JP2006247724A - 管材の曲がり検出方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 操業に支障を来すことなく、且つ、問題となる曲がりの発生を見逃すことなく検出可能な管材の曲がり検出方法及び装置を提供する。
【解決手段】 本発明に係る管材の曲がり検出方法を実施するための曲がり検出装置100は、継目無鋼管の製造ラインに配置された定径圧延機M1及び/又は曲がり矯正機M2の出側に配設され、管材Pの外径を複数の径方向について測定するための外径計1a、1bと、前記外径計による各径方向についての各外径測定位置に基づいて管材の中心位置を算出し、管材の軸方向に沿った前記中心位置の変動量に基づいて管材の曲がりを検出する演算装置2とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、継目無鋼管の製造ラインにおいて、問題となる管材の曲がりを検出する方法及び装置に関する。
マンネスマン−マンドレルミル方式による継目無鋼管の製造においては、まず素材としての丸ビレット又は角ビレットを回転炉床式加熱炉で1200〜1260℃に加熱した後、穿孔機でプラグと圧延ロールにより穿孔圧延して中空の素管を製造する。次に、前記素管の内面にマンドレルバーを串状に挿入し、通常5〜8スタンドからなるマンドレルミルで外面を孔型圧延ロールで拘束して延伸圧延することにより、所定の肉厚まで減肉する。次に、マンドレルバーを抽出し、前記減肉された管材を定径圧延機(サイザー、ストレッチレデューサ)で所定外径に成形圧延する。その後、必要に応じて熱処理装置で熱処理を施した後、曲がり矯正機(ストレートナー)で軸方向の曲がりを矯正し、製品としての継目無鋼管が得られる。
前記定径圧延機で成形圧延した後の管材には、定径圧延機を構成する各スタンドに配設された孔型圧延ロールの通り芯がずれていること等に起因して、軸方向の曲がりが生ずる場合が多いため、これを矯正するべく上記のように曲がり矯正機が配設されている。しかしながら、曲がりの程度によっては、曲がり矯正機で矯正しきれないこともあるため、矯正しきれなかった曲がり部分をオフラインで手入れして矯正するための手間やコストが掛かるという問題がある。
上記問題を防止するべく、従来は、定径圧延機の出側において成形圧延後の管材の曲がりの程度を目視で確認し、曲がり量が大きいと判断した場合には、定径圧延機を停止して、抜き取った管材の管端部の曲がり量をオフラインにてストレッチゲージ(1500mm)を用いて測定していた。そして、所定の基準値よりも大きな曲がり量が得られた場合には、定径圧延機の通り芯を修正する等の作業を施していた。
しかしながら、上記従来の曲がり検出方法は、あくまでも抜き取り検査であり、定径圧延機で成形圧延した管材の全てについて検査するものではないため、問題となる曲がりが発生したことに気付かず、不良品が大量に発生してしまうおそれがあるという問題がある。また、管材を抜き取る際に操業を停止する必要があるため、継目無鋼管の製造効率を低下させるという問題もある。
本発明は、斯かる従来技術の問題を解決するべくなされたものであり、操業に支障を来すことなく、且つ、問題となる曲がりの発生を見逃すことなく検出可能な管材の曲がり検出方法及び装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するべく、本発明は、継目無鋼管の製造ラインにおいて管材の曲がりを検出する方法であって、前記製造ラインに配置された定径圧延機及び/又は曲がり矯正機の出側に、管材の外径を複数の径方向について測定するための外径計を配設し、前記外径計による各径方向についての外径測定位置に基づいて管材の中心位置を算出し、管材の軸方向に沿った前記中心位置の変動量に基づいて管材の曲がりを検出することを特徴とする管材の曲がり検出方法を提供するものである。
斯かる発明によれば、継目無鋼管の製造ラインに配置された定径圧延機及び/又は曲がり矯正機の出側に、管材の外径を複数の径方向について測定するための外径計を配設し、前記外径計による各径方向についての外径測定位置(管材の径方向断面において外径を測定した管材両端部に相当する位置)に基づいて管材の中心位置が算出される。ここで、仮に管材に曲がりが生じていなければ、前記中心位置が管材の軸方向に沿って変動しないことになるため、逆に、中心位置の変動量に基づいて(変動量の大小に従って)管材の曲がりの程度を把握する(製品上問題となる曲がりを検出する)ことが可能である。以上のように、本発明は、定径圧延機及び/又は曲がり矯正機の出側に配設した外径計を用いて管材の曲がりを検出する構成であるため、曲がりの検出に際して管材を抜き取る必要が無く、操業に支障を来さないという利点が得られる。また、定径圧延機で成形圧延した管材の全てについて曲がりを検出することができるため、問題となる曲がりの発生を見逃すことがないという利点を得ることが可能である。
