JP2010095899A - 屋内配線構造および建物 - Google Patents

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Takuya Masuda
拓也 増田
Emi Hasegawa
恵美 長谷川
Etsuko Sato
悦子 佐藤
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Abstract

【課題】部屋の中央に各種設備機器のコントローラを集約できるとともに、より多くのケーブルを容易に収納できる屋内配線構造および建物を提供することを目的とする。
【解決手段】部屋3の床3aと腰掛板部8との間と、部屋3の天井3bと目隠し板9との間が、ケーブル1がそれぞれ収納される下部収納部8aおよび上部収納部9aとされており、一端部が部屋3の中央付近に位置する第3壁6には各種設備機器用のコントローラ10が設けられるとともに、下部収納部8aと上部収納部9aとに接する部分に開口部6a,6bがそれぞれ形成されており、ケーブル1は、下部収納部8aおよび上部収納部9aに収納されるとともに、開口部6a,6bおよび第3壁6の内部中空部を通過してコントローラ10に接続されている。これにより、部屋の中央付近にコントローラを集約でき、ケーブルを収納するスペースを広く取れる。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明や空調、動力、通信等の各種設備機器から伸びるケーブルを建物本体内に配線してなる屋内配線構造と、この屋内配線構造が適用される建物に関する。
住宅等の建物の内部には、照明や空調を始め、様々な設備機器が設けられており、例えば特許文献1に記載のように、設備機器を操作するコントローラを部屋の壁に設け、使用者が、このコントローラのスイッチを直接またはリモコンを用いて操作する技術が知られている。
また、各種設備機器から伸びるケーブルは、例えば壁体内に形成された中空部を通したり、特許文献2のように壁と床との境界部に位置する幅木に形成された中空部を通したりして、ケーブルが部屋内に露出しないような工夫が施されている。
特開平08−049861号公報 特開2006−132096号公報
ところで、特許文献1に記載のような設備機器用のコントローラは、部屋の隅部や出入り口近傍に設けられたり、各設備機器の近傍にそれぞれ設けられる場合が多く、使用者が直接操作を行う際はいちいち部屋の隅部や出入り口近傍、各設備機器の近傍まで移動しなければならず、不便である。また、リモコンは持ち運び自在である半面、紛失しないように気を配らなければならないし、多数のリモコンを一所にまとめて保管すると場所を取るという問題もある。そこで、例えば部屋の中央に各種設備機器のコントローラを集約したいという要望があった。
ところが、このように部屋の中央に各種設備機器のコントローラを集約するとなると、各種設備機器から伸びるケーブルが部屋の中央に向かうにつれて多く集まり、混み合うこととなる。このようにケーブルが多く集まると、特許文献2に記載のような幅木に形成された中空部だけにケーブルを収納することが困難となる。
本発明の課題は、部屋の中央に各種設備機器のコントローラを集約できるとともに、より多くのケーブルを容易に収納できる屋内配線構造および建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、照明や空調、動力、通信等の各種設備機器から伸びるケーブル1を建物本体20内に配線してなる屋内配線構造において、
前記建物本体20は、この建物本体20内の部屋3の一辺に沿って配置される第1壁4と、この第1壁4に直交して配置されるとともに一端部が該第1壁4に接続される第2壁5と、この第2壁5の他端部に接続されるとともに該第2壁5が接続する前記第1壁4と対向して配置され、さらに一端部が前記部屋3の中央付近に位置する内部中空状の第3壁6とを備えており、
互いに対向する前記第1壁4および第3壁6と、前記第2壁5とからなる凹所3cには、前記部屋3の床3aの上方に平行配置される腰掛板部8と、前記部屋3の天井3bの下方に平行配置される目隠し板9とが設けられ、前記部屋3の床3aと前記腰掛板部8との間と、前記部屋3の天井3bと前記目隠し板9との間は、前記ケーブル1がそれぞれ収納される下部収納部8aおよび上部収納部9aとされており、
前記第3壁6には、前記各種設備機器用のコントローラ10が設けられるとともに、前記下部収納部8aと上部収納部9aとに接する部分に、前記ケーブル1を挿通させるための開口部6a,6bがそれぞれ形成されており、
