JP2006252202A - データ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置 - Google Patents

データ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】転送帯域の競合を抑制して、データ転送の効率を上げること。
【解決手段】データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する取得部501と、取得部501によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する抽出部502と、取得部501によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、抽出部502によって抽出された他のチャネルからデータを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する検出部505と、を備える。
【選択図】 図5

Description

この発明は、使用中の記録装置が接続されていないインターフェース部に接続された記録装置を、他の記録装置よりも優先して使用するデータ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置に関する。
近年、ブロードバンドの普及に伴い、企業などによって使用される情報量が飛躍的に増大している。また、情報量の増大に伴いデータを保存する記録装置も大容量化している。これらのデータを効率よく保存する方法として、複数のコンピュータと複数の記録装置をネットワークにより接続したSAN(Storage Area Network)やNAS(Network attached Storage)などの技術が使用されている。
これらのシステムでは、異なる属性を持った記録装置が複数接続されることもあり、同一システム内で種類が異なる記録装置が接続される場合もある。従来技術では、種類の異なる記録装置が混在する計算機システムにおいて、ネットワークに接続された記録装置に関する情報と計算機からの要求に含まれる条件とを比較して、それらの条件を満たす記録領域を有する記録装置を選択する技術が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
また、新たにデバイスが必要となった場合に、各計算機と記録装置サブシステムの接続関係の情報を保持する管理手段に、必要となったデバイスの容量や種類を通知し、その通知された情報に基づいて、要求にあった記録デバイスを選択する技術が知られている(たとえば、下記特許文献2参照。)。
特開2003−345631号公報 特開2001−142648号公報
しかしながら、上述した従来技術では、1枚のファイバチャネルカードにつき複数のテープドライブが接続されているため、このファイバチャネルカードを経由して複数のテープドライブを用いてデータを記録しようとすると、ファイバチャネルカードの転送帯域が飽和してしまい、データ転送の効率が低下するという問題点があった。特に、テープドライブの数が増大するにしたがって、転送効率が著しく低下してしまうという問題があった。
一方、1枚のファイバチャネルカードにつき1台のテープドライブを割り当てると、テープドライブの台数分、ファイバチャネルカードが必要となるため、費用が増大するという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、データの転送効率の向上および費用の低廉化を図ることができるデータ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるデータ記録方法は、データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する抽出工程と、前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出工程によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する検出工程と、を含んだことを特徴とする。
また、上記発明において、前記抽出工程は、前記他のチャネルが複数抽出された場合、当該他のチャネルの中から現在使用中の記録装置への前記転送経路の数が最も少ないチャネルを抽出することとしてもよい。
また、上記発明において、前記転送経路の数が等しい前記他のチャネルが複数存在するか否かを判定する判定工程を含み、前記抽出工程は、前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出することとしてもよい。
また、上記発明において、前記判定工程によって前記転送経路の数が等しい前記他のチャネルが複数存在すると判定された場合、当該他のチャネルの転送経路によって現在使用中の記録装置へ転送されている情報の残存容量に基づいて終了時間に関する時間情報を算出する算出工程を含み、前記抽出工程は、前記算出工程によって算出された算出結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出することとしてもよい。
また、上記発明において、前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中に、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルが存在するか否かを判定する判定工程を含み、前記抽出工程は、前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、前記他のチャネルを抽出することとしてもよい。
また、上記発明において、前記判定工程によって他のチャネルが抽出されなかったと判定された場合、当該他のチャネルの転送経路によって現在使用中の記録装置へ転送されている情報の残存容量に基づいて終了時間に関する時間情報を算出する算出工程を含み、前記抽出工程は、前記算出工程によって算出された算出結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出することとしてもよい。
