JP2006251151A - レンズ駆動装置、および撮像装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、および撮像装置 Download PDF

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哲也 大塚
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Abstract

【課題】レンズを光軸に沿って駆動することができる小型のレンズ駆動装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光透過性を有する、少なくとも一部が磁石で構成されたレンズと、レンズの磁力と反発あるいは吸着することによって、レンズを移動させる駆動磁石と、レンズと物理的に接触して、レンズの移動を光軸に沿う方向に導く移動ガイドとを備えた。レンズ自体が磁石で構成されているため、新たに磁石を設ける必要がなく、レンズ駆動装置全体を小型化することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、レンズを光軸に沿う方向に駆動するレンズ駆動装置、および被写体光を結像して画像信号を生成する撮像装置に関する。
近年、携帯電話などといった小型機器に、被写体を撮影する撮像装置を内蔵することが広範に行われている。日ごろから常に携帯している小型機器に撮像装置が備えられることによって、デジタルカメラやビデオカメラを持ち運ぶ手間をかけずに、いつでも手軽に撮影を行うことができる。また、これらの小型機器には、無線や赤外線などを使ったデータ通信機能が予め搭載されていることが一般的であり、撮影した撮影画像をその場ですぐに他の携帯電話やパーソナルコンピュータなどに送ることができるなどという利点もある。
しかし、携帯電話などといった小型機器に内蔵される撮像装置は、通常のデジタルカメラと比較してかなり小型なために、レンズやCCD(Charge Couple Device)等の大きさや、それらを収納するスペースが大幅に制限される。このため、これらの小型機器は、デジタルカメラの代替機器として用いられるには撮影機能や撮影画像の画質等が不十分であり、メモ替わりに画像を得る場合や、携帯電話等の待ち受け画面用の画像を得る場合などのように、画質を要求されない撮影用に用途が限定されることが多い。
これらの点に関し、近年では、高画素の小型CCDや、これに対応した小型レンズなどが開発されてきており、小型機器を使って撮影される撮影画像の高画質化が急速に進んでいる。残る課題である撮影機能の充実においては、特に、これらの小型機器に、デジタルカメラには標準的に搭載されているオートフォーカス機能やズーム機能が搭載されることが望まれている。
オートフォーカス機能やズーム機能は、撮像装置内でレンズを光軸に沿う方向に移動させることによって実現される。通常のデジタルカメラやビデオカメラ等では、レンズをレンズ鏡筒内に配備し、モータの回転を利用してカム機構などを介してレンズ鏡筒を移動させることが多い。しかし、部品を収容するスペースが少ない小型の撮像装置には、レンズ鏡筒やカム機構などを取り付けることができないため、このレンズ移動方法を適用することができない。
この点に関し、特許文献1には、相互に距離を空けて並べられた2つの電磁石の間に、磁石が取り付けられたレンズを配置し、2つの電磁石の極性を調整することによって、レンズを電磁石に引き付ける方法が記載されている。この特許文献1に記載された技術は、レンズ鏡筒やカム機構などを備える必要がないため、上述したレンズ移動方法よりも部品数を減少させることができ、小型のデジタルカメラなどにも適用することができる。
特開2004−212452号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、レンズを通過する光を妨げないように、レンズを取り囲むように磁石を取り付ける必要があるため、無駄に磁石やレンズが大きくなってしまう。このため、デジタルカメラよりも大幅に小型である携帯電話用の撮像装置などには適用することが困難であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑み、レンズを光軸に沿って駆動することができる小型のレンズ駆動装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明のレンズ駆動装置は、光透過性を有する、少なくとも一部が磁石で構成されたレンズと、
