JP2006252954A - 燃料電池装置、その制御方法及び電子機器 - Google Patents

燃料電池装置、その制御方法及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体燃料を使用する燃料電池装置の燃料制御に関し、制御情報を得るためのセンサ構成を簡略化する。
【解決手段】 液体燃料m(希釈燃料M)を使用する燃料電池装置2であって、燃料電池4に供給する希釈燃料を貯留する希釈燃料タンク20と、前記希釈燃料タンクに燃料タンク30の燃料mを供給する燃料供給部35と、前記希釈燃料タンクに水タンク18の水wを供給する水供給部37と、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出するセンサ(レベルセンサ42)と、前記センサによる前記残量レベルの検出に基づき、前記燃料供給部又は前記水供給部の何れか一方又は双方を動作させることにより、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料を基準レベルに制御する制御部44とを備えた構成である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高濃度液体燃料を使用する燃料電池装置に関し、特に、パーソナルコンピュータや携帯端末装置等の電源として好適な燃料電池装置、その制御方法及び電子機器に関する。
燃料電池は、陽子又は電子を透過できる物質として高分子電解質膜を配置し、この電解質膜の一面側に燃料極、その他面側に空気極を配置し、燃料極にはメタノール水溶液等の水素成分を含んだ液体燃料、空気極には酸素成分を含んだ空気を供給する構造である。電解質膜では、燃料極側の液体燃料から水素陽子を透過させ、空気極側の空気中の酸素と結合させる。この結合によって、液体燃料内の水素に残留する電子が電気として外部に取り出されるので、電池として機能する。
このような燃料電池では、液体燃料にメタノールを使用した場合、水素と酸素の反応により、空気極側には、水(水蒸気)が発生し、また、燃料極側には、メタノールの分解により、二酸化炭素(CO2 )が発生する。この処理において、燃料極側にメタノール1モルと水1モル、空気極側に酸素1モルを消費させる理想的な化学変化による発電が行われると、空気極側には水3モル、燃料極側には二酸化炭素1モルが発生することになる。
このような燃料電池を備える燃料電池装置では、燃料電池に液体燃料を供給するための燃料タンクを備える。濃度の高い燃料を使用すれば、燃料タンクのサイズを小さくすることができるが、電解質膜に高い性能が要求されることになる。電解質膜の性能が低い場合には、濃度の高い燃料を使用すると、燃料消費量が増大し、発電効率が悪化する。また、濃度の高い燃料を使用した場合には、燃料電池の構成材料例えば、電解質膜、白金端持カーボン等の触媒材料、それらを接着する接着材料の寿命が短くなるおそれがある。これらの点を総合的に勘案し、1モル濃度程度の燃料の使用が推奨され、燃料タンクには濃度の高い燃料を溜め、その燃料を1モル濃度程度に希釈して用いられる。この場合、濃度の高い燃料を希釈するには、希釈液として水が必要であるとともに、水で希釈された燃料を溜める希釈燃料タンクが必要となる。燃料電池が運転されると、燃料が消費されるので、希釈燃料タンクの水位が水位センサにより監視されるとともに、燃料の濃度が濃度センサによって監視され、それらに基づいて、水及び燃料の補給量を制御する。
このような燃料電池装置に関し、電解質膜を備えて液体燃料を使用する燃料電池(例えば、特許文献1)、燃料タンクに液位センサが設置され、希釈燃料の液位が所定範囲内にあることを判定する構成を備えたもの(例えば、特許文献2)、液体燃料を用いる燃料電池であって、液体燃料の濃度を調整する構成を備えたもの(例えば、特許文献3)等が存在している。
特開2003−297401号公報(段落番号0021、図1等) 特開2004−265833号公報(段落番号0035、図1、図4等) 特開2004−127530号公報(段落番号0022、図2等)
ところで、特許文献1では、燃料の濃度を監視することにより、所定濃度に維持するため、燃料及び水を供給し、燃料を水で希釈する。一定時間燃料供給しても濃度が上昇しなかった場合、燃料無しとして燃料切れを検出するため、濃度を監視するための濃度計は必須である。このような液体燃料装置では、液体燃料タンク内の液体燃料の濃度計測が必要であるとともに、濃度計を防護するための腐食対策が必要となる。
また、特許文献2では、希釈燃料タンク内の燃料レベルを検出するセンサを備え、タンクの収容量の15〔%〕〜90〔%〕を適量範囲に想定する検出及び制御が行われている。このような検出及び制御において、15〔%〕〜90〔%〕を適量範囲とするレベル検出では、2点以上の検出レベルに対応する複数のセンサや連続的なレベル推移を検出可能なセンサの設置が必要となることが予想される。即ち、燃料液位が適量範囲内にあることを常時検出するため、複数の水位センサ、又はセンサ接触面積に比例した静電容量計測による水位範囲計等、複数のセンサの設置や、燃料に直接触れる接触式センサでは、その腐食対策も必要である。
また、特許文献3では、液体燃料をタンクに収容し、そのタンクから燃料電池に液体燃料を供給するとともに、燃料電池に供給すべき液体燃料はタンク内で濃度調整をする構成を開示したに過ぎない。
このように特許文献1〜3には、液体燃料のレベル測定や濃度監視等について開示されているが、濃度異常や燃料切れ等の検出や、センサの防護対策の軽減等についての課題についての開示や示唆はなく、また、その解決手段についての開示や示唆もない。また、発電終了後に燃料電池内に残留する燃料による不都合についての開示やその示唆、又はその対策についての開示や示唆もない。
そこで、本発明の目的は、液体燃料を使用する燃料電池装置の燃料制御に関し、制御情報を得るためのセンサ構成の簡略化にある。
また、本発明の他の目的は、液体燃料を使用する燃料電池装置の燃料制御に関し、燃料異常を容易に検出することにある。
また、本発明の他の目的は、液体燃料を使用する燃料電池装置の燃料制御に関し、燃料切れ又は濃度異常を容易に検出することにある。
また、本発明の他の目的は、液体燃料を使用する燃料電池装置に燃料制御に関し、発電終了後に残留する燃料から燃料電池を防護することにある。
また、本発明の他の目的は、センサの防護対策の軽減にある。
また、本発明の他の目的は、既述の燃料電池装置を用いた電子機器の提供にある。
上記目的を達成するためには、本発明の燃料電池装置は、液体燃料を使用する燃料電池装置であって、燃料電池に供給する希釈燃料を貯留する希釈燃料タンクと、前記希釈燃料タンクに燃料タンクの燃料を供給する燃料供給部と、前記希釈燃料タンクに水タンクの水を供給する水供給部と、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出するセンサと、前記センサによる前記残量レベルの検出に基づき、前記燃料供給部又は前記水供給部の何れか一方又は双方を動作させることにより、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料を基準レベルに制御する制御部とを備えた構成である。
斯かる構成によれば、希釈燃料タンクの希釈燃料の残量レベルはセンサにより検出され、その検出レベルにより、希釈燃料タンクには燃料供給部により燃料、水供給部により水の何れか一方又は双方が供給される。燃料は水によって希釈され、希釈燃料タンクには希釈燃料が生成される。この場合、燃料及び水の供給量により、希釈燃料の燃料濃度が一定に維持される。燃料電池には、希釈燃料タンクから希釈燃料が供給され、継続的な発電が行われる。この場合、燃料制御には、センサによって得られる希釈燃料の検出レベルが用いられているにすぎない。よって、燃料制御に必要な制御情報を得るためのセンサ構成の簡略化とともに、センサの防護対策の簡略化が図られる。
上記目的を達成するためには、本発明の燃料電池装置において、前記制御部は、前記センサが前記希釈燃料の前記残量レベルの低下を検出した後、所定時間が経過しても前記基準レベルに前記希釈燃料が到達しない場合に燃料異常と判定する構成としてもよい。
斯かる構成によれば、希釈燃料タンクの希釈燃料は、燃料電池の消費等により、そのレベルが変動する。この残量レベルはセンサによって検出され、その検出レベルに現れる。既述の制御により、希釈燃料タンクには検出レベルに基づき燃料及び水が供給され、希釈燃料のレベルは基準レベルに維持されることになる。そこで、センサが希釈燃料のレベル低下を検出した後、所定時間が経過しても基準レベルに希釈燃料が到達しない場合には燃料異常と判定する。ここで、燃料異常とは、基準レベルに到達しないことから燃料切れであり、また、燃料不足を補うように水のみが供給されることによる、燃料の濃度異常、その他が予想される。
