JP2006257680A - 機械基礎及びその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工が単純で施工期間が短縮化され、かつ、施工時の作業の安全性が高い機械基礎を提供する。
【解決手段】機械基礎1は次のように施工される。複数のナット3a及びプレート部3bから構成されたアンカーボルト固定金具3を床コンクリート2に埋め込み、複数のアンカーボルト4をアンカーボルト固定金具3に取り付ける。複数のアンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bを備えて予め作製されたPC基礎部5を、アンカーボルト4に挿入して床コンクリート2の上部に配置する。架台6を、架台取り付け用ナット7を用いて架台取り付け部5bにてアンカーボルト4に取り付ける。その後、グラウト8をアンカーボルト4が挿入されたアンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bに充填する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建物においてポンプ、送風機などの機械を据え付けるために設けられる機械基礎及びその施工方法に関する。詳しくは、床コンクリートに埋め込まれたアンカーボルト固定手段に取り付けられたアンカーボルトと、アンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を備えて予め作製され、アンカーボルトに挿入されて床コンクリートの上部に配置されたコンクリート基礎部と、アンカーボルトに取り付けられた架台と、アンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を埋め固める充填部材を備えることで、アンカーボルト固定手段、アンカーボルト及び充填部材により、床コンクリートへのコンクリート基礎部の固定及びコンクリート基礎部への架台の固定を可能とし、施工の単純化及び施工期間の短縮化を図るものである。
機械基礎は発電所、工場等の建物内でポンプ、送風機等の機械を設置する際に、個々の機械の大きさ、高さ等に対応したものを設置用の床の上に設ける必要がある。
図10は従来の機械基礎50の断面図であり、アンカーボルト54の取り付け位置にて切断された状態を示している。なお、アンカーボルト54及び架台取り付け用ナット57は切断されていない状態で示されている。
従来の機械基礎50は次のような方法で施工される。まず床コンクリート51を打設する。その際に床コンクリート51と基礎部55との連結を行うための差筋52を設ける。これにより、床コンクリート51の打設後は、差筋52が床コンクリート51より突出した状態となっている。
その後、基礎部55を構成する基礎部コンクリート55aを打設するために鉄筋53を組む。鉄筋53は重ね継ぎ手により差筋52に固定する。更に架台56取り付け用のアンカーボルト54を設置し、基礎部コンクリート55a用の型枠を組んだ後、基礎部コンクリート55aを打設する。
その後基礎部コンクリート55a用の型枠を取り外し、基礎部コンクリート55aの上面に打設される基礎部上面モルタル55bの接着力を向上させるために、基礎部コンクリート55a上面の目荒しをおこなう。その後アンカーボルト54に架台取り付け用ナット57を用いて架台56を取り付け、基礎部上面モルタル55bを打設し架台56を固定する。
また上記とは別に、差筋を用いない機械基礎の施工方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される機械基礎の構築方法は、床コンクリート構築時に基礎部設置用の形成面部を設け、基礎部設置用の形成面部に基礎部に対応した金属接続物を設け、基礎部を基礎部設置用形成面部に配置して基礎部を金属接続物に取り付け固定し、基礎部周りの床コンクリート上を床仕上げ高さまでを埋め固めるものである。
特開平10-46732号公報
しかし、従来の機械基礎では、基礎部コンクリートを現場で構築するため、基礎部コンクリートの打設の為に鉄筋及び型枠の設置等を行う必要があり、施工が複雑で施工期間が長期化するという問題があった。
また床コンクリートの打設後に、床コンクリートと基礎部コンクリートを連結するための差筋が床から突出した状態となり、鉄筋、型枠の設置等の作業の障害になるという問題があった。