レンズの磁力と反発あるいは吸着することによって、レンズを移動させる駆動磁石と、
レンズの移動を光軸に沿う方向に導く移動ガイドとを備えたことを特徴とする。
近年、光透過性を有する磁性体を作成できることが報告されている(特開2002−145622公報参照)。本発明は、このような光透過性の磁性体を利用するものである。
本発明のレンズ駆動装置によると、レンズの少なくとも一部が磁石で構成されており、そのレンズと駆動磁石とが反発あるいは吸着することによって、レンズが移動ガイドに導かれて光軸に沿う方向に移動される。レンズを移動させるカム機構や、レンズを取り囲む磁石などを新たに設ける必要がないため、レンズ駆動装置全体を小型化することができ、携帯電話などといった小型の撮像装置にも搭載することができる。
また、本発明のレンズ駆動装置において、上記駆動磁石は、相互に所定の距離を空けてレンズの光軸に沿う方向に並べられた複数の磁石であることが好適である。
本発明における好適な形態のレンズ駆動装置によると、複数の駆動磁石それぞれと反発あるいは吸着することによって、それら複数の駆動磁石の間でレンズが移動されるため、簡易な構造でレンズを光軸に沿う方向に移動させることができる。
また、本発明のレンズ駆動装置において、相互に距離を空けて、各々の光軸を揃えて並べられた複数のレンズを備え、
駆動磁石は、複数のレンズの間に設けられたものであることが好ましい。
複数のレンズの間に駆動磁石を配備することによって、複数のレンズを同時に移動させることができる。
また、本発明のレンズ駆動装置において、上記駆動磁石は、電流の印加を受けて磁場を発生する電磁石であり、
駆動磁石に印加する電流の方向を制御して、駆動磁石の磁極の方向を調整する制御部を備えたことが好ましい。
駆動磁石の磁極の方向が調整されることによって、レンズの磁力と駆動磁石との間にかかる力の向きが変化されるため、レンズを前後双方向に移動させることができる。
また、上記目的を達成する本発明の撮像装置は、光透過性を有する、少なくとも一部が磁石で構成されたレンズと、
前記レンズの磁力と反発あるいは吸着することによって、該レンズを移動させる駆動磁石と、
レンズの移動を光軸に沿う方向に導く移動ガイドと、
レンズを通ってきた被写体光が表面に結像されて、被写体光を表わす画像信号を生成する撮像器とを備えたことを特徴とする。
本発明にいう撮像器とは、典型的には、光を受光して受光信号を生成する受光素子が複数配備されたCCDや、CMOSセンサなどを指す。
本発明の撮像装置によると、小型機器などに設けられる場合であっても、レンズを精度よく駆動することができ、その小型機器にオートフォーカス機能やズーム機能などを搭載することができる。
尚、本発明にいう撮像装置については、ここではその基本形態のみを示すのにとどめるが、これは単に重複を避けるためであり、本発明にいう撮像装置には、上記の基本形態のみではなく、前述したレンズ駆動装置の各形態に対応する各種の形態が含まれる。
本発明によれば、レンズを光軸に沿って駆動することができる小型のレンズ駆動装置、および撮像装置を提供することができる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用された携帯電話の外観斜視図である。この携帯電話100には、オートフォーカス機能が搭載された撮像装置が内蔵されている。
図1のパート(A)には、携帯電話100の前面図が示されている。携帯電話100の前面には、メニュー画面や、撮影画像などが表示される液晶パネル101、内部にスピーカ(図2参照)が配備され、スピーカから発せられる音声を放つための送話口102、電話局を介して音声やメールなどのデータを送受信するための第1アンテナ103a、各種機能の選択や、撮影を行う際のシャッタボタンとして使用される選択ボタン104、電話番号を入力するためのプッシュボタン105、内部にマイクロフォン(図2参照)が配備され、声をマイクロフォンに伝えるための受話口106、ユーザが入力した電話番号などを確定する確定ボタン107、電源ボタン108、および電話局を介さずに、近距離用の無線通信によって画像やアドレス情報などを送受信するための第2アンテナ109aが備えられている。
図1のパート(B)には、携帯電話100の背面図が示されている。携帯電話100の背面には、撮影レンズ110が設けられている。
図2は、携帯電話100の内部ブロック図である。
