JPH1171845A - 間仕切壁、パネル、およびパネルセット - Google Patents

間仕切壁、パネル、およびパネルセット

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Publication number
JPH1171845A
JPH1171845A JP23283997A JP23283997A JPH1171845A JP H1171845 A JPH1171845 A JP H1171845A JP 23283997 A JP23283997 A JP 23283997A JP 23283997 A JP23283997 A JP 23283997A JP H1171845 A JPH1171845 A JP H1171845A
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JP
Japan
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panel
partition wall
cut
internal space
sandwiched
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Pending
Application number
JP23283997A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hayashi
和男 林
Nobuhiro Hino
暢宏 樋野
Yasuto Suzuki
康人 鈴木
Yasuo Watanabe
泰男 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP23283997A priority Critical patent/JPH1171845A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも設置作業および撤去作業が容易な
間仕切壁を提供すること。 【解決手段】 間仕切壁は、天井側および床側に対して
平行な位置関係となるように一対の横木1,2を固定
し、その横木1,2間に挟まれた位置で両横の壁側に縦
木3,4を固定し、横木1,2および縦木3,4で囲ま
れた空間に、3枚の主パネル5と2枚の補助パネル6を
配置し、これら主パネル5および補助パネル6の周縁を
板材7〜10で挟み込んで固定した構造とされている。
横木1,2、および縦木3,4には、長手方向に延びる
溝11,12,13,14が形成され、この溝11〜1
4の内部に、電線などを配線できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの部屋を複数
の部屋に区画するための間仕切壁と、この間仕切壁を形
成するのに好適なパネル、およびパネルセットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、間仕切壁を設置して広い一室
を複数の部屋に区画したり、逆に、間仕切壁を撤去して
複数の部屋を広い一室に統合するような内装工事が行わ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
間仕切壁は、柱と柱の間に多数の間柱を設置し、その柱
および間柱に架け渡すかたちで多数の胴縁を固定し、こ
れら多数の間柱および胴縁に対して壁板を固定した構造
になっていたため、間仕切壁を設置するにしても撤去す
るにしても、これら多数の間柱および胴縁の設置または
撤去に相当な手間がかかるという欠点があった。
【0004】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、従来よりも設置作業およ
び撤去作業が容易な間仕切壁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】上述
の目的を達成するために、請求項1記載の間仕切壁は、
一つの部屋を複数の部屋に区画するための間仕切壁であ
って、天井側および床側に対して平行な位置関係となる
ように一対の横木を固定し、該横木間に収めるようにパ
ネルを配置し、各横木をそれぞれ両側面から挟み込むか
たちで該横木に対して板材を固定して、前記横木よりも
パネル側へ突出する前記板材の縁で前記パネルを挟み込
んだ構造としたことを特徴とする。
【0006】この間仕切壁において、横木は、天井側お
よび床側に固定されるが、ここでいう天井側とは、間仕
