JP2006257804A - 独立空間構成用設備 - Google Patents

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達志 蜂須賀
Tatsuya Sunakawa
達也 砂川
Seifu Kotani
晴風 小谷
Toshiaki Nakaji
敏明 中路
Satoshi Otani
聡 大谷
Makoto Kadoi
誠 角井
Yoshinobu Yoshihata
義信 吉端
Takehiko Shinoda
武彦 信田
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Abstract

【課題】 工場等の大空間の内部において、独立した空間を確保し、内部に設置した電子機器等を塵埃等から隔離し、かつ電気用・通信用などの配線を簡潔に収容することが可能な独立空間構成用設備を提供する。
【解決手段】 独立空間構成用設備1は、複数の支柱4と、支柱4の上端部4aで、隣り合う支柱4の間を係合する複数の梁材5と、支柱4の下端部4bで、隣り合う支柱4の間で床面3の上に設置され、内空6aに配線ケーブル52を収容可能な床枠6と、支柱4と梁材5と床枠6とで囲まれる壁面に設置され、複数の壁パネル19で構成される壁部材7と、梁材5で囲まれる天井面に設置され、複数の天井パネル46で構成される天井部材8とを備え、壁パネル19の少なくとも1箇所は、開閉可能なドア部33と、配線ケーブル52、配電盤41などが設置可能な配電部34とで構成されるドアパネル32である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、大空間の内部に独立した空間を確保する独立空間構成用設備に関する。より詳しくは、イベント会場や工場などの大空間内において、オフィスブースとして電子機器等を塵埃等から隔離、あるいは外部と隔離可能にする独立空間構成用設備に関する。
従来、オフィス空間内では、業務目的に応じて、間仕切りなどによってオフィスブースが形成されている。従来のオフィスブースを形成するものとしては、天井や二重床下に敷設された電源ケーブルや信号ケーブル等を収容した柱状体と横杆体で形成される枠体を備えたオフィス構成用設備が知られている(例えば特許文献1参照)。これは、オフィスワークにおいて、複数の机を配置した際に、机上のパーソナルコンピュータ、FAX、プリンタといった電子通信機器の配線を表面に出すことなく、簡潔にオフィスブースを形成するためのオフィス構成用設備である。
特開2003−180454号公報
しかしながら、従来のオフィス構成用設備は、複数の机の電源ケーブルや信号ケーブル等の配線を煩雑にならないように柱状体及び横杆体に収容するのみで、独立した閉空間を形成することができなかった。このため、工場の内部など塵埃等から電子通信機器を隔離する必要がある場合、展示場などの多数の人がいる中で、打ち合わせを行う場所を用意する必要がある場合等に、独立性及び機密性を確保できない問題があった。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、イベント会場や工場等の大空間の内部において、独立した空間を確保し、また内部に設置した電子機器等を塵埃等から隔離し、かつ電気用・通信用などの配線を簡潔に収容することが可能であると共に、移設が容易な独立空間構成用設備を提供する。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、大空間の内部に設置する独立空間構成用設備であって、所定の設置位置に建て込まれる複数の支柱と、該支柱の上端部で、隣り合う前記支柱間を係合する複数の梁材と、前記支柱の下端部で、隣り合う前記支柱間に設置され、電気用・通信用などの配線を内部に収容可能な複数の床枠と、前記支柱と前記梁材と前記床枠とで囲まれる壁面に設置される壁パネルで構成される壁部材と、前記梁材で囲まれる天井面に設置される天井パネルで構成される天井部材とを備えることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、独立空間構成用設備を構成する支柱、梁材、床枠、壁部材、天井部材と、独立空間構成用設備を設置する大空間の床面とで、独立空間構成用設備の内部は閉合されているので、独立性及び機密性を確保することができる。