特許文献1では、予め作製された基礎部を用い、なおかつ差筋を用いない機械基礎の構築方法が提案されているが、架台を取り付ける際には、床コンクリートと基礎部を固定する金属接続物とは別に、架台取り付け用のアンカーボルトを用いる必要があり、施工が複雑で施工期間が長期化してしまう。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、基礎部に架台を取り付けるアンカーボルトにて、基礎部を床コンクリートに固定できるようにすることで差筋を不必要とし、施工の単純化及び、施工期間の短縮化を実現する機械基礎及びその施工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係る機械基礎は、床コンクリートに埋め込まれたアンカーボルト固定手段と、アンカーボルト固定手段に螺入して床コンクリートに取り付けられる複数のアンカーボルトと、複数のアンカーボルト挿通用穴部及び、少なくとも1つ以上のアンカーボルト挿通用穴部と連通して形成された架台取り付け部を備えて予め作製され、アンカーボルトにアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部が挿入されて床コンクリートの上部に配置されるコンクリート基礎部と、架台取り付け部にてアンカーボルトに取り付けられる架台と、アンカーボルトが挿入されたアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を埋め固める充填部材とを備えたことを特徴とするものである。
本発明に係る機械基礎は、次のような方法にて施工される。床コンクリートの打設時にアンカーボルト固定手段を埋め込み、複数のアンカーボルトをアンカーボルト固定手段に螺入して床コンクリートに取り付ける。
その後、床コンクリートに取り付けられた各アンカーボルトにコンクリート基礎部の所定のアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を挿入して、床コンクリートの上部にコンクリート基礎部を配置し、架台取り付け部にてアンカーボルトに架台を取り付ける。
その後、アンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を充填部材で埋め固め、コンクリート基礎部の床コンクリートへの固定及び架台のコンクリート基礎部への固定を行う。
また、上述した課題を解決するため、本発明に係る機械基礎の施工方法は、床コンクリートの打設時に床コンクリートにアンカーボルト固定手段を埋め込み、複数のアンカーボルトをアンカーボルト固定手段に螺入して床コンクリートに取り付け、複数のアンカーボルト挿通用穴部及び少なくとも1つ以上のアンカーボルト挿通用穴部と連通して形成された架台取り付け部を備えて予め作製されたコンクリート基礎部を、アンカーボルトにアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を挿入して、床コンクリートの上部に配置し、架台取り付け部にてアンカーボルトに架台を取り付け、アンカーボルトが挿入されたアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部に充填部材を埋め固めることを特徴とするものである。
本発明に係る機械基礎の施工方法では、床コンクリートにアンカーボルト固定手段が埋め込まれ、複数のアンカーボルトがアンカーボルト固定手段に螺入されて床コンクリートに取り付けられる。
その後、コンクリート基礎部が、各アンカーボルトに所定のアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部を挿入して配置され、架台が架台取り付け部にてアンカーボルトに取り付けられる。
その後、充填部材がアンカーボルト挿通用穴部及び架台取り付け部に埋め固められ、コンクリート基礎部が床コンクリートに固定されると共に、架台がコンクリート基礎部へ固定される。
本発明の機械基礎によれば、予め作製されたコンクリート基礎部を用い、床コンクリートへのコンクリート基礎部の固定及びコンクリート基礎部への架台の固定を同一のアンカーボルトにて行うことで、構成を単純にできる。これにより施工の単純化及び施工期間の短縮化を実現することができる。
更にコンクリート基礎部と床コンクリートの連結に差筋を用いない構成により、床コンクリートの打設後に床コンクリートより突出したものが無いため、施工時の安全性及び作業性を向上させることができる。
