JP2006258484A - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構成で送受信機能の故障診断を行うことのできるレーザレーダ装置を提供する。
【解決手段】 サーキュレータ5から送られてくる送信光を空中に放射し、該放射した送信光の反射光を受信して受信光としてサーキュレータ5に送るスキャナ6と、送信光を生成してサーキュレータ5に送るとともに、サーキュレータ5から送られてくる受信光と送信光がサーキュレータを通過する際に反射された戻り光とに基づき受信ビデオ信号を生成する光送受信機4と、光送受信機4から送られてくる受信ビデオ信号に戻り光の信号が含まれるかどうかによってレーダ送受信機能の故障の有無を判定する故障診断を実行する信号処理器2とを備えている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、空中に放射したレーザ光が空気中のエアロゾルに衝突して反射される散乱光を受信して風向や風速を計測するレーザレーダ装置に関する。
従来、レーザ光を使用して風向や風速を測定するレーザレーダ装置が知られている。このレーザレーダ装置は、スキャナから空中に向けて放射したレーザ光が、空気中に浮遊する微小な液体または固体の粒子といったエアロゾルに衝突して跳ね返ってくる散乱光をスキャナで受信し、このスキャナで受信された受信光を信号処理することによりドップラ周波数を求め、そのドップラ周波数に基づいて風向や風速を算出する。
このような従来のレーザレーダ装置では、空気中のエアロゾルの量やエアロゾル粒子の性状等が不明であるため、受信光の振幅値がどれぐらいあればレーダ送受信機能としては正常であるかという判断を適格に行うことができないという問題があった。
また、送信光を放射してから受信光が得られるまでの時間には、レーザレーダ装置の内部の電気回路の電気的線路長に起因する遅延時間が含まれる。そのため、従来のレーザレーダ装置においては、目標までの距離を正確に求めるために、電気的線路長によって生じる遅延量を試験段階で予め測定し、この測定値を用いて目標までの距離を算出する際に補正する必要があった。その結果、試験が複雑になり、また、経時変化や温度等の影響を受けてレーザレーダ装置の内部の電気回路の電気的線路長が変化した場合は目標までの距離を正確に算出できないという問題があった。
このような問題を解消するレーザレーダ装置として、特許文献1は、動作中であっても測距に関する全機能の点検を可能にする技術を開示している。この特許文献1に開示されたレーザレーダ装置は、レーザ発振部で発振された光ビームを走査する光ビーム走査部と、反射光を受光するストップ光検出部と、光ビーム走査部で走査された光を光ファイバに結合させる鏡および結合光学系と、結合したレーザ光にあらかじめ定めた減衰を与える減衰器と、減衰されたレーザ光をストップ光検出部に結合させる放射光学系および受光光学系とを備え、光ファイバで遅延された時間に基づいて送受信系における動作状態の自己確認を行うようにしている。
特開2001−215275号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載のレーザレーダ装置は、送受信系における動作状態の自己確認を行うためには、鏡、結合光学系、光ファイバ、減衰器、放射光学系といった特別のハードウェアが必要になる。その結果、レーザレーダ装置の構成が複雑になるという問題がある。
また、レーザレーダ装置の内部の電気回路の電気的線路長によって生じる遅延時間の補正は考慮されていないため、経時変化、温度変化などの影響を大きく受け、目標までの距離を正確に算出できないという問題がある。
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その第1の目的は、簡単な構成で送受信機能の故障診断を行うことのできるレーザレーダ装置を提供することにある。
また、この発明の第2の目的は、経時変化や温度変化などの影響を受けずに、目標までの距離を正確に算出できるレーザレーダ装置を提供することにある。
この発明に係るレーザレーダ装置は、上記第1目的を達成するために、サーキュレータから送られてくる送信光を空中に放射し、該放射した送信光の反射光を受信して受信光としてサーキュレータに送るスキャナと、送信光を生成してサーキュレータに送るとともに、サーキュレータから送られてくる受信光と送信光がサーキュレータを通過する際に反射された戻り光とに基づき受信ビデオ信号を生成する光送受信機と、光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号に戻り光の信号が含まれるかどうかによってレーダ送受信機能の故障の有無を判定する故障診断を実行する信号処理器とを備えている。
