JP2006255200A - 電気かみそり - Google Patents
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Abstract
【課題】 刃ヘッド部がグリップ部に対して変位自在に連結するとともに、刃ヘッド部とグリップ部との間の連結機構部分のブラシ掃除や水洗いの容易性や、設計の自由度が確保された電気かみそりを提供する。
【解決手段】 ネット状の外刃3及び該外刃3に摺動する内刃4を有する刃ヘッド部1と、内刃4駆動用の電源部9を内蔵するグリップ部2とを備え、グリップ部2から突出する複数のアーム11を介して該グリップ部2と刃ヘッド部1とを所定間隔を隔てた位置に変位自在に連結させるとともに、上記複数のアーム11間には空間部Sを形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ネット状の外刃3及び該外刃3に摺動する内刃4を有する刃ヘッド部1と、内刃4駆動用の電源部9を内蔵するグリップ部2とを備え、グリップ部2から突出する複数のアーム11を介して該グリップ部2と刃ヘッド部1とを所定間隔を隔てた位置に変位自在に連結させるとともに、上記複数のアーム11間には空間部Sを形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、外刃に対して内刃を摺動させることで髭等の体毛を切断する電気かみそりに関するものである。
従来から、外刃及び内刃を有する刃ヘッド部を、グリップ部に変位自在に連結させて成る電気かみそりが知られているが、このような構造の電気かみそりにあっては、刃ヘッド部とグリップ部との間の連結機構部分に髭屑やごみが溜まり易く、しかも一旦溜まると掃除し難いという問題があった。
上記問題に対して、刃ヘッド部とグリップ部との連結機構部分の左右両側に空間部を設けておくことで、刃ヘッド部とグリップ部との間に髭屑やごみが入ってもこれをブラシ掃除し易くすることも提案されている(特許文献1参照)。しかし、刃ヘッド部とグリップ部とは近接して位置するものであり、連結機構部分もグリップ部のケース内に隠れる構造であるから、やはり掃除の容易性が充分に向上したものとは言えず、特に連結機構部分や刃ヘッド部の下面側をブラシ掃除や水洗いすることは困難であるという問題があった。また、上記の通り連結機構部分はグリップ部のケース内に隠れる構造であるから、該連結機構部分の形状や動作範囲はケース形状の制約を受けて設計の自由度が低いという問題もあった。
特開2003−210873号公報
本発明は上記問題点に鑑みて発明したものであって、刃ヘッド部がグリップ部に対して変位自在に連結するとともに、刃ヘッド部とグリップ部との間の連結機構部分のブラシ掃除や水洗いの容易性や、連結機構部分の設計の自由度が確保された電気かみそりを提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために本発明に係る電気かみそりを、ネット状の外刃及び該外刃に摺動する内刃を有する刃ヘッド部と、内刃駆動用の電源部を内蔵するグリップ部とを備え、グリップ部から突出する複数のアームを介して該グリップ部と刃ヘッド部とを所定間隔を隔てた位置に変位自在に連結させるとともに、上記複数のアーム間には空間部を形成することを特徴としたものとする。
このように、所定間隔を介して位置する刃ヘッド部とグリップ部との間に配される複数のアーム間に空間部を形成することで、刃ヘッド部の下面側やアーム部分のブラシ掃除や水洗いが非常に容易になるとともに、刃ヘッド部が大きな動作範囲で変位動作を行うことが可能になる。加えて、このアームがヘッド部とグリップ部の間に露出する構成であることから、アーム部分の設計の自由度が確保されるものである。
上記構成の電気かみそりにあっては、内刃を駆動させる為の駆動装置を刃ヘッド部に内蔵させるとともに、グリップ部に内蔵してある電源部と駆動装置とを電気的に接続させる配線を、アーム内に配することが好適である。
また、上記複数のアームを、刃ヘッド部側に近くなるほど互いの距離が離れるように傾斜させて配することも好適であり、このように傾斜させることで、刃ヘッド部側の支持部間幅を大きく設けて刃ヘッド部を安定的に支持するとともに、グリップ部側は支持部間幅を小さくして細型に形成することができる。
更に、上記複数のアームが、それぞれ伸縮自在であることや、それぞれ進退自在にグリップ部と連結されるものであることも好適であるし、また、上記複数のアームが、それぞれ回動自在にグリップ部と連結されるものであることも好適である。いずれの場合においても、複数のアームがそれぞれ伸縮や進退、回動することで刃ヘッド部を上下動や左右揺動させることが可能である。特にアームが回動する構成にあっては、グリップ部側の支持部間幅を最も小さくできるので髭屑等が溜まり難く、また、溜まってもアームの回動により掻き出され易いものとなる。