携帯電話100の内部には、撮影レンズ110、レンズコントローラ110a、アイリス111、アイリスモータ111a、CCD112、A/D(Analog/Degital)変換部113、マイクロフォン106、スピーカ102、インタフェース部120、第1送受信部103、入力コントローラ130、画像信号処理部140、ビデオエンコーダ150、画像表示装置160、第2送受信部109、メモリ170、CPU180、メディアコントローラ190、および各種スイッチ181が具備されており、さらに、記録メディア300が接続されている。
各種スイッチ181には、図1に示す選択ボタン104やプッシュボタン105などが含まれる。これら各種スイッチ181が押下されると、そのスイッチが入ったことがCPU180に伝えられる。
また、本来、被写体を撮影する撮影装置には複数のレンズが配備されるが、この図2では、それら複数のレンズを撮影レンズ110として模式的に示している。撮影レンズ110は、透明な磁石で構成されている。この撮影レンズ110は、本発明にいうレンズの一例に相当する。透明な磁石の製造方法については、後で詳しく説明する。撮影レンズ110にはレンズコントローラ110aが取り付けられており、レンズコントローラ110aによって撮影レンズ110が光軸方向に移動される。レンズコントローラ110aについては、後で詳しく説明する。
アイリス111は、絞り径を変化させることによって、CCD112で受光される被写体光の光量を調整する絞りである。CPU180からの指示に従ってアイリスモータ111aが駆動されると、アイリス111の絞り径が絞り値に応じた大きさに設定される。
CCD112は、撮影レンズ110を通ってきた被写体光を受光して、被写体光に基づく被写体像を、アナログ信号である被写体信号として読み取る。この携帯電話100では、シャッタボタン(選択ボタン104)が押されて被写体が撮影される本撮影の前にも、撮影レンズ110の合焦位置を検出する合焦検出処理や、スルー画像表示のために、解像度が低い一時的な画像データ(以下では、この解像度が低い一時的な画像データを低解像度データと称する)が生成される。CCD112で生成された被写体信号は、シャッタボタン(選択ボタン104)が押されたときは、そのままA/D変換部113に出力され、撮影の前には、低解像度データ用に間引かれてA/D変換部113に出力される。
A/D変換部115は、被写体信号をデジタルデータである画像データに変換する。前述したように、CCD112では所定のタイミングごとに間引かれた被写体信号が生成されるため、A/D変換部115でも所定のタイミングごとに低解像度データが生成され続ける。低解像度データは、入力コントローラ130を介してCPU180や画像信号処理部140に送られる。また、撮影時に生成される画像データ(以下では、撮影時に生成される画像データを撮影画像データと称する)は、入力コントローラ130を介して画像信号処理部140に送られる。
画像信号処理部140では、送られてきた画像データにRGBレベルの調節、ガンマ調整等といった画像処理が施される。また、送られてきた画像データが撮影画像データの場合には、画像処理後の撮影画像データに、さらに、圧縮処理が施される。画像信号処理部140での画像処理を経た画像データは、一旦メモリ170に送られる。
メモリ170には、この携帯電話100内で実行されるプログラムが記憶されたり、中間バッファとして用いられる記録速度が高速なSDRAM、各種メニュー画面用のデータや、ユーザの設定内容などが記憶されたデータ保存用のメモリであるSRAM、圧縮された画像データが記憶されるVRAMが含まれている。VRAMは、複数領域に分割されており、画像データが複数領域に順番に記憶され、記憶された画像データはビデオエンコーダ150やメディアコントローラ190に順次に読み出される。
CPU180は、図2に示す携帯電話100の各種要素を制御する。また、CPU180は、入力コントローラ130を介して送られてきた低解像度データに基づいて、シャッタスピードや絞り値を決定する。また、CPU180は、撮影レンズ110を光軸方向に移動させながら取得した低解像度データに基づいて被写体のコントラストを検出し、そのコントラストが最大になるときの撮影レンズ110の位置(合焦位置)を決定する。
ビデオエンコーダ150は、CPU180からの指示に従って、メモリ170から圧縮後の画像データを取得し、圧縮後の画像データを、液晶パネル101で表示できるデータ形式に変換する。変換後の画像データは画像表示装置130に送られ、画像表示装置130によって、画像データが表す画像が液晶パネル101に表示される。メディアコントローラ190は、メモリ170に記憶された圧縮後の画像データを記録メディア300へ記録したり、記録メディア300に記録された画像データを読み出すためのものである。