また、照明あるいは独立空間構成用設備の内部に設置される電子機器等の配線を床枠の内部に収容することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の独立空間用構成用設備において、前記壁部材は複数の前記壁パネルで構成されることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、壁パネルの設置枚数を変えることで、独立空間構成用設備の平面寸法を自在に変更することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の独立空間構成用設備において、前記壁パネルの少なくとも1箇所が、開閉可能なドア部と電気用・通信用などの配線部材が設置可能な配電部とで構成されるドアパネルであることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、少なくとも1箇所は必要である開閉可能なドア部と、配電盤を設置する箇所及び独立空間構成用設備の上部と下部を連絡する配線ケーブルを収容する配電部とを1枚のパネルにすることができる。このため、ドアパネルを除いたその他のすべての壁パネルは、設備の設置する位置などにとらわれることなく、自由に使用目的に応じて、ガラスパネル、木製パネル、金属パネル、クロス張りパネルなどにすることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の独立空間構成用設備において、前記ドアパネルの前記ドア部は、該ドア部が設置される位置の上方の前記梁材に設けられるスライド機構と、該スライド機構に吊持され、前記梁材の長手方向に移動自在な引き戸パネルとで構成されていることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、ドア部の引き戸パネルは、設置される位置の上方の梁材に設けられているスライド機構により、梁材の長手方向に移動可能な引き戸となる。梁材にスライド機構を設けることで、大空間の床面に、引き戸パネルのスライド機構及び引き戸パネルを固定する冶具等を設ける必要が無い。このため、大空間の床面にレール等を設置する必要もないので、自由に設置位置を決定できる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、前記天井部材は、対向する梁材に係合される天井梁と、格子状に形成され、複数連結可能なクロスティーと、前記天井梁に前記クロスティーを係合させて、吊下げるハンガーとを備え、前記クロスティーの複数の格子枠内の各々に、1枚ずつ前記天井パネルが設置されることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、天井パネルは天井梁とハンガーとクロスティーによって保持されるので、空間の広さに対して必要とされる天井の強度と関係なく、様々な材質のパネルを選択することができる。また、複数の格子枠内の各々に1枚ずつ天井パネルを設置する方法としているので、天井パネルの設置枚数を変えることで、自由に独立空間構成用設備の平面寸法を変更することができる。また、所定の天井位置に照明を設置したい時、空調設備を設けたい時などに、所定位置の天井パネルのみを取り外し、設備を設置すればよいので合理的である。
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、前記壁パネル及び前記天井パネルは、吸音パネルで形成されていることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、壁部材及び天井部材を構成する壁パネル及び天井パネルが吸音パネルで形成されることで、独立空間構成用設備の内部の音が外部に漏洩することが無い。このため、独立空間構成用設備の機密性がさらに高まる。
請求項7に係る発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、前記支柱及び前記床枠には、前記支柱の上端及び床枠の上面の高さを調整することが可能なアジャスターが設けられていることを特徴としている。
この発明に係る独立空間構成用設備によれば、支柱及び床枠にアジャスターが設けられていることで、アジャスターで高さ調整をすれば、設置される大空間の床面に傾斜があるかどうかに関係無く、梁材と床枠を水平に設置することができる。また、梁材と壁パネルとの間に隙間が生じなくて済む。