なお、上記複数のアームが伸縮自在である場合に、屈折することで伸縮自在となることも好適である。この場合には刃ヘッド部を大きく変位させることが可能となる。
本発明は、刃ヘッド部がグリップ部に対して変位自在に連結するとともに、刃ヘッド部とグリップ部との間の連結機構部分のブラシ掃除や水洗いの容易性や、設計の自由度が確保されるという効果を奏する。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1〜図5には、本発明の実施形態における第1例の電動かみそりを示している。本例の電動かみそりは往復式電気かみそりであって、髭等の体毛を切断する為の刃ヘッド部1と、手で把持する為のグリップ部2とを具備している。刃ヘッド部1は、多数の刃孔を有するネット状の外刃3と、この外刃3の内面に押圧される内刃4と、内刃4を外刃3に対して摺動させる為の振動型リニアアクチュエータである駆動装置5と、これらを収納する箱型のヘッドケース6とで主体を構成している。また、グリップ部2は、通電のオンオフ等を操作する操作スイッチ7と、駆動回路8と、乾電池又は充電池である電源部9と、これらを収納するグリップケース10とで主体を構成している。
ここで、本文中においては、グリップ部2の長手方向の両端のうち刃ヘッド部1に連結される側を「上」側、グリップ部2の他端側を「下」側とし、刃ヘッド部1内にて内刃4が摺動する方向を「左右」方向、前記上下方向及び左右方向と直交する方向を「前後」方向と定義する。
刃ヘッド1とグリップ部2とは、両者1,2の連結機構である一対のアーム11を介在させることで、所定間隔を隔てて連結されている。上記アーム11は、グリップケース10の上端部から外側斜め上方へと向けて突設される筒状の基台部12と、基台部12先端面の連通孔13から一部を突出させた状態で該基台部12内に進退自在に嵌合される支持部材14とで形成している。支持部材14は、図5に示すように前後一対の棒状のヘッド支持部15の下端部同士を連結部16で連結させて成る側面視コ字状の部材であり、一対のヘッド支持部15の先端にはそれぞれ連結孔17として左右方向に長尺の長孔24を、同軸上に開口するように穿設している。また、支持部材14の連結部16の左右両側面にはリブ状のストッパ18を突設するとともに、連結部16の下端面には嵌合溝19を凹設している。
支持部材14は、連結部16のストッパ18を基台部12内に位置させてヘッド支持部15側を外部に突出させるように該基台部12内に嵌合させたものであり、グリップケース10内に突設してある係止壁20と連結部16の嵌合溝19との間にフロートばね21を圧縮状態で配している。グリップケース10上端部から突設される左右一対の基台部12は、刃ヘッド部1側に近くなる(つまりグリップ部2から離れる)程に互いの距離が離れるようにV字型に傾斜させたものである。そして、各基台部12の軸方向に沿って上記支持部材14がそれぞれ進退自在に配されて成る一対のアーム11全体が、同様のV字型を成す構造になっている。
刃ヘッド部1のヘッドケース6の右側半部と左側半部には、それぞれ前後両面に円柱状の突起部22を設けている。前後左右の都合4箇所に突設される突起部22は、前後一対の突起部22が同軸上に位置し、且つ左右方向に並設される突起部22間の距離が、グリップ部2の上端部の左右方向の幅と同程度若しくはそれ以上となっている。ヘッドケース6の左右両側において、前後一対の突起部22はそれぞれ支持部材14の前後一対のヘッド支持部15の長孔24にスライド自在に嵌合し、これにより支持部材14が刃ヘッド部1を下側から前後に挟み込む状態で支持している。
即ち、上記のように基台部12に対して支持部材14を進退自在に嵌合させることでアーム11全体を伸縮自在に形成し、このように伸縮自在に形成される左右一対のアーム11をV字を成すようにグリップ部2の上端部から突出させて設け、両アーム11の先端に刃ヘッド部1を支持させた構造としているので、刃ヘッド部1とグリップ部2とで上下方向に挟まれる空間であり且つ両アーム11で左右に挟まれる空間となる部分には、外部に向けて前後方向に開放される空間部Sが形成されるものである。空間部Sは、正面視において刃ヘッド部1に近い側ほど幅広となる逆三角形状に形成されている。
刃ヘッド部1内の駆動装置5に電力を供給する為に一端側を接続させた配線であるリード線23の他端側は、ヘッドケース6内から外部に引き出された後に、中空を成す支持部材14内にヘッド支持部15側から挿通され、連結部16のストッパ18よりも下方の箇所から引き出されてグリップケース10内にて駆動回路8に接続される。この接続により、電源部9から駆動回路8及びリード線23を介して駆動装置5への電気的な接続がなされ、駆動装置5つまりは内刃4を往復駆動することが可能になっている。