また、図1に示すプッシュボタン105を使って電話番号が入力され、確定ボタン107が押下されると、電話番号が設定されて相手装置との通信が開始される。このとき、携帯電話100の電話番号や入力された電話番号などの通信情報がCPU180から第1送受信部103に伝えられ、通信情報が電波に変換されてアンテナ103aに伝えられ、アンテナ103aから電波が発せられる。第1アンテナ103aから発せられた電波は、建物や電柱などといった各所に設けられている共同アンテナ(図示しない)を介して電話局に伝わり、電話局で、指定された電話番号が割り当てられた相手装置との接続が確立される。
相手装置との接続が確立すると、ユーザが携帯電話100に向けて発した声がマイクロフォン106で集音され、集音された声がインタフェース部120で音声データを表わす電波に変換されて、第1送受信部103の第1アンテナ103aによって相手装置に送信される。また、第1アンテナ103aを介して受信された音声用の電波は、インタフェース部120で音声データに変換され、スピーカ102から音声として発せられる。第1送受信部103、第1アンテナ103aでは、音声データだけではなく、電話番号の代わりにメールアドレスを使ってメールを表わすメールデータも送受信される。第1アンテナ103aで受信されて、第1送受信部103でデジタル化されたメールデータは、入力コントローラ130によってメモリ170に記憶される。
また、この携帯電話100には、電話局を介して他の携帯電話などといった相手装置と通信するための通信インタフェース(第1送受信部103、第1アンテナ103a)とは別に、電話局を介さずに、近距離用の無線通信によって通信するための無線通信インタフェース(第2送受信部109、第2アンテナ109a)も備えられている。近距離無線通信用の通信インタフェースとしては、赤外線通信やブルートゥース(Bluetooth)などを適用することができる。本実施形態では、通信インタフェースとして赤外線通信が適用されており、他の携帯電話などから直接送信されてきた赤外線が第2アンテナ109aで受信されると、その受信された赤外線に基づく電気信号が第2送受信部109でピックアップされて、デジタルのデータに変換される。逆に、外部装置にデータを送信するときには、第2送受信部109にデータが伝えられ、そのデータが第2送受信部109で電波に変換されて、第2アンテナ109aから発せられる。
この第2アンテナ109aで画像を表わす赤外線が受信されると、第2送受信部109では赤外線に基づく電気信号が画像データに変換される。変換された画像データは、撮影画像データと同様にして、画像表示装置160に送られて画像データが表わす画像が液晶パネル101に表示されたり、メディアコントローラ190を介して記録メディア300に記録される。
携帯電話100は、基本的には以上のように構成されている。
ここで、以下では、撮影レンズコントローラ110aと、撮影レンズコントローラ110aによる撮影レンズ110の駆動について説明する。
図3、図4、および図5は、撮影レンズ110と撮影レンズコントローラ110aの概略構成図である。
図3に示すように、撮影レンズコントローラ110aは、携帯電話100の光軸方向に延びる3本のレール210と、それらレール210の両端に設けられた電磁石221,222と、電磁石221,222に印加される電流の大きさや方向を制御する電流制御部231とで構成されている。このレール210は、本発明にいう移動ガイドの一例にあたり、電磁石221,222は、本発明にいう駆動磁石の一例にあたるとともに、本発明にいう電磁石の一例に相当する。また、電流制御部231は、本発明にいう制御部の一例に相当する。
図4のパート(A)には、撮影レンズ110、レール210、および電磁石221,222を正面から見た図が示されており、図4のパート(B)には、それらを背面から見た図が示されている。
電磁石221,222は、内部にコイルが巻回されており、このコイルに電流が印加されることによって磁場が発生する。また、撮影レンズ110は、N極が正面側、S極が背面側を向くようにレール210に嵌め込まれており、3つのレール210は、撮影レンズ110を3箇所で支えている。
図3の状態では、電磁石221,222に電流が印加されておらず、電磁石221,222が磁力を有していないため、撮影レンズ110は電磁石221,222と力を及ぼし合わず、レール210の中央付近にとどまっている。