これらの発明によれば、データを転送する際に、使用中の記録装置が接続されていないインターフェース部に接続された記録装置を、他の記録装置よりも優先して使用することができる。
本発明にかかるデータ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置によれば、転送帯域の競合を抑制して、データ転送の効率を上げることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明の実施の形態にかかるデータ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
まず、この発明の実施の形態にかかるデータ記録システムのシステム構成図について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかるデータ記録システムのシステム構成の一例を示す説明図である。図1において、データ記録システム100は、バックアップサーバ101と、バックアップ管理サーバ102と、SAN103と、テープライブラリ104と、テープドライブ105と、端末106により構成されている。また、各構成部は、ネットワーク110によりそれぞれ接続されている。
バックアップサーバ101は、記録対象となるデータのバックアップ処理をおこなう。具体的には、バックアップサーバ101は、端末106やパックアップ管理サーバ102から転送されてくるデータを、SAN103を介してテープライブラリ104に転送する。すなわち、バックアップサーバ101は、SAN103を経由してテープライブラリ104内の各テープドライブ105に接続されている。
したがって、バックアップサーバ101は、バックアップ管理サーバ102からバックアップをおこなう指示を受け付けると、指定されたテープドライブ105にバックアップ処理をおこなう。また、各バックアップサーバ101は、1または複数のチャネルを有する。チャネルは、FC(Fibre channel)カードなどのインターフェースとして機能する。バックアップサーバ101は、FCカードのドライバの設定ファイルに基づいて、FCカードとテープドライブ105との接続状況を確認する。
また、バックアップ管理サーバ102は、各バックアップサーバ101とテープドライブ105との接続状態や、テープドライブ105の接続状況(使用状況)を管理している。バックアップ管理サーバ102は、各バックアップサーバ101から受信したFCカードとテープドライブ105との接続状況を、テープドライブ105の使用状況に関する使用状況テーブル(図3参照)に格納する。そして、バックアップをおこなう際には、これらの情報に基づいてバックアップ、すなわちデータを記録するテープドライブ105を、バックアップサーバ101に指示する。また、バックアップ管理サーバ102は、バックアップサーバ101を兼ねることもできる。
SAN103は、複数のテープドライブ105と複数の端末装置106とを接続しているネットワークである。テープライブラリ104は、複数のテープドライブ105を有している。これらのテープドライブ105は、上述したSAN103を経由してバックアップサーバ101と接続されている。
また、各テープドライブ105は記録媒体として磁気テープを備えており、バックアップサーバ101からSAN103を経由して転送されてくるデータを、磁気テープに記録する。また、ここでは記録装置としてテープドライブ105を例に挙げて説明しているが、磁気ディスクを用いたディスクドライブなどであってもよい。
また、端末106は、汎用コンピュータを採用することができ、端末106の表示画面にバックアップサーバ101内部の状況やテープドライブ105の使用状況などを表示することができる。ユーザは、これらの表示画面を参照してバックアップの指示やその設定をすることができる。この設定としては、具体的には、たとえば、ユーザの指示がなくても所定の条件を満たした場合には、自動的にバックアップをおこなうなどの設定がある。なお、上述したバックアップサーバ101、バックアップ管理サーバ102または端末106は、本発明でいうデータ記録装置を実現する。
つぎに、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の接続状態について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の接続状況を示す説明図である。
バックアップサーバ101については、図2においては、説明の簡略化のため、2台のバックアップサーバA,Bを用いる。また、テープドライブ105についても、図2においては、説明の簡略化のため、8台のテープドライブdrv1〜drv8を用いる。
図2において、バックアップサーバAは、FCカードaと、FCカードbとを備えている。また、バックアップサーバBは、FCカードcと、FCカードdとを備えている。
ここで、FCカードは、バックアップサーバA,Bが有しているチャネルであり、各テープドライブ105(drv1〜drv8)と接続するために使用されるインターフェースである。また、図1において説明したように、バックアップサーバA,Bは、SAN103を経由してテープライブラリ104内のテープドライブ105(drv1〜drv8)と接続されている。
また、SAN103は、図2において、FCカードa〜dとテープドライブdrv1〜drv8とを接続している接続線によって示されている。この接続線は、FCカードa〜dからテープドライブdrv1〜drv8へデータを転送する転送経路である。なお、この接続線のうち太線で示されている接続線は、データ転送中の転送経路を示している。
