JP2006258337A - 加熱調理器 - Google Patents

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Takeshi Inada
剛士 稲田
Izumi Yamaura
泉 山浦
Hajime Miyata
肇 宮田
Kunikazu Kuchino
邦和 口野
Ikuko Tanaka
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Abstract

【課題】調理性能の低下や、調理室の内壁が汚れたりすることない加熱調理器を提供する。
【解決手段】被調理物3を載せた焼き網6を載せる受皿7を収納する調理室2と、空気を加熱する加熱手段を有する加熱室9と調理室2を連通する吹き出し孔14及び吸い込み孔15と、調理室2の空気を吸い込み孔15から吸引し、吹き出し孔14から調理室2内に吹き出して調理室2の空気を循環させる送風手段11とを備え、受皿7の底部7aの一部に水溜め部17を設けたもので、高温空気に晒される受皿7が水溜め部17の水により冷却され、油脂が気化する温度以上にならないので、被調理物3の油脂が受皿7に滴下しても、被調理物3の調理性能を低下させる油煙や、汚れの原因となる油脂の飛び散りを防止し、また水溜め部17が受皿7の底部7aの一部にだけ配置されているので、高温空気が水により大幅に冷却されず、被調理物3の下側部分の調理性能が低下することがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭で魚、肉等の被調理物を加熱調理する加熱調理器に関するものである。
従来の、この種の加熱調理器について図11を用いて説明する。
図11において、従来の加熱調理器1の調理室2内に、主に輻射熱により被調理物3を上方から加熱調理する第一の加熱手段4と、主に輻射熱により被調理物3を下方から加熱調理する第二の加熱手段5を有しており、被調理物3は、被調理物3を載せる焼き網6および焼き網6を載せる受皿7と共に、調理室2内に収納されるものである。また、扉8は、調理室2の前面開口部2bを覆うものである。
次に、被調理物3を調理する方法について説明する。
まず、使用者は、焼き網6に被調理物3を載せて焼き網6を受皿7に載せ、扉8とともに受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
調理工程が開始すると、調理室2内にある第一の加熱手段4または第二の加熱手段5が通電される。被調理物3が調理室2内の所定の位置に収納されると、第一の加熱手段4は被調理物3の上方に、また第二の加熱手段5は被調理物3の下方に配置されるので、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5が通電されることにより、被調理物3は、主に第一の加熱手段4または第二の加熱手段5の輻射熱により加熱されることになる。
そうして、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5が被調理物3を所定時間加熱することにより、被調理物3は加熱調理されることになる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、図11に示される加熱調理器1は、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5の輻射熱を利用して被調理物3を加熱調理する構成であるが、輻射熱は第一の加熱手段4または第二の加熱手段5と被調理物3との距離の4乗に反比例して熱が被調理物3に届きにくくなるため、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5の近傍にある部分と少し離れたところにある部分とでは被調理物3の焼け方が違ってくる、すなわち焼きムラが生じるという問題がある(例えば、被調理物3の、第一の加熱手段4の垂直下方にある部分はよく焼けるが、斜め下方にある部分は焼けにくくなる等)。
また、第一の加熱手段4および第二の加熱手段5は、調理室2内で剥き出しであるため、魚や肉等、加熱すると油脂等が出てくる被調理物3を加熱調理した時に、被調理物3から油脂が流れ落ちて第二の加熱手段5に付着したり、油脂が被調理物3からはじけ飛んで第一の加熱手段4に付着したりする。このとき、第一の加熱手段4および第二の加熱手段5は、一般に400℃以上の高温状態であるため、第一の加熱手段4または第二の加熱手段5に付着した油脂は燃えてしまう、すなわち、発火現象が生じてしまう(油脂は約350℃以上で発火するため)。そして、油脂の発火により被調理物3の一部または全部が燃えてしまって被調理物3の調理性能が低下してしまうという問題があった。
このような問題を解決する加熱調理器として、図12に示されるようなものがある(例えば、特許文献2参照)。
