JP2006251664A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 転写紙の厚さに関係なく、分離位置でのジャム発生を防止し、かつ転写不良や分離不良のない高画質の転写画像を得ることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 表面にトナー像が形成される感光体31a〜34aを含む画像形成ユニット31〜34と、駆動ローラ27及びローラ28,29に巻き掛けられ、感光体31a〜34aに形成されたトナー像が一次転写される中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30に圧接して配置され、中間転写ベルト30との間の圧接部を通過する転写紙Sに、中間転写ベルト30に転写されたトナー像を二次転写する転写ローラ35と、トナー像が二次転写された転写紙Sを除電して中間転写ベルト30から分離する分離部材36とを備えた画像形成装置であって、分離部材36を転写紙Sに対してe方向に往復移動自在な構成にする一方、分離部材36の位置を転写紙Sの種類に応じて制御する制御部43を設けた。
【選択図】 図2
【解決手段】 表面にトナー像が形成される感光体31a〜34aを含む画像形成ユニット31〜34と、駆動ローラ27及びローラ28,29に巻き掛けられ、感光体31a〜34aに形成されたトナー像が一次転写される中間転写ベルト30と、中間転写ベルト30に圧接して配置され、中間転写ベルト30との間の圧接部を通過する転写紙Sに、中間転写ベルト30に転写されたトナー像を二次転写する転写ローラ35と、トナー像が二次転写された転写紙Sを除電して中間転写ベルト30から分離する分離部材36とを備えた画像形成装置であって、分離部材36を転写紙Sに対してe方向に往復移動自在な構成にする一方、分離部材36の位置を転写紙Sの種類に応じて制御する制御部43を設けた。
【選択図】 図2
Description
本発明は、多色の画像を形成することのできる画像形成装置に関する。
一般に、多色の画像を形成することのできる画像形成装置においては、図3に示すように、駆動ローラ1及びローラ2,3に中間転写ベルト4が巻き掛けられ、この中間転写ベルト4の下方には、中間転写ベルト4の搬送方向(矢印a方向)に沿って画像形成ユニット5〜8が各々一定の間隔を開けて配置されている。画像形成ユニット5〜8は、中間転写ベルト4に対して、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックのトナー像をそれぞれ一次転写する。
駆動ローラ1の側方には中間転写ベルト4を挟んで転写ローラ9が配置され、この転写ローラ9の上方には分離部材10が、下方には一対のレジストローラ11が設けられている。また、分離部材10の上方には、定着ローラ12を有する定着ユニット13が設けられている。
上記構成において、駆動ローラ1を駆動すると中間転写ベルト4が矢印a方向に搬送され、各画像形成ユニット5〜8によって中間転写ベルト4上にイエロー、シアン、マゼンタ及びブラック8の各色のトナー像が順次重ね合わせてカラー画像が形成され、そのカラー画像が転写ローラ9により、転写紙Sに一括して転写される。次いで分離部材10によって転写紙Sは除電され、これにより転写紙Sが中間転写ベルト4の周面より分離し、定着位置まで搬送されて定着ユニット13によって定着される(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−194923号公報
ところで、上記従来の画像形成装置では、駆動ローラが小径の場合は、中間転写ベルトは駆動ローラの所では曲率が大きく、このため、転写紙はその剛性のみで中間転写ベルト表面から容易に分離することができる。
しかし、駆動ローラが大径の場合は、中間転写ベルトは駆動ローラの所では曲率が小さく、分離部材が設けられていても、転写紙は中間転写ベルトへ巻き付きやすくジャムが発生する。
また、高速機等においては、分離部材にAC除電分離を併用することで、転写紙を高速にかつ安定して分離する方法が採用されている。AC除電分離は、転写直後に転写紙をコロナまたは高電圧交流で除電して、転写紙の中間転写ベルトへの静電吸着力を低減し、転写紙Sの剛性や自重を利用して分離するものである。
しかし、AC除電が強すぎると、画像抜けの転写不良が発生しやすく、逆にAC除電が弱いと、薄くて剛性の弱い転写紙ほど分離が難しくなる欠点がある。このため、転写紙の紙種や環境を考慮して除電量を個々にバランスよく設定する必要がある。
上記特許文献1では、作像条件によって二次転写の圧接力を弱めることにより、分離不良やジャムを防止しているが、二次転写の圧接力を弱めると、ベタ転写性やボソツキ等の転写不良発生の可能性がある。
本発明の課題は、転写紙の厚さに関係なく、分離位置でのジャム発生を防止し、かつ転写不良や分離不良のない高画質の転写画像を得ることのできる画像形成装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、表面にトナー像が形成される感光体を含む画像形成ユニットと、駆動ローラを含む複数のローラに巻き掛けられ、前記感光体に形成されたトナー像が一次転写される中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに圧接して配置され、前記中間転写ベルトとの間の圧接部を通過する転写紙に、該中間転写ベルトに転写されたトナー像を二次転写する転写ローラと、トナー像が二次転写された転写紙を除電して前記中間転写ベルトから分離する分離部材とを備えた画像形成装置であって、前記分離部材を転写紙に対して移動自在な構成にする一方、前記分離部材の位置を転写紙の種類に応じて制御する制御手段を設けたことを特徴としている。