前記ケーブル1は、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに収納されるとともに、前記開口部6a,6bおよび第3壁6の内部中空部を通過して前記コントローラ10に接続されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記第3壁6は、前記第2壁5の他端部に接続されるとともに該第2壁5が接続する前記第1壁4と対向して配置され、さらに一端部が前記部屋3の中央付近に位置しており、このような第3壁6に前記コントローラ10が設けられているので、前記部屋3の中央付近に各種設備機器のコントローラ10を集約でき、前記部屋3の中央付近で各種設備機器の操作を行うことができる。これによって、例えば、前記コントローラ10が前記部屋3の隅部や出入り口近傍に設けられたり、各設備機器の近傍にそれぞれ設けられる場合や、リモコンを用いたりする場合とは異なり、前記各種設備機器を操作するために前記部屋3内を移動したり、多数のリモコンをまとめて保管したりする必要がないので、前記各種設備機器の操作を行う際の利便性を向上させることができる。
また、前記部屋3の床3aと前記腰掛板部8との間と、前記部屋3の天井3bと前記目隠し板9との間が、前記ケーブル1がそれぞれ収納される下部収納部8aおよび上部収納部9aとされているので、例えば幅木に形成された中空部にケーブル1を収納する場合に比して、前記ケーブル1を収納するスペースを広く取ることができ、より多くのケーブル1を収納することができる。これによって、前記部屋3の中央付近に各種設備機器のコントローラを集約させやすくなる。
さらに、前記部屋3内から前記下部収納部8aおよび上部収納部9aを見る際に、前記腰掛板部8および目隠し板9によって視線を遮ることができるので、前記ケーブル1を、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに、前記部屋3内から見えにくい状態で収納することができる。
また、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aは、前記部屋3に向かって開放している状態となっているので、前記部屋3内から前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに収納されたケーブル1のメンテナンス等を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図2,図6および図7に示すように、請求項1に記載の屋内配線構造において、
前記コントローラ10は、前記第3壁6の一端部側の前記第1壁4側に位置する第1の壁面6cと、前記第3壁6の一端部側の前記第1壁4とは反対側に位置する第2の壁面6dと、これら第1の壁面6cの端部と第2の壁面6dの端部との間に位置する第3の壁面6eとのうち、少なくとも一方の壁面に設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記コントローラ10は、前記第1の壁面6cと、前記第2の壁面6dと、前記第3の壁面6eとのうち、少なくとも一方の壁面に設けられているので、例えば、居住者が、これら壁面6c,6d,6eのうち、いずれかを前記コントローラ10の設置場所として任意で選択することができたり、これら壁面6c,6d,6e全てに前記コントローラ10を設けることで、前記部屋3の中央付近に、より多くのコントローラ10を集約させたりすることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図7に示すように、請求項1または2に記載の屋内配線構造において、
前記第3壁6は、壁本体60と、この壁本体60に着脱可能であるとともに前記第3壁6の一部をなす着脱壁61とを備えており、この着脱壁61には前記コントローラ10が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記第3壁6は、壁本体60と、この壁本体60に着脱可能であるとともに前記第3壁6の一部をなす着脱壁61とを備えており、この着脱壁61には前記コントローラ10が設けられているので、前記着脱壁61を前記壁本体60から取り外して前記コントローラ10のメンテナンスや付け替え作業等を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋内配線構造において、
前記下部収納部8aには、上面が開放された収納ボックス80が、前記第2壁5との間に隙間8bをあけて出し入れ自在に収容されており、この隙間8bが配線スペースとされていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記下部収納部8aには、上面が開放された収納ボックス80が、前記第2壁5との間に隙間8bをあけて出し入れ自在に収容されており、この隙間8bが配線スペースとされているので、前記収納ボックス80によって前記配線スペースを確実に目隠しすることができる。
