JP2006253225A - 回路基板、回路基板の製造方法、及び電子回路装置 - Google Patents

回路基板、回路基板の製造方法、及び電子回路装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 実装素子の接合強度を安定させることができる回路基板、回路基板の製造方法、及び電子回路装置を提供すること。
【解決手段】 回路基板100は、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b、回路素子30などを備える。セラミック基板10上には、導体パターン11が形成される。熱可塑性樹脂フィルム20a、20bは、一方の開口部を導体パターン21(本発明における第1の導体パターン)にて塞がれて有底ビアホールをなす貫通孔23を備える。回路素子30は、電極31が貫通孔23に挿入され、電極31と導体パターン21とが接合されるように熱可塑性樹脂フィルム20b上に搭載される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回路基板、回路基板の製造方法、及び電子回路装置に関するものである。
従来、熱可塑性樹脂からなるプリント基板上に回路素子が実装された回路基板として特許文献1に示すものがあった。図8は、従来技術における回路基板の概略構成を示す断面図である。
図8に示すように、特許文献1に示す回路基板100は、セラミック基板10、印刷抵抗素子50、導体パターン11、熱可塑性樹脂フィルム20、導体パターン21、導電性ペースト22、回路素子30、電極31などを備える。
セラミック基板10には導体パターン11が形成されており、その導体パターン11に接合するように印刷抵抗素子50が印刷形成されている。また、熱可塑性樹脂フィルム20は、プリント基板をなすものであり、導体パターン21及び導電性ペースト22が形成されている。この導体パターン11及び印刷抵抗素子50が形成されたセラミック基板10上に、複数の熱可塑性樹脂フィルム20が熱圧着によって形成されている。そして、熱可塑性樹脂フィルム20上には、導電性ペースト22と電極31とが電気的に接合するように回路素子30が実装されている。
特開2002−374067号公報
しかしながら、回路素子30は、電極31と導電性ペースト22とが接合しているのみである。また、熱可塑性樹脂フィルム20と回路素子30との間には空間が存在する。したがって、回路基板100が外力などによって振動した場合、回路素子30が熱可塑性樹脂フィルム20から離脱する可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、実装素子の接合強度を安定させることができる回路基板、回路基板の製造方法、及び電子回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の回路基板は、熱可塑性樹脂からなり、貫通孔を有する樹脂フィルムと、樹脂フィルムに形成されるものであり、貫通孔の一方の開口部を塞ぐ第1の導体パターンと、樹脂フィルムに実装されるものであり、貫通孔における塞がれた開口部とは反対の開口部から挿入されて第1の導体パターンと電気的及び機械的に接合される電極を備える回路素子とを備えることを特徴とするものである。
このように、回路素子の電極が樹脂フィルムの貫通孔に挿入され、周囲に樹脂フィルムが存在する状態で、第1の導体パターンと電気的及び機械的に接合されることによって、回路素子と熱可塑性樹脂との間の空間を小さくすることができると共に、電極が第1の導体パターンと接合するので接合強度を安定させることができる。
また、請求項2に記載の回路基板では、第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムは複数層積層されるものであり、樹脂フィルムは、電極が挿入される貫通孔に加えて、樹脂フィルムが積層された状態において、他の樹脂フィルムに形成される第1の導体パターンと電気的に接合される導電性ペーストが充填される貫通孔を備えることを特徴とするものである。
このように、樹脂フィルムが、電極が挿入される貫通孔に加えて、樹脂フィルムが積層された状態において、他の樹脂フィルムに形成される第1の導体パターンと電気的に接合される導電性ペーストが充填される貫通孔を備えることによって、多層の樹脂フィルムとすることができる。また、このように多層の樹脂フィルムとすることによって、実装密度を高くすることがでる。
また、請求項3に記載の回路基板では、回路素子は、樹脂フィルム間に形成されることを特徴とするものである。
このように、樹脂フィルム間に回路素子を備えることによって、より一層実装密度を高くすることができる。
また、回路素子の電極は、請求項4に示すように金もしくは半田のいずれか一方とすることができる。
また、請求項5に記載の回路基板では、貫通孔の側面及び底面をなす第1の導体パターンの貫通孔側表面には、導電性材料が設けられることを特徴とするものである。
このように、貫通孔の側面及び底面をなす第1の導体パターンの貫通孔側表面には、導電性材料が設けることによって、電極と熱可塑性樹脂、及び電極と第1の導体パターンとの接合状態を良好にすることができる。
また、請求項6に記載の回路基板では、樹脂フィルムは、導電性ペーストもしくは第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に形成されることを特徴とするものである。
このように、導電性ペーストもしくは第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に樹脂フィルムを形成することによって、回路基板の放熱性を向上させることができる。
また、請求項7に記載の回路基板では、樹脂フィルムは、セラミック基板の両面に形成されることを特徴とするものである。
このように、セラミック基板の両面に樹脂フィルムを形成することによって、回路基板の表面積を大きくすることなく実装面積を向上させることができる。
