JP2006247272A - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】防漏シートの可動部によって両側部の外側への排泄物の漏出を確実に阻止することができる使い捨て着用物品を提供する。
【解決手段】使い捨て着用物品では、液抵抗性防漏シート32の可動部34が肌当接面から上方へ延びる起立部分37と横方向へ張り出す張出部分38とを有する。張出部分38は、横方向内側へ張り出す第1張出部分40と、横方向外側へ張り出す第2張出部分41とから形成されている。それら張出部分40,41には、縦方向へ延びていて横方向へ等間隔で並ぶ同一伸長倍率の5条の第1〜第5弾性部材42a〜42eが取り付けられ、それら弾性部材42a〜42eの収縮によって縦方向へ一様に起伏を繰り返す規則的な多数の皺45が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、排泄物を吸収保持する使い捨て着用物品に関する。
透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成され、前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる前後端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、互いに対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートが両側部の肌当接面に取り付けられた使い捨て着用物品がある(特許文献1参照)。
防漏シートには、1枚の疎水性繊維不織布が使用されている。防漏シートは、物品の側部に固着されて縦方向へ延びる固定部と、固定部に並行して縦方向へ延びる可動部と、物品の横方向内側に倒伏して前後端部に固着された固定前後端部とから形成されている。可動部の上端縁には、縦方向へ延びる1条の伸縮性弾性部材が伸縮可能に取り付けられている。この物品では、弾性部材の収縮によって可動部が表面シートの上方へ起き上がり、可動部が排泄物の横漏れを防止する障壁を形成する。
特開2002−65730号公報
前記特許文献1に開示の着用物品では、防漏シートの可動部の剛性が低く、物品の着用中に着用者の体圧が可動部にかかると、表面シートの上方へ起き上がった可動部が表面シートに向かって容易に座屈し、排泄物が可動部を乗り越えて両側部の外側へ漏出する場合がある。また、この物品は、防漏シートの可動部が表面シートの上方へ向かって略直立するから、可動部の上端縁近傍のみが着用者の肌に線接触し、物品の着用中に可動部と着用者の肌との間に隙間が生じ易い。可動部と肌との間に隙間が生じると、排泄物が隙間から両側部の外側へ漏出する場合がある。
本発明の目的は、防漏シートの可動部と着用者の肌との間に隙間が生じることはなく、可動部によって両側部の外側への排泄物の漏出を確実に阻止することができる使い捨て着用物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる前後端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、互いに対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートが両側部に取り付けられ、防漏シートが、側部に位置して縦方向へ延びる固定部と、固定部に並行して縦方向へ延びていて物品の肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性可動部と、前後胴周り域に位置して横方向へ倒伏した固定前後端部とから形成された使い捨て着用物品である。
前記前提における本発明の特徴は、可動部が、前記肌当接面から上方へ延びる起立部分と、起立部分の上方に連なって肌当接面と並行する張出部分とを有し、縦方向へ延びていて横方向へ等間隔で並ぶ同一伸長倍率の複数条の伸縮性弾性部材が張出部に伸縮可能に取り付けられ、縦方向へ一様に起伏を繰り返す多数の皺が張出部分に形成されていることにある。
本発明の実施態様の一例は、張出部分が起立部分の上方で折れ曲がり、張出部分が物品の横方向外側へ張り出している。
本発明の実施態様の他の一例は、張出部分が、起立部分の上方で折れ曲がって横方向内側へ張り出す第1張出部分と、起立部分の上方で折れ曲がって横方向外側へ張り出す第2張出部分とから形成されている。
本発明の実施態様の他の一例は、張出部分の横方向の寸法が10〜30mmの範囲にあり、横方向へ隣り合う弾性部材どうしの該横方向の離隔寸法が4.0〜9.0mmの範囲にある。
本発明の実施態様の他の一例は、皺の上端から下端までの寸法が1.0〜3.0mmの範囲にある。
本発明の実施態様の他の一例は、縦方向へ隣り合う前記皺どうしの該縦方向の離隔寸法が0.5〜1.5mmの範囲にあり、張出部分の縦寸法50mmの中に形成された皺の個数が10〜30個の範囲にある。
本発明に係る使い捨て着用物品によれば、肌当接面から上方へ延びる可動部の起立部分が排泄物に対する障壁を形成しつつ、肌当接面に並行する可動部の張出部分が着用者の肌に面接触するから、張出部分が着用者の肌に密着し、可動部と肌との間に隙間が生じることはなく、可動部が両側部の外側への排泄物の漏出を確実に阻止する。この物品は、可動部の張出部分に縦方向へ起伏を繰り返して並ぶ一様かつ規則的な多数の皺が形成され、皺によって張出部分の剛性が増加するから、着用者の体圧が張出部分にかかったとしても、張出部分が座屈し難く、張出部分の着用者の肌への密着状態を確実に維持することができる。
張出部分が起立部分の上方から折れ曲がって物品の横方向外側へ張り出す着用物品は、その着用中に起立部分に対して略直交する張出部分が着用者の肌に確実に面接触するから、張出部分が着用者の肌に密着し、可動部と肌との間に隙間が生じることはなく、可動部が両側部の外側への排泄物の漏出を確実に阻止する。この物品は、防漏シートの可動部が排泄物に対する障壁として十分に機能し、可動部を利用して排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