燃料の濃度異常については、燃料切れが生じた場合に燃料供給部及び水供給部の供給動作を継続させると、希釈燃料タンク内の希釈燃料は、水過多となって、濃度異常に陥いるので、濃度異常と判定することができる。
また、センサが希釈燃料のレベル低下を検出した後、「所定時間」については、センサがレベル以下を検出した場合、燃料供給部及び水供給部の供給動作を継続させると、水補給のみで希釈燃料タンクのレベルが基準レベルに到達することが予想されるので、これを回避する必要がある。そこで、燃料供給部及び水供給部の双方の通常動作で希釈燃料タンクのレベルが基準レベルに到達するに必要な一定の動作時間を「所定時間」に設定すればよい。従って、この所定時間が経過しても希釈燃料タンクの検出レベルが基準レベルに到達し得ない場合には、燃料異常と判定することができる。
また、希釈燃料タンクの検出レベルが基準レベルに到達しない場合には燃料切れ以外の場合も予想されるが、多くは燃料切れであろうから、燃料の補給の後、それでもレベル回復ができない場合に他の異常を疑えばよいことになる。
また、上記目的を達成するため、本発明の燃料電池装置は、液体燃料を使用する燃料電池装置であって、前記液体燃料の供給により発電する燃料電池を備え、該燃料電池の発電が終了した場合、前記燃料電池に残留する液体燃料を前記燃料電池から排出させる構成としてもよい。
斯かる構成によれば、燃料電池の発電の終了を契機として、燃料電池内に残留する液体燃料を排出させるので、停止状態にある燃料電池を液体燃料から防護することができ、劣化を防止できる。燃料電池から液体燃料の排出には、例えば、空気の導入によるエアパージ、燃料電池からの液体燃料の吸い出し等を用いればよい。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池装置の制御方法は、液体燃料を使用する燃料電池装置の制御方法であって、燃料電池に供給する希釈燃料を希釈燃料タンクに貯留させる処理と、前記希釈燃料タンクに燃料タンクの燃料を供給させる処理と、前記希釈燃料タンクに水タンクの水を供給させる処理と、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出する処理と、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の前記残量レベルに基づき、前記燃料又は前記水の何れか一方又は双方を供給し、前記希釈燃料を基準レベルに制御する処理と、前記希釈燃料の前記残量レベルの低下を検出した後、所定時間が経過しても前記基準レベルに前記希釈燃料が到達しない場合に燃料異常と判定する処理とを含む構成である。
斯かる構成によれば、既述の通りの処理により、希釈燃料タンクの希釈燃料の制御とともに、燃料異常が検出され、燃料電池装置の信頼性が高められる。
上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、既述の燃料電池装置を電源に用いた構成である。斯かる構成によれば、燃料異常を迅速に知ることができる燃料電池装置、残留する液体燃料から防護された燃料電池を備える燃料電池装置を搭載するので、電子機器の信頼性が高められる。
以上の構成によれば、次のような効果が得られる。
(1) 本発明の燃料電池装置によれば、希釈燃料のレベル検出に基づいて希釈燃料タンクに対する燃料及び水の供給を行うことにより、希釈燃料を基準レベルに制御できるので、燃料電池に必要な燃料の安定供給とともに、センサ構成の簡略化を図ることができる。
(2) 本発明の燃料電池装置によれば、希釈燃料タンクの希釈燃料のレベル低下を監視し、その検出レベルが所定時間内に基準レベルに到達しない場合に燃料異常とするので、燃料切れや燃料の濃度異常等の燃料異常を検出する場合のセンサ構成を簡略化でき、信頼性の高い燃料電池装置を実現できる。
(3) 本発明の燃料電池装置によれば、発電終了時に、燃料電池から燃料を排出するので、停止状態にある燃料電池に燃料を残留させることがなく、燃料電池を防護できるとともに、残留燃料による燃料電池の劣化を防止でき、燃料電池の長寿命化を図ることができる。
(4) 既述の燃料電池装置を搭載した電子機器によれば、既述の燃料電池装置を搭載することにより、機器の信頼性の向上を図ることができるとともに、利便性を高めることができる。
第1の実施の形態
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図である。
この燃料電池装置2は、燃料を用いて発電する燃料電池4を備えている。この燃料電池4には、電解質膜6、空気極8及び燃料極10が設置されている。空気極8及び燃料極10は電解質膜6を挟んで配置され、空気極8は電解質膜6の一面側に酸素成分を含んだ空気を供給し、燃料極10は電解質膜6の他面側に燃料として例えば、メタノール水溶液等の水素成分を含んだ液体燃料を供給する。電解質膜6は、陽子又は電子を透過できる物質で形成された透過膜であって、例えば、パーフルオロスルホン酸「Nafion」(Du Pont 社商品名)等の物質からなるプロトン導電性固体高分子膜等の高分子電解質膜で構成される。そこで、電解質膜6では、燃料極10側の液体燃料から水素陽子が透過し、この水素陽子と空気極8側から供給される空気中の酸素とが結合する。この結合の結果、液体燃料内の水素に残留する電子が電気として外部に取り出され、この発電作用が電池として機能する。
空気極8には給気部として送風機構12が給気管14により結合され、送風機構12の駆動によって酸素O2 を含んだ空気Ar1が供給される。燃料電池4には、反応によって酸素を消費するとともに、水蒸気である反応生成水(以下単に「水」と称する)wが生じ、この水wは気化しているので、余剰空気Ar2とともに、空気極8側から排出される。余剰空気Ar2には反応に伴う二酸化炭素CO2 が混入している。これら余剰空気Ar2及び水wは、通路部として例えば、回収管16を通して水タンク18に導入されている。水タンク18には、余剰空気Ar2を排出させる排気管19が設けられている。この実施の形態では、余剰空気Ar2及び水wが水タンク18の水wの水面下に導入される形態である。余剰空気Ar2の熱は回収管16の通過中に冷却され、その冷却により、水wが凝縮し、水タンク18に回収される。この場合、水タンク18は、水wを回収する意味で水回収タンクであるが、貯留している水wが液体燃料の希釈水に用いられるので、希釈水タンクとしての機能を持つものである。
ところで、この燃料電池4では、液体燃料にメタノールを使用した場合には、空気極8側には、電解質膜6のプロトン触媒を媒介とする水素と酸素の反応により水w(水蒸気)が発生し、燃料極10側には、メタノールの分解により気泡状の二酸化炭素CO2 が発生する。例えば、燃料極10側にメタノール及び水各1モル、空気極8側に酸素1モルを消費させ、理想的な化学変化による発電が生じた場合、その発電後は、空気極8側に水の約3モルが生成され、燃料極10側には二酸化炭素の約1モルが生じる。しかしながら、メタノールを使用した場合、理論的にはメタノール及び水を等モルで消費するが、実際には、電解質膜6を余剰に通過する燃料や水があるため、等モルとはならない。そこで、燃料及び水の追加量は事前に燃料電池4の能力に合致させる必要がある。
燃料極10には、希釈燃料タンク20が往管22及び戻管24を介して連結されており、往管22には循環ポンプ26が設置されている。希釈燃料タンク20に貯留されている希釈燃料Mが循環ポンプ26の駆動により循環する。希釈燃料タンク20には、戻管24を通して燃料極10から未反応燃料M及び二酸化炭素CO2 が流れ、未反応燃料Mは希釈燃料Mに混じり込み、二酸化炭素は未反応燃料Mと分離されて希釈燃料タンク20から通路部として例えば、排気管28を経て水タンク18の水w中に導入される。この場合、戻管24に空気Ar2が入った場合にも、同様に未反応燃料Mと分離されて排気管28を経て水タンク18に導入される。
希釈燃料タンク20には、液体燃料タンク30が燃料供給管34によって連結されているとともに、水タンク18が水供給管36によって連結され、また、燃料供給管34には燃料用ポンプ38が設置され、水供給管36には水用ポンプ40が設置されている。即ち、燃料供給部35と水供給部37とが構成されている。また、液体燃料タンク30には排気口32が形成されているとともに、液体燃料mとして例えば、メタノールが貯留されている。この液体燃料mは燃料用ポンプ38の駆動により希釈燃料タンク20に供給される。また、水タンク18の水wは水用ポンプ40の駆動により希釈燃料タンク20に供給される。この結果、希釈燃料M(=m+w)が形成される。