この発明に係るレーザレーダ装置は、上記第2目的を達成するために、サーキュレータから送られてくる送信光を空中に放射し、該放射した送信光の反射光を受信して受信光としてサーキュレータに送るスキャナと、送信光を生成してサーキュレータに送るとともに、サーキュレータから送られてくる受信光と送信光がサーキュレータを通過する際に反射された戻り光とに基づき受信ビデオ信号を生成する光送受信機と、光送受信機に対して送信光の生成を指示してから、該光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号中に戻り光の信号が検出されるまでの時間を求めて電気的遅延量とし、光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号中に含まれる受信光の信号を電気的遅延量に基づいて補正した後に、目標捜索を実行する信号処理器を備えている。
この発明によれば、光送受信機から送出された送信光がサーキュレータを通過する際に反射されて発生する戻り光を受信できるかどうかによって、レーダ送受信機能の故障の有無を判定するように構成したので、特別なハードウェアを必要とせず、レーダ送受信機能が正常であるかの故障診断を簡単な構成で実施できる。
この発明によれば、光送受信機から送出された送信光がサーキュレータを通過する際に反射されて発生する戻り光が受信されるまでの時間に基づいて電気的遅延量を求めるように構成したので、特別なハードウェアを必要とせず、電気的遅延量の測定を簡単に行うことができる。その結果、経時変化や温度変化などの影響を受けずに、目標までの距離を正確に算出できる。
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。このレーザレーダ装置は、制御部1、信号処理器2、スキャナ制御部3、光送受信機4、サーキュレータ5、スキャナ6、操作部7および出力部8から構成されている。
制御部1は、このレーザレーダ装置の全体を制御する。すなわち、制御部1は、自己の内部処理の結果に従って、または、操作部7から送られてくる操作コマンドに応答して、レーザレーダ装置を制御するための種々の制御コマンドを生成する。制御コマンドの詳細は後述する。この制御部1で生成された制御コマンドは信号処理器2に送られる。また、制御部1は、信号処理器2から送られてくる信号処理の結果に従って、例えば風向および風速を表すメッセージを生成し、出力部8に送る。これにより、出力部8において、例えば風向および風速を表す情報が表示や音声によって出力される。
信号処理器2は、制御部1から送られてくる制御コマンドに応答して、スキャナ6を制御するためのスキャナ制御コマンドを生成する。この生成されたスキャナ制御コマンドは、スキャナ制御部3に送られる。また、信号処理器2は、制御部1から送られてくる制御コマンドに応答して、送信光を出力するタイミングを規定する送信タイミング信号を生成する。この生成された送信タイミング信号は、光送受信機4に送られる。
また、信号処理器2は、光送受信機4から送られてくる受信ビデオ信号に対して信号処理を施すことにより、該受信ビデオ信号からドップラ周波数および遅延時間(送信光を放射してから受信光が得られるまでの時間)を抽出し、これらに基づいて風向および風速を検出する。この信号処理器2は、何れも図示を省略するが、周波数分析装置、目標検出部および風向・風速算出処理部を備えている。
周波数分析装置は、光送受信機4から送られてくるデジタルの受信ビデオ信号を高速フーリエ変換(FFT)して周波数スペクトルを求め、目標検出部に送る。目標検出部は、周波数分析装置から送られてきた周波数スペクトルの周波数分布と所定の閾値とを比較し、閾値を越えた周波数のなかで極大となる周波数を目標物として検出する。この目標検出部において検出された目標物の周波数は、風向・風速算出処理部に送られる。風向・風速算出処理部では、目標検出部から受け取った目標物の周波数と受信ビデオ信号から抽出した遅延時間とに基づき風向および風速を求める。この信号処理器2で求められた風向および風速は、信号処理の結果として制御部1に送られる。
スキャナ制御部3は、信号処理器2から送られてくるスキャナ制御コマンドに従って、ビームスキャンパターンを指示するビーム制御コマンドを生成する。このスキャナ制御部3で生成されたビーム制御コマンドは、スキャナ6に送られる。光送受信機4は、信号処理器2から送られてくる送信タイミング信号に基づき送信光を生成し、サーキュレータ5に送る。また、光送受信機4は、サーキュレータ5から送られてくる受信光を取り込み、送信光との差分を算出する。そして、この算出した差分をA/D変換器(図示しない)を用いてデジタル信号に変換し、受信ビデオ信号として信号処理器2に送る。