本発明の機械基礎の施工方法によれば、予め作製されたコンクリート基礎部を用い、床コンクリートへのコンクリート基礎部の固定及びコンクリート基礎部への架台の固定を同一のアンカーボルトにて行う施工方法により、施工の単純化及び施工期間の短縮化を実現することができる。
更にコンクリート基礎部と床コンクリートの連結に差筋を用いない施工方法により、床コンクリートの打設後に床コンクリートより突出したものが無いため、施工時の安全性及び作業性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の機械基礎及び機械基礎の施工方法の実施の形態について説明する。
<本実施の形態の機械基礎の構成例>
図1は本実施の形態の機械基礎1の一例を示す断面図であり、後述するアンカーボルト4の取り付け位置にて切断された状態を示している。なお、アンカーボルト4及び架台取り付け用ナット7は切断されていない状態で示されている。
本実施の形態の機械基礎1は、床コンクリート2に埋め込まれたアンカーボルト固定金具3及び、アンカーボルト固定金具3に螺入されて床コンクリート2に取り付けられた複数のアンカーボルト4を備える。
更に本実施の形態の機械基礎1は、複数のアンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bを備えて予め作製され、アンカーボルト4に挿入されて床コンクリート2の上部に配置されたPC基礎部5、架台取り付け用ナット7によりアンカーボルト4に取り付けられた架台6及び、アンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bに充填されたグラウト8を備える。
図2はアンカーボルト固定金具3の構成の一例を示したものである。アンカーボルト固定金具3はアンカーボルト固定手段の一例であり、アンカーボルト4が螺入されるナット3a及び複数のナット3aを所定の位置で固定したプレート部3b等を備える。
図2のアンカーボルト固定金具3は、例えば複数の金属板等が溶接等で固定されたプレート部3bの所定の位置に、ナット3aが溶接等により固定されたものである。図2のアンカーボルト固定金具3では、プレート部3bの形状及びプレート部3b上のナット3aの位置等について、所定のものが容易に構成されることが可能となる。
図3は他のアンカーボルト固定金具3の例を示したものであり、例えば次のように構成される。プレート部3bは、固定ボルト3c用の穴を備えた複数の金属板等で構成される。ナット3aはプレート部3bへの取り付け用にフランジ部3dを備えており、フランジ部3dには固定ボルト3c用の穴が備わっている。各金属板と各ナット3aが、固定ボルト3cにより固定される。
図3のアンカーボルト固定金具3では、固定用ボルト3cにより各金属板及び各ナット3aを固定する構成であるため、機械基礎1の施工を行う現場にて、アンカーボルト固定金具3の組み立てを行うことが可能な構成となる。
図4は他のアンカーボルト固定金具3の例を示したものであり、例えば金属板等で構成されたプレート部3bの所定の位置にナット3aが溶接等により固定されたものである。図4のアンカーボルト固定金具3では、図2及び図3のアンカーボルト固定金具3と比べて、少ない部品点数にて構成されることが可能となる。
図1に示すように、ナット3aにはアンカーボルト4が取り付けられ、アンカーボルト4には機械9を設置するための架台6が取り付けられる。このためアンカーボルト固定金具3のプレート部3bの形状及び、プレート部3b上のナット3aの位置は、設置される機械9の設置条件等に合わせて決定される。
図3のアンカーボルト固定金具3にて各金属板の固定ボルト3c用の穴をルーズホールとした場合、固定ボルト3cによる各金属板と各ナット3aの固定位置が、設置される機械9に合わせて、ルーズホールの大きさの範囲内において調整可能となる。
図1に示すように、ナット3aの上部が床コンクリート2の上面より非突出に位置し、プレート部3bは床コンクリート2の内部に位置するように、アンカーボルト固定金具3は床コンクリート2に埋め込まれる。また、床コンクリート2内には床コンクリート鉄筋10が配置される。床コンクリート鉄筋10は、例えば縦方向鉄筋10a及び横方向鉄筋10bにより構成される。
アンカーボルト固定金具3がこのように床コンクリート2に埋め込まれることにより、アンカーボルト固定金具3を床コンクリート2に埋め込んだ後に床コンクリート2の上面には突起物がない状態になり、施工時の安全性及び作業性を向上させることができる。