そして、希釈燃料タンク20には、残留する希釈燃料Mの残量レベルを検出するレベルセンサ42が設置されている。この実施の形態では、レベルセンサ42は希釈燃料Mに非接触でその残量レベルを検出する非接触型のセンサであって、希釈燃料タンク20に設置された唯一のセンサである。このように、センサの設置を簡略化することで、希釈燃料Mに対するレベルセンサ42の腐食防止等の防護対策を簡略化することができる。
レベルセンサ42は希釈燃料Mの残量を表す残量レベルを検出して検出信号Lを発生し、この検出信号Lは動作異常、燃料異常等の判定情報、燃料制御等の制御情報として制御部44に加えられる。制御部44は、マイクロプロセッサ等で構成され、制御プログラムによって、検出信号Lを受けて燃料異常等の異常判定、その表示出力の生成、燃料電池4に対する燃料供給及び送風制御、希釈燃料Mのレベル制御、異常表示等、各種制御を実行する。そこで、制御部44は、駆動信号D1、D2、D3、D4等を発生し、送風機構12のファンモータは駆動信号D1によって駆動され、循環ポンプ26は駆動信号D2によって駆動され、燃料用ポンプ38は駆動信号D3によって駆動され、また、水用ポンプ40は駆動信号D4によって駆動される。また、この制御部44に得られる表示出力D5 は表示部46に加えられ、この表示部46は例えば、LED(Light Emitting Diode)等で構成され、この表示部46には燃料切れ、燃料の供給異常、燃料の濃度異常等、燃料異常を表すメッセージが表示される。
この実施の形態では、既述の通り、希釈燃料タンク20に例えば、1つのレベルセンサ42を設置して希釈燃料Mの残量レベルを検出し、そのレベル変動等の燃料状態を監視している。例えば、燃料にメタノールを使用した燃料電池4では、燃料mであるメタノールと水wとを等モルで消費するので、この消費に対応し、希釈燃料Mの残量レベルを監視し、燃料m及び水wを供給すれば、一定の燃料濃度の希釈燃料Mを生成し、燃料電池4に供給することができる。実際には、電解質膜6を余剰に通過する燃料mや水wが存在するので、等モルの消費とはならない場合があるが、これは予め燃料電池4に対する検量線を作成し、それに応じた燃料m及び水wの追加量を燃料電池4の能力に合わせればよい。
次に、燃料電池4の構成及びその出力の取出しについて、図2を参照して説明する。図2は、燃料電池4及びその出力部の構成の概要を示す図である。図2において、図1に示す燃料電池装置2と同一部分には同一符号を付してある。
空気極8には酸化剤極48が設けられ、また、燃料極10には燃料電極50が設けられている。電解質膜6は、これら酸化剤極48及び燃料電極50の間に挟まれて設置されている。この燃料電池4において、電解質膜6、酸化剤極48及び燃料電極50の積層体が電解質板52を構成している。
そして、酸化剤極48及び燃料電極50には安定化回路54を通して二次電池として例えば、バッテリ56が接続されている。酸化剤極48及び燃料電極50に発生した電力は、安定化回路54によって安定化された後、バッテリ56に加えられ、バッテリ56は燃料電池4の出力によって充電される。このバッテリ56の出力が、燃料電池装置2を電源とする電子機器58に加えられる。この電子機器58は例えば、パーソナルコンピュータ(PC)や携帯電話機等で構成される。そして、電子機器58に給電するバッテリ56の端子電圧は、充電状態を表す充電情報として制御部44に加えられている。この場合、制御部44には、電子機器58の動作中か停止中かを表す動作情報が加えられている。
次に、レベルセンサ42の構成例について、図3を参照して説明する。図3は、非接触型センサで構成されたレベルセンサ42を示している。
希釈燃料タンク20の希釈燃料Mの所定レベルとして基準レベルLrefが設定され、この基準レベルLrefに対応する位置に発光部60が設置されているとともに、この発光部60から発せられた赤外線Irを受光する受光部62が設置されている。これら発光部60及び受光部62によってレベルセンサ42が構成されている。このようなレベルセンサ42では、基準レベルLrefに希釈燃料Mが到達すると、赤外線Irが遮られるので、受光部62には希釈燃料Mが基準レベルLrefを超えたか否かを表す検出信号Lが得られる。即ち、この検出信号Lが希釈燃料Mのレベル情報である。
次に、この燃料電池装置2の動作について、図4を参照して説明する。図4は、制御部44によって実行される制御処理を示すフローチャートである。
制御部44が運転指令を受けると、運転が開始される。即ち、燃料電池4に対する燃料循環及び空気供給が行われる(ステップS1)。燃料循環では、循環ポンプ26の駆動により希釈燃料タンク20から希釈燃料Mを燃料極10に循環させる。また、空気供給では、送風機構12の駆動により空気Ar1が空気極8に供給される。
運転状態に維持されると、制御部44にはレベルセンサ42から希釈燃料タンク20の希釈燃料Mの検出信号Lが取り込まれ、そのレベルが低下したか否かが判定される(ステップS2)。検出レベルが低下していない場合には、連続的又は一定の周期で検出レベルの取り込みが行われる。希釈燃料Mのレベルが低下すると、水用ポンプ40及び燃料用ポンプ38が動作し、水供給部37から水w、燃料供給部35から液体燃料mが希釈燃料タンク20に供給される(ステップS3)。
このような水供給部37及び燃料供給部35の動作を経て、レベルセンサ42の検出レベルが基準レベルLrefに到達したか否かが判定され(ステップS4)、検出レベルが基準レベルLrefに到達している場合には、水用ポンプ40及び燃料用ポンプ38を停止し(ステップS5)、ステップS1に戻る。即ち、希釈燃料Mのレベルが低下しても、水供給部37及び燃料供給部35の動作を経て基準レベルLrefに戻る場合には、正常な燃料制御が行われており、ステップS1、S2、S3、S4及びS5の各ステップが繰り返されるとともに、燃料電池4による発電が継続して行われる。
ところが、水供給部37及び燃料供給部35の動作が行われても、希釈燃料Mの検出レベルが基準レベルLrefに到達しない状態が一定時間tだけ継続した場合には(ステップS6)、この実施の形態の場合には、燃料切れとして、燃料循環、空気供給、水供給及び燃料供給の全てを停止させる(ステップS7)。既述の通り、燃料循環の停止は循環ポンプ26の停止により実行され、空気供給の停止は送風機構12の停止により実行され、水供給の停止は水用ポンプ40の停止により実行され、燃料供給の停止は燃料用ポンプ38の停止により実行される。
ここで、ステップS6の一定時間tは、燃料用ポンプ38及び水用ポンプ40の単位時間当たりの搬送量をVm、Vwとすれば、これら搬送量Vm、Vwは燃料用ポンプ38及び水用ポンプ40の定格値から既知である。そこで、燃料用ポンプ38及び水用ポンプ40が正常に動作しているものとすれば、液体燃料mの供給量をQm、水wの供給量をQwとすると、
Qm=Vm×t ・・・(1)
Qw=Vw×t ・・・(2)
であるから、希釈燃料タンク20に対する全供給量Qs(=Qm+Qw)は、
Qs=Qm+Qw=Vm×t+Vw×t=(Vm+Vw)t ・・・(3)
となる。希釈燃料タンク20を例えば、理想的な円筒体又は角筒体に想定し、その内容積における水平断面積をSとすると、正常時の単位時間(dt)当たりのレベル増加量(傾き=dL/dt)nは、
(dL/dt)n=(Vm+Vw)/S ・・・(4)
となる。液体燃料タンク30に燃料切れが生じた場合には、Vm=0又はVm≒0となり、このような燃料切れの場合の単位時間当たりのレベル増加量(dL/dt)fwは、
(dL/dt)fw≒Vw/S<(dL/dt)n ・・・(5)
となる。
この場合には燃料切れとし、それを表すメッセージを表示部46に表示し(ステップS8)、その燃料切れを告知する。これにより、ユーザは燃料切れを認識することができ、燃料補給を行う契機とすることができる。
ところで、ステップS4で基準レベルLrefより低いレベルを検出しても、水用ポンプ40及び燃料用ポンプ38を一定時間tだけ継続して動作させると、水wのみが供給されてしまい、希釈燃料タンク20の希釈燃料Mは水過多に陥ることになる。この場合、燃料切れを生じると、希釈燃料Mは濃度異常を呈することになる。そこで、ステップS6の一定時間tの経過後は、燃料異常として燃料切れ又は燃料の濃度異常の何れか一方又は双方を判定することとし、ステップS8の表示は、燃料切れ又は燃料の濃度異常の何れか一方又は双方の表示としてもよい。
