、抵抗X(LogR)が10〜11.5であり、前記予備混練時の水添加量Y(単位;重量部/(100部当りの原顔料重量)又は(100部当りのマスターバッチ顔料重量))が、Y=−6.171X+69.5の関係を満たすことを特徴とする前記第(6)項乃至第(9)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(11)「前記予備混練が、前記被予備混練材料を少なくとも2本のロール間で繰返し混練するバッチ式混練であり、前記マスターバッチ顔料が、予備混練時のロール間にできるそれぞれのロール頂点を結んだ線から下にできた空間容積を1としたとき、1〜10の容積の該被予備混練材料を予備混練して得られたものであることを特徴とする前記第(7)項乃至第(10)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(12)「前記着色剤に前記マスターバッチ顔料を用い、トナーの所望の顔料濃度になるように同種、または異種の結着樹脂で希釈混練し、得られた混練生成物を粉砕することを特徴とする前記第(6)項乃至第(11)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(13)「前記着色剤に、結着樹脂と原顔料との比率が3:7から6:4の範囲である前記マスターバッチ顔料を使用することを特徴とする前記第(6)項乃至第(12)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(14)「前記被予備混練材料に水を5〜20ml/minで連続添加(噴霧)し、予備混練されて成るマスターバッチ顔料を前記着色剤として使用することを特徴とする前記第(6)項乃至第(13)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(15)「前記予備混練される被予備混練材料(結着樹脂と原顔料と予備混練未完着色剤との合計)を100としたとき、水添加はその重量に対し、5〜40重量部である前記マスターバッチ顔料を前記着色剤として使用することを特徴とする前記第(14)項に記載のトナー製造方法」;
(16)「前記混合攪拌装置が、該混合攪拌装置の混合・攪拌解砕羽根軸内にはシールエアーが流れ、且つ混合容器内の内圧上昇を防ぐ、エアー抜き弁があるものであることを特徴とする前記第(2)項乃至第(15)項のいずれかに記載のトナー製造方法」;
(17)「少なくとも樹脂と着色剤、及び帯電制御剤とを混合攪拌し、混練・粉砕・分級するトナー製造の少なくとも前記混合攪拌で用いられるトナー製造装置であって、混合機能を有する混合羽根と攪拌機能を有する攪拌羽根を有し、かつ容器自身が上下正反転可能で、該混合羽根及び/又は攪拌羽根の軸内にはシールエアーが流れ、且つ混合容器内の内圧上昇を防ぐ、エアー抜き弁を有し、前記トナー製造が、少なくとも前記樹脂及び着色剤、帯電制御剤と、分級により発生する体積平均粒径5μm以下の規格外微粉10〜50%(トナー総重量中の比)とを、混合攪拌を経た後の粉体混合物から得られるトナーの凝集度が10重量%以上になるまで混合攪拌して、該帯電制御剤を該規格外微粉、及び樹脂、更には着色剤表面に固定化し、つぎの混練・粉砕・分級に投入される混合原料粉を製造するものであることを特徴とするトナー製造方装置」;
(18)「前記第(1)項乃至第(16)項のいずれかに記載の製造方法により製造されたものであることを特徴とするトナー」;
(19)「前記第(18)項に記載のトナー製造装置により製造されたものであることを特徴とするトナー」。
一方、微粉を加工せずそのまま使用できるので、設備コストが抑えられ、低コストトナーの生産が可能になる。
本発明においては、規格外微粉を加圧処理せず、10〜50%混合しても、帯電劣化や画質劣化を起こさないカラートナーが提供される。これは、具体的には、混合羽根/攪拌解砕羽根の作用及び混合容器の正反転作用により、異常な凝集体発生を防止しかつ弱混合領域(デッドスペース)発生を防止するものである。
規格外微紛とは、微粉砕処理後に分級工程を経て発生した回収され再生される体積平均粒径5μm以下の微粉である。
加圧処理をすると、回収された微粉は、粒状化し、小粒径の帯電制御剤と混合時に適切なOM(オーダードミックスチャー)状態ができず、帯電制御剤の浮遊状態が発生するが、そうすると、帯電制御剤が各原材料のサスペンション効果をもたらし、全体の流動化を増進させ、フィードネック現象が起こる。
