JP2006250092A - 内燃機関 - Google Patents

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JP2006250092A JP2005070146A JP2005070146A JP2006250092A JP 2006250092 A JP2006250092 A JP 2006250092A JP 2005070146 A JP2005070146 A JP 2005070146A JP 2005070146 A JP2005070146 A JP 2005070146A JP 2006250092 A JP2006250092 A JP 2006250092A
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Tomohito Matsumoto
智仁 松本
Yuzo Harada
雄三 原田
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Abstract

【課題】 内燃機関のクランク軸の軸方向における寸法を、よりコンパクトにできるようにする。また、内燃機関をそのクランク軸の径方向でもコンパクトにできるようにする。
【解決手段】 内燃機関11が、クランクケース20に支持されるクランク軸28と、このクランク軸28に連動連結されるフライホイールマグネト57とを備える。クランク軸28の径方向の外方で、クランク軸28と平行な軸心54上にフライホイールマグネト57を配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランク軸に連動連結されるフライホイールマグネトを備えた内燃機関に関するものである。
上記内燃機関には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両の車体後部に内燃機関が搭載されている。
上記内燃機関は、上記車体の後部に支持されたクランクケースと、車両の長手方向に延びる軸心回りに回転可能となるよう上記クランクケースに支持されるクランク軸と、このクランク軸と軸方向で列設されるフライホイールマグネトとを備え、このフライホイールマグネトのロータが上記クランク軸の一端部に連結されている。
上記内燃機関を駆動させると、上記クランク軸に連動してロータが回転し、フライホイールマグネトが発電する。この発電による電力は、上記内燃機関における点火用等の電源とされ、これにより、上記内燃機関の駆動が続けられる。上記内燃機関から出力される駆動力は、上記クランク軸の他端部を通して走行用の駆動車輪に伝達され、車両が走行可能とされる。
特開平2−109727号公報
ところで、上記車両は余剰空間が狭いものである。このため、上記内燃機関には、上記クランク軸の軸方向における寸法を小さくすることが望まれる。しかし、上記従来の技術における内燃機関では、上記クランク軸とフライホイールマグネトとはその軸方向で列設されている。このため、上記内燃機関は、そのクランク軸の軸方向における寸法が大きくなりがちである。よって、上記内燃機関は、例えば、余剰空間が小さい車両に搭載させる上で、好ましくない。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、内燃機関のクランク軸の軸方向における寸法を、より小さくして、この内燃機関をコンパクトにできるようにすることである。
また、本発明の他の目的は、上記内燃機関をそのクランク軸の径方向でもコンパクトにできるようにすることである。
請求項1の発明は、クランクケース20に支持されるクランク軸28と、このクランク軸28に連動連結されるフライホイールマグネト57とを備えた内燃機関において、
上記クランク軸28の径方向の外方で、上記クランク軸28と平行な軸心54上に上記フライホイールマグネト57を配置したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記クランク軸28に連動連結される補機70を備えた内燃機関において、
上記補機70を上記クランク軸28の径方向の外方に配置すると共に、上記クランク軸28の周方向で上記フライホイールマグネト57と補機70とを互いに偏位させたものである。
請求項3の発明は、請求項1の発明に加えて、上記クランク軸28の軸方向の一端部に上記フライホイールマグネト57を連動連結し、上記クランク軸28の他端部を内燃機関11の出力部としたものである。
請求項4の発明は、請求項1から3のうちいずれか1つの発明に加えて、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57のロータ61とが互いに逆回転A,Bするようこれらを互いに連動連結したものである。
