JP2006255959A - 光造形装置及び光造形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コータレスでの光造形を可能にする。
【解決手段】 この光造形装置は、アクチュエータ6にて低圧スプレーガン8で造形テーブル3上方の造形面を所定の軌跡を描くように移動させながら、ディスペンサー31にて樹脂タンク33A,33B,33Cから光硬化性樹脂A,B,Cを低圧スプレーガン8に供給してこの低圧スプレーガンから光硬化性樹脂を造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描くように低圧スプレーし、この後、レーザビームBを所定の軌跡を描くように移動させて未硬化の光硬化性樹脂を硬化させることで光造形を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光造形装置及び光造形方法に関する。
一般に光造形装置では、少なくとも目的の造形物の高さ分よりも深くなる量だけ未硬化の光硬化性樹脂を樹脂タンクに充填し、その未硬化の光硬化性樹脂中で造形テーブルを徐々に沈降させながら目的の造形物の該当高さ位置における輪切り断面形状に相当する軌跡を描くようにレーザビームを光硬化性樹脂の表面に照射することによって造形物を徐々に成長させていき、最終的に目的とする造形物を造形テーブル上に造形する。
このような光造形装置にあって、従来は造形テーブル上の造形物の上面に未硬化の光硬化性樹脂をノズルから吐出させた後コータにて所定の厚みに均し、その後にレーザビームを所定の軌跡を描くように移動させながら未硬化の光硬化性樹脂の表面に照射することによって一定厚みずつ光造形していくようにしている。
ところが、このような従来の光造形装置及び方法では、未硬化の光硬化性樹脂を造形テーブル上の造形物の上に吐出させた後にその樹脂を一定の厚みに均すためのコータが必ず必要であり、このコータが造形面を絶えず往復して造形面に接触するため、ねじ止め部品等のインサートができず、造形対象に制約が大きい問題点があった。
このような技術的な課題を解決するものとして、特開2001−162687号公報(特許文献1)にはノズルを造形面に所定の軌跡を描くように移動させながら未硬化の光硬化性樹脂を造形面に噴き出させた後、レーザビームを所定の軌跡を描くように移動させて造形する技術が開示されている。
ところが、ノズルを造形面に所定の軌跡を描くように移動させながら未硬化の光硬化性樹脂を噴き出させる場合、未硬化の光硬化性樹脂が霧散し、実際に光造形をさせたい位置に所定の厚みの未硬化樹脂層を確実に形成することが困難であり、それを確保しようとすれば広い範囲で一面に未硬化樹脂層を形成する必要があり、結果的には未硬化のまま排出する樹脂量が多くなる問題点があった。
特開2001−162687号公報
本発明は、上記従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、光造形面の全体ではなく、レーザビームを照射して光硬化させたい軌跡に沿って未硬化の光硬化性樹脂をスプレーして光造形することができ、コータを必要としないために装置コストを低めることができると共にコータを移動させる時間を必要としないために造形作業時間を短くすることができ、加えて未硬化のまま廃棄する樹脂の無駄を少なくでき、光硬化性樹脂の使用効率の向上が図れる光造形技術を提供することを目的とする。
本発明はまた、多色に着色した造形物が造形できる光造形技術を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形装置において、前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーする低圧スプレーガンと、前記低圧スプレーガンを支持し、かつ水平面内で前記所定の軌跡を描くように移動させるアクチュエータと、未硬化の光硬化性樹脂を貯蔵する樹脂タンクと、前記樹脂タンクから光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給するディスペンサーと、前記低圧スプレーガン、アクチュエータ、ディスペンサー、レーザビーム及び造形テーブルの動作を制御するコントローラとを備えたものである。
請求項1の発明の光造形装置では、アクチュエータにて低圧スプレーガンで造形テーブル上方の造形面を所定の軌跡を描くように移動させながら、ディスペンサーにて樹脂タンクから光硬化性樹脂を低圧スプレーガンに供給してこの低圧スプレーガンから光硬化性樹脂を造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描くように低圧スプレーし、この後、レーザビームを所定の軌跡を描くように移動させて未硬化の光硬化性樹脂を硬化させることで1層分の光造形を行う。