また、請求項8に記載の回路基板では、外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに内蔵されるものであり、第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムはコネクター上に延長されるコネクター接合部を備え、コネクター接合部における第1の導体パターンとコネクターとが電気的に接合されることを特徴とするものである。
このように、外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに内蔵される場合、第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムはコネクター上に延長されるコネクター接合部を備え、このコネクター接合部の第1の導体パターンとコネクターとを電気的に接合することによって、ワイヤボンディングを行うことなく回路基板とコネクターとを電気的に接合することができる。したがって、作業者の指などがワイヤーに接触することによるワイヤーの破損の少ない回路基板とすることができる。
また、請求項9に記載の回路基板の製造方法では、熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムに貫通孔を設ける貫通工程と、樹脂フィルムに第1の導体パターンを形成することによって、貫通孔の一方の開口部を塞ぐ導体パターン形成工程と、回路素子に設けられる電極を貫通孔における塞がれた開口部とは反対の開口部から挿入することによって、回路素子を樹脂フィルムに搭載する搭載工程と、電極が貫通孔に挿入された状態において電極と第1の導体パターンとを電気的及び機械的に接合する接合工程とを備えることを特徴とする回路基板の製造方法。
ものである。
このように、第1の導体パターンにて貫通孔の一方の開口部が塞がれた熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムに、回路素子に設けられる電極を挿入し、電極の周囲に樹脂フィルムが存在する状態で電極と第1の導体パターンとを電気的に接合することによって、回路素子と熱可塑性樹脂との間の空間を小さくすることができると共に、電極を第1の導体パターンと接合することができるので回路素子の接合強度が安定した回路基板を製造することができる。
また、請求項10に記載の回路基板の製造方法では、貫通孔及び第1の導体パターンが形成された複数の樹脂フィルムを積層する積層工程と、電極が挿入される貫通孔の他の貫通孔に導電性ペーストを充填する充填工程と、積層工程後に樹脂フィルムを加圧しつつ加熱することにより、複数の樹脂フィルム同士を接合すると共に第1の導体パターンと導電性ペーストとを電気的に接合する熱圧着工程とを備えることを特徴とするものである。
このように、貫通孔及び第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムにおける電極が挿入される貫通孔の他の貫通孔に導電性ペーストを充填し、この樹脂フィルムを複数層積層した状態で、加圧しつつ加熱することによって、実装密度の高い多層基板を製造することができる。
また、請求項11に記載の回路基板の製造方法では、搭載工程は、回路素子を樹脂フィルム間に搭載することを特徴とするものである。
このように、樹脂フィルム間に回路素子を搭載することによって、より一層実装密度の高い回路基板を製造することができる。
また、請求項12に示すように、電極が金である場合は、金と第1の導体パターンとを超音波によって電気的及び機械的に接合することができる。また、請求項13に示すように、電極が半田である場合は、半田と第1の導体パターンとを加熱することによって電気的及び機械的に接合することができる。
また、請求項14に記載の回路基板の製造方法では、充填工程は、電極が挿入される貫通孔の側面及び底面をなす第1の導体パターンの貫通孔側表面に導電性材料を形成することを特徴とするものである。
このように、充填工程で電極が挿入される貫通孔の側面及び底面をなす第1の導体パターンの貫通孔側表面に導電性材料を形成することによって、接合工程において、電極と熱可塑性樹脂、及び電極と第1の導体パターンとの接合状態を良好にすることができる。
また、請求項15に記載の回路基板の製造方法では、樹脂フィルムを導電性ペーストもしくは第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に実装する実装工程を備えることを特徴とするものである。
このように、導電性ペーストもしくは第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に樹脂フィルムを形成することによって、放熱性の良好な回路基板を製造することができる。
また、請求項16に記載の回路基板の製造方法では、実装工程は、樹脂フィルムをセラミック基板の両面に形成することを特徴とするものである。
このように、実装工程において、セラミック基板の両面に樹脂フィルムを形成することによって、回路基板の表面積を大きくすることなく実装面積を向上させることができる。
また、請求項17に記載の回路基板の製造方法では、外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに内蔵する内蔵工程を備え、第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムはコネクター上に延長されるコネクター接合部を備えるものであり、コネクター接合部における第1の導体パターンとコネクターとを電気的に接合するコネクター接合工程を備えることを特徴とするものである。
