JP2006257946A - 油圧式ラッシュアジャスタ - Google Patents

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義行 浦
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Abstract

【課題】 油圧式ラッシュアジャスタを改良することで、構成部品数を減らしてコスト低減、軽量化、生産性向上を図ることにある。
【解決手段】 バルブガイド12に開けた第1オイル孔36と、バルブ13の軸部13aの端部に開口する縦穴38と、この縦穴38に第1オイル孔36を連通させるために軸部13aの外周面から縦穴38に貫通させた第2オイル孔41と、縦穴38に移動自在に嵌合させるとともに縦穴38に開口するオイル溜めとなる中空部43を内部に設けたプランジャ部42とを備え、少なくともバルブ13が閉じているときには、第1オイル孔36と第2オイル孔41とが連通して第1オイル孔36側から中空部43へ供給される油圧によってプランジャ部42をカムに押し当て、バルブ13が開いているときには、第1オイル孔36と第2オイル孔41とを連通しないように配置した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、油圧式ラッシュアジャスタの改良に関するものである。
従来の油圧式ラッシュアジャスタとして、直動形動弁機構を設けたもの(例えば、特許文献1。)及び強制的に吸排気バルブを開閉させる弁強制開閉形動弁機構を設けたもの(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)が知られている。
特開平6−10622号公報 特開昭61−11408号公報 実開平2−14404号公報
特許文献1の図1を以下の11図で説明する。なお、符号は振り直した。
図11は従来の油圧式ラッシュアジャスタを設けた直動形動弁機構を示す第1断面図であり、バルブ201とカム202との間に配置される油圧ラッシュアジャスタは、バケット203と油圧ユニット204とから構成され、油圧ユニット204は、バルブ201の端部に当てるとともにバケット203の内側の円筒部206に移動自在に嵌合させた断面がほぼコ字形状のボディ207と、このボディ207内に移動自在に嵌合させたプランジャ208と、このプランジャ208に開けた油孔211を開閉するチェックボール212と、このチェックボール212を囲むチェックボールケージ213と、このチェックボールケージ213に一端を支持され、他端をチェックボール212に当てたチェックボールスプリング214と、ボディ207とチェックボールケージ213との間に介在させた圧縮コイルスプリング216とを備える。なお、217はバルブスプリングである。
特許文献2の第1図を以下の12図で説明する。なお、符号は振り直した。
図12は従来の油圧式ラッシュアジャスタを設けた弁強制開閉形動弁機構を示す第2断面図であり、動弁機構は、弁221の弁棒222の先端頂部222aに先端部223を当てるとともに基端部224をシリンダヘッド226側の支点で支持したスイングアーム227と、このスイングアーム227を押圧するためにカム軸228に設けた開弁カム231と、シリンダヘッド226側に設けたラッシュアジャスタ237と、軸232にスイング自在に取付けるとともに先端部233を弁棒222の先端頂部222a近くに設けたカラー234に押当て且つ後端部236をシリンダヘッド226側のラッシュアジャスタ237に当てた閉弁ロッカアーム238と、この閉弁ロッカアーム238の後端部236をラッシュアジャスタ237を介して押圧するためにカム軸228に設けた閉弁カム241とからなる。
ラッシュアジャスタ237は、シリンダヘッド226に移動自在に取付けたボデー244と、このボデー244に移動自在に取付けたプランジャ245と、ボデー244内に設けたチェックバルブ機構とからなり、チェックバルブ機構は、弁体となるチェックボールと、このチェックボールを閉弁方向へ付勢するスプリングと、このプリングの一端を支持するとともにチェックボールを収納するケージと、このケージ及びプランジャ245を閉弁カム241側へ付勢するスプリングとで構成される。
特許文献3の第1図を以下の図13で説明する。なお、符号は振り直した。
図13は従来の油圧式ラッシュアジャスタを設けた弁強制開閉形動弁機構を示す第3断面図であり、動弁機構は、バルブ251にリテーナ252を介して連結するとともにシリンダヘッド253に移動自在に取付けたバケット254と、このバケット254内に挿入したカムシャフト255と、バケット254に移動自在に嵌合させるとともにバルブ251とカムシャフト255の開弁用カム256との間に介在させたタペット257と、バケット254の天井部側に移動自在に設けたプランジャ258と、このプランジャ258内に移動自在に嵌合させた隔壁部261と、この隔壁部261に開けた油孔を開閉するチェック弁262とを備え、チェック弁262で高圧油室263と低圧油室264とを分離する。