一方、本発明により、回収再生微粉をそのまま使用した場合は、適切なOM状態が生成され、浮遊帯電制御剤の発生が減少し、各原材料間のサスペンション効果が薄れ、全体の流動状態が低減し、結果として混練機スクリューへの食込みが向上する。
前記方法で生産されたトナーは、トナー粉体の凝集度が10%以上の数値が得られる。
本発明の原材料混合方法では、前記結着樹脂、着色剤、帯電制御剤、規格外の粉砕微粉及び分級微粉が未加工のまま混合され、次の混練のための原材料となる。
通常の混合では、帯電制御剤がサスペンションの役目を果たすので、粉体の流動性は増大する。
しかし、固定化されると帯電制御剤のサスペンション効果がなくなるので粉体の流動性は低下する。
羽根回転が15m/s以下だと固定化作用が働かずに混合後の材料の混練機食込みが悪くなる。反対に25m/s以上になると帯電制御剤の固定化と同時に各材料の破砕化、軸メルトが発生し始め、設備負荷となり問題となる。
また、容器内への投入量は容器体積の85%まで投入可能で、他の混合機に比べ大量処理が可能である。一方、混合羽根および攪拌羽根軸近傍では、各材料のデッドゾーンが発生しやすいので、容器反転作用により解消される。混合/攪拌・解砕はON/OFFのインターバルで行なわれ、羽根回転OFF時容器反転が繰り返される。
前記方法で混合・解砕処理をすると、帯電制御剤が他の各原材料(結着樹脂粒子、規格外微粉)の表面に固定化されるので、混合後の原材料の流動性が悪くなり、混練時原材料の食込みがよくなる。
本発明に用いるマスターバッチ顔料は、架橋効果のある水を適量、好ましくは10〜15ml/min連続噴霧あるいは滴下添加される。水は、イオン交換水が好ましいが一般の水道水でもよい。
本発明において使用される顔料としては、公知のものが使用できるが、黒色顔料としてカーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂など。エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAやビスフェノールFなどのビスフェノールとエピクロロヒドリンとの重縮合物がある。
荷電制御剤としては、ニグロシン、炭素数2〜16のアルキル基を含むアジン系染料(特公昭42−1627号公報)、塩基性染料(例えば、C.I.Basic Yellow2:C.I.41000)、C.I.Basic Yellow3、C.I.Basic Red1、C.I.Basic Red9:C.I.42500)、C.I.Basic Violet1:C.I.42535)、C.I.Basic Violet3:C.I.42555)、C.I.Basic Violet10:C.I.45170)、C.I.Basic Violet14:C.I.42510)、C.I.Basic Blue1:C.I.42025)、C.I.Basic Blie3:C.I.51005)、C.I.Basic Blue5:C.I.42140)、C.I.Basic Blue7:C.I.42595)、C.I.Basic Blue9:C.I.52015)、C.I.Basic Blue24:C.I.52030)、C.I.Basic Blue25:C.I.52025)、C.I.Basic Green4:C.I.42000)等、これらの塩基性染料のレーキ顔料、C.I.Solvent Black8:C.I.26150)、ベンゾイルメチル−ヘキサデシルアンモニウムクロライド、デシルトリメチルクロライド、等の四級アンモニウム塩或いはジブチルまたはジオクチルなどのジアルキル錫化合物、ジアルキル錫ボレート化合物、グアニジン誘導体、アミノ基を含有するビニル系ポリマー、アミノ基を含有する縮合系ポリマー等のポリアミン樹脂、特公昭41−20153号公報、特公昭43−27596号公報、特公昭44−6397号公報、特公昭45−26478号公報に記載されているモノアゾ染料の金属錯塩、特公昭55−42752号公報、特公昭59−7385号公報に記載されているサリチル酸、ジアルキルサリチル酸、ナフトエ酸、ジカルボン酸のZn,Al、Co、Cr、Fe等の金属錯体、スルフォン化した銅フタロシアン顔料が挙げられる。
無機微粉体として、Si、Ti、AL、Mg、Ca、Sr、Ba、In、Ga、Ni、Mn、W、Fe、Co、Zn、Cr、Mo、Cu、Ag、V等の酸化物や複合酸化物を1種または2種以上混合したものが挙げられる。これらのうち、二酸化珪素(シリカ)、二酸化チタン、アルミナの微粒子が好適に用いられる。さらに、疎水化処理剤等により表面改質処理することが有効である。