また、アンカーボルト固定金具3のプレート部3bが床コンクリート2の内部に埋め込まれているため、機械9の転倒荷重等によりアンカーボルトに引張力が作用した際に、アンカーボルト固定金具3が床コンクリート2より取り外れることを、プレート部3bにより防ぐ効果を得ることができる。
また、図1に示すように、床コンクリート鉄筋10を床コンクリート2の上面とプレート部3bの間に位置するように配置することにより、アンカーボルト固定金具3が床コンクリート2より取り外れることを、プレート部3bにより防ぐ効果を高めることができる。
更に、ナット3aを高くしてプレート部3bの床コンクリート2内部での埋め込み位置を低くすることにより、アンカーボルト固定金具3が床コンクリート2より取り外れることを、プレート部3bにより防ぐ効果を高めることができる。
アンカーボルト4は、一方の端にアンカーボルト固定金具3のナット3aへの取り付け用のねじきりとして、アンカーボルト固定金具取り付けねじ部4aが形成されており、もう一方の端には架台6の取り付け用のねじきりとして、架台取り付けねじ部4bが形成されている。アンカーボルト4は、アンカーボルト固定金具取り付けねじ部4aがアンカーボルト固定金具3のナット3aに螺入され、床コンクリート2に取り付けられる。
図5はPC(プレキャストコンクリート)基礎部5の例を示す説明図である。図5(a)は断面図であり、アンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bの位置にて切断された状態を示している。図5(b)から(d)は斜視図であり、それぞれ架台取り付け部5bの構成の違いによる例を示している。
PC基礎部5はコンクリート基礎部の一例で、アンカーボルト4を挿入するための複数のアンカーボルト挿通用穴部5a及び、アンカーボルト挿通用穴部5aと連通して形成された、架台6を取り付けるための架台取り付け部5bを備え、かつ所定の形状で予め作製されたものである。
アンカーボルト挿通用穴部5aは、図1に示すように、グラウト8を充填するためにアンカーボルト4よりも太い径にて、PC基礎部5の上面から下面まで貫通して形成されている。架台取り付け部5bは、アンカーボルト挿通用穴部5aと連通してPC基礎部5の上部に凹状に形成されている。アンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bは、図2、図3及び図4に示すアンカーボルト固定金具3の各ナット3aの位置に対応した位置に形成されている。
また、図5(b)から(d)は架台取り付け部5bの構成の違いによるPC基礎部5の構成例を示したものである。架台取り付け部5bは架台6の形状に合わせて形成される。
図5(b)は、各アンカーボルト挿通用穴部5aに対して別々の架台取り付け部5bが形成された構成を示している。図5(c)は架台取り付け部5bが二つのアンカーボルト挿通用穴部5aに跨って形成された構成を示しており、図5(d)は架台取り付け部5bが四つのアンカーボルト挿通用穴部5aに跨って形成された構成を示したものである。
PC基礎部5は、アンカーボルト4にアンカーボルト挿通用穴部5a及び架台取り付け部5bを挿入して床コンクリート2の上部に配置される。PC基礎部5の配置後は、架台取り付け部5bに挿入されているアンカーボルト4の架台取り付けねじ部4bが、PC基礎部5の上部より突出した状態になる。
架台6はアンカーボルト取り付け用穴部6a及び、機械9の取り付け部等を備えている。架台6はPC基礎部5の架台取り付け部5bにてアンカーボルト4に取り付けられる。図1に示すように、架台6はアンカーボルト4の架台取り付けねじ部4bに対して2枚の架台取り付け用ナット7で挟み込んで取り付けられる。架台取り付け用ナット7は取り付け手段の一例である。これにより架台6は、取り付け高さを調整してアンカーボルト4に取り付けることが可能な構成となっている。
グラウト8は充填部材の一例で、アンカーボルト4が挿入されているアンカーボルト挿通用穴部5a及び、アンカーボルト4に架台6が取り付けられている架台取り付け部5bに充填される。グラウト8としてはモルタル等が使用される。このグラウト8により、床コンクリート2へのPC基礎部5の固定及び、PC基礎部5への架台6の固定が行われる。
上述した構成の機械基礎1の設置後、機械9が架台6に取り付けられ、機械9が機械基礎1を介して床コンクリート2に設置される。
なお、上述した機械基礎1の構成では、各アンカーボルト挿通用穴部5aに連通して架台取り付け部5bを備えたが、複数のアンカーボルト挿通用穴部5aのうち幾つかは架台取り付け部5bを備えず、アンカーボルト4を床コンクリート2とPC基礎部5の固定にのみ用いる構成としても良い。