図11において、油圧ラッシュアジャスタは、ボディ207、プランジャ208、チェックボール212、チェックボールケージ213、チェックボールスプリング214、圧縮コイルスプリング216を含むチェックバルブを備えるため、構成部品数が多く、構造が複雑となり、重量、コストアップを招く。また、組立が容易ではないので、生産性の点でも課題が残る。
図12において、ラッシュアジャスタ237はチェックバルブを備え、このチェックバルブは、チェックボール、チェックボール用のスプリング、ケージ、プランジャ245用のスプリングで構成され、やはり構成部品数が多く、上記と同様の課題がある。
図13においても、バケット254、プランジャ258、隔壁部261、チェック弁262はラッシュアジャスタを構成するが、これらの構成部品数を減らすことができれば、コスト低減、軽量化、生産性向上等が図れる。
本発明の目的は、油圧式ラッシュアジャスタを改良することで、構成部品数を減らしてコスト低減、軽量化、生産性向上を図ることにある。
請求項1に係る発明は、吸排気バルブと、カム又はロッカアームとの間に介在させる油圧式ラッシュアジャスタであって、吸排気バルブを移動自在に支持するバルブガイドに開けた第1オイル孔と、吸排気バルブの軸部端部に開口する縦穴と、この縦穴に第1オイル孔を連通させるために軸部外周面から縦穴に貫通させた第2オイル孔と、縦穴に移動自在に嵌合させるとともに縦穴に開口するオイル溜めとなるリザーバを内部に設けたプランジャとを備え、少なくとも吸排気バルブが閉じているときには、第1オイル孔と第2オイル孔とが連通して第1オイル孔側からリザーバへ供給される油圧によってプランジャをカム又はロッカアームに押し当て、吸排気バルブが開いているときには、第1オイル孔と第2オイル孔とを連通しないように配置したことを特徴とする。
少なくとも吸排気バルブが閉じているときには、第1オイル孔に供給されたオイルは、第2オイル孔から縦穴及びリザーバに流入して油圧を発生させ、吸排気バルブの軸部端部からプランジャを押し出してプランジャをカム又はロッカアームに押し当て、バルブクリアランスを無くす。
また、カム又はロッカアームがプランジャを押し付けると、プランジャと共に縦穴内及びリザーバ内のオイルを介して吸排気バルブの軸部がバルブガイドに対して移動し、第1オイル孔と第2オイル孔とが連通しなくなり、その後は、縦穴及びリザーバ内の高い油圧が維持され、カム又はロッカアームの押圧力によって吸排気バルブが開く。
請求項2に係る発明は、第2オイル孔を、吸排気バルブの軸部外周面に形成した環状溝を介して第1オイル孔と連通させたことを特徴とする。
第1オイル孔に供給したオイルは、環状溝を介して第2オイル孔に流れる。従って、バルブガイドに対して吸排気バルブの軸部が移動するときの第1オイル孔と第2オイル孔とが連通する範囲が広くなる。
請求項1に係る発明では、バルブガイドに開けた第1オイル孔と、吸排気バルブの軸部端部に開口する縦穴と、軸部外周面から縦穴に貫通させた第2オイル孔と、縦穴に移動自在に嵌合させたプランジャとを備えたので、従来のようなチェックバルブが不要なため、油圧式ラッシュアジャスタの構造部品数を削減することができ、低コスト化及び軽量化を図ることができ、更には生産性を向上させることができる。
請求項2に係る発明では、第2オイル孔を環状溝を介して第1オイル孔と連通させたので、吸排気バルブの開閉時の第1オイル孔と第2オイル孔との連通又は遮断の許容範囲を広くすることができ、ラッシュアジャスタの設計自由度を増すことができる。また、第1オイル孔と第2オイル孔との位置決め精度を高める必要がなく、コストを削減することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第1実施形態)を採用した動弁機構の断面図であり、動弁機構10は、内燃機関10Aのシリンダヘッド11に設けたバルブガイド12と、このバルブガイド12に移動自在に挿入したバルブ(吸気バルブ又は排気バルブである。)13と、このバルブ13を閉じる方向に付勢するバルブスプリング14と、バルブ13の端部に設けた本発明のラッシュジャスタ16と、バルブスプリング14の弾性力に抗してラッシュアジャスタ16を介してバルブ13を開閉するためのカムシャフト17とからなる直動形のものである。