電流制御部231によって、電磁石221,222に相互に逆方向の電流が印加されると、図5のパート(A)に示すように、電磁石221,222それぞれで撮影レンズ110に対向する側がS極に相当する磁界が形成される。このとき、前側(図5の左側)の電磁石221のS極と、撮影レンズ110の前面のN極とが引き付け合うとともに、後側(図5の右側)の電磁石のS極と、撮影レンズ110の後面のS極とが反発し合うことによって、撮影レンズ110が前方向に移動する。
また、電磁石221,222に、図5のパート(A)とは逆方向に電流を印加すると、図5のパート(B)に示すように、電磁石221,222それぞれで撮影レンズ110に対向する側がN極に相当する磁界が形成される。その結果、前側の電磁石221と撮影レンズ110とが反発し合うとともに、後側の電磁石と撮影レンズ110とが引き付け合うことによって、撮影レンズ110が後方向に移動する。
また、前側の電磁石221には、撮影レンズ110と対向する側がN極に相当する磁界を発生させる向きに電流を印加し、後側の電磁石222には、撮影レンズ110と対向する側がS極に相当する磁界を発生させる向きに、前側の電磁石221と同じ大きさの電流を印加することによって、電磁石221,222と撮影レンズ110とがそれぞれに反発し合い、撮影レンズ110がレール210の中央付近(図3参照)に移動する。
このように、本実施形態の携帯電話100によると、簡易で小型な機構で撮影レンズ110を光軸方向に移動させることができ、オートフォーカス機能などを実現することができる。
以上で、本発明の第1実施形態の説明を終了し、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と第2実施形態とではほぼ同じ構成を有するため、以下では、第1実施形態との共通要素については同じ符号を付して説明を省略し、第1実施形態との相違点のみ説明する。
本実施形態の携帯電話では、図1に示す選択ボタン104などを使って、望遠撮影を行なうテレモードと、広角撮影を行うワイドモードとのいずれかを選択することができる。
図6、および図7は、本実施形態における撮影レンズと撮影レンズコントローラの概略構成図である。
図6および図7には、複数のレンズで構成される撮影レンズ400のうちの、2枚のレンズ410,420が代表して示されている。本実施形態の撮影レンズコントローラ110a´では、レール210´の中央に電磁石223が設けられている。レール210´の、電磁石223で区切られた前側(図5の左側)のレール部分212、および後側のレール部分212それぞれには、レンズ410,420それぞれが、N極が前側を向くように並べて嵌め込まれている。
撮影者によってワイドモードが選択されたときには、図2に示す各種スイッチ181からCPU180にワイドモードが選択されたことが伝えられ、CPU180から電流制御部231にワイドモードに設定する指示が与えられる。電流制御部231は、電磁石223に前側がN極、後側がS極に相当する磁界を発生させる向きの電流を印加する。その結果、図6のパート(A)に示すように、電磁石223のN極と前側のレンズ420のS極とが引き付け合うとともに、電磁石223のS極と後側のレンズ410のN極とが引き付けあって、2つのレンズ410,420がレール210´の中央付近に移動する。2つのレンズ410,420相互間の距離が近づくことによって、撮影レンズ400の焦点距離が短くなり、広角撮影が実現される。
また、撮影者によってテレモードが選択されたときには、CPU180からの指示に従って、電流制御部231から電磁石223に、ワイドモード時とは逆向きの電流(前側がS極、後側がN極に相当する磁界を発生させる向きの電流)が印加される。このとき、電磁石223では、ワイドモード時とは逆向きの磁界が発生し、電磁石223と2つのレンズ410,420が反発しあって、レンズ410,420は電磁石223から離れるようにレール210´の両端それぞれに移動する。2つのレンズ410,420の間の距離が遠ざかることによって、撮影レンズ400の焦点距離が長くなり、望遠撮影が実現される。
このように、本実施形態の携帯電話によると、1つの電磁石223で複数のレンズを逆方向に移動させることができ、望遠撮影や広角撮影を簡易な機構で実現することができる。
以上で、本発明の第2実施形態の説明を終了する。
続いて、上述した第1実施形態、および第2実施形態で用いられる、少なくとも一部が磁石で構成されたレンズの代表的な2つの製造方法について説明する。
図8は、第1の製造方法を説明する図である。この第1の製造方法では、光透過面上に磁性膜が形成されたレンズが作成される。
