JP2006249072A - タンパク質導入用担体、前記担体を用いたタンパク質導入剤、タンパク質導入方法、およびタンパク質導入細胞ならびにその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
粘土鉱物からなるタンパク質導入用担体に目的タンパク質を担持させ、これを細胞に添加することによって前記細胞内に前記目的タンパク質を導入することができる。前記粘土鉱物は、層状粘土鉱物であることが好ましく、モンモリロナイト、バーミキュライト、イライト等が使用できる。
【選択図】図1
Description
Zelphati, O. et al. J. Biol. Chem. 276, 35103-35110 (2001)Intracellular delivery of proteins with a new lipid-mediated delivery system.
タンパク質導入用担体
本発明のタンパク質導入用担体において、前記粘土鉱物は、特に制限されず、また、メカニズムは不明であるが、前記粘土鉱物によれば、タンパク質を担持することができる。前記粘土鉱物としては、例えば、層状粘土鉱物があげられる。このような層状構造の粘土鉱物は、通常、その層間にイオンや水が挟み込まれた構造をとっている。
タンパク質導入剤
本発明のタンパク質導入剤(タンパク質複合体ともいう)は、前述のように、粘土鉱物を含む本発明のタンパク質導入用担体と、これに担持されたタンパク質とを含む。なお、本発明における「タンパク質」とは、アミノ酸のみから構成される一般に言うタンパク質のみならず、前述のペプチドや、糖タンパク質、ムチン等、また、これらの薬学的に許容された塩等も含まれる(本発明においては、「タンパク質」と言う)。前記薬学的に許容される塩としては、例えば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸付加塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩等の有機酸塩、この他にも、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等の塩もあげられる。
in vitro でのタンパク質導入方法
本実施形態において、in vitroで、培養細胞に前記タンパク質導入剤を接触させ、前記細胞に目的タンパク質を導入する導入方法の一例を説明する。この方法では、例えば、目的タンパク質を導入する培養細胞に、前記タンパク質導入剤を添加してインキュベートすればよい。
つぎに、in vivo でのタンパク質導入、すなわち、細胞が生体細胞であって、生体に前記タンパク質導入剤を投与して、前記導入剤により器官または組織の細胞にタンパク質を導入する一例を説明する。この方法では、前記タンパク質導入剤を、例えば、経口投与によって、または目的の器官や組織に外科的処置や注射等により投与するだけで、生体内の目的細胞に目的タンパク質を導入することができる。
医薬組成物および疾患の予防方法ならびに治療方法
本発明の医薬組成物は、疾患の治療剤、予防剤または抑制剤としてタンパク質を含む医薬組成物であって、さらに、本発明のタンパク質導入用担体を含むことを特徴とする(すなわち、本発明のタンパク質導入剤を含む医薬組成物である)。疾患の治療剤、予防剤、抑制剤となる有効成分がタンパク質である場合、前記タンパク質導入用担体を含む本発明の医薬組成物を投与することによって、優れた安全性で簡便に、ヒトやヒトを除く哺乳動物等の予防・治療を行うことができる。タンパク質の種類は何ら制限されず、疾患に応じて選択でき、例えば、減感作治療の場合は、花粉やアルブミン等のタンパク質等、糖尿病の場合には、インスリン等が選択できる。また、医薬組成物の投与の方法も、特に制限されず、経口投与、注射等の非経口投与を疾患に応じて選択できる。また、本発明の医薬組成物は、前述のようなタンパク質導入細胞でもよく、外科的処置で生体内に埋め込むことにより投与してもよい。