図1及び図2には、刃ヘッド部1が基準位置にある状態、即ち外刃3を肌に押し付けておらず刃ヘッド部1が後述の上下動や左右揺動を行っていない状態を示している。この状態においては、アーム11はこれを構成する基台部12に対して支持部材14がばね付勢されて斜め上方に突出するとともに、支持部材14のストッパ18が基台部12内面の連通孔13の開口縁部に係合してこれ以上の突出及び脱落を防止している。
上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の中央部分に肌を押し当てて図3に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合には、両アーム11の支持部材14が付勢力に抗して基台部12内に同程度だけ没入し、アーム11全体が縮むこととなる。このとき左右両側の支持部材14は下方に移動しながら互いに接近する方向に移動するものであり、両支持部材14の長孔24も互いに接近する方向に移動するが、刃ヘッド部1の突起部22は長孔24内を左右方向にスライドするので両者22,24の嵌合状態は維持されるものである。
また、上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の左右方向の一端部に肌を押し当てて図4に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合には、肌を当てた側に近いアーム11の支持部材14のみが付勢力に抗して基台部12内に没入してアーム11全体を縮ませ、両アーム11に支持される刃ヘッド部1は左右方向に揺動して傾いた姿勢となる。このときも、没入する側のヘッド支持部15の長孔24内を突起部22がスライドして嵌合状態を維持するものである。
上記のように、一対のアーム11がそれぞれ独立して伸縮自在であることで、両アーム11が同程度縮む場合には刃ヘッド部1が上下動し、両アーム11の一方のみが縮む場合は刃ヘッド部1が左右揺動するものであるが、両アーム11が共に縮み、且つ互いの縮み量が相違する場合には、刃ヘッド部1が上下動と左右揺動とを組合わせた動きを生じることとなる。
そして、上下方向に所定間隔を介して位置する刃ヘッド部1とグリップ部2との間に配される上記一対のアーム11間には、上記の通り、前後方向に開放される空間部Sが大きく形成されているので、刃ヘッド部1の下面側やアーム11部分のブラシ掃除や水洗いが非常に容易であるとともに、刃ヘッド部1が大きな動作範囲で上下動や左右揺動を行うことが可能になっている。加えて、このアーム11はグリップ部2のグリップケース10内に収納されるといった構造ではなく刃ヘッド部1とグリップ部2の間の空間内に露出する構造であるから、アーム11部分の設計の自由度が確保されている。これにより、本例にあってはアーム11をグリップ部2の上端部からV字状に突設される形状に設計可能であって、上記のV字状とすることで刃ヘッド部1を安定的に支持することが可能になっているが、左右一対のアーム11を略平行に形成してグリップ部2の上端部からU字状に突出する構造としても構わない。
次に、本発明の実施形態における第2例の電気かみそりについて図6に基づいて説明する。なお、本例の基本的構成は上記した第1例と同様であることから、第1例と一致する構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、第1例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例の支持部材14は、ヘッド支持部15と連結部16とを屈曲自在なヒンジ部25を介して連結させるとともに、ヘッド支持部15の先端には連結孔17として、刃ヘッド部1の円柱状の突起部22が回動自在に嵌合する丸孔26を穿設している。
即ち、本例のアーム11は、基台部12とこれに進退自在に嵌合する支持部材14とで伸縮自在に形成されるとともに、進退自在な支持部材14が屈曲自在に形成された構造である。そして、刃ヘッド部1の外刃3の中央部分に肌を当てて押し下げた場合には、両アーム11の支持部材14が基台部12内に同程度だけ没入してアーム11全体を縮ませ、刃ヘッド部1を上下動させることは第1例と同様である。このとき左右両側の支持部材14は下方に移動しながら互いに接近する方向に移動するが、両支持部材14のヒンジ部25が左右方向の互いに離れる方向に屈曲することで、両支持部材14のヘッド支持部15の丸孔26間の距離を一定に保持し、各丸孔26と各突起部22との嵌合状態を維持するものである。
また、刃ヘッド部1の外刃3の左右方向の一端部に肌を当てて押し下げた場合に、肌を当てた側に近いアーム11のヘッド支持部15のみが基台部12内に没入してアーム11全体を縮ませ、刃ヘッド部1を左右揺動させることも第1例と同様であるが、このときは左右両側の支持部材14のヒンジ部25の少なくとも一方が左右方向に屈曲することで、左右両側の支持部材14の丸孔26間の距離を一定に保持し、各丸孔26と各突起部22との嵌合状態を維持するものである。両アーム11が共に縮み、且つ互いの縮み量が相違する場合には刃ヘッド部1が上下動と左右揺動とを組合わせた動作を生じることも第1例と同様であり、この場合にも、左右両側の支持部材14のヒンジ部25の少なくとも一方が左右方向に屈曲することで、左右の丸孔26間の距離を一定に保持するものである。