請求項5の発明は、請求項1から4のうちいずれか1つの発明に加えて、上記クランク軸28の軸方向に沿った視線で見て、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57とのそれぞれ少なくとも一部分が互いに重なり合うようにしたものである。
請求項6の発明は、請求項1から5のうちいずれか1つの発明に加えて、上記クランク軸28と平行に延びるバランサ軸103を備えた内燃機関において、
上記フライホイールマグネト57のロータ61を上記バランサ軸103の軸心104上で、このバランサ軸103に固着したものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、クランクケースに支持されるクランク軸と、このクランク軸に連動連結されるフライホイールマグネトとを備えた内燃機関において、
上記クランク軸の径方向の外方で、上記クランク軸と平行な軸心上に上記フライホイールマグネトを配置している。
このため、クランク軸とフライホイールマグネトとをその軸方向で列設させていた従来の技術の内燃機関に比べて、クランク軸の軸方向における内燃機関の寸法を、より小さくでき、つまり、この内燃機関をそのクランク軸の軸方向でコンパクトにできる。よって、例えば、車体の幅方向が狭いレーシングカーなどの車両において、その車体の幅方向にクランク軸の軸方向を合致させるよう内燃機関を搭載する場合に、この搭載が容易にできて有益である。
請求項2の発明は、上記クランク軸に連動連結される補機を備えた内燃機関において、
上記補機を上記クランク軸の径方向の外方に配置すると共に、上記クランク軸の周方向で上記フライホイールマグネトと補機とを互いに偏位させている。
このため、上記クランク軸にそれぞれ連動連結される上記フライホイールマグネトと補機とは、上記クランク軸の周りの空間に互いの干渉を避けて無理なく配置できる。よって、上記した三つの構成部品をコンパクトに配置でき、つまり、上記内燃機関をそのクランク軸の径方向でもコンパクトにできる。
請求項3の発明は、上記クランク軸の軸方向の一端部に上記フライホイールマグネトを連動連結し、上記クランク軸の他端部を内燃機関の出力部としている。
このため、上記フライホイールマグネトと、内燃機関の出力部側に設けられる出力用構成部品とは、上記クランク軸の軸方向で左右に振り分けられる。よって、仮に、上記フライホイールマグネトと出力用構成部品とが上記クランク軸の軸方向の一端部側に集中配置されることに比べて、上記内燃機関を全体的にコンパクトにできる。
請求項4の発明は、上記クランク軸とフライホイールマグネトのロータとが互いに逆回転するようこれらを互いに連動連結している。
このため、上記クランク軸とフライホイールマグネトとの各回転を互いに同期させ、かつ、このフライホイールマグネトにバランサ軸としての機能を持たせてやれば、上記クランク軸とフライホイールマグネトとのそれぞれの回転モーメントは互いに打ち消し合うこととなる。つまり、上記フライホイールマグネトを上記クランク軸の軸心から偏位させて、これらを互いに逆回転させたことにより、上記内燃機関に生じようとする振動の発生が防止される。
請求項5の発明は、上記クランク軸の軸方向に沿った視線で見て、上記クランク軸とフライホイールマグネトとのそれぞれ少なくとも一部分が互いに重なり合うようにしている。
このため、上記クランク軸とフライホイールマグネトとは、それぞれの径方向で互いに接近することとなる。よって、上記内燃機関をそのクランク軸の径方向で、よりコンパクトにできる。
請求項6の発明は、特に、図6に例示するように、上記クランク軸と平行に延びるバランサ軸を備えた内燃機関において、
上記フライホイールマグネトのロータを上記バランサ軸の軸心上で、このバランサ軸に固着している。
このため、上記フライホイールマグネトのロータの回転用としてバランサ軸が利用されている。よって、上記内燃機関をコンパクトにさせることが簡単な構成で達成される。
本発明の内燃機関に関し、内燃機関のクランク軸の軸方向における寸法を、よりコンパクトにできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、内燃機関は、クランクケースに支持されるクランク軸と、このクランク軸に連動連結されるフライホイールマグネトとを備えている。上記クランク軸の径方向の外方で、上記クランク軸と平行な軸心上に上記フライホイールマグネトが配置されている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1−5に従って説明する。
図2,3において、符号1は、レーシングカートとして例示される車両で、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の幅方向をいうものとする。