タンパク質導入用担体として、モンモリロナイトを含む商品名クニピアおよび商品名ベントナイト、サポナイトを含む商品名スメクトンSA(全てクニミネ工業株式会社製)の3種類の粘土鉱物を使用し、これらをPBS(−)(Ca2+,Mg2+ − free リン酸緩衝生理食塩水:pH7.2)で1mg/mlとなるように分散して、担体分散液をそれぞれ調製した。一方、大腸菌由来β-ガラクトシダーゼ(CALBIOCHEM社製)をmili−Q水で1mg/mlに懸濁し、タンパク質分散液を調製した。そして、DMEM(Dullbecco's Modified Eagle's Medium : serum - free)100μlに、前記担体分散液5μlおよびタンパク質分散液1μlを添加して混合した。前記混合液を25℃で1時間インキュベートして、タンパク質導入剤とした。
細胞として、ATCCより分譲されたラット小腸上皮細胞IEC−6(ATCC−CRL1592)を使用した。まず、12 well plate(ファルコン社製)に下記液体培地2.5mlを加え、各ウェルに小腸上皮細胞を1×105個播種して37℃で24時間培養した。なお、培養時には、炭酸ガス濃度を炭酸ガスインキュベーターで5%となるように調整した。
DMEM(Dulbecco's modified Eagle medium:日水製薬社製)
10重量% FBS(fetal bovine serum:大日本製薬社製)
前記24時間の培養後、培養細胞を前記PBS(−)で2回洗浄し、前記DEME(serum-free)1mlを各ウェルに添加した。さらに、β-ガラクトシダーゼが1μg(905mU)/wellとなるように、前記タンパク質導入剤100μlを各ウェルに添加した。そして、37℃で3時間インキュベートした後、血清(FBS)111μlを添加して培地中のFBS濃度を10重量%とし、37℃で24時間インキュベートした。
96 well plateに、下記組成のZ buffer 90μl、回収した細胞抽出液10μlおよび4mg/ml ONPG(o-ニトロフェニル β-D-ガラクトピラノシド)溶液20μlを添加して37℃で1時間インキュベートした後、100μlの反応停止液(1M Na2CO3)を添加して、この反応液の波長415nmにおける吸光度を測定した。そして、得られた吸光度と予め準備した検量線とから、各細胞におけるβ-ガラクトシダーゼ活性(mU)を算出した。これらの結果を図1に示す。なお、同図の「β-gal only」とは、比較例1においてβ-ガラクトシダーゼのみを導入したことを示す(図2において同様)。
Na2HPO4 851.76mg
NaH2PO4 623.89mg
KCl 74.55mg
MgSO4 12.04mg
2-メルカプトエタノール 350.6μl
mili-Q水 1000ml
実施例1と同様にして調製した担体分散液(1mg/ml)50μlおよび前記タンパク質分散液(1mg/ml)50μlを、それぞれmili−Q水100μlで希釈した。そして、両希釈液を混合して、25℃で1時間インキュベートし、タンパク質導入剤を調製した。
6週齢のddYマウス(オス:日本SLC)にβ-ガラクトシダーゼ50μg(45.25U)/マウスとなるように、経口ゾンデを用いて前記タンパク質導入剤を強制的に経口投与した。なお、前記マウスは、タンパク質導入剤の投与前日から絶食させた。コントロールは、前記タンパク質導入剤に代えてmili−Q水300μlを投与し、比較例2は、前記タンパク質導入剤に代えて、タンパク質分散液(1mg/ml)50μlをmili−Q水250μlで希釈した希釈液を経口投与した。
経口投与の3時間後、エーテル麻酔してマウスの頚椎を脱臼させた。そして、マウス小腸を取り出し、胃側より4cmずつ切り出して、合計3個の切片をそれぞれ5mM EGTA含有PBS(−)200μlに浸漬した。前記小腸をホモジナイズ(フィスコトロンホモジナイザ:NITI-ON社製)し、遠心分離(14,500rpm、5分、4℃)により回収した上澄みを細胞抽出液とした。これらの細胞抽出液について、前記実施例1と同様にしてβ-ガラクトシダーゼ活性を測定した。大腸に近い部分の切片からの細胞抽出液について、その結果を図2に示す。
前記実施例3と同様にして、OVAとベントナイト(商品名Bengel Fw)を、実施例1の前記PBS(−)にそれぞれ懸濁し、OVA分散液(100mg/ml)および担体分散液(100mg/ml)を調製した。エッペンドフルチューブ内で、これらの分散液を下記割合で混合して室温で1時間インキュベートし、タンパク質導入剤とした。
