JP2006251724A - 画像形成装置、温度制御方法、温度制御プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 定着部における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることで、定着部における熔解の発生を防止することができるようにする。
【解決手段】 定着する用紙のサイズを検知し、定着ベルト10のどの部分に用紙が接触するかを制御手段が把握し、接触している部分の誘導コイルの目標温度を接触していない部分の誘導コイルの目標温度より上げて温度制御を行うことで、定着部5における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにする。
【選択図】 図8
【解決手段】 定着する用紙のサイズを検知し、定着ベルト10のどの部分に用紙が接触するかを制御手段が把握し、接触している部分の誘導コイルの目標温度を接触していない部分の誘導コイルの目標温度より上げて温度制御を行うことで、定着部5における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにする。
【選択図】 図8
Description
本発明は、例えばプリンタ、FAX、コピー機、MFP(multi-function printer)、など、加熱部を備えることで画像形成を行う画像形成装置、温度制御方法、温度制御プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関する。
従来より、加熱部からの加熱によって画像の定着を行う画像形成装置がある。こうした従来の画像形成装置では、それぞれの加熱部に対応する位置の温度を検知することによる目標温度へのフィードバック制御を行うことが知られている。
また、本出願人により先に出願されている特許文献1のものは、スイッチング動作により入力をオン、オフする変換回路と制御回路とを複数系統備え、一系統の制御回路が可変制御を行い、他の系統の制御回路はその一系統に同期した信号を間引いた制御信号により制御を行うようにしている。
特開2002−34241号公報
しかしながら、近年の画像形成装置では、定着部のウォームアップ時間を短くするためなどから、定着のためのローラやベルトが薄肉になってきているものがある。
このため、定着部による定着可能幅より幅の狭い用紙に対して定着を行う場合には、定着部における用紙との接触のない部分が接触のある部分よりも高温になってしまい、場合によっては用紙との接触のない部分で定着のためのローラやベルトに熔解が発生してしまう虞があった。
このため、定着部による定着可能幅より幅の狭い用紙に対して定着を行う場合には、定着部における用紙との接触のない部分が接触のある部分よりも高温になってしまい、場合によっては用紙との接触のない部分で定着のためのローラやベルトに熔解が発生してしまう虞があった。
また、上述した特許文献1のものは、複数系統の変換回路と制御回路とを備えながらもノイズ干渉による音の発生を防ぐことができる好適なものであるが、定着部における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることについてまで考慮されたものではなかった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、定着部における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることで、定着部における熔解の発生を防止することができる画像形成装置、温度制御方法、温度制御プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様としての画像形成装置は、形成する画像を加熱により用紙へ定着させる定着手段を備えた画像形成装置であって、定着手段は、当該定着手段が定着を行うための熱を供給する加熱部を2つ以上有し、画像形成装置は、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向の用紙幅を検知する用紙幅検知手段と、用紙幅検知手段により検知される用紙幅が該進行方向に対して垂直方向における定着手段の定着可能幅より短く、かつ予め定められた長さより短い場合に、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるように2つ以上の加熱部を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記した制御手段は、2つ以上の加熱部の内、定着手段における用紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くするように温度制御することにより、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することが好ましい。
上記した定着手段が用紙への定着を行う定着温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段による検知結果に基づいて、定着手段を予め定められた目標温度に保つよう、加熱部への通電をON/OFF制御するON/OFF制御手段とを備えることが好ましい。
上記した制御手段は、2つ以上の加熱部の内、定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにするよう制御することにより、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することであってもよい。
上記した制御手段は、2つ以上の加熱部の内、定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げるよう制御することにより、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することであってもよい。
上記した定着手段が用紙への定着を行う定着温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段による検知結果に基づいて、定着手段を予め定められた目標温度に保つよう、各加熱部に流す電流値を制御する電流値制御手段とを備えることが好ましい。
