JP2006258147A - 粘性体ダンパー - Google Patents

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康宏 大竹
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Abstract

【課題】抵抗部材と容器側との相対移動過程において粘性体のせん断抵抗力を変化させることができ、しかも、それを簡素な構造で実現することができる粘性体ダンパーを提供する。
【解決手段】抵抗部材4と容器2側との相対移動過程で、抵抗部材4と容器2側との間の粘性体3の厚さ寸法、及び/又は、抵抗部材4と容器2側とによる粘性体3のせん断面積が変化するようになされてている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粘性体ダンパーに関する。
浅底の容器に入れた粘性体に抵抗板を接触状態に配置し、抵抗板と容器内の底面との相対移動で生じる粘性体のせん断抵抗力により振動を減衰するようになされた粘性体ダンパーは、従来より知られている。
しかしながら、従来の粘性体ダンパーは、抵抗板と容器の相対移動過程において粘性体のせん断抵抗力が一定であり、そのため、例えば、一つの粘性体ダンパーで、振幅の異なる複数種類の揺れをそれぞれ効果的に減衰することなどが難しいという問題があった。
本発明は、例えば上記のような問題点に鑑み、抵抗部材と容器側との相対移動過程において粘性体のせん断抵抗力を変化させることができ、しかも、それを簡素な構造で実現することができる粘性体ダンパーを提供することを課題とする。
上記の課題は、容器と、容器に収容された粘性体と、粘性体に接触状態に設置された抵抗部材とが備えられ、抵抗部材と容器側との間の粘性体を、抵抗部材と容器側の相対移動によってせん断変形させ、そのせん断抵抗力で抵抗部材と容器側の相対移動を抑制するようになされた粘性体ダンパーにおいて、
抵抗部材と容器側との相対移動過程で、抵抗部材と容器側との間の粘性体の厚さ寸法、及び/又は、抵抗部材と容器側とによる粘性体のせん断面積が変化するようになされていることを特徴とする粘性体ダンパーによって解決される。
この粘性体ダンパーでは、抵抗部材と容器側との間の粘性体の厚さ寸法が大きいと、該粘性体のせん断抵抗力は小さく、該厚さ寸法が小さくなると、該粘性体のせん断抵抗力が大きくなるという性質、また、抵抗部材と容器側とによる粘性体のせん断面積が小さいと、該粘性体のせん断抵抗力は小さく、該せん断面積が大きくなると、該粘性体のせん断抵抗力が大きくなるという性質を利用し、抵抗部材と容器側との相対移動過程で、抵抗部材と容器側との間の粘性体の厚さ寸法、及び/又は、抵抗部材と容器側とによる粘性体のせん断面積が変化するようになされているので、抵抗部材と容器側との相対移動過程において粘性体のせん断抵抗力を変化させることができる。
しかも、抵抗部材と容器側との相対移動過程で、抵抗部材と容器側との間の粘性体の厚さ寸法、及び/又は、抵抗部材と容器側とによる粘性体のせん断面積が変化するようにしただけのものであるから、それを簡素な構造で実現することができる。
本発明の粘性体ダンパーは、以上のとおりのものであるから、抵抗部材と容器側との相対移動過程において粘性体のせん断抵抗力を変化させることができ、しかも、それを簡素な構造で実現することができる。
次に、本発明の実施最良形態を図面に基づいて説明する。
図1に示す第1実施形態の粘性体ダンパー1は、容器2内にシリコンオイル等の粘性のあるオイルなどからなる粘性体3が収容されると共に、抵抗部材4が該容器2内の粘性体3中に浸漬状態に設置され、水平振動時に、抵抗部材4と容器2とが水平方向に相対移動を行うことができる。
そして、容器2内の底面部は、中央部領域5を挟む左右両側の領域6,6が隆起していて、容器2と抵抗部材4との水平方向の移動過程において、中央部領域5では、抵抗部材4と容器2の底面との間に存在する粘性体3の厚さ寸法d1が大きく、左右両側の領域6,6では、抵抗部材4と容器2の底面との間に存在する粘性体3の厚さ寸法d2が小さくなるように設計されている。
そして、抵抗部材4は、初期待機状態において、容器2の底面部の中央部領域5の上方に位置し、振幅の小さな振動に対しては、該中央部領域5の範囲内において水平方向に往き来する一方、振幅のより大きい振動に対しては、左右の隆起部領域6,6の上方を中央部領域5の上方を経由して水平方向に往き来するようになされており、それによって、小さな振幅の振動時と、より大きな振幅の振動時とで、抵抗部材4と容器2の底面との間に存在する粘性体3の厚さ寸法が変化し、また、振幅の大きな振動において、抵抗部材4が容器2の底面の中央部領域5の上方に位置する時と、左右の隆起部領域6,6の上方に位置している時とで、抵抗部材4と容器2の底面との間に存在する粘性体3の厚さ寸法が変化するようになされている。
上記の粘性体ダンパー1では、振幅の小さな振動時には、抵抗部材4が容器2の底面部の中央部領域5の上方を往き来して、それらの間の粘性体3をせん断変形させ、そのせん断抵抗力によって振動を減衰していくが、抵抗部材4と容器2の底面との間の間隔寸法d1は大きいので、小さなせん断抵抗力でその振動を減衰していく。
