JP2006257165A - ホトクロミックインク組成物、これの製造方法及びこれを利用した原反の印刷方法。 - Google Patents

ホトクロミックインク組成物、これの製造方法及びこれを利用した原反の印刷方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 紫外線の程度により色変化が違って現れ、紫外線遮断率が優秀であり耐久性が優秀なホトクロミックインク組成物、これの製造方法及びこれを利用した原反の印刷方法を提供する。
【解決手段】 特定した化合物を有効成分として含み紫外線吸収剤を選択使用することにより紫外線に対する安定性が優れ、さらに本発明のホトクロミックインク組成物を形成する各成分達の配合を一定に選択し調整することにより、原反に印刷させる場合その耐久力をさらに向上させる効果が得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ホトクロミックインク組成物、これの製造方法及びこれを利用した原反の印刷方法に関する。
各種成形物例をとれば事務用バインダー、ビデオケース、金属、ガラス軟質ビニールやセロファン、木、紙等に色を付ける度に印刷又は転写等の技法に利用される。このような印刷又は転写等の技法に使用される多様なインク組成物が公開されている。
例をあげれば、太陽光と蛍光体等の光を吸収蓄積し、暗い所でこれを少しずつ放出・発光する性質を持つもので、多数公開され蓄光顔料(Phosphorescent Pigments)を使用する次のような技術が公開されている。
まず、韓国特許第0366785号は透明ウレタンインク88〜95重量部にウレタン硬化剤1〜3重量部及び粉末状態の紫外線遮断剤(別名:UV安定剤)1重量部を混合した後、メチルエチレンケトン(Methyle Ethyle Keton)3〜10重量部を追加・投入して均一に混ぜ合わせた後、蓄光顔料を上記混合物重量部対比1:1にして混合機から十分に混合させて製造することを特徴にした蓄光印刷インク組成物を開示しているが、上記特許は主に紙類、合成樹脂類の原反等の原反素にだけ使用することができるだけでそれ以外の別の素材には有効でないという課題を有してる。
さらに、韓国特許出願第1999−0013527号は5〜15マイクロンの大きさを持つ蓄光顔料70〜90重量部とアルキド樹脂、ポリウレタン樹脂、サイクルリックポスパジェン、ウレタンアクリルレイト、エポキシアクリルレイト及びスチレン変性アクリル樹脂で構成されるグループから選択された1、又は2種類以上の化合物10〜30重量部を混合させ30分〜3時間混ぜて得た蓄光ペーストを印刷インク全体組成物に対し20〜30重量部に混合し、製造したものを特徴とする透明夜光印刷インクの製造方法を開示しているが、上記特許出願によれば上記夜光印刷インクで印刷する前にまずやろうとするデザインをカラー印刷しなければならず、作ろうとする製品を製造する工程が複雑になるという課題を有する。
他方、太陽光や紫外線を含む人工照明等紫外線光線下では色が変わり、紫外線遮断下や暗い所では無色透明は色に戻る化合物により現れる可逆的光変色現象である光変色インク組成物に適用した技術も多数存在する。
上記光変色が適用される技術としてフォトクロミック化合物(Photochromic compounds;光変色化合物、光変色性化合物等と呼ばれる。以下、光変色性化合物という)は、紫外線を強く吸収する状態と可視光線を強く吸収する状態の二重状態で存在することにより、紫外線露出時には発色し、紫外線遮断時には無色透明な状態に転換する可逆的な色変化を起こすことによって紫外線の有無により様々な色を提供する化合物として、その種類としてベゾピラン系化合物(大韓民国特許出願第98−0185556号)、ナフトピラン系化合物(大韓民国公告特許第99−0170432号)、スピロクサジン系化合物、スピロピランン系化合物(大韓民国特許出願第90−701930号)等がある。
さらに、韓国特許出願番号第2002−0023256号は、0.1〜5重量部の光変色パウダー0.5〜3重量部の薄め液1〜10重量部のメチレンクロライト及び残りはプラスティックジョルで構成される光変色衣料コーティング剤及びこれを利用して衣料に写真光学法によりスクリーン印刷した後130〜160℃の温度で10〜15秒間乾燥させる光変色衣料、コーティング剤を利用したプリンティング方法を開示しているが、上記特許出願によればメエチレンクロライドを溶媒に使用することによって光変色衣料コーティング剤が簡単に落ちるという問題点があり、上記コーティング剤を製造次第使用することができるが時間が経過すれば使用できなくなるという課題を有する。