次に、本発明の実施形態における第3例の電気かみそりについて図7〜図11に基づいて説明する。なお、本例の基本的構成は上記した第1例と同様であることから、第1例と一致する構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、第1例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のアーム11は、左右一対の基台部12自体をグリップ部2内に上下方向に進退自在に配するとともに、各基台部12を突出方向に付勢するフロートばね28をグリップ部2内に圧縮状態で配し、各基台部12のグリップ部2内に位置する下端部の側面には、一定量以上の突出及び脱落を防止する為のストッパ29を突設したものである。また、支持部材14のヘッド支持部15の先端には連結孔17として、刃ヘッド部1の円柱状の突起部22が回動自在に嵌合する丸孔27を穿設している。
即ち、本例のアーム11は、グリップ部2の上端部から上下方向に進退自在に突設される左右一対の基台部12と、両基台部12からV字状に(つまり刃ヘッド部1側に近付く程に互いの距離が離れる方向に)進退自在に突設される支持部材14と、グリップ部2に対して各基台部12を突出方向に付勢するフロートばね28と、基台部12の脱落を防止するストッパ29と、各基台部12に対して支持部材14を突出方向に付勢するフロートばね21と、各支持部材14の脱落を防止するストッパ18とで主体を構成するものである。
図8には、刃ヘッド部1が基準位置にある状態、即ち外刃3を肌に押し付けておらず刃ヘッド部1が上下動や左右揺動を行っていない状態を示している。上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の中央部分に肌を押し当てて図9に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合には、両アーム11の基台部12が付勢力に抗してグリップ部2内に同程度だけ没入し、刃ヘッド部1を上下動させるものである。
また、上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の左右方向の一端部に肌を押し当てて図10に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合には、肌を当てた側に近いアーム11のみが基台部12を付勢力に抗してグリップ部2内に没入させ、両アーム11に支持される刃ヘッド部1を左右方向に揺動して傾いた姿勢とする。このとき、没入する側のアーム11の支持部材14には、刃ヘッド部1の突起部22を介して該支持部材14を基台部12内に後退させる力が働き、支持部材14が基台部12内に後退してアーム11全体が縮むことで、左右一対の丸孔27間の距離が一定に保持されて各丸孔27と各突起部22との嵌合状態、即ちアーム11と刃ヘッド部1との連結状態が維持されるものである。
上記のように、一対のアーム11がそれぞれグリップ部2に進退自在に連結されることで、両アーム11が同程度進退する場合には刃ヘッド部1が上下動し、両アーム11の一方のみが進退する場合は刃ヘッド部1が左右揺動する。そして、両アーム11が進退し、且つ互いの進退量が相違する場合には、刃ヘッド部1が上下動と左右揺動とを組合わせた動作を生じるものである。
次に、本発明の実施形態における第4例の電気かみそりについて図12、図13に基づいて説明する。なお、本例の基本的構成は上記した第3例と同様であることから、第3例と一致する構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、第3例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。本例のアーム11は、基台部12と支持部材14とを互いに変位不能に一体成形した構造のものであり、支持部材14のヘッド支持部15の先端にはそれぞれ刃ヘッド部1の突起部22が嵌合する連結孔17として、左右方向に長尺の長孔30を穿設している。