切壁を設置すべき場所の上部構造物を意味し、天井板は
もちろんのこと、天井側にある梁、桁、鴨居などは、す
べて横木の固定対象に含まれる。また、ここでいう床側
も、間仕切壁を設置すべき場所の下部構造物を意味する
のは同様であり、床板はもちろんのこと、床側にある敷
居などは、横木の固定対象に含まれる。
【0007】このように構成された間仕切壁は、例え
ば、次のようにして設置される。まず、天井側の芯(例
えば梁など)に対し、釘または木ねじなどを使って横木
を固定する。また、床側にも、天井側の横木と平行をな
す位置に、釘または木ねじなどを使って横木を固定す
る。そして、各横木の一方の側面に、釘または木ねじな
どを使って、それぞれ板材を固定する。ここで、天井側
の板材は、天井側の横木の下面よりも下方へ突出し、一
方、床側の板材は、床側の横木の上面よりも上方へ突出
する状態に固定される。
【0008】次に、パネルを床側の横木の上面に載置す
る。そして、各横木のもう一方の側面に、釘または木ね
じなどを使って、それぞれ板材を固定する。上述の通
り、天井側の板材は、天井側の横木の下面よりも下方へ
突出し、一方、床側の板材は、床側の横木の上面よりも
上方へ突出している。そのため、パネルの高さ方向寸法
を、天井側および床側の横木間に収まる寸法で、且つパ
ネル上端が天井側の板材の下端よりも上方となる寸法と
しておけば、板材の縁によって、パネルの上端および下
端が挟み込まれる状態となる。なお、パネルは板材に挟
まれた状態で保持されるが、さらに取付強度を向上させ
るには、釘または木ねじなどを使って、パネルと板材と
の固定を行ってもよい。
【0009】このように構成された間仕切壁によれば、
パネルが上下両端で支持されて間仕切壁の壁面をなすの
で、従来のように多数の間柱や胴縁を設置しなくても壁
面を形成することができ、間仕切壁の設置に手間がかか
らなくなる。また、間仕切壁の撤去に際しても、多数の
間柱や胴縁を撤去しなくてもよいので、撤去作業が楽に
なる。
【0010】また、パネルを設置すべき空間の高さ方向
寸法は一様ではないため、通常は、何らかの方法でパネ
ルの寸法を調節しなければならないが、本発明の間仕切
壁の場合、パネルの上下両端部は板材により覆い隠され
るので、パネルの上端または下端を鋸などで切断して
も、切断によって見栄えが悪くなる端部が露出せず、室
内の美観を損ねることがない。また、パネルの上端側と
天井側の横木との間に僅かな間隙ができるような寸法関
係にしても、この隙間は板材によって覆い隠されるので
問題はなく、こうすることにより、パネルを容易に設置
できるようになるという効果もある。
【0011】なお、上記間仕切壁において、横木は、パ
ネルおよび板材により覆い隠されるので、横木には、多
少見栄えの悪い材料を使ってもよく、天井側ないし床側
への取付に適した材料や形状とする等、機能本位に材料
や形状を選定できる。また、板材は、横木およびパネル
に接する側が、横木への固定、パネルの支持に適する形
状になっていれば、室内から見える部分は自由にデザイ
ンすることができる。したがって、例えば、同じ室内の
壁の最下部に装飾用として張られている幅木や、壁の最
上部に装飾用として張られている廻し縁とデザインを統
一することも容易にでき、板材が室内の美観を損ねるこ
ともない。さらに、パネルには、自由に室内用の壁紙な
ど貼っておくことができ、こうすることで一般家庭の室
内でも何ら違和感なく利用することができる。
【0012】次に、請求項2記載の間仕切壁は、さら
に、壁側に縦木を固定し、該縦木に隣接する位置に前記
パネルを配置し、前記縦木を両側面から挟み込むかたち
で板材を固定して、前記縦木よりもパネル側へ突出する
前記板材の縁で前記パネルを挟み込んだ構造としたこと
を特徴とする。
【0013】この間仕切壁において、縦木は、壁側に固
定されるが、ここでいう壁側とは、間仕切壁を設置すべ
き場所の側方の構造物を意味し、壁はもちろんのこと、
壁側にある柱などは、縦木の固定対象に含まれる。この
ように構成された間仕切壁は、請求項1記載のものとほ
ぼ同様の手順で設置されるが、この手順中、横木を固定
するのに引き続き、壁側に対して、釘または木ねじなど
を使って縦木を固定し、縦木の一方の側面にも、釘また
は木ねじなどを使って板材を固定し、その後、上記の通
りパネルを床側の横木の上面に載置したら、縦木のもう
一方の側面にも、釘または木ねじなどを使って板材を固
定する。ここで縦木に固定される板材も、パネル側へ突
出する寸法のものであり、この板材の縁によって、パネ
ルの側端が挟み込まれる状態となる。また、この状態