また、本発明の第2の態様としての温度制御方法は、形成する画像を加熱により用紙へ定着させる定着手段を備えた画像形成装置における温度制御方法であって、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向の用紙幅を検知する用紙幅検知工程と、用紙幅検知工程により検知される用紙幅が該進行方向に対して垂直方向における定着手段の定着可能幅より短く、かつ予め定められた長さより短い場合に、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるように定着手段の加熱を制御する温度制御工程と、を備えたことを特徴とする。
上記した温度制御工程では、定着手段が備える2つ以上の加熱部の内、定着手段における用紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くするように温度制御することにより、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することが好ましい。
上記した温度制御工程では、定着手段が備える2つ以上の加熱部の内、定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにするよう制御することにより、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することであってもよい。
上記した温度制御工程では、定着手段が備える2つ以上の加熱部の内、定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げるよう制御することにより、定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することであってもよい。
また、本発明の第3の態様としての温度制御プログラムは、形成する画像を加熱により用紙へ定着させる定着手段を備えた画像形成装置における温度制御プログラムであって、コンピュータに、上記した本発明の第2の態様としての温度制御方法の何れかに記載の工程による処理を実行させることを特徴とする。
また、本発明の第4の態様としての温度制御プログラムを記録した記録媒体は、上記した本発明の第3の態様としての温度制御プログラムが記録されたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、定着手段における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることができる。
このため、定着手段における熔解の発生を防止することができる。
このため、定着手段における熔解の発生を防止することができる。
次に、本発明に係る画像形成装置、温度制御方法、温度制御プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
〔各実施形態共通の構成〕
まず、本発明の各実施形態としての画像形成装置に共通する構成について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る画像形成装置周りのハードウエア構成を示す。この図1に示すように、各実施形態としての画像形成装置について、CPU50は装置全体の制御を司るものであり、その制御下にROM51と、RAM52と、NVRAM53と、操作パネル54とパネル制御部55と、スキャン/プリントエンジン56と、エンジン制御部57と、記憶装置58とディスクドライバ59と、通信制御部60と、モデム61と、外部I/F(インタフェース)62とが接続されている。
まず、本発明の各実施形態としての画像形成装置に共通する構成について説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る画像形成装置周りのハードウエア構成を示す。この図1に示すように、各実施形態としての画像形成装置について、CPU50は装置全体の制御を司るものであり、その制御下にROM51と、RAM52と、NVRAM53と、操作パネル54とパネル制御部55と、スキャン/プリントエンジン56と、エンジン制御部57と、記憶装置58とディスクドライバ59と、通信制御部60と、モデム61と、外部I/F(インタフェース)62とが接続されている。
ROM51は、プログラムコード、フォント、及びその他の静的なデータを格納する。
RAM52は、一時的な記憶場所として利用される。
NVRAM53は、不揮発性のデータを格納する。
操作パネル54とパネル制御部55とは、ユーザとのインターフェイスを司る。
RAM52は、一時的な記憶場所として利用される。
NVRAM53は、不揮発性のデータを格納する。
操作パネル54とパネル制御部55とは、ユーザとのインターフェイスを司る。
スキャン/プリントエンジン56とエンジン制御部57とは、イメージデータの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取りと記録紙(用紙)への印刷制御とを実現する。
記憶装置58とディスクドライバ59とは、大量のイメージデータなどを蓄積したり、データベースの記憶場所として利用される。
記憶装置58とディスクドライバ59とは、大量のイメージデータなどを蓄積したり、データベースの記憶場所として利用される。
通信制御部60は、イーサネット(登録商標)等のネットワークに接続され、外部の機器との通信を可能にする。
モデム61は、公衆回線に接続され、外部の機器との通信を可能とする。
外部I/F62は、セントロニクスやRS−232C等のインターフェイスを用いてホストPCなど外部の機器との通信を可能とする。
モデム61は、公衆回線に接続され、外部の機器との通信を可能とする。
外部I/F62は、セントロニクスやRS−232C等のインターフェイスを用いてホストPCなど外部の機器との通信を可能とする。
図2に、本発明の実施形態に係る画像形成装置のソフトウエア構成を示す。この図2に示すように、各実施形態としての画像形成装置のソフトウエア構成について、アプリケーションプログラム71はコピー、ファクス、プリンタなどの機能実行を管理する。
パネル制御プログラム72は、パネルドライバ73を介して操作パネルを制御し、ユーザからの情報をアプリケーションプログラム71に伝え、アプリケーションプログラム71からの情報をユーザに伝える。
パネルドライバ75は、パネル制御プログラム72の指示によりオペレーションシステム78を介して物理操作パネルを制御する。
エンジン制御プログラム73は、エンジンドライバ76を介してエンジン(スキャン/プリントエンジン56など)を制御し、エンジンからの情報をアプリケーションプログラム71に伝え、アプリケーションプログラム71からの情報をエンジンに伝える。
エンジンドライバ76は、エンジン制御プログラム73の指示によりオペレーションシステム78を介して物理スキャナ/プリントエンジンを制御する。
