JP2006251763A - 分光レンズのフィルム層構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】分光レンズの位相上の設計及び応用範囲を広げるとともに、S偏光とP偏光の分離量を小さくすることのできる分光レンズのフィルム層の構造を提供する。
【解決手段】高、低屈折率を備えた材料を積み重ねて構成し、膜層構造が(HL)HLH(LH)となる分光レンズのフィルム層構造であって、該Hが高屈折率で、屈折率2.5〜4の材料からなるフィルム層を表し、該Lが低屈折率で、屈折率1.4〜1.7の材料からなるフィルム層を表し、該nが整数であって、該フィルム層構造を最適化すると位相差が90度で、且つP偏光の反射率とS偏光の反射率の分離量が小さい分光レンズを得ることができ、最適化した後の数値が、高屈折率のフィルム層Hの屈折率が3.86で、低屈折率のフィルム層Lの屈折率が1.45で、n=4であるように構成する。
【選択図】図3

Description

この発明は、分光レンズのフィルム層構造に関し、特に光線を非偏光化する分光レンズのフィルム層構造に関する。
分光レンズ(Beam Splitter)は、スペクトル特性の違いに基づき光線を反射、もしくは透過させるレンズであって、中性分光レンズと、双色分光レンズに分けられる。中性分光レンズは、ビームをスペクトル成分が同様の2つのビームに分けることができる。双色分光レンズは、スペクトルの一部を反射し、その他部分を透過させることができる。また、分光レンズは光線の偏光性に基づいて偏光性分光レンズとすることができる。この場合、ビームを入射平面に垂直な電場を有するS偏光のビームと、入射平面に対して平行な電場を有するP偏光のビームとに分けることができる。
理想的な中性分光レンズは、反射率と透過率が波長と角度の違いによって発生する変化が極めて少なく、且つ、偏光性が少ないという特性を有する。しかしながら、多層フィルムの材質は、色彩の分散、及び吸収性などの性質を備えているとともに、仮に入射角度が0度でない場合、異なる偏光性の光線の反射率と透過率が一致しない。入射角度が大きくなると、R(S偏光の反射率)と、R(P偏光の反射率)、T(S偏光の透過率)と、T(P偏光の透過率)の差が次第に大きくなる。このため、光学フィルムに対して特別な設計を行い、分光レンズを非偏光化特性を有する分光レンズにする必要がある。
従来の分光レンズの膜層は、交替型の周期構造を採用し、且つ高・低屈折率を備えた材料を積み重ねて構成する。即ち、図1に開示するように、フィルム層8の構造を(HL)とし、直接、基板N上に設ける。該Hは高屈折率のフィルム層を表し、該Lは低屈折率のフィルム層を表し、該mは整数である。λによって入射光の中心波長を表示する場合、高屈折率のフィルム層Hと低屈折率フィルム層Lは、いずれも約λ/4に等しいの光学的厚さを備える(光学的厚さは透過率×厚さである)。
但し、フィルム層8のS偏光とP偏光の反射波長及び位相差は、0度にのみ限られ、90度に設計することは難しいのみならず、図2に開示するフィルム層の構造の波長‐反射率−位相の分布曲線に開示するようにS偏光とP偏光の分離量が容易に過大化する。よって、従来のフィルム層構造に改良を加え分光レンズの非偏光化特性を高める必要がある。
この発明は、分光レンズの位相上の設計及び応用範囲を広げるとともに、S偏光とP偏光の分離量を小さくすることのできる分光レンズのフィルム層構造を提供することを課題とする。
そこで、本発明者は従来の技術に見られる欠点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、高、低屈折率を備えた材料を積み重ねて構成し、膜層構造が(HL)HLH(LH)となる分光レンズのフィルム層構造であって、該Hが高屈折率で、屈折率2.5〜4の材料からなるフィルム層を表し、該Lが低屈折率で、屈折率1.4〜1.7の材料からなるフィルム層を表し、該nが整数であって、該フィルム層構造を最適化すると位相差が90度で、且つP偏光の反射率とS偏光の反射率の分離量が小さい分光レンズを得ることができ、最適化した後の数値が、高屈折率のフィルム層Hの屈折率が3.86で、低屈折率のフィルム層Lの屈折率が1.45で、n=4であることを特徴とする分光レンズのフィルム層構造によって本発明の課題を解決できる点に着眼し、かかる知見に基づいて本発明を完成させた。