ここで、13aはバルブ13の軸部、21は燃焼室、22はバルブシート、23はポート(吸気ポート又は排気ポートである。)、24はオイルポンプ側のオイル通路、26はオイル通路24からバルブガイド12側へ延びるオイル供給通路、27はバルブスプリング14の一端を支持するためにシリンダヘッド11に形成したバルブ支持部、28はラッシュアジャスタ16を構成するボディ35(図2参照)を移動自在に嵌合させるボディガイド穴、32はカムシャフト17に一体に設けたカム、32aはカム32のベース円、32bはベース円32aから径外方に突出させたカムノーズである。
図2は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第1実施形態)を示すバルブ軸部端部側の要部断面図であり、ラッシュアジャスタ16は、シリンダヘッドのオイル供給通路26側からバルブ13の軸部13aの端部側へオイルを供給することで、ラッシュアジャスタ16に含むボディ35をカム32(図1参照)に押付け、バルブクリアランスを常にゼロにする装置であり、オイル供給通路26に連通させるためにバルブガイド12の外周面と内周面とを貫通させた第1オイル孔36と、バルブ13が閉じている(図1の状態である。)ときに第1オイル孔36に連通するようにバルブ13の軸部13aの端部外周面に形成した環状溝37と、軸部13の端部に形成した縦穴38と、この縦穴38及び環状溝37のそれぞれを連通させる第2オイル孔41と、縦穴38内に移動自在に嵌合させたプランジャ部42と、このプランジャ部42内に設けた中空部43と、この中空部43を外部と連通させるオリフィス44,44と、プランジャ部42に一体成形したカップ状のバルブリフタ部46とからなり、プランジャ部42とバルブリフタ部46とでボディ35を構成する。なお、35aはカム32と摺動させるためにボディ35に設けた摺接面、47はバルブスプリング14の他端を支持するためにバルブ13の軸部13aに取付けたスプリングシートである。
以上に述べたラッシュアジャスタ16の作用を次に説明する。
図3(a),(b)は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第1実施形態)の作用を示す作用図である。
(a)はバルブ13の閉弁時の状態を示す。即ち、カム32のベース円32aがボディ35の摺接面35aと摺動しているときは、矢印Aで示すように、オイル供給通路26にオイルが供給され、矢印Bで示すように、オイルはオイル供給通路26から第1オイル孔36、環状溝37及び第2オイル孔41を通って縦穴38内に流入し、縦穴38内及び中空部43内の油圧が高まる。従って、この油圧によりボディ35にカム32を押し付ける押付け力Fが発生し、ボディ35の摺接面35aとカム32のベース円32aとのクリアランスがゼロとなる。中空部43内のオイルは矢印C,Cで示すように、オリフィス44,44からプランジャ部42の外部にわずかに流出するだけなので、縦穴38内及び中空部43内が所定の油圧にほぼ保たれる。
上記の押付け力Fは、バルブスプリング14によるバルブ13を閉じる弾性力よりも小さい。
(b)はバルブ13の開弁時の状態を示す。即ち、カム32のカムノーズ32bがボディ35の摺接面35aと摺動しているときは、カムノーズ32bによる押圧力によってボディ35が白抜き矢印で示すように移動し、縦穴38内及び中空部43内のオイルを介してバルブ13の軸部13aが同じ方向へ移動するため、バルブガイド12の第1オイル孔36に対して軸部13aの環状溝37が移動して、第1オイル孔36と環状溝37とが連通しなくなり、縦穴38内にオイルが供給されなくなるが、縦穴38内及び中空部43内のオイルは矢印D,Dで示すようにオリフィス44,44からわずかに漏れるだけなので、縦穴38及び中空部43は高圧にほぼ保たれ、バルブスプリング14の弾性力に抗してカム32による押圧力をボディ35から軸部13aに伝えることができ、バルブ13を開くことができる。
以上の図1及び図2で説明したように、本発明は第1に、吸排気バルブとしてのバルブ13と、カム32との間に介在させる油圧式ラッシュアジャスタ16であって、バルブ13を移動自在に支持するバルブガイド12に開けた第1オイル孔36と、バルブ13の軸部13aの端部に開口する縦穴38と、この縦穴38に第1オイル孔36を連通させるために軸部13aの外周面から縦穴38に貫通させた第2オイル孔41と、縦穴38に移動自在に嵌合させるとともに縦穴38に開口するオイル溜めとなるリザーバとしての中空部43を内部に設けたプランジャ部42とを備え、少なくともバルブ13が閉じているときには、第1オイル孔36と第2オイル孔41とが連通して第1オイル孔36側から中空部43へ供給される油圧によってプランジャ部42をカム32に押し当て、バルブ13が開いているときには、第1オイル孔36と第2オイル孔41とを連通しないように配置したことを特徴とする。