このように、外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに内蔵工程を備える場合、第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムはコネクター上に延長されるコネクター接合部を備え、このコネクター接合部の第1の導体パターンとコネクターとを電気的に接合することによって、ワイヤボンディングを行うことなく回路基板とコネクターとを電気的に接合することができる。したがって、作業者の指などがワイヤーに接触することによるワイヤーの破損などを減少させつつ回路基板を製造することができる。
また、請求項18に記載の電子回路装置では、外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに回路基板を内蔵する電子回路装置であって、回路基板は、熱可塑性樹脂からなり、貫通孔を有する樹脂フィルムと、樹脂フィルムに形成されるものであり、貫通孔の一方の開口部を塞ぐと共にコネクターと電気的に接合される第1の導体パターンと、樹脂フィルムに実装されるものであり、貫通孔における塞がれた開口部とは反対の開口部から挿入されて第1の導体パターンと電気的及び機械的に接合される電極を備える回路素子と、樹脂フィルムと第1の導体パターンとからなるものであり、コネクター上に延長されコネクターと第1の導体パターンとが電気的に接合されるコネクター接合部とを備えることを特徴とするものである。
このように、回路素子の電極が樹脂フィルムの貫通孔に挿入され、周囲に樹脂フィルムが存在する状態で第1の導体パターンと電気的に接合されることによって、回路素子と熱可塑性樹脂との間の空間を小さくすることができると共に、電極が第1の導体パターンと接合するので接合強度を安定させることができる。したがって、電子回路装置の耐震性を向上させることができる。
また、樹脂フィルムと第1の導体パターンとからなるものであり、コネクターと第1の導体パターンとが電気的に接合されるコネクター接合部を備えることによって、ワイヤーなどの破損しやすい部材を用いる必要がないので機械的強度を向上させることができる。
また、請求項19に記載の電子回路装置では、第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムは複数層積層されるものであり、樹脂フィルムは電極が挿入される貫通孔に加えて、樹脂フィルムが積層された状態において、他の樹脂フィルムに形成される第1の導体パターンと電気的に接合される導電性ペーストが充填される貫通孔を備えることを特徴とするものである。
このように、樹脂フィルムが、電極が挿入される貫通孔に加えて、樹脂フィルムが積層された状態において、他の樹脂フィルムに形成される第1の導体パターンと電気的に接合される導電性ペーストが充填される貫通孔を備えることによって、多層の樹脂フィルム基板とすることができる。また、このように多層の樹脂フィルムとすることによって、実装密度を高くすることができ回路基板の体格を小さくできるので、電子回路装置の体格も小さくすることができる。
また、請求項20に記載の電子回路装置では、回路素子は、樹脂フィルム間に形成されることを特徴とするものである。
このように、樹脂フィルム間に回路素子を備えることによって、より一層実装密度を高くすることができ回路基板の体格を小さくすることができるので、電子回路装置の体格もより一層小さくすることができる。
また、請求項21に記載の電子回路装置では、回路素子の電極は金もしくは半田のいずれか一方とすることができる。
また、請求項22に記載の電子回路装置では、貫通孔の側面及び底面をなす第1の導体パターンの貫通孔側表面には、導電性材料が設けられることを特徴とするものである。
このように、貫通孔の側面及び底面をなす第1の導体パターンの貫通孔側表面には、導電性材料が設けることによって、電極と熱可塑性樹脂、及び電極と第1の導体パターンとの接合状態を良好にすることができるので、電子回路装置の耐震性をより一層向上させることができる。
また、請求項23に記載の電子回路装置では、回路基板は、導電性ペーストもしくは第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に形成されることを特徴とするものである。
このように、導電性ペーストもしくは第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に樹脂フィルムを形成することによって、回路基板の放熱性を向上させることができるので、電子回路装置の耐熱性を向上させることができる。
また、請求項24に記載の電子回路装置では、回路基板は、セラミック基板の両面に形成されることを特徴とするものである。
このように、セラミック基板の両面に樹脂フィルムを形成することによって、実装密度を高くすることができ回路基板の体格を小さくできるので、電子回路装置の体格もより一層小さくすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態における回路基板の概略構成を示す断面図である。図2(a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態における回路基板の製造方法を示す工程別断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における回路基板100は、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b、回路素子30などを備える。
セラミック基板10は、アルミナなどからなる基板であり、導体ペーストがパターン印刷された導体パターン11を備える。この導体パターン11は、後ほど説明する熱可塑性樹脂フィルム20aの導体ペースト21と接合して接合部21aをなすものである。また、図示はしないが、セラミック基板10上には、導体パターン11と電気的に接合するようにMOSFET、ドライバー内蔵IC、印刷抵抗などを実装してもよい。