請求項2の発明は、未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形装置において、前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーする低圧スプレーガンと、前記低圧スプレーガンを支持し、かつ水平面内で前記所定の軌跡を描くように移動させるアクチュエータと、それぞれにあらかじめ染料、顔料等で調色した着色光硬化性樹脂を収容する多色着色樹脂タンクと、前記多色着色樹脂タンクから所望の着色光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給するディスペンサーと、前記低圧スプレーガン、アクチュエータ、ディスペンサー、レーザビーム及び造形テーブルの動作を制御するコントローラとを備えたものである。
請求項2の発明の光造形装置では、アクチュエータにて低圧スプレーガンで造形テーブル上方の造形面を所定の軌跡を描くように移動させながら、ディスペンサーにて着色光硬化性樹脂を収容する多色着色樹脂タンクから所要の色に着色された着色光硬化性樹脂を低圧スプレーガンに供給してこの低圧スプレーガンから着色光硬化性樹脂を造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描くように低圧スプレーし、この後、レーザビームを所定の軌跡を描くように移動させて未硬化の光硬化性樹脂を硬化させることで1層分の着色光造形を行う。
請求項1又は2の発明の光造形装置において、低圧スプレーガンは、樹脂供給圧が2.5kg/cm〜5kg/cm、エア圧が0.5kg/cm〜2kg/cm、スプレー距離が5〜200mmで造形物の上面に一定厚みに光硬化性樹脂膜を低圧スプレーするものとすることができる。また、また、未硬化の光硬化性樹脂を予熱手段にて予熱し、一定の粘度にして低圧スプレーするものとすることができる。
請求項5の発明は、未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形方法において、XY2軸移動するアクチュエータに低圧スプレーガンを、前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーするように取り付け、樹脂タンクに未硬化の光硬化性樹脂を収容し、ディスペンサーにより前記樹脂タンクから未硬化の光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給し、当該低圧スプレーガンから前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーさせた後、レーザビームを所定の軌跡を描くように照射して光造形するものである。
請求項6の発明は、未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形方法において、XY2軸移動するアクチュエータに低圧スプレーガンを、前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーするように取り付け、多色着色樹脂タンクそれぞれにあらかじめ染料、顔料等で調色した着色光硬化性樹脂を収容し、ディスペンサーにて前記多色着色樹脂タンクから所望の着色光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給し、当該低圧スプレーガンから前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーさせた後、レーザビームを所定の軌跡を描くように照射して光造形するものである。
請求項5又は6の発明の光造形方法においては、低圧スプレーガンに、樹脂供給圧を2.5kg/cm〜5kg/cmかけ、エア圧を0.5kg/cm〜2kg/cmかけ、スプレー距離を5〜200mmにして造形物の上面に光硬化性樹脂を低圧スプレーさせるものとすることができる。また、樹脂タンクに貯蔵されている未硬化の光硬化性樹脂を予熱手段にて予熱し、一定の粘度にして低圧スプレーするものとすることができる。
本発明の光造形装置及び光造形方法によれば、光造形面の全体ではなく、レーザビームを照射して光硬化させたい軌跡に沿って未硬化の光硬化性樹脂をスプレーして光造形することができ、コータを必要としないために装置コストを低めることができると共にコータを移動させる時間を必要としないために造形作業時間を短くすることができ、加えて未硬化のまま廃棄する樹脂の無駄を少なくでき、光硬化性樹脂の使用効率の向上が図れる光造形技術を提供することを目的とする。
また本発明の光造形装置及び光造形方法によれば、多色に着色した造形物が光造形できる。
さらに本発明の光造形装置及び光造形方法によれば、低圧スプレーガンにて低圧スプレーするときに光硬化性樹脂を一様にして適切な厚みで所定の軌跡を描くように造形面に供給することができ、コータを用いることなく各造形層の厚みを正確にコントロールしながら光造形することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて詳説する。図1〜図3は本発明の1つの実施の形態の光造形装置の構成を示している。必要量の光硬化性樹脂1を貯溜する樹脂タンク2内に昇降する造形テーブル3が配置してある。この造形テーブル3は、図示しないモータによって昇降される駆動機構4に結合されていて、駆動機構4の昇降動作によって昇降する。通常、この造形テーブル3は、造形作業の開始当初は光硬化性樹脂1の液面Lの直下、例えば0.1mm〜0.2mmの位置に調整し、0.1mm〜0.2mm刻みという一定寸法刻みで降下され、その上に造形物5を一定厚みの造形層を段々に成長させていくものである。