請求項8に係る発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、前記支柱は略矩形の断面を有し、該断面を形成する四面すべてに壁パネル、梁材等が係合可能な同形状の嵌合部が形成されていることを特徴としている。
この発明に係る独立構成用設備によれば、支柱のどの位置においても、梁材及び壁パネルを係合することができるので、梁材を2スパン分設ける2連棟、千鳥状に設ける方法など自由に複数の独立空間を構成することができる。
本願発明によれば、支柱と梁材と床枠と壁部材と天井部材とを備えた独立空間構成用設備によって、大空間の内部に独立性と機密性が確保される空間を形成することができる。また、独立空間構成用設備の内部で使用する電子機器等の配線は、独立空間構成用設備の外部からドアパネルの配電部を経由して、床枠の内部に所定の位置まで配線することができるので、配線を簡潔に収容することができる。さらに、複数の壁パネル、天井パネルで構成されるので、用途に応じて自在に独立空間構成用設備の平面寸法の変更や、壁パネル、天井パネルの仕様を変更することができる。さらには、複数の独立空間構成用設備を連結させて、自在なオフィスブースの形成を可能にさせる。
図1から図12は、この発明に係る実施形態を示している。図1はこの実施形態の全体斜視図である。図2から図4は組立図を表している。また、図5は支柱と梁材の取り付けの詳細、図6、図7はドアパネル部分における詳細の縦断面及び平断面をそれぞれ表している。図8は支柱と床枠との取り付け部分の詳細を表している。
図1に示すように、この実施形態は、独立空間構成用設備1を2つ並列に連結した2連棟タイプについて説明している。独立空間構成用設備1は、大空間2の床面3に設置される。独立空間構成用設備1は、複数の支柱4と、支柱4の上端部4aで、隣り合う支柱4の間を係合する複数の梁材5と、支柱4の下端部4bで、隣り合う支柱4の間で床面3の上に設置される床枠6と、支柱4と梁材5と床枠6とで囲まれる壁面に設置される壁部材7と、梁材5で囲まれる天井面に設置される天井部材8とを備えている。
図5に示すように、支柱4は、略矩形の断面を有し、この断面を形成する4つの外面4cすべてに、梁材5及び壁部材7が係合可能な同形状の嵌合部9が形成されている。また、図8に示すように、支柱4の下端部4bの内部4dには、支圧板10と、支圧板10の下面10aと床面3とに当接されるポストアジャスター11が設けられている。ポストアジャスター11は例えばねじ式で、ねじ機構により上下に伸縮自在になるものである。
図5、図6に示すように、梁材5は、略矩形の断面を有し、側面部5a、上面部5b及び下面部5cのそれぞれには、支柱4、壁部材7、天井部材8と接続可能な嵌合部12、13、14が形成されている。
図6に示すように、床枠6は、2つのコの字形の部品の支持部15と基礎部16とを対向させて重ね合わせることにより、略矩形の断面を有している。支持部15と基礎部16とで形成される床枠6の内空6aには、独立空間構成用設備1の内部1aに設置する電子機器等(不図示)の配線が収容可能になっている。また、床枠6の上面部6bには壁部材7を嵌合する嵌合部6cが形成されている。また、図8に示すように、必要に応じて、コンセント17を設けて、独立空間構成用設備1の内部1aの電子機器等(不図示)や電気製品等(不図示)と床枠6の内空6aの配線ケーブル52とを接続することができる。対向する支持部15の下面15aと基礎部16の上面16aとの間には、複数のパネルアジャスター18が設けられている。パネルアジャスター18はポストアジャスター11と同様に上下に伸縮自在になるものである。
図1に示すように、壁部材7は、複数の壁パネル19と壁パネル19を連結する連結材20とで構成される。壁パネル19は、以下のように、使用目的に応じて様々なパネルに対応可能である。図1及び図3に示すように、この実施形態の独立空間構成用設備1では、鉛直方向に1枚で設置可能な高さを有し、吸音効果を有する大型吸音パネル21、鉛直方向に1枚で設置可能な高さを有する大型ガラスパネル22、鉛直方向及び横方向に複数枚配列する小型ガラスパネル23を使用している。大型吸音パネル21の材質としては、例えばウレタンスポンジを介在させたもの、軽量コンクリート系、アルミ不織布、セルロースファイバー等がある。大型ガラスパネル22及び小型ガラスパネル23はいずれも、それぞれガラス板24、25と、縦ガラス枠26、27と、横ガラス枠28、29と、ガスケット30、31とで構成されている。