したがって、図12に示すような基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の中央部分に肌を押し当てると、両アーム11全体がフロートばね28の付勢力に抗してグリップ部2内に同程度だけ没入し、刃ヘッド部1を上下動させる。また、上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の左右方向の一端部に肌を押し当てた場合には、肌を当てた側に近いアーム11のみが付勢力に抗してグリップ部2内に没入し、刃ヘッド部1を左右方向に揺動して傾いた姿勢にする。このとき、左右一対のアーム11の長孔30間の距離は大きくなるが、刃ヘッド部1の突起部22が長孔30内を左右方向にスライドすることで、各長孔30と各突起部22との嵌合状態、即ちアーム11と刃ヘッド部1との連結状態は維持されるものである。
次に、本発明の実施形態における第5例の電気かみそりについて図14〜図18に基づいて説明する。なお、本例の基本的構成は上記した第1例と同様であることから、第1例と一致する構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、第1例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
本例のアーム11は、図18に示すような前後一対の棒状のヘッド支持部31の下端部同士を連結部32で連結させて成る側面視コ字状の部材であり、一対のヘッド支持部31の対向面の先端部分にはそれぞれ円柱状の突起部33を設けるとともに、ヘッド支持部31の中央部分にはそれぞれ後述のフロートばね34係合用の係合孔35を穿設している。また、連結部32の前後両側面には回転中心となる円柱状の軸突部36を突設している。
グリップ部2の外殻を成すグリップケース10の上端には、左右一対のアーム11の下端部を回動自在に支持する連結受部37を凹設している。連結受部37の左半部と右半部には、それぞれ前後内側面に軸孔38を設けており、左右両半部において前後の軸孔38内に各アーム11の前後の軸突部36をそれぞれ回動自在に嵌合させることで、左右一対のアーム11を左右方向に回動自在にグリップ部2に連結させている。
刃ヘッド部1の外殻を成すヘッドケース6の左半部と右半部には、それぞれ前後両面に左右方向に長尺の長孔39を開口させている。前後左右の都合4箇所に開口させてある長孔39は、前後一対の長孔39の開口方向が同軸上に位置し、且つ、左右一対の長孔39間の隙間の左右方向の長さが、グリップ部2の連結受部37に形成してある左右一対の軸孔38間の左右方向の長さよりも大きくなるように形成している。
ヘッドケース6の左右両側において、前後一対の長孔39にはそれぞれアーム11の前後一対のヘッド支持部31の突起部33を左右方向にスライド自在に嵌合させており、これにより両アーム11が刃ヘッド部1を下側から前後に挟み込む状態で支持している。両アーム11間には、互いの係合孔35に端部を係合させて引張状態としたフロートばね34を介在させている。このフロートばね34は、左右一対のアーム11に対して互いの先端側を閉じる方向に付勢力を付与するものである。また、図中の符号48は、各アーム11の姿勢保持用の付勢力を付与する為にアーム11とグリップ部2のグリップケース10との間に配されるばねである。
図15には、刃ヘッド部1が基準位置にある状態、即ち外刃3を肌に押し付けておらず刃ヘッド部1が上下動や左右揺動を行っていない状態を示している。この状態において、グリップケース10上端部から突設される左右一対のアーム11は、刃ヘッド部1側に近くなる(つまりグリップ部2から離れる)程に互いの距離が離れるようにV字型に傾斜した姿勢を維持するものであり、左右一対のアーム11を上記V字を成す姿勢でグリップ部2の上端部から突出させて設けるとともに、両アーム11の先端に刃ヘッド部1を支持させることで、刃ヘッド部1とグリップ部2との間であり且つ両アーム11間となる部分には、外部に向けて前後方向に開放される空間部Sが形成されるものである。上記空間部Sは、正面視において刃ヘッド部1に近い側ほど幅広となる逆三角形状に形成されている。
刃ヘッド部1内の駆動装置5に電力を供給する為に一端側を接続させたリード線40の他端側は、ヘッドケース6内から外部に引き出されるとともに中空を成すアーム11内に挿通され、アーム11内を通過して該アーム11の下端部から引き出された後に、グリップケース10の連結受部37の底部に貫設してある挿通孔41を介してグリップケース10内に挿通され、グリップケース10内にて駆動回路8に接続される。この接続により、電源部9から駆動回路8及びリード線40を介して駆動装置5への電気的な接続がなされる。
上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の中央部分に肌を押し当てて図16に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合に、左右一対のアーム11の突起部33には、刃ヘッド部1の長孔39内を左右方向の互いに離れる方向にスライドさせる力が働き、両アーム11はフロートばね34の付勢力に抗して先端側を開くように回動する。このとき、アーム11の回転中心であり且つ該アーム11とグリップ部2との連結箇所である軸突部36と、アーム11と刃ヘッド部1との連結箇所である突起部33との間の上下距離が短縮され、刃ヘッド部1が下方(即ちグリップ部2と近付く方向)に移動するものである。