造形テーブル3の上方にはXY2軸方向に移動するアクチュエータ6が配置され、このアクチュエータ6には支持部材7が取り付けられている。支持部材7には低圧スプレーガン8が装着してある。このアクチュエータ6は、X軸移動部材6XとY軸移動部材6Yとで構成され、Y軸部材6Yに支持部材7が取り付けてある。そしてX軸部材6Xに内装してあるボールねじを同じく内蔵してあるモータにて回転させることにより、このボールねじを螺合させてあるY軸部材6Y側のナット部材をX軸方向に移動させ、同時にY軸部材6YをX軸方向に平行移動させることができる。またY軸部材6Yに内装してあるボールねじを同じく内蔵してあるモータにて回転させることにより、このボールねじと螺合させてあるナット部材をY軸方向に移動させ、同時にこのナット部材に結合されている支持部材7をY軸方向に移動させることができる。そして、このアクチュエータ6におけるY軸部材6YのX軸方向の移動とY軸部材6Yに対して支持部材7のY軸方向の移動との直交2軸方向の移動により、結果として支持部材7及びこれに装着されている低圧スプレーガン8が造形面をXY2軸方向で任意の方向に移動させることができるようになっている。
この低圧スプレーガン8には吐出物が飛散しないこと、付着面の吐出物に付着ムラが発生しないことが必要であり、これに応えるものとしては低圧スプレーができるスプレーガンがふさわしく、例えば、スプレーバルブ780S−SS(商品名)を採用することができる。低圧スプレーバルブ8は図4に示すような構造であり、樹脂供給チューブ9、圧空気チューブ10、そして制御圧空気チューブ11が接続されている。樹脂供給チューブ9による樹脂供給圧は2.5kg/cm〜5kg/cm、圧空気チューブ10による樹脂吐出用の空気圧は0.1kg/cm〜2.0kg/cmであることが望ましく、特に樹脂供給圧は3.5kg/cm程度、空気圧は0.5kg/cm程度が実用的である。
この低圧スプレーガン8は、造形中の造形物5の上方を所定の軌跡を描くように平面移動しながら未硬化の光硬化性樹脂を低圧スプレーすることによって少なくとも造形物5の上面とその周辺に薄く一定厚みの未硬化の光硬化性樹脂1の膜を形成する働きをする。
図1〜図3において、液面調整シリンダー15は液面下に没している造形テーブル3と駆動機構4の体積に見合う体積分だけ液中から引き上げられるものであり、これによって光硬化性樹脂1の液面Lが常にほぼ一定の位置に維持できるようにしてある。液面センサー16は光硬化性樹脂1の液面を監視し、その信号を駆動機構4とレーザビーム照射機構(図示せず)にフィードバックしている。この液面センター16の液面Lの検出信号によって駆動機構4は、造形テーブル3の沈下位置を制御し、その上の造形物5の上面位置と液面Lとの位置関係を一定に維持する。レーザビームBは、レーザビーム照射機構によって液面Lの位置に収束しつつ予め設定してある軌跡に沿って液面L上を移動するように制御される。以上の一連の制御はコンピュータで構成されるコントローラ21,22によって実行される。
光硬化性樹脂1としては、目的とする造形物5の特性によって様々に異なった種類のものを採用するが、例えば、エポキシ系、ウレタン系、イミド系、オキセタン系の光硬化性樹脂を使用する。さらに具体例を挙げれば、光硬化性樹脂1として、旭電化工業株式会社製、商品名:アデカラスキュアHS−680、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、トリアリールスホニウムヘキサフルオロアンチモネートの混合物を使用することができる。
樹脂タンク2内に貯溜させてある光硬化性樹脂1の液中には増量用粒材16を混入してあり、この増量用粒材16の体積によって光硬化性樹脂1の液面Lを嵩上げしている。この増量用粒剤16の使用は特に限定されるものではないが、その使用によって光硬化性樹脂1の使用量を削減できる利点がある。
本実施の形態の光造形装置は、低圧スプレーガン8は多色に着色された光硬化性樹脂を低圧スプレーし、その着色樹脂にレーザビームBを照射することで硬化させ、単色あるいは多色に着色された造形物5を光造形する。図3は多色着色光硬化性樹脂の供給機構部分の詳しい構成である。21はメインコントローラ、22は着色樹脂供給コントロール用のサブコントローラ、31はディスペンサー、32は圧空気供給コントローラ、33A,33B,33Cは例えば赤青黄等のA色、B色、C色それぞれに着色された未硬化の光硬化性樹脂を貯蔵する着色樹脂タンクである。このタンクの数に特に制限されることはなく、必要に応じて増減される。また各タンク33A,33B,33Cにはヒータ34が設置してあり、着色樹脂A,B,Cそれぞれを約60℃に予熱して粘度を低くめている。このヒータ34は必要に応じて設置すればよいものであるが、予熱して樹脂粘度をほぼ一定のしかも低い粘度に保つことで樹脂供給制御が円滑になり、また低圧スプレーしたときの樹脂厚みの制御の精度を高めることができる。