図12において、加熱調理器1には、調理室2とは別に、加熱手段10および送風手段11を有した加熱室9が設けられており、通風孔12を介して調理室2と加熱室9とが連通されている。そして、調理工程では、加熱手段10および送風手段11を動作させることにより、加熱手段10により加熱された加熱室9内の高温の空気が、通風孔12から調理室2内へ送り込まれ、被調理物3を加熱するものである。すなわち、加熱室9内で高温に加熱された空気を調理室2内へ送り込んで被調理物3を加熱調理するものである。
このように、加熱手段10が加熱室9内に配置され、調理室2内には加熱手段10がないので、魚や肉等加熱すると油脂等が出てくる被調理物3を加熱調理しても、油脂等は加熱手段10に接触することがなく、それゆえ、調理室2内で発火が生じるのを防止することができ、発火により被調理物3の調理性能が低下するという問題を低減することができる。
特許第2795974号公報 特開2000−329351号公報
しかしながら、図12に示されるような従来の加熱調理器1の構成では、以下の課題がある。
図12に示す加熱調理器1は、魚や肉等の被調理物3を空気で調理するために、加熱手段10により、例えば約300℃に加熱された高温の空気が加熱室9から調理室2内に供給されるが、調理室2内に送り込まれた空気は、被調理物3を加熱するだけでなく、焼き網6や受皿7等も加熱することになる。
そのため、受皿7は、約180℃以上の高温になってしまい、調理工程中に魚や肉等の被調理物3から出てきた油脂が高温の受皿7に滴下すると、油脂が気化して油煙が発生してしまったり(油脂は、約180℃以上になると気化するため)、油脂が受皿7で飛びはねて被調理物3や調理室2の内壁2aおよび扉8の内壁8aに付着してしまったりする(水が沸騰すると周囲に水滴が飛びはねるのと同様に、油脂も気化温度に近づくと飛びはねるため)。
油煙が発生すると、調理室2および加熱室9内が油煙で充満し、被調理物3や、調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8aに付着し、被調理物3の味が油臭い味になってしまって被調理物3の調理性能が低下してしまうという課題があった。また、調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8aが油で汚れてしまって調理室2や加熱室9や扉8が不衛生になってしまうという課題があった。
また、油脂が受皿7から飛びはねて被調理物3や調理室2の内壁2aおよび扉8の内壁8aに付着する場合も、被調理物3の調理性能が低下してしまったり、調理室2の内壁2aおよび扉8の内壁8aが付着した油脂で不衛生になってしまったりするという同じ課題を有していた。
また、調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8aが油で汚れると加熱調理器1内が油臭くなり、使用者に不快感を与えたり、また、菌やゴキブリ等の虫等が繁殖したりする原因となるものである。
油煙が発生したり、油脂が受皿7から飛びはねるのを低減する手段として、図13に示すように、調理工程時に、受皿7に水を供給して受皿7を冷却する方法があるが、この方法では、受皿7全体に水があるため、被調理物3の下側を焼くための加熱室9からの高温の空気が受皿7内にある広い面積の水と接触するため、高温の空気が持つ熱エネルギーが水の温度を上昇させるのに使用されてしまい、その結果、高温の空気が所定温度よりも低温度になってしまって、被調理物3の下側部分が焼けず、調理性能が低下してしまうという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、油煙が発生したり油脂が受皿から飛びはねたりすることにより、油が被調理物に付着して被調理物の調理性能が低下したり、加熱調理器の内壁が汚れて不衛生になったり、また被調理物を加熱調理するための高温の空気の温度が低くなってしまって被調理物の調理性能が低下するのを防止できる加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、被調理物を載せる調理物台と、前記調理物台を載せる受皿と、前記調理物台および前記受皿を収納する調理室と、空気を加熱する加熱手段を有した加熱室と、前記加熱室と前記調理室を連通する吹き出し孔及び吸い込み孔と、前記調理室内の空気を前記吸い込み孔から前記加熱室内に吸引し、前記吹き出し孔から前記調理室内に吹き出して前記調理室内の空気を循環させる送風手段とを備え、前記受皿の底部の一部に水を溜める水溜め部を設けたもので、加熱室から調理室内へ送り込まれる高温の空気が、直接被調理物の上側部分を加熱するだけでなく、受皿にも送り込まれて受皿の底部に衝突した後で被調理物の下側部分を加熱する場合でも、受皿の底部は、水溜め部の水により冷却されて、受皿の温度が油脂が気化する温度以上まで上昇するのを防止することができるので、調理工程時の高温の空気により加熱された被調理物からの油脂が受皿に滴下しても、油脂が油煙になって被調理物に付着して被調理物の調理性能を低下させたり、油脂が受皿から飛びはねて被調理物や、調理室の内壁等に付着して被調理物の調理性能を低下させたり、調理室の内壁、加熱室の内壁等が不衛生になったりするのを防止することができる。また、水溜め部は、受皿の底部の一部にだけ配置されているので、被調理物の下側部分を加熱調理する高温の空気と水溜め部内の水の接触面積を小さくすることができ、高温の空気が水溜め部により大幅に冷却されるのを防止することができるので、水溜め部に水が存在しても被調理物の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