粉砕工程では、衝撃式粉砕機、気流式粉砕機等が挙げられる。分級機では慣性分級方式のエルボジェット、遠心分級方式のミクロプレックス、DSセパレーター等が挙げられる。規格外微粉は、これら工程、特に粉砕工程及び分級工程で発生する5μm以下の微粉をサイクロン等によって捕集することで工程内部から回収され、本発明の製造工程にて使用される。
通常の混合では、帯電制御剤がサスペンションの役目を果たすので、粉体の流動性は向上する。
本発明で使用されるトナー原材料の混合・解砕に使用される羽根の回転数は、15〜25m/sの周速で使用される。
羽根回転が15m/s以下だと固定化作用が働かずに混合後の材料の混練機食込みが悪くなる。反対に25m/s以上になると帯電制御剤の固定化と同時に各材料の破砕化、軸メルトが発生し始め、設備負荷となり問題となる。
顔料:C.I.ピグメントレッド 184
(C.I.Pigment Red 122) 50部
結着樹脂:ポリオール樹脂 50部
水: 10部
上記顔料と結着樹脂をヘンシェルミキサーへ投入し、混合(予備混合)しながら連続して水を毎分10mlになるよう添加し、予備混合物を得た。その予備混合物をロール表面設定温度を75℃に設定した2本ロールミルで10分間、予備混練を行ないマスターバッチ顔料1を得た。
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ顔料1 20部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛 3部
微粉:回収再生用規格外微粉 15部
*:分級工程で回収され、圧力等の加工処理をしていない5μm以下の規格外微粉をいう。
表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
1:帯電量(常温環境、高温環境)
2:耐久性(ランニング評価)
3:トナー凝集度
4:着色度
5:透明性(ヘーズ度)
1:混練機スクリューへの食込み
微粉なし処方での食込みと同等を○、それよりも20%以上食込み性が悪いときを
△、50%以下の食込み性のときを×とし、それらを5ランクに分けて評価。
2:原原材料混合/攪拌時の内壁付着状態
規格外微粉添加なしのときの付着状態を○、それよりも50%程度付着が多い状態を△、全面付着し、かなり悪い状態を×として5ランクに分け評価。
1:透過型電子顕微鏡による顔料分散状態
2:電気特性(LogR)
3:含水分量
上記のそれぞれの評価方法は以下のとおりである。
トナー及びキャリアをトナー濃度5%になるように計量し、所定の環境下に2時間静置保管したあと、所定の環境下で10分間攪拌混合する。これを、目開き500メッシュの網をセットした測定用ゲージに入れ、60秒間ブローオフし、飛散した粉体の電荷量Qと質量Mを測定し、帯電量Q/Mとする。
得られた二成分現像剤をリコー製imagio color 8200にセットし単色モードで10K枚のランニングを実施したあとの現像部周りのトナー飛散程度を評価した。
得られたトナーを以下に示す三種類のメッシュに一定量(2.00±0.01g)を投入し、以下に示す試験条件で試験後、A〜Cの残重量の合計をもって凝集度(%)とする。
・A [(上段の篩に残った粉体重量)/(試料)]×100
・B [(中段の篩に残った粉体重量)/(試料)]×100×3/5
・C [(下段の篩に残った粉体重量)/(試料)]×100×1/5
・試験条件 振動幅 =1.0mm(目視)
振動時間=10.0sec
・測定装置 パウダーテスター(ホソカワミクロン社製)
篩 A=目開き75μm
篩 B=目開き45μm
篩 C=目開き22μm
マスターバッチ顔料をTHFに5%濃度に希釈溶解させ、プレパラートに適量を滴下する。滴下後、溶剤が蒸発しないようにカバーガラスで覆い、その状態で透過型電子顕微鏡により観察し評価する。
凝集体なし : ◎
凝集体少し有(品質上問題無): ○
凝集体あり(品質上問題有) : △
凝集体多い : ×
白紙上に単色で画像濃度:1.0mg/cm2、定着温度:160℃の条件で定着し、着色度をマクベス濃度計(RD−514)にて測定。数値が大きいほど着色度は大きい。
OHPシート上に、単色で画像濃度:1.0mg/cm2、定着温度150℃の条件で定着し、スガ試験機社製の直読ヘーズコンピューターHGM−2DP型により測定。数値が小さいほど透明性良好。
顔料:C.I.ピグメントイエロー 180 50部
