JP2006247166A - ゲーム用カード - Google Patents

Abstract

【課題】カード自体やゲーム内容にバリエーションを持たせることができ、しかも、意外性のあるゲーム用カードを提供する。
【解決手段】ゲーム用カード１０は、カードゲーム機に使用するトレーディングカードであって、視覚情報部１１と、可視バーコード１４と、不可視バーコード１５などとを備え、視覚情報部１１は、カードゲーム機で登場するキャラクタの図柄が表示されたキャラクタ表示欄１２と、キャラクタの基本能力が表示された基本能力表示欄１３とを備え、可視バーコード１４は、キャラクタの名前や攻撃力、防御力、特殊能力などの基本データが記録されたバーコードであり、不可視バーコード１５は、キャラクタの色や性格、レベルなどの特徴データが記録されたバーコードであり、可視バーコード１４及び不可視バーコード１５は、機械読取可能なコードで表示されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、カードゲーム機に使用するためのゲーム用カードに関するものである。

従来、この種のゲーム用カードには、例えば、トレーディングカードがあり、トレーディングカードは、収集や交換を行うことを主な目的とするカードであって、アニメのキャラクタやスポーツ選手の写真などが印刷されている。
また、このトレーディングカードに、数値や設定などのバーコードデータを設け、そのデータを利用して対戦を行うカードゲーム機も知られている（例えば、特許文献１）。

しかし、従来のトレーディングカードには、１種類のバーコードデータしか記録されていないので、カードの図柄を見れば、バーコードデータの内容がある程度わかってしまい、意外性が少なかった。
また、カードの図柄に対応したバーコードデータしか存在しなかったため、カード自体のバリエーションも、ゲーム内容のバリエーションも、少なくなりがちであった。
特開２００２−３０１２６４号公報

本発明の課題は、カード自体やゲーム内容にバリエーションを持たせることができ、しかも、意外性のあるゲーム用カードを提供することである。

本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施例に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項１の発明は、ゲーム用カード（１０）からデータを読み取る読取部（２２）と、前記読取部（２２）が読み取ったデータに基づいて、表示体の画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部が生成した表示体の画像を表示する表示部（２６）とを備えるカードゲーム機（２０）に使用するゲーム用カードであって、前記表示体の基本データが記録された第１の記録部（１４）と、前記表示体の特徴データが記録された第２の記録部（１５）と、を備えるゲーム用カードである。
請求項２の発明は、請求項１に記載のゲーム用カードにおいて、前記第１及び／又は第２の記録部（１４、１５）は、機械読取可能なコードで表示されていること、を特徴とするゲーム用カードである。
請求項３の発明は、請求項１又は請求項２に記載のゲーム用カードにおいて、文字及び／又は図柄を含む視覚情報部（１１）を備え、前記基本データは、前記視覚情報部（１１）に依存するデータであり、前記特徴データは、前記視覚情報部（１１）に依存しないデータであること、を特徴とするゲーム用カードである。
請求項４の発明は、請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載のゲーム用カードにおいて、前記第２の記録部（１５）は、不可視であること、を特徴とするゲーム用カードである。

本発明によれば、基本データと特徴データとの２種類のデータを備えるゲーム用カードとすることによって、カードゲーム機は、２種類のデータを利用して、様々なゲーム内容を展開させることができ、カード自体やゲーム内容にバリエーションを持たせることができる。
また、カードゲーム機で使用する前は、どのようなゲーム内容となるカードか分からないので、意外性がある。

さらに、各記録部を機械読取可能なコードで表示することによって、簡単にゲーム用カードを製造でき、また、従来のゲーム用カードが機械読取可能なコードを予め備えている場合には、そのコードに新たなコードを追加することによって、より簡単にゲーム用カードを製造できる。
さらにまた、基本データを視覚情報部に依存するデータとし、特徴データを視覚情報部に依存しないデータとすることで、固有の基本データに任意の特徴データを自由に組み合わせることができ、同じ基本データを有するカードから多数のバリエーションを作り出すことができる。

一方、第２の記録部を不可視とすることによって、一見して同じようなゲーム用カードに見せておきながら、使用すると異なるゲーム内容となるゲーム用カードとすることができる。

本発明は、カード自体やゲーム内容にバリエーションを持たせることができ、しかも、意外性のあるゲーム用カードを提供するという目的を、キャラクタの基本データが記録された可視バーコードと、キャラクタの特徴データが記録された不可視バーコードとを備えることにより実現する。

