JP2006251502A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーの加熱定着時に発生する臭気を外部に漏らすことなく脱臭できる定着装置を有する画像形成装置を提供する。
【解決手段】定着すべき紙を、所定の温度に加熱した筒状のヒートローラとプレッシャローラで挟んで定着する定着装置において、前記紙を挟む領域を箱状の循環通路で囲み、紙から発生する臭気ガスをヒートローラの筒状の内部へ導入する。ヒートローラ内部には活性化温度に加熱された加熱型触媒を設けているので、臭気ガスは加熱型触媒に触れて燃焼し脱臭される。臭気ガスはヒートローラと循環通路を循環するので、画像形成装置の外部へ漏れ出ることはない。
【選択図】図1

Description

本発明は、トナーを用いる画像形成装置に関するものであり、特にトナーを定着する加熱定着装置に関するものである。
静電気によるトナーの付着によって文字や画像を生成する電子写真は従来からコピー機やプリンターなどの画像形成装置に広く利用されている。電子写真では、通常印刷用紙の表面に形成した文字や画像のトナーを加熱することによって紙面に定着させている。印刷用紙上のトナーを加熱して定着させる方式の定着装置を有する画像形成装置では、トナー定着時にトナーが加熱されて潰されるために臭気が発生する。この臭気は印刷用紙またはトナーの構成成分に大きく影響される。トナーから発生した臭気は、画像形成装置の内部に設けた脱臭フィルターなどで脱臭して、排気ファン等により装置の外部へ排出していた(例えば特許文献1を参照)。
脱臭に関する他の従来技術としては、脱臭機能及び芳香発生機能を有する部材を排気口に設け、排気口から出る臭気を減らすとともに芳香を加えて外部へ排出しているものもある(例えば、特許文献2を参照)。
特開平7−20752号公報 特開平2−230261号公報
前記第1の従来技術の脱臭方法では脱臭フィルタに寿命があるため定期的に交換する必要がある。また脱臭フィルタの吸着能力以上の臭気が排出された場合、外部に臭気が漏れるという問題を有していた。
前記第2の従来技術の脱臭方法では、臭気を含む空気が排気口を通過する時に脱臭する構成であるため、完全な脱臭ができず臭気が外部へ出るのを避けられない。
本発明は、定着装置から発生する臭気が画像形成装置内で脱臭処理され、外部へ漏れる事のない画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明の画像形成装置は、定着させるトナーを加熱する加熱部、及び加熱により発生する臭気成分を含むガスを接触させて臭気成分を分解する加熱型触媒を有することを特徴とする。
この発明によれば、加熱部により加熱されたトナーから発生する臭気成分を含むガスは、加熱型触媒に接触することにより脱臭される。
請求項2の発明の画像形成装置は、前記加熱型触媒を前記加熱部により加熱することを特徴とする。この発明では、加熱型触媒をトナーを加熱する加熱部で加熱するので、別個の加熱手段を必要としない。
請求項3の発明の画像形成装置は、前記加熱部を、前記定着装置に設けられた前記トナーを加熱するヒートローラ内に配設したことを特徴とする。この発明では、加熱部をヒートローラ内に配設したので、ヒートローラを内部から加熱できる。加熱部が露出しないので安全である。
請求項4の発明の画像形成装置は、前記加熱部が、発熱体を有し、前記加熱部の表面に加熱型触媒を設けたことを特徴とする。この発明では、加熱部の表面に加熱型触媒を設けたので、加熱型触媒の温度上昇が速い。
請求項5の発明の画像形成装置は、前記加熱部を有するヒートローラの内壁面に加熱型触媒を配設し、臭気成分を含むガスを前記ヒートローラ内に導入する手段を有することを特徴とする。この発明によれば、ヒートローラ内に導入された臭気成分を含むガスは加熱型触媒に接触して脱臭される。
請求項6の発明の画像形成装置は、前記加熱部が、発熱体と発熱体を収納する絶縁体を有する。発熱体が絶縁体内に収納されているので損傷をうけにくい。