で、釘または木ねじなどを使って、パネルと板材との固
定を行ってもよい。
【0014】このように構成された間仕切壁によれば、
上記と同様に、設置や撤去に手間がかからないのはもち
ろんのこと、パネルが、上下両端に加えて側端も支持さ
れることになるため、上下両端だけを支持する構造に比
べ、パネルがさらに堅牢に取り付けられることになる。
【0015】また、パネルを設置すべき空間の横方向寸
法は一様ではないため、通常は、何らかの方法でパネル
の寸法を調節しなければならないが、請求項2記載のご
とく構成した場合、パネルの側端部は板材により覆い隠
されるので、パネルの側端を鋸などで切断しても、切断
によって見栄えが悪くなる端部が露出せず、室内の美観
を損ねることがない。また、このような縦木および板材
で側端を支持しない場合は、パネルと壁との接触部分に
隙間ができやすいが、上記縦木および板材を設ければ、
パネルと縦木の隙間、縦木と壁との隙間は、いずれも板
材によって覆い隠されることになり、外観上気になるよ
うな隙間は生じない。
【0016】次に、請求項3記載の間仕切壁は、前記横
木および/または縦木に、ケーブル類を配置可能な溝を
形成したことを特徴とする。この間仕切壁によれば、溝
にケーブル類を配置できるので、間仕切壁を設置する際
に、間仕切壁の内部にケーブル類を配線でき、室内の見
栄えが良好になる。
【0017】なお、上記溝は、必要に応じて横木または
縦木のいずれか一方に形成しても、両方に形成してもよ
く、その形成位置も特に限定されないが、少なくとも、
横木および縦木の機能および強度を損なわない程度のも
のとされる。具体的な形成位置としては、例えば、パネ
ルと接触する側の面に溝を形成することにより、この溝
とパネルの端面のなす空間にケーブル類を通すことがで
きる。また、板材と接触する側の面に溝を形成すること
により、この溝と板材のなす空間にケーブル類を通すこ
とができる。また、板材の必要箇所に上記溝に連通する
孔を形成しておけば、その連通孔から外部へケーブル類
を導出することができ、また、その部分に電気機器のプ
ラグを差し込むためのソケットを取り付けておくことも
できる。
【0018】次に、上記間仕切壁において利用するのに
好適なパネルについて説明する。上記のような間仕切壁
の構成部品として利用されるパネルは、作業性等を考慮
すると、できる限り軽量なものの方がよいと考えられ、
比較的簡便な軽量化の手法として、パネルを中空構造に
することが考えられる。また、このような中空構造のパ
ネルであれば、例えばグラスウールなどの遮音材を中空
構造部分に詰め込んで、防音性能を改善することも可能
である。
【0019】しかし、先にも述べたとおり、パネルを設
置すべき空間の高さ方向寸法は一様ではないため、通常
は、何らかの方法でパネルの寸法を調節しなければなら
ず、中空構造のパネルの場合、例えばパネルの上端また
は下端を鋸などで切断すると、切断部端面が開口とな
り、その結果、切断部付近でパネル表面がへこみやすく
なるなど、切断部付近の強度が著しく低下する恐れがあ
る。また、中空構造部分に遮音材を詰め込んであるよう
な場合には、切断時に遮音材が引きずり出され、防音性
能の低下を招く恐れもある。
【0020】これに対し、請求項4記載のパネルは、複
数枚を横方向へ配列することによって間仕切壁を形成可
能な間仕切壁用のパネルであって、所定位置よりも上端
側または下端側のいずれか一方の部分は、任意の位置で
切断しても切断部端面の形状を維持可能な構造とし、他
方の部分は、前記一方の部分よりもかさ密度の低い構造
としたことを特徴とする。
【0021】ここで、このパネルにおいて、前記一方の
部分は、切断しても切断部端面の形状を維持可能な程度
の剛性を必要とするが、この剛性を確保するために前記
他方の部分よりもかさ密度が高くなっても構わない。逆
に、前記他方の部分は、かさ密度が低いほど望ましい
が、前記一方の部分のように切断されることを考慮する
必要はない。
【0022】このような構造のパネルによれば、前記一
方の部分を切断する限り、端部を切断してパネルの高さ
方向寸法を調節した場合でも、切断部付近のパネル表面
がへこんだりすることはない。また、パネル全体にわた
って上記のような剛性を確保したものに比べれば、前記
他方の部分のかさ密度を低くできるので、その分だけ軽
量であり、良好な作業性を確保することもできる。
【0023】さて、上記のようなパネルの具体的な構造
は種々考え得るが、例えば、請求項5記載のパネルのよ
うに、枠および桟からなる骨組みの表面に薄板を張って
内部空間を形成するとともに、所定位置よりも上端側ま