すなわち、FCカードaは、テープドライブdrv1〜drv4と接続されており、テープドライブdrv1およびテープドライブdrv3にデータを転送している。また、FCカードbは、テープドライブdrv5〜drv8と接続されており、テープドライブdrv5にのみデータを転送している。また、FCカードcは、テープドライブdrv1〜drv4と接続されており、テープドライブdrv2にのみデータを転送している。FCカードdは、テープドライブdrv5〜drv8と接続されており、テープドライブdrv6およびテープドライブdrv8にデータを転送している。
(テープドライブとバックアップサーバの使用状況)
つぎに、テープドライブ105とバックアップサーバ101の使用状況について説明する。図3は、テープドライブとバックアップサーバの使用状況に関する使用状況テーブルを示す説明図である。
図3において、使用状況テーブル300のテープドライブ名欄301には、テープライブラリ104内のテープドライブdrv1〜drv8が列挙されている。また、使用状況欄302には、各テープドライブdrv1〜drv8に対するデータの転送先のバックアップサーバ101が示されている。たとえば、使用状況テーブル300において、テープドライブdrv1は、バックアップサーバAから転送されてくるデータのバックアップをおこなっていることが示されている。
また、使用状況欄302に示されている「空き」は、いずれのバックアップサーバ101も使用されていないことを示している。たとえば、drv4については、使用状況欄302が「空き」となっているため、バックアップされていない。
また、チャネル欄303には、データの転送先となるFCカードが示されている。たとえば、使用状況テーブル300において、テープドライブdrv1は、バックアップサーバAのFCカードaから転送されてくるデータのバックアップをおこなっていることが示されている。
(バックアップサーバ、バックアップ管理サーバ、および端末のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるバックアップサーバ、バックアップ管理サーバ、および端末装置(以下、「バックアップサーバ等」という)のハードウェア構成について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかるバックアップサーバ等のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4において、バックアップサーバ等は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、HDD(ハードディスクドライブ)404と、HD(ハードディスク)405と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)406と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)407と、ディスプレイ408と、I/F(インターフェース)409と、キーボード410と、マウス411と、スキャナ412と、プリンタ413と、を備えている。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU401は、バックアップサーバ等の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。HDD404は、CPU401の制御にしたがってHD405に対するデータのリード/ライトを制御する。HD405は、HDD404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD406は、CPU401の制御にしたがってFD407に対するデータのリード/ライトを制御する。FD407は、FDD406の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD407に記憶されたデータをバックアップサーバ等に読み取らせたりする。
また、着脱可能な記録媒体として、FD407のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ408は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ408は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F409は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク414に接続され、このネットワーク414を介して他の装置に接続される。ここで、ネットワークには、具体的には、バックアップサーバ等の場合には、LANあるいはWANなどに接続され、バックアップサーバの場合には、LANあるいはWANなど、およびSAN103に接続される。そして、I/F409は、ネットワーク414と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F409には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード410は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス411は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ412は、画像を光学的に読み取り、バックアップサーバ等内に画像データを取り込む。なお、スキャナ412は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ413は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ413には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