以下、この発明について具体的に説明する。
請求項1に記載する光学レンズは、基板上に設けられ、且つ構造がHLHである対称中心層を有するフィルム系を備えてなる光学レンズであって、
該Hが、高屈折率で屈折率2.5〜4の材料からなるフィルム層を表し、
該Lが、低屈折率で屈折率1.4〜1.7の材料からなるフィルム層を表し、
該対称中心層の両H層がそれぞれ両側に延伸し、且つ構造が(LH)である延伸層を備えてなる。
請求項2に記載する光学レンズは、請求項8におけるH層が、吸収性を備えた材料からなる。
請求項3に記載する光学レンズは、請求項9におけるH層の屈折率が、3.86である。
請求項4に記載する光学レンズは、請求項10におけるL層の屈折率が、1.45である。
請求項5に記載する光学レンズは、請求項11における構造が(LH)である延伸層におけるnが、4である。
請求項6に記載する光学レンズは、請求項8、もしくは請求項12におけるHとLフィルム層が、いずれもλ/4に等しい光学的な厚さを備え、該λが入射光線の中心波長を表す。
この発明の分光レンズのフィルム層の構造は、フィルム層の構造を(HL)HLH(LH)とし、高屈折率のフィルム層の屈折率が3.86、低屈折率のフィルム層の屈折率が1.45、nを4に等しくすることにより、位相差を90度で、S偏光とP偏光の分離量を小さくして、製品の性能を高めるという効果を有する。
この発明は、光線を非偏光化する分光レンズのフィルム層の構造に関するものであって、高、低屈折率を備えた材料を積み重ねて構成し、(HL)HLH(LH)と表す構造を備えてなり、該Hは高屈折率で屈折率2.5〜4の材料からなるフィルム層を表し、該Lは低屈折率で屈折率1.4〜1.7の材料からなるフィルム層を表し、該nは整数を表し、最適化すると位相差が90度でP偏光の反射率とS偏光の反射率の分離量が小さい分光レンズを得ることができ、最適化後の数値は:高屈折率のフィルム層Hの屈折率が3.86、低屈折率のフィルム層Lの屈折率が1.45、nが4に等しい構造により位相差90度で、R(P偏光の屈折率)及びR(S偏光の屈折率)の分離量と、反射波長の位相差を小さくして製品の性能を高める目的を達成した。
係る構成の分光レンズのフィルム層の構造について、その構造と特徴を詳述するために具体的な実施例を挙げ、以下に説明する。
[実施例]
この発明の分光レンズは、DVD、CDなどの光学電子製品に応用されている。該分光レンズのフィルム層は、分光レンズの位相上の設計及び応用をさらに広げ、且つ、温度の上昇によって明らかな変化が発生しない。よって、光学電子製品の性能を高める。
図3に開示するように、この発明の分光レンズのフィルム層1は、対称フィルム系からなり、フィルム層(HL)HLH(LH)は、直接、基板N上に設けられる。該フィルム層1は、対称中心層HLHを備えてなる。該Hは高屈折率の材質からなるフィルム層であることを表し、屈折率が2.5〜4で、かつ該材質は吸収性を備える。また、Lは、低屈折率の材料からなるフィルム層であることを表し、屈折率が1.4〜1.7である。nは整数で、λが入射光の中心波長を表す場合、高屈折率のフィルム層Hと低屈折率のフィルム層Lはいずれもλ/4に等しい光学的厚さを備える(光学的厚さとは屈折率×厚さである)。
この発明のフィルム層の構造の設計理論を詳述して、S偏光とP偏光の反射波の位相差が90度に達することの一例を以下に説明する。
位相差△=ψ−ψ
Figure 2006251763
に基づくと、次の[数2]で示す式(1)が得られる:
Figure 2006251763
上述するψはS偏光の反射波の位相の変化を表し、ψはP偏光の反射波の位相の変化を表し、Nは基板の屈折率を表し、θは光線の入射角を表す。