通信制御プログラム74は、通信ドライバ77を介してネットワーク通信を制御し、ネットワーク上の通信相手からの情報をアプリケーションプログラム71に伝え、アプリケーションプログラム71からの情報をネットワーク上の通信相手に伝える。
通信ドライバ77は、通信制御プログラム74の指示によりオペレーションシステム78を介して物理ネットワーク通信を制御する。
オペレーションシステム78は、各種ドライバからの指示に基づき物理デバイスを制御し、物理デバイスの情報を各デバイスドライバに伝え、各デバイスドライバからの情報を物理デバイスに伝える。
図3に、上述したエンジン制御プログラム73のソフトウェア構成を示す。この図3に示すように、各実施形態におけるエンジン制御プログラム73のソフトウェア構成について、全体制御プログラム731は定着制御プログラム732と作像制御プログラム733と給紙搬送制御プログラム734との管理を司る。
定着制御プログラム732は、本実施形態としての定着温度制御を司るプログラムであり、定着部5のローラ温度を制御する。
作像制御プログラム733は、画像形成する際の像を作る事に関わる制御をする。
給紙搬送制御プログラム734は、画像形成する際の紙の給紙搬送に関わる制御をする。
作像制御プログラム733は、画像形成する際の像を作る事に関わる制御をする。
給紙搬送制御プログラム734は、画像形成する際の紙の給紙搬送に関わる制御をする。
以上のように、本発明の各実施形態は、画像形成装置の定着部における定着温度制御について、換言すればエンジン制御プログラムの中の定着温度制御について工夫することで、定着部における用紙と接触しない部分についても高温になりすぎないようにする各実施形態としての制御を実現している。
〔第1の実施形態〕
次に、本発明の第1の実施形態としての画像形成装置について説明する。
図4に示す画像形成装置は、画像形成動作を開始させると、感光体ドラム1が矢示A方向に回転し、その表面が帯電ローラ2により一様に帯電され、その帯電面が図示しない露光装置により露光され、そこに静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像装置3によりトナーが付着されて顕像化される。
次に、本発明の第1の実施形態としての画像形成装置について説明する。
図4に示す画像形成装置は、画像形成動作を開始させると、感光体ドラム1が矢示A方向に回転し、その表面が帯電ローラ2により一様に帯電され、その帯電面が図示しない露光装置により露光され、そこに静電潜像が形成される。その静電潜像は、現像装置3によりトナーが付着されて顕像化される。
また、装置本体内の下部に設けられている給紙トレイ7から記録紙Pが給紙され、それがレジストローラ対8で一旦停止された後に、感光体ドラム1上の画像と一致する正確なタイミングで転写ローラ9のある転写位置に向けて搬送される。そして、その記録紙Pに、感光体ドラム1上のトナー像が転写ローラ9により転写され、その記録紙Pは定着部5へ搬送され、そこでトナー像が熱と加圧力により定着される。
画像を定着された記録紙Pは、排紙口から機外に排出されて、排紙トレイ等にスタックされる。また、転写,分離が終了した感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置のクリーニングブレード6により残留トナーが除去され、次の画像形成に備える。
定着部5は、図5に示すように、トナーを定着する定着ベルト10と定着ローラ11,定着ベルト10を加熱する加熱部材である加熱ローラ12、定着ベルト10により定着した記録紙を分離するための分離爪14と記録紙を定着するために記録紙に圧力を与える加圧ローラ13と定着ベルトの温度を測定するための温度センサ15と、加熱ローラを誘導加熱する誘導加熱部である誘導コイル(加熱部)16,17,18とを備えて構成される。
図6に、本実施形態における加熱ローラと誘導コイルとの関係を示す。この図6は、図5に示す定着部を、画像形成時における用紙の進行方向から見たものである。
このように、本実施形態における3つの誘導コイルは、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向に並ぶように定着部5に設けられている。
このように、本実施形態における3つの誘導コイルは、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向に並ぶように定着部5に設けられている。
スイッチ19をオンすることで誘導コイル16に電源22からの電流を流すことができる。スイッチ20をオンすることで誘導コイル17に電源22からの電流を流すことができる。スイッチ21をオンすることで誘導コイル18に電源22からの電流を流すことができる。
図7に、給紙する記録紙のサイズを検知するための図が示してある。
ユーザは給紙テーブル7に記録紙Pをセットし、サイズ検知ダイアル33を、例えばA4サイズ、B5サイズなど該当する紙サイズに設定する。
給紙テーブル7が装置本体にセットされると、サイズ検知ダイアル33にセットされた情報によりサイズ検知スイッチ34がセットされ、CPU50など本画像形成装置の制御を行う制御手段は、そのサイズ検知スイッチ34の情報とその情報と紙サイズを示す表1を用い、給紙テーブル7にセットしてある紙サイズを検知する。
ユーザは給紙テーブル7に記録紙Pをセットし、サイズ検知ダイアル33を、例えばA4サイズ、B5サイズなど該当する紙サイズに設定する。
給紙テーブル7が装置本体にセットされると、サイズ検知ダイアル33にセットされた情報によりサイズ検知スイッチ34がセットされ、CPU50など本画像形成装置の制御を行う制御手段は、そのサイズ検知スイッチ34の情報とその情報と紙サイズを示す表1を用い、給紙テーブル7にセットしてある紙サイズを検知する。
以上のように、本実施形態としての画像形成装置では、上述したCPU50などが、上述したプログラムにより動作することで、本画像形成装置の制御を行う制御手段として機能する。
また、給紙テーブル7にセットされた記録紙のサイズを制御手段が上述のように検知することで、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向の用紙幅を検知する用紙幅検知手段として機能する。
また、給紙テーブル7にセットされた記録紙のサイズを制御手段が上述のように検知することで、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向の用紙幅を検知する用紙幅検知手段として機能する。