まず、透明物質(例えば、ガラスやプラスチックなど)をレンズ形状に成型して基体411を形成する(図8のステップS11)。
続いて、基体411上に形成される磁性膜の元となるターゲットを作成する(図8のステップS12)。この例では、ルチル結晶構造の二酸化チタンにコバルトを10mol%ドープして1000度で焼結することにより、二酸化チタン・コバルトで構成されたターゲット421を作成した。この二酸化チタン・コバルトは、透明な磁性体である。
ターゲット421が作成されると、そのターゲット421を構成する磁性体(二酸化チタン・コバルト)を、レーザアブレーションによって、ステップS11で形成された基体411上に積層させる(図8のステップS13)。このステップS13では、まず、基体411上の、磁性膜を形成しない部分をマスクする。続いて、基体411を加熱するとともに、ターゲット421にレーザ光を照射して表面を瞬間的に気化させることで二酸化チタン・コバルトの微小粒子422を発生させ、その二酸化チタン・コバルトの微小粒子422を基体411上に積層させる。この基体411を加熱する加熱装置としては、Nd:YAGレーザを使用した基板加熱装置などを使用することができ、ターゲット421にレーザを照射する照射装置としては、248nmのレーザ光を出射するKrFエキシマレーザなどを使用することができる。
尚、二酸化チタン・コバルトのターゲットと、ルチル結晶構造の二酸化チタンのみからなるターゲットとの2つのターゲットを使用し、これらのターゲットを所定数比率のレーザ光を交互に照射して磁性膜を形成しても良い。
ここで、ステップS13において、上述した処理に加えて以下に示すような処理を実行して、基体411上に形成される磁性膜423を磁化する。
磁性膜423が磁化されていない状態とは、磁性膜423を構成している各微小粒子422のN極とS極が揃っていない状態である。磁性膜423を磁化するには、微小粒子422を積層する際に、基体411の裏面に大きな磁極を印加しておく。例えば、基体411に磁石600のN極を近づけておくと、微小粒子422のS極が磁石600のN極に引き付けられ、微小粒子422が、S極側が基体411と接触するように磁極を揃えて積層される。その結果、N極側が表面に露出した磁性膜423が形成され、表面がN極の透明磁石が作成される。
また、磁性体の磁化方法については、この他にも様々に知られており、それらの方法を適用することもできる。
基体411上に二酸化チタン・コバルトが積層されたら、マスクを除去する(図8のステップS14)。このようにして、透明な基体411上に透明な二酸化チタン・コバルトの磁性膜423が形成された光学素子400を生成する。このようにして得られた二酸化チタン・コバルト磁性膜423の膜厚は、200nmであった。
以上のような手順によって、基板上に磁化された磁性膜が設けられた、図3に示す撮影レンズ110、および図5に示す撮影レンズ400を作成することができる。
ここで、図7に示す例では、レンズの光軸付近の光透過性を向上させるためや、基体411の周辺部分のみにリング状に磁性膜423を形成する例について説明したが、本発明においては、基体411上の面全体に磁性膜を形成してもよい。
続いて、第2の製造方法について説明する。
図9は、第2の製造方法を説明する図である。この第2の製造方法によると、磁性粒が混合されたレンズが製造される。
まず、チタンテトラアルコキサイドにコバルトを加えた磁性材料511を真空下で加熱する(図9のステップS1)。その結果、磁性材料511が脱アルコール処理されて、二酸化チタンとコバルトがドープされた磁性粒512が形成される(図9のステップS22)。さらに、磁性粒512に安定化剤(チタンカップリング剤:イソプロピルトリイソステアロイルチタネートなど)を添加して、磁性粒512を安定して分散させる。例えば、ルチル結晶構造の二酸化チタンにコバルトが10mol%ドープされた磁性粒を生成したところ、平均粒径が10nmの磁性粒512が得られた。
続いて、透明な流動媒体520に、磁性粒512を混合する(図9のステップS23)。本実施形態では、流動媒体520としてポリメチルメタクリレートが用いられ、この流動媒体520中に二酸化チタン・コバルトの磁性粒512が10mol%程度混合される
さらに、磁性粒512が混合された流動媒体520をレンズ形状に射出成型して固化する(図9のステップS24)。その結果、磁性粒512が混合された光学素子500が生成される。
尚、図9のステップS24の固化過程で、上述したステップS13と同様にして流動媒体520に磁石600の磁極を印加すると、磁性粒512の磁極が揃った状態で固化されて、光学素子500が磁化される(図6のステップS25)。