次に、燃料補給について、図5を参照して説明する。図5は、燃料切れの場合の燃料補給の処理を示すフローチャートである。
燃料切れが発生した場合には、一定の待機時間tmの経過を待ち(ステップS11)、この待機時間tm内に液体燃料タンク30に液体燃料mを装填する。この待機時間tmは、燃料補給に必要な時間とする。この燃料装填は、既設の液体燃料タンク30に液体燃料mの注入、液体燃料mが装填されている液体燃料タンク30の交換等で行われる。
待機時間tmの経過後、燃料用ポンプ38を一定時間tnだけ動作させ(ステップS12)、希釈燃料タンク20のレベルセンサ42の検出信号Lを取り込み、そのレベルが基準レベルLrefに到達したか否かを判定する(ステップS13)。燃料用ポンプ38を一定時間tnだけ動作させるのは、燃料切れによって燃料供給管34に空気が侵入していることが予想されるので、希釈燃料タンク20に液体燃料mを到達させるための処理である。この検出レベルが基準レベルLrefに到達しない場合には、ステップS11、12を続行させ、この検出レベルが基準レベルLrefに到達したとき、燃料補給の完了を知ることができる。この処理の後、ステップS1(図4)以下の発電動作に移行させることができる。
このように、燃料切れの検出又は判定の後に、燃料用ポンプ38を間欠的に動作させて燃料mを希釈燃料タンク20に補充を試みる処理を行っているが、燃料用ポンプ38を所定時間だけ連続的に動作させる構成としてもよい。
次に、燃料電池装置2の動作開始及び動作継続について、図6を参照して説明する。図6は、燃料電池装置2の動作開始及び動作継続を示すフローチャートである。
燃料電池4の発電は燃料循環及び空気供給により開始される。そこで、制御部44では燃料電池4からバッテリ56の電圧情報が取り込まれ、この電圧レベルが判定され(ステップS21)、バッテリ56の電圧が高い場合には、燃料循環及び空気供給を停止させる(ステップS22)。また、バッテリ56の電圧が低い場合には、バッテリ56から給電されている電子機器58が動作中であるか否かを判定し(ステップS23)、電子機器58が停止中である場合にはステップS21に戻り、バッテリ56の電圧を監視し、電子機器58が動作している場合には、燃料循環及び空気供給を行わせ(ステップS24)、ステップS21に戻る。これにより、バッテリ56は基準電圧Vrefに充電されることになる。
斯かる構成とすれば、運転指令が与えられている場合に、バッテリ56は燃料電池4の出力によって所定電圧に充電されるとともに、電子機器58が動作中の場合、燃料電池4及びバッテリ56を通して給電されるので、電子機器58の安定動作が確保されることになる。また、電子機器58の停止中には発電が行われないため、バッテリ56が充電されないこととなるので、図6に破線矢印で示すように、ステップS23を省略し、バッテリ56の電圧が低い場合には、燃料電池4を動作させてバッテリ56を充電する構成とすれば、バッテリ56を基準電圧Vrefに充電させることができる。また、運転停止を行う場合には、そのメッセージを表示部46に表示するようにしてもよい。
第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態について、図7を参照して説明する。図7は、第2の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図である。図7において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態では、燃料電池4の空気極8から排出される余剰空気Ar2及び水wが回収管16を通して水タンク18の水wの上部に導入され、空気Ar2中の反応生成水wや不純物が水タンク18に回収される。
また、燃料電池4の空気極8と水タンク18の水wとの間には温度差が存在しており、また、回収管16には回収管16の熱吸収や放熱が生じるので、空気Ar2に気化している液化分は既述の温度差と放熱等により、冷却されて凝縮し、効率的な回収が行われる。この結果、水タンク18を通過する空気Ar2は、十分に気液分離が行われ、水分が除かれた状態で水タンク18から排気管19に放出される。このように空気Ar2及び反応生成水wを、回収管16を通して水タンク18の水面より上部に導入すれば、反応生成水wの回収効率がより高められ、排気管19からの蒸気の排出を抑制できる。
第3の実施の形態
本発明の第3の実施の形態について、図8を参照して説明する。図8は、燃料電池装置2が搭載されたパーソナルコンピュータ(PC)を示す図である。図8において、第1の実施の形態(図1及び図2)と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態において、PC64は、電源部66に燃料電池装置2が設置されている。燃料電池装置2には、既述した通り、燃料電池4、制御部44等が備えられている。この実施の形態の燃料電池装置2には、安定化回路54及び二次電池としてバッテリ56が搭載されている。また、PC64は、表示パネル部68、回路ボード70、入力操作部72、レギュレータ部74等が設置されている。入力操作部72は、マウスやキーボード等で構成されている。また、回路ボード70には、各種メモリ76、コントローラ78、マザーボード80等が搭載され、マザーボード80にはCPU(Central Processing Unit )82、GPU(Graphic Processing Unit )84等が搭載されている。表示パネル部68の表示はGPU84によって制御されるが、この表示パネル部68に表示部46を兼用させてもよい。
斯かる構成とすれば、燃料電池4の発電電力が安定化回路54によって安定化された後、バッテリ56に加えられ、バッテリ56の充電が行われる。このバッテリ56の出力がレギュレータ部74により所定の電圧に変換された後、回路ボード70、入力操作部72及び表示パネル部68に供給されている。
このような燃料電池装置2を電源に用いたPC64では、従前の電池の交換に代え、燃料や水等の交換のみで長時間に亘って給電されるので、連続した処理動作を行うことができ、利便性の高いPC64を構成することができる。
また、燃料電池装置2の既述の燃料切れや燃料の濃度異常等の表示情報を制御部44からPC64のコントローラ78に入力することにより、表示パネル部68に既述のメッセージ表示を行うことができる。従って、ユーザは表示パネル部68の表示から燃料電池装置2の燃料切れや動作状況を知ることができる。
第4の実施の形態
本発明の第4の実施の形態について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、第4の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図、図10は、バルブの流路切換えを示す図である。図9において、図1と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態の燃料電池装置2には、燃料電池4の発電が終了した場合に、燃料電池4の燃料極10側に残留する希釈燃料Mを燃料電池4から排出させる構成として、希釈燃料Mを循環させる往管22側に空気供給部86が設置されている。この実施の形態では、バルブ88が設置され、このバルブ88を通して空気Arを取り込むポート90が往管22に形成されている。空気供給部86には循環ポンプ26が併用され、バルブ88の切換えにより、ポート90から往管22に吸い込まれた空気Arが燃料極10側を経て希釈燃料タンク20に導かれる構成である。即ち、燃料電池4の発電を終了させた場合に、燃料極10に残留する希釈燃料Mは、エアパージによって燃料極10から戻管24を経て希釈燃料タンク20に戻される。これにより、燃料電池4内に希釈燃料Mが残留することがなく、燃料電池4を残留燃料による劣化から防護することができる。
バルブ88は例えば、図10の(A)に示すように、3つのポート90、92、94を備えた三方弁で構成されており、通常の発電時には、ポート92、94間が開通し、ポート90が閉じられる。このため、往管22は外気から遮断され、希釈燃料Mは循環ポンプ26の動作に応じて希釈燃料タンク20から燃料電池4の燃料極10に流入する。
また、エアパージの処理では、図10の(B)に示すように、ポート90、94間が開通し、ポート94側の往管22が外気に開放され、循環ポンプ26の動作により、ポート90に吸い込まれた空気Arは、往管22を通じて燃料電池4の燃料極10に流入する。このとき、ポート92は閉塞されるので、希釈燃料タンク20側の往管22は閉じられ、希釈燃料タンク20から希釈燃料Mの流出が阻止される。この結果、燃料電池4と希釈燃料電池Mとの接触が阻止されるので、運転停止中の燃料電池4の劣化を防止できる。