熱可塑性樹脂フィルム20a、20bは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%となどからなる厚さ25〜75μmの熱可塑性樹脂のフィルムである。この熱可塑性樹脂フィルム20a、20bは、貫通孔23を備える。この貫通孔23は、一方の開口部を導体パターン21(本発明における第1の導体パターン)にて塞がれて有底ビアホールをなすものである。この貫通孔23(ビアホール)内には、回路素子30の電極31が挿入されるほか、導電ペーストからなる層間接合部22(本発明における導電性ペースト)が充填される。なお、電極31と熱可塑性樹脂フィルム20b及び導体パターン21との接合を良好にするために貫通孔23の表面及び貫通孔を塞ぐ導体パターン21の貫通孔23側表面に導電性ペースト(本発明における導電性材料)を設けてもよい。
また、導体パターン21は、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bの表面に貼着された導体箔(例えば、厚さ18μmの銅箔)をエッチングによりパターン形成されたものである。この導体パターン21は、回路素子30の電極31に対応する位置などに形成される。
なお、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bとしは、ポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重量%とポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%とからなる樹脂フィルムに限定されるものでなく、ポリエーテルエーテルケトン樹脂とポリエーテルイミド樹脂に非導電性フィラを充填したフィルムであってもよいし、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)もしくはポリエーテルイミド(PEI)を単独で使用することも可能である。また、導電性ペーストは、平均粒径5μm、比表面積0.5m/gの錫粒子300gと、平均粒径1μm、比表面積1.2m/gの銀粒子300gとに、有機溶剤であるテルピネオール60gを加え、これをミキサーによって混練しペースト化したものである。
回路素子30は、IC、MOS、バイポーラトランジスタなどの回路素子である。電極31は、半田や金などである。
ここで、本実施の形態の回路基板100の製造方法について図2に基づいて説明する。まず、図2(a)に示すように、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bをセラミック基板10の導体パターン11(本発明における第2の導体パターン)と熱可塑性樹脂フィルム20aの導体パターン21、熱可塑性樹脂フィルム20bの導体パターン21と熱可塑性樹脂フィルム20aの層間接合部22とが対向するように位置合せする。
なお、セラミック基板10は、銀粒子とガラス粒子とに有機溶剤等を加えて混練しペースト化した導体ペーストをパターン印刷した後に、加熱焼成(例えば、600〜900℃で約60分間加熱)することにより導体パターン11を形成する。なお、導体ペーストに添加する金属粒子として、銀粒子に限定されるものではなく、銀粒子にプラチナ粒子、パラジウム粒子等を混合したものを用いてもよいし、銅粒子や金粒子等を用いることもできる。
また、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bは、炭酸ガスレーザなどによって貫通孔23を形成する。そして貫通孔23の一方の開口部が塞がるように導体箔を貼着し、この導体箔をエッチングすることによって導体パターン21をパターン形成する。そして、熱可塑性樹脂フィルム20aの貫通孔23内に導電性ペーストを充填することによって層間接合部22を形成する。
次に、図2(b)に示すように、導体パターン11が形成されたセラミック基板10上に導体パターン21及び層間接合部22が形成された熱可塑性樹脂フィルム20a、20bを積層する。そして、このようにセラミック基板10上に熱可塑性樹脂フィルム20a、20bを積層した状態において、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧することによって、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b同士をある程度接合する。
そして、図2(c)に示すように、回路素子30の電極31が貫通孔23に挿入されるように回路素子30を熱可塑性樹脂フィルム20b上に搭載する。そして、熱可塑性樹脂フィルム20b上に回路素子30が搭載された状態において、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。例えば、250〜350℃の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧する。これにより、電極31と導体パターン21、各熱可塑性樹脂フィルム20a、20b、及び熱可塑性樹脂フィルム20aとセラミック基板10相互が接合される状態に本接合される。
なお、図2(b)に示す、導体パターン11が形成されたセラミック基板10上に導体パターン21及び層間接合部22が形成された熱可塑性樹脂フィルム20a、20bが積層された時点で、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b同士を完全に接合しておいてもよい。この場合、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b同士が接合された状態で、回路素子30の電極31が貫通孔23に挿入されるように回路素子30を熱可塑性樹脂フィルム20b上に搭載する。すなわち、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。例えば、250〜350℃の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧する。