請求項7の発明の画像形成装置は、前記絶縁体が、石英、ガラス、セラミックス、コージライト、ムライト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、及びカルシア、シリカのグループから選択した少なくとも1つを含むことを特徴とする。
請求項8の発明の画像形成装置は、前記発熱体がニクロム線、カンタル線、タングステン線、モリブデン線及び炭素系発熱体のグループから選択した少なくとも1つを有することを特徴とする。
請求項9の発明の画像形成装置は、前記炭素系発熱体の形状が、板状、棒状、繊維状及びフェルト状の中から選択した少なくとも1つを含むことを特徴とする。炭素系発熱体は、種々の形状に構成できるので、所望の特性を有する発熱体を作りやすい。
請求項10の発明の画像形成装置は、前記加熱部に含まれる発熱体の近傍に、一定の空間を設けて、表面に加熱型触媒を有する筒状体又は面状体のいずれか一方を配設したことを特徴とする。この発明によれば、発熱体と加熱型触媒との間に一定の空間を設けることにより、加熱型触媒の温度を、発熱体より低い所望の温度に調節しやすい。
請求項11の発明の画像形成装置は、前記加熱型触媒を有する筒状体或いは面状体が、多数の連通孔を有する蜂の巣形状、蛇腹形状、ハニカム形状、格子形状、メッシュ形状、ラス形状から選択した少なくとも1つの形状に形成されていることを特徴とする。この発明によれば、加熱型触媒の表面積が大きいので、脱臭効果が高い。
請求項12の発明の画像形成装置は、前記加熱型触媒を有する筒状体及び面状体が、セラミックハニカム体、発泡セラミック体、耐熱繊維編組体、耐熱繊維不織布、耐熱繊維及び金属多孔体のグループから選択した少なくとも1つの構成を有することを特徴とする。この発明によれば、加熱型触媒の表面積が大きいので脱臭効果が高い。
請求項13の発明の画像形成装置は、前記加熱型触媒を担持させる担体として、高比表面積のアルミナ粉体の部分焼結及び水酸化アルミニウムの脱水反応のいずれかにより形成された高比表面積多孔質被覆層を備えることを特徴とする。この発明によれば、加熱型触媒が多孔質の担体に担持されるので、表面積が大きく脱臭効果が高い。
請求項14の発明の画像形成装置は、前記アルミナ粉体が、重量比0.2wt%から9wt%の含有量のバリウムを含み、950℃以上の温度で焼成処理をしたことを特徴とする。
請求項15の発明の画像形成装置は、前記加熱型触媒が、Pt、Pd、Rhなどの貴金属類と、Ru、Cu、Ce、Mn、Fe、Ni、Sn、Zn、Al、Zr、W、Vなどの遷移金属で構成されたグループの中から選択された少なくとも1つの金属を含むことを特徴とする。
請求項16の発明の画像形成装置は、前記臭気成分ガスが装置外部へ拡散しないよう臭気成分ガスを循環させる少なくとも1つの空気流通路を備えたことを特徴とする。この発明によれば、臭気成分ガスが外部へ拡散しないので空気汚染を防止できる。
請求項17の発明の画像形成装置は、前記臭気成分ガスが装置外部へ拡散しないように、臭気成分ガスを循環させる少なくとも1つのファンを備えたことを特徴とする。ファンにより、臭気成分ガスの循環量が多くなり、その分脱臭効果が高くなる。
本発明の定着装置を有する画像形成装置によれば、トナー定着時に発生する臭気を、前記定着装置内のローラに設けた加熱型触媒を用いて燃焼させるので、発生した臭気のほとんどすべてを消滅させることができる。脱臭フィルタ等の消耗品を用いないので保守が簡単であり、コストもかからず、健康衛生並びに大気汚染に対する悪影響を解消することができる。
以下に、本発明の定着装置を有する画像形成装置の好適な実施の形態を図1から図7を参照して詳細に説明する。
《実施の形態1》
本発明の実施の形態1の定着装置を有する画像形成装置について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態1の定着装置30の斜視図である。図2は、図1の定着装置30に設けられている発熱部1の斜視図である。図7は、本発明の各実施例の形態の定着装置を組み込むための画像形成装置の一例である、複写装置の断面図である。