ディスペンサー31は、着色樹脂タンク33A,33B,33Cの中に入っている調色された光硬化性樹脂A,B,Cのうち選択された色のものを樹脂供給チューブ10を通じて低圧スプレーガン8に所定の圧力で供給する制御をしており、サブコントローラ22がこのディスペンサー31を制御している。また圧空気供給コントローラ32は圧空気供給チューブ10,11を通じて所定圧の圧空気を低圧スプレーガン8に供給する制御をし、この圧空気供給コントローラ32に対してもサブコントローラ22が制御する。サブコントローラ22はさらに、メインコントローラ21からの指令を受けてアクチュエータ6を駆動し、最終的に低圧スプレーガン8が所定の軌跡を描くように移動しながら造形面に連続的に、かつ一定厚みになるように所望の色の着色樹脂を低圧スプレーしていく動作を制御する。
次に、上記構成の光造形装置による光造形方法について説明する。多色着色樹脂タンク33A,33B,33Cそれぞれにはあらかじめ染料、顔料等で調色した着色光硬化性樹脂A,B,Cそれぞれを貯蔵し、ヒータ34にて予熱しておく。XY2軸移動するアクチュエータ6に取り付けた支持部材7に低圧スプレーガン8を取り付ける。そしてこの低圧スプレーガン8の所定の口に樹脂供給チューブ9、圧空気チューブ10,11それぞれを接続し、ディスペンサー31、圧空気供給コントローラ32にて所要の着色樹脂と圧空気を低圧スプレーガン8に供給する。そしてアクチュエータ6を駆動し、この低圧スプレーガン8を造形テーブル3上方の造形面を移動して造形物5の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら着色光硬化性樹脂を低圧スプレーさせる。そしてこの低圧スプレーの後、レーザビームBを所定の軌跡を描くように照射して先にスプレーされ、一定厚みに層になっている未硬化の光硬化樹脂を硬化させ、1層分だけ光造形する。
次には、1層分の厚みだけ造形テーブル3を降下させ、また液面調整シリンダー15を液面Lが常に一定になるように引き上げ、液面Lを落ち着かせた後、上と同様にして、供給する樹脂の色を決定し、該当する色の光硬化樹脂を低圧スプレーガン8に供給しつつ、この低圧スプレーガン8を造形テーブル3上の造形物5の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら着色光硬化性樹脂を低圧スプレーさせ、その後、レーザビームBを照射して次の1層分だけ光造形する。以下、同様の動作を繰り返すことで造形テーブル3上に所定の造形物5を造形する。
なお、上述したように、低圧スプレーガン8には、樹脂供給圧を2.5kg/cm〜5kg/cmかけ、エア圧を0.5kg/cm〜2kg/cmかけ、スプレー距離を5〜200mmにして造形物の上面に光硬化性樹脂を低圧スプレーすることで、樹脂吐出物を飛散せず、付着面の樹脂厚みにムラを発生させずに所定厚みの未硬化樹脂層を造形面に形成することができ、品質の良い造形物5を光造形することができる。また、樹脂タンク33A,33B,33Cに貯蔵されている未硬化の光硬化性樹脂A,B,Cそれぞれをヒータ34にて一定の粘度になるように予熱しておくことで、いっそう厚みムラのない未硬化樹脂層を造形面に形成することができ、いっそう品質の良い造形物5を光造形することができる。
以上のように本実施の形態の光造形装置及び光造形方法によれば、多色に着色した造形物の光造形が可能であり、コータを使用せずにほぼ造形軌跡に沿って移動させながら低圧スプレーガンにて未硬化樹脂を低圧スプレーしていくので造形中の部品インサートが可能である。またコータを必要としないために装置の小型化が可能であり、コストの低減は可能となる。さらに、スプレーにて未硬化樹脂層を造形面に形成するので、メタリック物質、沈降性顔料を含有させた光硬化性樹脂の光造形が可能となる。
尚、上記実施の形態では多色着色造形物の光造形装置及び光造形方法について説明したが、装置の単純化のために必要であれば低圧スプレーを利用して、単色の光硬化性樹脂を用いた光造形を行う光造形装置及び光造形方法も可能である。その場合、タンク数が少なくでき、またコントロールも簡略化でき、コスト的なメリットがある。
本発明の1つの実施の形態の光造形装置の断面図。 上記実施の形態の光造形装置におけるアクチュエータ及び造形テーブルの部分の平面図。 上記実施の形態の光造形装置の制御機構のブロック図。 上記実施の形態で使用する低圧スプレーガンの斜視図。
符号の説明
1 光硬化性樹脂
2 樹脂タンク
3 造形テーブル
4 駆動機構
5 造形物
6 アクチュエータ
6X X軸部材
6Y Y軸部材
7 支持部材
8 低圧スプレーガン
9 樹脂供給チューブ
10 圧空気チューブ
11 制御圧空気チューブ
21 メインコントローラ
22 サブコントローラ
31 ディスペンサー
32 空気圧コントローラ
33A,33B,33C 着色樹脂タンク
B レーザビーム

Claims (8)