張出部分が起立部分の上方から横方向内側へ張り出す第1張出部分と起立部分の上方から横方向外側へ張り出す第2張出部分とから形成された着用物品は、物品の着用中に起立部分に対して略直交する張出部分が着用者の肌に確実に面接触するから、可動部が着用者の肌に密着し、可動部と肌との間に隙間が生じることはなく、可動部が両側部の外側への排泄物の漏出を確実に阻止する。この物品は、防漏シートの可動部が排泄物に対する障壁として十分に機能し、可動部を利用して排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、一例として示す着用物品20の斜視図と、図1の2−2線矢視断面図とであり、図3,4は、図1の3−3線矢視断面図と、防漏シート32の一部を拡大して示す部分拡大図とである。図5は、図4の5−5線端面図である。図1では、縦方向を矢印L、横方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印Nで示す。なお、表面シート27や裏面シート28、防漏シート32の内面とは、コア29に対向する面をいい、それらシート27,28,32の外面とは、コア29に非対向の面をいう。
物品20は、縦方向に前胴周り域21および後胴周り域23と、それら胴周り域21,23の間に位置する股下域22とを有し、前後胴周り域21,23に横方向へ延びる前後端部24,25と、前後胴周り域21,23間に縦方向へ延びる両側部26とを有する。物品20は、肌当接面の側に位置する透液性表面シート27と、肌非当接面の側に位置する不透液性裏面シート28と、それらシート27,28の間に介在する吸液性コア29とから形成されている。股下域22の両側部26は、横方向内方へ向かって弧を画いている。物品20は、図1に示すように、その平面形状が砂時計型である。この物品20は、着用時に前後胴周り域21,23を連結するオープン型である。
表面シート27には、親水性繊維不織布が使用されている。裏面シート28には、互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布が使用されている。コア29は、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。コア29は、その型崩れやポリマーの脱落を防止するため、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。コア29は、ティッシュペーパーを介して表裏面シート27,28の内面に接合されている。ポリマーには、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のそれが使用されている。前後端部24,25には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材30が伸縮可能に取り付けられている。両側部26には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材31が伸縮可能に取り付けられている。両側部26には、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シート32が取り付けられている。防漏シート32には、疎水性繊維不織布が使用されている。
防漏シート32は、側部26に位置して縦方向へ延びる固定部33と、固定部33に並行して縦方向へ延びていて表面シート27の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する可動部34(伸縮性可動部)と、可動部34の縦方向前方に位置する固定前端部35と、可動部34の縦方向後方に位置する固定後端部36とから形成されている。固定部33は、側部26に固着されている。固定前端部35は、物品20の横方向内側と横方向外側とへ倒伏し、前端部24に固着されている。固定後端部36は、物品20の横方向内側と横方向外側とへ倒伏し、後端部25に固着されている。可動部34は、表面シート27の外面から物品20の厚み方向上方へ延びる起立部分37と、起立部分37の上方に連なる張出部分38とを有する。張出部分38は、肌当接面と並行するように起立部分37の上端39で折れ曲がり、物品20の横方向内側へ張り出す第1張出部分40と、肌当接面と並行するように起立部分37の上端39で折れ曲がり、物品20の横方向外側へ張り出す第2張出部分41とから形成されている。張出部分40,41は、起立部分37に対して略直交している。張出部分38には、縦方向へ延びる5条の第1〜第5弾性部材42a〜42e(伸縮性弾性部材)が伸縮可能に取り付けられている。
それら弾性部材42a〜42eは、横方向へ等間隔で並んでいる。第1弾性部材42aは、第1張出部分40の内端縁43に位置している。第2弾性部材42bは、第1張出部分40の横寸法を二等分した箇所(張出部分40の横方向中央)に位置している。第3弾性部材42cは、張出部分38の横寸法を二等分した箇所(張出部分38の横方向中央)であって、起立部分37の直上に位置している。第4弾性部材42dは、第2張出部分41の横寸法を二等分した箇所(張出部分41の横方向中央)に位置している。第5弾性部材42eは、第2張出部分41の外端縁44に位置している。第1〜第5弾性部材42a〜42eは、縦方向へ所定の倍率に伸長された状態で防漏シート32に接合されている。なお、それら弾性部材42a〜42eをシート32に接合するときの弾性部材42a〜42eの伸長倍率は全て同一である。弾性部材42a〜42eは、その全体が防漏シート32に包被されている。
弾性部材42a〜42eを防漏シート32に接合した後、それら弾性部材42a〜42eの伸長が解除されることで、弾性部材42a〜42eが収縮する。第1および第2張出部分40,41には、弾性部材42a〜42eの収縮によって、縦方向へ一様に起伏を繰り返す規則的な多数の皺45が形成されている。防漏シート32では、弾性部材42a〜42eが収縮すると、物品20が表面シート27を内側にして湾曲し、可動部34が表面シート27の上方へ起き上がる。可動部34のうちの起立部分37は、物品20の厚み方向上方へ延び、表面シート27の外面から略直立する。可動部34のうちの第1張出部分40は、表面シート27の上方に位置しつつ、起立部分37の上端39から物品20の横方向内側へ延びる。可動部34のうちの第2張出部分41は、表面シート27の上方に位置しつつ、起立部分37の上端39から物品20の横方向外側へ延びる。可動部34は、排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。張出部分38に形成されたそれら皺45は、その上端46から下端47までの寸法Rが略同一であり、縦方向へ隣り合う皺45どうしの縦方向の離隔寸法Sが略同一である。第1および第2張出部分40,41は、それら部分40,41に形成された多数の皺45によって、皺45が形成されていない場合と比較し、その剛性が増加する。