本発明の加熱調理器は、加熱室から高温の空気が受皿に送り込まれても、受皿の底部は、水溜め部内の水により冷却されるので、受皿の温度が、油脂が気化する温度以上まで上昇することがなく、被調理物から油脂が受皿に滴下しても、油脂が油煙になったり、油脂が受皿から飛びはねて被調理物や調理室の内壁等に付着したりするのを防止することができ、被調理物の調理性能が低下したり、調理室や加熱室等が汚れてしまって不衛生になったりするのを防止することができる。また、水溜め部は受皿の底部の一部のみに設けられているので、受皿に供給される高温の空気が水溜め部にある水により大幅に冷却されるのを防止し、被調理物の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
第1の発明は、被調理物を載せる調理物台と、前記調理物台を載せる受皿と、前記調理物台および前記受皿を収納する調理室と、空気を加熱する加熱手段を有した加熱室と、前記加熱室と前記調理室を連通する吹き出し孔及び吸い込み孔と、前記調理室内の空気を前記吸い込み孔から前記加熱室内に吸引し、前記吹き出し孔から前記調理室内に吹き出して前記調理室内の空気を循環させる送風手段とを備え、前記受皿の底部の一部に水を溜める水溜め部を設けたもので、加熱室から調理室内へ送り込まれる高温の空気が、直接被調理物の上側部分を加熱するだけでなく、受皿にも送り込まれて受皿の底部に衝突した後で被調理物の下側部分を加熱する場合でも、受皿の底部は、水溜め部の水により冷却されて、受皿の温度が油脂が気化する温度以上まで上昇するのを防止することができるので、調理工程時の高温の空気により加熱された被調理物からの油脂が受皿に滴下しても、油脂が油煙になって被調理物に付着して被調理物の調理性能を低下させたり、油脂が受皿から飛びはねて被調理物や、調理室の内壁等に付着して被調理物の調理性能を低下させたり、調理室の内壁、加熱室の内壁等が不衛生になったりするのを防止することができる。また、水溜め部は、受皿の底部の一部にだけ配置されているので、被調理物の下側部分を加熱調理する高温の空気と水溜め部内の水の接触面積を小さくすることができ、高温の空気が水溜め部により大幅に冷却されるのを防止することができるので、水溜め部に水が存在しても被調理物の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の受皿の底外周部の近傍に水溜め部を配置したもので、受皿の底部は水溜め部の水により冷却されるので、調理工程中の高温の空気により加熱された被調理物からの油脂が受皿に滴下しても、油煙が発生したり油脂が受皿から飛びはねたりして、被調理物に付着して被調理物の調理性能が低下したり、調理室や加熱室の内壁等に付着して調理室や加熱室が不衛生になったりするのを防止することができるとともに、水溜め部の位置が、受皿の底部の中心部から最も遠く、且つ高温の空気が流れにくい位置になるので、被調理物の下側部分を加熱調理するための高温の空気が、水溜め部内の水と接触する機会をより低減することができ、高温の空気の温度が低下するのを防止することができるので、被調理物の下側部分の調理性能が低下するのを確実に防止することができる。
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の水溜め部に水を供給する給水手段を設けたもので、調理工程中に受皿を冷却するための水を調理室外に配置された給水手段内に収納することができ、且つ受皿を冷却したい時に給水手段により水を水溜め部に供給して受皿の底部を冷却することができるので、受皿を冷却するための水が、受皿に供給されるまで加熱室から送風される高温の空気に晒されて高温になるのを防止することができる。それゆえ、より低温度の水で受皿を冷却することができるので、受皿の温度を油脂が気化する温度よりも低くすることができ、受皿に油脂が滴下した時に、油煙になったり、油脂が受皿から飛びはねて被調理物や調理室の内壁等に付着したりするのをより確実に防止することができる。したがって、油煙や油脂の付着により、被調理物の調理性能が低下したり、調理室の内壁や加熱室の内壁等が不衛生になってしまったりするのをより確実に防止することができる。また、給水手段により水溜め部に所定量の水を正確に供給することができるので、受皿の底部全体に水が供給されて、加熱室から送り込まれる高温の空気の温度が低くなり、被調理物の下側部分の調理性能が低下してしまうことがない。
第4の発明は、特に、第2又は第3の発明の水溜め部が受皿の底部の中心部よりも下方に位置するように前記底部を傾斜させたもので、受皿に滴下した油脂が、傾斜した底部により、底外周部にある水溜め部に導かれ、水溜め部内の水で冷却されると共に、油脂が受皿の底部に存在して高温の空気により直接加熱されてしまうのを防止することができ、油脂が受皿の底部で油煙となったり飛びはねて被調理物に付着したりするのをより確実に防止することができる。