  1. 未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形装置において、
    前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーする低圧スプレーガンと、
    前記低圧スプレーガンを支持し、かつ水平面内で前記所定の軌跡を描くように移動させるアクチュエータと、
    未硬化の光硬化性樹脂を貯蔵する樹脂タンクと、
    前記樹脂タンクから光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給するディスペンサーと、
    前記低圧スプレーガン、アクチュエータ、ディスペンサー、レーザビーム及び造形テーブルの動作を制御するコントローラとを備えたことを特徴とする光造形装置。
  2. 未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形装置において、
    前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーする低圧スプレーガンと、
    前記低圧スプレーガンを支持し、かつ水平面内で前記所定の軌跡を描くように移動させるアクチュエータと、
    それぞれにあらかじめ染料、顔料等で調色した着色光硬化性樹脂を収容する多色着色樹脂タンクと、
    前記多色着色樹脂タンクから所望の着色光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給するディスペンサーと、
    前記低圧スプレーガン、アクチュエータ、ディスペンサー、レーザビーム及び造形テーブルの動作を制御するコントローラとを備えたことを特徴とする光造形装置。
  3. 前記低圧スプレーガンは、造形テーブル上方の造形面を所定の軌跡を描くように水平移動して造形物の上面に一定厚みに光硬化性樹脂膜を低圧スプレーするものであって、
    前記低圧スプレーは、樹脂供給圧が2.5kg/cm〜5kg/cm、エア圧が0.5kg/cm〜2kg/cm、スプレー距離が5〜200mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の光造形装置。
  4. 前記未硬化の光硬化性樹脂を予熱する予熱手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光造形装置。
  5. 未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形方法において、
    XY2軸移動するアクチュエータに低圧スプレーガンを、前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーするように取り付け、
    樹脂タンクに未硬化の光硬化性樹脂を収容し、
    ディスペンサーにより前記樹脂タンクから未硬化の光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給し、当該低圧スプレーガンから前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーさせた後、レーザビームを所定の軌跡を描くように照射して光造形することを特徴とする光造形方法。
  6. 未硬化の光硬化性樹脂を貯留している樹脂タンク内で、造形テーブルを徐々に沈降させながら造形を必要とする位置にレーザビームを照射することにより、該当位置の未硬化の光硬化性樹脂を硬化させる操作を繰り返すことで、当該造形テーブル上に所定の造形物を造形する光造形方法において、
    XY2軸移動するアクチュエータに低圧スプレーガンを、前記造形テーブル上方の造形面を移動して前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーするように取り付け、
    多色着色樹脂タンクそれぞれにあらかじめ染料、顔料等で調色した着色光硬化性樹脂を収容し、
    ディスペンサーにて前記多色着色樹脂タンクから所望の着色光硬化性樹脂を前記低圧スプレーガンに供給し、当該低圧スプレーガンから前記造形物の上面に一定厚みに、かつ所定の軌跡を描きながら光硬化性樹脂を低圧スプレーさせた後、レーザビームを所定の軌跡を描くように照射して光造形することを特徴とする光造形方法。
  7. 前記低圧スプレーガンには、樹脂供給圧を2.5kg/cm〜5kg/cmかけ、エア圧を0.5kg/cm〜2kg/cmかけ、スプレー距離を5〜200mmにして造形物の上面に光硬化性樹脂を低圧スプレーさせることを特徴とする請求項5又は6に記載の光造形方法。
  8. 前記樹脂タンクに貯蔵されている未硬化の光硬化性樹脂を予熱手段にて予熱し、一定の粘度にして前記低圧スプレーガンに供給することを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の光造形方法。

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