バルブガイド12に開けた第1オイル孔36と、バルブ13の軸部13aの端部に開口する縦穴38と、軸部13aの外周面から縦穴38に貫通させた第2オイル孔41と、縦穴38に移動自在に嵌合させたプランジャ部42とを備えたので、従来のようなチェックバルブが不要なため、油圧式ラッシュアジャスタ16の構造部品数を削減することができ、低コスト化及び軽量化を図ることができ、更には生産性を向上させることができる。
本発明は第2に、第2オイル孔41を、バルブ13の軸部13aの外周面に形成した環状溝37を介して第1オイル孔36と連通させたことを特徴とする。
第2オイル孔41を環状溝37を介して第1オイル孔36と連通させたので、バルブ13の開閉時の第1オイル孔36と第2オイル孔41との連通又は遮断の許容範囲を広くすることができ、ラッシュアジャスタ16の設計自由度を増すことができる。また、第1オイル孔36と第2オイル孔41との位置決め精度を高める必要がなく、コストを削減することができる。
図4は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第2実施形態)を採用した動弁機構の断面図であり、図1に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
動弁機構50は、バルブガイド12と、バルブ13と、バルブスプリング14と、バルブ13の端部に設けた本発明のラッシュジャスタ51と、シリンダヘッド11に取付けたロッカシャフト52と、このロッカシャフト52にスイング自在に取付けて一端に設けたボルト53をラッシュアジャスタ51に押し付けるロッカアーム54と、ロッカアーム54の他端を駆動させるカムシャフト17とからなるロッカアーム形のものである。
図5は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第2実施形態)を示すバルブ軸部端部側の要部断面図であり、ラッシュアジャスタ51は、第1オイル孔36と、環状溝37と、縦穴38と、第2オイル孔41と、プランジャ部42と、中空部43と、オリフィス44,44とからなり、プランジャ部42の端部42aにロッカアーム側のボルト53(図4参照)を当てる。
図6は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第3実施形態)を採用した動弁機構の断面図であり、図1に示した第1実施形態と同一構成については同一符号を付け、詳細説明は省略する。
動弁機構60は、バルブガイド12と、このバルブガイド12に移動自在に挿入したバルブ(吸気バルブ又は排気バルブである。)61と、このバルブ61の端部に設けた本発明のラッシュジャスタ62と、このラッシュアジャスタ62を介してバルブ61を開閉するためのカムシャフト63とからなる弁強制開閉形のものである。
カムシャフト63は、バルブ61を開けるための開弁カム66と、バルブ61を閉じるための閉弁カム67とを備え、ラッシュアジャスタ62は、開弁カム66に摺接(即ち、外接)する開弁用摺動面71と、閉弁カム67に摺接(即ち、内接)する閉弁用摺動面72とを備える。なお、66aは開弁カム66のベース円、66bは開弁カム66のカムノーズ、67aは閉弁カム67のベース円、67bは閉弁カム67のベース円67aよりも径外方に位置するカム大径部である。
図7は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第3実施形態)を示すバルブ軸部端部側の要部断面図であり、ラッシュアジャスタ62は、第1オイル孔36と、バルブ61が閉じているときに第1オイル孔36に連通するようにバルブ61の軸部61aの外周面に形成した環状溝74と、軸部61aの端部に形成した縦穴75と、この縦穴75及び環状溝74のそれぞれを連通させる第2オイル孔41と、バルブクリアランスを調整するためのクリアランス調整部76とからなる。
クリアランス調整部76は、軸部61aの端部外周面にねじ結合した中間体77と、縦穴75の端部側を構成する大径穴78にプランジャ部101を移動自在に嵌合させるとともに中間部77とで第1油室103を形成する開弁側ボディ104と、軸部61aの外周面に移動自在に嵌合させるとともに中間部77とで第2油室105を形成する閉弁側ボディ106と、プランジャ部101に設けた中空部107と、この中空部107と第1油室103とを連通させるために開弁側ボディ104に開けたプランジャ部第1油路108と、第1油室103から外部に通じる第1オリフィス111と、中空部107をプランジャ部101の外周面側に連通させるプランジャ部第2油路112と、このプランジャ部第2油路112を軸部61aの外周面側に連通させる第3油路113と、この第3油路113に第2油室105を連通させるために閉弁側ボディ106に形成した第4油路114及び第5油路115と、第2油室105から外部に通じる第2オリフィス116とからなる。