また、複数の壁パネル19のうち少なくとも1枚には、ドアパネル32が設置される。ドアパネル32は、ドア部33と配電部34とを備えている。図6、図7に示すように、ドア部33は引き戸パネル35と、ドア部33の上方に位置する梁材5に設けられ、引き戸パネル35を上方に吊持し、梁材5の長手方向に引き戸パネル35を移動自在にさせるスライド機構36とを備えている。スライド機構36は、より具体的には、梁材5の側面5aに長手方向に延設されるレール37と、レール37上を移動可能な車輪38と、引き戸パネル35と車輪38とを固定する固定金具39とで構成されている。配電部34は、独立空間構成用設備1の上部1bと下部1cとを連通する内空34aを有し、内空34aの配線ケーブル52を点検可能な点検扉40、配電盤41などが設置可能な設備パネル42が形成されている。
図1、図4に示すように、天井部材8は、対向する梁材5に係合される天井梁43と、格子状に形成され、複数連結可能なクロスティー44と、天井梁43にクロスティー44を係合させて、吊下げるハンガー45とを備え、クロスティー44で形成される複数の格子枠内の各々に天井パネル46が設置されている。天井パネル46は、使用目的に応じて様々なパネルに対応可能である。例えば、吸音パネルやガラスパネルなどが用いられる。吸音パネルの材質は、前述の壁パネル19として使用する吸音パネル21と同様な材質が用いられる。
次に、独立空間構成用設備1の組立方法について説明する。図2から図4は、組立図を組立順に表し、図1はその完成斜視図を表している。図2に示すように、まず大空間2の床面3の所定位置Pに必要な本数の支柱4を建て込む。次に、支柱4の上端部4aで、隣り合う支柱4同士と梁材5を係合する。図5に示すように、支柱4と梁材5は、接合プレート47とボルト48で固定する。支柱4の外面4cは、どの面においても、接合プレート46を用いて梁材5を係合することが可能な嵌合部9が形成されている。このため、支柱4がどのような向きでも梁材5を係合することが可能である。また、1本の支柱4について4方向すべてに、梁材5を係合することが可能である。このため、様々な形状に支柱4と梁材5を組立することが可能である。この際、大空間2の床面3が水平な面でないと、梁材5を水平に設置することができない。しかし、図8に示すように、支柱4の下端部4bの内部4dには、ポストアジャスター11が設けられているので、ポストアジャスター11を伸縮させることで、支柱4の上端部4aの高さを調節して、梁材5を水平にすることができる。
支柱4と梁材5を調節して、鉛直、水平に組立を完了した後、床枠6と壁部材7を構築する。図3に示すように、まず床枠6を隣り合う支柱4の間で床面3の上に敷設する。次に、梁材5の長さに応じて、必要な枚数の壁パネル19を床枠6の上面部6bの嵌合部6cと梁材5の下面部5cの嵌合部14に嵌合させて、設置する。より詳細には、図3に示すように、鉛直方向に1枚で設置可能な高さを有する大型吸音パネル21の場合は、両側縁部21aに溝49が形成されていて、溝49に連結材20を嵌合させる。次に、嵌合した連結材20を設置済みの隣り合う大型吸音パネル21の溝49にも嵌合させて、大型吸音パネル21同士を連結させる。また、鉛直方向に1枚で設置可能な高さを有する大型ガラスパネル22の場合は以下のようにして設置する。まず、略矩形のガラス板24の4辺に、ガスケット30を嵌め込む。次に、ガラス板24のガスケット30を嵌め込んだ外側から、縦方向には縦ガラス枠26、横方向には横ガラス枠28を嵌め込む。このようにして組立てられた大型ガラスパネル22同士を、縦ガラス枠26の側縁部26aの溝50で、大型吸音パネル21と同様に、連結材20と嵌合させて接続することができる。さらに、鉛直方向及び横方向に複数枚配列する小型ガラスパネル23の場合は以下のようにして設置する。まず、小型ガラスパネル21を組立てて、大型ガラスパネル22と同じ大きさにする。略矩形のガラス板25の各々の4辺にガスケット31を嵌め込む。次に、ガスケット31を嵌めこんだ複数のガラス板25を縦に複数配置して、横ガラス枠29で連結する。横ガラス枠29で連結したガラス板25に縦ガラス枠27を嵌め込めば、大型ガラスパネル22と同じ大きさの小型ガラスパネル23が完成する。この小型ガラスパネル23を大型ガラスパネル22と同様に連結材20で接続することで、壁部材7を構成する。このようにして、様々な種類の壁パネルについて、床枠6と壁部材7を構築することができる。図9から図11は、この実施形態で実施している壁パネルの配置パターンを表しているが、例えば図12のように、小型の吸音パネル53を使用しても良い。