ところで、希釈燃料タンク20には、二酸化炭素CO2 の排出口25と基準レベルLrefとの間に空間部27が形成されており、この空間部27の容積分がエアパージによって燃料極10や往管22及び戻管24の一部に残留する希釈燃料Mの戻し量に相当している。希釈燃料タンク20の空間部27の設定及びその容積は、基準レベルLrefの設定位置によって任意に制御することができる。この容積を大きくすれば、既述の希釈燃料Mの戻し量を希釈燃料タンク20内に収容でき、希釈燃料タンク20から希釈燃料Mの溢出を防止することができる。また、この空間部27の容積を既述の希釈燃料Mの戻し量より若干小さく設定すれば、希釈燃料Mを排出口25から排気管28側に溢出させ、希釈燃料Mで希釈燃料タンク20を満たすようにしてもよい。このようにすれば、希釈燃料タンク20内の希釈燃料Mは、外気との接触を防止できるとともに、呼吸作用を阻止できるので、一定濃度及び一定レベルで維持され、劣化防止を図ることができる。
そして、エアパージの処理における循環ポンプ26の動作は制御部44で制御され、このエアパージ動作の実行を表す表示出力が表示部46に加えられ、その旨の表示が行われる。この表示部46が第3の実施の形態におけるPC64の表示パネル部68で構成される場合には、このエアパージ動作の実行を表す表示を表示パネル部68に行うことができる。
次に、エアパージ処理を含む燃料電池装置2の動作について、図11及び図12を参照して説明する。図11は、エアパージ処理を含む燃料電池装置2の動作を示すフローチャート、図12は、エアパージ動作を示す図である。
制御部44が運転指令を受けると、運転が開始され(ステップS31)、燃料電池4を動作させ(ステップS32)、バッテリ56を充電する。バッテリ56の電圧が低い場合には、電子機器58の運転に無関係に燃料電池4を動作させる。制御部44にはバッテリ56から電圧情報が取り込まれ、この電圧レベルが判定される(ステップS33)。バッテリ56の電圧が高い場合には燃料電池4の動作を停止させる(ステップS34)。
燃料電池4の動作を停止させると、エアパージ動作に移行し(ステップS35)、このエアパージ動作は一定時間taが経過するまで続行し(ステップS36)、このエアパージ動作の完了の後、ステップS31に復帰する。
燃料電池4の動作を停止すると、その動作停止が制御部44に通知され、制御部44から切換信号SWがバルブ88に加えられるとともに、循環ポンプ26に駆動信号D2が加えられる。この場合、バルブ88は、図10の(A)の状態から(B)の状態に切り換えられ、ポート90、94間が開通する。この状態で循環ポンプ26を動作させると、図12に示すように、循環ポンプ26の搬送力が吸引力としてポート90側に作用し、これにより、ポート90から吸い込まれた空気Arが循環ポンプ26及び往管22を通して燃料電池4の燃料極10側に圧送され、戻管24を経て希釈燃料タンク20に至る。この結果、循環ポンプ26より下流側にある往管22、燃料電池4の燃料極10及び戻管24に残留していた希釈燃料Mは、圧送される空気Arにより、希釈燃料タンク20に押し戻される。即ち、エアパージによって燃料極10から希釈燃料Mが排出され、燃料極10が希釈燃料Mの残留による劣化から防護される。
この場合、希釈燃料タンク20に導かれた空気Arは排気管28を通じて水タンク18に導かれ、排気管19を通じて外気に開放されるので、希釈燃料タンク20に残留することはない。
第5の実施の形態
本発明の第5の実施の形態について、図13及び図14を参照して説明する。図13は、第5の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図、図14は、エアパージ動作を示す図である。図13及び図14において、図9、図10及び図12と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態の燃料電池装置2には、燃料電池4の発電が終了した場合に、燃料電池4の燃料極10側に残留する希釈燃料Mを燃料電池4から排出させる構成として、希釈燃料Mを循環させる戻管24側に空気供給部86が設置されている。この実施の形態では、バルブ88が戻管24側に設置され、このバルブ88を通して空気Arを取り込むポート90が戻管24に形成されている。空気供給部86には循環ポンプ26が併用され、バルブ88を切り換えるとともに、循環ポンプ26を逆転させることにより、ポート90から戻管24に吸い込まれた空気Arが燃料極10側を経て往管22から希釈燃料タンク20に導かれる構成である。この場合、循環ポンプ26には例えば、逆転させて搬送方向が切り換えられるポンプを用いればよい。また、この実施の形態では、制御部44には、燃料電池4の運転停止を受け、循環ポンプ26を反転させるための反転駆動信号rD2が得られる構成とする。
バルブ88の構成及び動作は既述の図10の(A)及び(B)に示した通りである。即ち、バルブ88は、3つのポート90、92、94を備えた三方弁で構成されており、通常の発電時には、図10の(A)に示すように、ポート92、94間が開通し、ポート90が閉じられる。また、エアパージの処理では、図10の(B)に示すように、ポート90、94間を開通させる。
燃料電池4の動作を停止すると、その動作停止が制御部44に通知され、制御部44から切換信号SWがバルブ88に加えられるとともに、循環ポンプ26に反転駆動信号rD2が加えられる。この場合、バルブ88は、図10の(A)の状態から(B)の状態に切り換えられ、ポート90、94間を開通させる。この状態で循環ポンプ26を反転動作させると、図14に示すように、循環ポンプ26の搬送力が吸引力としてポート90側に作用し、これにより、ポート90から吸い込まれた空気Arが戻管24を通して燃料電池4の燃料極10側に吸い込まれ、往管22を経て希釈燃料タンク20に至る。この結果、循環ポンプ26より上流側にある戻管24、燃料電池4の燃料極10及び往管22に残留していた希釈燃料Mは、吸引圧送される空気Arにより、希釈燃料タンク20に吸い込まれ、希釈燃料タンク20に戻される。即ち、このようなエアパージによっても燃料極10から希釈燃料Mが排出され、燃料極10が希釈燃料Mの残留による劣化から防護される。
この場合も同様に、希釈燃料タンク20に導かれた空気Arは排気管28を通じて水タンク18に導かれ、排気管19を通じて外気に開放されるので、希釈燃料タンク20に残留することはない。
第6の実施の形態
本発明の第6の実施の形態について、図15及び図16を参照して説明する。図15は、水タンク18の排気管19側に吸水部等を設置した構成例を示す図、図16は、液体燃料タンク30に吸水部を合体させた複合燃料タンクユニットを示す図である。図15及び図16において、上記実施の形態(図7等)と同一部分には同一符号を付してある。
この燃料電池装置2では、水タンク18の下流側の排気管19の途中に吸水部96が設置されている。この吸水部96には吸水材料98が装填され、排気管19から空気Ar2、二酸化炭素CO2 及び未回収の水wが吸水部96に流れ込み、吸水材料98の吸湿により、空気Ar2及び二酸化炭素を乾燥させる。吸水材料98には乾燥剤又は吸湿剤として例えば、シリカゲル(silica gel )等が用いられる。シリカゲルは、周知のように、非晶質珪酸を部分脱水したガラス状の透明な固体である。なお、吸水部96に対する二酸化炭素CO2 及び未回収の水wの搬送は、既述した送風機構12が持つ空気Ar1の圧送力によって行われる。
また、この実施の形態において、吸水部96には水タンク18から流出する水wを貯留することができる貯留空間部99が設定されている。この貯留空間部99は、水タンク18からオーバーフローした水wを受け入れることができる容積を備えている。
また、この実施の形態において、吸水部96の下流側にはフィルタ部100が設置され、このフィルタ部100は吸水部96に排気管21を介して接続され、吸水部96から空気Ar2が導入される。このフィルタ部100は気体と液体とを分離する気液分離膜等で構成され、このフィルタ部100を通じて空気Ar2等が外気に放出される。