上記車両1の車体2は、その骨格を構成する車体フレーム3と、この車体フレーム3の前部に操向可能に懸架される左右一対の前車輪4と、上記車体フレーム3の後部に懸架される左右一対の後車輪5と、上記車両1の長手方向で上記車体2の中途部に支持されるシート6と、上記車体フレーム3の前部に支持され、各前車輪4と連動連結されるハンドル7と、上記シート6の外側方に配置されて上記車体フレーム3に支持される左右一対のフートレスト8とを備えている。
上記車両1は、上記シート6と右側のフートレスト8との間に配置されて、上記各後車輪5を走行駆動させる内燃機関11と、この内燃機関11に大気側の空気12と燃料13とによる混合気を供給可能とする吸気装置14と、上記内燃機関11から排出される排気15を内燃機関11の外部に導出させる排気装置16とを備えている。上記内燃機関11はリード弁式の2サイクル単気筒エンジンである。
全図において、上記内燃機関11の静止側部材19は、上記車体フレーム3に支持されるクランクケース20と、このクランクケース20から上方に突出するシリンダ21と、上記クランクケース20の左側の側面を全体的に開閉可能に覆うケースカバー22とを備えている。上記クランクケース20の内部がクランク室24とされ、上記クランクケース20とケースカバー22との間には密閉された内部空間25が形成されている。上記クランクケース20に対しケースカバー22は締結具により着脱可能に固着されている。
軸心27が車両1の幅方向に延びるクランク軸28が上記軸心27回りに回転可能となるよう上記クランクケース20に支持されている。上記シリンダ21にはピストン29が摺動可能に嵌入され、上記クランク軸28とピストン29とは連接棒30により互いに連動連結されている。上記クランク軸28は、上記クランクケース20に軸受32により支持される左右一対のクランク主軸33,34と、上記クランク室24に内有され、上記各クランク主軸33,34に一体的に形成される左右一対のクランクアーム35と、これら両クランクアーム35に架設されて上記連接棒30の大端部に連結されるクランクピン36とを備えている。
上記シリンダ21の突出端部と上記ピストン29とで囲まれた空間が燃焼室38とされる。上記クランクケース20の前部には、上記クランク室24の内外を連通させる吸気通路39が形成されている。この吸気通路39は、上記車両1の長手方向、かつ、ほぼ水平方向に延びている。上記吸気通路39に嵌入されて上記クランクケース20の前部に取り付けられるリード弁40が設けられている。上記クランク室24を上記燃焼室38に連通させる掃気通路41がクランクケース20に形成されている。また、上記燃焼室38をシリンダ21の外部に連通させる排気通路42が上記シリンダ21に形成されている。
上記吸気装置14は、上記クランクケース20の前部に連結され、上記吸気通路39と連通する気化器44と、この気化器44に連結される吸気サイレンサ45とを備えている。一方、上記排気装置16は、上記シリンダ21の後部に連結され、上記排気通路42と連通する排気管46と、この排気管46に順次連結される排気管マフラ47と排気サイレンサ48とを備えている。また、上記シリンダ21の突出端部には点火プラグ50が取り付けられている。
上記クランク軸28と平行に延び、このクランク軸28の径方向の外方に配置される従動軸53が設けられている。この従動軸53は、その軸心54回りに回転可能となるよう軸受55により上記静止側部材19のクランクケース20とケースカバー22とに跨って支持されている。
上記内部空間25に収容され、上記従動軸53の軸心54上に配置されるフライホイールマグネト57が設けられている。このフライホイールマグネト57は、上記ケースカバー22に支持されるステータ59と、上記従動軸53にキー60により固定されてこの従動軸53と共に回転するロータ61とを備えている。
上記クランク軸28の一端部である一方のクランク主軸33に上記従動軸53を介しフライホイールマグネト57のロータ61を連動連結させる連動装置63が設けられている。この連動装置63は上記内部空間25に収容されている。上記連動装置63は、上記クランク主軸33にキー64により固定される駆動ギヤ65と、上記従動軸53に一体的に形成されて上記駆動ギヤ65と噛合する従動ギヤ66とを備えている。これら駆動ギヤ65と従動ギヤ66とはモジュールと歯数とが互いに同じとされている。上記クランク軸28の軸方向に沿った視線で見て(図4)、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57とのそれぞれ少なくとも一部分が互いに重なり合うこととされている。
