JP2006250314A - 転動装置 - Google Patents
転動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006250314A JP2006250314A JP2005070879A JP2005070879A JP2006250314A JP 2006250314 A JP2006250314 A JP 2006250314A JP 2005070879 A JP2005070879 A JP 2005070879A JP 2005070879 A JP2005070879 A JP 2005070879A JP 2006250314 A JP2006250314 A JP 2006250314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- lubricant
- fine particles
- rolling device
- rolling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/41—Ball cages comb-shaped
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6603—Special parts or details in view of lubrication with grease as lubricant
- F16C33/6633—Grease properties or compositions, e.g. rheological properties
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Lubricants (AREA)
Abstract
【課題】 高速条件、高負荷条件もしくは微小振動条件のような条件下においても十分な油膜厚さを確保すること。
【解決手段】 内輪11と外輪12との間には保持器14が配設され、保持器14の各ポケット部14aには転動体としての玉13が転動自在に配置され、各玉13は保持器14に保持されている。玉13と保持器14との間などには潤滑剤が封入されており、この潤滑剤は、グリースと磁石微粒子からなり、グリースに磁石微粒子が添加されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 内輪11と外輪12との間には保持器14が配設され、保持器14の各ポケット部14aには転動体としての玉13が転動自在に配置され、各玉13は保持器14に保持されている。玉13と保持器14との間などには潤滑剤が封入されており、この潤滑剤は、グリースと磁石微粒子からなり、グリースに磁石微粒子が添加されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、グリースを含む潤滑剤が封入された転動装置に係り、特に、高速条件、高荷重条件もしくは微小振動条件のように、潤滑剤が摩擦接触面から排出されやすい条件下において用いられる場合においても、耐摩耗性、耐フレッチング性、耐焼付け性などの摩擦摩耗特性に優れ、長寿命な潤滑剤を封入した転動装置に関する。
従来、転がり軸受、ボールねじ、リニアガイドなどの転動装置には各種の潤滑剤が用いられている。潤滑剤を転動装置に用いるに際しては、高速条件、高荷重条件もしくは微小振動条件のような条件下においては、潤滑剤が転動装置の摩擦接触面から排出されやすいため、十分な油膜厚さが確保されず、部材表面同士の接触がしばしば起きていることが知られており、甚だしい場合には、摩耗、フレッチング摩耗、焼付きが生じる。
このような摩耗、焼付きを防止し、転がり部材に耐摩耗性、耐フレッチング性や耐焼付き性を付与するためには、潤滑油やグリースといった潤滑剤に極圧添加材を添加する方法が一般に採用されている。例えば、硫黄系、リン系、硫黄−リン系有機化合物、ジアルキルジチオカルバミン酸モリブデン(MoDTC)やジアルキルジチオリン酸モリブデン(MoDTP)などの有機モリブデン化合物、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)などの有機亜鉛化合物などの極圧剤や二硫化モリブデン、グラファイト、六方晶窒化ホウ素、二硫化タングステンのような固体潤滑剤が知られている。中でも有機系極圧剤は優れた極圧性能を示すことから、近年主流となっている。
また、固体潤滑剤の潤滑面への流動性を改善するために、例えば、潤滑油と、平均粒径が0.1μm以下の微粒子とを含む潤滑剤を用いることにより、金属表面間に形成される油膜中に微粒子が入り込み、金属が直接接触することを抑制し、耐焼付き性及び耐摩耗性を向上させる技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−118683号公報(第2頁〜第4頁)
しかしながら、従来技術においては、添加剤による摩擦摩耗特性の改善は十分な油膜厚さが確保されない枯渇潤滑下において作用効果が発揮されることを前提としており、油膜切れの状態自体を改善するには十分ではない。
そこで、本発明は、高速条件、高負荷条件もしくは微小振動条件のような条件下においても十分な油膜厚さを確保することができる潤滑剤を封入した転動装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数の転動体を転動自在に収納するとともに、潤滑剤が封入された転動装置において、前記複数の転動体を含む構成要素のうち前記潤滑剤に対して摩擦接触面を形成する構成要素は強磁性体もしくはフェリ磁性体で構成され、前記潤滑剤はグリースと磁石微粒子とからなり、前記グリースには前記磁石微粒子が添加されてなることを特徴とする転動装置を構成したものである。