次に、本実施形態としての画像形成装置の動作について、図8のフローチャートを参照して説明する。
上述した制御手段は、操作パネル54などから画像形成開始の指示が入力されたかを判断し(ステップS1)、指示が来た場合には、画像形成する記録紙のサイズをサイズ検知スイッチ34により上述のように検知し、記録紙が定着ベルト10と接触する際の接触距離を算出することで、記録紙の進行方向と垂直方向における幅を把握する。
例えば、A4サイズの場合は接触距離210mm、A3サイズの場合は297mmとなる。制御手段は、この距離が211mm以上かどうかを判断する。211mm以上の場合の処理を大サイズ処理とし、211mmより小さいと場合は小サイズ処理とする。例えばA4サイズの場合は210mmなので、小サイズ処理となる。A3サイズの場合は大サイズ処理となる(ステップS2)。
例えば、A4サイズの場合は接触距離210mm、A3サイズの場合は297mmとなる。制御手段は、この距離が211mm以上かどうかを判断する。211mm以上の場合の処理を大サイズ処理とし、211mmより小さいと場合は小サイズ処理とする。例えばA4サイズの場合は210mmなので、小サイズ処理となる。A3サイズの場合は大サイズ処理となる(ステップS2)。
大サイズ処理の場合(ステップS2;Yes)、制御手段は、温度センサ15から定着部5の温度を検知し(ステップS3)、この検知結果に基づいて、下記の式により算出を行う。
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の現在温度=B℃
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の現在温度=B℃
制御手段は、この算出結果に基づいて、表2を使って加熱コイルのスイッチ19.20,21をオンにする割合を算出し、それぞれのスイッチの割合に応じてスイッチ19,20,21をオンする(ステップS4)。
小サイズ処理の場合(ステップS2;No)、制御手段は、温度センサ15から定着部の温度を検知し(ステップS5)、この検知結果に基づいて、スイッチ20の目標温度をスイッチ19,21の目標温度の10℃高い値とし、スイッチ19,20,21についてそれぞれ下記の式による算出を行う。
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の温度=B℃
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の温度=B℃
制御手段は、この算出結果に基づいて、表2を使って加熱コイルのスイッチ19.20,21をオンにする割合を算出し、それぞれのスイッチの割合に応じてスイッチ19,20,21をオンする(ステップS6)。
この大サイズ処理または小サイズ処理とも、1秒経ったかを制御手段が測定し(ステップS7)、1秒経ったら、画像形成が終了したか否かを判断し(ステップS8)、終了した場合はステップS1の画像形成開始指示待ちの状態に戻る。
画像形成が終了していない場合(ステップS8;No)、再び上述したステップS2による記録紙の幅の判断処理からの動作を繰り返す。
画像形成が終了していない場合(ステップS8;No)、再び上述したステップS2による記録紙の幅の判断処理からの動作を繰り返す。
以上のように、上述した本発明の第1の実施形態では、トナーを定着させるための用紙を搬送し、トナーを定着する定着部と、その定着部を加熱するための加熱部材と、定着部の温度を検知するための少なくとも一つの温度センサと、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直に並べられた、上記加熱部材を誘導加熱するための少なくとも2つの誘導コイルと、各誘導コイルへの入力をそれぞれオン/オフするスイッチング手段と、該スイッチング手段のオン/オフを制御する制御手段と、上記加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルにおいて、各々の誘導コイルをオン/オフする制御を、少なくとも一つの定着部の温度検知情報から制御を行う手段と、トナーを定着させるための用紙と、定着部接する長さを検知する手段と、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直に並べられた少なくとも2つ誘導コイルの各々の誘導コイルの制御について、目標温度を設け、定着部の温度を検知するための少なくとも一つの温度センサにより読み込んだ温度を目標温度に保つように各々の誘導コイルをオン、オフし制御することのできる手段と、を有した画像形成装置であって、トナーを定着させるための用紙と上記定着部とが接する長さを検知する手段により検知された長さに応じて、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直方向の距離を算定し、この距離が所定の距離よりも短い場合は、少なくとも2つの誘導コイルの中で、トナーを定着させるための用紙と定着部が接触しない部分に最も遠い誘導コイルの目標温度をそれ以外の誘導コイルの目標温度より、上げる手段を設けている。
このため、本実施形態によれば、定着する用紙のサイズを検知し、定着ベルト10のどの部分に用紙が接触するかを制御手段が把握し、接触している部分の誘導コイルの目標温度を接触していない部分の誘導コイルの目標温度より上げて温度制御を行うことにより、定着部5における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることができる。
このため、定着部5における用紙と接触しない部分の近辺が熔解する問題を防ぐことができる。
このため、定着部5における用紙と接触しない部分の近辺が熔解する問題を防ぐことができる。
この本実施形態としての画像形成装置における上述した効果は、特に小さいサイズの用紙を定着したときに定着部の端部が高温になることを防止することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態としての画像形成装置について説明する。この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態で、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くしているのに替えて、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにするようにしたものである。