上記構成によれば、転写紙の種類に応じて分離部材の位置を制御手段で制御することにより、転写紙の厚さ個々の除電量を容易に設定できるようになり、これによって、転写不良や分離不良のない高画質の転写画像を得ることが可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、転写紙の種類を検知する検知手段が設けられ、前記制御手段は前記検知手段からの検知情報に基づいて前記分離部材の位置制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、検知手段で転写紙の種類を検知することにより、分離部材の位置を容易に設定することができる。検知手段は、請求項3のように、転写紙が給紙トレイから給紙される給紙位置と、トナー像が二次転写される転写位置との間に設けるのがよい。また、検知手段としては、請求項4のように、転写紙に光を照射し、そのときの光の透過量を検出して当該転写紙の種類を検知するフォトセンサが好ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2において、前記制御手段はカムを有し、転写紙の種類に応じて前記カムを回動させることにより、前記分離部材の位置制御を行うことを特徴としている。
上記構成によれば、カムを回動させることによって分離部材の位置制御を容易に行うことができる。
本発明によれば、転写紙の厚さに関係なく、転写紙の分離位置でのジャム発生を防止し、さらには転写不良や分離不良のない高画質の転写画像を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の全体構成図である。図1に示すように、この画像形成装置20は、原稿画像を読み取るイメージリーダ部21と、イメージリーダ部21で読み取った原稿画像を再現するプリンタ部22とから構成されている。
イメージリーダ部21は、原稿を載置する原稿台23と、原稿台23に載置された原稿を矢印b方向に移動しつつ露光走査するスキャナ24と、スキャナ24での露光による反射光が複数のミラー及びレンズを含む光学系を介して入射され、その反射光を画素毎にR,G,Bの三色の多値電気信号に光電変換するCCDセンサ25と、前記多値電気信号が反射率のアナログデータとして入力される画像信号処理部26とを有している。
プリンタ部22の略中央には、駆動ローラ27及びローラ28,29に巻き掛けられて矢印c方向に回転駆動される無端状の中間転写ベルト30が配置されている。中間転写ベルト30の下方には、その移動方向(矢印c方向)に沿って順に、画像形成ユニット31〜34が各々一定の間隔を開けて配置されている。画像形成ユニット31〜34は、中間転写ベルト30に対して、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックのトナー像をそれぞれ一次転写する。なお、中間転写ベルト30の代わりに、他の形状のもの、例えばドラムやローラ等を設けてもよい。
画像形成ユニット31〜34は、図2に示すように、各々d方向に回転駆動される円筒状の感光体31a,32a,33a,34aをそれぞれ備えている。各感光体31a,32a,33a,34aの周囲には、感光体31a,32a,33a,34aの表面を均一帯電させる帯電チャージャ(図示省略)や、均一帯電された感光体31a,32a,33a,34aの表面に露光して静電潜像を形成する露光装置(図示省略)や、感光体31a,32a,33a,34a上に形成された各静電潜像をそれぞれ現像してトナー画像にする現像装置31b,32b,33b,34b等が配置されている。
また、中間転写ベルト30を介して各感光体31a,32a,33a,34aに対向し、各感光体31a,32a,33a,34a上に形成された各色トナー画像を中間転写ベルト30上にそれぞれ一次転写する転写ローラ31c,32c,33c,34cがそれぞれ配置されている。
駆動ローラ27との間に中間転写ベルト30を挟むようにして転写ローラ35が配置されている。転写ローラ35は、少なくとも外周部が導電性の弾性材料からなっている。
転写ローラ35の上方には断面L字型の分離部材36が設けられている。また、分離部材36の上方には定着ローラ37を有する定着ユニット38が設けられている。
本実施例では、分離部材36はe方向(転写紙Sに対して略直角方向)に移動自在である。すなわち、断面L字型の分離部材36の背面にはカム39が接触しており、このカム39を軸40を中心に一方向又は逆方向に回動させることにより、分離部材36をe方向に往復移動させることができる。
また、転写ローラ35の下方には一対のレジストローラ41が設けられ、これらレジストローラ41と転写ローラ35との間には、転写紙Sの種類を検知する検知手段としてフォトセンサ42が設けられている。このフォトセンサ42は、転写紙Sに光を照射し、そのときの光の透過量を検出して転写紙Sの種類を検知する。