前記した手段によれば、複数の転動体を含む構成要素のうち潤滑剤に対して摩擦接触面を形成する構成要素を強磁性体もしくはフェリ磁性体で構成し、潤滑剤をグリースと磁石微粒子で構成し、グリースに磁石微粒子が添加されてなるものを用いているため、グリースが飛散されやすい条件下においても、油膜厚さを十分に保持することができ、耐摩耗性、耐フレッチング性、耐焼付き性などの摩擦摩耗特性の改善を図ることができるとともに、長寿命化を図ることができる。
前記添加材を構成するに際しては、磁石微粒子の磁力は、最大エネルギー積が0.5kJ/m3以上であることが望ましく、磁石微粒子は、フェライト系磁石材料で構成されることが望ましい。
また、本発明は、転動装置の構造自体は制限されるものではなく、転動装置としては、例えば、転がり軸受、ボールねじ、リニアガイドなどが挙げられる。
本発明によれば、耐摩耗性、耐フレッチング性、耐焼付き性などの摩擦摩耗特性の改善を図ることができるとともに、長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る転がり軸受の縦断面図、図2は保持器の斜視図である。図1及び図2において、転がり軸受10は、転動装置の一要素として、円環状の内輪11と、円環状の外輪12とを備えており、内輪11と外輪12との間には保持器14が配設されている。保持器14の各ポケット部14aには転動体としての玉13が転動自在に配置され、各玉13は保持器14に保持されている。玉13と保持器14との間などにはグリースなどの潤滑剤が封入されており、玉13の周囲は内輪11、外輪12及びシール15によって覆われている。シール15は、封入されたグリースが外部に漏洩するのを防止するとともに、外部からの異物が侵入するのを防止するようになっている。
ここで、本発明は、潤滑剤に対して摩擦接触面を形成する構成要素、例えば、内輪11、外輪12、玉13、保持器14は、強磁性体もしくはフェリ磁性体で構成され、潤滑剤はグリースと磁石微粒子とで構成され、グリースには磁石微粒子が添加されていることを特徴しており、以下、グリース組成物について説明する。
[グリース組成物]
本発明に係るグリース組成物は、磁石材料を含有することを特徴とする。この磁石材料としては、例えば、アルニコ系、フェライト系、希土類コバルト系、Nd系の磁石が挙げられる。これらの磁石材料は微粒子状のものが好ましく、特に、化学安定性に優れるフェライト系磁石微粒子が好ましい。磁石微粒子の粒径は、好ましくは10nm〜10μmである。上記磁石微粒子は、グリース組成物に添加もしくは増長剤材料と複合化して用いることができる。添加剤として用いる場合は、グリース中における凝集を防止するために、磁石材料を有機物により表面処理することが好ましい。この表面処理に用いることのできる有機物としては、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン化合物(クロロシラン、アルコキシシラン、シラザンなど)、シリコーン油類(変性シリコーン油、ジメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン)、高級脂肪酸塩(ロウ、高級脂肪酸グリセリル、高級脂肪酸、高級脂肪酸多価金属塩、高級脂肪族硫酸化物の多価金属塩などの高級脂肪酸、高級アルコールまたはそれらの誘電体、パーフロロ化または部分フッ素化した高級脂肪酸及び高級アルコールなどの有機フッ素化合物)のグループからなる少なくとも1種類の化合物を好適に用いることができる。
本発明に係るグリース組成物は、磁石材料を含有することを特徴とする。この磁石材料としては、例えば、アルニコ系、フェライト系、希土類コバルト系、Nd系の磁石が挙げられる。これらの磁石材料は微粒子状のものが好ましく、特に、化学安定性に優れるフェライト系磁石微粒子が好ましい。磁石微粒子の粒径は、好ましくは10nm〜10μmである。上記磁石微粒子は、グリース組成物に添加もしくは増長剤材料と複合化して用いることができる。添加剤として用いる場合は、グリース中における凝集を防止するために、磁石材料を有機物により表面処理することが好ましい。この表面処理に用いることのできる有機物としては、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン化合物(クロロシラン、アルコキシシラン、シラザンなど)、シリコーン油類(変性シリコーン油、ジメチルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン)、高級脂肪酸塩(ロウ、高級脂肪酸グリセリル、高級脂肪酸、高級脂肪酸多価金属塩、高級脂肪族硫酸化物の多価金属塩などの高級脂肪酸、高級アルコールまたはそれらの誘電体、パーフロロ化または部分フッ素化した高級脂肪酸及び高級アルコールなどの有機フッ素化合物)のグループからなる少なくとも1種類の化合物を好適に用いることができる。
また上記磁石微粒子は従来、増長剤として用いられる金属石鹸やウレア化合物と複合化して用いてもよい。磁石微粒子のグリースへの添加量は5〜40mass%が好ましい。磁石微粒子が5mass%よりも少ないと、十分な磁力が得られない。また40mass%よりも多く磁性微粒子を含むと、相対的に基油の量が減少するため、十分な油膜厚さが確保できない。