サーキュレータ5は、光送受信機4から送られてくる送信光をスキャナ6に送るとともに、スキャナ6から送られてくる受信光を光送受信機4に送る。スキャナ6は、スキャナ制御部3から送られてくるビーム制御コマンドに従ったビームスキャンパターンで、サーキュレータ5から送られてくる送信光を空中に放射する。また、スキャナ6は、送信光が空気中のエアロゾルに衝突して跳ね返ってくる散乱光を受信し、受信光としてサーキュレータ5に送る。
操作部7は、ユーザがレーザレーダ装置に各種の動作、例えば故障診断の実行を指示するために用いられる。この操作部7の操作により発生された操作コマンドは制御部1に送られる。出力部8は、例えば表示器や音声出力装置から構成されており、制御部1から送られてくるメッセージに従って、例えば風向および風速を表す情報を表示器に表示し、また、音声出力装置から音声によって出力する。
次に、上記のように構成される、この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置の動作を説明する。まず、送信光を空中に放射し、この送信光と送信光がエアロゾルで反射することにより得られる受信光とに基づいて、風速Vおよび目標までの距離Rを算出する通常の目標捜索の動作について説明する。なお、この目標捜索は、所定時間毎に間欠的に実行される。
制御部1は、レーザレーダ装置の通常の動作として風向・風速算出処理が実施される場合、まず、信号処理器2に風向・風速算出実施コマンドを送る。この風向・風速算出実施コマンドを受信した信号処理器2は、風向・風速算出処理を実行すべき旨を認識し、受信ビデオ信号の取り込み位置(受信開始位置)を「レンジゼロ点」に設定する(図2参照)。また、信号処理器2は、送信タイミング信号を生成して光送受信機4に送る。さらに、信号処理器2は、スキャナ制御コマンドを生成してスキャナ制御部3に送る。
信号処理器2から送信タイミング信号を受け取った光送受信機4は、送信光を生成してサーキュレータ5に送る。サーキュレータ5は、光送受信機4から受け取った送信光をスキャナ6に送る。スキャナ6は、スキャナ制御部3から供給されるビーム制御コマンドに従ったビームパターンでサーキュレータ5から送られてくる送信光を空中に放射する。
また、スキャナ6は、送信光が空気中のエアロゾルに衝突して跳ね返ってくる散乱光を受信し、受信光としてサーキュレータ5に送る。サーキュレータ5は、スキャナ6から送出される受信光を光送受信機4に送る。光送受信機4は、サーキュレータ5から送られてくる受信光と送信光との差分である受信ビデオ信号を生成して信号処理器2に送る。
信号処理器2は、光送受信機4から送られてくる受信ビデオ信号に対して信号処理を実施する。図2は、信号処理によって得られる目標信号と時間との関係を示し、図3は、信号処理によって得られる目標信号とドップラ周波数との関係を示したものである。
信号処理器2は、信号処理によって求められる距離Rに相当する遅れ時間tおよび風速Vに相当するドップラ周波数fdなどに基づいて、下式(1)および(2)に従って目標までの距離Rおよび風速Vを算出する。そして、算出された目標までの距離Rおよび風速Vを表すデータを制御部1に送る。制御部1は、信号処理器2から受け取ったデータに基づき目標までの距離Rおよび風速Vを表すメッセージを生成し、出力部8に送る。これにより、目標までの距離Rおよび風速Vが表示や音声によってオペレータに報知される。
R=C×t/2 …(1)
V=(C/(2*f0))*fd …(2)
ここで、
t:目標までの距離に相当する遅れ時間
fd:風速に相当するドップラ周波数
R:目標までの距離
V:風速
C:光速
0:送信光の中心周波数
である。
次に、故障診断の動作について、図4に示す説明図を参照しながら説明する。故障診断では、上述した間欠的に実行される通常の目標捜索の空き時間、または、オペレータによる操作部7からの指示に従って、レーザレーダ装置のレーダ送受信機能が正常であるかどうかが判定される。
故障診断を実施する場合、制御部1は、まず、信号処理器2に故障診断実施コマンドを送る。この故障診断実施コマンドを受け取った信号処理器2は、故障診断を実行すべき旨を認識し、受信ビデオ信号の取り込み位置(受信開始位置)を「送信光の漏れ位置」に設定する。また、信号処理器2は、送信タイミング信号を生成して光送受信機4に送る。さらに、信号処理器2は、特定方向(例えば正面)にビームを指向させるスキャナ制御コマンドを生成してスキャナ制御部3に送る。