図7に示す本発明の画像形成装置は、電子写真方式により紙等の画像担体にトナー像を形成する複写装置であり、以下にその主要な構成を説明する。画像形成装置の筐体40の上面には透明なガラス板41を有する窓が設けられており、ガラス板41上に複写すべき原稿を、複写面を下向きにして置く。ガラス板41の下方には、原稿照明用の光源を有する光学ユニット42が設けられており。移動装置により駆動されて原稿の複写面を走査する。光学ユニット42の下方には像形成ユニット43が設けられている。像形成ユニット43内には回転する感光ドラム46、感光ドラム46を帯電させる帯電器44、感光ドラム46の帯電を除く徐電器45及び転写用帯電器47が設けられている。像形成ユニット43の右端には、トナー供給装置を有する現像器49が設けられており、左端には感光ドラム46のクリーニングをするクリーニング部50が設けられている。
筐体40の右端には、画像担体である複数の複写用紙62が装填された用紙トレー51が設けられ、さらに用紙トレー57から用紙62を感光ドラム46と転写帯電器47の間に送る用紙移送ユニット52が設けられている。筐体40の下方には用紙ガイド54が設けられている。
筐体40の左下部には、定着装置55が設けられている。定着装置55の左方には、用紙送りローラ57が用紙排出孔59に対向して設けられている。用紙排出孔59の下方には、用紙受60が設けられている。
上記の構成の画像形成装置を用いて複写をするときの動作を以下に説明する。ガラス板41の上に原稿を置いて複写装置を起動すると、光学ユニット42は複写面を走査してその画像を感光ドラム46の表面に電子潜像として形成する。電子潜像は、現像器49から現像ローラ48を経て供給されるトナーによって現像され、感光ドラム46上にトナー像が形成される。感光ドラム46のトナー像は、用紙トレー51から用紙移送ユニット52によって送られてくる用紙面に転写される。トナー像が転写された用紙は用紙ガイド54を経て定着装置55に移送される。定着装置55は本発明の各実施の形態の定着装置30、32又は36である。定着装置55においてトナー像を有する用紙は加熱され、トナー像は用紙面に定着する。トナー像が定着した用紙64は、定着装置55及び用紙送りローラ57により駆動されて排出孔59から排出され用紙受60の上に載る。
次に本発明の実施の形態1の定着装置30を図1及び図2を参照して説明する。
図1に示す定着装置30は、内部に棒状の発熱部1を有し、一定方向に回転する管状のヒートローラ5と、ヒートローラ5に対向して配置され前記ヒートローラ5の回転方向と逆の方向に回転するプレッシャーローラ6を有する。ヒートローラ5とプレッシャーローラ6の間に、定着すべきトナーを担持する印刷用紙11が挟まれて搬送される。ヒートローラ5とプレッシャーローラ6の対向部近傍の領域を覆うように、箱状の循環通路7が設けられている。前記印刷用紙11は、循環通路7の、図1では見えない側面に設けた狭い開口7aから定着装置30に入り、ヒートローラ5とプレッシャーローラ6の間を通って、図の手前の側面に設けられた狭い開口7bから出る。
ヒートローラ5の両端部には、それぞれ循環吸入パイプ8と循環排出パイプ9が取り付けられている。循環吸入パイプ8の一端はヒートローラ5の中空の空間である燃焼空間5bに連通している。
循環吸入パイプ8の他端は循環ファン10を経て循環通路7の内部空間に連通している。循環排出パイプ9は、ヒートローラ5の燃焼空間5bと循環通路7とを連通している。循環吸入パイプ8及び循環排出パイプ9は、発熱部1を支持するとともに、ヒートローラ5を回転可能に支持する軸としての機能を有している。ヒートローラ5は、歯車20にかみ合う図示を省略した回転伝達歯車により駆動され矢印5aの方向に回転する。