そして、熱可塑性樹脂フィルム20b上に回路素子30が搭載された状態において、例えば、250〜350℃の温度に加熱する。なお、電極31として金を用いる場合、この電極31と導体パターン21とを接合する場合、超音波によって接合するようにしてもよい。
このように、回路素子30の電極21が熱可塑性樹脂フィルム20bの貫通孔23に挿入されて導体パターン22と電気的及び機械的に接合されることによって、回路素子31と熱可塑性樹脂フィルム20bとの間の空間を小さくすることができると共に、電極31が導体パターン21と接合するので接合強度を安定させることができる。
また、このように、導体パターン21にて貫通孔の一方の開口部が塞がれた熱可塑性樹脂フィルム20bに、回路素子30に設けられる電極31を挿入し、その電極31と導体パターン21とを電気的に接合することによって、回路素子31と熱可塑性樹脂フィルム20bとの間の空間を小さくすることができると共に、電極31が導体パターン21と接合することができるので回路素子30の接合強度が安定した回路基板100を製造することができる。
また、このように、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bが、電極31が挿入される貫通孔23に加えて、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bが積層された状態において、他の熱可塑性樹脂フィルム20a、20bに形成される導体パターン21と電気的に接続される導電性ペースト22が充填される貫通孔23を備えることによって、多層基板とすることができる。また、このように多層基板とすることによって、実装密度を高くすることがでる。
また、このように、貫通孔23及び導体パターン21が形成された熱可塑性樹脂フィルム20a、20bにおける電極31が挿入される貫通孔23の他の貫通孔23に導電性ペースト22を充填し、この熱可塑性樹脂フィルム20a、20bを複数層積層した状態で、加圧しつつ加熱することによって、実装密度の高い多層基板を製造することができる。
また、このように、導電性ペースト21もしくは第1の導体パターン22のいずれか一方と電気的に接続される導体パターン11を備えるセラミック基板10上に熱可塑性樹脂フィルム20aを形成することによって、回路基板100の放熱性を向上させることができる。
また、このように、導電性ペースト21もしくは導体パターン22のいずれか一方と電気的に接合される導体パターン11を備えるセラミック基板10上に熱可塑性樹脂フィルム20aを形成することによって、放熱性の良好な回路基板100を製造することができる。
なお、本実施の形態においては、熱可塑性樹脂フィルム20a、20bを2層形成する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。熱可塑性樹脂フィルムを1層、あるいは3層以上設ける場合であっても、本発明の目的を達成することができるものである。熱可塑性樹脂フィルムを多層とすること実装密度を高くすることがでるし、熱可塑性樹脂フィルムを単層とすることによって、コストを低減することができる。
また、本実施の形態においては、熱可塑性樹脂フィルム20b上に回路素子30を1つ実装する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。複数の回路素子30を熱可塑性樹脂フィルム20b上に実装する場合であっても、本発明の目的を達成することができるものである。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態における回路基板の概略構成を示す断面図である。
第2の実施の形態における回路基板100は、上述の第1の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第2の実施の形態において、上述の第1の実施の形態と異なる点は、回路素子30を熱可塑性樹脂フィルム間に実装する点である。
図3に示すように、本実施の形態における回路基板100は、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20、回路素子30などを備える。
セラミック基板10は、上述の実施の形態と同様に、アルミナなどからなる基板であり、導体ペーストがパターン印刷された導体パターン11を備える。熱可塑性樹脂フィルム20は、上述の実施の形態にて説明した導体パターン21、貫通孔23、及び層間接合部22などを備える熱可塑性樹脂からなるフィルムを複数層積層したものである。回路素子30は、複数の熱可塑性樹脂フィルムが積層された熱可塑性樹脂フィルム20において、熱可塑性樹脂フィルムと熱可塑性樹脂フィルムとの間に実装される。
本実施の形態の回路基板100の製造方法は、まず、図2(a)に示すように、セラミック基板10、回路素子30、熱可塑性樹脂フィルム20を位置合せする。そして、セラミック基板10上に熱可塑性樹脂フィルムを積層していき、所定の枚数の熱可塑性樹脂フィルムが積層された段階で回路素子30を搭載する。さらに、回路素子30の上側にも熱可塑性樹脂フィルムを積層していく。
全ての回路素子30及び熱可塑性樹脂フィルムが積層された状態において、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。例えば、250〜350℃の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧する。これにより、電極31と導体パターン21、各熱可塑性樹脂フィルム、及び熱可塑性樹脂フィルムとセラミック基板10相互が接合される状態に本接合される。
このように、熱可塑性樹脂フィルムと熱可塑性樹脂フィルムとの間に回路素子30を実装することによって、回路基板100の実装密度を向上させることができる。