ところで、上述したように従来の公開(公表)されたインク組成物は蓄光顔料又は光変色性化合物中にある1つだけを含むために、蓄光顔料を含むインク組成物に印刷された場合、夜には夜光の効果を上げることができるが昼間には全然効果なく、光変色性化合物だけを含むインク組成物で印刷された場合には、昼間には変色効果があるが夜間にはその効果をあげることができない短所があった。
上記問題点を解決するため提示されたものとして韓国公開特許第10−2005−002586号は、インク樹脂100重量部、有機溶媒5〜10重量部、光変色性化合物0.1〜0.3重量%及び蓄光顔料0.1〜1重量%を含むもので夜間と昼間等時間に関係なく常に変色効果を高めることができるインク組成物がある。
韓国特許第0366785号 韓国特許出願第1999−0013527号 大韓民国特許出願第98−0185556号 大韓民国公告特許第99−0170432号 大韓民国特許出願第90−701930号 韓国特許出願番号第2002−0023256号 韓国公開特許第10−2005−002586号
しかし、環境汚染を起こす大気オゾン層の破壊とこれによる大量の紫外線が露出されるしかない現在の状況で、各種生活必需品に対する紫外線遮断に対する要求は徐々に高まっているが、現在までには紫外線遮断率を極大化させながらも美観に対する消費の期待を満足させることができるインク組成物に対する技術は提示されていない。
これに本発明の発明者たちは上記のような問題点を解決するため、研究、努力してきたが、その結果、インク樹脂と不活性ペイント、そして必要に応じて顔料を含ませ構成させたインク組成物とホトクロミック紫外線吸収剤及び有機溶媒を含ませて構成されるホトクロミックインク組成物を開発し、特に、上記紫外線吸収剤としてホルムアミディン系又は高分子ハルス系成分を選択使用し、粉末状のホトクロミックを選択使用することにより紫外線遮断率が極大化されるだけではなく、原反に印刷した後耐久性が極大化することが可能になり、本発明を成功完成させた。
従って、本発明は紫外線の程度により色変化が違って現れ、紫外線遮断率が優秀であり耐久性が優秀なホトクロミックインク組成物を提供することを目的とする。
さらに本発明は、上記したホトクロミックインク組成物を製造する方法を提供することを目的とする。
また、本発明はホトクロミックインク組成物を利用し、原反に印刷する方法を提供することを目的とする。
本発明に係るホトクロミックインク組成物は、インク樹脂30〜95重量部、不活性ペイント5〜25重量部及び顔料が40重量部を含むインク組成物100重量部に対し、ホトクロミック化合物0.01〜3重量部、ホルムアミディン系紫外線吸収剤0.01〜20重量部、高分子ハルス系紫外線吸収剤0.01〜20重量部及び有機溶媒1〜15重量部を含むものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物は、上記インク樹脂としてウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びプタルレイトエステルの中から選択した1種又はそれ以上の混合物を使用するものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物は、上記ホトクロミック化合物としてナフトピラン系化合物を使用するものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物は、上記ナフトピラン系化合物が粉末状であるものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物は、上記有機溶媒としてクロロフォルム、メチルレンクロライド及びメチルエチルケトンの中から選ばれた1種又はそれ以外の有機溶媒を使用するものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物は、上記有機溶媒はクロロフォルム1〜15重量部、メチルレンクロライド1〜15重量部及びメチルエチルケトン1〜15重量部であるものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物の製造方法は、上記インク組成物にホトクロミック化合物、ホルムアミディン系紫外線吸収剤、高分子ハルス系紫外線吸収剤及び有機溶媒を混ぜたホトクロミジューム組成物を製造する段階を含むものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物製造方法は、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びプタルレイトエステルの中から選択する1種又はそれ以上の混合物であるインク樹脂30〜95重量部と不活性ペイント5〜25重量部及び顔料0〜40重量部を混合し500〜600RPMで30分間混ぜてインク組成物を製造する段階と上記インク組成物を製造する容器とは別の容器から上記インク組成物100重量部に対してホトクロミック0.01〜3重量部をクロロフォルム、マチルレンクロライド及びメチルエチルケトンの中から選んだ1種又はそれ以上の有機溶媒1〜15重量部に混合し溶解させた後、紫外線吸収剤を混ぜ250〜350RPMで30分間混合した後上記インク組成物と混合して500〜600RPMで30分間混合する段階を含むものである。