また、本発明は、継目無鋼管の製造ラインに配設され管材の曲がりを検出する装置であって、前記製造ラインに配置された定径圧延機及び/又は曲がり矯正機の出側に配設され、管材の外径を複数の径方向について測定するための外径計と、前記外径計による各径方向についての各外径測定位置に基づいて管材の中心位置を算出し、管材の軸方向に沿った前記中心位置の変動量に基づいて管材の曲がりを検出する演算装置とを備えることを特徴とする管材の曲がり検出装置としても提供される。
前記外径計としては、操業に支障を来さない限りにおいて、種々の構成を採用することが可能であるが、例えば、レーザビームを走査しながら管材に向けて投光する複数の投光部と、管材を介して前記各投光部にそれぞれ対向配置され前記レーザビームを受光する複数の受光部とを備え、前記レーザビームが管材によって遮蔽された時間によって外径を算出するように構成されたものを採用することが可能である。
本発明によれば、操業に支障を来すことなく、且つ、問題となる曲がりの発生を見逃すことなく検出することができるという優れた効果を奏する。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る管材の曲がり検出装置の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る曲がり検出装置100は、継目無鋼管の製造ラインに配置された定径圧延機(本実施形態ではサイザー)M1及び曲がり矯正機(本実施形態ではストレートナー)M2の出側にそれぞれ配設され、管材の外径を複数の径方向について測定するための外径計1a、1bと、外径計1a、1bによる各径方向についての外径測定位置に基づいて管材の中心位置を算出し、管材の軸方向に沿った前記中心位置の変動量に基づいて管材の曲がりを検出する演算装置2とを備えている。なお、本実施形態では、サイザーM1の出側及びストレートナーM2の出側の双方に外径計を配設した構成について説明するが、本発明はこれに限るものではなく、いずれか一方の出側にのみ外径計を配設した構成を採用することも可能である。
図2は、本実施形態に係る外径計1aの概略構成と外径計1aの出力を用いた演算装置2による曲がり検出方法とを説明するための縦断面図である。なお、外径計1bも外径計1aと同様の構成とされており、外径計1bの出力を用いた演算装置2による曲がり検出方法も同様であるため、以下では外径計1aを例に挙げて説明する。図2(a)に示すように、本実施形態に係る外径計1aは、レーザビームを走査(図に示す白抜き矢符の方向に平行に走査)しながら管材P0に向けて投光するようにレーザ光源や走査光学系から構成された複数(本実施形態では3つ)の投光部11、12、13と、管材P0を介して各投光部11、12、13にそれぞれ対向配置され前記レーザビームを受光するように集光光学系や光電変換素子から構成された複数(本実施形態では3つ)の受光部21、22、23とを備え、前記レーザビームが管材によって遮蔽された時間によって外径を算出する(遮蔽された時間を寸法に換算する)ように構成されている。なお、本実施形態では、投光部11と受光部21との組み合わせで構成される測定系(以下、適宜測定系Aという)、投光部12と受光部22との組み合わせで構成される測定系(以下、適宜測定系Bという)、投光部13と受光部23との組み合わせで構成される測定系(以下、適宜測定系Cという)のそれぞれの光軸が互いに60°の角度を成すように配置されている。
以上に説明した構成を有する外径計1aは、校正用の管材を用いて予め校正される。すなわち、図1(a)に示すように、操業を停止した状態で(サイザーM1での成形圧延を停止した状態で)縦断面が略真円形状とされた校正用の管材P0を配置し、各測定系A〜Cによって管材P0の外径を測定する。この際、各測定系A〜Cによる外径測定位置(管材P0の径方向断面において外径を測定した管材両端部に相当する位置であり、例えば、測定系Aの場合には、図1(a)に示す点a1及び点a2の位置となる)の中間位置が、各測定系A〜Cの原点(0点)に設定される(例えば、測定系Aの場合には、図1(a)に示す点a3の位置が原点に設定される)。以上に述べた内容を図3を用いてより具体的に説明する。図3は、測定系Aを構成する受光部21の受光波形を模式的に示す図である。図3に示すように、測定系Aによって測定される管材P0の外径D1は、受光波形の立ち下がり位置(点a1)と立ち上がり位置(点a2)との時間間隔を寸法に換算することによって測定される。そして、測定系Aの原点(0点)は、外径測定位置にある点a1と点a2の中間位置にある点a3(すなわち、点a1と点a3の時間間隔を寸法に換算するとD1/2となる)に設定されることになる。測定系B、Cについても同様である。