上記ロータ61の外周面には、その周方向の一部に突起67が形成されている。また、この突起67に対向してパルサコイル68が設けられ、このパルサコイル68は上記ケースカバー22に固着されている。
上記排気通路42の燃焼室38側の開口における上縁部の高さを可変とする公知の排気制御弁69が設けられている。また、上記内部空間25に収容され、上記静止側部材19のクランクケース20とケースカバー22とに跨るように支持される補機70が設けられている。この補機70は、上記排気15が上記燃焼室38側から排気通路42を通って排出されるときのタイミングを可変とするよう上記排気制御弁69を制御するガバナー装置である。上記補機70は、上記クランク軸28の径方向の外方に配置されている。また、上記フライホイールマグネト57と補機70とは、上記クランク軸28の周方向で互いに偏位させられている。
上記補機70は、上記クランク軸28と平行に延び、このクランク軸28の径方向の外方に配置されるガバナー軸71を備えている。このガバナー軸71は、その軸心72回りに回転可能となるよう軸受73により上記静止側部材19のクランクケース20とケースカバー22とに跨って支持されている。
上記補機70は、上記内部空間25に収容され、上記ガバナー軸71の軸心72上に配置されてこのガバナー軸71に固着される円錐筒形状の回転体74と、この回転体74内に嵌入される球形状の重り75と、上記ガバナー軸71の軸方向に移動可能となるようこのガバナー軸71に支持される可動体76と、この可動体76を介し上記重り75を上記回転体74の内面に圧接させるばね77とを備えている。前記排気制御弁69は上記可動体76に回動アームなどの連動体により連動連結されている。
上記クランク軸28の一端部である一方のクランク主軸33に上記ガバナー軸71を連動連結させる他の連動装置79が設けられている。この連動装置79は上記内部空間25に収容されている。上記連動装置79は、前記駆動ギヤ65と、上記ガバナー軸71に固着されて上記駆動ギヤ65と噛合する従動ギヤ80とを備えている。
上記クランク軸28の径方向の外方で、このクランク軸28と平行に延びる軸心82上に配置される他の補機70の例である水ポンプ83が設けられている。この水ポンプ83は、上記軸心82上に配置されるポンプ軸84と、このポンプ軸84が上記軸心82回りに回転可能となるよう上記ポンプ軸84をクランクケース20に支持させる左右一対の軸受85と、これら軸受85を上記ポンプ軸84の軸方向の所定位置に位置決めする位置決め具86と、上記ポンプ軸84に固着され、上記クランクケース20に形成されたポンプ室87に嵌入されるロータ88とを備えている。
上記フライホイールマグネト57のロータ61に上記水ポンプ83を連動連結させる更に他の連動装置91が設けられている。この連動装置91は、前記従動ギヤ66と、上記ポンプ軸84に固着されて上記従動ギヤ66と噛合する従動ギヤ92とを備えている。
上記各連動装置63,79,91は、上記クランク軸28の軸方向で互いにほぼ同じところに配置されている。そして、上記各連動装置63,79,91の一側方に上記クランク軸28のクランクアーム35と水ポンプ83のロータ88とが配置されている。この場合、上記クランク軸28の軸方向で、上記クランク軸28のクランクアーム35と水ポンプ83のロータ88とは互いにほぼ同じところに配置されている。また、上記各連動装置63,79,91の他側方に上記フライホイールマグネト57と補機70の回転体74とが配置されている。
上記クランク軸28の他端部である他方のクランク主軸34が、上記内燃機関11の出力部とされている。上記クランク軸28の軸心27上で、上記他方のクランク主軸34に遠心クラッチ94の駆動側部材95が固着されている。また、上記クランク軸28の軸心27上で、このクランク軸28のクランク主軸34に上記遠心クラッチ94の従動側部材96が支持されている。この従動側部材96は、上記軸心27回りで、上記クランク軸28と駆動側部材95とに対し相対回転可能とされている。上記従動側部材96に対し、上記後車輪5を連動連結させるチェーン巻掛式の連動装置97が設けられている。
上記内部空間25の内底部に潤滑油99を溜める油溜め部100が形成されている。上記更に他の連動装置91の従動ギヤ92の少なくとも下部が上記油溜め部100内に配置され、上記潤滑油99により油浴されている。
その他、102は始動電動機であり、この始動電動機102に上記クランク軸28が連動可能とされている。
上記内燃機関11を駆動させる時には、まず、上記始動電動機102の駆動により上記クランク軸28をクランキングする。すると、内燃機関11の外部の空気12が上記吸気装置14、リード弁40、および吸気通路39を通ってクランク室24に吸入される。また、この際、上記吸気装置14の気化器44により、上記空気12に燃料13が混入されて、混合気が生成され、この混合気が上記クランク室24で予圧縮される。