上述した第1の実施形態と同様のものについては説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態としての画像形成装置について説明する。この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態で、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くしているのに替えて、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにするようにしたものである。
上述した第1の実施形態と同様のものについては説明を省略する。
第2の実施形態としての画像形成装置の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。
本画像形成装置における制御手段は、操作パネル54などから画像形成開始の指示が入力されたかを判断し(ステップS11)、指示が来た場合には、画像形成する記録紙のサイズをサイズ検知スイッチ34により上述のように検知し、記録紙が定着ベルト10と接触する際の接触距離を算出することで、記録紙の進行方向と垂直方向における幅を把握する。
例えば、A4サイズの場合は接触距離210mm、A3サイズの場合は297mmとなる。制御手段は、この距離が211mm以上かどうかを判断する。211mm以上の場合の処理を大サイズ処理とし、211mmより小さいと場合は小サイズ処理とする。例えばA4サイズの場合は210mmなので、小サイズ処理となる。A3サイズの場合は大サイズ処理となる(ステップS12)。
例えば、A4サイズの場合は接触距離210mm、A3サイズの場合は297mmとなる。制御手段は、この距離が211mm以上かどうかを判断する。211mm以上の場合の処理を大サイズ処理とし、211mmより小さいと場合は小サイズ処理とする。例えばA4サイズの場合は210mmなので、小サイズ処理となる。A3サイズの場合は大サイズ処理となる(ステップS12)。
大サイズ処理の場合(ステップS12;Yes)、制御手段は、温度センサ15から定着部5の温度を検知し(ステップS13)、この検知結果に基づいて、下記の式により算出を行う。
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の現在温度=B℃
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の現在温度=B℃
制御手段は、この算出結果に基づいて、第1の実施形態と同様に上述した表2を使って加熱コイルのスイッチ19.20,21をオンにする割合を算出し、それぞれのスイッチの割合に応じてスイッチ19,20,21をオンする(ステップS14)。
小サイズ処理の場合(ステップS12;No)、制御手段は、温度センサ15から定着部の温度を検知し(ステップS15)、スイッチ19,21はオフのままとし、スイッチ20について、ステップS15による検知結果に基づいて下記の式による算出を行う。
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の温度=B℃
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の温度=B℃
制御手段は、この算出結果に基づいて、表2を使って加熱コイルのスイッチ20をオンにする割合を算出し、その割合に応じてスイッチ20をオンする(ステップS16)。
この大サイズ処理または小サイズ処理とも、1秒経ったかを制御手段が測定し(ステップS17)、1秒経ったら、画像形成が終了したか否かを判断し(ステップS18)、終了した場合はステップS1の画像形成開始指示待ちの状態に戻る。
画像形成が終了していない場合(ステップS18;No)、再び上述したステップS2による記録紙の幅の判断処理からの動作を繰り返す。
画像形成が終了していない場合(ステップS18;No)、再び上述したステップS2による記録紙の幅の判断処理からの動作を繰り返す。
以上のように、上述した本発明の第2の実施形態では、トナーを定着させるための用紙を搬送し、トナーを定着する定着部と、その定着部を加熱するための加熱部材と、定着部の温度を検知するための少なくとも一つの温度センサと、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直に並べられた、上記加熱部材を誘導加熱するための少なくとも2つの誘導コイルと、各誘導コイルへの入力をそれぞれオン/オフするスイッチング手段と、該スイッチング手段のオン/オフを制御する制御手段と、上記加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルにおいて、各々の誘導コイルをオン/オフする制御を、少なくとも一つの定着部の温度検知情報から制御を行う手段と、トナーを定着させるための用紙と、定着部接する長さを検知する手段と、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直に並べられた少なくとも2つ誘導コイルの各々の誘導コイルの制御について、目標温度を設け、定着部の温度を検知するための少なくとも一つの温度センサにより読み込んだ温度を目標温度に保つように各々の誘導コイルをオン、オフし制御することのできる手段と、を有した画像形成装置であって、トナーを定着させるための用紙と、定着部接する長さを検知する手段により検知された長さに応じて、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直方向の距離を算定し、この距離が所定の距離よりも短い場合は、少なくとも2つの誘導コイルの中で、トナーを定着させるための用紙と定着部が接触しない部分に最も近い誘導コイルをオフする手段を設けている。
このため、本実施形態によれば、定着する用紙のサイズを検知し、定着ベルト10のどの部分に用紙が接触するかを制御手段が把握し、接触していない部分の誘導コイルに電流を流さないことにより、定着部5における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることができる。
このため、定着部5における用紙と接触しない部分の近辺が熔解する問題を防ぐことができる。
このため、定着部5における用紙と接触しない部分の近辺が熔解する問題を防ぐことができる。
この本実施形態としての画像形成装置における上述した効果は、特に小さいサイズの用紙を定着したときに定着部の端部が高温になることを防止することができる。