したがって、被調理物の下側部分を加熱調理するための高温の空気の温度が低下して、被調理物の下側の調理性能が低下するのをより確実に防止することができるとともに、油煙や油脂が被調理物に付着して被調理物の調理性能が低下したり、油煙や油脂が調理室の内壁、加熱室の内壁等に付着して調理室や加熱室が不衛生になったりするのをより確実に防止することができる。
さらに、受皿に滴下した油脂が水溜め部内の水と混合するので、調理工程終了後に、水溜め部内に移動した油脂は水とともに捨てることができ、受皿に付着する油脂の量を低減することができる。それゆえ、受皿の洗浄をより簡易にすることができ、加熱調理器のお手入れ性を向上させることができる。
第5の発明は、特に、第4の発明の給水手段は、受皿の中心部近傍に水を供給するもので、供給された水は、受皿の中心部近傍から水溜め部に流れ落ちるので、受皿の底部全体に行き渡ることができ、受皿の底部全体を冷却することができる。それゆえ、調理工程中に被調理物から油脂が受皿の底部のどの位置に滴下しても、油煙が発生したり油脂が飛びはねたりするのを防止することができるので、油煙や油脂の付着により、被調理物の調理性能が低下したり、調理室の内壁や加熱室の内壁等が汚れてしまって不衛生になったりするのをさらに確実に防止することができる。また、受皿の中心部近傍に供給された水は水溜め部内に流れていくので、受皿の底部には水が存在していない状態にすることができる。それゆえ、被調理物の下側部分を加熱調理するための高温の空気の温度が低下し、被調理物の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明の給水手段は、調理工程終了後に受皿に水を供給するもので、第5の発明の効果に加え、調理工程終了後に受皿に残っている油脂を水溜め部に流し込むことができるので、受皿に付着する油脂の量をより一層低減することができ、受皿の洗浄をさらに一層容易にすることができる。
第7の発明は、特に、第4〜6のいずれか一つの発明の給水手段は、受皿が所定温度以上になったときに水を供給するもので、例えば、受皿の温度が、水が滴下すると瞬時に蒸気に状態変化する温度になった時に、受皿に水を供給するようにすれば、水が蒸気となって、調理室に供給され、さらに高温の空気と共に、送風手段により加熱室へ送り込まれて加熱され、高温の蒸気となって再び調理室に送り込まれて被調理物に供給されるので、高温の蒸気を与えながら被調理物を加熱することができ、被調理物を加熱手段により加熱された空気のみで加熱調理された場合よりも水分の多い調理状態にすることができる。
また、調理工程中に給水手段により受皿に水を供給することにより、調理工程中は、受皿の温度は、油脂が気化する温度よりも低い温度で推移するので、被調理物から受皿に油脂が滴下しても、油煙が発生したり油脂が受皿から飛びはねたりするのを確実に防止し、油煙や油脂の付着により、被調理物の調理性能が低下したり、調理室の内壁や加熱室の内壁等が汚れてしまって不衛生になるのを防止することができると共に、蒸気を発生させる手段を別途設けることなく、被調理物を使用者の好みに応じた水分状態で加熱調理することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器1の縦断面図、図2は、同加熱調理器の調理工程での調理室内の空気および受皿の温度変化を示す図である。なお、従来例と同一部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
図1において、加熱調理器1は、所定の位置に収納された被調理物3を加熱して調理する調理室2を備えている。被調理物3は、被調理物3を載せる調理物台となる焼き網6および焼き網6を載せる受皿7とともに、調理室2内に収納される。また、受皿7は、扉8と連動して動作し、受皿7が調理室2内に収納されると、扉8が、調理室2の前面開口部2bを覆うように構成されている。
調理室2とは別に設けられる加熱室9は、加熱室9内の空気を加熱する加熱手段10(本実施の形態では、空気を高温に加熱するのに効率の良い放熱フィンを備えたヒータで構成されているが、加熱手段10は、加熱室9内の空気を所定温度(例えば約300℃以上)に加熱できるものであればよい)と、加熱手段10が加熱した空気を調理室2内へ送り込む送風手段11を有しており、調理室2と加熱室9は吹き出し孔14と吸い込み孔15により連通されている。
それゆえ、送風手段11を動作させると、送風手段11は、吸い込み孔15から調理室2内の空気を加熱室9内に吸い込み加熱手段に送り、加熱手段10で加熱された空気を、吹き出し孔14から調理室2内に送り込むことができる。
また、吸い込み孔15と送風手段11との間の加熱室9には、加熱室9と加熱調理器1の外部とを連通する排気経路16の一端が接続されている。
受皿7の底部7aの一部に、図1に示すように、水溜め部17が設けられている。
使用者は、この水溜め部17に所定量の水を供給した後に、被調理物3および受皿7を調理室2に収納することにより、受皿7の底部7aの、水溜め部17にだけ水が存在し、その他の部分には水が存在しない状態になる。
次に、上記構成における加熱調理器の動作、作用について説明する。