結着樹脂:ポリオール樹脂 50部
水 30部
実施例1と同様の方法で上記材料をミキサーで予備混合した。そのときの水添加は連続して毎分15mlで添加した。この混合物を、ロール表面設定温度が90℃に設定した2本ロールミルで15min混練を行ない、マスターバッチ顔料2を得た。
実施例2と同様の原材料を用いてヘンシェルミキサーにて予備混合し、予備混合物を得た。これをロール表面温度100℃に設定した2本ロールにて20分間、予備混練を行ないマスターバッチ顔料(3)を得た。このマスターバッチ顔料を実施例1と同様な方法でペレット化し、抵抗(LogR)と水分量を計測した。このときのLogR=11、含水量=1.5%であった。このマスターバッチ顔料を用いて、以下の方法でトナー化した。
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ(3) 15部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛塩 3部
微粉:回収再生未加工微粉 35部
実施例1と同様の原材料をヘンシェルミキサーにて混合し、予備混合物を得た。これをロール表面温度120℃に設定した2本ロールにより30分間、予備混練し、マスターバッチ顔料(4)を得た。このときのLogR=10.8、含水量=2.5%であった。
次にこのマスターバッチ顔料を用いて以下の方法で実施例4のトナーを得た。
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ顔料(4) 10部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛塩 2部
微粉:回収再生未加工微粉 15部
実施例1において、水添加を連続毎分20mlで予備結着樹脂100に対し、30部添加した。この混合物をロール表面温度80℃に設定した2本ロールにより15分間、予備混練した。このときの混練り量は、ロール間空間容量を1に対し、5の容量で混練しマスターバッチ顔料(5)を得た。
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ(5) 15部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛塩 2部
微粉:回収再生未加工微粉 45部
顔料:キナクリドン系マゼンタ顔料
(C.I.Pigmet Red 122) 100部
結着樹脂:ポリエステル樹脂 100部
助剤:水 30部
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ(6) 10部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛塩 2部
微粉:回収再生未加工微粉 30部
顔料:銅フタロシアニンブルー顔料
(C.I.Pigment Blue 15) 50部
結着樹脂:ポリエステル樹脂 50部
助剤:水 20部
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ顔料(7) 5部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛塩 2部
微粉:回収再生未加工微粉 50部
顔料:銅フタロシアニンブルー顔料
(C.I.Pigment Blue 15) 60部
結着樹脂:ポリエステル樹脂 40部
助剤:イオン交換水 10部
結着樹脂:ポリオール樹脂 100部
着色剤:マスターバッチ顔料(8) 20部
帯電制御剤:サリチル酸亜鉛塩 2部
微粉:回収再生未加工微粉 20部
上記原材料で得られたトナーを実施例1と同様の方法で評価した。その評価結果を表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
顔料:C.I.ピグメントレッド 184
(C.I.Pigment Red 122) 50部
結着樹脂:ポリオール樹脂 50部
水: 10部
上記マスターバッチ用材料を実施例1と同様にヘンシェルミキサーにて予備混合し、予備混合物を得た。このときの水添加は、間欠3回で投入した。
但し、予備混合時間は、実施例1と同時間に設定した。この予備混合物をロール設定温度が75℃に設定した2本ロールミルで10分間、予備混練し、比較用のマスターバッチ(9)を得た。このときの抵抗(LogR)は、10.2、含水量は8.0%であった。
