JP2006249926A - 掘進機 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘削障害物の大きさ、形状に応じて臨機応変にかつ切れ味良く掘削障害物を砕断できるアブレッシブジェット噴射ノズルのノズルヘッド駆動機構を備えた掘進機を提供する。
【解決手段】本発明の掘進機は、シールド本体部1の掘進方向先端部に設けられかつシールド本体部1に対して回転可能のカッターヘッド部2にアブレッシブジェット水を噴射するアブレッシブジェット噴射ノズル10aがノズルヘッド駆動機構により可動に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明はノズルヘッドにおけるアブレッシブジェット噴射ノズルの駆動機構を備えた掘削障害物を粉砕しつつ掘進する掘進機に関するものである。
従来から、掘進機には掘削障害物を粉砕しつつ掘進するために、シールド本体部の掘進方向先端部に設けられてシールド本体部に対して回転可能のカッターヘッド部にウォータジェット噴射ノズルを備えたものが知られている。
特開平10−280880号公報
しかしながら、従来の掘進機は、噴射ノズルが固定であるので、掘進中に遭遇した掘削障害物の大きさ、形状に応じて臨機応変にかつ切れ味良く細分化して排除しやすいように掘削障害物を砕断し難いという問題が残存する。そこで本発明はアブレッシブジェット噴射ノズルをカッターヘッド部に設け、カッターヘッド部を回転させつつアブレッシブジェット水を噴射して掘削障害物を輪切りにし、次いで、アブレッシブ噴射ノズルを半径方向に移動させつつアブレッシブジェット水を噴射させることにより、大きな掘削障害物を扇形に砕断するためのノズルヘッドの確実かつ安定した駆動機構を実現する。
請求項1に記載の掘進機は、シールド本体部1、該シールド本体部1の掘進方向先端部に設けたカッターヘッド部2、該カッターヘッド部2に設けたノズルヘッド10を備える掘進機において、前記ノズルヘッド10が、アブレッシブジェットを噴射するためのアブレッシブジェット噴射ノズル10aと、スラリー供給管15と、超高圧水の供給管12bと、前記ノズルヘッド10を駆動するための駆動機構10Aとを有しており、さらに、前記駆動機構10Aは、取り付けヘッド14を介して端設されたシリンダ13と、前記シリンダ13に嵌装してなるピストンロッド12と、前記ピストンロッド12の軸線方向に穿設してなる超高圧水を前記アブレッシブジェット噴射ノズル10aに供給するための供給通路12aと、前記ピストンロッド12の軸線方向に穿設されていて前記供給通路12a及び前記供給管12bに連通するとともに、前記供給管12bが前記軸線方向に進退可能に收容される許容空間12cと、によって構成されること、を特徴とする。
請求項2に記載の掘進機は、前記アブレッシブジェット噴射ノズルの近傍に該アブレッシブジェット噴射ノズルを保護するためのカッタービットが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の掘進機は、前記アブレッシブジェット噴射ノズルが少なくとも二個以上設けられ、各アブレッシブジェット噴射ノズルはノズルヘッドに支持されることを特徴とする。
本発明に係る掘進機は、アブレッシブジェット噴射ノズルがカッターヘッド部に対してノズルヘッド内を直進・進退しその動作が確実かつ安定であるので、掘削障害物をその形状、大きさに応じて臨機応変に砕断できるという効果を奏する。
以下、本発明に係る掘進機の具体的実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るシールド本体部の部分縦断面図である。この図1において、1はシールド本体部、2はカッターヘッド部、3は回転軸、4は排泥管である。そのカッターヘッド部2は掘進方向先端部に設けられている。
カッターヘッド部2には中心ビット6、カッタービット7、先行ビット8、トリムビット9が適宜設けられている。
また、カッターヘッド部2には、アブレッシブジェット噴射ノズル10aを有するノズルヘッド10が設けられている。そのノズルヘッド10の両側にはこのアブレッシブジェット噴射ノズル10aを保護するためのカッタービット11が設けられている。
そのノズルヘッド10は図2(a)、(b)に示す駆動機構(駆動方式)10Aによりカッターヘッド部2の面でその径方向に駆動されるもので、ここでは、その駆動機構10Aはピストンロッド12と油圧シリンダ13とからなる油圧シリンダ駆動方式とされている。ノズルヘッド10はシリンダ13の一端部に取り付けヘッド14を介して取り付けられ、シリンダ13は油圧のイン・アウト(IN・OUT)の切り換えによりピストンロッド12に沿ってノズルヘッド10を往復可動するものとなっている。
そのピストンロッド12には回転軸3からの超高圧水を供給する通路12aが形成され、その通路12aは供給管12bを介してアブレッシブジェット噴射ノズル10aに連通されている。
ピストンロッド12にはその供給管12bの軸線方向への進退を許容する許容空間12cが形成されている。ノズルヘッド10には、スラリー(でんぷん系切削剤)を供給する供給管15が接続される。ここでは、このアブレッシブジェット噴射ノズル10aと駆動機構10Aは図1,図2に示すように、カッターヘッド部2の面に間隔を開けて複数個設ける構成であって良い。
そのカッターヘッド部2は図1に示すように回転軸3を中心にして駆動モータ17により回転され、その回転中に各アブレッシブジェット噴射ノズル10aからアブレッシブジェット水10eを噴射させることにより掘削障害物18を輪切りにすることができる。また、その各アブレッシブジェット噴射ノズル10aを駆動機構10Aにより半径方向に高速移動させることにより輪切りにされた掘削障害物18をさらに半径方向に細断することができる。
このアブレッシブジェット噴射ノズル10aによれば、高圧ジェット水にスラリーを混入させることにしたので、アブレッシブジェット噴射ノズル10aの摩耗の低減を図りつつ掘削障害物18の切削・砕断の効率化を図ることができる。
本発明に係る掘進機は、トンネル、地下通路、上下水道等の配管、マンホール等の工事作業の際に用いられる。
本発明の実施例に係る掘進機のカッターヘッド部を含むシールド本体部分を示す部分縦断面図である。 図1に示すアブレッシブジェット噴射ノズルの油圧シリンダ駆動機構を示す図であって、(a)はカッターヘッド部において半径方向外側にノズルヘッドが位置した状態を示し、(b)は同半径方向内側にノズルヘッドが位置した状態を示す。
符号の説明
1…シールド本体部
2…カッターヘッド部
10A…駆動機構
10a…アブレッシブジェット噴射ノズル
12…ピストンロッド
12a…超高圧水の供給通路
12b…超高圧水の供給管
12c…許容空間
13…シリンダ
15…スラリー供給管