使用者が、まず焼き網6に被調理物3を載せて、焼き網6を受皿7に載せ、扉8とともに受皿7を調理室2内に収納する。その後、調理開始ボタン(図示せず)を押すと、被調理物3を加熱する調理工程が開始する。
調理工程が開始すると、加熱室9内にある加熱手段10が通電され、加熱室9内の空気が加熱手段10により加熱される。
そして、図2に示すように、加熱室9内の空気の温度T1が所定温度Ta(例えば約300℃以上)になると、送風手段11に通電され、送風手段11が、調理室2内の空気を吸い込み孔15から加熱室9内に吸い込み、加熱手段10へ送風する。そして、加熱手段10により加熱された空気は、吹き出し孔14を介して調理室2へ送り込まれ、被調理物3を加熱し、再び吸い込み孔15から加熱室9内に吸引される。
このように、調理工程においては、調理室2内の空気は、吸い込み孔15、加熱室9、吹き出し孔14、再び調理室2へと移動して、循環を繰り返すものである。
それゆえ、加熱手段10により所定温度Taまで加熱された空気を調理室2内へ供給することができるので、調理室2内の空気の温度T2は、図2に示すように推移し、調理室2内に収納された被調理物3が加熱されることになる。
この調理工程において、送風手段11が、加熱手段10で加熱された加熱室9内の空気を調理室2内へ送り込むことにより、加熱室9および調理室2内の空気は加熱されて体積膨張していくことになるが、排気経路16の一端が、送風手段11と吸い込み孔15との間の加熱室9に接続されているので、体積膨張した空気は、図1の矢印に示すように、排気経路16を介して加熱調理器1の外に排出されることになる。
また、加熱室9から調理室2内へ送り込まれる高温の空気は、被調理物3の上側部分を直接加熱調理するとともに、図1の矢印に示すように、受皿7にも送り込まれて受皿7に衝突した後、被調理物3の下側部分を加熱調理するが、その際、従来の受皿7の場合、その温度は、図2において、「T4」で示されるように高温になっていた。
そのため、被調理物3が油脂等を多く含む魚や肉等の場合、調理工程中の高温の空気により加熱された被調理物3から油脂が出てきて受皿7に滴下した時に、受皿7の温度が、油脂が気化する温度Tb(約180℃以上)以上の場合、受皿7に滴下した油脂は油煙となって調理室2や加熱室9内に充満したり、油脂が受皿7から飛びはねて被調理物3や調理室2の内壁2aおよび扉8の内壁8aに付着したりするが、本実施の形態では、受皿7が、その底部7aの一部に設けた水溜め部17内の水により冷却されているので、受皿7の温度T3は、図2に示すように、高温の空気により油脂が気化する温度Tbまで上昇することがない。それゆえ、受皿7に滴下した油脂が油煙になったり、受皿7から飛びはねたりするのを防止することができる。
同時に、受皿7の底部7aに設けた水溜め部17は、図1に示すように、受皿7の底部7a全体に配置されているのではなく、受皿7の底部7aの一部にだけ配置されているので、受皿7の底部7a全体に供給されて被調理物3の下側部分を加熱調理する高温の空気と水溜め部17内の水との接触面積が小さくなり、高温の空気が、水溜め部17内の水により冷却される度合を低減することができる。従って、水溜め部17に水が存在しても被調理物3の下側部分の調理性能が低下することがない。
被調理物3が所定時間加熱されると、調理工程が終了する。そして、使用者は、扉8と共に受皿7を調理室2から引き出すことにより、加熱調理された被調理物3を取り出すことができる。
なお、上記実施の形態における調理工程では、加熱手段10により加熱室9内の空気が所定温度Taに加熱されると送風手段11が動作開始するようにしたが、被調理物3を所定の調理性能に加熱調理することができるのであれば、加熱室9内の空気が所定温度Taに達する前から送風手段11を動作させてもよい(例えば、調理工程開始時から、加熱手段10と送風手段11の両方を同時に動作させる等)。
このように本実施の形態によれば、受皿7の底部7aの一部に水溜め部17を設け、水溜め部17に水を供給してから被調理物3および受皿7を調理室2に収納して加熱調理することにより、加熱室9から調理室2内へ送り込まれる高温の空気が直接被調理物3の上側部分を加熱するだけでなく、受皿7にも送り込まれて受皿7の底部7aに衝突した後で被調理物3の下側部分を加熱する場合でも、受皿7の底部7aは水溜め部17の水により冷却されるので、水溜め部17を設けた受皿7の温度T3は、図2に示すように、受皿7の底部7aが、油脂が気化する温度Tb(約180℃)以上まで上昇するのを防止することができる。
それゆえ、被調理物3が油脂を多く含む魚や肉等で、調理工程中の高温の空気により加熱され油脂が出てきて受皿7に滴下しても、油脂が受皿7により加熱されて油煙になったり、油脂の温度が気化温度(約180℃以上)に近づいて、油脂が受皿7から飛びはねて被調理物3、調理室2の内壁2a、扉8の内壁8aなどに付着したりするのを防止することができる。
同時に、受皿7の底部7aに設けた水溜め部17は、受皿7の底部7a全体に配置されているのではなく、受皿7の底部7aの一部にだけ配置されているので、受皿7の底部7a全体に供給されて被調理物3の下側部分を加熱調理する高温の空気と水との接触面積を小さくすることができ、高温の空気が水溜め部17内の水により冷却される度合が低減される。そのため、水溜め部17に水が存在しても被調理物3の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