また、本発明に係るホトクロミックインク組成物を利用した原反の印刷方法は、を140〜200℃範囲で10秒から300秒の間加熱して原反に印刷するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
上述した通り、本発明のホトクロミックインク組成物は、特定した化合物を有効成分として含み紫外線吸収剤を選択使用することにより、紫外線に対する安定性が優れ、さらに本発明のホトクロミックインク組成物を形成する各成分達の配合を一定に選択し調整することにより、原反に印刷させる場合その耐久力をさらに向上させる効果が得られる。
さらに、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びプタルレイトエステル中選ばれたインク樹脂、不活性ペイント、ホルムアミディン系紫外線吸収剤、高分子ハルス系紫外線吸収剤、ナフトピラン系ホトクロミックを使用する本発明による場合には、光安全剤、酸化防止剤等が含まれずとも光(紫外線)に対して安全的であり酸化が起こらず充分な耐久性が保証される効果がある。
また、ナフトピラン系化合物を粉末状で使用することにより染色性が向上するという効果がある。
さらに、有機溶媒は、クロロフォルム、メチルレンクロライド及びメチルエチルケトン等を使用し、特に有機溶媒はクロロフォルム1〜15重量部、メチルレンクロライド1〜15重量部及びメチルエチルケトン1〜15重量部で使用する場合には最適の溶融状態を維持しインク組成物の紫外線による発色及び耐久性等の効能が保証されるという効果がある。
また、本発明のホトクロミックインク組成物は、簡単な方法で製造することができるため、企画するデザインの製造工程が非常に単純であり製造費用が節約される。
また、ホトクロミック紫外線吸収剤使用量及び紫外線照射量により色の度合いが変わる等の多様なカラー変化効果を得ることにより消費者の購買意欲を満足させることができ、付加価値の高い製品の製造が可能である。
さらに、優れた紫外線遮断効果により環境から受ける有害要素を遮断することができる。
本発明は、ホトクロミックインク組成物とこれを利用した原反の印刷方法に関するもので、本発明によれば室内等の紫外線を受けない場合には無色であり、紫外線を受ける場合には有色に変化し、特に、紫外線の強度が濃淡により判断でき、又、紫外線遮断指数を確認できるもので、多様な色素の顔料に適用することができることにより、デザイン面だけでなく消費者の多様なニーズを満足させることができる効果を得ることができる。
本発明のホトクロミックインク組成物は、インク樹脂、不活性ペイント及び顔料を含むか、含んでいないインク組成物とホトクロミック、ホルムアミディン系紫外線吸収剤、高分子ハルス系紫外線吸収剤及び有機溶媒を含む。
まず、上記インク組成物中上記インク樹脂としてウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びポタレイトエステル等の内から選択された1種又はそれ以上の混合物を使用するのことができ、特に、ポリ塩化ビニールを使用することがより望ましい。
上記したインク樹脂の選択使用にホトクロミックが粉末状態で使用されることがより適当である。インク組成物中インク樹脂の使用量は30〜95重量部であり、理想的には35〜65重量部である。特に、ポリ塩化ビニール30〜60重量部とプタレイトエステル30〜60重量部を使用する場合が理想的である。
上記不活性ペイントには、通常該当業界から使用するものを当業者は必要に応じて選択使用することができ、具体的に酸化シリコン(SiO2)、クリスタリン・フリーガラス(crystalline-free)等を使用することができる。このような不活性ペイントの使用量は5〜25重量部であり、理想的には10〜20重量部である。
上記顔料は有機顔料及び無機顔料を使用することができ、インク組成物に色を付加する必要がない場合には使用しなくとも問題はない。使用量は0〜40重量部である。
上記ホトクロミックは可逆的ホトトロピー(phototropy)又は、ホトクロミジューム(photochromism)を現す化合物で、光反応により無色から有色に有色から無色に変化する化合物を意味するが、この様な化合物は溶液又は固体状態で特定波長の光を調べ化学構造が変化しこれにより吸収スペクトラムも変化するが他の波長の光を調べ暗いところに放置すれば最初の状態に戻っていく特性を持っている。