また本発明によるグリース組成物は磁界を発生する能力があれば特に限定されないが、後述するように、最大エネルギー積が0.5kJ/m3以上の磁力を有することが望ましい。
またベースとなるグリースは公知の基油、増長剤を用いたものであれば特に限定されない。基油としては、パラフィン系鉱物油及びナフテン系鉱物油などの鉱物油、合成炭化水素油、エーテル油、エステル油、シリコーン油などの合成潤滑油を用いることができる。
なお、上記鉱油及び合成油は、40℃における動粘度が10〜200mm2/sec,好ましくは10〜120mm2/secのものを使用することが望ましい。40℃における動粘度が10mm2/sec未満であると、十分な油膜厚さを確保することができず、また、200mm2/secを超えると、攪拌抵抗のために発熱が大きくなるので適当ではない。
増長剤としては、Li,Na,Ba,Ca,Alなどから選択される金属石鹸や複合金属石鹸などの金属石鹸類、ジウレア、トリウレア、テトラウレア、ポリウレアなどのウレア化合物、あるいは、ベントナイトなどの無機系化合物、ウレタン化合物、ウレア・ウレタン化合物、ナトリウムテレフタラメート化合物などを適宜使用できる。
また、JIS K 2220に規定される調度番号において、1号から4号であることが好ましい。1号よりも軟らかい場合、グリースが転がり軸受から漏洩しやすくなるため、十分な効果が得られない。また4号よりも硬いグリースでは、転がり軸受の回転トルクが高くなるため、不適である。
また本発明に用いることのできる潤滑剤は、基油の酸化劣化を防止するために、酸化防止剤を添加することが好ましい。この酸化防止剤としては、ゴム、プラスチック、潤滑油に添加する老化防止剤、オゾン劣化防止剤、酸化防止剤から適宜選択して使用することができる。
例えば、フェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−ナフチルアミン、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、ジピリジアルアミン、フェノチアジアン、N−メチルフェノチアジン、N−エチルフェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチアジン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン、N,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミンンなどのアミン系酸化防止剤、もしくは、2、6−ジ−tert−ジブチルフェノールなどのフェノール系酸化防止剤を単独もしくは複数組み合わせて添加することにより、高い抗酸化効果が得られるため好ましい。
また、必要に応じて防錆剤、金属不活性化剤、極圧剤、油性剤などの添加剤などを単独または複数組み合わせて含有させてもよい。その配合量は、全体として、グリース全体の10重量%以下である。そしてグリース組成物を製造する工程中、もしくは転動装置に封入する前にグリース組成物を着磁し、グリース生成物に永久磁石の性質(磁性)を持たせる。
複数の転動体を転動自在に収納するとともに、潤滑剤が封入された転動装置として、転がり軸受を構成したときには、軸受材料として以下のものを用いることができる。
(軸受材料)
転動装置として用いられる転がり軸受は、複数の転動体を含む構成要素のうち潤滑剤に対して摩擦接触面を形成する構成要素を強磁性体、もしくはフェリ磁性体からなる材料で構成する。この材料としては、例えば、軸受鋼、オーステナイト系ステンレス、マルテンサイト系ステンレスなどの材料が挙げられる。
転動装置として用いられる転がり軸受は、複数の転動体を含む構成要素のうち潤滑剤に対して摩擦接触面を形成する構成要素を強磁性体、もしくはフェリ磁性体からなる材料で構成する。この材料としては、例えば、軸受鋼、オーステナイト系ステンレス、マルテンサイト系ステンレスなどの材料が挙げられる。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、これらの実施例により、本発明が制約されるものではない。
[耐摩耗試験]
摩耗試験については、ASTM D 2596の高速四球摩擦試験機に類似した試験機により、1/2インチ鋼球(材質:SUJ2)を用いて、グリース潤滑下で、最大ヘルツ圧:1.5GPa,滑り速度;0.8m/sの条件で5分間滑り摩擦試験を行い、試験後の鋼球の摩耗痕径を測定した。摩擦試験はそれぞれ5回行い、その平均値を摩耗痕径とした。比較例の摩耗痕径を1として、これに対する比摩耗痕径を用いて比較評価を行った。
摩耗試験については、ASTM D 2596の高速四球摩擦試験機に類似した試験機により、1/2インチ鋼球(材質:SUJ2)を用いて、グリース潤滑下で、最大ヘルツ圧:1.5GPa,滑り速度;0.8m/sの条件で5分間滑り摩擦試験を行い、試験後の鋼球の摩耗痕径を測定した。摩擦試験はそれぞれ5回行い、その平均値を摩耗痕径とした。比較例の摩耗痕径を1として、これに対する比摩耗痕径を用いて比較評価を行った。
[耐フレッチング試験]
ボール/平板による往復動試験機により、微小振動時のフレッチング摩耗試験を行った。平板試料及びボール試料はともにSUJ2を用い、接触最大面圧:700MPa、揺動距離:10mm、揺動周波数:50Hz、試験温度:室温、試験時間:1hの条件とした。フレッチング摩耗試験はそれぞれ5回行い、その最大摩耗深さの平均値をフレッチング摩耗深さとした。比較例のフレッチング摩耗深さを1として、これに対する比フレッチング摩耗深さを用いて比較評価を行った。