以下、図面等を参照して、本発明の実施例について、さらに詳しく説明する。
図１は、本発明によるゲーム用カードの実施例を示す図である。
本実施例によるゲーム用カード１０は、後述するカードゲーム機に使用するトレーディングカードであって、視覚情報部１１と、可視バーコード（第１の記録部）１４と、不可視バーコード（第２の記録部）１５などとを備え、可視バーコード１４及び不可視バーコード１５は、機械読取可能なコードで表示されている。

視覚情報部１１は、文字や図柄が印刷された部分であり、カードゲーム機で登場するキャラクタ（表示体）の図柄が表示されたキャラクタ表示欄１２と、キャラクタの基本能力が表示された基本能力表示欄１３とを備える。
本実施例では、キャラクタ表示欄１２には、怪獣の図柄が印刷され、基本能力表示欄１３には、キャラクタの名前、攻撃力、防御力、特殊能力などの情報が印刷されている。

可視バーコード１４は、キャラクタの基本データが記録されたバーコードである。
基本データは、視覚情報部１１に依存するデータ（カードの種類に１対１に対応するデータ）であり、具体的には、基本能力表示欄１３の内容（名前、攻撃力、防御力、特殊能力）のデータである。

不可視バーコード１５は、キャラクタの特徴データが記録されたバーコードである。
特徴データは、視覚情報部１１に依存しないデータ（カードの種類に１対１に対応しないデータ）であり、具体的には、カードゲーム機で使用するまでは分からない、キャラクタの色、性格、レベルなどのデータである。

このゲーム用カード１０を製造する場合は、カード基材に、視覚情報部１１及び可視バーコード１４を、可視光線に対して不透明なインクで同時に印刷し、その後に、不可視バーコード１５を、可視光線に対して透明であり、赤外線などの不可視光線に対して不透明であるインクで印刷する。
したがって、実際には、図１（Ｂ）に示すように、可視バーコード１４は、目視可能であるが、不可視バーコード１５は、目視不可能である。

次に、本実施例のゲーム用カード１０を使用するカードゲーム機について説明する。
図２は、カードゲーム機を示す図であって、図２（Ａ）は、外観図であり、図２（Ｂ）は、ブロック図である。
カードゲーム機２０は、入力部２１と、読取部２２と、ＲＯＭ２３と、ＲＡＭ２４と、制御部２５と、ディスプレイ２６と、スピーカー２８などとを備える。

入力部２１は、遊技者により操作される操作ボタンなどであり、その操作情報を制御部２５に送信する部分である。

読取部２２は、ゲーム用カード１０からデータを読み取る部分であって、上述した２種類のバーコードを読み取るものであり、例えば、ＣＣＤカメラやバーコードリーダーなどである。両方のバーコードを読み取れるようにするには、可視光線から赤外線まで対応可能なＣＣＤカメラを用い、片方ずつの読み取りにするのであれば、２種類のバーコードリーダーを用いる。

ＲＯＭ２３は、ゲーム内容や処理プログラムを記録している部分であり、例えば、ＨＤＤやＣＤなどである。

ＲＡＭ２４は、制御部２５が演算処理などを行う場合に作業領域として使用される部分であり、また、ゲーム中の種々のデータを一時的に記録する部分である。

制御部２５は、ゲームの内容や、カードゲーム機２０全体を制御している部分であり、読取部２２が読み取ったバーコードデータに基づいて、キャラクタの画像を生成する画像生成部を備える。

ディスプレイ２６は、制御部２５の画像生成部が生成したキャラクタの画像を表示する部分であり、ディスプレイ２６に画像データを送信するビデオインターフェース２７を介して制御部２５と接続されている。

スピーカー２８は、ゲームの効果音を発する部分であり、スピーカー２８に音データを送信するオーディオインターフェース２９を介して制御部２５と接続されている。

次に、図２及び図３を参照しながら、ゲームの流れについて説明する。なお、ここでは、基本データは同じであるが、特徴データが異なる２枚のゲーム用カードを例にして説明する。
図３は、本実施例によるゲーム用カード及びディスプレイに表示されるキャラクタの画像を示す図である。
図３（Ａ）（Ｂ）に示すように、２枚のゲーム用カード１０Ａ、１０Ｂは、見た目は同じであるが、不可視バーコード１５に異なる特徴データが記録されている。
一方のゲーム用カード１０Ａには、特徴データとして、「色：赤、性格：攻撃的、レベル：２０」といった追加のデータが記録されている。
他方のゲーム用カード１０Ｂには、特徴データとして、「色：青、性格：消極的、レベル：５」といった追加のデータが記録されている。