また、前記収納ボックス80を前記下部収納部8aから取り出せば、前記下部収納部8aを前記部屋3に向かって開放させることができるので、前記部屋3内から前記下部収納部8aに収納されたケーブル1のメンテナンス等を行うことができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図3および図4に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋内配線構造において、
前記第2壁5と、この第2壁5が接続される第1壁4の少なくとも一方には、屋外と前記下部収納部8aおよび上部収納部9aとをそれぞれ連通するとともに内部にケーブル1が配線可能な先行配管50,51が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記第2壁5と、この第2壁5が接続される第1壁4の少なくとも一方には、屋外と前記下部収納部8aおよび上部収納部9aとをそれぞれ連通するとともに内部にケーブル1が配線可能な先行配管50,51が設けられているので、外部から前記下部収納部8aおよび上部収納部9aへとケーブル1を引き込む際は前記先行配管50,51にケーブル1を配線すればよく、前記第2壁5や第1壁4に、前記ケーブル1を引き込むための開口を形成する工事をする手間を省くことができる。
請求項6に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項5に記載の屋内配線構造が適用される建物2であって、
前記第3壁6の他端部は、前記第2壁5が接続する第1壁4と直交する方向に、かつ前記建物本体20内の部屋3の一辺に沿って配置される第4壁7に接続されており、
前記建物本体20内は、前記第2壁5と第3壁6とで区切ることによって、前記部屋3を含む第1領域21と、この第1領域21に隣接する第2領域22とに分割されており、
前記第2領域22はバルコニーとされていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記第3壁6の他端部は、前記第2壁5が接続する第1壁4と直交する方向に、かつ前記建物本体20内の部屋3の一辺に沿って配置される第4壁7に接続されており、前記建物本体20内は、前記第2壁5と第3壁6とで区切ることによって、前記部屋3を含む第1領域21と、この第1領域21に隣接する第2領域22とに分割されており、前記第2領域22はバルコニーとされているので、例えば前記第2壁5に前記先行配管50,51が設けられる場合に、バルコニー上で、前記先行配管50,51に前記ケーブル1を配線する作業を安全かつ容易に行うことができる。
本発明によれば、第3壁は、第2壁の他端部に接続されるとともに該第2壁が接続する第1壁と対向して配置され、さらに一端部が部屋の中央付近に位置しており、このような第3壁にコントローラが設けられているので、部屋の中央付近に各種設備機器のコントローラを集約でき、部屋の中央付近で各種設備機器の操作を行うことができる。これによって、例えば、コントローラが部屋の隅部や出入り口近傍に設けられたり、各設備機器の近傍にそれぞれ設けられる場合や、リモコンを用いたりする場合とは異なり、各種設備機器を操作するために部屋内を移動したり、多数のリモコンをまとめて保管したりする必要がないので、各種設備機器の操作を行う際の利便性を向上させることができる。
また、部屋の床と腰掛板部との間と、部屋の天井と目隠し板との間が、ケーブルがそれぞれ収納される下部収納部および上部収納部とされているので、例えば幅木に形成された中空部にケーブルを収納する場合に比して、ケーブルを収納するスペースを広く取ることができ、より多くのケーブルを収納することができる。これによって、部屋の中央付近に各種設備機器のコントローラを集約させやすくなる。
さらに、部屋内から下部収納部および上部収納部を見る際に、腰掛板部および目隠し板によって視線を遮ることができるので、ケーブルを、下部収納部および上部収納部に、部屋内から見えにくい状態で収納することができる。
また、下部収納部および上部収納部は、部屋に向かって開放している状態となっているので、部屋内から下部収納部および上部収納部に収納されたケーブルのメンテナンス等を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態の建物2は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、このパネルとは、図示はしないが、縦横の框材が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。