斯かる構成によれば、水タンク18を通過した空気Ar2や二酸化炭素から水wの多くは水タンク18に回収されるが、空気Ar2や二酸化炭素を乾燥させるまでには至らない。そこで、水タンク18を通過した空気Ar2や二酸化炭素は、排気管19を通して吸水部96に導かれ、空気Ar2や二酸化炭素内に残留する水分が吸水材料98によって吸湿された後、フィルタ部100から外気に放出される。吸水部96では空気Ar2や二酸化炭素を十分に乾燥でき、乾燥空気化することができる。また、フィルタ部100は気液分離膜等で構成されているので、この気液分離膜は気体中に吸収されている水分を除去することはできないが、水滴を除去する能力は高い。そこで、吸水部96を経ても排気中に水滴が存在している場合には、その水滴を除去することができる。従って、排気温度が外気よりも高い状態でも、乾燥空気が排気されるので、結露を大幅に削減することができる。
なお、この実施の形態では、水タンク18の水wの上部側に余剰空気Ar2を導入させるように回収管16を水タンク18に接続しているが、第1の実施の形態に示したように、水タンク18の水wの内部側に余剰空気Ar2を導入させるように回収管16を水タンク18に接続した構成としてもよい。
また、吸水部96は図16に示すように、液体燃料タンク30と合体させることにより、複合燃料タンクユニット102として構成してもよい。このような複合燃料タンクユニット102は、液体燃料mの消費に対応させ、吸水機能の低下した吸水部96とを一体として交換することができる。
なお、この複合燃料タンクユニット102には、液体燃料タンク30側にポート104、106、吸水部96側にポート108、110が形成されている。ポート104には排気管32が接続され、ポート106には燃料供給管34が接続される。また、吸水部96のポート108には排気管19、ポート110には排気管21が接続される。斯かる構成とすることにより、燃料電池装置2に対して複合燃料タンクユニット102を着脱させ、交換することができる。
第7の実施の形態
本発明の第7の実施の形態について、図17を参照して説明する。図17は、燃料電池装置2が搭載されたPC64(図8)の構成を示す分解斜視図である。図17において、上記実施の形態(図1、図2、図8等)と同一部分には同一符号を付してある。
PC64は、燃料電池装置2が搭載される電子機器の一例であって、この実施の形態ではモバイルパーソナルコンピュータの例である。このPC64では、筐体部112と表示パネル部68とがヒンジ部114によって開閉可能に構成され、筐体部112には複数のキーからなる入力操作部72等が設置されているとともに、既述の回路ボード70等が搭載されている。また、表示パネル部68には表示部として例えば、LCD(Liquid Crystal Display)116が設置されている。
そして、このPC64の筐体部112の背面部には燃料電池装置2がバッテリパック118とともに搭載される。例えば、バッテリパック118は筐体部112の内部に嵌め込まれ、燃料電池装置2は筐体部112の背面部に固定されて一体化され、又は着脱可能に取り付けられる。バッテリパック118は既述のバッテリ56(図2)等の二次電池で構成され、燃料電池装置2によって充電される。
燃料電池装置2にはPC64の筐体部112に対応する筐体部120が備えられ、この筐体部120には、燃料電池4、送風機構12、希釈燃料タンク20、フィルタ部100、複合燃料タンクユニット102等が搭載されている。筐体部120には通気口部124が形成されて外気が取り込まれ、通気口部124は図示しない防水通気シートで被覆される。
この実施の形態の複合燃料タンクユニット102の側面部には内部の燃料残量を確認するための確認窓126が形成されている。この複合燃料タンクユニット102は、筐体部120から独立して着脱される。従って、液体燃料mの残量を確認窓126から容易に確認でき、複合燃料タンクユニット102を容易に交換することができる。
この複合燃料タンクユニット102の構成例について、図18、図19及び図20を参照して説明する。図18は複合燃料タンクユニット102の構成例を示す斜視図、図19はその正面図、図20はその平面図である。
図18に示すように、複合燃料タンクユニット102には筐体部120の奥行き長より小さく形成された側面部136、138が備えられ、これら側面部136、138には筐体部120側と係合する摺動溝140が形成されている。この複合燃料タンクユニット102の前面部にはポート104、106、108、110が形成されている。従って、筐体部120側に摺動溝140を合致させて摺動させれば、各ポート104、106、108、110が筐体部120に搭載されている配管路に合致して結合される。
また、図20に示すように、液体燃料タンク30の底面部142は、ポート106側に傾斜する傾斜面で構成されているので、液体燃料mの流れが円滑になり、タンク残留を防止でき、経済的である。
斯かる構成によれば、吸水部96を独立して設置した場合に比較してタンク構成を簡略化できるとともに、複合燃料タンクユニット102の交換のみで、吸水材料98の交換や補給を独立して行う必要がなく、燃料電池装置2の利便性を向上させることができる。
以上述べた燃料電池装置2を搭載したPC64によれば、充電用バッテリ交換等の手間がなく、燃料の交換のみで長時間に亘って燃料電池装置2から安定した給電が得られ、継続した動作を実現できるので、利便性が高く、モバイルPCでは携帯性が更に向上することになる。
第8の実施の形態
本発明の第8の実施の形態について、図21を参照して説明する。図21は、燃料電池装置2が搭載された携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)の構成例を示す図である。図21において、上記実施の形態(図17等)と同一部分には同一符号を付してある。
PDA152は、燃料電池装置2が搭載される電子機器の一例である。このPDA152では、筐体部154に表示パネル部153、複数のキーからなる入力操作部155等が設置されているとともに、既述の回路ボード70等が搭載されている。また、表示パネル部153には表示部として例えば、LCD156が設置されている。このPDA152の背面部には、筐体部154に対応する燃料電池装置2が設置されている。燃料電池装置2の構成は既述の通りである。
このように、燃料電池装置2を搭載したPDA152によれば、充電用バッテリ交換等の手間がなく、燃料の交換のみで長時間に亘って燃料電池装置2から安定した給電が得られるので、継続した動作を確保でき、利便性が高く、携帯性を更に向上させることができる。
第9の実施の形態
本発明の第9の実施の形態について、図22を参照して説明する。図22は、燃料電池装置2が搭載された携帯電話機の構成例を示す図である。図22において、上記実施の形態(図17)と同一部分には同一符号を付してある。
無線通信装置、携帯端末として例えば、携帯電話機158は、燃料電池装置2が搭載される電子機器の一例である。この携帯電話機158では、筐体部160と筐体部162とがヒンジ部164を介して結合されて開閉可能に構成され、筐体部160には、複数のキーからなる入力操作部165が配置され、筐体部162には表示部例えば、LCD166が設置されている。この筐体部160の背面部には、燃料電池装置2が設置されている。燃料電池装置2の構成は上述の通りである。
このように、燃料電池装置2を搭載した携帯電話機158によれば、充電用バッテリ交換等の手間がなく、燃料の交換のみで長時間に亘って燃料電池装置2から安定した給電が得られるので、継続した動作を確保でき、利便性が高く、携帯性を更に向上させることができる。
第10の実施の形態
次に、燃料補填後の動作異常処理の一例について、図23を参照して説明する。図23は、燃料供給部35の動作異常の処理例を示すフローチャートである。
燃料切れ表示を認識した後、液体燃料タンク30に対する燃料補給、又は液体燃料タンク30の交換又は複合燃料タンクユニット102の交換を行い(ステップS41)、燃料用ポンプ38に駆動信号D3 (図1)を付与し、また、水用ポンプ40に駆動信号D4 を付与することにより、これらを動作させる(ステップS42)。そこで、燃料用ポンプ38が動作しているか否かを判定する(ステップS43)。この燃料用ポンプ38の動作は例えば、燃料用ポンプ38のモータ電流の検出によって確認することができる。
燃料用ポンプ38が動作していない場合には、燃料用ポンプ38の異常とし、その旨の異常表示を行い(ステップS44)、燃料電池4の動作を停止させる(ステップS45)。
また、水用ポンプ40が動作しているか否かを判定する(ステップS46)。この水用ポンプ40の動作は例えば、水用ポンプ40のモータ電流を検出すれば、確認することがてきる。
水用ポンプ40が動作していない場合には、水用ポンプ40の異常とし、その旨の異常表示を行い(ステップS47)、燃料電池4が動作していれば、その動作を停止させる(ステップS48)。
