JP2006253247A - フレキシブルプリント配線板、およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ソルダーレジストを塗布するときの加熱処理により脆い性質のすず‐銅合金が形成されることを防いで断線をなくして信頼性を向上しながら、すず合金めっきの析出異常の発生を防止したフレキシブルプリント配線板、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 TCPテープやCOFテープを形成するフレキシブルプリント配線板において、可撓性を有する、プラスチックフィルム状の絶縁基板10と、その絶縁基板の片面上に形成する、銅などの導体パターン16と、その導体パターンの、インナーリード16aやアウターリード16bなどの接続端子部に隣接する領域上に設け、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジスト27と、少なくとも導体パターンの接続端子部を除いて導体パターン上に設け、可撓性に優れている第2のソルダーレジスト17と、導体パターンの接続端子部に設けるすず合金めっき19とを備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、可撓性を有するプラスチックフィルム等の絶縁基板の片面上に、プリント配線板技術によって導体パターンを形成するフレキシブルプリント配線板に関する。および、そのようなフレキシブルプリント配線板の製造方法に関する。
近年、エレクトロニクス産業の発展にともない電子機器の軽薄短小化の要求が強まり、高密度化の要請がますます高まっている。これにともない、ポリエステルやポリイミドなどの可撓性、絶縁性のあるプラスチックフィルム上に、導体パターンをプリント配線板技術によって形成するフレキシブルプリント配線板を用いた実装方式が多く採用されるようになっている。
図5には、従来のフレキシブルプリント配線板の部分平面を示す。図6(A)には図5のa−a線に沿う一部の拡大断面を、(B)にはその部分拡大平面を示す。
従来、フレキシブルプリント配線板は、例えば、可撓性と絶縁性を有する、プラスチックフィルム状の絶縁基板1に接着剤を貼り付けたものを用い、それに金型を用いてパーフォレーション2、フレックススリット3、デバイスホール4などをあける。その後、接着剤を用いて銅箔をラミネートする一方、裏面側から印刷法でフレックススリット3の中にフレックス樹脂5を塗布する。
次いで、その銅箔の表面にフォトレジストを塗布して後、露光してからエッチングすることにより導体パターン6を形成し、不要となったフォトレジストを除去する。
その後、導体パターン6を保護すべく、可撓性に優れたソルダーレジスト7を印刷法により塗布して、インナーリードやアウターリードなどの接続端子部を除いて導体パターン6上を被う。それから、導体パターン6の接続端子部に半導体Sとの接続目的および防錆目的ですずめっき8を設けて後、電気的接続性を良好とすべくすず‐鉛合金めっき9などを設けていた。
ところが、昨今は鉛による環境汚染が問題となっており、国際的な鉛フリー化の動きがあり、近年では図示するようにすず‐鉛合金めっきに代えてすず‐ビスマス合金めっき9を設けていた。
ところが、インナーリードに接続してデバイスホール4内に収納する半導体Sを設けてTCP(tape carrier package)テープを実装するときは、上述した図5に示すフレキシブルプリント配線板をフレックススリット3の部分で折り曲げて別のプリント配線板や電子部品に接合して使用する。よって、ソルダーレジスト7は、可撓性に優れている、例えば宇部興産株式会社製の商品名「FS−510T」や味の素株式会社製の商品名「AR−7100」などを用いることが好ましい。
しかしながら、一般的に知られているこのような可撓性に優れたソルダーレジスト7は、耐すずめっき液性に劣る傾向がある。このため、すずめっき8を設けるとき、すずめっき液によりソルダーレジスト7の周縁部が侵され、導体パターン6から剥離して浮き上がる現象を発生する。
そして、図6(A)から判るとおり、ソルダーレジスト7の周縁部7aが剥がれ、この状態ですず‐ビスマス合金めっきを行うと、剥がれた領域にすず‐ビスマス合金めっき9が覆い被さるように析出し、ソルダーレジスト7の周縁部7aに図示するようなすず‐ビスマス合金めっき9の析出異常9aを発生する。
この結果、析出異常9aを発生した部分に直接または間接的に衝撃が加わると、脱落してアウターリード間を短絡したり、他のリード間を短絡したりする問題があった。特に、近年はますますファイン化が進んでいることから、接続端子部の短絡の危険性が増大している。
一方、COF(chip on film)テープを形成するときは、絶縁基板1として可撓性に優れたものを用いることから、フレックススリット3やフレックス樹脂5を必要としない。また、デバイスホール4も、絶縁基板1に銅箔を貼り付ける接着剤も必要としない。しかし、TCPテープと同様に折り曲げて使用する部分には、可撓性に優れたソルダーレジスト7を使用することが好ましく、上述したTCPテープと同様な問題を発生する。