本実施の形態の屋内配線構造は、図1〜図5に示すように、照明や空調、動力、通信等の各種設備機器から伸びるケーブル1を建物本体20内に配線してなるものである。
前記建物本体20は、この建物本体20内の部屋3の一辺に沿って配置される第1壁4と、この第1壁4に直交して配置されるとともに一端部が該第1壁4に接続される第2壁5と、この第2壁5の他端部に接続されるとともに該第2壁5が接続する前記第1壁4と対向して配置され、さらに一端部が前記部屋3の中央付近に位置する内部中空状の第3壁6とを備えている。
また、互いに対向する前記第1壁4および第3壁6と、前記第2壁5とからなる凹所3cには、前記部屋3の床3aの上方に平行配置される腰掛板部8と、前記部屋3の天井3bの下方に平行配置される目隠し板9とが設けられ、前記部屋3の床3aと前記腰掛板部8との間と、前記部屋3の天井3bと前記目隠し板9との間は、前記ケーブル1がそれぞれ収納される下部収納部8aおよび上部収納部9aとされている。
さらに、前記第3壁6には、前記各種設備機器用のコントローラ10が設けられるとともに、前記下部収納部8aと上部収納部9aとに接する部分に、前記ケーブル1を挿通させるための開口部6a,6bがそれぞれ形成されている。
そして、前記ケーブル1は、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに収納されるとともに、前記開口部6a,6bおよび第3壁6の内部中空部を通過して前記コントローラ10に接続されている。
ここで、前記各種設備機器とは、例えば照明器具やエアコン等の空調機であり、照明器具はその明るさやオン・オフ動作等をコントローラ10によって操作でき、空調機は冷暖房の選択や温度調整、タイマー設定、オン・オフ動作等をコントローラ10によって操作できる。また、建物2内の防犯センサーの設定やオン・オフ動作等をコントローラ10によって操作できるようにしてもよいし、その他、玄関と建物内、部屋同士などの通話に用いるインターフォンや電話、いわゆるモデム等の変復調装置などを前記第3壁6に設けてもよい。
すなわち、建物本体20内にどのような設備機器を設けるかは居住者の任意であり、居住者の任意で設けられる各種設備機器の操作を行うためのコントローラ10を前記第3壁6に適宜設けることができる。
例えば、本実施の形態の建物本体20には、図1に示すように、階段室21aの上方に、この階段室21aと屋外とを連通する開口が設けられ、この開口には開閉自在な天窓23が嵌め込まれており、この天窓23の直下にシーリングファン24が設けられている。そして、例えば前記天窓23を開閉する際の動力や、シーリングファン24を回転駆動や、オン・オフ動作もコントローラ10によって操作できるようになっている。
また、将来的に増設する予定のある機器のケーブル1や、今後、世間に普及することが予想される機器に必要なケーブル1等を、建物本体20内の壁や床、天井等に形成される内部中空部等に先行して配線しておいてもよい。
また、本実施の形態においては、図2および図7に示すように、複数のコントローラ10を、例えばパネル11に一まとめに取り付けておき、このパネル11を前記第3壁6に設けるようにしている。なお、これに限られず、コントローラ10を一つ一つ前記第3壁6に設けるようにしてもよく、適宜変更可能である。
また、前記建物本体20は、図1に示すように、前記第2壁5と第3壁6とで区切ることによって、前記部屋3を含む第1領域21と、この第1領域21に隣接する第2領域22とに分割されており、前記第2領域22はバルコニーとされている。
なお、前記第3壁6の他端部は、前記第2壁5が接続する第1壁4と直交する方向に、かつ前記建物本体20内の部屋3の一辺に沿って配置される第4壁7に接続されている。そして、前記部屋3は、前記第1壁4、第2壁5、第3壁6、第4壁7と、その他に、該部屋3の周縁に沿って配置される周壁とによって囲まれている。
また、前記第1領域21内の前記部屋3は、リビング、ダイニングおよびキッチン等を含む共用居住空間である。また、この第1領域21は前記階段室21aを含んでいる。
また、前記第2壁5は、壁パネルを用いて構成されており、本実施の形態においては図1〜図6に示すように、前記部屋3とバルコニーとを連通する開口部5aが形成されている。また、この開口部5aには、この開口部5aを開閉するための開閉扉5bが設けられている。
さらに、この第2壁5は、一端部は前記第1壁4に直交して接続されており、他端部は前記部屋3の中央に向かうようにして配置されている。
また、前記第3壁6は、壁パネルを用いて構成されており、上述のように、前記第2壁5の他端部に接続されるとともに該第2壁5が接続する前記第1壁4と対向して配置され、さらに一端部が前記部屋3の中央付近に位置している。さらに、上述のように、この第3壁6の他端部は、前記第2壁5が接続する第1壁4と直交する方向に、かつ前記建物本体20内の部屋3の一辺に沿って配置される第4壁7に接続されている。