図2において、発熱部1は、石英管等の管状の絶縁体3の中に、タングステン線等をコイル状に巻いた発熱体2を収納した構成を有する。絶縁体3の両端は熱封止されており、内部には不活性ガスが封入されている。発熱部1の発熱体2に通電すると、ヒートローラ5の外壁表面温度は短時間で約190℃に達し、以後は図示を省略した温度制御手段によりこの温度を保つように制御される。
絶縁管3の外周は加熱型触媒4により被覆されている。加熱型触媒4は、比表面積の大きなアルミナ粉粒体を焼成した焼結体に、Pt、Pd、Rh等の貴金属、及びRu、Cu、Ce、Mn、Fe、Ni、Sn、Zn、Al、Zr、W、Vなどの遷移金属の内の少なくとも一種の金属を担持させたものである。加熱型触媒の他の例としては、水酸化アルミニウムの脱水反応により形成した比表面積の大きな多孔質被覆体に、Pt、Pd、Rhなどの貴金属、及びRu、Cu、Ce、Mn、Fe、Ni、Sn、Zn、Al、Zr、W、Vなどの遷移金属の内の少なくとも一種の金属を担持させたものを用いてもよい。加熱型触媒は、公害防止のための空気浄化等の分野では周知のものであるが、本実施の形態では、この加熱型触媒を画像形成装置の定着装置に用いた点に特徴がある。
次に本実施の形態の定着装置30で印刷用紙11の定着をするときの動作を説明する。図1において、ヒートローラ5は、歯車20に噛み合う図示を省略した駆動歯車に駆動され、矢印5a方向に回転する。またプレッシャーローラ6は図示を省略した駆動手段により矢印6aの方向に回転する。
ヒートローラ5は発熱体2への通電により、加熱され、その表面温度は約190℃になされる。この状態で発熱部1の絶縁体3の温度は約450℃になり、外周に設けた加熱型触媒4の温度は、加熱型触媒4の活性温度である約300℃以上になる。
循環通路7の開口7aから矢印21の方向にトナーを担持した印刷用紙11が挿入される。挿入された印刷用紙11はヒートローラ5とプレッシャーローラ6の間に挟まれて矢印21の方向に搬送されつつ加熱され、表面のトナーは印刷用紙11に定着される。トナーの定着時にトナーが潰されて出る臭気を含む臭気ガスは矢印12に示すように、循環ファン10によって循環吸入パイプ8を経てヒートローラ5の管状の燃焼空間5bに導入される。燃焼空間5bに導入された矢印12aで示す臭気ガスはヒートローラ5の燃焼空間5b内で加熱型触媒4に接触する。加熱型触媒4に接触した臭気ガスはその触媒作用により燃焼し脱臭される。未燃焼の臭気ガスは循環排出パイプ9を経て循環通路7に入り、新たに発生した臭気ガスと混合されて再び循環吸入パイプ8を通って燃焼空間5bに入る。このようにして臭気ガスは、循環通路7、循環吸入パイプ8、燃焼空間5b、循環排出パイプ9で構成されるほぼ密閉された空間を循環する過程で、燃焼空間5bで加熱型触媒4に接して燃焼し脱臭される。従ってトナーの定着時に発生する臭気ガスが外部へ漏れることはない。
発熱体1で加熱される加熱型触媒4の温度は、使用状態によっては、活性温度をはるかに超えることが想定される。その場合前記触媒担体を高比表面積アルミナ粉粒体の部分焼結或いは水酸化アルミニウムの脱水反応により形成したアルミナを主成分として含む場合は、高温でシンタリングが生じ比表面積が減少することがある。そこでこのシンタリングを防止し、製造時は比表面積を維持して安定した触媒脱臭作用を保つように、アルミナの重量に対しバリウムを0.2wt%から9wt%の範囲で混合し、950℃以上で焼成処理を行うのが望ましい。これにより加熱型触媒4の劣化を防ぐことができる。
発熱部1の発熱体2としては、ニクロム線、カンタル線、タングステン線、モリブデン線などの金属線をコイル状に巻いたものが用いられる。また、板状、棒状、繊維状、フェルト状などの炭素系発熱体を用いてもよい。発熱体2は被加熱物であるヒートローラ5を加熱しその外壁表面温度を約190℃まで昇温させることができるものであればどのような発熱体を用いてもよい。
絶縁体3としては、石英、ガラス、セラミックス、コージライト、ムライト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、カルシア、シリカなどから、発熱体2の特性に合わせて選択する。
《実施の形態2》
