JP2006251587A - 薄型表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置において、バックライトユニット内に配設された多数の冷陰極蛍光ランプの保持、および冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線と配線部材の接続部の封止などの各機能部の構造の簡略化手段を提供する。
【解決手段】 バックライト内の多数の冷陰極蛍光ランプの保持、および配線接続部の封止などの異なる機能ごとに用意された個別部品をゴムなどの柔軟で弾力性を有する材料で構成した一体化構造の冷陰極蛍光ランプ保持部品により構成し、部品点数の低減を図るとともに、前記の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部に内部空間に達するスリットを具備することにより、冷陰極蛍光ランプ、および配線との接続部の冷陰極蛍光ランプ保持部内部空間への収容作業性の向上を図る。
【選択図】 図２

Description

本発明は、光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置の構成要素であるバックライトユニット内に組み込まれた冷陰極蛍光ランプの保持部の構造に関するものである。

光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置の構成要素であるバックライトユニット用の光源としては、表示画面の明るさ、および明るさの面均一性の要求を満たす面光源であることが望ましいが、現行技術では前記の要求を満たす面光源素子が実現されていない。従って、線条の発光部を有する多数の蛍光ランプと光拡散板を併用し、光透過型液晶表示パネル用の面近似特性のバックライト光源としている。前記の多数の蛍光ランプに容易に給電するための電源接続方法として、特開２００４−９５３７７や特開平２００２−８４０８のごとく一組のソケットにより複数の外部電極蛍光ランプを並列接続する手段が考案されている。

しかしながら、上記の考案は、電磁波輻射妨害対応が困難な高周波電源駆動を前提とする外部電極蛍光ランプへの適用に限定され、本発明が適用対象とする冷陰極蛍光ランプには適用不可能である。従って、図７に示すごとく多数の冷陰極蛍光ランプ６の端部、および冷陰極蛍光ランプ６の電極引き出し線と駆動用電源配線部材との接続部を封止部３３により個別に覆っている。さらに、冷陰極蛍光ランプ６は冷陰極蛍光ランプ保持部（下）３２のランプクランパー２０に保持され、前記の一連の封止部３３、および冷陰極蛍光ランプ保持部（下）３２の全体を図７中の矢印Ｄに示すごとく冷陰極蛍光ランプ保持部（上）３５で覆っている。

図8は、図７中に鎖線で示す切断線Ｃ−Ｃに沿って切断した断面の拡大図である。冷陰極蛍光ランプ６のガラス管端末から引き出された電極引き出し線１６は駆動用電源からの給電のため配線９が接続され接続部１２を成している。接続部１２は封止部３３により封止され、配線９が冷陰極蛍光ランプ保持部（下）３２、およびバックライトシャーシー３１の所定の孔を挿通するよう取り付けられ、冷陰極蛍光ランプ保持部（上）３５が前記の組み立て部分の全体を覆っている。
特開２００４−９５３７７ 「ソケット、外部電極蛍光ランプ用ソケットアセンブリー、外部電極蛍光ランプ用給電ユニット、照明装置及び液晶表示装置」 特開平２００２−８４０８ 「蛍光ランプ、バックライト及びバックライト駆動方法」

光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置において、バックライトユニット内に配設した多数の冷陰極蛍光ランプの保持機能、および冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線と冷陰極蛍光ランプへの給電用配線部材との接続部の封止機能の各機能を別個の部品で実現していたが、部品点数、各部品の取り付け、および組み立て作業がコス要因となっていた。

図８において、冷陰極蛍光ランプ６のガラス管の両端末から管軸方向に引き出された電極引き出し線１６には、冷陰極蛍光ランプの駆動用電源からの配線９が接続されるが、これらの線は互いに直角形状を成すよう整形されており、この直角形状の接続部の封止部３３への収容作業には困難が伴い、作業性の低下の原因となり、または冷陰極蛍光ランプ６のガラス管から引き出された電極引き出し線１６への応力集中により冷陰極蛍光ランプ６のガラス管の端末に微細なクラックを発生させ、冷陰極蛍光ランプ６の気密不良を惹起することがあった。

多数の冷陰極蛍光ランプをバックライトユニット内のバックライトシャーシーに保持するための冷陰極蛍光ランプ保持部（下）、多数の冷陰極蛍光ランプの端部の電極引き出し線と配線との接続部のおのおのを個別に封止する封止部、および冷陰極蛍光ランプ保持部（上）をゴムなどの軟質の弾性材料にて構成する一体化した一体型冷陰極蛍光ランプ保持部とする。さらに、前記の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の底面に一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間に達するスリットを配設する。

冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線、および冷陰極蛍光ランプの端部の電極引き出し線と配線との接続部を直線状に形成し、一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部の空間形状をも同様に直線状に形成する。

光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置において、多数の冷陰極蛍光ランプをバックライトユニット内に組み込むために、冷陰極蛍光ランプ両端部の電極引き出し線と配線部材との各接続部を個別に封止する封止部、冷陰極蛍光ランプと封止部をバックライトシャーシーに保持するための冷陰極蛍光ランプ保持部（下）、これらの部分の全体を覆うための冷陰極蛍光ランプ保持部（上）、およびこれらの機能別の各部品をバックライトシャーシーに締結するための螺子を必要していたが、前記の各部品を一体化することにより、構成の簡略化、組み立て作業性の向上を図ることが可能となる。

前記の各機能別の各構成部品を一体に形成した一体型冷陰極蛍光ランプ保持部をゴムなどの軟質の弾性材料にて構成し、さらにその一面に一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間に達するスリットを配設し、該スリットを押し開くことにより冷陰極蛍光ランプ端部の電極引き出し線と配線部材との接続部を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間へ収容することにより、作業性の改善を図ることが可能となる。また、柔軟で弾力性を有する一体型冷陰極蛍光ランプ保持部が冷陰極蛍光ランプのガラス管の外周面、および配線の電気絶縁被覆材料の外周面に密着するため、冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線と配線との接続部分への塵埃の侵入による高電圧の放電事故の防止など、長期信頼性の向上が可能となる。

従来技術では、冷陰極蛍光ランプからの電極引き出し線、および冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線と接続した配線部材の引き出し方向が、冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間内で直角に屈曲しているため、冷陰極蛍光ランプ、および冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線に接続した配線との接続部を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間へ収容する作業が困難であった。冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線、および冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線との接続用配線との接続部を直線状となるよう形成し、一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部の空間形状をも同様に直線状に形成することにより、接続部を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間へ収容する作業の作業性の改善が可能となる。

本発明の実施形態を薄型表示装置としての実施例である液晶テレビに適用した場合に関し、図に基づき以下に説明する。図１は本発明の実施例としての薄型表示装置である液晶テレビの外観斜視図を示し、１は前キャビネット、２は後ろキャビネット、３は画像表示を行う光透過型液晶表示パネル、４はスピーカーユニット、５はスタンドを示す。

図６は液晶テレビ内部の光学部分を示す分解図である。光透過型液晶表示パネル３は液晶表示パネル保持金具１８に保持され、液晶表示パネルユニット１４を構成し、その背面には光拡散板７が配置されている。バックライトシャーシー３１の光透過型液晶表示パネル３側には多数の冷陰極蛍光ランプ６の両端が封止部３３により封止され、さらに冷陰極蛍光ランプ保持部（下）３２、および冷陰極蛍光ランプ保持部（上）３５に挟持され、螺子１９によりバックライトシャーシー３１に取り付けられている。

図２は、本発明の実施例を示しており、液晶テレビを構成するバックライトユニット内の多数の冷陰極蛍光ランプ６の端末部分を示す斜視図である。多数の冷陰極蛍光ランプ６のガラス管の端末が一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５により把持され、図示されない冷陰極蛍光ランプ６から引き出された電極引き出し線に駆動用電源を給電するための配線部材を接続した接続部が、前記の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の内部空間内に収容され、空間内部で直角に屈曲し、冷陰極蛍光ランプ保持部１５の底部の開口から配線部材が引き出されている。

図３は、図２中に鎖線Ａ−Ａで示す切断線に沿って切断した前記の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の断面の拡大図を示している。冷陰極蛍光ランプ６のガラス管端末は、図３中に斜線で示す柔軟な弾性材料で構成する一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の内側面の開口部に把持されている。冷陰極蛍光ランプ６から引き出された電極引き出し線１６、および駆動用電源との接続のための配線９との接続部１２は、一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の内部空間に収容され、通過路に沿って直角に屈曲され、配線９が一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の底部の開口から引き出される。