そして、水用ポンプ40が動作している場合には、動作が正常であるから、図4のステップS1に戻し、燃料電池4の運転を行えばよい。
ところで、この動作異常の判定において(ステップS46)、水タンク18に水切れが生じた場合や水供給部37の水供給管36の詰まり等の異常が生じた場合には、搬送量Vw=0又はVw≒0となるから、希釈燃料タンク20の単位時間当たりのレベル増加量(dL/dt)wは、
(dL/dt)w≒Vm/S<(dL/dt)n ・・・(6)
となるので、そのレベル増加量の推移から水供給部37の異常を容易に知ることができ、その異常を表示部46に表示する。また、水タンク18に水wが存在している場合には、水供給部37の水用ポンプ40や水供給管36の異常を表し、水用ポンプ40に異常がない場合には、水供給管36に異常が生じていることになる。
他の実施の形態
次に、他の実施の形態及びその特徴事項について、以下に列挙して説明する。
(1) 上記実施の形態では、燃料電池装置2を搭載する電子機器として、PC、PDA、携帯電話機を例示したが、カメラ、ラジオ等の他の電子機器であってもよく、充電用電池等の交換が不要になり、燃料の補給のみで、長時間に亘って安定した動作が実現できる等、同様の効果が期待できる。
(2) 燃料電池装置2を搭載した電子機器として例えば、図24に示すように、懐中電灯等の照明器具168の器具本体170に着脱可能又は一体に燃料電池装置2を搭載してもよい。172は発光部である。斯かる構成によれば、同様の効果が期待でき、防災器具としての利便性を向上させることができる。
(3) 上記実施の形態では、燃料電池4の燃料極10から残留する希釈燃料Mを除く処理として、空気Arの導入(エアパージ)を行っているが、水タンク18からバルブを介して往管22から燃料極10に水wの導入(ウォーターパージ)や水wによる洗浄等の方法を用いてもよい。
(4) 上記実施の形態では、燃料電池4の寿命対策として、発電終了後に燃料電池4内に空気Arを満たす処理を行っているが、その際、燃料電池4内及び配管(往管22、戻管24)内を満たす希釈燃料Mが希釈燃料タンク20をオーバーフローして水タンク18に排出される場合があるが、このような処理によっても、燃料電池4と燃料が接触せず、また、外部との呼吸部分が無いため、希釈燃料タンク20の希釈燃料Mは一定濃度及び一定レベルを維持することができる。
(5) 上記実施の形態では、燃料mと希釈用の水wとを独立したタンクに貯留させ、両者を混合させて希釈燃料Mを生成し、それを希釈燃料タンク20に貯留し、それを消費する構成としているが、当初より一定の濃度を持つ希釈燃料Mを希釈燃料タンク20に補充し、又は希釈燃料Mが装填された希釈燃料タンク20をユニット化して交換する構成としてもよく、同様に、そのレベル検出に基づき、燃料補充又は燃料交換の契機として燃料異常を判定する構成としてもよい。
次に、以上述べた本発明に係る燃料電池装置、その制御方法及び電子機器の各実施形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 液体燃料を使用する燃料電池装置であって、
燃料電池に供給する希釈燃料を貯留する希釈燃料タンクと、
前記希釈燃料タンクに燃料タンクの燃料を供給する燃料供給部と、
前記希釈燃料タンクに水タンクの水を供給する水供給部と、
前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出するセンサと、
前記センサによる前記残量レベルの検出に基づき、前記燃料供給部又は前記水供給部の何れか一方又は双方を動作させることにより、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料を基準レベルに制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする燃料電池装置。
(付記2) 前記制御部は、前記センサが前記希釈燃料の前記残量レベルの低下を検出した後、所定時間が経過しても前記基準レベルに前記希釈燃料が到達しない場合に燃料異常と判定する構成としたことを特徴とする付記1記載の燃料電池装置。
(付記3) 前記所定時間は、前記センサが所定レベル以下を検出し、この検出に基づいて前記燃料供給部又は前記水供給部を動作させた後の一定時間であることを特徴とする付記2記載の燃料電池装置。
(付記4) 前記センサは、前記希釈燃料に非接触で前記残量レベルを検知する非接触センサで構成したことを特徴とする付記1記載の燃料電池装置。
(付記5) 前記燃料異常の判定後、前記燃料供給部に間欠に又は連続して前記希釈燃料タンクに前記燃料供給を行わせるとともに、前記センサが前記基準レベルを検出した場合に、前記燃料異常を解除すると判定する構成としたことを特徴とする付記2記載の燃料電池装置。
(付記6) 液体燃料を使用する燃料電池装置であって、
前記液体燃料の供給により発電する燃料電池を備え、該燃料電池の発電が終了した場合、前記燃料電池に残留する液体燃料を前記燃料電池から排出させることを特徴とする燃料電池装置。
(付記7) 液体燃料を使用する燃料電池装置であって、
液体燃料を貯留する液体燃料タンクと、
前記液体燃料によって発電する燃料電池に前記液体燃料タンクの前記液体燃料を循環させる循環路と、
前記循環路を通じて前記液体燃料を前記燃料電池に搬送させるポンプと、
前記燃料電池の発電を終了させた場合、前記燃料電池の前記液体燃料を前記液体燃料タンク側に押し出す空気を前記燃料電池に前記ポンプを通して供給する空気供給部と、
を備えたことを特徴とする燃料電池装置。
斯かる構成によれば、発電時、燃料電池に液体燃料タンクの液体燃料が循環路及びポンプを通じて循環される。その際、空気供給部は空気供給を停止している。発電が終了すると、空気供給部は、空気供給を開始し、燃料電池の液体燃料を液体燃料タンク側に押し出す空気を燃料電池にポンプを通して供給する。この結果、燃料電池に残留する液体燃料は空気によって液体燃料タンク側に流しこまれ、燃料電池から排出される。従って、燃料電池は、空気によって満たされるので、液体燃料から防護されることになる。
(付記8) 前記空気供給部は、前記循環路に設置されて前記発電の終了により切り換えられ、空気を前記循環路の前記ポンプを通して前記燃料電池に流し込むバルブで構成したことを特徴とする付記7記載の燃料電池装置。
(付記9) 液体燃料を使用する燃料電池装置であって、
燃料を貯留する燃料タンクと、
水を貯留する水タンクと、
前記燃料及び前記水からなる希釈燃料を貯留する希釈燃料タンクと、
前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出するセンサと、
前記センサの検出レベルに応じて前記燃料タンクから前記燃料、前記水タンクから前記水を供給させて前記希釈燃料を所定レベルに維持する希釈燃料制御部と、
前記希釈燃料タンクから燃料電池に前記希釈燃料を循環させる循環路と、
を備え、前記希釈燃料タンクは、前記循環路を通じて前記燃料電池から流入する気体の排出口が形成され、この排出口のレベル位置と、前記所定レベルを表すレベル位置との間に形成されている空間容量が、前記循環路における前記燃料電池及び該燃料電池から前記希釈燃料タンクに至る経路の容積と同等又は少なく設定されたことを特徴とする燃料電池装置。
(付記10) 前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の濃度を検出する濃度センサと、
前記濃度センサの検出濃度に応じて前記燃料タンクから前記燃料、前記水タンクから前記水を供給させて前記希釈燃料を所定濃度に維持する濃度制御部と、
を備える構成としたことを特徴とする付記9記載の燃料電池装置。
(付記11) 液体燃料を使用する燃料電池装置の制御方法であって、
燃料電池に供給する希釈燃料を希釈燃料タンクに貯留させる処理と、
前記希釈燃料タンクに燃料タンクの燃料を供給させる処理と、
前記希釈燃料タンクに水タンクの水を供給させる処理と、
前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出する処理と、
前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の前記残量レベルに基づき、前記燃料又は前記水の何れか一方又は双方を供給し、前記希釈燃料を基準レベルに制御する処理と、
前記希釈燃料の前記残量レベルの低下を検出した後、所定時間が経過しても前記基準レベルに前記希釈燃料が到達しない場合に燃料異常と判定する処理と、
を含むことを特徴とする燃料電池装置の制御方法。