ついでこのマスターバッチ顔料(9)を用いて、実施例1と同方法でトナー化し、実施例1と同様の評価を行なった。評価結果を表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
この方法で予備混合したマスターバッチ顔料は、凝集体が多くヘンシェルミキサー内への付着も多い。
また、トナーでのランニング評価も感光体へのフィルミングやトナー内の特性バラツキ(帯電ばらつき)が大きい。そのため、ランニング枚数も15K枚以上は不可能であった。
顔料:C.I.ピグメントイエロー 180 50部
結着樹脂:ポリオール樹脂 50部
水 30部
実施例2と同等の上記マスターバッチ用材料をヘンシェルミキサーにて予備混合した。このときの水添加は、連続して毎分25mlで添加した。その他条件は、実施例2と同様にして予備混合物を得た。この混合物を用いて、ロール表面温度が70℃(樹脂Tg65℃)に設定した2本ロールミルで15分間、予備混練を行ない比較用のマスターバッチ顔料(10)を得た。このときの抵抗(LogR)は10.35、含水量は10.6%であった。このマスターバッチ顔料(10)を用いて、トナー原材料の混合時(希釈混合時)、羽根回転を10m/sで混合した以外は実施例1と同様の方法でトナーを得て、実施例1と同様の評価を実施した。評価結果を表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
実施例3と同様の方法でマスターバッチ材料を予備混合しマスターバッチ混合物を得た。このマスターバッチ混合物を、ロール表面温度を140℃(樹脂軟化点110℃)に設定した2本ロールミルにて20分間、予備混練し比較用のマスターバッチ顔料(11)を得た。ついでこのマスターバッチ顔料(11)を用いて実施例3と同様の方法でトナー化し実施例1と同様の評価を行なった。評価結果は、表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
実施例5と同様の方法でマスターバッチ混合物を作成した。このマスターバッチ混合物を実施例5と同様の方法でロール表面温度80℃に設定した2本ロールにより15分間、予備混練した。このときの混練り量を、ロール間空間容量を1に対し、10の容量で予備混練しマスターバッチ顔料(12)を得た。
ついで、トナー原材料混合時の羽根回転数を60m/sで混合した以外は実施例1と同様の方法で比較用のトナー得て、実施例1と同様の評価を実施した。評価結果を表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
実施例6と同じ方法で、水添加を比較例1と同じ方法で添加し予備混合物を得た。ついで、比較例4と同じ方法でマスターバッチ(13)を得た。つぎに、トナー用原材料混合時の羽根回転を25m/sで混合した以外は実施例1と同様の方法でトナー化し評価を実施した。評価結果は、表1(マスターバッチ顔料特性)、表2(トナー特性)に示す。
Claims (19)
- 少なくとも樹脂と着色剤、及び帯電制御剤とを混合攪拌し、混練し、粉砕し、分級する各工程を含むトナーの製造方法であって、該樹脂及び着色剤、帯電制御剤と、分級により発生する体積平均粒径5μm以下の規格外微粉10〜50%(トナー総重量中の比)とを、混合攪拌工程を経た後の粉体混合物から得られるトナーの凝集度が10重量%以上になるまで攪拌混合し、混練し、粉砕し、分級する工程を含むことを特徴とするトナー製造方法。
- 前記混合攪拌工程が、混合機能を有する混合羽根と攪拌機能を有する攪拌羽根とを有し、かつ容器自身が上下正反転可能な攪拌混合装置中で、前記規格外微粉、樹脂、着色剤及び帯電制御剤を少なくとも含むトナー原材料を混合攪拌するものであり、該規格外微粉は、該混合攪拌工程に未加工状態で使用され、該帯電制御剤が該混合攪拌工程で該規格外微粉、及び樹脂、更には着色剤表面に固定化されることを特徴とする請求項1に記載のトナー製造方法。
- 前記規格外微粉の添加量によって帯電を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載のトナー製造方法。