前後端部24,25は、コア29の端縁48から縦方向外方へ延びる表裏面シート27,28の端部49,50と防漏シート32の端部35,36とから形成されている。前後端部24,25では、それらシート27,28,32の端部35,36,49,50が重なり合い、表裏面シート27,28の内面どうしが固着され、表面シート27の外面と防漏シート32の内面とが固着されている。胴周り用弾性部材30は、表面シート27と裏面シート28との間に介在し、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート27,28の内面に接合されている。両側部26は、コア29の側縁51から横方向外方へ延びる表裏面シート27,28の側部52,53と防漏シート32の固定部33とから形成されている。両側部26では、表面シート27の側部52がコア29の側縁51から横方向外方へわずかに延び、側部52からさらに横方向外方へ裏面シート28の側部53と防漏シート32の固定部33とが延びている。両側部26では、表裏面シート27,28の側部52,53と防漏シート32の固定部33とが重なり合い、表裏面シート27,28の内面どうしが固着され、表裏面シート27,28の内外面と防漏シート32の内面とが固着されている。脚周り用弾性部材31は、裏面シート28と防漏シート32との間に介在し、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート28,32の内面に接合されている。
後胴周り域25の両側部26には、プラスチックフィルムから形成された可撓性のテープファスナ54が取り付けられている。テープファスナ54は、横方向へ延びる固定端部55と自由端部56とを有する。固定端部55は、裏面シート28の側部53と防漏シート32の固定部33との間に介在し、それらシート28,32の内面に固着されている。自由端部56の内面には、複数のフックを有する雄型メカニカルファスナ57が取り付けられている。前胴周り域24には、テープファスナ54の自由端部56を着脱可能に止着する可撓性のターゲットテープ58が取り付けられている。ターゲットテープ58には、プラスチックフィルムとフィルムから突出する複数のループとから形成された雌型メカニカルファスナが使用されている。ターゲットテープ58は、裏面シート28の外面に固着されている。
この物品20を着用する手順の一例は、以下のとおりである。股下域22における表面シート27の外面に着用者の臀部を乗せ、股下域22を折り曲げて前胴周り域21を着用者の腹部の上に乗せる。次に、後胴周り域23の両側部26が着用者の腹部の上に位置するように、後胴周り域23の両側部26を前胴周り域21の両側部26の外側に重ね合わせ、テープファスナ54の自由端部56をターゲットテープ58に止着し、前胴周り域21と後胴周り域23とを連結する。前後胴周り域21,23が連結された物品20には、胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。物品20を着用すると、横方向内側と横方向外側とへ張り出す防漏シート32の張出部分38が着用者の肌に面接触する。物品20の着用中に排泄された排泄物は、表面シート27を透過してコア29に吸収保持される。
物品20は、防漏シート32の可動部34のうちの表面シート27の外面から上方へ延びる起立部分37が排泄物に対する障壁を形成しつつ、可動部34のうちの第1および第2張出部分40,41が着用者の肌に面接触するから、張出部分38全体が着用者の肌に密着し、張出部分38と肌との間に隙間が生じることはなく、可動部34を利用して両側部26の外側への排泄物の漏出を確実に阻止することができる。この物品20は、第1および第2張出部分40,41に縦方向へ起伏を繰り返して並ぶ一様かつ規則的な多数の皺45が形成され、それら皺45によって張出部分38の剛性が増加するから、着用者の体圧が張出部分38にかかったとしても、部分38が座屈し難く、部分38の着用者の肌への密着状態を確実に維持することができる。
物品20では、張出部分38の横方向の寸法Pが10〜30mmの範囲にあり、横方向へ隣り合う弾性部材42a〜42eどうしの該横方向の離隔寸法Qが4.0〜9.0mmの範囲にある。寸法Pが30mmを超過すると、横方向内側と横方向外側とへ張り出す張出部分40,41が物品20の厚み方向下方へ倒伏し、張出部分38を着用者の肌に面接触させることができず、張出部分38と肌との間に隙間が生じてしまう場合がある。離隔寸法Qが9.0mmを超過すると、弾性部材42の収縮力を利用して張出部分38全体に一様かつ規則的な多数の皺45を形成することが難しく、皺45を利用して張出部分38の剛性を増加させることができない。
物品20では、皺45の上端46から下端47までの寸法Rが1.0〜3.0mmの範囲にある。寸法Rが1.0mm未満では、張出部分38に形成される皺45が縮緬状かつ不規則となり、部分38の剛性を増加させることができない。寸法Rが3.0mmを超過すると、張出部分38に形成される皺45が必要以上に大きくなり、部分38の剛性を増加させることができない。物品20では、縦方向へ隣り合う皺45どうしの縦方向の離隔寸法Sが0.5〜1.5mmの範囲にある。離隔寸法Sが0.5mm未満では、縦方向へ並ぶ皺45が密となり、張出部分38の剛性が必要以上に増加し、着用者の肌に接触する張出部分38が肌に不快な刺激を与える。離隔寸法Sが1.5mmを超過すると、張出部分38に形成される皺45が必要以上に大きくなり、部分38の剛性を増加させることができない。物品20は、張出部分38の縦寸法50mmの中に形成された皺45の個数が10〜30個の範囲にある。皺45の個数が10個未満では、張出部分38に形成される皺45の個数が少なく、部分38の剛性を増加させることができない。皺45の個数が50個を超過すると、縦方向へ並ぶ皺45が密となり、張出部分38の剛性が必要以上に増加し、着用者の肌に接触する張出部分38が肌に不快な刺激を与える。物品20は、皺45の上端46から下端47までの寸法Rや縦方向へ隣り合う皺45どうしの縦方向の離隔寸法S、張出部分38の縦寸法50mmの中に形成された皺45の個数が前記範囲にあるから、部分38の剛性を適度に増加させることができ、物品20に着用中に部分38が座屈し難く、部分38を着用者の肌に確実に面接触させることができる。