図４は、一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の底部をバックライトシャーシー側から見た斜視図を示している。一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の底部には冷陰極蛍光ランプ６が把持される各位置に内部の空間に達するスリット８が配設されている。冷陰極蛍光ランプ６の電極引き出し線１６に駆動用電源給電用の配線９が接続された接続部１２を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の内部空間に収容する際には、図４中の矢印Ｂで示すごとく、冷陰極蛍光ランプ６のガラス管端末を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の内側面の開口に嵌入するとともに、一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の底部のスリット８を押し開き、配線９をスリット８の開口溝に沿って導入する。冷陰極蛍光ランプ６を配線９とともに所定の位置まで導入させた後は、柔軟な弾性材料で構成される一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５のスリット８の底面の開口は形状復元性により配線９の外周を覆う電気絶縁被覆に沿って密接し、接続部１２が一体型冷陰極蛍光ランプ保持部１５の内部空間に封止される。

図５は、本発明の実施例を示し、冷陰極蛍光ランプ１０の電極引き出し線１７に給電用の配線１１が接続された接続部１３、および前記の接続された配線１１を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部２１の内部空間へ挿通することにより、冷陰極蛍光ランプ１０のガラス管端末が一体型冷陰極蛍光ランプ保持部２１の内側面の開口に把持される。

従来技術では、図４に示すごとく冷陰極蛍光ランプ６からの電極引き出し線１６、および駆動用電源給電用の配線９は、互いが直角形状を成すよう屈曲しているが、本発明による実施例では図5に示すごとく冷陰極蛍光ランプ１０からの電極引き出し線１７、および駆動用電源給電用の配線１１を直線状に形成している。このため、接続部１３を一体型冷陰極蛍光ランプ保持部２１の内部空間へ収容する作業が容易となる。一体型冷陰極蛍光ランプ保持部２１の底面に一体型冷陰極蛍光ランプ保持部２１の内部空間に達するスリット２２を配設し、このスリット２２を押し開き、接続部１３を収容することにより収容作業はさらに改善することができる。

本発明は、光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置の構成要素であるバックライトユニット内に組み込まれた冷陰極蛍光ランプの保持部の構造に関するものであるが、光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置に限定せず、多数の蛍光ランプをバックライトとして構成する電飾看板などにも利用が可能である。

本発明の実施例としての薄型表示装置である液晶テレビの外観斜視図である。 本発明のバックライト内の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部を示す斜視図である。 本発明の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の断面図である。 本発明の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部の底面に配設したスリットを示す斜視図である。 本発明の一体型冷陰極蛍光ランプ保持部への接続部の挿通状態を示す斜視図である。 薄型表示装置である液晶テレビ内部の従来技術の光学部を示す分解図である。 バックライト内の従来技術の冷陰極蛍光ランプ保持部構造を示す斜視図である。 従来技術の冷陰極蛍光ランプ保持部を示す断面図である。

符号の説明

１ 前キャビネット
２ 後ろキャビネット
３ 光透過型液晶表示パネル
４ スピーカーユニット
５ スタンド
６ 冷陰極蛍光ランプ
７ 光拡散板
８ スリット
９ 配線
１０ 冷陰極蛍光ランプ
１１ 配線
１２ 接続部
１３ 接続部
１４ 液晶表示パネルユニット
１５ 一体型冷陰極蛍光ランプ保持部
１６ 電極引き出し線
１７ 電極引き出し線
１８ 液晶表示パネル保持金具
１９ 螺子
２０ ランプクランパー
２１ 一体型冷陰極蛍光ランプ保持部
２２ スリット
３１ バックライトシャーシー
３２ 冷陰極蛍光ランプ保持部（下）
３３ 封止部
３５ 冷陰極蛍光ランプ保持部（上）
３６ バックライトユニット

Claims (4)

1. 光透過型液晶表示パネルを表示素子とする薄型表示装置において、該薄型表示装置を構成するバックライトユニット内に配設した冷陰極蛍光ランプの保持機能部、および冷陰極蛍光ランプの電極引き出し線と配線部材との接続部の封止機能部を一体化した一体型冷陰極蛍光ランプ保持部を具備したことを特徴とする薄型表示装置。
2. 請求項１に記載の薄型表示装置において、冷陰極蛍光ランプ保持部をゴムなどの弾性材料で構成したことを特徴とする薄型表示装置。
3. 請求項２に記載の薄型表示装置において、冷陰極蛍光ランプ保持部の一面に、該冷陰極蛍光ランプ保持部の内部空間に達するスリットを具備したことを特徴とする薄型表示装置。
4. 請求項１乃至請求項３に記載の薄型表示装置において、冷陰極蛍光ランプからの電極引き出し線、および該冷陰極蛍光ランプへの給電用配線部材の接続部を直線状に形成したことを特徴とする薄型表示装置。

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