ボール/平板による往復動試験機により、微小振動時のフレッチング摩耗試験を行った。平板試料及びボール試料はともにSUJ2を用い、接触最大面圧:700MPa、揺動距離:10mm、揺動周波数:50Hz、試験温度:室温、試験時間:1hの条件とした。フレッチング摩耗試験はそれぞれ5回行い、その最大摩耗深さの平均値をフレッチング摩耗深さとした。比較例のフレッチング摩耗深さを1として、これに対する比フレッチング摩耗深さを用いて比較評価を行った。
[焼付き寿命試験]
焼付き寿命については、ASTM D 1741の軸受寿命試験機に類似した試験機を用い、以下の方法によって行った。転がり軸受(呼び番号:6303DD,内輪・外輪・ボール:SUJ2製)に各試験グリースを1.5g封入し、温度120℃、ラジアル荷重98Nの下で、2000min−1の回転数で回転させ、モータが過負荷にて停止するか、軸受温度が130℃を超えたときを焼付き寿命時間とした。焼付き寿命試験はそれぞれ5回行い、その平均値を焼付き寿命とした。比較例の焼付き寿命を1として、これに対する比焼付き寿命を用いて比較評価を行った。
焼付き寿命については、ASTM D 1741の軸受寿命試験機に類似した試験機を用い、以下の方法によって行った。転がり軸受(呼び番号:6303DD,内輪・外輪・ボール:SUJ2製)に各試験グリースを1.5g封入し、温度120℃、ラジアル荷重98Nの下で、2000min−1の回転数で回転させ、モータが過負荷にて停止するか、軸受温度が130℃を超えたときを焼付き寿命時間とした。焼付き寿命試験はそれぞれ5回行い、その平均値を焼付き寿命とした。比較例の焼付き寿命を1として、これに対する比焼付き寿命を用いて比較評価を行った。
(比較例)
ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネートとシクロヘキシルアミンとを原料とするジウレア化合物の増長剤、合成炭化水素油(40℃における動粘度 47mm2/s)を基油とし、酸化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミンを添加したウレアグリース(混和ちょう度260)を公知の方法により調製し、各試験に供した。着磁後の磁力測定により、最大エネルギー積は0であった。
ジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネートとシクロヘキシルアミンとを原料とするジウレア化合物の増長剤、合成炭化水素油(40℃における動粘度 47mm2/s)を基油とし、酸化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミンを添加したウレアグリース(混和ちょう度260)を公知の方法により調製し、各試験に供した。着磁後の磁力測定により、最大エネルギー積は0であった。
(実施例1)
高級脂肪酸により表面処理を行った磁石材料(ストロンチウムフェライト、平均粒径2μm)を増長剤として、合成炭化水素油(40℃における動粘度 47mm2/sを基油とし、酸化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミンを添加した磁石グリース(混和ちょう度 240)を調製し、各試験に供した。
高級脂肪酸により表面処理を行った磁石材料(ストロンチウムフェライト、平均粒径2μm)を増長剤として、合成炭化水素油(40℃における動粘度 47mm2/sを基油とし、酸化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミンを添加した磁石グリース(混和ちょう度 240)を調製し、各試験に供した。
ストロンチウムフェライトの含有量は40mass%であり、着磁後の磁力測定により、最大エネルギー積は5kJ/m3であった。試験結果を表1に示す。
ジフェニルメタン−4、4−ジイソシアネート溶液と磁石材料(ストロンチウムフェライト、平均粒径2μm)を混合したシクロヘキシルアミン溶液とにより合成した磁石材料、複合ジウレア化合物を増長剤、合成炭化水素油(40℃における動粘度 47mm2/s)を基油とし、酸化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミンを添加した磁石グリース(混和ちょう度 260)を調製し、各試験に供した。ストロンチウムフェライトの含有量は5mass%であり、着磁後の磁力測定により、最大エネルギー積は0.5kJ/m3であった。試験結果を表1に示す。
各実施例から、耐摩耗性、耐フレッチング性、耐焼付き性などの摩擦摩耗特性の改善を図ることができる。
また、各実施例から、グリース組成物としての潤滑剤の最大エネルギー積は0.5kJ/m3以上の磁力を有するものであることが好ましい。
Claims (3)
- 複数の転動体を転動自在に収納するとともに、潤滑剤が封入された転動装置において、前記複数の転動体を含む構成要素のうち前記潤滑剤に対して摩擦接触面を形成する構成要素は強磁性体もしくはフェリ磁性体で構成され、前記潤滑剤はグリースと磁石微粒子とからなり、前記グリースには前記磁石微粒子が添加されてなることを特徴とする転動装置。
- 請求項1に記載の転動装置において、前記磁石微粒子の磁力は、最大エネルギー積が0.5kJ/m3以上であることを特徴とする転動装置。