6週齢のddYマウス(メス:日本SLC)に、経口ゾンデを用いて前記タンパク質導入剤300μlを経口投与した(経口投与0日、n=3)。経口投与は、さらに、1回目の投与から7日後、14日後にも行った。なお、前記マウスは、タンパク質導入剤の投与前日から絶食させた。コントロールは、前記タンパク質導入剤に代えて実施例1のPBS(−)300μlを投与し、比較例4は、前記タンパク質導入剤に代えて、前記表2に示すOVA単独の溶液300μlをそれぞれ経口投与した。
(血清サンプルの調製)
1回目の経口投与から14日後および21日後に、マウスの眼底より、パスツールピペットを用いて採血を行った。採取後すぐに、血液を遠心分離(4℃、6,000rpm、5分)し、血清を回収した。血清サンプルは、後述のアッセイまで−20℃で保存した。
OVAをコーティングしたウェルプレートに、血清サンプルに含まれるOVA特異的IgG抗体を作用させ、HRP標識抗体を2次抗体として用いることにより、前記サンプルに含まれるOVA特異的IgG抗体を検出した。
Coating buffer:OVAが10μg/mlの濃度となるように、100mM炭酸 緩衝液(pH9.6)に溶解。
Wash buffer:50mM Tris、0.14M NaClおよび0.05% T ween20(商品名)を混合(pH8.0)。
Blocking buffer:Blocking one(商品名)と50mM Tris−HClとが 体積比1:3となるように混合。
Sample diluent:Blocking one(商品名)と前記Wash solutionとが体積比1: 19となるように混合。
TMB solution:TMB solution(商品名)とPeroxidase solution(商品名)とが 体積比1:1となるように、使用直前に混合。
タンパク質導入用担体として、モンモリロナイトを含む商品名クニピアF(クニミネ工業株式会社製)、商品名ベンゲルFW(株式会社ホージュン製)および商品名ベンゲル ブライト25(株式会社ホージュン製)、サポナイトを含む商品名スメクトンSA(クニミネ工業株式会社製)の4種類の粘土鉱物を使用し,これらをPBS(−)溶液(Ca2+,Mg2+ − free リン酸緩衝生理食塩水:pH7.2)で2mg/mlとなるように分散して、担体分散液をそれぞれ調製した。一方、担体と複合化させる分子量約13kDのタンパク質の一例として、(株)ペプチド研究所より購入したミッドカイン(以下、「MK」ともいう)を用いた。このMKタンパク質をmili−Q水で1mg/mlとなるように分散し、タンパク質分散液を調製した。
細胞として、ATCCより分譲されたラット小腸上皮細胞IEC−6(ECACC−88071401)を使用した。まず、12 well plate(コーニング社製)に下記液体培地1.5mlを加え、各ウェルにラット小腸上皮細胞IEC−6を5×104個播種して37℃で4日間培養した。なお,すべての細胞は、5%炭酸ガス濃度の条件下で培養した。
DMEM(インビトロジェン社製)
5% FBS(fetal bovine serum:ハイクローン社製)
0.1 units/ml インスリン(インビトロジェン社製)
100 units/ml ペニシリンGナトリウム(インビトロジェン社製)
100μg/ml ストレプトマイシン(インビトロジェン社製)
0.05μg/ml アンホテリシンB(大日本住友製薬社製)
9容量(体積比) トリス SDS サンプル処理液(第一化学薬品社製)
1容量(体積比) 2-メルカプトエタノール(ナカライテスク社製)
10容量(体積比) mili−Q水
ラット小腸上皮細胞内へのタンパク質導入の確認は、前記「2.」において回収、凍結した各サンプルをウェスタンブロット解析により行った。
タンパク質導入用担体として、前記実施例6と同様に、モンモリロナイトを含む商品名クニピアF、商品名ベンゲルFWおよび商品名ベンゲルブライト25、サポナイトを含む商品名スメクトンSAの4種類の粘土鉱物を使用し、同様の担体分散液(2mg/ml)を調製した。一方、担体と複合化させる分子量約18kDのタンパク質の一例として、(株)ペプチド研究所より購入したプレイオトロフィン(以下、「PTN」ともいう)を用いた。このPTNタンパク質をmili−Q水で1mg/mlとなるように分散し、タンパク質分散液を調製した。なお、PTNもMKと同様に、組換え体を作製し、組換えPTNタンパク質を調製し、これを標品としてもよく、また、(株)ペプチド研究所(大阪)、R&D Systems(MN,USA)等の市販品を使用してもよい。