図6,7は、他の一例として示す使い捨て着用物品60の部分破断斜視図と、前後胴周り域63,65の連結を解除した状態で示す図6の物品60の展開平面図とであり、図8,9は、図6の8−8線矢視断面図と、図6の9−9線矢視断面図とである。図10,11は、防漏シート101,102の一部を拡大して示す部分拡大図と、図10の11−11線端面図とである。図6,7では、縦方向を矢印Lで示し、横方向を矢印Mで示す。図8,9では、厚み方向を矢印Nで示す。なお、表面シート91や第1および第2裏面シート61,92、防漏シート101,102の内面とは、コア93に対向する面をいい、それらシート61,91,92,101,102の外面とは、コア93に非対向の面をいう。
物品60は、不透液性第1裏面シート61と、裏面シート61の内面に配置されたインナーパネル62とから形成されている。物品60は、互いに対向する前胴周り域63および後胴周り域65と、それら胴周り域63,65の間に位置する股下域64とを有し、前後胴周り域63,65に横方向へ延びる前後端部66,67と、前後胴周り域63,65間に縦方向へ延びる両側部68とを有する。裏面シート61は、前後端部66,67と両側部68とを含む前後胴周り域63,65および股下域64を画成し、物品60の全体形状を形作っている。物品60では、前後胴周り域63,65の両側部68a,68gが合掌状に重なり合い、それら両側部68a,68gが縦方向へ並ぶ多数の熱融着線69を介して固着されている。物品60は、図6に示すように、前後胴周り域63,65が連結されたパンツ型であり、胴周り開口70と一対の脚周り開口71とを有する。
図7には、股下域64の縦寸法を二等分して横方向へ延びる横中心線72(一点鎖線)と、物品60の横寸法(両側部68間の横寸法)を二等分して縦方向へ延びる縦中心線73(一点鎖線)とが仮想されている。股下域64は、前胴周り域63と横中心線72との間に延びる前半分74、横中心線72と後胴周り域65との間に延びる後半分75に区分されている。さらに、図7には、股下域64の前半分74の縦寸法を四等分して横方向へ延びる第1〜第4分割線76〜79(二点鎖線)が仮想されている。前半分74は、前胴周り域63の側から横中心線72に向かって、第1分割線76と第2分割線77との間に延びる第1前半分80、第2分割線77と第3分割線78との間に延びる第2前半分81、第3分割線78と第4分割線79との間に延びる第3前半分82、第4分割線79と横中心線72との間に延びる第4前半分83に区分されている。
股下域64の第1前半分80に延びる両側部68bは、横中心線72(第1分割線76)と略平行するように横方向へ延在しつつ、前胴周り域63から第2前半分81に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。股下域64の第2および第3前半分81,82に延びる両側部68c,68dは、縦中心線73と平行するように縦方向へ延在している。股下域64の第4前半分83と後半分75とに延びる両側部68e,68fは、縦中心線73と略平行するように縦方向へ延在しつつ、後胴周り域65の側から第3前半分82に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。物品60は、股下域64の両側部68b,68c,68d,68e,68fが横方向内側へ実質的に弧を画いており、その平面形状が砂時計型である。
裏面シート61には、互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布が使用されている。前後端部66,67は、裏面シート61の端部84から形成されている。前後端部66,67には、胴周り開口70に沿って横方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材84が伸縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材85は、裏面シート61を形成する不織布の間に介在し、所定の倍率に伸長された状態でそれら不織布に接合されている。両側部68は、裏面シート61の側部86と後記するパネル62の側部99とから形成されている。両側部68には、脚周り開口71に沿って縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材87が伸縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材87は、裏面シート61を形成する不織布の間に介在し、所定の倍率に伸長された状態でそれら不織布に接合されている。
脚周り用弾性部材87は、股下域64の側に位置する前胴周り域63の側部68aから股下域64の第1前半分80に延びる脚周り第1弾性部材88と、股下域64の側に位置する後胴周り域65の側部68gから股下域64の後半分75を通って第4前半分83に延びる脚周り第2弾性部材89とから形成されている。第1弾性部材88は、横中心線72と並行するように横方向へ延在しつつ、前胴周り域63から股下域64に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。前胴周り域63に延びる第1弾性部材88は第1分割線76と略平行し、第1前半分80に延びる第1弾性部材88は縦中心線73に向かうにつれて横方向内側へ緩やかに弧を画いている。第1前半分80に位置する第1弾性部材88の内端部90は、後記するコア93の側縁124の内側に延出している。第2弾性部材89は、横中心線72と略直交するように(縦中心線73と略並行するように)縦方向へ延在しつつ、後胴周り域65から股下域64に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。第1および第2弾性部材88,89は、股下域64の第2および第3前半分81,82に存在しない。