- 前記各原材料は、前記混合攪拌工程で1度に全原材料が混合攪拌されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記規格外微粉の粒径が、前記帯電制御剤の粒径の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記着色剤が、原顔料と結着樹脂とが予備混練されてなるマスターバッチ顔料であり、該マスターバッチ顔料は、原顔料が(粉体の形で)水を5〜20ml/minで連続添加(噴霧)されて結着樹脂と予備混練されてなるものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記予備混練が、前記原顔料、結着樹脂、及び所望により含まれる予備混練未完着色剤(前記予備混練処理が未完の着色剤)からなる被予備混練材料の予備混練であることを特徴とする請求項6に記載のトナー製造方法。
- 前記被予備混練材料の合計重量を100としたとき、水添加はその重量に対し、5〜40重量部であることを特徴とする請求項7に記載のトナー製造方法。
- 前記予備混練の時の温度は、結着樹脂のTgよりも10℃以上高く、尚且つ、その樹脂の軟化点の+15℃以下であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記マスターバッチ顔料は、抵抗X(LogR)が10〜11.5であり、前記予備混練時の水添加量Y(単位;重量部/(100部当りの原顔料重量)又は(100部当りのマスターバッチ顔料重量))が、Y=−6.171X+69.5の関係を満たすことを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記予備混練が、前記被予備混練材料を少なくとも2本のロール間で繰返し混練するバッチ式混練であり、前記マスターバッチ顔料が、予備混練時のロール間にできるそれぞれのロール頂点を結んだ線から下にできた空間容積を1としたとき、1〜10の容積の該被予備混練材料を予備混練して得られたものであることを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記着色剤に前記マスターバッチ顔料を用い、トナーの所望の顔料濃度になるように同種、または異種の結着樹脂で希釈混練し、得られた混練生成物を粉砕することを特徴とする請求項6乃至11のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記着色剤に、結着樹脂と原顔料との比率が3:7から6:4の範囲である前記マスターバッチ顔料を使用することを特徴とする請求項6乃至12のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記被予備混練材料に水を5〜20ml/minで連続添加(噴霧)し、予備混練されて成るマスターバッチ顔料を前記着色剤として使用することを特徴とする請求項6乃至13のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 前記予備混練される被予備混練材料(結着樹脂と原顔料と予備混練未完着色剤との合計)を100としたとき、水添加はその重量に対し、5〜40重量部である前記マスターバッチ顔料を前記着色剤として使用することを特徴とする請求項14に記載のトナー製造方法。
- 前記混合攪拌装置が、該混合攪拌装置の混合・攪拌解砕羽根軸内にはシールエアーが流れ、且つ混合容器内の内圧上昇を防ぐ、エアー抜き弁があるものであることを特徴とする請求項2乃至15のいずれかに記載のトナー製造方法。
- 少なくとも樹脂と着色剤、及び帯電制御剤とを混合攪拌し、混練・粉砕・分級するトナー製造の少なくとも前記混合攪拌で用いられるトナー製造装置であって、混合機能を有する混合羽根と攪拌機能を有する攪拌羽根を有し、かつ容器自身が上下正反転可能で、該混合羽根及び/又は攪拌羽根の軸内にはシールエアーが流れ、且つ混合容器内の内圧上昇を防ぐ、エアー抜き弁を有し、前記トナー製造が、少なくとも前記樹脂及び着色剤、帯電制御剤と、分級により発生する体積平均粒径5μm以下の規格外微粉10〜50%(トナー総重量中の比)とを、混合攪拌を経た後の粉体混合物から得られるトナーの凝集度が10重量%以上になるまで混合攪拌して、該帯電制御剤を該規格外微粉、及び樹脂、更には着色剤表面に固定化し、つぎの混練・粉砕・分級に投入される混合原料粉を製造するものであることを特徴とするトナー製造方装置。
- 請求項1乃至16のいずれかに記載の製造方法により製造されたものであることを特徴とするトナー。
- 請求項18に記載のトナー製造装置により製造されたものであることを特徴とするトナー。
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