たは下端側のいずれか一方の部分は、前記内部空間にパ
ルプを主成分とする充填物を充填することにより、任意
の位置で切断しても切断部端面の形状を維持可能な構造
とし、他方の部分は、前記内部空間を残すことにより、
前記一方の部分よりもかさ密度の低い構造としたもので
あれば、上記請求項4記載のパネルについて述べた通り
の効果があり、特に、パルプを主成分とする軽量な充填
物で必要な剛性を確保するとともに、内部空間を残すこ
とにより、最大限の軽量化を図っているので、きわめて
軽量なパネルとなる。
【0024】また、例えば、請求項6記載のパネルのよ
うに、枠および桟からなる骨組みの表面に薄板を張って
内部空間を形成するとともに、所定位置よりも上端側ま
たは下端側のいずれか一方の部分は、前記内部空間にパ
ルプを主成分とする充填物を充填することにより、任意
の位置で切断しても切断部端面の形状を維持可能な構造
とし、他方の部分は、グラスウールを充填することによ
り、前記一方の部分よりもかさ密度の低い構造としたも
のであれば、上記請求項4記載のパネルについて述べた
通りの効果があり、特に、パルプを主成分とする軽量な
充填物で必要な剛性を確保するとともに、内部空間に軽
量でしかも遮音性に優れたグラスウールを充填している
ので、軽量な上に、遮音性にも優れたパネルとなる。
【0025】ところで、上記請求項4〜請求項6のいず
れかに記載のパネルを利用すれば、上述の通り、パネル
の上端または下端を一部切断することにより、パネルの
高さ方向寸法を調節できるが、いくつかのパネルが配列
されることになる横方向寸法も一様ではなく、通常は、
少なくとも1枚のパネルについて、横幅を短くせざるを
得ない。
【0026】しかし、上記請求項4〜請求項6のいずれ
かに記載のパネルは、軽量化を図るため、上端または下
端側のいずれか一方は切断に不向きな構造となってい
る。そこで、こうした問題に対しては、請求項7記載の
パネルセットがあると便利である。
【0027】すなわち、請求項7記載のパネルセット
は、複数枚のパネルからなり、該複数枚のパネルを横方
向に配列することによって間仕切壁を形成可能な間仕切
壁用のパネルセットであって、請求項4〜請求項6のい
ずれかに記載のパネルと、全体にわたって、任意の位置
で切断しても切断部端面の形状を維持可能な構造とされ
た長さ調整用の補助パネルとを備えたことを特徴とす
る。
【0028】このようなパネルセットであれば、補助パ
ネルについては、上端または下端の一部を切断して高さ
方向寸法を調節し、しかも、側端の一部を切断して横方
向寸法を調節できるので、請求項4〜請求項6記載のパ
ネルを1枚以上と補助パネルを1枚以上組み合わせるこ
とで、どのような横方向寸法に組み上げることもできる
ようになる。
【0029】なお、補助パネルは、少なくとも1枚あれ
ば横方向寸法を調節できるが、ごく僅かな横方向寸法を
埋める場合には、2枚の補助パネルを使うと、各補助パ
ネルの横幅を少なくとも50%以上残しながら、補助パ
ネルの取付状態を安定した状態にすることができる。
【0030】また、補助パネルは、側端部が切断される
ことになるので、望ましくは、上記請求項2記載の間仕
切壁を構成することにより、側端部を板材で覆い隠すよ
うにすると、見栄えがきわめて良好になる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
一例を挙げて説明する。実施形態として示す間仕切壁
は、図1(a)〜同図(c)に示すように、天井側およ
び床側に対して平行な位置関係となるように一対の横木
1,2を固定し、その横木1,2間に挟まれた位置で両
横の壁側に縦木3,4を固定し、横木1,2および縦木
3,4で囲まれた空間に、3枚の主パネル5と2枚の補
助パネル6を配置し、横木1を両側面から挟み込むかた
ちで横木1に対して板材7を固定して、板材7の縁で主
パネル5および補助パネル6の上端を挟み込み、また、
横木2を両側面から挟み込むかたちで横木2に対して板
材8を固定して、板材8の縁で主パネル5および補助パ
ネル6の下端を挟み込み、また、縦木3,4をそれぞれ
両側面から挟み込むかたちで縦木3,4に対して板材
9,10を固定して、板材9,10の縁で補助パネル6
の側端を挟み込んだ構造とされている。また、横木1,
2、および縦木3,4には、長手方向に延びる溝11,
12,13,14が形成され、この溝11〜14の内部
に、電線などを配線できるようになっている。
【0032】これらの内、主パネル5は、図1(b)に
示すように、木製の枠5aおよび桟5bからなる骨組み