(データ記録装置の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の機能的構成について説明する。なお、上述したようにデータ記録装置とは、図1に示したバックアップサーバ、バックアップ管理サーバまたは端末のいずれかのコンピュータ装置によって実現される。図5は、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の機能的構成を示すブロック図である。図5において、データ記録装置500は、取得部501と、抽出部502と、判定部503と、算出部504と、検出部505と、により構成されている。
まず、取得部501は、データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する。ここで、記録装置とは、上述したテープドライブ105(drv1〜drv8)やディスクドライブなどであり、転送されてくるデータを記録する装置である。また、使用状況に関する情報とは、各記録装置(テープドライブ)を用いてバックアップ処理をおこなっているバックアップサーバ101の使用状況を示しており、具体的には、たとえば、図3に示した使用状況テーブル300によってあらわすことができる。
抽出部502は、取得部501によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する。ここで、転送経路とは、チャネルからテープドライブ105へデータを転送する経路であり、具体的には、たとえば、図2に示したFCカードa〜dとテープドライブdrv1〜drv8とを接続する接続線によってあらわすことができる。
したがって、転送経路の数とは、この接続線の本数である。図2の各FCカードa〜dは転送経路を4本ずつ有している。また、現在使用中の記録装置への転送経路とは、バックアップ処理が実際におこなわれているテープドライブ105とチャネルを接続する経路のことをいう。具体的には、たとえば、図2において、太線で示した経路が該当する。
また、他のチャネルとは、現在使用中のテープドライブへの転送経路(以下「使用経路」という。)の数が最も多いFCカード以外のFCカードをいう。具体的には、たとえば、図2において、太線で示された使用経路のうち、FCカードaの使用経路は2本、FCカードbの使用経路は1本、FCカードcの使用経路は1本、FCカードdの使用経路は2本である。そのため、最も多い使用経路を有しているのは、FCカードaとFCカードdである。したがって、FCカードaおよびFCカードd以外のチャネル、つまりFCカードbとFCカードcが他のチャネルとなる。そのため、FCカードbとFCカードcが抽出される。
図5の説明に戻って、抽出部502は、他のチャネルが複数抽出された場合、他のチャネルの中から現在使用中の記録装置への使用経路の数が最も少ないチャネルを抽出する。ここで、他のチャネルが複数抽出された場合のチャネルの抽出方法について説明する。図6は、図2に示したデータ記録装置の接続状況の他の例(その1)を示す説明図である。ここで、図2と同一構成には同一符号を付し、その説明を省略する。図6において、使用経路の数は、FCカードaは2本、FCカードbは1本、FCカードcは1本、FCカードdは0本である。
そのため、まず、上述した他のチャネルとして、FCカードb、FCカードc、FCカードdが抽出される。そして、抽出されたチャネルの中で、使用経路の数が最も少ないチャネルは、転送経路が0本のFCカードdであるので、FCカードdが抽出される。
また、判定部503は、転送経路の数が等しい他のチャネルが複数存在するか否かを判定する。ここで、転送経路の数が等しい他のチャネルが複数ある場合とは、抽出された他のチャネルが複数あり、それらのうち使用経路が同数のFCカードがある場合をいう。図2において、他の経路として抽出されたFCカードbとFCカードcは、それぞれ使用経路を1本ずつ有しているため、転送経路の数が等しい他のチャネルが複数存在していると判定される。
この場合、抽出部502は、判定部503によって判定された判定結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出する。たとえば、図2の場合においては、FCカードbとFCカードcを抽出することができる。
また、算出部504は、判定部503によって転送経路の数が等しい他のチャネルが複数存在すると判定された場合、他のチャネルの転送経路によって現在使用中の記録装置へ転送されている情報の残存容量に基づいて終了時間に関する時間情報を算出する。具体的には、図2の場合においては、FCカードbとFCカードcが抽出されている。
すなわち、FCカードbの転送経路によってバックアップ処理をおこなっているテープドライブ105は、テープドライブdrv5であり、また、FCカードcの転送経路によってバックアップ処理をおこなっているテープドライブ105は、テープドライブdrv2である。このような場合に、各バックアップサーバ101から、バックアップ処理がおこなれているデータの残存容量から終了時間に関する情報を算出する。
また、終了時間に関する情報とは、たとえば、現在時刻からバックアップ処理の終了予定時刻までにかかる時間であってもよく、また、バックアップ処理の終了予定時刻であってもよい。これらの終了時間に関する情報の算出には、上述した残存容量の他に、実際の転送速度を考慮して算出されるようにしてもよい。
この場合、抽出部504は、算出部504によって算出された算出結果に基づいて、現在使用中のテープドライブ105への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出する。具体的には、使用経路が同数のチャネルが複数存在する場合、たとえば、図2の場合においてFCカードbとFCカードcが抽出された場合には、FCカードbとFCカードcのうち、算出部504によって算出した終了時間に関する情報に基づいて、転送処理が最も早く終了する転送経路を有しているFCカードを抽出する。
また、判定部503は、取得部501によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中に、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルが存在するか否かを判定することもできる。