軸部61aは、小径部121と、この小径部121に形成したおねじ122と、小径部121の端に設けた段部123とを端部に備える。
中間体77は、軸部61aの小径部121に嵌合させる小径穴125と、おねじ122にねじ結合するめねじ126と、段部123に当てる端部127と、開弁側ボディ104に嵌合する第1外周面128に形成した内側Oリング溝131と、開弁側ボディ104に嵌合する第2外周面132に形成した外側Oリング溝133と、めねじ126から第1外周面128に至るドーナツ状の第1壁面134と、端部127から第2外周面132に至る第2壁面136とを備える。
開弁側ボディ104は、断面を円弧形状とした前述の開弁用摺動面71と、この開弁用摺動面71の裏面に形成した環状突部138と、この環状突部138の内側に設けたドーナツ状の第3壁面141と、中間体77の第1外周面128に移動自在に嵌合させるために環状突部138の内側に設けた第1内周面142とを備え、内側Oリング溝131に嵌めたOリング143で第1内周面142と第1外周面128との間をシールし、第1壁面134と第3壁面141とで上記の第1油室103を形成する。
閉弁側ボディ106は、軸部61aに嵌合させる筒部145と、中間体77の端部127に当てる段部146と、中間体77の第2外周面132に移動自在に嵌合させた第2内周面147と、段部146から第2内周面147に至る第4壁面148とを備え、外側Oリング溝133に嵌めたOリング151で第2内周面147と第2外周面132との間をシールし、第2壁面136と第4壁面148とで上記の第2油室105を形成する。
開弁側ボディ104の第3壁面141は、その内径をP1、外径をP2とした部分であり、閉弁側ボディ106の第4壁面148は、その内径をC1、外径をC2とした部分である。第3壁面141のオイルからの受圧面積SPは、SP=π×(P2−P1)/4となり、第4壁面148のオイルからの受圧面積SCは、SC=π×(C2−C1)/4となり、受圧面積SPと受圧面積SCとの関係は、SC>SPとなる。
図8は本発明に係るカムシャフトの斜視図(第3実施形態)であり、カムシャフト63は、2つの軸部155,156と、これらの軸部155,156の間に設けたカム組立体157とからなり、2本のバルブ61を開閉するためのものである。
図9は図8の9−9線断面図であり、カムシャフト63のカム組立体157は、断面コ字形状とした閉弁カム67,67と、これらの閉弁カム67、67の間に配置した断面エ字形状の閉弁カム161と、閉弁カム67及び閉弁カム161の間に挟み込んだ開弁カム66とからなり、軸部155,156、閉弁カム67,67、閉弁カム161、開弁カム66,66をそれぞれ別体として連結した。
閉弁カム67及び閉弁カム161は、それぞれ閉弁用カム面162を備え、開弁カム66は、開弁用カム面163を備え、閉弁用カム面162にラッシュアジャスタ62の閉弁用摺動面72,72を当て、開弁用カム面163にラッシュアジャスタ62の開弁用摺動面71を当てる。なお、165はカムシャフト63の軸線である。
以上に述べたラッシュアジャスタ62の作用を次に説明する。
図10(a),(b)は本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第3実施形態)の作用を示す作用図である。
(a)において、バルブ61の閉弁時には、矢印G,H、Jで示すように、オイルは、縦穴75、中空部107及びプランジャ部第1油路108を通って第1油室103内に流入し、少量のオイルは矢印Kで示すように第1オリフィス111から外部に漏れる。
これにより、第1油室103内の油圧が高まり、この油圧が第3壁面141に作用するため、開弁側ボディ104には矢印で示す押圧力F1が発生し、開弁側ボディ104は軸部61aに対して白抜き矢印Lの向きにわずかに移動して、開弁側ボディ104の開弁側摺接面71が開弁カム66のベース円66aを押し付け、クリアランスがゼロになる。
また、矢印G,N,Pで示すように、オイルは、縦穴75、中空部107、プランジャ部第2油路112、第3油路113、第4油路114及び第5油路115を通って第2油室105内に流入し、少量のオイルは矢印Qで示すように第2オリフィス116から外部に漏れる。
これにより、第2油室105内の油圧が高まり、この油圧が第4壁面148に作用するため、閉弁側ボディ106には矢印で示す押圧力F2が発生し、閉弁側ボディ106は軸部61aに対して白抜き矢印Rの向きにわずかに移動して、閉弁側ボディ106の閉弁側摺接面72(図6参照)が閉弁カム67のベース円67aを押し付け、クリアランスがゼロになる。