の表面に、木製の薄板5cを張って内部空間5dを形成
するとともに、下側の桟5bよりも下端側の部分には、
パルプを主成分とする充填物5eを充填した構造とされ
ている。これにより、充填物5eが充填されている部分
については、任意の位置で切断しても、充填物5eによ
って薄板5c間の距離を維持可能な剛性が確保される。
一方、内部空間5dの残されている部分については、体
積の割に重量が小さい(すなわち、かさ密度の低い)構
造となっており、主パネル5の軽量化に寄与している。
なお、主パネル5は、高さ方向寸法が2500mmで、
その内、下端から300mmの高さまで充填物5eを充
填してあり、250mm程度までであれば、自由に下端
部を切り落として寸法調整を行うことができる。
【0033】一方、補助パネル6は、主パネル5とほほ
同様な外殻構造を備えているが、図1(c)にも表れて
いるように、全体にわたってパルプを主成分とする充填
物6aを充填した構造とされている。そのため、主パネ
ル5よりは、重量が重くなるものの、側端を切り落とし
ても、間仕切壁として立設するのに必要な剛性が不足す
ることはなく、間仕切壁の横方向寸法を容易に調整する
ことができる。
【0034】次に、この間仕切壁の設置方法について説
明する。まず、横木1,2および縦木3,4を固定す
る。なお、この固定は、図2に横木2の場合を例示する
ように、木ねじ20を使って行われる。そして、横木
1,2および縦木3,4の同じ方の側面にだけ、板材7
〜10を固定する。なお、この固定は、図2に示すよう
に、木ねじ21を使って行われる。
【0035】次に、主パネル5および補助パネル6を横
木2の上面に載置する。なお、この載置に先立って、主
パネル5および補助パネル6は、あらかじめ所要寸法に
切断してある。そして、横木1,2および縦木3,4の
残る一方の側面にも、板材7〜10を固定する。なお、
この固定も、図2に示すように、木ねじ22を使って行
われる。これにより、主パネル5および補助パネル6
は、板材7〜10に端部を挟み込まれ、立設状態に保持
される。
【0036】そして、より強固な支持構造とするため、
主パネル5および補助パネル6に対しても、板材7〜1
0を固定する。なお、この固定も、図2に示すように、
木ねじ22,23を使って行われる。以上のように構成
された間仕切壁によれば、主パネル5および補助パネル
6が上下両端で支持されて間仕切壁の壁面をなすので、
従来のように多数の間柱や胴縁を設置しなくても壁面を
形成することができ、間仕切壁の設置に手間がかからな
くなる。また、間仕切壁の撤去に際しても、多数の間柱
や胴縁を撤去しなくてもよいので、撤去作業が楽にな
る。
【0037】また、寸法調整のために切断した主パネル
5および補助パネル6の端部は、板材7〜10によって
覆い隠されているので、多少切り口が粗雑な状態になっ
ていても、室内の美観を損ねることがない。さらに、主
パネル5の上端側には、横木1との間に遊びとなる間隙
ができているが、この間隙も板材7によって覆い隠され
るので問題はない。
【0038】ところで、横木1,2および縦木3,4に
形成された溝11〜14には、電線などを配置すること
ができるが、例えば図3に示すように、横木2に電線C
を側面へ導出するための切欠部30を形成し、板材8に
も孔(図示略)を開ければ、自由に電線を引き出した
り、コンセントSを設置したりすることができる。な
お、上記のような切欠部30は、間仕切壁の組立現場で
加工してもよいし、あらかじめ工場等において適当な間
隔をあけて形成しておいてもよい。
【0039】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明の実施形態については上記のもの以外にも種
々の具体的形態が考えられる。以下、有用な変形例につ
いて説明する。例えば、上記主パネル5は、軽量化を図
るために、内部空間5dを形成してあったが、この内部
空間5dに遮音材となる物質、例えばグラスウールなど
を詰め込めば、間仕切壁の防音性能を改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態における間仕切壁を示し、(a)は
その正面図、(b)はA−A線切断面端面図、(c)は
B−B線切断面端面図である。
【図2】 固定構造を示す部分断面図である。
【図3】 電線の配置状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,2・・・横木、3,4・・・縦木、5・・・主パネ
ル、5a・・・枠、5b・・・桟、5c・・・薄板、5