ここで、図7を用いてこの場合の判定処理について具体的に説明する。図7は、図2に示したデータ記録装置の接続状況の他の例(その2)を示す説明図である。ここで、図2と同一箇所には同一符号を付し、その説明を省略する。図7において、FCカードa〜dのすべてのチャネルには、それぞれ使用経路が1本接続されている。
また、他のチャネルとは、上述したように、使用経路の数が最も多いFCカード以外のFCカードのことである。具体的には、たとえば、図7において使用経路は太線で示されており、FCカードaの使用経路は1本、FCカードbの使用経路は1本、FCカードcの使用経路は1本、FCカードdの使用経路は1本である。
このように、使用経路数がすべて同一の場合には、他のチャネルは存在しないと判定される。具体的には、たとえば、バックアップ処理を全くおこなっていない場合、あるいは各チャネルの使用経路の数がすべて同じ場合には、他のチャネルは存在しないと判定される。
この場合、抽出部502は、判定部503によって判定された判定結果に基づいて、複数のテープドライブ105に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、他のチャネルを抽出する。ここで、判定結果とは、上述した他のチャネルが存在するか否かである。抽出部504は、これらの判定結果に基づいて、他のチャネルを抽出する。
具体的には、たとえば、図2の場合において、他のチャネルが存在すると判断された場合には、FCカードbとFCカードcを抽出することができる。また、他の経路が抽出されないと判断され、かつ使用経路の数が最大値の場合(経路が全て使用中)には、経路は抽出されない。さらに、バックアップ処理を全くおこなっていない場合にも、他のチャネルは抽出されないが、この場合には、任意のチャネルを抽出する。
また、算出部504は、判定部503によって他のチャネルが抽出されなかったと判定された場合、他のチャネルの転送経路によって現在使用中のテープドライブ105へ転送されている情報の残存容量に基づいて終了時間に関する時間情報を算出する。
この場合、抽出部502は、算出部504によって算出された算出結果に基づいて、使用経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出する。判定部503によって他のチャネルが抽出されないと判定された場合には、各チャネルに対して終了時間に関する情報が算出される。また、他のチャネルが抽出されない場合に関しては、上述したため省略する。
これにより、抽出部502は、これらの終了時間に関する情報に基づいて、転送処理が最も早く終わる転送経路を有するチャネルを抽出する。具体的には、たとえば、算出された終了時間に関する情報が、バックアップ処理が終了するまでにかかる時間であれば、その時間が最も短い転送経路を有しているチャネルを抽出する。また、算出された終了時間に関する情報が、バックアップ処理が終了する時刻であれば、転送処理の終了する時刻が最も早い転送経路を有するチャネルを抽出する。
また、検出部505は、取得部501によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、抽出部502によって抽出された他のチャネルから情報を未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する。具体的には、抽出部502によって1のチャネルが抽出されたら、そのチャネルに接続されている転送経路の中から、現在使用されていない転送経路を検出する。
この際に、その転送経路に接続されているテープドライブ105が他の転送経路によってデータが転送されている場合には、そのテープドライブ105が接続されている転送経路は検出しない。たとえば、図6において、現在使用中の転送経路の数は、FCカードaが2本、FCカードbが1本、FCカードcが1本、FCカードdが0本のため、FCカードdが抽出される。
また、FCカードdに接続されている転送経路はすべて使用されていないが、テープドライブdrv5は他の転送経路からデータの転送がおこなわれている。そのため、テープドライブdrv5を除いた他の3つから任意の1つの転送経路が検出される。
つぎに、テープドライブ105の使用状況が表示されている端末106の表示画面について説明する。図8は、テープドライブの使用状況が表示されている端末の表示画面の一例を示す説明図である。図8において、フレーム801は、チャネルとテープドライブ105の接続関係を表示している。たとえば、フレーム801では、FCカードbとテープドライブdrv1が接続されている。なお、図8には、サーバの内部が詳細の表示され、また搭載されているインターフェースカードも表示される。
また、フレーム802は、テープドライブ105とバックアップサーバ101との接続関係を示す図表803を表示している。ここで、HBA(Host Bus Adapter)とは、インターフェースカード、すなわち、FCカードを示しており、その接続HBA欄804には、テープドライブ105が接続されているFCカード名が表示されている。たとえば、テープドライブdrv1はFCカードbに接続されている。ユーザは、この表示画面を参照してテープドライブ105の現在の使用状況を知ることができる。
(データ記録装置の処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の処理手順について説明する。図9は、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の処理手順を示すフローチャートである。
図9において、まず、テープドライブ105の使用状況に関する情報を取得する(ステップS901)。そして、取得された情報に基づいて、チャネルごとに使用中の転送経路の数を検出し(ステップS902)、つぎに、チャネルを抽出する(ステップS903)。チャネルを抽出したら、バックアップをおこなう転送経路を検出して(ステップS904)、データの転送の指示をする(ステップS905)。これにより、一連の処理を終了する。