<本実施形態の機械基礎の施工方法例>
次に、図1等で説明した構成の機械基礎1の施工方法例について説明する。
図6は床コンクリート2にアンカーボルト固定金具3を埋め込んだ状態の断面図であり、ナット3aの位置にて切断された状態を示している。
床コンクリート鉄筋10を配置し床コンクリート2を打設する。床コンクリート2の打設時に、アンカーボルト固定金具3を床コンクリート2に埋め込む。ナット3aの上部が床コンクリート2の上面より非突出に位置し、プレート部3bは床コンクリート2内部に位置するように、アンカーボルト固定金具3を床コンクリート2に埋め込む。
アンカーボルト固定金具3においては、ナット3aがプレート部3bの所定の位置に固定されているため、アンカーボルト固定金具3を床コンクリート2に埋め込む際の埋め込み位置の調整は、アンカーボルト固定金具3全体に対するものだけで良く、それぞれのナット3aに対して個別に埋め込み位置の調整を行う必要性はない。
アンカーボルト固定金具3を、ナット3aの上部が床コンクリート2の上面より非突出に位置し、プレート部3bは床コンクリート2内部に位置するように床コンクリート2に埋め込むことにより、アンカーボルト固定金具3を床コンクリート2に埋め込んだ後に、床コンクリート2の上面には突起物がない状態になり、施工時の安全性及び作業性を向上させることができる。
また、アンカーボルト固定金具3のプレート部3bが床コンクリート2の内部に埋め込まれているため、アンカーボルト固定金具3に外部より力が加わった際に、アンカーボルト固定金具3が床コンクリート2より取り外れることを、プレート部3bにより防ぐ効果を得ることができる。
例えば、アンカーボルト4をアンカーボルト固定金具3に取り付ける際に、アンカーボルト固定金具3が床コンクリート2より取り外れることを、プレート部3bにより防ぐ効果を得ることができる。
図7は床コンクリート2にアンカーボルト4を取り付けた状態の断面図であり、アンカーボルト4の取り付け位置にて切断された状態を示している。アンカーボルト4は切断されていない状態で示されている。アンカーボルト4のアンカーボルト固定金具取り付けねじ部4aをアンカーボルト固定金具3のナット3aに螺入し、床コンクリート2に取り付ける。
これにより複数のアンカーボルト4がアンカーボルト固定金具3で規定される所定の位置で、床コンクリート2に立設した状態で取り付けられる。
図8はPC基礎部5を配置した状態の断面図であり、アンカーボルト4の取り付け位置にて切断された状態を示している。なお、アンカーボルト4は切断されていない状態で示されている。
複数のアンカーボルト4を床コンクリート2に取り付けた後、各アンカーボルト4に所定のアンカーボルト挿通部5a及び架台取り付け部5bを挿入して、PC基礎部5を床コンクリート2の上部に所定の向きで配置する。PC基礎部5の配置後は、架台取り付け部5bに挿入されているアンカーボルト4の架台取り付けねじ部4bがPC基礎部5の上部より突出した状態になる。
図9は架台を取り付けた後の状態の要部断面図であり、架台6の取り付け位置にて切断された状態を示している。なお、アンカーボルト4及び架台取り付け用ナット7は切断されていない状態で示されている。
PC基礎部5の配置後に、架台6を架台取り付け部5bにてアンカーボルト4の架台取り付けねじ部4bに取り付ける。図9に示すように、架台6はアンカーボルト4の架台取り付けねじ部4bに対して架台取り付け用ナット7を用いて取り付ける。
まず架台6の下側に位置する架台取り付け用ナット7aを、取り付け高さを調整して架台取り付けねじ部4bに取り付ける。次に架台6を、アンカーボルト取り付け用穴部6aを架台取り付けねじ部4bに通して取り付けた後、上側に位置する架台取り付け用ナット7bを取り付け、架台6をアンカーボルト4に固定する。
このような取り付け方法により、架台6の取り付け高さを調整してアンカーボルト4に取り付けることが可能となる。
架台6の取り付け後、グラウト8をアンカーボルト4が挿入されているアンカーボルト挿通用穴部5a及び、架台6が取り付けられている架台取り付け部5bに充填する。グラウト8としてはモルタル等を使用する。このグラウト8の充填により、PC基礎部5の床コンクリート2への固定及び、架台6のPC基礎部5への固定を行う。
本実施の形態の機械基礎1の施工方法では、このように一回のグラウト8の充填により、PC基礎部5の床コンクリート2への固定及び、高さ調整された架台6のPC基礎部5への固定を行うことが可能である。これにより、図10で説明したように基礎部55の床コンクリート51への固定と、架台56の基礎部55への固定を別々に行う必要がある従来の機械基礎50の施工方法と比べ、施工の単純化及び施工期間の短縮化を実現している。