本発明の実施の形態2の定着装置を図3から図5を参照して説明する。図3は実施の形態2の定着装置32に用いる、発熱部1と面状触媒促進体14の斜視図である。図4は、図3に示す発熱部1と面状触媒促進体14を組込んだ実施の形態2の定着装置32の斜視図である。図5は本実施の形態における他の例の筒状触媒発熱体16を有する発熱部1の斜視図である。
図3において、発熱部1は、図2に示す前記実施の形態1の発熱部1と同じ構成を有しているが、本実施の形態における発熱部1には加熱型触媒4は設けられていない。本実施の形態では、発熱部1に沿って、格子状の面状触媒促進体14が設けられている。面状触媒促進体14は、アルミニウム板を格子状に組合わせたハニカム構造の面状担体13(図3の右側部分に示す)を、図3の左側部分に示すように加熱型触媒4aで被覆することによって構成されている。図3に示す面状触媒促進体14は発熱部1を囲むL字型に形成されている。ハニカム構造の面状担体13は、図3の右側部分も含めてすべての面が加熱型触媒4aで被覆されている。加熱型触媒4aの組成は、前記実施の形態1における加熱型触媒4と同じである。
図4は、図3に示す発熱部1及び面状触媒促進体14を組込んだ定着装置32の斜視図である。図4において、面状触媒促進体14以外の各要素はすべて図1に示すものと同じであるので、同じ符号を付して重複する説明は省略する。図4に示すようにヒートローラ5の内部の燃焼空間5bに設けた面状触媒促進体14は発熱部1によって加熱型触媒の活性温度300℃を超える温度に加熱される。
本実施の形態2の定着装置の動作は基本的に前記実施の形態1の定着装置と同じである。
本実施の形態2の定着装置32の面状触媒促進体14は、図3に示すようにハニカム構造の面状担体13を加熱型触媒4aで被覆しているので、加熱型触媒4の表面積が極めて大きい。そのため燃焼空間5bを通る臭気ガスの、面状触媒促進体14に接触するものの割合が、前記実施の形態1の加熱型触媒4に比較するとはるかに高い。そのため、臭気ガスの燃焼が促進されて脱臭効果が高くなる。
図5は、実施の形態2の定着装置32に用いる他の例の触媒である、筒状触媒促進体16の構成を示す斜視図である。筒状触媒促進体16では、図の右側約3分の1の部分に示す円筒状の担体15を、図の左側約3分の2の部分に示すように、加熱型触媒4で被覆している。筒状触媒促進体16の中央部の空間に発熱部1を配置している。筒状触媒促進体16は、図3に示す面状触媒促進体14と同様にハニカム構造を有しており、かつ発熱体1の周囲を囲むように設けているので、その表面積は前記の面上触媒促進体14よりも更に大きい。そのため、燃焼空間5bにおける臭気ガスの燃焼が更に促進され、結果として脱臭効果も高くなる。
実施の形態2における面状担体13及び筒状15の形状は、多数の連通孔を有する、蜂の巣形状(ハニカム形状)、格子形状、網目形状(メッシュ状)、あるいは凹凸の多い蛇腹形状等の表面積の多い形状が望ましく、これらの形状の複数のものを組合わせたものでもよい。面状担体13及び筒状担体15の材質としては、セラミック、発泡セラミックが望ましく、耐熱繊維の編組体、不織布なども使用可能である。ステンレススチール、鉄などの各種金属も面状担体13及び筒状担体15の材料として使用できる。面条担体13及び筒条担体15を腐食しやすい材料で構成する場合は、ガラス質層やセラミック層などで被覆するのが望ましい。
《実施の形態3》
本発明の実施の形態3の定着装置を図6を参照して説明する。図6は実施の形態3の定着装置36の斜視図である。実施の形態3の定着装置36では、加熱型触媒18が前記実施の形態1及び2の加熱型触媒と異なる。すなわち、実施の形態1の定着装置30では発熱部1外周に設けられていた加熱型触媒4が、本実施の形態3の定着装置36では、ヒートローラ5の全円周面に加熱型触媒層18として設けられている。本実施の形態3の定着装置の加熱型触媒層18を除く他の構成は、図1に示す前記の実施の形態1の定着装置30と同じであるので重複する説明は省略する。