これによって、この第3壁6と前記第2壁5によって前記建物本体20内を前記第1領域21と第2領域22(バルコニー)とに区画することができる。すなわち、これら第2壁5および第3壁6は、屋外に面する外壁として本実施の形態で用いられている。
また、前記バルコニーである第2領域22には、この第2領域の幅方向に沿って長尺な矩形板状の板材を複数並設してなるデッキ22aが設置されており、このデッキ22aは、前記第2壁5を挟んで、前記腰掛板部8と略等しい高さに設定されている。
また、このようなデッキ22aは、デッキ22aを持ち上げたり、デッキ22aを構成する板材を適宜取り外しできたり、作業口を設けたりすることで、このデッキ22aの下方空間に手を入れることが可能となり、後述する先行配管50にケーブル1を配線する作業を容易に行えるようになっている。
なお、これに限られず、これら第2壁5および第3壁6を、内壁、間仕切壁等として用いてもよいものとする。つまり、前記第2領域22をバルコニー等のように屋外とせず、屋内として扱うことができる。この場合、例えばキッチンや納戸、部屋として利用してもよい。その他、前記開口部5aを有しない状態で床の間として利用してもよく、適宜変更可能である。
また、前記第2領域22をキッチンとして用いる場合は、前記第3壁6に出入り口を設けるとともに、前記第2壁5の開口部5aを利用して対面式キッチンとすることもできるし、前記腰掛板部8をより高い位置に設けてカウンターとしてもよい。この腰掛板部8をカウンターとして用いる場合は、前記ケーブル1を隠せるように、カウンター下に収納キャビネットなどを設置することが好ましい。
また、前記第3壁6は、図1および図2に示すように 例えば袖壁の如く、一端部が前記部屋3内に突出して配置されている。
したがって、このような第3壁6に前記コントローラ10を設ける場合は、前記コントローラ10を、図2,図6および図7に示すように、前記第3壁6の一端部側の前記第1壁4側に位置する第1の壁面6cと、前記第3壁6の一端部側の前記第1壁4とは反対側に位置する第2の壁面6dと、これら第1の壁面6cの端部と第2の壁面6dの端部との間に位置する第3の壁面6eとのうち、少なくとも一方の壁面に設けるようにしている。
これによって、例えば、居住者が、これら壁面6c,6d,6eのうち、いずれかを前記コントローラ10の設置場所として任意で選択することができたり、これら壁面6c,6d,6e全てに前記コントローラ10を設けることで、前記部屋3の中央付近に、より多くのコントローラ10を集約させたりすることができる。
なお、本実施の形態では、前記第1の壁面6cと、前記第2の壁面6dとに前記コントローラ10が設けられている。
また、本実施の形態の第3壁6は、図7に示すように、壁本体60と、この壁本体60に着脱可能であるとともに前記第3壁6の一部をなす着脱壁61とを備えており、この着脱壁61に前記コントローラ10が設けられている。
これによって、前記着脱壁61を前記壁本体60から取り外して前記コントローラ10のメンテナンスや付け替え作業等を行うことができる。
ここで、前記壁本体60は、上下に離間する框材60a,60aと、これら框材60a,60aに平行する補助桟材60bと、前記框材60a,60aの付近において側面視凹状に切欠形成された面材60c,60cと、これら面材60c,60cの表面に貼り付けられるとともに面材と同じく側面視凹状に切欠形成された石膏ボード等の内装材60d,60dと、前記第3の壁面6e側に位置する内装材60dとを備えている。なお、前記内装材60d,60d,60dの表面にはシート状の内装仕上げ材が貼り付けられている。
さらに、前記框材60a,60aと、前記補助桟材60bと、前記面材60c,60cとで囲まれる内部中空部は、前記ケーブル1が配線されるため、また、この第3壁6の一端部は屋内に位置しているため、断熱材が装填されない状態となっている。
また、前記着脱壁61は、前記壁本体60の凹状切欠部分に嵌め合わされるものであり、これら着脱壁61および壁本体60の一組で前記第3壁6が構成されている。
また、この着脱壁61は、前記壁本体60の框材60a,60a間に接がれる框材61aと、前記面材60c,60cの凹状切欠部分に嵌め込まれる面材61b,61bと、前記内装材60d,60dの凹状切欠部分に嵌め合わされる内装材61c,61cと、前記第3の壁面6e側に位置する内装材61cとを備えている。なお、前記内装材61c,61c,61cの表面にはシート状の内装仕上げ材が貼り付けられている。
さらに、前記内装材61cには、複数のコントローラ10が取り付けられた前記パネル11が嵌め込まれる開口部61dが形成されている。