本発明では、ホトクロミックとして上述した特徴を持つ化合物を使用することができるが、特にスピロピラン系化合物を使用するのが望ましい。これと同じように光変色性化合物は該当業界中性溶媒に使用できる中性に加工されるか、水性溶媒に使用することができるよう水性状態で加工されるか、自然そのままのパウダー形態(有性である)で提供されるが、本発明ではパウダー形態で使用することが望ましい。
上記ホトクロミックの使用量は上記インク組成物100重量部に対し0.01〜3重量部で、ホトクロミックが発現する色により差があるが使用量が上記範囲未満であれば紫外線による色変化がまともに生じず、3重量部を超過すれば製造過程で有機溶媒が正常に溶解しないという問題点があるため、上記範囲を維持するようにしなければならない。具体的にナフトピラン系エロウを使用する場合には、0.1〜0.2重量部を使用することが最も望ましい。
本発明では、紫外線吸収剤ホルムアミディン系化合物と高分子ハルス系化合物を選択使用することにその特徴がある。
上記ホルムアミディン系紫外線吸収剤は次の化学式1に表示されるホルムアミディン系高分子を含む。
Figure 2006257165
1、R2及びR3は、互いに独立して、水素原子、アルキ基等を表す。さらに詳細な他の例としては、前記R1の例としては、n−ヘプチル、2−メチルヘキシル、3−メチルヘキシル、4−メチルヘキシル、2−エチルペンチル、3−エチルペンチル、4−エチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、2,4−ジメチルペンチル、n−オクチル、2−メチルヘプチル、3−メチルヘプチル、4−メチルヘプチル、5−メチルヘプチル、2−エチルヘキシル、3−エチルヘキシル、4−エチルヘキシル、n−ノニル、2−メチルオクチル、3−メチルノニル、4−メチルノニル、2−エチルヘプチル、3−エチルヘプチル、4−エチルヘプチル、n−デシル、2−メチルノニル、3−メチルノニル、4−メチルノニル、2−エチルオクチル、3−エチルオクチル、4−エチルオクチル、n−ウンデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシル、n−オクタデシルなどを挙げることができるが、好ましくは炭素数7〜10のアルキル基とくに分岐アルキル基とすることもできる。
また、前記R2の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシルなどを挙げることができ、とくに炭素数1〜8、とりわけ1〜3の低級アルキル基とすることができる。
前記R3とR4のハロゲンとしては塩素が好ましく、アルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、iso−プロポキシ、n−ブトキシ、iso−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−オクチルオキシ、2−メチルヘキシルオキシなどを挙げることができ、とくに炭素数1〜8、とりわけ1〜3の低級アルコキシ基が好ましいが、R3およびR4としてみたときには水素とすることもできる。
さらに、上記高分子ハルス系化合物として具体的に1,3.5−トリアジン−2,4,6−トリアミン(1,3.5-Triazine-2,4,6-triamine,),N,N'''-[1,2-エタンデイルービス[[[4,6-ビス-[ブタル(1,2,2,6,6-ペンタメタル-4-ピペリディンイル)アミノ]-1,3,5-トリアジン]-2-イル]イミノ]-3,1-プロパンディイル]]-ビス-[N',N'''-ディブタル-N',N'''-ビス(1,2,2,6,6-ペンタメタル-4-ピペルディンティル(N'''-[1,2-ethanae-diyl-bis[[[4,6-bis[buty1(1,2,2,6,6-pentamethyl-4-piperidinyl)amoino]-1,3,5-triazine-2-yl]imino]-3,1-propanediyl]]-bis-[N',N''-dibutyl-N',N''-bis(1,2,2,6,6-pentamethy1-4-piperidinyl)を使用する方が一層望ましい。上記高分子量は2,000〜4,000範囲が良い。
このような紫外線吸収剤の選択使用により本発明のホトクロミックインク組成物は、耐久性及び紫外線遮断率がより優秀になり、紫外線吸収量により色の変化が一層多様になるという特徴を持つ。上記ホルムアミディン系紫外線遮断剤は上記インク組成物使用量100重量部対し、0.01〜20重量部を使用することが良く、上記高分子ハルス系紫外線遮断剤は上記インク組成物使用量100重量部に対して0.01〜20重量部を使用することが良い。