これに対し、振幅の大きな振動時には、抵抗部材4が容器2の底面部の左右の隆起部領域6,6の上方を中央部領域5の上方を経由して往き来し、それらの間の粘性体3をせん断変形させ、そのせん断抵抗力によって振動を減衰していくが、抵抗部材4と容器2の底面の左右の隆起部領域6,6との間の間隔寸法d2は小さいので、大きなせん断抵抗力でその振動を減衰していき、また、クッション作用を行っていく。
このように、上記の粘性体ダンパー1によれば、抵抗部材4と容器2との相対移動過程において粘性体3のせん断抵抗力を変化させることができ、しかも、それを、容器2内の底面側の中央部領域5と隆起部領域6,6の組み合わせで抵抗部材4と容器2の底面との間隔寸法を変化させることにより実現するものであるから、簡素な構造での実現が可能である。
図2に示す第2実施形態の粘性体ダンパー1は、容器2内の底面部は平坦で、粘性体3中において、張出し板部7,7が、抵抗部材4の水平な抵抗板部4aよりも上方に位置して、中央部領域を挟む左右両側に、容器2側の部材として容器2に取り付くようにして水平に備えられたものである。
そして、張出し板部7を含む容器2側と抵抗部材4との水平方向の移動過程において、抵抗部材4と容器2の底面との間に存在する粘性体3の厚さ寸法d1は一定で、かつ、中央部領域では、抵抗部材4の抵抗板部4aと張出し板部7,7による粘性体のせん断面積はゼロで、左右両側の領域6,6では、抵抗部材4の抵抗板部4aと張出し板部7,7による粘性体のせん断面積がそれよりも大きくなるように設計されている。
この粘性体ダンパー1では、振幅の小さな振動時には、抵抗部材4の抵抗板部4aが容器2の底面部の中央部領域5の上方を往き来して、それらの間の粘性体3をせん断変形させ、そのせん断抵抗力によって振動を減衰していくが、該中央部領域5では、抵抗部材4の抵抗板部4aと張出し板部7,7による粘性体のせん断面積はゼロであるので、小さなせん断抵抗力でその振動を減衰していく。
これに対し、振幅の大きな振動時には、抵抗部材4の抵抗板部4aが容器2内の左右の張出し板部7,7の下方を中央部領域を経由して往き来し、張出し板部7,7の下方を往き来する際に、せん断面積が大きくなって、抵抗板部4aと張出し板部7との間の粘性体3をせん断変形させ、そのせん断抵抗力によって振動を減衰していき、そのせん断抵抗力に加えて、抵抗板部4aと容器2の底面部との間の粘性体のせん断抵抗力が振幅の小さな振動時と同様に作用して、それら合計の大きなせん断抵抗力によって、その振動を減衰していき、また、クッション作用を行っていく。
このように、上記の粘性体ダンパー1によれば、抵抗部材4と容器2との相対移動過程において粘性体3のせん断抵抗力を変化させることができ、しかも、それを、抵抗部材4の抵抗板部4aと張出し板部7とによるせん断面積を変化させることにより実現するものであるから、簡素な構造での実現が可能である。
図3(イ)に示す第3実施形態は、第1実施形態の変形であり、抵抗部材4と容器2との相対移動過程で、抵抗部材4と容器2内の底面部との間の粘性体の厚さ寸法が3段階以上d1…d4に変化するようになされたもので、せん断抵抗力をスムーズに変化させていくことができる。
図3(ロ)に示す第4実施形態は、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせたものであり、抵抗部材4と容器2側との相対移動過程で、抵抗部材4の抵抗板部4aと容器2内の底面側との間の粘性体の厚さ寸法、及び、抵抗部材4の抵抗板部4a,4aと容器2側の張出し板部7,7とによる粘性体のせん断面積がともに変化するようになされて、該変化によって粘性体3のせん断抵抗力が変化するようになされているものである。
以上に、本発明の実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、本発明では、張出し板部等を含む容器側の形態や、抵抗部材側の形態、粘性体の種類等に制限はなく、種々のものが用いられてよい。また、本発明の粘性体ダンパーは、抵抗部材と容器側との相対移動過程で粘性体のせん断抵抗力が変化するものであればよく、せん断抵抗力の変化の態様は、粘性体ダンパーの適用対象との関係で種々決められてよい。また、本発明では、抵抗部材と容器側とによる粘性体のせん断面積をゼロでなく変化させて、粘性体のせん断抵抗力を変化させるようにしてもよいことはいうまでもない。
図(イ)は第1実施形態の粘性体ダンパーを示す正面図、図(ロ)〜図(ニ)はその作動状態を示す正面図である。 図(イ)は第2実施形態の粘性体ダンパーを示す正面図、図(ロ)〜図(ニ)はその作動状態を示す正面図である。 図(イ)は第3実施形態の粘性体ダンパーを示す正面図、図(ロ)は第4実施形態の粘性体ダンパーを示す正面図である。
符号の説明
1…粘性体ダンパー
2…容器
3…粘性体
4…抵抗部材

Claims (1)

  1. 容器と、容器に収容された粘性体と、粘性体に接触状態に設置された抵抗部材とが備えられ、抵抗部材と容器側との間の粘性体を、抵抗部材と容器側の相対移動によってせん断変形させ、そのせん断抵抗力で抵抗部材と容器側の相対移動を抑制するようになされた粘性体ダンパーにおいて、
    抵抗部材と容器側との相対移動過程で、抵抗部材と容器側との間の粘性体の厚さ寸法、及び/又は、抵抗部材と容器側とによる粘性体のせん断面積が変化するようになされていることを特徴とする粘性体ダンパー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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