- 請求項1または2に記載の転動装置において、前記磁石微粒子は、フェライト系磁石材料で構成されてなることを特徴とする転動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005070879A JP2006250314A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 転動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005070879A JP2006250314A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 転動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006250314A true JP2006250314A (ja) | 2006-09-21 |
Family
ID=37091029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005070879A Pending JP2006250314A (ja) | 2005-03-14 | 2005-03-14 | 転動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006250314A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009235341A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Hiroshima Univ | 摺動面に磁着可能な固体潤滑剤および該固体潤滑剤を含む潤滑油組成物 |
JP2012094677A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Kyodo Yushi Co Ltd | 磁気粘性流体組成物 |
-
2005
- 2005-03-14 JP JP2005070879A patent/JP2006250314A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009235341A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Hiroshima Univ | 摺動面に磁着可能な固体潤滑剤および該固体潤滑剤を含む潤滑油組成物 |
JP2012094677A (ja) * | 2010-10-27 | 2012-05-17 | Kyodo Yushi Co Ltd | 磁気粘性流体組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI481704B (zh) | Grease composition and a linear mobile device using the grease composition | |
ES2449235T3 (es) | Composición de grasa | |
JP2006194281A (ja) | 低摩擦摺動機構 | |
JP5729590B2 (ja) | グリース組成物、グリース封入軸受、自在継手および直動装置 | |
JP6359219B1 (ja) | グリース組成物および転がり軸受 | |
JP4809793B2 (ja) | グリース組成物及び機械部材 | |
JP2017150615A (ja) | 転がり軸受 | |
JP4554744B2 (ja) | グリース組成物及びこれを用いた軸受装置 | |
JP5087989B2 (ja) | 潤滑剤組成物及びその製造方法、並びに転がり軸受 | |
JP2006250314A (ja) | 転動装置 | |
JP4864188B2 (ja) | 低発塵性潤滑グリースおよび転がり軸受並びに直動装置 | |
JP2009029876A (ja) | グリース組成物及び転がり軸受 | |
Zaini et al. | Influence of Magnetic Field on the Action Mechanism of Lubricant Additives | |
JP5685141B2 (ja) | グリース組成物、グリース封入軸受、自在継手および直動装置 | |
JP2007303661A (ja) | 転がり軸受及びその製造方法、並びに転がり軸受の製造方法を評価する方法 | |
JP2000192973A (ja) | 低発塵性転がり軸受 | |
JP2006143917A (ja) | グリース及び転がり支持装置 | |
JP2007217520A (ja) | グリース組成物および該グリース封入軸受 | |
JP2004339270A (ja) | グリース組成物,転がり軸受,転がり軸受装置,及び転動装置 | |
JP2008285574A (ja) | ころ軸受 | |
JP2004176774A (ja) | 転動装置 | |
JP2006169316A (ja) | グリース及び転がり支持装置 | |
JP2006194285A (ja) | 軸受装置 | |
JP2017025189A (ja) | グリース組成物、グリース封入軸受、自在継手および直動装置 | |
JP2008266424A (ja) | グリース組成物およびグリース封入軸受 |