信号処理器2から送信タイミング信号を受け取った光送受信機4は、送信光を生成してサーキュレータ5に送る。サーキュレータ5は、光送受信機4から受け取った送信光をスキャナ6に送る。スキャナ6は、スキャナ制御部3から受け取ったビーム制御コマンドに従ったビームパターンでサーキュレータ5から送られてくる送信光を空中に放射する。
また、スキャナ6は、送信光が空気中のエアロゾルに衝突して跳ね返ってくる散乱光を受信し、受信光としてサーキュレータ5に送る。サーキュレータ5は、スキャナ6から受け取った受信光を光送受信機4に送る。光送受信機4は、サーキュレータ5から送られてくる受信光および送信光がサーキュレータ5を通過する際に反射されて発生する戻り光と、送信光との差分である受信ビデオ信号を生成して信号処理器2に送る。
信号処理器2は、光送受信機4から送られてくる受信ビデオ信号に対して、先に設定された「送信光の漏れ位置」からΔTだけ遅れた位置の信号レベルを求める。そして、この求めた信号レベルがノイズレベルよりも高い場合、換言すれば、図4に示すように、受信開始位置からΔTだけ遅れたところにノイズレベルよりも高い振幅値を持った戻り光が検出された場合は、信号処理器2は、レーダ送受信機能が正常に動作していると判断し、そうでなければレーダ送受信機能に異常が発生していると判断する。そして、この判断結果を表すデータを制御部1に送る。制御部1は、信号処理器2から受け取ったデータに基づきレーダ送受信機能の正常または異常を表すメッセージを生成し、出力部8に送る。これにより、レーダ送受信機能の異常の有無が表示や音声によってオペレータに報知される。
次に、レーザレーダ装置の内部の電気回路の電気的線路長による遅延量計測の動作について、図5に示す説明図を参照しながら説明する。遅延量計測は、上述した間欠的に実行される通常の目標捜索の空き時間、または、オペレータによる操作部7からの指示に従って実施される。
遅延量計測を実施する場合、制御部1は、まず、信号処理器2に遅延量計測実施コマンドを送る。この遅延量計測実施コマンドを受け取った信号処理器2は、遅延量計測を実行すべき旨を認識し、受信ビデオ信号の取り込み位置(受信開始位置)を「送信光の漏れ位置」に設定する。また、信号処理器2は、送信タイミング信号を生成して光送受信機4に送る。さらに、信号処理器2は、特定方向(例えば正面)にビームを指向させるスキャナ制御コマンドを生成してスキャナ制御部3に送る。
信号処理器2から送信タイミング信号を受け取った光送受信機4は、送信光を生成してサーキュレータ5に送る。サーキュレータ5は、光送受信機4から受け取った送信光をスキャナ6に送る。スキャナ6は、スキャナ制御部3から受け取ったビーム制御コマンドに従ったビームパターンでサーキュレータ5から送られてくる送信光を空中に放射する。
また、スキャナ6は、送信光が空気中のエアロゾルに衝突して跳ね返ってくる散乱光を受信し、受信光としてサーキュレータ5に送る。サーキュレータ5は、スキャナ6から受け取った受信光を光送受信機4に送る。光送受信機4は、サーキュレータ5から送られてくる受信光および送信光がサーキュレータ5を通過する際に反射されて発生する戻り光と、送信光との差分である受信ビデオ信号を生成して信号処理器2に送る。
信号処理器2は、光送受信機4から送られてくる受信ビデオ信号に対して、先に設定された「送信光の漏れ位置」から受信ゲート幅L内にノイズレベルよりも高い振幅値を持った信号が存在するかどうかを調べる。そして、送信光の漏れ位置から受信ゲート幅L内にノイズレベルよりも高い振幅値を持った信号が存在する場合、換言すれば、図5に示すように、受信開始位置からΔTだけ遅れた位置にノイズレベルよりも高い振幅値を持った戻り光の信号が検出された場合は、レーザレーダ装置の内部の電気回路の電気的線路長によって生じる電気的遅延量をΔTとする。そして、通常の目標捜索時は、送信光の漏れ位置からΔTだけ遅れた位置を受信開始位置としてデータの取り込みが開始される。これにより、真の目標までの距離を算出できる。
以上説明したように、この実施の形態1に係るレーザレーダ装置によれば、光送受信機4から送出された送信光がサーキュレータ5を通過する際に反射されて発生する戻り光を受信できるかどうかによってレーザレーダ装置のレーダ送受信機能の故障の有無を判定するように構成したので、空気中のエアロゾルの量やエアロゾル粒子の性状等とは無関係に、しかも、特別なハードウェアを必要としない簡単な構成により、レーダ送受信機能が正常であるかどうかの故障診断を実施できる。
また、故障診断を、間欠的に実行される通常の目標捜索の空き時間で実行するように構成したので、通常の目標捜索と並行して故障診断を常時行うことができる。その結果、レーザレーダ装置の性能を落とすことなく信頼性を高く維持することができる。また、故障診断は、オペレータによる操作部7からの指示に従って任意のタイミングでも実行できるように構成したので、保守性を向上させることができる。