つぎに、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置における抽出処理手順について説明をする。図10は、この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置における抽出処理手順の一例を示すフローチャートである。
図10において、ステップS902で、チャネルごとに使用中の転送経路の数が検出されると、すべてのチャネルの使用経路の数は0本かを判断する(ステップS1001)。ここでは、現在バックアップ処理をおこなっている転送経路が存在するかを判断している。すべてのチャネルの使用経路の数が0本の場合には(ステップS1001:Yes)、任意のチャネルを抽出し(ステップS1002)、図9に示すステップS904に移行する。
一方、ステップS1001において、すべてのチャネルの使用経路の数が0本でない場合には(ステップS1001:No)、つぎに、チャネルの使用経路の数はすべて同じかを判断する(ステップS1003)。チャネルの使用経路の数がすべて同じでない場合には(ステップS1003:No)、他のチャネルを抽出する(ステップS1004)。そして、抽出した他のチャネルのうち使用経路の数が最も少ないチャネルを検出し(ステップS1005)、検出されたチャネルは複数あるかを判断する(ステップS1006)。
検出されたチャネルが複数ある場合には(ステップS1006:Yes)、つぎに、各チャネルに対して終了時間に関する情報を算出する(ステップS1007)。そして、算出された終了までにかかる時間が最も短い転送経路を有しているチャネルを抽出する(ステップS1008)。一方、ステップS1006において、検出されたチャネルが複数ない場合には(ステップS1006:No)、ステップS1005で検出されたチャネルを抽出し(ステップS1009)、図9に示すステップS904に移行する。
一方、ステップS1003において、チャネルの使用経路の数がすべて同じ場合には(ステップS1003:Yes)、つぎに、使用経路の数が最大値かを判断する(ステップS1010)。使用経路の数が最大値の場合には(ステップS1010:Yes)、一連の処理を終了する。一方、使用経路の数が最大値でない場合には(ステップS1010:No)、つぎに、各チャネルに対して終了時間に関する情報を算出する(ステップS1011)。そして、算出された終了までにかかる時間が最も短い転送経路を有しているチャネルを抽出し(ステップS1012)、図9に示すステップS904に移行する。
以上説明したように、実施の形態によれば、データを転送する際に、現在使用中の記録装置が接続されていないチャネルに接続された記録装置を、他の記録装置よりも優先して使用することができる。
以上説明したように、データ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置によれば、データを転送する際に、現在使用中の記録装置が接続されていないインターフェース部に接続された記録装置を、他の記録装置よりも優先して使用することができる。そのため、転送帯域の競合を抑制して、データ転送の効率を上げることができる。
なお、本実施の形態で説明したデータ記録方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する抽出工程と、
前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出工程によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する検出工程と、
を含んだことを特徴とするデータ記録方法。
(付記2)前記抽出工程は、
前記他のチャネルが複数抽出された場合、当該他のチャネルの中から現在使用中の記録装置への前記転送経路の数が最も少ないチャネルを抽出することを特徴とする付記1に記載のデータ記録方法。
(付記3)前記転送経路の数が等しい前記他のチャネルが複数存在するか否かを判定する判定工程を含み、
前記抽出工程は、
前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出することを特徴とする付記1に記載のデータ記録方法。
(付記4)前記判定工程によって前記転送経路の数が等しい前記他のチャネルが複数存在すると判定された場合、当該他のチャネルの転送経路によって現在使用中の記録装置へ転送されている情報の残存容量に基づいて終了時間に関する時間情報を算出する算出工程を含み、
前記抽出工程は、
前記算出工程によって算出された算出結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出することを特徴とする付記3に記載のデータ記録方法。
(付記5)前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中に、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルが存在するか否かを判定する判定工程を含み、
前記抽出工程は、
前記判定工程によって判定された判定結果に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、前記他のチャネルを抽出することを特徴とする付記1に記載のデータ記録方法。
(付記6)前記判定工程によって他のチャネルが抽出されなかったと判定された場合、当該他のチャネルの転送経路によって現在使用中の記録装置へ転送されている情報の残存容量に基づいて終了時間に関する時間情報を算出する算出工程を含み、
前記抽出工程は、
前記算出工程によって算出された算出結果に基づいて、現在使用中の記録装置への転送経路が同数のチャネルの中から1のチャネルを抽出することを特徴とする付記5に記載のデータ記録方法。
(付記7)データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得させる取得工程と、