したがって、油煙や油脂が被調理物3に付着して被調理物3の調理性能が低下したり、油煙や油脂が調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8aに付着して、調理室2、加熱室9および扉8が汚れてしまって不衛生になったり、被調理物3の下側部分を加熱調理するための高温の空気の温度が低下して、被調理物3の下側部分の調理性能が低下してしまったりするのを防止することができる。
また、図3に示すように、水溜め部17を、受皿7の底部7aの底外周部7bに設けるようにすれば、水溜め部17が、受皿7の底部7aの中心部7cから最も遠く、且つ高温の空気が流れにくい位置になるので、被調理物3の下側部分を加熱調理するための高温の空気が、水溜め部17内の水と接触する機会をより低減することができ、高温の空気の温度T2が大きく低下するのを防止することができる。それゆえ、被調理物3の下側部分の調理性能が低下するのをより確実に防止することができる。
図4は、受皿7の他の例を示すもので、水溜め部17が受皿7の底部7aの中心部7cよりも下方に位置するように、受皿7の底部7aを傾斜させたもので、受皿7のあちこちに滴下した油脂Qを水溜め部17に導くことができる。それゆえ、油脂Qを水溜め部17内の水で冷却することができるとともに、油脂Qを受皿7の底面7aの底外周部7bに導くことができるので、油脂Qが受皿7の底部7aに存在して高温の空気により直接加熱されてしまうのを防止し、油脂Qが受皿7の底面7aで油煙となったり飛びはねて被調理物3に付着したりするのをより確実に防止することができる。
したがって、被調理物3の下側部分を加熱調理するための高温の空気の温度T2が低下してしまって被調理物3の下側の調理性能が低下するのをより防止することができるとともに、油煙や油脂Qが被調理物3に付着してしまって被調理物3の調理性能が低下したり、油煙や油脂Qが調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8aに付着して、調理室2、加熱室9および扉8が汚れてしまって不衛生になったりするのをより防止することができる。
さらに、受皿7に滴下した油脂Qが水溜め部17内の水と混合するので、調理工程終了後に、水溜め部17内に移動した油脂Qは水と共に捨てることができ、受皿7に付着する油脂Qの量を低減し、受皿7の洗浄をより容易にすることができ、加熱調理器1のお手入れ性を向上させることができる。
図1、3及び4では、水溜め部17を、受皿7の底部7aの一部を窪ませて形成したが、図5に示すように、受皿7の底部7aの中心部7c近傍が底外周部7bよりも高くなるように傾斜させ、底外周部7bに直接水を溜めて水溜め部17としても良い。このようにすれば、受皿7の加工が容易であると共に、水を供給する場合、受皿7の底部7aのどこに水を供給しても、必ず水が、底外周部7bに流れ落ちて溜まるので、水供給が容易である。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における加熱調理器の縦断面図である。なお、上記第1の実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、図6に示すように、調理室2の外側に配置された水タンク19と、水タンク19内の水を受皿7の底部7aに設けた水溜め部17に供給するポンプ20から構成される給水手段18を設けたもので、調理工程中に、受皿7を冷却するための水を調理室2の外側に配置されている水タンク19内に収納することができ、且つ受皿7を冷却したい時にポンプ20を駆動することにより、水を水溜め部17に供給して受皿7の底部7aを冷却することができるので、加熱室9から送風される高温の空気により受皿7を冷却するための水が加熱されて高温になるのを防止することができる(受皿7を冷却するための水は、水溜め部17に供給されずに外の水タンク19内にある方が室温に近い温度状態であることや、水タンク19から水溜め部17に水が供給されるのが、受皿7の温度T3が油煙が発生する温度近傍になる直前や、被調理物3から油脂が流れ出る直前の方が、水溜め部17に供給されるまでは受皿7を冷却するための水が高温の空気により加熱されないので、より効果的に受皿7の温度T3を低減することができるため)。
それゆえ、より低温度の水で受皿7を冷却することができるので、受皿7の温度T3を油脂が気化する温度(約180℃以上)よりもより一層低くすることができ、受皿7に油脂が滴下して油煙になったり、油脂が受皿7から飛びはねて被調理物3や調理室2の内壁2aや扉8の内壁8aに付着したりするのをより確実に防止することができる。
また、ポンプ20により、水タンク19から水溜め部17に所定量の水を正確に供給することができるので、使用者が手で水を供給して、水溜め部17に水を供給しすぎたり、水が水溜め部17から溢れて、図7に示すように、受皿7の底部7a全体に渡って水が供給され、加熱室9から送り込まれる高温の空気の温度T2が低くなり、被調理物3の下側部分の調理性能が低下してしまうという不具合を、確実に防止することができる。