本発明は上記有機溶媒としてクロロフォルム、メチルレンクロライド及びメチルエチルケトンの中から選択される1種又はそれ以上の混合物を使用することができるが、クロロホルム1〜15重量部、メチルレンクロライド1〜15重量部及びメチルエチルケトン1〜15重量部を使用することが一層望ましい。
以下本発明のホトクロミックインク組成物を製造する方法を説明する。
まず、本発明はのホトクロミックインク組成物の製造方法は、インク樹脂と不活性ペイント及び必要に応じて顔料を混合したインク組成物を製造する段階;上記インク組成物にホトクロミック、ホルムアミディン系紫外線吸収剤、高分子ハルス系紫外線吸収剤及び有機溶媒を混合したホトクロミジューム組成物を製造する段階を含み構成される。
このような本発明のホトクロミックインク組成物製造方法を各段階別に具体的に説明する。
(第1段階 インク組成物製造段階)
ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びプタルレイトエステル等の中から選択される1種又はそれ以上の混合物であるインク樹脂30〜95重量部と、当該業界で日常的に使用する不活性ペイント5〜25重量部及び必要に応じて選ばれる有機又は無機顔料0〜40重量部を混合し500〜600RPMで30分間混ぜてインク組成物を製造する。
(第2段階 ホトクロジューム混合段階)
上記インク組成物を製造する容器とは別の容器から上記インク組成物100重量部に対し相当量のホトクロミック、有機溶媒及び紫外線吸収剤を混合する。
上述したように、光変色性を現す多様な化合物(特にナフトピラン系化合物)であるホトクロミック0.01〜3重量部をクロロフォルム、メチルレンクロライド及びメチルエチルケトンの中から選択した1種又はそれ以上の有機溶媒1〜15重量部(特に望ましいものはクロロフォルム1〜15重量部、メチルレンクロライド1〜15重量部及びメチルエチルケトン1〜15重量部)に溶解させる。ここに上述したホルムアミディン系又は高分子ハルス系紫外線吸収剤を混合し250〜350RPMに30分間混合した後上記インク組成物と混ぜ500〜600RPMで30分間混合し、本発明のホトクロミックインク組成物を製造する。
また、本発明は上記ホトクロミックインク組成物を原反に印刷する方法を提供する。
上記の通り製造されたホトクロミックインク組成物を原反に印刷して140〜200℃で10〜300秒間乾燥させる。この時乾燥温度が140℃未満であれば乾燥時に印刷後の密着(接着)力が落ち乾燥が悪く長時間乾燥が必要になるとういう問題点がある。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明が次の実施例により限定されるものではない。
ポリ塩化ビニール55重量部、不活性ペイント15重量部、顔料30重量部を混合し500〜600RPMで30分間混合してインク組成物を製造した。
別の容器から上記インク組成物100重量部に対し相当量としてパウダー状態のナフトピランエロウ化合物0.2重量部をクロロフォルム5重量部、メチルレンクロライド5重量部、メチルエチルケトン5重量部で形成される有機溶媒混合物に充分に溶解させ、次にホルムアミディン系紫外線吸収剤0.1重量部、高分子ハルス系紫外線吸収剤0.1重量部を混ぜ300RPMで3分間混合しホトクロミジューム溶液を製造した。
上記ホトクロミジューム溶液を上記インク組成物と混ぜ500〜600RPMで30分間混合し本発明のホトクロミックインク組成物を製造した。
ポリ塩化ビニール40重量部、プタルレイトエステル45重量部、不活性ペイイント15重量部を混合し500〜600RPMで30分間混ぜインク組成物を製造したものを除外すれば同一の方法で本発明のホトクロミックインク組成物を製造した。
(比較例1)
紫外線吸収剤を使用しないものを除外すれば上記実施例1と同一の方法を使用して比較インク組成物を製造した。
(実験例1;日光堅牢度測定)
本発明のホトクロミックインク組成物の紫外線に対する安全度を測定するため上記実施例1及び2のホトクロミックインク組成物と紫外線吸収剤が含まれていない比較例のインク組成物及び比較例2の市販されている通常のイ製品を使用して原反(綿Tシャツ、ポリ、ナイロン)に印刷した後170℃で30秒間乾燥させ、得られた印刷物を使用してISO105−B02方法により日光堅牢度を測定した。
その結果、比較例1のインク組成物を使用した場合、紫外線に5時間露出させたところ色が発色せず、比較例2の製品を使用したところ、紫外線に10時間露出させたところ色が発色しなかった。