定着装置36では、ヒートローラ5の内壁面の加熱型触媒18がその活性温度の約300℃になるように、発熱部1でヒートローラ5を加熱する。そのためヒートローラ5の外周面の温度は、定着に適した約190℃より高くなる。そこで、ヒートローラ5の外周面の温度が、定着に適した190℃程度になるように、温度を低下させる必要がある。温度を低下させるために、本実施の形態32ではヒートローラ5の外表面をシリコンの被膜35で被覆している。被膜35の厚みは約1.0nmである、被膜35の材料はシリコンに限られるものではなく、高耐熱性を有し熱伝導が比較的低いものであれば他の材料でもよい。
本実施の形態3の定着装置では、加熱型触媒18をヒートローラ5の全内周面に設けているので、その表面積は前記実施の形態1及び2の加熱型触媒4、14及び16に比べて広い。そのため加熱型触媒18による脱臭効果は加熱型触媒4、14、16に比べて高くなる。さらに、実施の形態1及び2の加熱型触媒4、14、16を実施の形態3のヒートローラ5の中に組込むこともできる。すなわち、図2に示すように、発熱部1に加熱型触媒4を設け、かつ図4に示すようにヒートローラ5内に加熱型触媒14又は16を設ける。そして図6に示すようにヒートローラ5の内周面に加熱型触媒18を設ける。このように構成すると加熱型触媒4、14(又は16)、18により触媒の表面積が大幅に増加し、その脱臭作用も大幅に増加する。その結果極めて高い脱臭効果を有する定着装置を得ることができる。
本発明の実施の形態では画像形成装置として複写装置を挙げたが、本発明は複写装置に限定されるものではなく、レーザープリンタなどトナーを用いて画像を形成する種々の画像形成装置の定着装置に適用可能である。また、上記の実施の形態1から3では、トナーを用いる画像形成装置について説明したが、トナーの代わりにインクやその他の加熱により定着する画像形成材料を用いる画像形成装置にも本発明を適用できる。
本発明は、画像形成装置の定着装置に利用可能である。
本発明の実施の形態1の定着装置の斜視図 本発明の実施の形態1の定着装置における発熱体斜視図 本発明の実施の形態2の定着装置における面状触媒促進対の斜視図 本発明の実施の形態2における定着装置の斜視図 本発明の実施の形態2における筒状触媒促進体の斜視図 本発明の実施の形態3の定着装置の斜視図 本発明の画像形成装置の断面図
符号の説明
1 発熱部
2 発熱体
3 絶縁体
4、4a 加熱型触媒
5 ヒートローラ
6 プレッシャーローラ
7 循環通路
7a 用紙進入口
7b 用紙排出口
8 循環吸入パイプ
9 循環排出パイプ
10 循環ファン
11 用紙
12 臭気を示す矢印
13 面状担体
14 面状触媒促進体
15 筒状担体
16 筒状触媒促進体
20 歯車
30、32、36 定着装置
35 被膜
40 筐体
41 ガラス板
42 光学ユニット
43 像形成ユニット
44 帯電器
45 徐電器
46 感光ドラム
49 現像器
55 定着装置
57 用紙送りローラ

Claims (17)

  1. 感光ドラムに電子潜像を形成する光学ユニット、
    前記電子潜像を現像してトナー像を形成し、前記トナー像を画像担体に転写する現像部、
    前記トナー像が転写された画像担体に前記トナー像を定着する定着装置を有し、
    前記定着装置は、
    定着させるトナーを加熱する加熱部、及び
    加熱により発生する臭気成分を含むガスを接触させて臭気成分を分解する加熱型触媒