また、上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の左右方向の一端部に肌を押し当てて図17に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合には、肌を当てた側に近いアーム11のみが、フロートばね34の付勢力に抗して先端側を開く方向に回動し、両アーム11に支持される刃ヘッド部1を左右方向に揺動して傾いた姿勢とする。
上記のように、左右一対のアーム11の下端部をそれぞれ左右方向に回動自在にグリップ部2に連結させるとともに、両アーム11の上端部を左右方向にスライド自在に刃ヘッド部1に連結させることで、両アーム11を互いの先端が離れる方向又は近付く方向に同程度だけ回動した場合は刃ヘッド部1が上下動し、一方のアーム11のみが回動した場合には刃ヘッド部1が左右揺動するものであるが、両アーム11が共に回動し、且つ互いの回動量が相違する場合には刃ヘッド部1が上下動と左右揺動とを組合せた動作を行うこととなる。
なお、長孔39は図18(b)、(c)に示すような形状であってもよく、一対の長孔39が、左右方向に互いに離れる側ほど上側に位置するように傾斜し、且つこの傾斜が大きい程に、刃ヘッド部1のフロート量即ち上下方向の移動量が大きくなるものである。
次に、本発明の実施形態における第6例の電気かみそりについて図19、図20に基づいて説明する。なお、本例の基本的構成は上記した第1例と同様であることから、第1例と一致する構成については同一符号を付して詳しい説明を省略し、第1例と相違する特徴的な構成についてのみ以下に詳述する。
本例の左右一対のアーム11は、互いに離れる方向に(即ち、左右方向の両端側に向けて)「く」字状に屈折されたリンク形状を有するものであって、各アーム11は、長手方向の一端42a側がグリップ部2に回動自在に連結される下側支持部材42と、長手方向の一端側43aが刃ヘッド部1に回動自在に連結される上側支持部材43とを、両者42,43の他端42b,43b側で回動自在に連結させることで、正面視「く」字状に屈折自在に形成したものである。
刃ヘッド部1内の駆動装置5に電力を供給する為に一端側を接続させたリード線49の他端側は、ヘッドケース6内から外部に引き出されるとともに中空を成すリンク状のアーム11内に挿通され、上側支持部材43及び下側支持部材42内を通過して該下側支持部材42の下端部から引き出された後に、グリップケース10上端の連結受部44の底部に貫設した挿通孔45を介してグリップケース10内に挿通され、グリップケース10内にて駆動回路8に接続される。この接続により、電源部9から駆動回路8及びリード線49を介して駆動装置5への電気的な接続がなされる。なお、上記連結受部44は、左右一対のアーム11の下側支持部材42を左右方向に回動自在に支持する為にグリップケース10上端部に凹設したものである。
各アーム11の下側支持部材42と上側支持部材43との間には、圧縮状態のフロートばね46を配している。このフロートばね46は、下側支持部材42及び上側支持部材43の一端42a,43a側を離す方向(即ちリンク状を成すアーム11を伸ばす方向)に付勢力を付与するものである。また、各アーム11とグリップ部2のグリップケース10との間には、アーム11の姿勢を保持する為付勢力を付与する為のばね47を配している。
図19には、刃ヘッド部1が基準位置にある状態、即ち外刃3を肌に押し付けておらず刃ヘッド部1が上下動や左右揺動を行っていない状態を示している。この状態において、グリップケース10上端部から突設される左右一対のアーム11は、共に「く」字状を成す姿勢でグリップ部2と刃ヘッド部1との間の空隙に露出するとともに、刃ヘッド部1とグリップ部2との間であり且つ両アーム11間となる部分には、外部に向けて前後方向に開放される空間部Sが形成されるものである。
上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の中央部分に肌を押し当てて図20に示すような下方に向けての外力Fを加えた場合に、左右一対のアーム11はフロートばね46の付勢力に抗して、下側支持部材42及び上側支持部材43の一端42a,43a側を近付ける方向(即ちリンク状を成すアーム11を縮ませる方向)に屈折する。また、上記基準位置にある刃ヘッド部1の外刃3の左右方向の一端部に肌を押し当てた場合には、肌を当てた側に近いアーム11のみが大きく屈折して縮み、両アーム11に支持される刃ヘッド部1を左右方向に揺動して傾いた姿勢とする。