このような問題を解決すべく、従来の技術の中には、例えば特許文献1に記載されるように、導体パターン上のソルダーレジストで覆われる領域と覆われない領域に亘って第1のすずめっきを設け、その後に可撓性に優れたソルダーレジストを塗布することにより、すずめっき液によりソルダーレジストの周縁部が導体パターンから剥離することを防止するものがある。
また、ソルダーレジストの下地として第1のすずめっきを設け、ソルダーレジストを設けて後、第2のすずめっきとすず‐ビスマス合金めっきを設け、ソルダーレジストの周縁部が導体パターンから剥離することを防止するものがある。
特開2004−88092号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、導体パターンを形成してから、導体パターン上のソルダーレジストで覆われる領域と覆われない領域に亘って第1のすずめっきを設け、その後に可撓性に優れたソルダーレジストを塗布するが、そのソルダーレジストを塗布するときの加熱処理により導体パターンの銅が第1のすずめっきに拡散し、すず‐銅合金を形成する。
このすず‐銅合金めっきは、大変脆い性質を有する。よって、特許文献1に記載のフレキシブルプリント配線板を別のプリント配線板や電子部品に接合して使用すべく、例えばフレックススリットの部分で折り曲げたとき、すず‐銅合金を形成した部分で断線するおそれがあった。
また、そのとき断線しなくても、別のプリント配線板や電子部品に接合して使用しているとき、まわりの温度変化によって、そのフレキシブルプリント配線板およびその接続端子部に接続する別のプリント配線板や電子部品などが伸縮すると、それらの間の線膨張係数の相違から導体パターンのフレックススリット部分にストレスが加わって断線し、信頼性が低下する問題があった。
COFテープを形成するときも、TCPテープの場合と同様に、ソルダーレジストを塗布するときの加熱処理により導体パターンの銅が第1のすずめっきに拡散し、非常に脆い性質を有するすず‐銅合金を形成することは同じであるから、同様に断線を生じて信頼性が低下する問題があった。
そこで、この発明の目的は、ソルダーレジストを塗布するときの加熱処理により脆い性質のすず‐銅合金が形成されることを防いで断線をなくして信頼性を向上しながら、すず合金めっきの析出異常の発生を防止したフレキシブルプリント配線板、およびその製造方法を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、この発明の第1の態様は、
TCPテープやCOFテープを形成するフレキシブルプリント配線板において、
可撓性を有する、プラスチックフィルム状の絶縁基板と、
その絶縁基板の片面上に形成する、銅などの導体パターンと、
その導体パターンの、インナーリードやアウターリードなどの接続端子部に隣接する領域上に設け、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストと、
少なくとも前記導体パターンの接続端子部を除いて前記導体パターン上に設け、可撓性に優れている第2のソルダーレジストと、
前記導体パターンの接続端子部に設けるすず合金めっきと、
を備える、ことを特徴とする。
前記導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設け、そのすずめっき上に前記すず合金めっきを備えるようにしてもよい。また、すず合金めっきは、すず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきのいずれか1つとするとよい。
上述した目的を達成すべく、この発明の第2の態様は、
TCPテープやCOFテープを形成するフレキシブルプリント配線板の製造方法において、
可撓性を有する、プラスチックフィルム状の絶縁基板の片面上に、銅などの導体パターンを形成し、
次いで、その導体パターンの、インナーリードやアウターリードなどの接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストを設ける工程と、少なくとも前記導体パターンの接続端子部を除いて前記導体パターン上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジストを設ける工程のいずれか一方を行って後、他方を行い、
その後、前記導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設け、
それから、そのすずめっき上にすず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきなどのすず合金めっきを設ける、
ことを特徴とする。
上述した目的を達成すべく、この発明の第3の態様は、
TCPテープやCOFテープを形成するフレキシブルプリント配線板の製造方法において、
可撓性を有する、プラスチックフィルム状の絶縁基板の片面上に、銅などの導体パターンを形成し、
次いで、その導体パターンの、インナーリードやアウターリードなどの接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストを設ける工程と、少なくとも前記導体パターンの接続端子部を除いて前記導体パターン上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジストを設ける工程のいずれか一方を行って後、他方を行い、