パネル62は、肌当接面の側に位置する透液性表面シート91と、肌非当接面の側に位置する不透液性第2裏面シート92と、表裏面シート91,92の間に介在する吸液性コア93とから形成されている。パネル62は、その平面形状が縦方向へ長い略矩形であり、前後端部66,67を除いた前後胴周り域63,65と股下域64とに配置されている。パネル62は、前胴周り域63に位置する前域94および股下域64に位置する中間域95と、後胴周り域65に位置する後域96とを有し、前後域94,96に横方向へ延びる前後端部97,98と、前後域94,96間に縦方向へ延びる両側部99とを有する。パネル62では、それを形成する第2裏面シート92の外面が第1裏面シート61の内面に固着されている。表面シート91には、親水性繊維不織布が使用されている。裏面シート92には、疎水性繊維不織布、または、無機物微細粒子を含有する通気不透液性の延伸プラスチックフィルムが使用されている。コア93は、図1の物品60のそれと同一の混合物であり、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。コア93は、ティッシュペーパーを介して表裏面シート91,92の内面に接合されている。パネル62の両側部99(物品60の両側部68)には、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シート100が取り付けられている。それら防漏シート100は、前後域94,96間に延びる第1防漏シート101と、第1防漏シート101の横方向外側に隣接配置されて前後域94,96間に延びる第2防漏シート102とから形成されている。第1および第2防漏シート101,102には、疎水性繊維不織布が使用されている。この物品60では、第2防漏シート102が特許請求の範囲における防漏シートに相当する。
第1防漏シート101は、側部99に位置して縦方向へ延びる第1固定部103と、固定部103に並行して縦方向へ延びていて表面シート91の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する第1可動部104と、可動部104の縦方向前方に位置する第1固定前端部105と、可動部104の縦方向後方に位置する第1固定後端部106とから形成されている。固定部103は、パネル62の側部99(物品60の側部68)に固着されている。可動部104の上端縁には、縦方向へ延びる1条の伸縮性弾性部材107が伸縮可能に取り付けられている。弾性部材107は、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で防漏シート101に接合されている。固定前端部105は、物品60の横方向内側へ倒伏し、前域94に固着されている。固定後端部106は、物品60の横方向内側へ倒伏し、後域96に固着されている。弾性部材107が収縮すると、固定前後端部105,106の間に延びる可動部104が表面シート91の外面から上方へ起き上がり、可動部104が側部99において物品60の厚み方向上方へ延びる。可動部104は、排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。
第2防漏シート102は、側部99に位置して縦方向へ延びる第2固定部108と、固定部108に並行して縦方向へ延びていて表面シート91の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する第2可動部109(伸縮性可動部)と、可動部109の縦方向前方に位置する第2固定前端部110と、可動部109の縦方向後方に位置する第2固定後端部111とから形成されている。固定部108は、パネル62の側部99(物品60の側部68)に固着されている。可動部109は、表面シート91の外面から物品60の厚み方向上方へ延びる起立部分112と、起立部分112の上端113に連なる張出部分114とを有する。張出部分114は、肌当接面と並行するように起立部分112の上端113で折れ曲がり、物品60の横方向外側へ張り出している。張出部分114は、可動部104と起立部分112とに対して略直交している。張出部分114には、縦方向へ延びる3条の第1〜第3弾性部材115a〜115c(伸縮性弾性部材)が伸縮可能に取り付けられている。固定前端部110は、物品60の横方向外側へ倒伏し、前域94に固着されている。固定後端部111は、物品60の横方向外側へ倒伏し、後域96に固着されている。第2防漏シート102では、固定後端部の縦寸法T1が第1防漏シート101の固定後端部106の縦寸法T2よりも長い。換言すれば、物品60に対する防漏シート102の後方における固着縦寸法が防漏シート101の後方における固着縦寸法よりも長い。また、可動部104の上端縁から下端縁までの寸法は、起立部分112の上端縁から下端縁までの寸法よりも長い。