上記のように、左右一対のアーム11が「く」字状に同程度だけ屈折して上下方向に伸縮する場合には刃ヘッド部1が上下動し、一方のアーム11のみが屈折して伸縮する場合には左右揺動するものであるが、両アーム11が共に屈折して伸縮し、且つ互いの屈折量即ち伸縮量が相違する場合には刃ヘッド部1が上下動と左右揺動とを組合せた動作を行うこととなる。
なお、上記した各例においてはアーム11を左右一対だけ備えた構造としているが、左右方向に3以上の複数配した構造であっても構わないし、また同様のアーム11を前後方向に複数配することで刃ヘッド部1を上下動及び前後揺動自在に設けた構造であっても構わない。更に、同様のアーム11を前後方向及び左右方向に複数配することで、刃ヘッド部1を上下動及び前後左右方向に揺動自在に設けてもよいものである。
1 刃ヘッド部
2 グリップ部
3 外刃
4 内刃
5 駆動装置
9 電源部
11 アーム
S 空間部
2 グリップ部
3 外刃
4 内刃
5 駆動装置
9 電源部
11 アーム
S 空間部
Claims (7)
- ネット状の外刃及び該外刃に摺動する内刃を有する刃ヘッド部と、内刃駆動用の電源部を内蔵するグリップ部とを備え、グリップ部から突出する複数のアームを介して該グリップ部と刃ヘッド部とを所定間隔を隔てた位置に変位自在に連結させるとともに、上記複数のアーム間には空間部を形成することを特徴とする電気かみそり。
- 内刃を駆動させる為の駆動装置を刃ヘッド部に内蔵させるとともに、グリップ部に内蔵してある電源部と駆動装置とを電気的に接続させる配線を、アーム内に配することを特徴とする請求項1に記載の電気かみそり。
- 上記複数のアームを、刃ヘッド部側に近くなるほど互いの距離が離れるように傾斜させて配することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気かみそり。
- 上記複数のアームが、それぞれ伸縮自在であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気かみそり。
- 上記複数のアームが、それぞれ進退自在にグリップ部と連結されるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電気かみそり。
- 上記複数のアームが、それぞれ回動自在にグリップ部と連結されるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電気かみそり。
- 上記複数のアームが、屈折することで伸縮自在となることを特徴とする請求項4に記載の電気かみそり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005077876A JP2006255200A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | 電気かみそり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005077876A JP2006255200A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | 電気かみそり |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006255200A true JP2006255200A (ja) | 2006-09-28 |
Family
ID=37095030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005077876A Withdrawn JP2006255200A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | 電気かみそり |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006255200A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008307132A (ja) * | 2007-06-12 | 2008-12-25 | Kyushu Hitachi Maxell Ltd | 電気かみそり |
JP2010088729A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | Kyushu Hitachi Maxell Ltd | 電気かみそり |
JP2010162146A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 電気かみそり |
-
2005
- 2005-03-17 JP JP2005077876A patent/JP2006255200A/ja not_active Withdrawn
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