その後、前記導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設け、
それから、例えばアウターリード上などの一部のすずめっきを除去して後、
前記導体パターンのそのアウターリード等の接続端子部上に直接、すず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきなどのすず合金めっきを設ける、
ことを特徴とする。
この発明の第1の態様によれば、第1および第2のソルダーレジストを形成してからすずめっきを行うようにすれば、ソルダーレジストを塗布するときの加熱処理により導体パターンの銅がすずめっきに拡散して脆い性質のすず‐銅合金が形成されることを防いで、断線のない信頼性を向上したフレキシブルプリント配線板を提供することができる。折り曲げる第2のソルダーレジストの下には、すずめっきを設けないから、耐折強度を向上することができる。
さらに、導体パターンの接続端子部に隣接する領域に導体パターン上に耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストを設けるから、導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設けるとき、少なくとも導体パターンの接続端子部を除いて導体パターン上に設ける第2のソルダーレジストが、すずめっき液に侵されることがないようにし、導体パターンの接続端子部に設けるすず合金めっきの析出異常の発生を防止したフレキシブルプリント配線板を提供することができる。すず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきなどのすず合金めっきを用いると、国際的な鉛フリー化の要求に応えることができる。
この発明の第2および第3の態様によれば、第1および第2のソルダーレジストを形成してからすずめっきを行うので、ソルダーレジストを塗布するときの加熱処理により導体パターンの銅がすずめっきに拡散して脆い性質のすず‐銅合金が形成されることを防いで、断線のない信頼性を向上したフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供することができる。折り曲げる第2のソルダーレジストの下には、すずめっきを設けないから、耐折強度を向上したフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供することができる。
さらに、導体パターンの接続端子部に隣接する領域に導体パターン上に耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストを設けるから、導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設けるとき、少なくとも導体パターンの接続端子部を除いて導体パターン上に設ける第2のソルダーレジストが、すずめっき液に侵されることなく、導体パターンの接続端子部に設けるすず合金めっきの析出異常の発生を防止して耐折強度を向上したフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供することができる。加えて、TCPテープやCOFテープを形成するフレキシブルプリント配線板の製造方法において、すず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきなどのすず合金めっきを用いることにより、国際的な鉛フリー化の要求に応えることができる。
この発明の第3の態様によれば、加えて、アウターリード等の一部のすずめっきを除去して後、導体パターンの接続端子部上に直接すず合金めっきを設けるので、別のプリント配線板との接合強度が一層強いフレキシブルプリント配線板の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の最良形態につき説明する。
図1には、導体パターンの接続端子部に設けるすず‐ビスマス合金めっきを省略したフレキシブルプリント配線板の部分平面を示す。また、図2(A)にはすず‐ビスマス合金めっきを図示した図1のA−A線に沿う一部の拡大断面を、(B)にはその部分拡大平面を示す。
図示フレキシブルプリント配線板は、まずは可撓性と絶縁性を有するプラスチックフィルム状の絶縁基板10の片面上に接着剤11を貼り付けたものを用い、それに金型を用いてパーフォレーション12、フレックススリット13、デバイスホール14などを一定間隔置きに連続的に打ち抜く。プラスチックフィルム状の絶縁基板10は、一般的には、50〜125μmの厚さとし、例えば宇部興産株式会社製の商品名「ユーピレックス」や、東レ・デュポン株式会社製の商品名「カプトン」などを用いる。
その後、パーフォレーション12にスプロケットを入れて位置決め搬送しながら、絶縁基板10に接着剤11を用いて導電体をラミネートする一方、裏面側から印刷法でフレックススリット13の中にフレックス樹脂15を塗布する。ここで使用する導電体としては、銅箔が好ましい。