そして、この着脱壁61を前記壁本体60に取り付ける際は、前記壁本体60の框材60a,60a間に、前記着脱壁61の框材61aを嵌め込むとともに、この着脱壁61の面材61b,61bを前記壁本体60の補助桟材60bの表面に沿ってスライドさせ、これら壁本体60の第3の壁面6eと着脱壁61の第3の壁面6eとが面一となるまでスライドさせるようにして取り付ける。
また、前記第3壁6には、図5に示すように、かつ上述のように前記下部収納部8aと上部収納部9aとに接する部分に、前記ケーブル1を挿通させるための開口部6a,6bがそれぞれ形成されている。
これによって、このように開口部6a,6bを介して前記第3壁6の内部中空部と、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aとが連通することとなり、前記ケーブル1を確実に前記第3壁6の内部に配線することができるようになっている。
一方、図示はしないが、前記第1壁4と第2壁5とのうち、少なくとも一方には、前記下部収納部8aと上部収納部9aとに接する部分に、前記ケーブル1を挿通させるための開口部がそれぞれ形成されているものとする。
これによって、この開口部を介して前記第1壁4と第2壁5の少なくとも一方と、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aとが連通することとなり、前記ケーブル1を確実に前記第1壁4と第2壁5の少なくとも一方の内部に配線することができるようになっている。
また、このように前記第1壁4や前記第2壁5の内部に配線されるケーブル1は予め配線されるものであり、これら第1壁4や第2壁5の内部を通じて、隣接する他の壁や床や天井の内部を通過し、各種設備機器へと繋がっている。
すなわち、前記各種設備機器から伸びるケーブル1を前記第1壁4や第2壁5の内部を通過させて、前記図示しない開口部からケーブル1を出しておき、このケーブル1を前記コントローラ10に直接接続してもよいが、図示しない開口部からのケーブル1と、前記開口部6a,6bを介して前記コントローラ10から伸びるケーブル1とを接続部材を用いて前記下部収納部8a内や、前記上部収納部9a内で接続するようにしてもよい。
さらに、上述のように将来的に増設する予定のある機器のケーブル1や、今後、世間に普及することが予想される機器に必要なケーブル1等を、前記第1壁4や第2壁5の内部や、隣接する他の壁や床や天井の内部に先行して配線しておけば、前記下部収納部8a内や、前記上部収納部9a内で、前記コントローラ10から伸びるケーブル1と容易に接続できるので、望ましい。
また、図3および図4に示すように、前記第2壁5にも、屋外と前記下部収納部8aおよび上部収納部9aとをそれぞれ連通するとともに内部にケーブル1が配線可能な先行配管50,51が設けられている。
このような先行配管50,51を設ける際は、まず、前記第2壁5に、前記先行配管50,51外径よりも若干小径の孔を形成しておく。
さらに、このような先行配管50,51の両端部の開口部分には蓋部材50a,51aがそれぞれ嵌め込まれており、ケーブル1を配線しないときは常に閉塞しておく。
そして、このように前記第2壁5に、屋外と前記下部収納部8aおよび上部収納部9aとをそれぞれ連通するとともに内部にケーブル1が配線可能な先行配管50,51が設けられているので、外部から前記下部収納部8aおよび上部収納部9aへとケーブル1を引き込む際は前記先行配管50,51にケーブル1を配線すればよく、前記第2壁5に、前記ケーブル1を引き込むための開口を形成する工事をする手間を省くことができる。
また、この第2壁5の屋外側は上述のようにバルコニーである第2領域22とされているので、バルコニー上で、前記先行配管50,51に前記ケーブル1を配線する作業を安全かつ容易に行うことができる。
なお、本実施の形態では、前記第2壁5に先行配管50,51を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、前記第2壁5が接続される第1壁4に設けるようにしてもよい。すなわち、前記建物本体20を構成する外壁のうち、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに接している部分を有する外壁であればよい。
一方、前記腰掛板部8は、図1〜図3,図5および図6に示すように、互いに対向する前記第1壁4および第3壁6と、前記第2壁5とからなる凹所3cに設けられるものであり、前記部屋3の床3aの上方に平行配置されている。
また、この腰掛板部8は、矩形板状に形成されるとともに、人が安定的に腰掛けられるようなサイズに設定されている。すなわち、前記第2壁5側から部屋3側までの奥行き寸法が、一般的な大人の腰部が載せられても広すぎず狭すぎない程度の長さに設定されている。幅寸法は、前記第3壁6と第1壁4との離間距離と略等しく、厚さ寸法は適宜変更可能である。