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態としての画像形成装置について説明する。この第3の実施形態は、上述した第1の実施形態で、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くしているのに替えて、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げるようにしたものである。
上述した第1の実施形態と同様のものについては説明を省略する。
次に、本発明の第3の実施形態としての画像形成装置について説明する。この第3の実施形態は、上述した第1の実施形態で、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くしているのに替えて、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げるようにしたものである。
上述した第1の実施形態と同様のものについては説明を省略する。
図10、図11に、第3の実施形態における加熱ローラと誘導コイルとの関係を示す。
この図11に示すように、本実施形態における3つの誘導コイルは、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向に並ぶように定着部5に設けられている。
また、第3の実施形態としての定着部5では、上述した第1、第2の実施形態における誘導コイル16,17,18に替えて、誘導コイル23,24,25を備えている。
この図11に示すように、本実施形態における3つの誘導コイルは、画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向に並ぶように定着部5に設けられている。
また、第3の実施形態としての定着部5では、上述した第1、第2の実施形態における誘導コイル16,17,18に替えて、誘導コイル23,24,25を備えている。
スイッチ26をオンすることで、誘導コイル23に電源31からの電流を流すことができる。スイッチ27をオンすることで、誘導コイル23に電源32からの電流を流すことができる。スイッチ28をオンすることで、誘導コイル24に電源32からの電流を流すことができる。スイッチ29をオンすることで、誘導コイル25に電源31からの電流を流すことができる。スイッチ30をオンすることで、誘導コイル25に電源32からの電流を流すことができる。
電源31は、電源32が供給する電流値よりも少ない電流値を誘導コイル23,25に流す。
電源31は、電源32が供給する電流値よりも少ない電流値を誘導コイル23,25に流す。
次に、第3の実施形態としての画像形成装置の動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。
本画像形成装置における制御手段は、操作パネル54などから画像形成開始の指示が入力されたかを判断し(ステップS21)、指示が来た場合には、画像形成する記録紙のサイズをサイズ検知スイッチ34により上述のように検知し、記録紙が定着ベルト10と接触する際の接触距離を算出することで、記録紙の進行方向と垂直方向における幅を把握する。
例えば、A4サイズの場合は接触距離210mm、A3サイズの場合は297mmとなる。制御手段は、この距離が211mm以上かどうかを判断する。211mm以上の場合の処理を大サイズ処理とし、211mmより小さいと場合は小サイズ処理とする。例えばA4サイズの場合は210mmなので、小サイズ処理となる。A3サイズの場合は大サイズ処理となる(ステップS22)。
例えば、A4サイズの場合は接触距離210mm、A3サイズの場合は297mmとなる。制御手段は、この距離が211mm以上かどうかを判断する。211mm以上の場合の処理を大サイズ処理とし、211mmより小さいと場合は小サイズ処理とする。例えばA4サイズの場合は210mmなので、小サイズ処理となる。A3サイズの場合は大サイズ処理となる(ステップS22)。
大サイズ処理の場合(ステップS22;Yes)、制御手段は、温度センサ15から定着部5の温度を検知し(ステップS23)、この検知結果に基づいて、下記の式により算出を行う。
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の現在温度=B℃
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の現在温度=B℃
制御手段は、この算出結果に基づいて、第1の実施形態で上述した表2を使って加熱コイルのスイッチ27.28,30をオンにする割合を算出し、それぞれのスイッチの割合に応じてスイッチ27,28,30をオンする。スイッチ26,29はオフのままとする(ステップS24)
小サイズ処理の場合(ステップS22;No)、制御手段は、温度センサ15から定着部の温度を検知し(ステップS25)、スイッチ26,28,29について、ステップS15による検知結果に基づいて下記の式による算出を行う。
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の温度=B℃
目標温度−現在温度=A℃
現在温度−1秒前の温度=B℃
制御手段は、この算出結果に基づいて、表2を使って加熱コイルの通電スイッチ26,28,29をオンにする割合を算出し、それぞれのスイッチの割合に応じてスイッチ26,28,29をオンする。スイッチ27,30はオフのままとする(ステップS26)
この大サイズ処理または小サイズ処理とも、1秒経ったかを制御手段が測定し(ステップS27)、1秒経ったら、画像形成が終了したか否かを判断し(ステップS28)、終了した場合はステップS1の画像形成開始指示待ちの状態に戻る。
画像形成が終了していない場合(ステップS28;No)、再び上述したステップS2による記録紙の幅の判断処理からの動作を繰り返す。
画像形成が終了していない場合(ステップS28;No)、再び上述したステップS2による記録紙の幅の判断処理からの動作を繰り返す。