次に、上記混合気が上記掃気通路41を通り燃焼室38に吸入され、ここで、上記点火プラグ50により点火させられ、燃焼させられる。上記点火プラグ50による点火のタイミングは、上記突起67がパルサコイル68に対向したときにこのパルサコイル68が出力する出力信号に基づき定められる。上記燃焼により生じた燃焼ガスは、上記排気通路42と排気装置16とを通し排気15として内燃機関11の外部に排出される。
上記燃焼による熱エネルギーに基づき、上記クランク軸28が一方向に回転Aさせられて、動力が出力される。上記クランク軸28に上記連動装置63を介し上記従動軸53とフライホイールマグネト57とが連動して、上記軸心54回りに回転Bさせられる。これにより、上記フライホイールマグネト57が発電し、その電力は上記点火プラグ50の放電や制御用等の電源とされる。この場合、クランク軸28とフライホイールマグネト57のロータ61とは互いに逆回転A,Bさせられる。
また、上記クランク軸28に上記連動装置79を介し上記補機70のガバナー軸71、回転体74、および重り75が連動して、上記軸心72回りに回転Cさせられる。上記クランク軸28が高速であれば、これに連動する上記重り75の遠心力が大きくなり、上記ばね77の付勢力に対抗して上記可動体76が上記ガバナー軸71の軸方向の一方向に移動させられる。上記クランク軸28が低速であれば、これに連動する上記重り75の遠心力が小さくなり、上記ばね77の付勢力により上記可動体76は上記一方向とは反対方向に移動させられる。上記した可動体76の各移動に連動して、上記排気制御弁69が制御され、排気15についての前記タイミングが自動的に調整される。
上記クランク軸28に上記連動装置63,91を介し上記水ポンプ83が連動して、この水ポンプ83のポンプ軸84とロータ88とが上記軸心82回りに回転Dさせられる。これにより、上記ポンプ室87から冷却水が吐出され、この冷却水は、上記内燃機関11の各部を循環して冷却し、その後、空冷されて上記水ポンプ83の吸入部に戻される。
上記連動装置91の従動ギヤ92は、上記油溜め部100の潤滑油99を掻き上げる。すると、この潤滑油99は、上記従動ギヤ92と順次噛合する従動ギヤ66、駆動ギヤ65、および従動ギヤ80へと移送されて、これら各ギヤ65,66,80,92の各噛合部を潤滑する。
上記クランク軸28が所定回数以上になれば、上記遠心クラッチ94が接続動作する。すると、上記クランク軸28からの駆動力は、上記遠心クラッチ94と連動装置97とを介し上記後車輪5に伝達され、車両1が走行可能とされる。
上記構成によれば、クランク軸28の径方向の外方で、上記クランク軸28と平行な軸心54上に上記フライホイールマグネト57を配置している。
このため、クランク軸とフライホイールマグネトとをその軸方向で列設させていた従来の技術の内燃機関に比べて、クランク軸28の軸方向における内燃機関11の寸法を、より小さくでき、つまり、この内燃機関11をそのクランク軸28の軸方向でコンパクトにできる。よって、特に、上記した車体2の幅方向が狭いレーシングカーなどの車両1において、その車体2の幅方向にクランク軸28の軸方向を合致させるよう内燃機関11を搭載する場合に、この搭載が容易にできて有益である。
また、前記したように、クランク軸28に連動連結される補機70を備えた内燃機関において、
上記補機70を上記クランク軸28の径方向の外方に配置すると共に、上記クランク軸28の周方向で上記フライホイールマグネト57と補機70とを互いに偏位させている。
このため、上記クランク軸28にそれぞれ連動連結される上記フライホイールマグネト57と補機70とは、上記クランク軸28の周りの空間に互いの干渉を避けて無理なく配置できる。よって、上記した三つの構成部品28,57,70をコンパクトに配置でき、つまり、上記内燃機関11をそのクランク軸28の径方向でもコンパクトにできる。
また、前記したように、クランク軸28の軸方向の一端部に上記フライホイールマグネト57を連動連結し、上記クランク軸28の他端部を内燃機関11の出力部としている。
このため、上記フライホイールマグネト57と、内燃機関11の出力部側に設けられる遠心クラッチ94および連動装置97等の出力用構成部品とは、上記クランク軸28の軸方向で左右に振り分けられる。よって、仮に、上記フライホイールマグネト57と出力用構成部品とが上記クランク軸28の軸方向の一端部側に集中配置されることに比べて、上記内燃機関11を全体的にコンパクトにできる。
また、前記したように、クランク軸28とフライホイールマグネト57のロータ61とが互いに逆回転A,Bするようこれらを互いに連動連結している。