しかし、大空間2の床面3が水平な面でないと、床枠6と梁材5は平行にならないので、床枠6の上に設置した壁パネル19と梁材5との間には隙間が生じてしまう。この際には、床枠6の内空6aにパネルアジャスター18が設けられているので、パネルアジャスター18を伸縮させて調整する。パネルアジャスター18を伸縮させると、床枠6の支持部15の高さを調整することができるので、梁材5の下面5cと床枠6の上面6bを平行にして、隙間無く壁パネル19を設置することができる。また、連結された壁パネル19によって構成される壁部材7の側端部7bは、連結材20で支柱4の嵌合部9に嵌合されて、支柱4と連結する。さらに、壁部材7の上端部7bは、梁材5の下面部5cの嵌合部14に嵌合され、壁部材7の下端部7cは、床枠6の上面部6bの嵌合部6cに嵌合され、梁材5と床枠6とに連結する。以上のような壁パネル19を使用することで、独立空間構成用設備1の平面寸法を壁パネル19の枚数で自在に変化させることができる。また、その使用目的に応じて、吸音パネルを使用すれば、独立空間構成用設備1の内部1aの機密性を高めることができる。また、ガラスパネルを使用すれば、外部の明かりを採光することもできる。あるいは、外部からの音を防ぐために防音パネルを使用しても良いし、景観性を高めるためにクロス張りパネルや木製パネル、金属、特殊な物として発熱ガラス(露結防止)を使用しても良い。また、用途に応じてその都度壁紙等を貼り替えるようにして利用者の要望に合わせることも可能である。また、壁パネル19は、断熱効果を有するものであってもよく、その場合セラミックファイバーやセルロースファイバー等を材質とすればよい。さらに、壁パネル19の規定内で開閉可能な窓(不図示)を設けるようにしてもよい。構造的要件は支柱4及び梁材5で確保しているので、自由にその目的に応じて壁パネル19の仕様を変えることができる。さらに、壁パネル19に合わせて支柱4や梁材5や床枠6を同一材質のパネルで覆ってもよく、外観全体を統一することも可能である。このように壁紙等でパネル等の表面を加工することにより、当該独立空間構成用設備1をレンタルする場合にも、常に利用者の要望に応えることが出来るようになる。
また、図6、図7に示すように、複数設置する壁パネル19のうち、少なくとも1箇所は、ドアパネル32を設置して、独立空間構成用設備1の内外を出入りできるようにする。まず、ドアパネル32の上方に位置する梁材5の側面5aにレール37を延設する。延設する際は、梁材5の側面5aに形成される嵌合部12に係合する。次に、引き戸パネル35の上縁部35aに固定用金具39を固定する。さらに、固定用金具39の引き戸パネル35を固定した一端部39aと反対側の他端部39bに車輪38を取付ける。この状態で、車輪38をレール37の上に載置して、引き戸パネル35を吊り上げた状態にする。このようにして、床の構造と関係無く、自由な設置位置で、レール37上を移動自在なドア部33を設置することができる。また、引き戸パネル35の移動後方には引き戸パネル35の開放時の戸あたり51が床枠6に設置されている。また、ドアパネル32には、ドア部33に隣接して、配電部34が設けられる。配電部34は前述の配電盤41などの設置箇所であるとともに、引き戸パネル35の閉鎖時の戸あたりとしての機能も有する。独立空間構成用設備1の壁部材7に必要とさる出入り口部と配線設備をドアパネル1箇所に設けることによって、前述のようにその他の壁パネル19は、使用目的に応じて自由に仕様を設定することができるようになる。
次に、天井部材8を設置する。図4に示すように、まず対向する梁材5の側面5aに天井梁43の両端43aを係合する。係合する際は、梁材5の側面5aと上面5bに形成される嵌合部12、13を利用する。次に、クロスティー44を格子枠状に組立てる。格子枠状に組立てたクロスティー44をハンガー45によって、天井梁43に吊り下げる。この吊り下げられたクロスティー44の格子枠の中に天井パネル46を敷設して、天井が形成される。天井の構造要件としては天井梁43で確保しているので、天井パネル46自体は格子枠内に敷設可能な強度を満足さえしていれば良い。このため、上述の吸音パネルや、ガラスパネルなど様々な使用目的に応じて選択することが可能である。また、複数の格子枠内の各々に1枚ずつ天井パネルを設置して構成されるので、天井パネルの配列枚数を変えることによって自由に独立空間構成用設備1の平面寸法を変えることができる。また、所定の箇所に照明や空調設備を設けたい時、電源を設けたい時、天井パネルを加工しなくても、格子枠の1箇所を変更するだけで対応することができる。