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記加熱型触媒を前記加熱部により加熱することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記加熱部を、前記定着装置に設けられた、前記トナーを加熱する筒状のヒートローラ内に配設したことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部は、発熱体を有し、前記加熱部の表面に加熱型触媒を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部を有するヒートローラの内壁面に加熱型触媒を配設し、臭気成分を含むガスを前記ヒートローラ内に導入する手段を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記加熱部は、発熱体と発熱体を収納する絶縁体を有する請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記絶縁体は、石英、ガラス、セラミックス、コージライト、ムライト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、及びカルシア、シリカのグループから選択した少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記発熱体はニクロム線、カンタル線、タングステン線、モリブデン線及び炭素系発熱体のグループから選択した少なくとも1つを有することを特徴とする請求項4又は6に記載の画像形成装置。
  9. 前記炭素系発熱体の形状は、板状、棒状、繊維状及びフェルト状の中から選択した少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記加熱部に含まれる発熱体の近傍に、一定の空間を設けて、表面に加熱型触媒を有する筒状体又は面状体のいずれか一方を配設したことを特徴とする請求項4から9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 前記加熱型触媒を有する筒状体或いは面状体は、多数の連通孔を有する蜂の巣形状、蛇腹形状、ハニカム形状、格子形状、メッシュ形状、ラス形状から選択した少なくとも1つの形状に形成されていることを特徴とした請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記加熱型触媒を有する筒状体及び面状体は、セラミックハニカム体、発泡セラミック体、耐熱繊維編組体、耐熱繊維不織布、耐熱繊維及び金属多孔体のグループから選択した少なくとも1つの構成を有することを特徴とする請求項10又は11に記載の画像形成装置。
  13. 前記加熱型触媒を担持させる担体として、高比表面積のアルミナ粉体の部分焼結及び水酸化アルミニウムの脱水反応のいずれかにより形成された高比表面積多孔質被覆層を備えることを特徴とする請求項1、2、4、5、10、11及び12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記アルミナ粉体は、重量比0.2wt%から9wt%の含有量のバリウムを含み、950℃以上の温度で焼成処理をしたことを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 前記加熱型触媒は、Pt、Pd、Rhなどの貴金属類と、Ru、Cu、Ce、Mn、Fe、Ni、Sn、Zn、Al、Zr、W、Vなどの遷移金属で構成されたグループの中から選択された少なくとも1つの金属を含むことを特徴とする請求項1、2、4、5、10、11及び12のいずれかに記載の画像形成装置。
  16. 前記定着装置は、前記臭気成分を含むガスが画像形成装置の外部へ拡散しないように、トナーを加熱するヒートローラを含む領域を囲む循環通路を設け、循環通路と筒状のヒートローラの内部とを連通する少なくとも1つの空気流通路を備えたことを特徴とする請求項1から12のいずれかに記載の画像形成装置。
  17. 前記定着装置は、前記臭気成分を含むガスが画像形成装置の外部へ拡散しないように、前記循環通路とヒートローラの内部に臭気成分を含むガスを循環させる少なくとも1つのファンを備えたことを特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
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