このため、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57との各回転を互いに同期させ、かつ、このフライホイールマグネト57にバランサ軸としての機能を持たせてやれば、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57とのそれぞれの回転モーメントは互いに打ち消し合うこととなる。つまり、上記フライホイールマグネト57を上記クランク軸28の軸心27から偏位させて、これら28,57を互いに逆回転A,Bさせたことにより、上記内燃機関11に生じようとする振動の発生が防止される。
また、前記したように、クランク軸28の軸方向に沿った視線で見て、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57とのそれぞれ少なくとも一部分が互いに重なり合うようにしている。
このため、上記クランク軸28とフライホイールマグネト57とは、それぞれの径方向で互いに接近することとなる。よって、上記内燃機関11をそのクランク軸28の径方向で、よりコンパクトにできる。
以下の図6は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図6に従って説明する。
図6において、上記クランク軸28と平行に延びるバランサ軸103がその軸心104回りに回転可能となるよう上記クランクケース20に支持されている。上記バランサ軸103には従動ギヤ105が固着され、この従動ギヤ105は上記駆動ギヤ65に噛合している。上記駆動ギヤ65と従動ギヤ105とはモジュールと歯数とが互いに同じであり、互いに逆回転することとされている。
上記バランサ軸103と軸心104上に上記フライホイールマグネト57が配置され、このフライホイールマグネト57のロータ61が上記バランサ軸103に固着されている。
上記構成によれば、フライホイールマグネト57のロータ61の回転用としてバランサ軸103が利用されている。よって、上記内燃機関11をコンパクトにさせることが簡単な構成で達成される。
なお、以上は図示の例によるが、上記内燃機関11は車両以外の乗り物に搭載されるものでもよく、産業機械などに用いられるものでもよい。また、内燃機関11は4サイクル内燃機関でもよい。
実施例1を示し、図4の1−1線矢視の一側部断面図である。 実施例1を示し、車両の全体平面図である。 実施例1を示し、図2の3−3線矢視図である。 実施例1を示し、図3の部分拡大破断図である。 実施例1を示し、図4の5−5線矢視の他側部断面図である。 実施例2を示し、図1の一部に相当する図である。
符号の説明
11 内燃機関
20 クランクケース
27 軸心
28 クランク軸
53 従動軸
54 軸心
57 フライホイールマグネト
61 ロータ
70 補機
103 バランサ軸
104 軸心

Claims (6)

  1. クランクケースに支持されるクランク軸と、このクランク軸に連動連結されるフライホイールマグネトとを備えた内燃機関において、
    上記クランク軸の径方向の外方で、上記クランク軸と平行な軸心上に上記フライホイールマグネトを配置したことを特徴とする内燃機関。
  2. 上記クランク軸に連動連結される補機を備えた内燃機関において、
    上記補機を上記クランク軸の径方向の外方に配置すると共に、上記クランク軸の周方向で上記フライホイールマグネトと補機とを互いに偏位させたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  3. 上記クランク軸の軸方向の一端部に上記フライホイールマグネトを連動連結し、上記クランク軸の他端部を内燃機関の出力部としたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
  4. 上記クランク軸とフライホイールマグネトのロータとが互いに逆回転するようこれらを互いに連動連結したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の内燃機関。
  5. 上記クランク軸の軸方向に沿った視線で見て、上記クランク軸とフライホイールマグネトとのそれぞれ少なくとも一部分が互いに重なり合うようにしたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1つに記載の内燃機関。
  6. 上記クランク軸と平行に延びるバランサ軸を備えた内燃機関において、
    上記フライホイールマグネトのロータを上記バランサ軸の軸心上で、このバランサ軸に固着したことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1つに記載の内燃機関。
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