(付記12) 前記所定時間は、所定レベル以下の検出に基づき、前記燃料又は前記水の何れか一方又は双方を供給させた後の一定時間であることを特徴とする付記11記載の燃料電池装置の制御方法。
(付記13) 前記燃料異常の判定後、間欠又は連続して前記希釈燃料タンクに前記燃料供給を行わせ、前記基準レベルを検出した場合に、前記燃料異常を解除すると判定する処理を含む構成としたことを特徴とする付記11記載の燃料電池装置の制御方法。
(付記14) 液体燃料を使用する燃料電池装置の制御方法であって、
前記液体燃料の供給により発電する燃料電池が発電を終了した場合、前記燃料電池に残留する液体燃料を前記燃料電池から排出させる処理を含むことを特徴とする燃料電池装置の制御方法。
(付記15) 液体燃料を使用する燃料電池装置の制御方法であって、
液体燃料の供給により燃料電池に発電させる処理と、
前記燃料電池に循環路を通じて前記液体燃料タンクの前記液体燃料を循環させる処理と、
前記循環路を通じてポンプにより前記液体燃料を前記燃料電池に搬送させる処理と、
前記燃料電池の発電を終了させた場合、前記ポンプを通して前記燃料電池に空気を供給することにより、前記燃料電池から前記液体燃料を排除する処理と、
を含むことを特徴とする燃料電池装置の制御方法。
(付記16) 液体燃料を使用する燃料電池装置の制御方法であって、
燃料及び水からなる希釈燃料を貯留する希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出する処理と、
前記検出レベルに応じて燃料タンクから前記燃料、水タンクから前記水を供給させて前記希釈燃料を所定レベルに維持する処理と、
前記希釈燃料タンクから循環路を通じて燃料電池に前記希釈燃料を循環させる処理と、
前記希釈燃料タンクの排気口のレベル位置と前記所定レベルを表すレベル位置との間に形成されている空間内に、前記循環路における前記燃料電池及び該燃料電池から前記希釈燃料タンクに至る経路に残留する希釈燃料を戻す処理と、
を含むことを特徴とする燃料電池装置の制御方法。
(付記17) 前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の濃度を検出する処理と、
前記検出濃度に応じて前記燃料タンクから前記燃料、前記水タンクから前記水を供給させて前記希釈燃料を所定濃度に維持する処理と、
を含む構成としたことを特徴とする付記16記載の燃料電池装置の制御方法。
(付記18) 前記燃料電池は、電解質膜の一面側に空気を供給する空気極と、前記電解質膜の他面側に燃料を供給する燃料極とを、前記電解質膜を挟んで備える構成であることを特徴とする付記1、6、7又は9記載の燃料電池装置。
(付記19) 前記電解質膜は、陽子又は電子を透過させる透過膜であることを特徴とする付記18記載の燃料電池装置。
(付記20) 前記燃料電池の出力電力を安定化して取り出す安定化回路と、
この安定化回路の出力を受け、充電される電池と、
を備えたことを特徴とする付記1、6、7又は9記載の燃料電池装置。
(付記21) 付記1、6、7又は9記載の燃料電池装置を電源に用いたことを特徴とする電子機器。
(付記22) 燃料電池装置から給電される電子機器であって、
前記燃料電池装置の出力電力を安定化して取り出す安定化回路と、
この安定化回路の出力を受け、充電される電池と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
(付記23) 燃料電池装置が搭載された電子機器であって、
前記電子機器に前記燃料電池の筐体部を設置し、この筐体部に燃料タンクを着脱可能に取り付けてなることを特徴とする電子機器。
(付記24) 前記燃料タンクには、燃料の残量が確認可能な窓部を備えたことを特徴とする付記23記載の電子機器。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、燃料電池装置に関し、希釈燃料タンクのレベル推移を監視することにより、燃料切れや燃料の濃度異常等の燃料異常を判定することができ、また、燃料電池の残留燃料を除去するので燃料電池の寿命を向上させることができ、有用である。
第1の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図である。 燃料電池及びその出力部の構成の概要を示す図である。 レベルセンサを示す図である。 制御処理を示すフローチャートである。 燃料補給の処理を示すフローチャートである。 燃料電池装置の動作開始及び動作継続を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図である。 第3の実施の形態に係る燃料電池装置が搭載されたPCを示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図である。 バルブの構成を示す図である。 エアパージ処理を含む燃料電池装置の動作を示すフローチャートである。 エアパージ動作を示す図である。 第5の実施の形態に係る燃料電池装置を示す図である。 エアパージ動作を示す図である。 第6の実施の形態に係る燃料電池装置の水タンクの排気管側に吸水部等を設置した構成例を示す図である。 液体燃料タンクに吸水部を合体させた複合燃料タンクユニットを示す図である。 第7の実施の形態に係るPCの構成を示す分解斜視図である。 複合燃料タンクユニットの構成例を示す斜視図である。 複合燃料タンクユニットの構成例を示す正面図である。 複合燃料タンクユニットの構成例を示す平面図である。 第8の実施の形態に係るPDAの構成例を示す図である。 第9の実施の形態に係る携帯電話機の構成例を示す図である。 第10の実施の形態に係る燃料電池装置の動作異常の処理例を示すフローチャートである。 他の実施の形態に係る照明器具を示す図である。
符号の説明
2 燃料電池装置
4 燃料電池
18 水タンク
20 希釈燃料タンク
22 往管
24 戻管
26 循環ポンプ
30 液体燃料タンク
35 燃料供給部
37 水供給部
38 燃料用ポンプ
40 水用ポンプ
42 レベルセンサ
44 制御部
M 希釈燃料
m 液体燃料
w 水

Claims (5)

  1. 液体燃料を使用する燃料電池装置であって、
    燃料電池に供給する希釈燃料を貯留する希釈燃料タンクと、
    前記希釈燃料タンクに燃料タンクの燃料を供給する燃料供給部と、
    前記希釈燃料タンクに水タンクの水を供給する水供給部と、
    前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出するセンサと、
    前記センサによる前記残量レベルの検出に基づき、前記燃料供給部又は前記水供給部の何れか一方又は双方を動作させることにより、前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料を基準レベルに制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池装置。
  2. 前記制御部は、前記センサが前記希釈燃料の前記残量レベルの低下を検出した後、所定時間が経過しても前記基準レベルに前記希釈燃料が到達しない場合に燃料異常と判定する構成としたことを特徴とする請求項1記載の燃料電池装置。
  3. 液体燃料を使用する燃料電池装置であって、
    前記液体燃料の供給により発電する燃料電池を備え、該燃料電池の発電が終了した場合、前記燃料電池に残留する液体燃料を前記燃料電池から排出させることを特徴とする燃料電池装置。
  4. 液体燃料を使用する燃料電池装置の制御方法であって、
    燃料電池に供給する希釈燃料を希釈燃料タンクに貯留させる処理と、
    前記希釈燃料タンクに燃料タンクの燃料を供給させる処理と、
    前記希釈燃料タンクに水タンクの水を供給させる処理と、
    前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の残量レベルを検出する処理と、
    前記希釈燃料タンクの前記希釈燃料の前記残量レベルに基づき、前記燃料又は前記水の何れか一方又は双方を供給し、前記希釈燃料を基準レベルに制御する処理と、
    前記希釈燃料の前記残量レベルの低下を検出した後、所定時間が経過しても前記基準レベルに前記希釈燃料が到達しない場合に燃料異常と判定する処理と、
    を含むことを特徴とする燃料電池装置の制御方法。
  5. 請求項1又は請求項3記載の燃料電池装置を電源に用いたことを特徴とする電子機器。
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