以上のようにして、各測定系A〜Cの原点(0点)を校正すると共に、図2(b)に示すように、各測定系A〜Cの原点を通る垂線(各測定系A〜Cの原点を通り各測定系A〜Cの光軸に平行な直線)L1〜L3の交点(すなわち、校正用管材P0の中心)をX−Y座標の原点と考えれば、各垂線L1〜L3は、幾何学的な関係より、それぞれ以下の式(1)〜(3)で表すことができる。
Figure 2006247724
そして、図2(c)に示すように、上記のようにして予め校正された外径計1aを構成する各測定系A〜Cにより、サイザーM1で成形圧延された直後の管材Pの外径が測定される。この際、各測定系A〜Cによる外径測定位置(管材Pの径方向断面において外径を測定した管材両端部に相当する位置であり、例えば、測定系Aの場合には、図2(c)に示す点a1’及び点a2’の位置となる)の中間位置が算出される(例えば、測定系Aの場合には、図2(c)に示す点a3’の位置が中間位置として算出される)。ここで、各測定系A〜Cによる外径測定位置の中間位置は、前述した各測定系A〜Cの原点(0点)からのずれ量として算出されることになる。例えば、測定系Aを例に挙げて具体的に説明すれば、外径測定位置の中間位置にある点a3’の位置は、図2(c)に示すように、測定系Aの原点である点a3からのずれ量C1として算出されることになる。同様にして、図2(c)に示すように、測定系Bについての外径測定位置の中間位置はC2として、測定系Cについての外径測定位置の中間位置はC3(図2(c)に示す例では、C3は負の値となる)としてそれぞれ算出される。
外径計1aによって測定された上記中間位置C1〜C3の値は、演算装置2に送信される。演算装置2は、送信された中間位置C1〜C3の値に基づいて管材Pの中心位置CEの座標を算出する。以下、中心位置CEの座標算出方法について具体的に説明する。
図2(c)に示すように、各測定系A〜Cによる管材Pの外径測定位置の中間位置にある点(例えば、測定系Aの場合には、点a3’)を通る垂線(各測定系A〜Cについての前記中間位置にある点を通り各測定系A〜Cの光軸に平行な直線)L1’〜L3’は、中間位置C1〜C3を用いて、それぞれ以下の式(1)’〜(3)’で表される。
Figure 2006247724
演算装置2は、上記式(1)’で表される垂線L1’と式(2)’で表される垂線L2’との交点P1、上記式(2)’で表される垂線L2’と式(3)’で表される垂線L3’との交点P2、並びに、上記式(3)’で表される垂線L3’と式(1)’で表される垂線L1’との交点P3の座標を算出する。そして、交点P1〜P3で構成される三角形の重心を管材Pの中心位置CEとして算出する。すなわち、管材Pの中心位置CEのX−Y座標は、以下の式(4)で表されることになる。
Figure 2006247724
以上に説明した外径計1a(外径計1bについても同様)による管材Pの外径測定及び外径測定位置の中間位置の算出、並びに、演算装置2による管材Pの中心位置CEの算出は、管材Pが軸方向に搬送されることにより、その軸方向に沿って先端部から後端部まで連続的に実行されることになる。これにより、演算装置2は、管材Pの軸方向に沿った中心位置CEの変動量Dを逐次算出(変動量Dは、中心位置CEの座標(x,y)を用いて、D=x+yで算出される)し、当該変動量Dの大小に従って(例えば、当該変動量Dが所定のしきい値を超えれば)管材Pの曲がりを検出することが可能である。
図4は、管材Pの軸方向に沿った中心位置CEの変動量Dを算出した例を示すグラフである。ここで、図4(a)はサイザーM1の出側に配設された外径計1aの出力に基づいて算出された変動量であって、管材Pに生じた曲がりが許容範囲内であったものを、図4(b)は同じく外径計1aの出力に基づいて算出された変動量であって、管材Pに生じた曲がりが許容範囲を超えていたものを、図4(c)はストレートナーM2の出側に配設された外径計1bの出力に基づいて算出された変動量であって、管材Pに生じた曲がりが許容範囲内であったものを、図4(d)は同じく外径計1bの出力に基づいて算出された変動量であって、管材Pに生じた曲がりが許容範囲を超えていたものを示す。なお、図4の縦軸は、管材Pの軸方向中央部における変動量Dを基準として(すなわち、D=0として)プロットしたものである。図4に示すように、中心位置CEの変動量Dの大小を評価することによって、問題となる曲がりを検出することが可能である。