それら弾性部材115a〜115cは、横方向へ等間隔で並んでいる。第1弾性部材115aは、張出部分114の内端縁116(起立部分112の直上)に位置している。第2弾性部材115bは、張出部分114の横寸法を二等分した箇所(張出部分114の横方向中央)に位置している。第3弾性部材115cは、張出部分114の外端縁117に位置している。第1〜第3弾性部材115a〜115cは、縦方向へ所定の倍率に伸長された状態で防漏シート102に接合されている。なお、それら弾性部材115a〜115cをシート102に接合するときの弾性部材115a〜115cの伸長倍率は全て同一である。弾性部材115a〜115cは、その全体が防漏シート102に包被されている。弾性部材115a〜115cを防漏シート102に接合した後、それら弾性部材115a〜115cの伸長が解除されることで、弾性部材115a〜115cが収縮する。張出部分114には、弾性部材115a〜115cの収縮によって、縦方向へ一様に起伏を繰り返す規則的な多数の皺118が形成されている。防漏シート102では、弾性部材115a〜115cが収縮すると、可動部109が表面シート91の上方へ起き上がる。可動部109のうちの起立部分112は、物品60の厚み方向上方へ延び、表面シート91の外面から略直立する。可動部109のうちの張出部分114は、表面シート91の上方に位置しつつ、起立部分112の上端113から物品60の横方向外側へ延びる。可動部109は、排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。張出部分114に形成されたそれら皺118は、その上端119から下端120までの寸法Rが略同一であり、縦方向へ隣り合う皺118どうしの縦方向の離隔寸法Sが略同一である。張出部分114は、そこに形成された多数の皺118によって、皺118が形成されていない場合と比較し、その剛性が増加する。
パネル62の前後端部97,98は、コア93の端縁121から縦方向外方へ延びる表裏面シート91,92の端部122,123と防漏シート101,102の端部105,106,110,111とから形成されている。前後端部97,98では、表裏面シート91,92の端部122,123と防漏シート101,102の端部105,106,110,111とが重なり合い、表裏面シート91,92の内面どうしが固着され、表面シート91の外面と防漏シート101の内面とが固着され、さらに、防漏シート101,102の内外面が固着されている。パネル62の両側部99は、コア93の側縁124から横方向外方へ延びる表裏面シート91,92の側部125,126と防漏シート101,102の固定部103,108とから形成されている。両側部99では、表裏面シート91,92の側部125,126と防漏シート101,102の固定部103,108とが重なり合い、表裏面シート91,92の内面どうしが接合され、表裏面シート91,92の内外面と防漏シート101の内面とが固着され、さらに、防漏シート101,102の内外面が固着されている。防漏シート101,102の固定部103,108のうちのパネル62の側部99から横方向外方へ延長された部分は、側部99において物品60の横方向内側へ折り曲げられ、第1裏面シート61と第2裏面シート92との間に介在してそれらシート61,92の内外面に固着されている。
物品60を着用するには、胴周り開口70から脚周り開口71へ着用者の両脚を通した後、物品60を着用者の胴部に引き上げる。物品60を着用すると、厚み方向上方へ延びる第1防漏シート101の可動部104の上端縁近傍が着用者の肌に線接触し、横方向外側へ張り出す第2防漏シート102の張出部分114の内面が着用者の肌に面接触する。物品60では、その着用中に脚周り第1弾性部材88が横方向へ伸長され、第1弾性部材88の収縮力が前胴周り域63と股下域64の前半分74とに延びる防漏シート101,102の第1,2可動部104,109およびコア93を着用者の肌に押し当てるように作用する。物品60では、その着用中に脚周り第2弾性部材89が縦方向へ伸長され、第2弾性部材89の収縮力が股下域64の後半分75と後胴周り域65とを物品60の端部66,67に向かって引き上げるように作用する。物品60の着用中に排泄された排泄物は、表面シート91を透過してコア93に吸収保持される。
物品60は、防漏シート102の可動部109のうちの表面シート91の外面から上方へ延びる起立部分112が排泄物に対する障壁を形成しつつ、可動部109のうちの張出部分114が着用者の肌に面接触するから、張出部分114全体が着用者の肌に密着し、張出部分114と肌との間に隙間が生じることはなく、可動部109を利用して両側部68の外側への排泄物の漏出を阻止することができる。物品60は、張出部分114に縦方向へ起伏を繰り返して並ぶ一様かつ規則的な多数の皺118が形成され、それら皺118によって張出部分114の剛性が増加するから、着用者の体圧が張出部分114にかかったとしても、部分114が座屈し難く、部分114の着用者の肌への密着状態を確実に維持することができる。
物品60は、横方向外側に倒伏した防漏シート102の第2固定後端部111の縦寸法T1が横方向内側へ倒伏した防漏シート101の第1固定前後端部106のそれよりも長く、第2固定前後端部110,111の間に延びる第2可動部109が表面シート91の上方に延在しつつ物品60の横方向外側へ張り出し、可動部109が横方向内側へ倒伏することがないから、第1および第2可動部104,109が互いに当接してそれら可動部104,109が横方向内側へ倒伏することはなく、それら可動部104,109を排泄物に対する障壁として確実に機能させることができる。物品60は、可動部104が張出部分114と直交するように肌当接面の上方へ延び、可動部104の上端縁から下端縁までの寸法が起立部分112の上端縁から下端縁までの寸法よりも長いから、可動部104が排泄物に対する障壁として確実に機能する。物品60は、第1可動部105が第2可動部110とともに排泄物に対する2重の障壁を形成し、両側部68の外側への排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