以上のように、上述した本発明の第3の実施形態では、トナーを定着させるための用紙を搬送し、トナーを定着する定着部と、その定着部を加熱するための加熱部材と、定着部の温度を検知するための少なくとも一つの温度センサと、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直に並べられた、上記加熱部材を誘導加熱するための少なくとも2つの誘導コイルと、各誘導コイルへの入力をそれぞれオン/オフするスイッチング手段と、誘導コイルに流す電流の値を変更できる手段と、該スイッチング手段のオン/オフと、該誘導コイルに流す電流の値を変更する手段を制御する制御手段と、上記加熱部材を誘導加熱する複数の誘導コイルにおいて、各々の誘導コイルをオン/オフし、誘導コイルに流す電流の値を変更する制御を、少なくとも一つの定着部の温度検知情報から制御を行う手段と、トナーを定着させるための用紙と、定着部接する長さを検知する手段と、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直に並べられた少なくとも2つ誘導コイルの各々の誘導コイルの制御について、目標温度を設け、定着部の温度を検知するための少なくとも一つの温度センサにより読み込んだ温度を目標温度に保つように各々の誘導コイルをオン、オフと、流す電流値を制御することのできる手段と、を有した画像形成装置であって、トナーを定着させるための用紙と、定着部接する長さを検知する手段により検知された長さに応じて、トナーを定着させるための用紙の進む方向と垂直方向の距離を算定し、この距離が所定の距離よりも短い場合は、少なくとも2つの誘導コイルの中で、トナーを定着させるための用紙と定着部が接触しない部分に最も近い誘導コイルに流す電流値をそれ以外の誘導コイルに流す電流値より、下げる手段を設けている。
このため、本実施形態によれば、定着する用紙のサイズを検知し、定着ベルト10のどの部分に用紙が接触するかを制御手段が把握し、接触していない部分の誘導コイルに流す電流値を接触している部分の誘導コイルに流す電流値より少なくすることにより、定着部5における用紙と接触しない部分が高温になりすぎないようにすることができる。
このため、定着部5における用紙と接触しない部分の近辺が熔解する問題を防ぐことができる。
このため、定着部5における用紙と接触しない部分の近辺が熔解する問題を防ぐことができる。
この本実施形態としての画像形成装置における上述した効果は、特に小さいサイズの用紙を定着したときに定着部の端部が高温になることを防止することができる。
〔各実施形態について〕
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、記録紙が定着ベルト10に接触する接触距離が211mm以上かどうかを制御手段が判断し、大サイズ処理とするか小サイズ処理とするかを判定することとして説明したが、予め定められた距離であれば閾値はこの値に限定されず、任意の値であってよい。
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、記録紙が定着ベルト10に接触する接触距離が211mm以上かどうかを制御手段が判断し、大サイズ処理とするか小サイズ処理とするかを判定することとして説明したが、予め定められた距離であれば閾値はこの値に限定されず、任意の値であってよい。
また、各実施形態の画像形成装置の制御手段が、上述した大サイズ処理または小サイズ処理で各誘導コイルへの通電を制御する際に、表2を用いることとして説明したが、定着部5を予め定められた目標温度に保つ、すなわち目標温度に対して予め定められた誤差の範囲内となるよう温度制御することができればこの制御方法に限定されず、例えば下記の表3を用いた制御などであってもよい。
また、上述した実施形態としての画像形成装置は、プリンタやコピーなど各種の機能を実現するものとして説明したが、印字出力を行うプリンタ機能を実現することができれば他の機能については任意であってよい。
また、温度センサ15の位置は、図5により上述した位置に限定されず、トナーによる形成画像を定着部5が記録紙Pに定着する定着温度を検知することができれば、任意の位置であってよい。
また、温度センサ15の数についても、各誘導コイル(加熱部)により加熱される定着部5に対して、その定着部5の必要に応じた各部分の温度を検知することができれば、誘導コイルと同数だけ設けられてもよく、また、温度センサ15の性能などに応じて任意の数であってよい。
また、上述した各実施形態では、定着部5が誘導コイルを3つ備える構成について説明したが、2つ以上であればこのものに限定されず、例えば2つ、または4つ以上であってもよい。
この場合、上述した第1の実施形態では、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くすることとなる。
また、上述した第2の実施形態では、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにすることとなる。
また、上述した第3の実施形態では、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げることとなる。
この場合、上述した第1の実施形態では、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くすることとなる。
また、上述した第2の実施形態では、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにすることとなる。
また、上述した第3の実施形態では、セットされた記録紙の幅から小サイズ処理と判定された場合、記録紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げることとなる。
また、上述した各実施形態としての画像形成装置を実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施形態による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いてよい。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いてよい。
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御される画像形成装置に、上述した本発明に係る各実施形態としての画像形成装置における各機能を実現させることができる。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
3 現像装置
5 定着部
7 給紙トレイ
8 レジストローラ
10 定着ベルト
11 定着ローラ
12 加熱ローラ
14 分離爪
15 温度センサ
16,17,18、23,24,25 誘導コイル(加熱部)
19,20,21,26〜30 スイッチ
50 CPU
56 スキャン/プリントエンジン
57 エンジン制御部
2 帯電ローラ
3 現像装置
5 定着部
7 給紙トレイ
8 レジストローラ
10 定着ベルト
11 定着ローラ
12 加熱ローラ
14 分離爪
15 温度センサ
16,17,18、23,24,25 誘導コイル(加熱部)