また、本実施の形態の腰掛板部8は単なる板状体であるが、例えば、上面に、座部と背もたれ部とからなるソファを設置して、前記凹所3cにソファを設けるようにしてもよい。このように背もたれ部がある椅子状の形態とする場合は、前記第2壁5に開口部5aを形成しなくてもよく、形成したとしても出入り口としてではなく窓として用いるような開口部とすることが好ましい。
さらに、前記下部収納部8aには、上面が開放された収納ボックス80が、前記第2壁5との間に隙間8bをあけて出し入れ自在に収容されており、この隙間8bが配線スペースとされている(図3中の破線)。
したがって、前記収納ボックス80によって前記配線スペースを確実に目隠しすることができる。また、前記収納ボックス80を前記下部収納部8aから取り出せば、前記下部収納部8aを前記部屋3に向かって開放させることができるので、前記部屋3内から前記下部収納部8aに収納されたケーブル1のメンテナンス等を行うことができる。
なお、この腰掛板部8を前記凹所3cに設ける際は、例えば、脚部8cを前記部屋3の床3a上に設けて、この上に前記腰掛板部8を載せたり、前記第1壁4と第2壁5と第3壁6の表面に沿ってコ字状の支持枠(図示せず)を固定し、この支持枠上に前記腰掛板部8を載せたりすることによって前記凹所3cに設けられている。
また、このような腰掛板部8は前記凹所3cから取り外し可能としたり、蝶番等によって開閉動作可能としたりすることで、前記ケーブル1のメンテナンス等をより容易に行えるので、好ましい。
また、前記目隠し板9は、図1,図2,図4,図5に示すように、互いに対向する前記第1壁4および第3壁6と、前記第2壁5とからなる凹所3cに設けられるものであり、前記部屋3の天井3bの下方に平行配置されている。
また、この目隠し板9は、矩形板状に形成されるとともに、前記腰掛板部8と略等しい奥行き寸法および幅寸法に設定されている。
さらに、この目隠し板9の部屋3側には、この目隠し板9の上面よりも上方に突出する立ち上がり部9cが設けられており、前記部屋3からの視線を遮りやすくなっている。
また、この目隠し板9の上面の中央付近には、この目隠し板9の幅方向に沿って長い蛍光灯等の間接照明90が設けられており、この間接照明90と前記第2壁5との間の隙間9bが配線スペースとされている(図4中の破線)。これにより、間接照明90の明かりの後方に配線スペースが位置することとなるので、前記部屋3内から前記配線スペースが見えにくくなるという利点がある。
なお、本実施の形態では、前記立ち上がり部9cを設けて前記部屋3からの視線を遮りやすくしたが、この立ち上がり部9cの代わりに、前記目隠し板9から前記部屋3の天井3bまで立ち上がる立ち上がり壁(図4中の二点鎖線)を設けるようにしてもよい。
すなわち、前記上部収納部9aを立ち上がり壁で閉塞する。これによって、前記部屋3からの視線を完全に遮断することができる。
また、このような場合は、立ち上がり壁に作業口を形成しておき、メンテナンス等が行えるようにしておく。
また、本実施の形態の目隠し板9には、図2に示すように、前記間接照明90だけでなく、下方に向かって光を照射するスポットライト照明器具91も設けられており、前記腰掛板部8に腰を掛けて読書したりする場合に効果的である。
また、このようなスポットライト照明器具91のコントローラ10は、前記第3壁6の一端部側の前記第1壁4側に位置する第1の壁面6cに設けられており、これによって、前記腰掛板部8に腰掛けながら操作できるので、好ましい。
本実施の形態によれば、前記第3壁6は、前記第2壁5の他端部に接続されるとともに該第2壁5が接続する前記第1壁4と対向して配置され、さらに一端部が前記部屋3の中央付近に位置しており、このような第3壁6に前記コントローラ10が設けられているので、前記部屋3の中央付近に各種設備機器のコントローラ10を集約でき、前記部屋3の中央付近で各種設備機器の操作を行うことができる。これによって、例えば、前記コントローラ10が前記部屋3の隅部や出入り口近傍に設けられたり、各設備機器の近傍にそれぞれ設けられる場合や、リモコンを用いたりする場合とは異なり、前記各種設備機器を操作するために前記部屋3内を移動したり、多数のリモコンをまとめて保管したりする必要がないので、前記各種設備機器の操作を行う際の利便性を向上させることができる。
また、前記部屋3の床3aと前記腰掛板部8との間と、前記部屋3の天井3bと前記目隠し板9との間が、前記ケーブル1がそれぞれ収納される下部収納部8aおよび上部収納部9aとされているので、例えば幅木に形成された中空部にケーブル1を収納する場合に比して、前記ケーブル1を収納するスペースを広く取ることができ、より多くのケーブル1を収納することができる。これによって、前記部屋3の中央付近に各種設備機器のコントローラを集約させやすくなる。