なお、本実施形態に係る演算装置2は、問題となる曲がりを検出した場合(変動量Dが所定のしきい値を超えた場合)、警報を鳴らすように構成されており、これによりオペレータは、サイザーM1の通り芯を修正したり、ストレートナーM2を強加工設定に変更したりするといった作業を迅速に実施することが可能である。
以上に説明したように、本実施形態に係る曲がり検出装置100によれば、サイザーM1及び/又はストレートナーM2の出側に配設した外径計を用いて管材Pの曲がりを検出する構成であるため、曲がりの検出に際して管材Pを抜き取る必要が無く、操業に支障を来さないという利点が得られる。また、サイザーM1で成形圧延した管材Pの全てについて曲がりを検出することができるため、問題となる曲がりの発生を見逃すことがないという利点を得ることが可能である。
なお、本実施形態に係る外径計1a(外径計1bも同様)としては、3つの投光部11、12、13と3つの受光部21、22、23とから構成される3つの測定系A〜Cを備えた構成を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、複数の投光部と複数の受光部との組合せで構成される複数の測定系を備える外径計である限りにおいて、例えば、図5に示すような種々の態様を採用することが可能である。以下、図5に示す構成の外径計1a’を採用した場合の曲がり検出方法について説明する。
図5は、サイザーM1の出側に配設した他の実施形態に係る外径計1a’の概略構成と外径計1a’の出力を用いた演算装置2による曲がり検出方法とを説明するための縦断面図である。なお、ストレートナーM2の出側に配設する外径計も同様の構成とすることができ、当該外径計の出力を用いた演算装置2による曲がり検出方法も同様であるため、以下では外径計1a’を例に挙げて説明する。。図5(a)に示すように、本実施形態に係る外径計1a’は、レーザビームを走査(図に示す白抜き矢符の方向に平行に走査)しながら管材P0に向けて投光するようにレーザ光源や走査光学系から構成された2つの投光部11’、12’と、管材P0を介して各投光部11’、12’にそれぞれ対向配置され前記レーザビームを受光するように集光光学系や光電変換素子から構成された2つの受光部21’、22’とを備え、前記レーザビームが管材によって遮蔽された時間によって外径を算出する(遮蔽された時間を寸法に換算する)ように構成される。なお、本実施形態では、投光部11’と受光部21’との組み合わせで構成される測定系(以下、適宜測定系A’という)、投光部12’と受光部22’との組み合わせで構成される測定系(以下、適宜測定系B’という)のそれぞれの光軸が互いに90°の角度を成すように配置されている。
以上に説明した構成を有する外径計1a’は、図2を参照して説明したものと同様に、校正用の管材を用いて予め校正される。すなわち、図5(a)に示すように、操業を停止した状態で(サイザーM1での成形圧延を停止した状態で)縦断面が略真円形状とされた校正用の管材P0を配置し、各測定系A’、B’によって管材P0の外径を測定する。この際、各測定系A〜Cによる外径測定位置(管材P0の径方向断面において外径を測定した管材両端部に相当する位置)の中間位置が、各測定系A’、B’の原点(0点)に設定される。
以上のようにして、各測定系A’、B’の原点(0点)を校正すると共に、図5(b)に示すように、各測定系A’、B’の原点を通る垂線(各測定系A’、B’の原点を通り各測定系A’、B’の光軸に平行な直線)L1、L2の交点(すなわち、校正用管材P0の中心)をX−Y座標の原点と考えれば、各垂線L1、L2は、幾何学的な関係より、それぞれ以下の式(5)、(6)で表すことができる。
Figure 2006247724
そして、図5(c)に示すように、上記のようにして予め校正された外径計1a’を構成する各測定系A’、B’により、サイザーM1で成形圧延された直後の管材Pの外径が測定される。この際、各測定系A’、B’による外径測定位置(管材Pの径方向断面において外径を測定した管材両端部に相当する位置)の中間位置が算出される。ここで、各測定系A’、B’による外径測定位置の中間位置は、前述した各測定系A’、B’の原点(0点)からのずれ量として算出されることになる。すなわち、図5(c)に示すように、測定系A’についての外径測定位置の中間位置はC1として、測定系B’についての外径測定位置の中間位置はC2としてそれぞれ算出される。