19,20,21,26〜30 スイッチ
50 CPU
56 スキャン/プリントエンジン
57 エンジン制御部
Claims (12)
- 形成する画像を加熱により用紙へ定着させる定着手段を備えた画像形成装置であって、
前記定着手段は、当該定着手段が定着を行うための熱を供給する加熱部を2つ以上有し、
前記画像形成装置は、
画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向の用紙幅を検知する用紙幅検知手段と、
前記用紙幅検知手段により検知される用紙幅が該進行方向に対して垂直方向における前記定着手段の定着可能幅より短く、かつ予め定められた長さより短い場合に、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるように前記2つ以上の加熱部を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記2つ以上の加熱部の内、前記定着手段における用紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くするように温度制御することにより、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記定着手段が用紙への定着を行う定着温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段による検知結果に基づいて、前記定着手段を予め定められた目標温度に保つよう、前記加熱部への通電をON/OFF制御するON/OFF制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記2つ以上の加熱部の内、前記定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにするよう制御することにより、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記2つ以上の加熱部の内、前記定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げるよう制御することにより、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することを特徴とする請求項1または4記載の画像形成装置。
- 前記定着手段が用紙への定着を行う定着温度を検知する温度検知手段と、
前記温度検知手段による検知結果に基づいて、前記定着手段を予め定められた目標温度に保つよう、前記各加熱部に流す電流値を制御する電流値制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。 - 形成する画像を加熱により用紙へ定着させる定着手段を備えた画像形成装置における温度制御方法であって、
画像形成時における用紙の進行方向に対して垂直方向の用紙幅を検知する用紙幅検知工程と、
前記用紙幅検知工程により検知される用紙幅が該進行方向に対して垂直方向における前記定着手段の定着可能幅より短く、かつ予め定められた長さより短い場合に、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるように前記定着手段の加熱を制御する温度制御工程と、を備えたことを特徴とする温度制御方法。 - 前記温度制御工程では、前記定着手段が備える2つ以上の加熱部の内、前記定着手段における用紙に接触しない部分から最も遠い位置にある加熱部の温度を他の加熱部の温度より予め定められた温度だけ高くするように温度制御することにより、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することを特徴とする請求項7記載の温度制御方法。
- 前記温度制御工程では、前記定着手段が備える2つ以上の加熱部の内、前記定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部による加熱をオフにするよう制御することにより、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することを特徴とする請求項7記載の温度制御方法。
- 前記温度制御工程では、前記定着手段が備える2つ以上の加熱部の内、前記定着手段における用紙に接触しない部分に最も近い位置にある加熱部に流す電流値を他の加熱部に流す電流値より予め定められた値だけ下げるよう制御することにより、前記定着手段における用紙に接触しない部分の温度が他の部分の温度より低くなるよう制御することを特徴とする請求項7または9記載の温度制御方法。
- 形成する画像を加熱により用紙へ定着させる定着手段を備えた画像形成装置における温度制御プログラムであって、
コンピュータに、請求項7から10の何れか1項に記載の工程による処理を実行させることを特徴とする温度制御プログラム。 - 請求項11記載の温度制御プログラムが記録されたことを特徴とする温度制御プログラムを記録した記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005071957A JP2006251724A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 画像形成装置、温度制御方法、温度制御プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009217264A (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-24 | Toshiba Corp | 定着装置、温度制御方法 |
JP2018017907A (ja) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | キヤノン株式会社 | 像加熱装置及び画像形成装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002023557A (ja) * | 2000-05-02 | 2002-01-23 | Ricoh Co Ltd | 誘導加熱型定着装置及び画像形成装置 |
-
2005
- 2005-03-14 JP JP2005071957A patent/JP2006251724A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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