d・・・内部空間、5e・・・充填物、6・・・補助パ
ネル、6a・・・充填物、7〜10・・・板材、11〜
14・・・溝、20〜24・・・木ねじ、30・・・切
欠部。
フロントページの続き (72)発明者 渡邉 泰男 静岡県浜松市寺島町200番地 株式会社河 合楽器製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの部屋を複数の部屋に区画するため
    の間仕切壁であって、 天井側および床側に対して平行な位置関係となるように
    一対の横木を固定し、該横木間に収めるようにパネルを
    配置し、各横木をそれぞれ両側面から挟み込むかたちで
    該横木に対して板材を固定して、前記横木よりもパネル
    側へ突出する前記板材の縁で前記パネルを挟み込んだ構
    造としたことを特徴とする間仕切壁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の間仕切壁において、 さらに、壁側に縦木を固定し、該縦木に隣接する位置に
    前記パネルを配置し、前記縦木を両側面から挟み込むか
    たちで板材を固定して、前記縦木よりもパネル側へ突出
    する前記板材の縁で前記パネルを挟み込んだ構造とした
    ことを特徴とする間仕切壁。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の間仕切壁
    において、 前記横木および/または縦木に、ケーブル類を配置可能
    な溝を形成したことを特徴とする間仕切壁。
  4. 【請求項4】 複数枚を横方向へ配列することによって
    間仕切壁を形成可能な間仕切壁用のパネルであって、 所定位置よりも上端側または下端側のいずれか一方の部
    分は、任意の位置で切断しても切断部端面の形状を維持
    可能な構造とし、他方の部分は、前記一方の部分よりも
    かさ密度の低い構造としたことを特徴とするパネル。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のパネルにおいて、 枠および桟からなる骨組みの表面に薄板を張って内部空
    間を形成するとともに、所定位置よりも上端側または下
    端側のいずれか一方の部分は、前記内部空間にパルプを
    主成分とする充填物を充填することにより、任意の位置
    で切断しても切断部端面の形状を維持可能な構造とし、
    他方の部分は、前記内部空間を残すことにより、前記一
    方の部分よりもかさ密度の低い構造としたことを特徴と
    するパネル。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のパネルにおいて、 枠および桟からなる骨組みの表面に薄板を張って内部空
    間を形成するとともに、所定位置よりも上端側または下
    端側のいずれか一方の部分は、前記内部空間にパルプを
    主成分とする充填物を充填することにより、任意の位置
    で切断しても切断部端面の形状を維持可能な構造とし、
    他方の部分は、グラスウールを充填することにより、前
    記一方の部分よりもかさ密度の低い構造としたことを特
    徴とするパネル。
  7. 【請求項7】 複数枚のパネルからなり、該複数枚のパ
    ネルを横方向に配列することによって間仕切壁を形成可
    能な間仕切壁用のパネルセットであって、 請求項4〜請求項6のいずれかに記載のパネルと、 全体にわたって、任意の位置で切断しても切断部端面の
    形状を維持可能な構造とされた長さ調整用の補助パネル
    とを備えたことを特徴とするパネルセット。
JP23283997A 1997-08-28 1997-08-28 間仕切壁、パネル、およびパネルセット Pending JPH1171845A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006257804A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Ntt Facilities Inc 独立空間構成用設備
US20120192505A1 (en) * 2011-01-31 2012-08-02 Alfred Lawrence Michaelsen Wood construction members and methods

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