また、このように、熱可塑性樹脂フィルム間に回路素子30を搭載した状態で加熱しながら加圧することによって、実装密度の高い回路基板100を製造することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。図4は、本発明の第3の実施の形態における回路基板の概略構成を示す断面図である。
第3の実施の形態における回路基板100は、上述の第1及び第2の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第3の実施の形態において、上述の第1及び第2の実施の形態と異なる点は、回路素子30及び熱可塑性樹脂フィルムをセラミック基板10の両面に形成する点である。
図4に示すように、本実施の形態における回路基板100は、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a〜20d、回路素子30などを備える。
セラミック基板10は、上述の実施の形態と同様に、アルミナなどからなる基板であり、導体ペーストがパターン印刷された導体パターン11を両面に備える。
熱可塑性樹脂フィルム20a〜20dは、上述の実施の形態と同様に、導体パターン21及び層間接合部22などを備える熱可塑性樹脂からなるフィルムである。熱可塑性樹脂フィルム20a、20bは、セラミック基板10の一方の面に形成され、熱可塑性樹脂フィルム20c、20dは、セラミック基板10の他方の面に形成される。さらに、熱可塑性樹脂フィルム20b及び熱可塑性樹脂フィルム20d上には、回路素子3が実装される。
本実施の形態の回路基板100の製造方法は、まず、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a〜20dを位置合せする。そして、セラミック基板10の一方の面に熱可塑性樹脂フィルム20a、20b、セラミック基板10の他方の面に熱可塑性樹脂フィルム20c、20dを積層していき、所定の枚数の熱可塑性樹脂フィルムが積層された段階で回路素子30を搭載する。
全ての回路素子30及び熱可塑性樹脂フィルム20a〜20dが積層された状態において、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。例えば、250〜350℃の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧する。これにより、電極31と導体パターン21、各熱可塑性樹脂フィルム、及び熱可塑性樹脂フィルムとセラミック基板10相互が接合される状態に本接合される。
このように、回路素子30及び熱可塑性樹脂フィルムをセラミック基板10の両面に形成することによって、回路基板100の表面積を大きくすることなく実装面積を向上させることができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明における回路基板100を電子回路装置に適用した例である第4の実施の形態について説明する。図5は、本発明の第4の実施の形態における電子回路装置の概略構成を示す断面図である。図6は、本発明の第4の実施の形態における電子回路装置の概略構成を示す平面図である。図7(a)〜(e)は、本発明の第4の実施の形態における電子回路装置の製造方法を示す工程別断面図である。
第4の実施の形態における電子回路装置は、上述の第1乃至第3の実施の形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分についての詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。第4の実施の形態において、上述の第1乃至第3の実施の形態と異なる点は、電子回路100をベース70に実装し、導体パターン21とコネクター81とを電気的に接合する点である。
図5及び図6に示すように、本実施の形態における電子回路装置は、ベース70、カバー71、コネクターケース80、コネクター81、回路基板100などを備える。この電子回路装置は、内燃機関の制御装置(エンジンECU)などに適用されるものである。
ベース70及びカバー71は、アルミダイキャスト成形などによって形成されるものであり、回路基板100を収納するケースである。ベース70は、回路基板100が実装されると共に、回路基板100と外部とを電気的に接合するためのコネクター部材(コネクターケース80、コネクター81)が形成される。
回路素子100は、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b、回路素子30などを備える。
セラミック基板10は、上述の実施の形態と同様に、アルミナなどからなる基板であり、導体ペーストがパターン印刷された導体パターン(図示せず)を備える。また、セラミック基板10上には、導体パターンと電気的に接合される印刷抵抗素子50が形成されている。
熱可塑性樹脂フィルム20a、20bは、上述の実施の形態と同様に、導体パターン21及び層間接合部22などを備える熱可塑性樹脂からなるフィルムである。熱可塑性樹脂フィルム20bは、セラミック基板10の上側に形成されると共に、コネクター部材の上側に延長されるコネクター接合部24も形成される。そして、コネクター接合部24の熱可塑性樹脂フィルム20bに形成される導体パターン21とコネクター81とが電気的に接合される。さらに、熱可塑性樹脂フィルム20b上には、回路素子30が実装される。
ここで、本実施の形態の電子回路装置の製造方法について図7に基づいて説明する。まず、図7(a)に示すように、セラミック基板10上に、導体パターン(図示せず)を形成する。その後、セラミック基板10上に、導体パターンに接合するように、酸化ルテニウム(RuO)粒子とガラス粒子とに有機溶剤等を加えて混練しペースト化した抵抗体形成ペーストをパターン印刷した後に、これを加熱焼成(例えば、600〜900℃で約60分間加熱)することにより印刷抵抗素子50を形成する。なお、抵抗体形成ペーストに添加する抵抗体粒子として、酸化ルテニウム粒子を用いたが、シリカ(SiO)粒子やホウ化ランタン(LaB)粒子等を用いることもできる。