大空間2から独立空間構成用設備1の内部1aに電気用・通信用の配線ケーブル52を配線する際は以下のようにして行う。図1に示すように、大空間2の上方より、独立空間構成用設備1の上部1bに配線する。次に、独立空間構成用設備1の上部1bに配線された配線ケーブル52は、ドアパネル32の配電部34の内空34aに配線されて、設備パネル42に設置された配電盤41に接続される。この配電盤41より、独立空間構成用設備1の内部の端末に配線される。照明あるいはコンセントを天井に設けたい場合などは、再び配電部34の内空34aを経由して、独立空間構成用設備1の上部1bへ配線される。床枠6のコンセント17に接続した場合などは、配電部34の内空34aを経由して、床枠6の内空6aに配線して、床枠6の所定の場所に設置されたコンセント17に接続すればよい。独立空間構成用設備1の内部1aの電子機器等(不図示)の直近の位置にコンセント17を設置すれば、配線ケーブル52の露出を最小限にすることができる。また、配線元が大空間2の床面3にある場合も同様で、床枠6の内空6aに配線ケーブル52を挿入して、配電盤41に接続した後に、同様の配線方法をすれば良い。いずれの方法においても、独立空間構成用設備1の上部1b、ドアパネル32の配電部34、床枠6に配線ケーブル52を収容することができるので、配線が表面に出ることが無い。
独立空間構成用設備1の組立方法、配線方法について説明したが、上述のように、設置される大空間2の床面3の状況に関係無く、床面3の上に直接設置して、壁面と天井面を形成し、空間を閉合することができる。このため、独立空間構成用設備1の内部1aを塵埃等から隔離可能であり、独立空間構成用設備1の独立性、機密性を確保できる。また、壁パネル19及び天井パネル46を様々な材質のパネルにすることができるので、内部の音が漏洩しないようにしたい時、外部の明かりを取り込みたい時、あるいは外部からの音を遮断したい時など、その目的に応じて、吸音パネルやガラスパネルなどを使用することで、自在に対応することができる。また、支柱4の四面すべてに、梁材5、壁部材7を係合することができる嵌合部9が形成されているので、この実施形態で示した2連棟の他にも、千鳥状に二つの独立空間構成用設備を連結したり、四つの独立空間構成用設備を正方状に連結したり、使用目的、規模に応じて、様々な組み合わせが可能である。また、上述のように独立空間構成用設備の仕様が変化しても、独立空間構成用設備を構成する各部品は変化しないので、各部品を規格化することができる。このため、構築の際は、部品の種類を最小限にすることができるので、レンタルによる方法にも適した構造である。また、構造が非常に簡易なので、供用期間が短期で移転するような場合でも、組立、解体が容易なので適している。さらに、上述したように当該独立空間構成用設備1の内部に換気扇や空調設備等を設けてもよいが、壁パネル19や天井パネル46に換気孔を設けて構成してもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
なお、ポストアジャスター11、パネルアジャスター18について、ねじ機構により伸縮自在としたが、これに限らず伸縮自在でかつ固定可能な機構を具備していれば良く、例えば2部材を上下に伸縮可能に組み合わせて、所定の位置でピン止めする方法としても良い。また、独立空間構成用設備1は大空間2の床面3に直接設置されるものとしたが、床パネル、カーペットなどを敷設するものとしても良い。さらに、独立空間構成用設備1の出入り口としては、ドアパネル32を設置するものとしたが、例えば独立空間構成用設備1の一側面をシャッターパネルとして、ガレージ等に使用するものとしても良い。