細胞として、ATCCより分譲されたラット小腸上皮細胞IEC−6(ECACC−88071401)を使用した。まず、12 well plate(コーニング社製)に、実施例5と同様の液体培地1.5mlを加え、各ウェルにラット小腸上皮細胞IEC−6を5×104個播種して37℃で4日間培養した。なお,すべての細胞は、5%炭酸ガス濃度の条件下で培養した。
ラット小腸上皮細胞内へのタンパク質導入の確認は、特に示さない限り前記実施例5と同様にウェスタンブロット解析することにより行った。なお、陽性対照としては、化学合成プレイオトロフィン(ヒト)((株)ペプチド研究所(大阪))を1レーンあたり200〜500ngとなるように調製して泳動した(図6において図示せず)。また、メンブレンとの反応に使用する抗体は、抗ヒトPTN抗体(R&D Systems(MN,USA))とした。その結果を、図6に示す。
タンパク質導入用担体として、前記実施例6と同様の、サポナイトを含む商品名スメクトンSAの粘土鉱物を使用し、同様の担体分散液(2mg/ml)を調製した。一方、担体と複合化させる分子量約5kDのポリペプチドの一例として、インスリン(SIGMA-ALDRICH;MO,U.S.A.)(以下、「INS」ともいう)を用いた。このINSを5mmol/l塩酸水溶液で1mg/mlに分散し、ポリペプチド分散液を調製した。
細胞として、ATCCより分譲されたラット小腸上皮細胞IEC−6(ECACC−88071401)を使用した。まず、12 well plate(コーニング社製)に、実施例5と同様の液体培地1.5mlを加え、各ウェルにラット小腸上皮細胞IEC−6を5×104個播種して37℃で4日間培養した。なお,すべての細胞は、5%炭酸ガス濃度の条件下で培養した。
ラット小腸上皮細胞内へのポリペプチドの確認は、前記「2.」において回収、凍結した各サンプルの電気泳動により行った。
Claims (34)
- 細胞内にタンパク質を導入するための担体であって、
粘土鉱物を含むことを特徴とする、タンパク質導入用担体。 - 前記粘土鉱物が層状粘土鉱物である、請求項1記載のタンパク質導入用担体。
- 前記粘土鉱物が、カオリナイト群、バイロフィライト−タルク群、スメクタイト群、バーミキュライト群、雲母群、脆雲母群、緑泥石群およびセピオライト−パリゴスカイト群からなる群から選択された少なくとも一つの結晶質型粘土鉱物である、請求項1または2記載のタンパク質導入用担体。
- 前記粘土鉱物が、モンモリロナイト、バーミキュライトおよびイライトからなる群から選択された少なくとも一つの粘土鉱物である、請求項3記載のタンパク質導入用担体。
- 前記粘土鉱物が、有機物が除去された粘土鉱物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 前記粘土鉱物が、脱鉄処理された粘土鉱物である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 前記粘土鉱物の純度が、85%以上である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 前記粘土鉱物が、層間に交換性陽イオンを有する、請求項2〜7のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 前記交換性陽イオンが、ナトリウムイオン、アンモニウムイオンおよび第4級アンモニウムイオンからなる群から選択された少なくとも一つの陽イオンである、請求項8記載のタンパク質導入用担体。
- 前記交換性陽イオンが、アミノ酸、アミン化合物、アミド化合物、カチオン性界面活性剤およびカチオン性金属錯体からなる群から選択された少なくとも一つの物質の陽イオンである、請求項8記載のタンパク質導入用担体