外径計1a’によって測定された上記中間位置C1、C2の値は、演算装置2に送信される。演算装置2は、送信された中間位置C1、C2の値に基づいて管材Pの中心位置CEの座標を算出する。
図5(c)に示すように、各測定系A’、B’による管材Pの外径測定位置の中間位置にある点を通る垂線(各測定系A’、B’についての前記中間位置にある点を通り各測定系A’、B’の光軸に平行な直線)L1’、L2’は、中間位置C1、C2を用いて、それぞれ以下の式(5)’、(6)’で表される。
Figure 2006247724
演算装置2は、上記式(5)’で表される垂線L1’と式(6)’で表される垂線L2’との交点を管材Pの中心位置CEとして算出する。すなわち、管材Pの中心位置CEのX−Y座標は、以下の式(7)で表されることになる。
Figure 2006247724
以上に説明した外径計1a’(ストレートナーM2の出側に配設する外径計についても同様)による管材Pの外径測定及び外径測定位置の中間位置の算出、並びに、演算装置2による管材Pの中心位置CEの算出は、管材Pが軸方向に搬送されることにより、その軸方向に沿って先端部から後端部まで連続的に実行されることになる。これにより、演算装置2は、管材Pの軸方向に沿った中心位置CEの変動量Dを逐次算出(変動量Dは、中心位置CEの座標(x,y)を用いて、D=x+yで算出される)し、当該変動量Dの大小に従って(例えば、当該変動量Dが所定のしきい値を超えれば)管材Pの曲がりを検出することが可能である。
なお、サイザーM1の出側に配設する外径計とストレートナーM2の出側に配設する外径計とは、必ずしも同じ構成にする必要はなく、例えば、図2及び図5に示す外径計の構成のうち何れか一方をサイザーM1の出側に配設し、何れか他方をストレートナーM2の出側に配設する構成を採用することも可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係る管材の曲がり検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す外径計の概略構成と当該外径計の出力を用いた演算装置による曲がり検出方法とを説明するための縦断面図である。 図3は、図2に示す外径計を構成する受光部の受光波形を模式的に示す図である。 図4は、図1に示す曲がり検出装置で算出される管材の軸方向に沿った中心位置の変動量の例を示すグラフである。 図5は、本発明の他の実施形態に係る外径計の概略構成と当該外径計の出力を用いた演算装置による曲がり検出方法とを説明するための縦断面図である。
符号の説明
1a,1b・・・外径計
2・・・演算装置
11、12、13・・・投光部
21、22、23・・・受光部
100・・・曲がり検出装置
M1・・・サイザー(定径圧延機)
M2・・・ストレートナー(曲がり矯正機)
P・・・管材

Claims (3)

  1. 継目無鋼管の製造ラインにおいて管材の曲がりを検出する方法であって、
    前記製造ラインに配置された定径圧延機及び/又は曲がり矯正機の出側に、管材の外径を複数の径方向について測定するための外径計を配設し、
    前記外径計による各径方向についての外径測定位置に基づいて管材の中心位置を算出し、
    管材の軸方向に沿った前記中心位置の変動量に基づいて管材の曲がりを検出することを特徴とする管材の曲がり検出方法。
  2. 継目無鋼管の製造ラインに配設され管材の曲がりを検出する装置であって、
    前記製造ラインに配置された定径圧延機及び/又は曲がり矯正機の出側に配設され、管材の外径を複数の径方向について測定するための外径計と、
    前記外径計による各径方向についての各外径測定位置に基づいて管材の中心位置を算出し、管材の軸方向に沿った前記中心位置の変動量に基づいて管材の曲がりを検出する演算装置とを備えることを特徴とする管材の曲がり検出装置。
  3. 前記外径計は、レーザビームを走査しながら管材に向けて投光する複数の投光部と、管材を介して前記各投光部にそれぞれ対向配置され前記レーザビームを受光する複数の受光部とを備え、前記レーザビームが管材によって遮蔽された時間によって外径を算出するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の管材の曲がり検出装置。
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