物品60は、脚周り第1弾性部材88の内端部90がコア93の側縁124の内側に位置することで弾性部材88の収縮力がコア93に確実に伝わり、物品60の着用時に脚周り第1弾性部材88の収縮力によって防漏シート101,102の可動部104,109とコア93とが着用者の肌に押し当てられるから、前胴周り域63と股下域64の前半分74とに延びる可動部104,109とコア93とを着用者の肌に密着させることができる。物品60は、排泄された尿をコア93に確実に吸収保持させることができるとともに、第1および第2可動部104,109と着用者の肌との間に隙間が生じることはなく、物品60の着用中における排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。物品60は、第1および第2可動部104,109とが脚周り第1弾性部材88と交差し、第1弾性部材88の収縮力がそれら可動部104,109を縦方向へ縮めることがないから、弾性部材107,115a,115b,115cの収縮によって可動部104,109が表面シート91の上方へ容易に起き上がる。物品60は、その着用中に脚周り第2弾性部材89の収縮力によって股下域64の後半分75と後胴周り域65とが端部66,67に向かって吊り上げられるから、着用中における着用位置からの物品60のずれ下がりを防ぐことができる。物品60は、第1および第2弾性部材88,89が股下域64の前半分74のうちの第2および第3前半分81,82に存在しないから、それら弾性部材88,89がコア93を横切る場合と比較し、弾性部材88,89の収縮力によってコア93に不規則な多数の皺が生じることはない。物品60は、股下域64に延びるコア93の液吸収機能が低下することはなく、股下域64において排泄物をコア93に確実に吸収保持させることができる。
物品60では、張出部分114の横方向の寸法Pが10〜30mmの範囲にあり、横方向へ隣り合う弾性部材115a,115b,115cどうしの該横方向の離隔寸法Qが4.0〜9.0mmの範囲にある。寸法Pが30mmを超過すると、横方向外側へ張り出す張出部分114が物品60の厚み方向下方へ倒伏し、張出部分114を着用者の肌に面接触させることができず、部分114と肌との間に隙間が生じてしまう場合がある。離隔寸法Qが9.0mmを超過すると、弾性部材115a,115b,115cの収縮力を利用して張出部分114全体に一様かつ規則的な多数の皺118を形成することが難しく、皺118を利用して張出部分114の剛性を増加させることができない。
物品60では、皺118の上端119から下端120までの寸法Rが1.0〜3.0mmの範囲にある。寸法Rが1.0mm未満では、張出部分114に形成される皺118が縮緬状かつ不規則となり、部分114の剛性を増加させることができない。寸法Rが3.0mmを超過すると、張出部分114に形成される皺118が必要以上に大きくなり、部分114の剛性を増加させることができない。物品60では、縦方向へ隣り合う皺118どうしの縦方向の離隔寸法Sが0.5〜1.5mmの範囲にある。離隔寸法Sが0.5mm未満では、縦方向へ並ぶ皺118が密となり、張出部分114の剛性が必要以上に増加し、着用者の肌に接触する張出部分114が肌に不快な刺激を与える。離隔寸法Sが1.5mmを超過すると、張出部分114に形成される皺118が必要以上に大きくなり、部分114の剛性を増加させることができない。物品60は、張出部分114の縦寸法50mmの中に形成された皺118の個数が10〜30個の範囲にある。皺118の個数が10個未満では、張出部分114に形成される皺118の個数が少なく、部分114の剛性を増加させることができない。皺118の個数が30個を超過すると、縦方向へ並ぶ皺118が密となり、張出部分114の剛性が必要以上に増加し、着用者の肌に接触する張出部分114が肌に不快な刺激を与える。物品60は、皺118の上端119から下端120までの寸法Rや縦方向へ隣り合う皺118どうしの縦方向の離隔寸法S、張出部分114の縦寸法50mmの中に形成された皺118の個数が前記範囲にあるから、部分114の剛性を適度に増加させることができ、物品60に着用中に部分114が座屈し難く、部分114を着用者の肌に面接触させることができる。
物品60では、第1防漏シート101全体の縦寸法を100%とした場合における第1固定後端部106の縦寸法T2の割合が10%〜25%の範囲にあり、第2防漏シート102全体の縦寸法を100%とした場合における第2固定後端部111の縦寸法T1の割合が25%〜30%の範囲にある。なお、第1防漏シート101全体の縦寸法と第2防漏シート102全体の縦寸法とは略同一である。第1固定後端部106の縦寸法T2の割合が25%を超過すると、固定前後端部105,106間に延びる可動部104が表面シート91の上方へ起き上がり難くなるばかりか、可動部104が物品60の横方向内側へ倒伏し易くなり、可動部104が障壁として十分に機能しない場合がある。第2固定後端部111の縦寸法T1の割合が25%未満では、可動部104と同様に可動部109が物品60の厚み方向上方へ延び、可動部104,109どうしが当接して張出部分114を着用者の肌に面接触させることができない。第2固定後端部111の縦寸法T1の割合が30%を超過すると、可動部109が物品60の肌当接面から上方へ起き上がり難くなるばかりか、可動部109が物品60の横方向外側へ倒伏し易くなり、可動部109が障壁として機能しない場合がある。物品60は、第1固定後端部106の縦寸法T2の割合と第2固定後端部111の縦寸法T1の割合とが前記範囲にあるから、第1固定前後端部105,106の間に延びる可動部104が排泄物に対する障壁として確実に機能するとともに、第2固定前後端部110,111の間に延びる張出部分114が着用者に肌に面接触し、可動部109を着用者の肌に密着させることができる。
表面シート27,91には、親水性繊維不織布の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布を使用することができる。裏面シート28,61,92や防漏シート32,101,102には、通気不透液性プラスチックフィルムを使用することもでき、通気不透液性プラスチックフィルムと疎水性繊維不織布とをラミネートした複合シートを使用することもできる。裏面シート28,61,92や防漏シート32,101,102には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布の少なくとも片面に、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布をラミネートした複合不織布(SM不織布、SMS不織布)を使用することもできる。
繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。親水性繊維不織布は、親水化処理が施された合成繊維、半合成繊維、再生繊維のうちのいずれか、または、それら繊維を混合した複合繊維から作ることができる。疎水性繊維不織布は、合成繊維から作ることができる。疎水性繊維不織布には、撥水処理が施された半合成繊維や再生繊維が含まれていてもよい。合成繊維には、特に限定はないが、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。合成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。胴周り用弾性部材30,85や脚周り用弾性部材31,87、弾性部材42a〜42e,115a〜115cには、天然ゴムまたは合成ゴムが使用されている。
シート27,28,32,61,91,92,101,102どうしの固着やシート27,28,91,92に対するコア29,93の接合、シート27,28,32,61,91,92,101,102に対する弾性部材30,85,31,87,42a〜42e,115a〜115cの接合には、接着剤を使用することができる。接着剤は、シート27,28,32,61,91,92,101,102にスパイラル状や波状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布されていることが好ましい。接着剤をそれらの態様でシート27,28,32,61,91,92,101,102に塗布すると、それらシート27,28,32,61,91,92,101,102どうしが断続的に接合され、コア29,93がシート27,28,91,92に断続的に接合されるとともに、弾性部材30,85,31,87,42a〜42e,115a〜115cがシート27,28,32,61,91,92,101,102に断続的に固着される。接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤のいずれかを使用することができる。
一例として示す着用物品の斜視図。 図1の2−2線矢視断面図。 図1の3−3線矢視断面図。 防漏シートの一部を拡大して示す部分拡大図。 図4の5−5線端面図。 他の一例として示す使い捨て着用物品の部分破断斜視図。 前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図6の物品の展開平面図。 図6の8−8線矢視断面図。 図6の9−9線矢視断面図。 防漏シートの一部を拡大して示す部分拡大図。 図10の11−11線端面図。
符号の説明
20 使い捨て着用物品
21 前胴周り域
22 股下域
23 後胴周り域
24 前端部
25 後端部
26 両側部
27 透液性表面シート
28 不透液性裏面シート
29 吸液性コア
32 液抵抗性防漏シート
33 固定部
34 可動部(伸縮性可動部)
35 固定前端部
36 固定後端部
37 起立部分
38 張出部分
40 第1張出部分
41 第2張出部分
42a 第1弾性部材(伸縮性弾性部材)
42b 第2弾性部材(伸縮性弾性部材)
42c 第3弾性部材(伸縮性弾性部材)
42d 第4弾性部材(伸縮性弾性部材)
42e 第5弾性部材(伸縮性弾性部材)
45 皺
46 上端
47 下端
60 使い捨て着用物品
61 不透液性第1裏面シート
62 インアーパネル
63 前胴周り域
64 股下域
65 後胴周り域
66 前端部
67 後端部
68 両側部
91 透液性表面シート
92 不透液性裏面シート
93 吸液性コア
99 両側部
100 液抵抗性防漏シート
101 第1防漏シート
102 第2防漏シート
103 第1固定部
104 第1可動部
105 第1固定前端部
106 第1固定後端部
107 伸縮性弾性部材
108 第2固定部
109 第2可動部
110 第2固定前端部
111 第2固定後端部
112 起立部分
114 張出部分
115a 第1弾性部材(伸縮性弾性部材)
115b 第2弾性部材(伸縮性弾性部材)
115c 第3弾性部材(伸縮性弾性部材)
118 皺
119 上端
120 下端

Claims (6)

  1. 前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる前後端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、互いに対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートが前記両側部に取り付けられ、前記防漏シートが、前記側部に位置して縦方向へ延びる固定部と、前記固定部に並行して縦方向へ延びていて前記物品の肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性可動部と、前記前後胴周り域に位置して横方向へ倒伏した固定前後端部とから形成された使い捨て着用物品において、
    前記可動部が、前記肌当接面から上方へ延びる起立部分と、前記起立部分の上方に連なって前記肌当接面と並行する張出部分とを有し、縦方向へ延びていて横方向へ等間隔で並ぶ同一伸長倍率の複数条の伸縮性弾性部材が、前記張出部に伸縮可能に取り付けられ、縦方向へ一様に起伏を繰り返す多数の皺が、前記張出部分に形成されていることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記張出部分が、前記起立部分の上方で折れ曲がり、前記物品の横方向外側へ張り出している請求項1記載の着用物品。
  3. 前記張出部分が、前記起立部分の上方で折れ曲がって横方向内側へ張り出す第1張出部分と、前記起立部分の上方で折れ曲がって横方向外側へ張り出す第2張出部分とから形成されている請求項1記載の着用物品。
  4. 前記張出部分の横方向の寸法が、10〜30mmの範囲にあり、横方向へ隣り合う前記弾性部材どうしの該横方向の離隔寸法が、4.0〜9.0mmの範囲にある請求項1ないし請求項3いずれかに記載の着用物品。
  5. 前記皺の上端から下端までの寸法が、1.0〜3.0mmの範囲にある請求項1ないし請求項4いずれかに記載の着用物品。
  6. 縦方向へ隣り合う前記皺どうしの該縦方向の離隔寸法が、0.5〜1.5mmの範囲にあり、前記張出部分の縦寸法50mmの中に形成された前記皺の個数が、10〜30個の範囲にある請求項1ないし請求項5いずれかに記載の着用物品。
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