前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出させる抽出工程と、
前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出工程によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出させる検出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ記録プログラム。
(付記8)前記抽出工程は、
前記他のチャネルが複数抽出された場合、当該他のチャネルの中から現在使用中の記録装置への前記転送経路の数が最も少ないチャネルを抽出させることをコンピュータに実行させることを特徴とするデータ記録プログラム。
(付記9)付記7または8に記載のデータ記録プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記10)データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する抽出手段と、
前記取得手段によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出手段によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する検出手段と、
を備えることを特徴とするデータ記録装置。
(付記11)前記抽出手段は、
前記他のチャネルが複数抽出された場合、当該他のチャネルの中から現在使用中の記録装置への前記転送経路の数が最も少ないチャネルを抽出することを特徴とする付記10に記載のデータ記録装置。
以上のように、本発明にかかるデータ記録方法、データ記録プログラム、記録媒体、およびデータ記録装置は、データの保存に有用であり、特に、複数の記録装置に同時に記録する場合に適している。
この発明の実施の形態にかかるデータ記録システムのシステム構成の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の接続状況を示す説明図である。 テープドライブとバックアップサーバの使用状況に関する使用状況テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかるバックアップサーバ等のハードウェア構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の機能的構成を示すブロック図である。 図2に示したデータ記録装置の接続状況の他の例(その1)を示す説明図である。 図2に示したデータ記録装置の接続状況の他の例(その2)を示す説明図である。 テープドライブの使用状況が表示されている端末の表示画面の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置の処理手順を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態にかかるデータ記録装置における抽出処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
100 データ記録システム
101 バックアップサーバ
102 バックアップ管理サーバ
103 SAN
104 テープライブラリ
105 テープドライブ(drv1〜drv8)
106 端末
300 使用状況テーブル
500 データ記録装置
501 取得部
502 抽出部
503 判定部
504 算出部
505 検出部

Claims (5)

  1. データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する抽出工程と、
    前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出工程によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する検出工程と、
    を含んだことを特徴とするデータ記録方法。
  2. 前記抽出工程は、
    前記他のチャネルが複数抽出された場合、当該他のチャネルの中から現在使用中の記録装置への前記転送経路の数が最も少ないチャネルを抽出することを特徴とする請求項1に記載のデータ記録方法。
  3. データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得させる取得工程と、
    前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出させる抽出工程と、
    前記取得工程によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出工程によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出させる検出工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ記録プログラム。
  4. 請求項3に記載のデータ記録プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
  5. データを記録する複数の記録装置の使用状況に関する情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記複数の記録装置に対してそれぞれ転送経路を有するチャネルの中から、現在使用中の記録装置への転送経路の数が最も多いチャネル以外の他のチャネルを抽出する抽出手段と、
    前記取得手段によって取得された使用状況に関する情報に基づいて、前記抽出手段によって抽出された他のチャネルから前記データを未使用の記録装置に転送する転送経路を検出する検出手段と、
    を備えることを特徴とするデータ記録装置。

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