以上のように、給水手段18により、水溜め部17に所定量の水を正確に供給することにより、油煙や油脂が、被調理物3に付着して被調理物3の調理性能が低下したり、調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9a、扉8の内壁8a等に付着して、調理室2、加熱室9および扉8が汚れて不衛生になったり、被調理物3の下側部分の調理性能が低下するのをより確実に防止することができる。
なお、上記実施の形態では、水タンク19内の水をポンプ20で、水溜め部17に供給するようにしたが、ポンプ20の代わりに、開閉自在の弁(図示せず)を水タンク19の下端或いは下方に設け、弁を開成すると水の自重で水タンク19から水溜め部17へ水を供給する構成としたり、加熱調理器1を給水弁(図示せず)を介して水道と直結し、その給水弁を開閉して水溜め部17に水を供給する等、水溜め部17に水を供給することができる構成であればいかなる構成であってもよい。
また、上記実施の形態では、給水手段18で水を水溜め部17に直接供給するようにしたが、図8に示すように、給水手段18で、水を、受皿7の傾斜させた底部7aの中心部7c近傍に供給するようにすれば、供給された水は、受皿7の中心部7c近傍から水溜め部17に流れ落ちるので、その際、受皿7の底部7a全体に水が一旦行き渡らせることができ、受皿7の底部7a全体を冷却することができる。それゆえ、調理工程中に被調理物3から油脂が受皿7の底部7aの任意の位置に滴下しても油煙が発生したり油脂が飛びはねたりするのをさらに防止することができる。
同時に、受皿7の中心部7c近傍に供給された水は水溜め部17内に流れていくので、受皿7の底部7aに水が存在していない状態にすることができる。それゆえ、被調理物3の下側部分を加熱調理するための高温の空気の温度T2が低下してしまうのを防止し、被調理物3の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
以上のように、給水手段18から受皿7の中心部7c近傍に供給された水は、受皿7全体に行き渡った後に水溜め部17に流れていくことにより、油煙や油脂が被調理物3に付着して被調理物3の調理性能が低下したり、油煙や油脂が調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8aに付着して、調理室2、加熱室9および扉8が汚れてしまって不衛生になったりするのを確実に防止し、且つ被調理物3の下側部分の調理性能が低下するのを防止することができる。
なお、受皿7に油脂Qが滴下しているときに、給水手段18から水を受皿7の中心部7c近傍に供給するようにすれば、受皿7に滴下した油脂Qを、供給した水により水溜め部17に流し込むことができるので、受皿7に付着する油脂Qの量をより低減することができ、受皿7の洗浄をより一層容易にすることができる。
また、調理工程終了直後で、受皿7がまだ暖かい内に、給水手段18から中心部7c近傍に水を供給するようにすれば、調理工程終了後に受皿7に残っている油脂Qを水溜め部17に流し込むことができるので、受皿7に付着する油脂Qの量をより一層低減することができ、受皿7の洗浄を一層容易にすることができるのでよい。
(実施の形態3)
図9は、本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の調理室内及び受皿の温度変化を示す図である。なお、上記実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態は、調理室2内の空気の温度上昇に伴って受皿7の温度T3が、水が滴下すると瞬時に蒸気に状態変化する温度に達したときに、給水手段18で受皿7に水を供給して、蒸気Stを発生させるようにしたものである。
図9に示すように、調理工程開始後の時間t1(加熱室9内の空気が所定温度Taにまで加熱される時間)において、送風手段11が動作すると、所定の温度Taまで加熱された高温の空気が、調理室2内に供給され、調理室2内の温度T2が上昇していくが、このとき、受皿7の温度T3も上昇していく。また、調理室2内の温度T2は、200〜300℃にまで上昇するので、もし受皿7が水などで冷却されていない場合は、受皿7の温度T3も、200〜300℃にまで上昇していくことになる。
そこで、調理工程開始からの時間t2後、すなわち、受皿7の温度T3が、水が滴下すると瞬時に蒸気に状態変化する温度Tc(例えば、170〜200℃)になるときに、給水手段18で、水を受皿7に供給することにより、受皿7に供給された水は、図10に示すように、蒸気Stになり調理室2に供給されていく。
そして、蒸気Stは、送風手段11により、高温の空気と共に調理室2から吸い込み孔15、加熱室9および吹き出し孔14を通過して再び調理室2に送り込まれて、被調理物3に供給されるので、蒸気Stを与えながら被調理物3を加熱することができ、被調理物3を加熱手段10により加熱された空気のみで加熱調理された場合よりも水分の多い調理状態にすることができる。