反面、本発明の実施例1及び2で製造されたホトクロミックインク組成物を使用したところ紫外線に10時間露出させた結果、変色又は退色しない結果が得られ、本発明のホトクロミックインク組成物の紫外線に対する安全性が優れていることを確認した。
(実験例2;耐久性測定)
本発明のホトクロミックインク組成物の紫外線に対する耐久性を測定するため、上記実施例1のホトクロミックインク組成物を各種類別の原反に印刷した後170℃で30秒間乾燥させ得られた印刷物を使用し、ISO105−C01方法により洗濯堅牢度を測定し、その結果を次の表1に表した。
Figure 2006257165
上記表に表れた数字は5等基準で得た結果であり、数字が小さい程洗濯堅牢度が落ちる状態を表す。上記表1によれば、本発明のホトクロミックインク組成物を適用した場合、一般的に現在市販されている製品ではその数値が3等級程度であることと比較して耐久性が優れているのがわかる。
具体的実施例として説明はしないが、本発明の特許請求範囲内のホトクロミックインク組成物は、従来のインク組成物とは違い、紫外線に対する安全性が優れており、耐久性が優秀であることがわかる。
従って、当該業者において本発明の思想の範囲内で多様な修正、変更、付加等が可能であり、このような修正、変更等は以下の特許請求範囲に属するものとしてみなければならない。

Claims (9)

  1. インク樹脂30〜95重量部、不活性ペイント5〜25重量部及び顔料が40重量部を含むインク組成物100重量部に対し、ホトクロミック化合物0.01〜3重量部、ホルムアミディン系紫外線吸収剤0.01〜20重量部、高分子ハルス系紫外線吸収剤0.01〜20重量部及び有機溶媒1〜15重量部を含むことを
    特徴とするホトクロミックインク組成物。
  2. 前記請求項1に記載のホトクロミックインク組成物において、
    上記インク樹脂としてウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びプタルレイトエステルの中から選択した1種又はそれ以上の混合物を使用することを
    特徴とするホトクロミックインク組成物。
  3. 前記請求項1に記載のホトクロミックインク組成物において、
    上記ホトクロミック化合物としてナフトピラン系化合物を使用することを
    特徴とするホトクロミックインク組成物。
  4. 前記請求項3に記載のホトクロミックインク組成物において、
    上記ナフトピラン系化合物が粉末状であることを
    特徴とするホトクロミックインク組成物。
  5. 前記請求項1に記載のホトクロミックインク組成物において、
    上記有機溶媒としてクロロフォルム、メチルレンクロライド及びメチルエチルケトンの中から選ばれた1種又はそれ以外の有機溶媒を使用することを
    特徴とするホトクロミックインク組成物。
  6. 前記請求項1に記載のホトクロミックインク組成物において、
    上記有機溶媒はクロロフォルム1〜15重量部、メチルレンクロライド1〜15重量部及びメチルエチルケトン1〜15重量部であることを
    特徴とするホトクロミックインク組成物。
  7. インク樹脂不活性ペイント及び顔料を混合したインク組成物を製造する段階において、
    上記インク組成物にホトクロミック化合物、ホルムアミディン系紫外線吸収剤、高分子ハルス系紫外線吸収剤及び有機溶媒を混ぜたホトクロミジューム組成物を製造する段階を含むことを
    特徴とするホトクロミックインク組成物の製造方法。
  8. 前記請求項7に記載のホトクロミックインク組成物製造方法において、
    ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニール樹脂及びプタルレイトエステルの中から選択する1種又はそれ以上の混合物であるインク樹脂30〜95重量部と不活性ペイント5〜25重量部及び顔料0〜40重量部を混合し500〜600RPMで30分間混ぜてインク組成物を製造する段階と上記インク組成物を製造する容器とは別の容器から上記インク組成物100重量部に対してホトクロミック0.01〜3重量部をクロロフォルム、マチルレンクロライド及びメチルエチルケトンの中から選んだ1種又はそれ以上の有機溶媒1〜15重量部に混合し溶解させた後、紫外線吸収剤を混ぜ250〜350RPMで30分間混合した後上記インク組成物と混合して500〜600RPMで30分間混合する段階を含むことを
    特徴とするホトクロミックインク組成物製造方法。
  9. 前記請求項1ないし7のいずれか1つのホトクロミックインク組成物を140〜200℃範囲で10秒から300秒の間加熱して原反に印刷することを
    特徴とする原反の印刷方法。
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