この発明の実施形態の独立空間構成用設備を示す全体斜視図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備を示す組立図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備を示す組立図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備を示す組立図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備の支柱と梁材の取り付け詳細を示す斜視図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備のドアパネル部の縦断面図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備のドアパネル部の平断面図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備の支柱と床枠の取り付け詳細を示す側面図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備の壁パネルの設置例を示す側面図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備の壁パネルの設置例を示す側面図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備の壁パネルの設置例を示す側面図である。 この発明の実施形態の独立空間構成用設備の壁パネルの設置例を示す側面図である。
符号の説明
1 独立空間構成用設備
2 大空間
3 床面
4 支柱
4a 上端部
4b 下端部
4c 外面
5 梁材
6 床枠
6a 内空
7 壁部材
8 天井部材
9 嵌合部
11 ポストアジャスター
18 パネルアジャスター
19 壁パネル
32 ドアパネル
33 ドア部
34 配電部
35 引き戸パネル
36 スライド機構
41 配電盤
43 天井梁
44 クロスティー
45 ハンガー
46 天井パネル

Claims (8)

  1. 大空間の内部に設置する独立空間構成用設備であって、
    所定の設置位置に建て込まれる複数の支柱と、
    該支柱の上端部で、隣り合う前記支柱間を係合する複数の梁材と、
    前記支柱の下端部で、隣り合う前記支柱間に設置され、電気用・通信用などの配線を内部に収容可能な複数の床枠と、
    前記支柱と前記梁材と前記床枠とで囲まれる壁面に設置される壁パネルで構成される壁部材と、
    前記梁材で囲まれる天井面に設置される天井パネルで構成される天井部材とを備えることを特徴とする独立空間構成用設備。
  2. 請求項1に記載の独立空間用構成用設備において、
    前記壁部材は複数の前記壁パネルで構成されることを特徴とする独立空間構成用設備。
  3. 請求項1または請求項2に記載の独立空間構成用設備において、
    前記壁パネルの少なくとも1箇所が、開閉可能なドア部と電気用・通信用などの配線部材が設置可能な配電部とで構成されるドアパネルであることを特徴とする独立空間構成用設備。
  4. 請求項3に記載の独立空間構成用設備において、
    前記ドアパネルの前記ドア部は、該ドア部が設置される位置の上方の前記梁材に設けられるスライド機構と、
    該スライド機構に吊持され、前記梁材の長手方向に移動自在な引き戸パネルとで構成されていることを特徴とする独立空間構成用設備。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、
    前記天井部材は、対向する梁材に係合される天井梁と、
    格子状に形成され、複数連結可能なクロスティーと、
    前記天井梁に前記クロスティーを係合させて、吊下げるハンガーとを備え、
    前記クロスティーの複数の格子枠内の各々に、1枚ずつ前記天井パネルが設置されることを特徴とする独立空間構成用設備。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、
    前記壁パネル及び前記天井パネルは、吸音パネルで形成されていることを特徴とする独立空間構成用設備。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、
    前記支柱及び前記床枠には、前記支柱の上端及び床枠の上面の高さを調整することが可能なアジャスターが設けられていることを特徴とする独立空間構成用設備。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の独立空間構成用設備において、
    前記支柱は略矩形の断面を有し、該断面を形成する四面すべてに壁パネル、梁材等が接続可能な同形状の嵌合部が形成されていることを特徴とする独立空間構成用設備。

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