以上のようにして、透明磁石である光学素子500が作成される。
以上のような手順によって、透明媒体内に磁化された磁性粒が混合された、図3に示す撮影レンズ110、および図5に示す撮影レンズ400を作成することができる。
ここで、上記では、本発明にいう撮像装置の一例として携帯電話が示されているが、本発明にいう撮像装置はデジタルカメラなどであってもよい。
また、上記では、本発明にいう撮像部の一例としてCCDが示されているが、本発明にいう撮像部はCMOSセンサなどであってもよい。
また、上記では、本発明にいう駆動磁石として、相互に離れた位置に配置された2つの電磁石を設け、それら2つの電磁石でレンズを3段階に移動させる例について説明したが、本発明にいう駆動磁石は、相互に離れた位置に3つ以上の電磁石が配置され、それら3つ以上の電磁石でレンズを多段階に移動させるものであってもよい。
また、上記では、レンズを直接レールに嵌め込む例について説明したが、本発明にいう移動ガイドは、レンズに設けられたレンズ枠を介してレンズの移動を導くものであってもよい。
本発明の一実施形態が適用された携帯電話の外観斜視図である。 携帯電話100の内部ブロック図である。 撮影レンズ110と撮影レンズコントローラ110aの概略構成図である。 撮影レンズ110と撮影レンズコントローラ110aの概略構成図である。 撮影レンズ110と撮影レンズコントローラ110aの概略構成図である。 第2実施形態における撮影レンズと撮影レンズコントローラの概略構成図である。 第2実施形態における撮影レンズと撮影レンズコントローラの概略構成図である。 第1の製造方法を説明する図である。 第2の製造方法を説明する図である。
符号の説明
100 携帯電話
100a 筐体
101 液晶パネル
102 送話口
103 第1送受信部
103a 第1アンテナ
104 選択ボタン
105 プッシュボタン
106 受話口
107 確定ボタン
108 電源ボタン
109 第2送受信部
109a 第2アンテナ
110 撮影レンズ
110a 磁石
111 アイリス
112 CCD
113 A/D変換部
120 インタフェース部
121 マイクロフォン
122 スピーカ
130 入力コントローラ
140 画像信号処理部
150 ビデオエンコーダ
160 画像表示装置
170 メモリ
180 CPU
181 各種スイッチ
190 メディアコントローラ
200 交換レンズ
201 レンズ部分
202 磁性膜
300 記録メディア

Claims (5)

  1. 光透過性を有する、少なくとも一部が磁石で構成されたレンズと、
    前記レンズの磁力と反発あるいは吸着することによって、該レンズを移動させる駆動磁石と、
    前記レンズの移動を光軸に沿う方向に導く移動ガイドとを備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記駆動磁石は、相互に所定の距離を空けて前記レンズの光軸に沿う方向に並べられた複数の磁石であることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  3. 相互に距離を空けて、各々の光軸を揃えて並べられた複数のレンズを備え、
    前記駆動磁石は、前記複数のレンズの間に設けられたものであることを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記駆動磁石は、電流の印加を受けて磁場を発生する電磁石であり、
    前記駆動磁石に印加する電流の方向を制御して、該駆動磁石の磁極の方向を調整する制御部を備えたことを特徴とする請求項1記載のレンズ駆動装置。
  5. 光透過性を有する、少なくとも一部が磁石で構成されたレンズと、
    前記レンズの磁力と反発あるいは吸着することによって、該レンズを移動させる駆動磁石と、
    前記レンズの移動を光軸に沿う方向に導く移動ガイドと、
    前記レンズを通ってきた被写体光が表面に結像されて、該被写体光を表わす画像信号を生成する撮像器とを備えたことを特徴とする撮像装置。
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JP2018072420A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 日本電気硝子株式会社 レンズ

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