△=π/2、θ0=45°を式1に代入すると、N=√2N1が得られる。N=1.512である場合、N=1.0693になる。フィルム層の屈折率N1は数値上、等価アドミタンスしたYと等しくなる。即ちN=Y=C/Bを次の[数3]で示す式2から[数6]で示す式5に代入して、透過係数τ、反射係数ρ、透過率T、反射率Rを求めることができる。
Figure 2006251763
Figure 2006251763
Figure 2006251763
Figure 2006251763
しかしながら、現在、投射率が1.0693の材料はない。よって、フィルム層の構成においては複数層の高、低屈折率材料を組み合わせて、同等の透過係数τ、反射係数ρ、透過率T、反射率Rを得る。多層フィルムを設計する過程においては、次に掲げるフィルムアレイを用いる。
Figure 2006251763
[数7]で示す式6におけるMについては次の通りである。
Figure 2006251763
上述するMは、第j層のフィルムの特徴であるアレイを表し、δ、Nは、dはそれぞれ第j層のフィルムの厚さ、屈折率、膜厚を表す。
上述する式によって計算される数値はいずれも理論上の数値である。実際の応用では、材質の成分比例などの特性の影響を受けるため、理論上の数値は往々にして直接使用することが難しくなる。理論上の数値に基づいてフィルム層の層数、厚さを最適化して、はじめて位相差が90度で、R(P偏光の反射率)と、R(S偏光の反射率)との分離量が小さい分光レンズが得られる。
図4に開示するように、図2に開示する従来の曲線図と比較すると、図4に開示するRとRの分離量は最小に達する。この発明の実施例では高屈折率の材質の屈折率(N)を3.86とし、高屈折率のフィルム層の全体的厚さを80nmよりも小さくする。;低屈折率材料の屈折率(N)は1.45とし、低屈折率のフィルム層の全体的厚さを1500nmよりも小さくする。整数nは4に等しい。即ち、高屈折率フィルム層は10層になり、低屈折率のフィルム層は計9層になる。
以上はこの発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
フィルム層(HL)mの分光レンズの説明図である。 従来のフィルム層(HL)mの波長−反射率−位相分布の特性曲線である。 この発明の分光レンズの説明図である。 図3に開示する分光レンズのフィルム層(HL)nHLH(LH)nの波長−反射率−位相分布の特性曲線である。
符号の説明
1 フィルム層
8 フィルム層
基板
H 高屈折率のフィルム層
L 低屈折率のフィルム層
S偏光の反射率
P偏光の反射率
Phase R S偏光の反射位相
Phase R S偏光の反射位相
Phase R−R P偏光とS偏光の反射位相差

Claims (6)

  1. 基板上に設けられ、且つ構造がHLHである対称中心層を有するフィルム系を備えてなる光学レンズであって、
    該Hが、高屈折率で屈折率2.5〜4の材料からなるフィルム層を表し、
    該Lが、低屈折率で屈折率1.4〜1.7の材料からなるフィルム層を表し、
    該対称中心層の両H層がそれぞれ両側に延伸し、且つ構造が(LH)である延伸層を備えてなることを特徴とする対称フィルム系の光学レンズ。
  2. 前記H層が、吸収性を備えた材料からなることを特徴とする請求項1に記載の光学レンズ。
  3. 前記H層の屈折率が、3.86であることを特徴とする請求項2に記載の光学レンズ。
  4. 前記L層の屈折率が、1.45であることを特徴とする請求項3に記載の光学レンズ。
  5. 前記構造が(LH)である延伸層におけるnが、4であることを特徴とする請求項4に記載の光学レンズ。
  6. 前記HとLフィルム層が、いずれもλ/4に等しい光学的な厚さを備え、該λが入射光線の中心波長を表すことを特徴とする請求項1、もしくは請求項5に記載の光学レンズ。
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