さらに、前記部屋3内から前記下部収納部8aおよび上部収納部9aを見る際に、前記腰掛板部8および目隠し板9によって視線を遮ることができるので、前記ケーブル1を、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに、前記部屋3内から見えにくい状態で収納することができる。
また、前記下部収納部8aおよび上部収納部9aは、前記部屋3に向かって開放している状態となっているので、前記部屋3内から前記下部収納部8aおよび上部収納部9aに収納されたケーブル1のメンテナンス等を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る建物を示す平面図である。 部屋内の一部を示す斜視図である。 下部収納部の付近を示す側断面図である。 上部収納部の付近を示す側断面図である。 第3壁と、下部収納部および上部収納部とが接する部分を示す側断面図である。 第3壁の一実施の形態を示す平断面図である。 第3壁の一実施の形態を示す斜視図である。なお、内部中空部からコントローラへと伸びるケーブルは省略している。
符号の説明
1 ケーブル
10 コントローラ
2 建物
20 建物本体
3 部屋
3a 床
3b 天井
3c 凹所
4 第1壁
5 第2壁
6 第3壁
6a 開口部
6b 開口部
8 腰掛板部
8a 下部収納部
9 目隠し板
9a 上部収納部

Claims (6)

  1. 照明や空調、動力、通信等の各種設備機器から伸びるケーブルを建物本体内に配線してなる屋内配線構造において、
    前記建物本体は、この建物本体内の部屋の一辺に沿って配置される第1壁と、この第1壁に直交して配置されるとともに一端部が該第1壁に接続される第2壁と、この第2壁の他端部に接続されるとともに該第2壁が接続する前記第1壁と対向して配置され、さらに一端部が前記部屋の中央付近に位置する内部中空状の第3壁とを備えており、
    互いに対向する前記第1壁および第3壁と、前記第2壁とからなる凹所には、前記部屋の床の上方に平行配置される腰掛板部と、前記部屋の天井の下方に平行配置される目隠し板とが設けられ、前記部屋の床と前記腰掛板部との間と、前記部屋の天井と前記目隠し板との間は、前記ケーブルがそれぞれ収納される下部収納部および上部収納部とされており、
    前記第3壁には、前記各種設備機器用のコントローラが設けられるとともに、前記下部収納部と上部収納部とに接する部分に、前記ケーブルを挿通させるための開口部がそれぞれ形成されており、
    前記ケーブルは、前記下部収納部および上部収納部に収納されるとともに、前記開口部および第3壁の内部中空部を通過して前記コントローラに接続されていることを特徴とする屋内配線構造。
  2. 請求項1に記載の屋内配線構造において、
    前記コントローラは、前記第3壁の一端部側の前記第1壁側に位置する第1の壁面と、前記第3壁の一端部側の前記第1壁とは反対側に位置する第2の壁面と、これら第1の壁面の端部と第2の壁面の端部との間に位置する第3の壁面とのうち、少なくとも一方の壁面に設けられていることを特徴とする屋内配線構造。
  3. 請求項1または2に記載の屋内配線構造において、
    前記第3壁は、壁本体と、この壁本体に着脱可能であるとともに前記第3壁の一部をなす着脱壁とを備えており、この着脱壁には前記コントローラが設けられていることを特徴とする屋内配線構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の屋内配線構造において、
    前記下部収納部には、上面が開放された収納ボックスが、前記第2壁との間に隙間をあけて出し入れ自在に収容されており、この隙間が配線スペースとされていることを特徴とする屋内配線構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の屋内配線構造において、
    前記第2壁と、この第2壁が接続される第1壁の少なくとも一方には、屋外と前記下部収納部および上部収納部とをそれぞれ連通するとともに内部にケーブルが配線可能な先行配管が設けられていることを特徴とする屋内配線構造。
  6. 請求項5に記載の屋内配線構造が適用される建物であって、
    前記第3壁の他端部は、前記第2壁が接続する第1壁と直交する方向に、かつ前記建物本体内の部屋の一辺に沿って配置される第4壁に接続されており、
    前記建物本体内は、前記第2壁と第3壁とで区切ることによって、前記部屋を含む第1領域と、この第1領域に隣接する第2領域とに分割されており、
    前記第2領域はバルコニーとされていることを特徴とする建物。
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