それから、従来から行われているように、導電体の表面にフォトレジストを塗布して後、露光してエッチングを行うことにより導体パターン16を形成し、不要になったフォトレジストをアルカリ性の液にて除去する。導体パターン16には、後述する半導体20と接続するインナーリード16a、別のプリント配線板や電子部品などと接続するアウターリード16b、電解めっきを行うときに用いるめっきリード16cなどを設ける。
次いで、ともに印刷法により、導体パターン16のインナーリード16aやアウターリード16bなどの接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジスト27を設けてから、導体パターン16を保護すべく、少なくとも導体パターン16の接続端子部を除いて導体パターン16上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジスト17を設ける。
逆に、少なくとも導体パターン16の接続端子部を除いて導体パターン16上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジスト17を設けてから、導体パターン16の接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジスト27を設けるようにしてもよい。
耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジスト27としては、例えば株式会社アサヒ化学研究所製の商品名「CCR232GF」などを用いる。また、可撓性に優れている第2のソルダーレジスト27としては、例えば宇部興産株式会社製の商品名「FS‐510T」や、味の素株式会社製の商品名「AR‐7100」などを用いる。
その後、図1および図2に示すように、導体パターン16のインナーリード16aやアウターリード16bなどの接続端子部やめっきリード16c上に、半導体20との接合目的および防錆目的ですずめっき18を設ける。それから、そのすずめっき18上に電気的接続性を良好とすべくすず‐ビスマス合金めっき19を設ける。ここで、アウターリード16bとめっきリード16cに関しては、すずめっき18を除去してから、導体パターン16上に直接すず‐ビスマス合金めっき19を設けるようにし、後に行う別のプリント配線板や電子部品との接合強度を増すようにしてもよい。
そして、このようにして形成したフレキシブルプリント配線板には、デバイスホール14内に半導体20を収納してインナーリード16aに接合し、樹脂封止して後、フレックススリット13位置で折り曲げ、アウターリード16bを別のプリント配線板や電子部品に接合する。
次に、図3には、導体パターンの接続端子部に設けるすず‐ビスマス合金めっきを省略した別のフレキシブルプリント配線板の部分平面を示す。また、図4(A)にはすず‐ビスマス合金めっきを図示した図3のB−B線に沿う一部の拡大断面を、(B)にはその部分拡大平面を示す。
一例では、プラスチックフィルム状の絶縁基板10として、一般的には12.5〜50μmの厚さの、例えば宇部興産株式会社製の商品名「ユーピレックス」や、東レ・デュポン株式会社製の商品名「カプトン」などを用い、その片面上にスパッタ法や電解めっき法で導電体を形成した、2層構造のテープ状のものを使用する。また、他例では、導電体である銅箔にポリイミド前駆体樹脂溶液を塗布して後、乾燥・硬化したテープ状のものを使用する。
そして、その片面上に導電体を有する絶縁基板10に金型を用い、パーフォレーション12を一定間隔置きに連続的に打ち抜く。この例では、絶縁基板10は厚さを薄く可撓性に優れているので、フレックススリット、デバイスホールなどは必要としない。以下は、上述した例と同様であり、パーフォレーション12にスプロケットを入れて位置決め搬送しながら、導電体の表面にフォトレジストを塗布して後、露光してエッチングを行うことにより導体パターン16を形成し、不要になったフォトレジストをアルカリ性の液にて除去する。
次いで、その導体パターン16の接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジスト27を設ける工程と、少なくとも導体パターン16の接続端子部を除いて導体パターン16上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジスト17を設ける工程のいずれか一方を行って後、他方を行う。その後、図4に示すように、導体パターン16の接続端子部上にすずめっき18を設け、それからそのすずめっき18上にすず‐ビスマス合金めっき19を設ける。上述した例と同様に、アウターリード16bとめっきリード16cなどの一部のすずめっき18を除去してから、導体パターン16上に直接すず‐ビスマス合金めっき19を設けるようにしてもよい。
そして、このようにして形成したフレキシブルプリント配線板には、インナーリード16aを半導体20に接合し、樹脂封止して後、可撓性を有する絶縁基板10の適宜位置で折り曲げ、アウターリード16bを別のプリント配線板や電子部品に接合する。
Figure 2006253247