次に、図7(b)に示すように、導体パターン(図示せず)及び層間接合部(図示せず)を形成した熱可塑性樹脂フィルム20a、20bを回路素子30及び印刷抵抗素子50が形成されたセラミック基板10上に積層する。そして、このようにセラミック基板10上に熱可塑性樹脂フィルム20a、20bを積層した状態において、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧することによって、セラミック基板10、熱可塑性樹脂フィルム20a、20b同士をある程度接合する。
そして、図7(c)に示すように、回路素子30の電極31が貫通孔23に挿入されるように回路素子30を熱可塑性樹脂フィルム20b上に搭載する。そして、熱可塑性樹脂フィルム20b上に回路素子30が搭載された状態において、これらの上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。例えば、250〜350℃の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧する。これにより、電極31と導体パターン21、各熱可塑性樹脂フィルム20a、20b、及び熱可塑性樹脂フィルム20aとセラミック基板10相互が接合される状態に本接合される。
次に、図7(d)に示すように、回路基板100を接着剤60によってベース70に実装する。さらに、コネクター部材とコネクター部材上に形成されるコネクター接合部24とを上下両面から真空加熱プレス機により加熱しながら加圧する。例えば、250〜350℃の温度に加熱し1〜10MPaの圧力で10〜20分間加圧する。これにより、熱可塑性樹脂フィルム20bとコネクターケース80とが接着され、熱可塑性樹脂フィルム20bに形成される導体パターン21とコネクター81とが電気的に接合される。
最後に、図7(e)に示すように、ベース70の開口にカバー71を被せ、ベース70とカバー71とを接着剤などで接合することによって、回路基板100を封止する。
このように、回路基板100をベース70に実装して熱可塑性樹脂フィルム20bにて回路基板100とコネクター81とを電気的に接合し、接合強度が安定した回路基板100を電子回路装置に適用することによって、電子回路装置の耐震性を向上させることができる。
また、このように、コネクター接合部24の導体パターン21とコネクター81とを電気的に接合することによって、ワイヤボンディングを行うことなく回路基板100とコネクター81とを電気的に接合することができる。したがって、作業者の指などがワイヤーに接触することによるワイヤーの破損などを減少させつつ電子回路装置を製造することができる。
本発明の第1の実施の形態における回路基板の概略構成を示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の第1の実施の形態における回路基板の製造方法を示す工程別断面図である。 本発明の第2の実施の形態における回路基板の概略構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態における回路基板の概略構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態における電子回路装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態における電子回路装置の概略構成を示す平面図である。 (a)〜(e)は、本発明の第4の実施の形態における電子回路装置の製造方法を示す工程別断面図である。 従来技術における回路基板の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10 セラミック基板、11 導体パターン、20a〜20d 熱可塑性樹脂フィルム、21 導体パターン、22 層間接合部、23 貫通孔、24 コネクター接合部、30 回路素子、31 バンプ、50 印刷抵抗素子、60 接着剤、70 ベース、71 カバー、80 コネクターケース、81 コネクター、100 回路基板

Claims (24)

  1. 熱可塑性樹脂からなり、貫通孔を有する樹脂フィルムと、
    前記樹脂フィルムに形成されるものであり、前記貫通孔の一方の開口部を塞ぐ第1の導体パターンと、
    前記樹脂フィルムに実装されるものであり、前記貫通孔における前記塞がれた開口部とは反対の開口部から挿入されて前記第1の導体パターンと電気的及び機械的に接合される電極を備える回路素子と、
    を備えることを特徴とする回路基板。
  2. 前記第1の導体パターンが形成された前記樹脂フィルムは複数層積層されるものであり、前記樹脂フィルムは、前記電極が挿入される貫通孔に加えて、当該樹脂フィルムが積層された状態において、他の樹脂フィルムに形成される第1の導体パターンと電気的に接合される導電性ペーストが充填される貫通孔を備えることを特徴とする請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記回路素子は、前記樹脂フィルム間に形成されることを特徴とする請求項2に記載の回路基板。
  4. 前記電極は、金もしくは半田のいずれか一方からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の回路基板。
  5. 前記貫通孔の側面及び当該貫通孔の底面をなす前記第1の導体パターンの貫通孔側表面には、導電性材料が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の回路基板。
  6. 前記樹脂フィルムは、前記導電性ペーストもしくは前記第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の回路基板。
  7. 前記樹脂フィルムは、前記セラミック基板の両面に形成されることを特徴とする請求項6に記載の回路基板。