Claims (3)

  1. シールド本体部1、該シールド本体部1の掘進方向先端部に設けたカッターヘッド部2、該カッターヘッド部2に設けたノズルヘッド10を備える掘進機において、
    前記ノズルヘッド10は、アブレッシブジェット水を噴射するためのアブレッシブジェット噴射ノズル10aと、スラリー供給管15と、超高圧水の供給管12bと、前記ノズルヘッド10を駆動するための駆動機構10Aとを有しており、さらに、前記駆動機構10Aは、
    取り付けヘッド14を介して端設されたシリンダ13と、
    前記シリンダ13に嵌装してなるピストンロッド12と、
    前記ピストンロッド12の軸線方向に穿設してなる超高圧水を前記アブレッシブジェット噴射ノズル10aに供給するための供給通路12aと、
    前記ピストンロッド12の軸線方向に穿設されていて前記供給通路12a及び前記供給管12bに連通するとともに、前記供給管12bが前記軸線方向に進退可能に收容される許容空間12cと、
    によって構成されること、
    を特徴とする掘進機。
  2. 前記アブレッシブジェット噴射ノズル10aの近傍に該アブレッシブジェット噴射ノズル10aを保護するためのカッタービット11が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の掘進機。
  3. 前記アブレッシブジェット噴射ノズル10aが少なくとも二個以上設けられて、各々のアブレッシブジェット噴射ノズルが前記ノズルヘッド10に支持されてなることを特徴とする請求項1に記載の掘進機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014145177A (ja) * 2013-01-29 2014-08-14 Mitsubishi Heavy Industries Mechatronics Systems Ltd トンネル掘削機及び該トンネル掘削機による立坑掘削工法
WO2015087386A1 (ja) * 2013-12-10 2015-06-18 中黒建設株式会社 掘進機
JP2018080513A (ja) * 2016-11-17 2018-05-24 N.Jetエンジニアリング株式会社 超高圧噴射ノズル、掘進機、障害物切断システム、および、超高圧噴射ノズルの使用方法

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