また、この実施の形態1に係るレーザレーダ装置によれば、光送受信機4から送出された送信光がサーキュレータ5を通過する際に反射されて発生する戻り光が受信されるまでの時間遅れΔTに基づいてレーザレーダ装置の内部の電気回路の電気的遅延量を求めるように構成したので、特別なハードウェアを必要としない簡単な構成によって、電気的遅延量の測定を行うことができる。従って、試験段階で予め電気的遅延量を測定する必要はないので、試験が簡単になる。
また、電気的遅延量の測定を、間欠的に実行される通常の目標捜索の空き時間で実行するように構成したので、通常の目標捜索と並行して電気的遅延量の測定を常時行うことができる。その結果、レーザレーダ装置の性能を落とすことなく、経時変化や温度変化などの影響を受けずに、目標までの距離を正確に算出できるので、信頼性を高く維持することができる。また、電気的遅延量の測定は、オペレータによる操作部7からの指示に従って任意のタイミングでも実行できるように構成したので、保守性を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置における信号処理によって得られる目標信号と時間との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置における信号処理によって得られる目標信号とドップラ周波数との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置における故障診断時の信号処理を説明するための図である。 この発明の実施の形態1に係るレーザレーダ装置における電気的遅延量測定時の信号処理を説明するための図である。
符号の説明
1 制御部、2 信号処理器、3 スキャナ制御部、4 光送受信機、5 サーキュレータ、6 スキャナ、7 操作部、8 出力部。

Claims (6)

  1. サーキュレータから送られてくる送信光を空中に放射し、該放射した送信光の反射光を受信して受信光として前記サーキュレータに送るスキャナと、
    送信光を生成してサーキュレータに送るとともに、前記サーキュレータから送られてくる受信光と前記送信光が前記サーキュレータを通過する際に反射されて発生する戻り光とに基づき受信ビデオ信号を生成する光送受信機と、
    前記光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号に前記戻り光の信号が含まれるかどうかによってレーダ送受信機能の故障の有無を判定する故障診断を実行する信号処理器
    とを備えたレーザレーダ装置。
  2. 信号処理器は、光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号に含まれる受信光の信号に基づき目標捜索を間欠的に実行し、該目標捜索を実行していない時間に故障診断を実行することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  3. 故障診断の実行を指示する操作部を備え、
    信号処理器は、前記操作部の操作に応答して故障診断を実行することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  4. サーキュレータから送られてくる送信光を空中に放射し、該放射した送信光の反射光を受信して受信光として前記サーキュレータに送るスキャナと、
    送信光を生成してサーキュレータに送るとともに、前記サーキュレータから送られてくる受信光と前記送信光が前記サーキュレータを通過する際に反射されて発生する戻り光とに基づき受信ビデオ信号を生成する光送受信機と、
    前記光送受信機に対して送信光の生成を指示してから、該光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号中に戻り光の信号が検出されるまでの時間を求めて電気的遅延量とし、前記光送受信機から送られてくる受信ビデオ信号中に含まれる受信光の信号を前記電気的遅延量に基づいて補正した後に、目標捜索を実行する信号処理器
    を備えたレーザレーダ装置。
  5. 信号処理器は、目標捜索を間欠的に実行し、該目標捜索を実行していない時間に電気的遅延量を求めることを特徴とする請求項4記載のレーザレーダ装置。
  6. 故障診断の実行を指示する操作部を備え、
    信号処理器は、前記操作部の操作に応答して電気的遅延量を求めることを特徴とする請求項4記載のレーザレーダ装置。
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