上記した押圧力F1と押圧力F2とは、第4壁面148の方が第3壁面141よりも受圧面積が大きいために、押圧力F2>押圧力F1となり、閉弁側の押圧力F2が開弁側の押圧力F1より大きくなって、バルブ61を確実に着座させることができる。
(b)において、バルブ61の開弁時には、開弁カム66のカムノーズ66bからの押圧力によって、開弁用ボディ104と、この開弁用ボディ104に第1油室103内のオイルを介して連結した中間体77及び軸部61aが白抜き矢印Tで示すように移動するため、バルブガイド12の第1オイル孔36に対して軸部61aの環状溝74が移動して、第1オイル孔36と環状溝74とが連通しなくなり、縦穴75内にオイルが供給されなくなるが、縦穴75内及び中空部107内のオイルは第1オリフィス111(図1参照)からわずかに漏れるだけなので、縦穴75及び中空部107は高い油圧にほぼ保たれ、開弁カム66による押圧力を開弁用ボディ104から軸部61aに伝えることができ、バルブ61を開くことができる。
尚、本実施形態では、図2に示したように、プランジャ部42にオリフィス44,44を設け、これらのオリフィス44,44からオイルを外部に漏れるようにしたが、これに限らず、オリフィス44,44を設けず、縦穴38とプランジャ部42との間の隙間からオイルを外部に漏れるようにしてもよい。
本発明の油圧式ラッシュアジャスタは、内燃機関の動弁機構(直動形、ロッカアーム形及び弁強制開閉形)に好適である。
本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第1実施形態)を採用した動弁機構の断面図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第1実施形態)を示すバルブ軸部端部側の要部断面図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第1実施形態)の作用を示す作用図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第2実施形態)を採用した動弁機構の断面図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第2実施形態)を示すバルブ軸部端部側の要部断面図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第3実施形態)を採用した動弁機構の断面図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第3実施形態)を示すバルブ軸部端部側の要部断面図である。 本発明に係るカムシャフトの斜視図(第3実施形態)である。 図8の9−9線断面図である。 本発明に係る油圧式ラッシュアジャスタ(第3実施形態)の作用を示す作用図である。 従来の油圧式ラッシュアジャスタを設けた直動形動弁機構を示す第1断面図である。 従来の油圧式ラッシュアジャスタを設けた弁強制開閉形動弁機構を示す第2断面図である。 従来の油圧式ラッシュアジャスタを設けた弁強制開閉形動弁機構を示す第3断面図である。
符号の説明
12…バルブガイド、13,61…吸排気バルブ(バルブ)、13a,61a…軸部、16,51,62…ラッシュアジャスタ、32,66,67,161…カム、36…第1オイル孔、37,74…環状溝、38,75…縦穴、41…第2オイル孔、42,101…プランジャ(プランジャ部)、43,107…リザーバ(中空部)、54…ロッカアーム。

Claims (2)

  1. 吸排気バルブと、カム又はロッカアームとの間に介在させる油圧式ラッシュアジャスタであって、
    前記吸排気バルブを移動自在に支持するバルブガイドに開けた第1オイル孔と、前記吸排気バルブの軸部端部に開口する縦穴と、この縦穴に前記第1オイル孔を連通させるために軸部外周面から縦穴に貫通させた第2オイル孔と、前記縦穴に移動自在に嵌合させるとともに縦穴に開口するオイル溜めとなるリザーバを内部に設けたプランジャとを備え、
    少なくとも前記吸排気バルブが閉じているときには、前記第1オイル孔と前記第2オイル孔とが連通して前記第1オイル孔側から前記リザーバへ供給される油圧によって前記プランジャを前記カム又は前記ロッカアームに押し当て、前記吸排気バルブが開いているときには、前記第1オイル孔と前記第2オイル孔とを連通しないように配置したことを特徴とする油圧式ラッシュアジャスタ。
  2. 前記第2オイル孔は、前記吸排気バルブの軸部外周面に形成した環状溝を介して前記第1オイル孔と連通することを特徴とする請求項1記載の油圧式ラッシュアジャスタ。
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