- 前記粘土鉱物が前記タンパク質を担持し、酸性条件下では前記タンパク質を保持し、中性またはアルカリ性条件下で前記タンパク質を遊離する、請求項1〜10のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 生体細胞へタンパク質を導入するための担体である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のタンパク質導入担体。
- 小腸細胞へタンパク質を導入するための担体である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のタンパク質導入担体。
- 経口投与用の担体である、請求項1〜13のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 経口減感作治療において、タンパク質を経口投与するための担体である、請求項1〜14のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 培養細胞へタンパク質を導入するための担体である、請求項1〜15のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体。
- 担体とタンパク質とを含むタンパク質導入剤であって、
前記担体が請求項1〜16のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体であり、前記タンパク質が前記タンパク質導入用担体に担持されていることを特徴とする、タンパク質導入剤。 - 前記タンパク質(A)と前記タンパク質導入用担体に含まれる粘土鉱物(B)との混合割合(重量比A:B)が、1:0.1〜5の範囲である、請求項17記載のタンパク質導入剤。
- タンパク質導入剤の形態が分散液の形態である、請求項17または18記載のタンパク質導入剤。
- 前記分散液のpHが、5.5〜7.5の範囲である、請求項19記載のタンパク質導入剤。
- 疾患の治療剤、予防剤または抑制剤としてタンパク質を含む医薬組成物であって、
さらに、請求項1〜16のいずれか一項に記載のタンパク質導入用担体を含むことを特徴とする、医薬組成物。 - 経口投与用の医薬組成物である、請求項21記載の医薬組成物。
- 減感作治療の医薬組成物である、請求項21または22記載の医薬組成物。
- 担体とタンパク質とを含むタンパク質導入剤を細胞に接触させて、前記細胞に前記タンパク質を導入するタンパク質の導入方法であって、
前記タンパク質導入剤が、請求項17〜20のいずれか一項に記載のタンパク質導入剤であることを特徴とする、タンパク質導入方法。 - 前記細胞と前記タンパク質導入剤に含まれる粘土鉱物との割合が、細胞1×106個に対して粘土鉱物0.01〜100μgの範囲である、請求項24記載のタンパク質導入方法。
- 前記細胞と前記タンパク質導入剤に含まれるタンパク質との割合が、細胞1×106個に対してタンパク質0.01〜100μgの範囲である、請求項24または25記載のタンパク質導入方法。
- 前記細胞が培養細胞である、請求項24〜26のいずれか一項に記載のタンパク質導入方法。
- 前記培養細胞と前記タンパク質導入剤との接触に先立って、前記培養細胞をインキュベートする工程を含む、請求項27記載のタンパク質導入方法。
- 前記タンパク質導入剤を前記培養細胞に3〜48時間接触させる、請求項27または28記載のタンパク質導入方法。
- 前記細胞が生体細胞であり、生体内に前記タンパク質導入剤を投与して、生体の器官細胞または組織細胞にタンパク質を導入する、請求項24〜29のいずれか一項に記載のタンパク質導入方法。
- 前記生体内への前記タンパク質導入剤の投与方法が経口投与である、請求項30記載のタンパク質導入方法。
- 前記タンパク質を導入する器官が小腸である、請求項30または31記載のタンパク質導入方法。
- 細胞に外来のタンパク質を導入してタンパク質導入細胞を製造する方法であって、前記タンパク質の導入方法が、請求項24〜32のいずれか一項に記載の導入方法であることを特徴とする、タンパク質導入細胞の製造方法。
- 外来のタンパク質を導入したタンパク質導入細胞であって、請求項33記載の方法により製造されることを特徴とする、タンパク質導入細胞。
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