さらに、本実施例では制御部43が設けられ、この制御部43にはフォトセンサ42での検知結果が入力される。
図1において、44は給紙トレイ、45は給紙ローラ、46は排紙トレイである。また図2において、47はレジストローラ41側から送られてきた転写紙Sの搬送方向をガイドする搬送ガイドである。
なお、本実施例では、フォトセンサ42、制御部43及びカム39は制御手段を構成している。
次に、上記構成における画像形成装置に作用について説明する。
転写紙Sはフォトセンサ42を通過する際に、例えばその厚さが検知され、その検知結果が制御部43に入力される。制御部43はフォトセンサ42からの検知結果に基づいて分離部材36の位置制御を行う。すなわち、制御部43は、フォトセンサ42からの検知結果を取り込んで、転写紙Sの厚さが薄いと判断したときは、分離部材36が中間転写ベルト30に接近する方向(図2において左方向)に移動するよう、カム39の回動を制御する。また、制御部43は、転写紙Sの厚さが厚いと判断したときは、分離部材36が中間転写ベルト30から離間する方向(図2において右方向)に移動するよう、カム39の回動を制御する。
本実施例によれば、転写紙Sの種類により分離部材36の位置を変更しているので、転写紙Sの厚さに関係なく、転写紙Sの厚さ個々の除電量を設定できるため、転写紙Sの中間転写ベルト30へ巻き付きが発生せず、転写不良や分離不良のない高画質の転写画像を得ることが可能である。
なお、上記実施例では画像形成装置として複写機を一例に説明してきたが、本発明はプリンタにも適用できるのは勿論である。
20 画像形成装置
27 駆動ローラ
28,29 ローラ
30 中間転写ベルト
31,32,33,34 画像形成ユニット
31a,32a,33a,34a 感光体
35 転写ローラ
36 分離部材
38 定着ユニット
39 カム
42 フォトセンサ
43 制御部
S 転写紙
27 駆動ローラ
28,29 ローラ
30 中間転写ベルト
31,32,33,34 画像形成ユニット
31a,32a,33a,34a 感光体
35 転写ローラ
36 分離部材
38 定着ユニット
39 カム
42 フォトセンサ
43 制御部
S 転写紙
Claims (5)
- 表面にトナー像が形成される感光体を含む画像形成ユニットと、
駆動ローラを含む複数のローラに巻き掛けられ、前記感光体に形成されたトナー像が一次転写される中間転写ベルトと、
前記中間転写ベルトに圧接して配置され、前記中間転写ベルトとの間の圧接部を通過する転写紙に、該中間転写ベルトに転写されたトナー像を二次転写する転写ローラと、
トナー像が二次転写された転写紙を除電して前記中間転写ベルトから分離する分離部材とを備えた画像形成装置であって、
前記分離部材を転写紙に対して移動自在な構成にする一方、
前記分離部材の位置を転写紙の種類に応じて制御する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 転写紙の種類を検知する検知手段が設けられ、前記制御手段は前記検知手段からの検知情報に基づいて前記分離部材の位置制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、転写紙が給紙トレイから給紙される給紙位置と、トナー像が二次転写される転写位置との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記検知手段は、転写紙に光を照射し、そのときの光の透過量を検出することにより、当該転写紙の種類を検知するフォトセンサであることを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段はカムを有し、転写紙の種類に応じて前記カムを回動させることにより、前記分離部材の位置制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005071092A JP2006251664A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005071092A Pending JP2006251664A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2006251664A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9008566B2 (en) | 2012-11-29 | 2015-04-14 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming device |
JP2019105691A (ja) * | 2017-12-11 | 2019-06-27 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置および距離制御方法 |
-
2005
- 2005-03-14 JP JP2005071092A patent/JP2006251664A/ja active Pending
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