表1には、この発明によるCOFテープと従来のCOFテープの耐折強度の実験結果を比較して示す。この発明と従来のものとでは、絶縁基板、導電体、可撓性に優れているソルダーレジストを同一材料を用いてつくった。具体的には、導電体である厚さ12μmの銅箔にポリイミド前駆体樹脂溶液を塗布して後、乾燥・硬化して厚さ40μmに形成したものを用いた。可撓性に優れているソルダーレジストとしては、味の素株式会社製の商品名「AR‐7100」を用いた。
耐折強度の測定条件は、荷重:0.98N、折り曲げ角度:片側90度、曲げR:0.5mm、試験N数:5サンプルで行った。表1から明らかなように、従来例に比してこの発明の耐折強度は、著しく向上している。
なお、上述した例では、すず合金めっきとしてすず‐ビスマス合金めっきを用いたが、すず‐ビスマス合金めっきに代えて、すず‐銀合金めっきやすず‐銀‐銅合金めっきを使用することもできる。
導体パターンの接続端子部に設けるすず‐ビスマス合金めっきを省略したフレキシブルプリント配線板の部分平面図である。 (A)はすず‐ビスマス合金めっきを図示した図1のA−A線に沿う一部の矢示方向拡大断面図、(B)はその部分拡大平面図である。 導体パターンの接続端子部に設けるすず‐ビスマス合金めっきを省略した別のフレキシブルプリント配線板の部分平面図である。 (A)はすず‐ビスマス合金めっきを図示した図3のB−B線に沿う一部の矢示方向拡大断面図、(B)はその部分拡大平面図である。 従来のフレキシブルプリント配線板の部分平面図である。 (A)は図5のa−a線に沿う一部の矢示方向拡大断面図、(B)はその部分拡大平面図である。
符号の説明
10 絶縁基板
11 接着剤
12 パーフォレーション
13 フレックススリット
14 デバイスホール
15 フレックス樹脂
16 導体パターン
16a インナーリード(接続端子)
16b アウターリード(接続端子)
16c めっきリード
17 第2のソルダーレジスト
18 すずめっき
19 すず‐ビスマス合金めっき
20 半導体
27 第1のソルダーレジスト


Claims (6)

  1. 可撓性を有する絶縁基板と、
    その絶縁基板の片面上に形成する導体パターンと、
    その導体パターンの接続端子部に隣接する領域上に設け、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストと、
    少なくとも前記導体パターンの接続端子部を除いて前記導体パターン上に設け、可撓性に優れている第2のソルダーレジストと、
    前記導体パターンの接続端子部に設けるすず合金めっきと、
    を備えることを特徴とする、フレキシブルプリント配線板。
  2. 前記導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設け、そのすずめっき上に前記すず合金めっきを備えることを特徴とする、請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
  3. 前記すず合金めっきが、すず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきのいずれか1つであることを特徴とする、請求項1または2に記載のフレキシブルプリント配線板。
  4. 可撓性を有する絶縁基板の片面上に導体パターンを形成し、
    次いで、その導体パターンの接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストを設ける工程と、少なくとも前記導体パターンの接続端子部を除いて前記導体パターン上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジストを設ける工程のいずれか一方を行って後、他方を行い、
    その後、前記導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設け、
    それから、そのすずめっき上にすず合金めっきを設ける、
    ことを特徴とする、フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  5. 可撓性を有する絶縁基板の片面上に導体パターンを形成し、
    次いで、その導体パターンの接続端子部に隣接する領域上に、耐すずめっき液性に優れている第1のソルダーレジストを設ける工程と、少なくとも前記導体パターンの接続端子部を除いて前記導体パターン上に、可撓性に優れている第2のソルダーレジストを設ける工程のいずれか一方を行って後、他方を行い、
    その後、前記導体パターンの接続端子部上にすずめっきを設け、
    それから、一部のすずめっきを除去して後、
    前記導体パターンの接続端子部上にすず合金めっきを設ける、
    ことを特徴とする、フレキシブルプリント配線板の製造方法。
  6. 前記すず合金めっきが、すず‐ビスマス合金めっき、すず‐銀合金めっき、すず‐銀‐銅合金めっきのいずれか1つであることを特徴とする、請求項4または5に記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
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