また、調理工程が開始してからの時間t2後で、給水手段18により受皿7に水を供給することにより、受皿7の温度T3は、図9に示すように推移する、すなわち、油脂が気化する温度Tbよりも低い温度で推移するので、被調理物3から受皿7に油脂が滴下しても、油煙が発生したり油脂が受皿7から飛びはねたりするのをさらに確実に防止することができる。
以上のように、受皿7の温度T3を低温度にして被調理物3や調理室2の内壁2a、加熱室9の内壁9aおよび扉8の内壁8a等に油煙や油脂が付着して汚れてしまうのを防止すると共に、蒸気Stを発生させる手段を別途設けることなく蒸気Stを被調理物3に与えながら、被調理物3を使用者の好みに応じた水分状態に加熱調理することができる(調理工程終了後の被調理物3の水分状態は、給水手段20により受皿7に供給する水の量を変化させることで受皿7から発生する蒸気量が変化するので、被調理物3に与える蒸気量を調整することができるため)。
また、受皿7を蒸気発生手段に兼用することができるので、蒸気発生手段を別途設ける必要がなく、給水手段18だけを備えるだけで蒸気Stを発生させることができるので、加熱調理器を安価に構成できるものである。
また、受皿7の底部7aの一部に水溜め部17を設けずに、受皿7の温度T3が水が滴下すると瞬時に蒸気Stに状態変化する温度Tcになったとき、あるいは温度Tcになった後に、給水手段18から受皿7に水を供給して受皿7から蒸気Stを発生させ、被調理物3に蒸気Stを与えながら加熱調理する構成であってもよい。この場合は、受皿7からの油煙の発生や油脂の飛びはねの防止効果は、受皿7の底部7aの一部に水溜め部17を設けた場合よりも若干低くなる。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、受皿が油脂が気化する温度以上まで加熱されることがないので、調理工程時に、高温の空気により加熱された被調理物からの油脂が受皿に滴下しても油煙が発生せず、又、油脂が受皿から飛びはねて調理室の内壁等に付着することがないので、油煙が被調理物に付着して被調理物の調理性能が低下したり、煙や油脂で加熱調理器の内壁が汚れてしまって不衛生になるのを防止することができるもので、業務用の加熱調理器等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における加熱調理器の横方向から見た縦断面図 同加熱調理器の調理工程での調理室内の空気および受皿の温度変化を示す図 他の例を示す加熱調理器の横方向から見た縦断面図 他の例を示す加熱調理器の横方向から見た縦断面図 他の例を示す加熱調理器の横方向から見た縦断面図 本発明の実施の形態2における加熱調理器の正面方向から見た縦断面図 同加熱調理器の使用例を示す正面方向から見た縦断面図 他の例を示す加熱調理器の正面方向から見た縦断面図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の調理室内の空気および受皿の温度変化を示す図 同加熱調理器の正面方向から見た縦断面図 従来の加熱調理器の縦断面図 従来の他の加熱調理器の縦断面図 同加熱調理器の受皿に水を供給した状態の縦断面図
符号の説明
1 加熱調理器
2 調理室
2a 内壁
3 被調理物
6 焼き網(調理物台)
7 受皿
7a 底部
7b 底外周部
7c 中心部
9 加熱室
10 加熱手段
11 送風手段
14 吹き出し孔
15 吸い込み孔
17 水溜め部
18 給水手段

Claims (7)

  1. 被調理物を載せる調理物台と、前記調理物台を載せる受皿と、前記調理物台および前記受皿を収納する調理室と、空気を加熱する加熱手段を有した加熱室と、前記加熱室と前記調理室を連通する吹き出し孔及び吸い込み孔と、前記調理室内の空気を前記吸い込み孔から前記加熱室内に吸引し、前記吹き出し孔から前記調理室内に吹き出して前記調理室内の空気を循環させる送風手段とを備え、前記受皿の底部の一部に水を溜める水溜め部を設けた加熱調理器。
  2. 受皿の底外周部の近傍に水溜め部を配置した請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 水溜め部に水を供給する給水手段を設けた請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 水溜め部が受皿の底部の中心部よりも下方に位置するように前記底部を傾斜させた請求項2又は3に記載の加熱調理器。
  5. 給水手段は、受皿の中心部近傍に水を供給する請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 給水手段は、調理工程終了後に受皿に水を供給する請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 給水手段は、受皿が所定温度以上になったときに水を供給する請求項4〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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