グラウト8の硬化後、機械基礎1が完成する。機械基礎1の完成後、機械9を架台6に取り付け、機械9を機械基礎1を介して床コンクリート2に設置する。
本発明は、発電所、工場等で、ポンプ、送風機等の機械を設置するための機械基礎に適用される。
本実施の形態の機械基礎の例を示す断面図である。 アンカーボルト固定金具の例を示す斜視図である。 他のアンカーボルト固定金具の例を示す斜視図である。 他のアンカーボルト固定金具の例を示す斜視図である。 PC基礎部を示す説明図である。 アンカーボルト固定金具を床コンクリートに埋め込んだ状態を示す断面図である。 アンカーボルトを取り付けた状態を示す断面図である。 PC基礎部を配置した状態を示す断面図である。 架台を取り付けた状態を示す断面図である。 従来の機械基礎を示す断面図である。
符号の説明
1 機械基礎
2 床コンクリート
3 アンカーボルト固定金具
3a ナット
3b プレート部
4 アンカーボルト
5 PC基礎部
5a アンカーボルト挿通用穴部
5b 架台取り付け部
6 架台
7 架台取り付け用ナット
8 グラウト
9 機械
10 床コンクリート鉄筋

Claims (6)

  1. 床コンクリートに埋め込まれたアンカーボルト固定手段と、
    前記アンカーボルト固定手段に螺入して前記床コンクリートに取り付けられる複数のアンカーボルトと、
    複数のアンカーボルト挿通用穴部及び、少なくとも1つ以上の前記アンカーボルト挿通用穴部と連通して形成された架台取り付け部を備えて予め作製され、前記アンカーボルトに前記アンカーボルト挿通用穴部及び前記架台取り付け部が挿入されて前記床コンクリートの上部に配置されるコンクリート基礎部と、
    前記架台取り付け部にて前記アンカーボルトに取り付けられる架台と、
    前記アンカーボルトが挿入された前記アンカーボルト挿通用穴部及び前記架台取り付け部を埋め固める充填部材と
    を備えたことを特徴とする機械基礎。
  2. 前記架台の前記アンカーボルトに対する取り付け高さを調整可能とした取り付け手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の機械基礎。
  3. 前記アンカーボルト固定手段は、前記アンカーボルトが螺入されるナット及び複数の前記ナットを所定の位置で固定したプレート部を備え、
    前記ナットの上部が前記床コンクリートの上面から非突出で、かつ、前記プレート部は前記床コンクリートの内部に埋め込まれる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の機械基礎。
  4. 床コンクリートの打設時に前記床コンクリートにアンカーボルト固定手段を埋め込み、
    複数のアンカーボルトを前記アンカーボルト固定手段に螺入して前記床コンクリートに取り付け、
    複数のアンカーボルト挿通用穴部及び少なくとも1つ以上の前記アンカーボルト挿通用穴部と連通して形成された架台取り付け部を備えて予め作製されたコンクリート基礎部を、前記アンカーボルトに前記アンカーボルト挿通用穴部及び前記架台取り付け部を挿入して、前記床コンクリートの上部に配置し、
    前記架台取り付け部にて前記アンカーボルトに架台を取り付け、
    前記アンカーボルトが挿入された前記アンカーボルト挿通用穴部及び前記架台取り付け部に充填部材を埋め固める
    ことを特徴とする機械基礎の施工方法。
  5. 前記架台を前記アンカーボルトに取り付ける際に、取り付け高さを調整することを特徴とする請求項4記載の機械基礎の施工方法。
  6. 前記アンカーボルト固定手段は、前記アンカーボルトが螺入されるナット及び複数の前記ナットを所定の位置で固定したプレート部とで構成され、
    前記床コンクリートの打設時に、前記ナットの上部が前記床コンクリートの上面から非突出で、かつ、前記プレート部は前記床コンクリートの内部に位置するように前記アンカーボルト固定手段を前記床コンクリートに埋め込む
    ことを特徴とする請求項4または請求項5記載の機械基礎の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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