  8. 外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに内蔵されるものであり、前記第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムは前記コネクター上に延長されるコネクター接合部を備え、当該コネクター接合部における前記第1の導体パターンと前記コネクターとが電気的に接合されることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の回路基板。
  9. 熱可塑性樹脂からなる樹脂フィルムに貫通孔を設ける貫通工程と、
    前記樹脂フィルムに第1の導体パターンを形成することによって、前記貫通孔の一方の開口部を塞ぐ導体パターン形成工程と、
    回路素子に設けられる電極を前記貫通孔における前記塞がれた開口部とは反対の開口部から挿入することによって、当該回路素子を樹脂フィルムに搭載する搭載工程と、
    前記電極が前記貫通孔に挿入された状態において当該電極と前記第1の導体パターンとを電気的及び機械的に接合する接合工程と、
    を備えることを特徴とする回路基板の製造方法。
  10. 前記貫通孔及び前記第1の導体パターンが形成された複数の前記樹脂フィルムを積層する積層工程と、前記電極が挿入される貫通孔の他の貫通孔に導電性ペーストを充填する充填工程と、前記積層工程後に前記樹脂フィルムを加圧しつつ加熱することにより、前記複数の樹脂フィルム同士を接合すると共に前記第1の導体パターンと前記導電性ペーストとを電気的に接合する熱圧着工程とを備えることを特徴とする請求項9に記載の回路基板の製造方法。
  11. 前記搭載工程は、前記回路素子を前記樹脂フィルム間に搭載することを特徴とする請求項10に記載の回路基板の製造方法。
  12. 前記電極は金からなり、前記接合工程は、前記金と前記第1の導体パターンとを超音波によって電気的及び機械的に接合することを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  13. 前記電極は半田からなり、前記接合工程は、前記半田と前記第1の導体パターンとを加熱することによって電気的及び機械的に接合することを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  14. 前記充填工程は、前記電極が挿入される貫通孔の側面及び底面をなす前記第1の導体パターンの貫通孔側表面に導電性材料を形成することを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  15. 前記樹脂フィルムを前記導電性ペーストもしくは前記第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に実装する実装工程を備えることを特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  16. 前記実装工程は、前記樹脂フィルムを前記セラミック基板の両面に形成することを特徴とする請求項15に記載の回路基板の製造方法。
  17. 外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに内蔵する内蔵工程を備え、前記第1の導体パターンが形成された樹脂フィルムは前記コネクター上に延長されるコネクター接合部を備えるものであり、当該コネクター接合部における前記第1の導体パターンと前記コネクターとを電気的に接合するコネクター接合工程を備えることを特徴とする請求項9乃至請求項16のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
  18. 外部との電気的な接合を行うコネクターを備えるケースに回路基板を内蔵する電子回路装置であって、
    前記回路基板は、
    熱可塑性樹脂からなり、貫通孔を有する樹脂フィルムと、
    前記樹脂フィルムに形成されるものであり、前記貫通孔の一方の開口部を塞ぐと共に前記コネクターと電気的に接合される第1の導体パターンと、
    前記樹脂フィルムに実装されるものであり、前記貫通孔における前記塞がれた開口部とは反対の開口部から挿入されて前記第1の導体パターンと電気的及び機械的に接合される電極を備える回路素子と、
    前記樹脂フィルムと前記第1の導体パターンとからなるものであり、前記コネクター上に延長され当該コネクターと当該第1の導体パターンとが電気的に接合されるコネクター接合部と、
    を備えることを特徴とする電子回路装置。
  19. 前記第1の導体パターンが形成された前記樹脂フィルムは複数層積層されるものであり、前記樹脂フィルムは、前記電極が挿入される貫通孔に加えて、当該樹脂フィルムが積層された状態において、他の樹脂フィルムに形成される第1の導体パターンと電気的に接合される導電性ペーストが充填される貫通孔を備えることを特徴とする請求項18に記載の電子回路装置。
  20. 前記回路素子は、前記樹脂フィルム間に形成されることを特徴とする請求項19に記載の電子回路装置。
  21. 前記電極は、金もしくは半田のいずれか一方からなることを特徴とする請求項12又は請求項18乃至請求項20のいずれかに記載の電子回路装置。
  22. 前記貫通孔の側面及び底面をなす前記第1の導体パターンの貫通孔側表面には、導電性材料が設けられることを特徴とする請求項18乃至請求項21のいずれかに記載の電子回路装置。
  23. 前記回路基板は、前記導電性ペーストもしくは前記第1の導体パターンのいずれか一方と電気的に接合される第2の導体パターンを備えるセラミック基板上に形成されることを特徴とする請求項18乃至請求項22のいずれかに記載の電子回路装置。
  24. 前記回路基板は、前記セラミック基板の両面に形成されることを特徴とする請求項23に記載の電子回路装置。
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