そして、ゲームを開始し、遊技者が、カードゲーム機２０の読取部２２（図２参照）にゲーム用カード１０を置くと、読取部２２は、ゲーム用カード１０の可視バーコード１４及び不可視バーコード１５のバーコードデータを読み取る。
読み取られたバーコードデータは、制御部２５に送信され、制御部２５は、そのデータに対応するキャラクタの画像情報をＲＯＭ２３から読み出し、キャラクタの画像を生成する。
生成されたキャラクタの画像は、ビデオインターフェース２７を介して、ディスプレイ２６に送信され、表示される。

そして、図３（Ｃ）に示すように、一方のゲーム用カード１０Ａを使用した場合には、その特徴データ（色：赤、性格：攻撃的、レベル：２０）により、赤色のキャラクタとしてディスプレイ２６に表示され、このキャラクタは、積極的に攻撃し、強い攻撃をする。
また、図３（Ｄ）に示すように、他方のゲーム用カード１０Ｂを使用した場合には、その特徴データ（色：青、性格：消極的、レベル：５）により、青色のキャラクタとしてディスプレイ２６に表示され、攻撃はあまりせずに防御ばかりし、弱い攻撃をする。

このように、本実施例によれば、以下のような効果がある。
（１）キャラクタの基本データと特徴データとの２種類のデータを備えるゲーム用カード１０とすることによって、カードゲーム機２０は、２種類のデータを利用して、様々なゲーム内容を展開させることができ、カード自体やゲーム内容にバリエーションを持たせることができる。
（２）カードゲーム機２０で使用する前は、どのような色や性格のキャラクタとなるか分からないので、遊技意欲が高まり、また、ゲーム用カード１０の図柄だけでは、キャラクタのすべての性能が分からないので、意外性がある。

（３）機械読取可能なバーコードとすることによって、製造コストを抑えることができ、また、従来のゲーム用カードがバーコードを予め備えている場合には、そのバーコードに新たな不可視バーコードを追加することによって、簡単にゲーム用カード１０を製造できる。
（４）基本データを視覚情報部１１に依存するデータとし、特徴データを視覚情報部１１に依存しないデータとすることで、ゲーム用カード１０のジャンルが変わっても、特徴データは同じものを流用することができ、製造コストをかけずにバリエーションを増やすことができる。

（５）特徴データを記録しているコードを不可視とすることによって、一見して同じようなゲーム用カードに見せておきながら、使用すると異なる特徴のキャラクタを表示することができ、遊技者の期待感を高めることができる。
（６）不可視バーコード１５を設けることにより、ゲーム用カード１０の偽造が難しくなる。

（７）視覚情報部１１と可視バーコード１４とを同時に印刷することによって、ゲーム用カード１０を効率よく製造することができ、また、不可視バーコード１５を別工程で印刷することによって、例えば、同じキャラクタに異なる特徴データを印刷したり、異なるキャラクタに同じ特徴データを印刷したりすることができ、少ない印刷パターンであってもデータの組み合せ次第で、様々なバリエーションを作り出すことができ、製造コストも抑えることができる。
（８）特徴データは、様々なパラメータを設定可能であるが、レベルが高くて強いデータを少なくすることによって、ゲーム用カード１０の収集意欲を高めることができる。

（変形例）
以上説明した実施例に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
（１）各バーコードは、２次元コードであってもよく、また、１次元バーコードと２次元コードとを組み合わせてもよく、さらに、ゲーム用カード１０の裏面に設けたり、両面に設けたりしてもよい。
（２）各バーコードは、名前、攻撃力などの具体的なデータを記録している例で説明したが、例えば、識別番号だけを記録させるようにして、カードゲーム機２０側に、その識別番号と対応する基本データや特徴データを記録させてもよい。

（３）可視バーコード１４は、可視光線に対して不透明なインクで印刷する例で説明したが、不可視バーコード１５と同じように、不可視光線に対しても不透明なインクを用いれば、読取部２２は、不可視光線だけで、両方のバーコードを読み取ることができる。
（４）可視バーコード１４には、基本能力表示欄１３の内容を基本データとして記録する例で説明したが、基本能力表示欄１３に記載されていないその他の能力（すばやさなど）を記録してもよい。

（５）記録部は、光学的なバーコードの例で説明したが、磁気的なバーコードや磁気ストライプ、ＩＣチップ、ＩＣタグなどの他の記録手段であってもよい。
（６）表示体は、怪獣の例で説明したが、野球選手や必殺技などであってもよい。野球選手の場合は、「基本データ：名前、特徴データ：調子」などとし、必殺技の場合は、「基本データ：雷攻撃、特徴データ：強弱」などとすることができる。

本発明によるゲーム用カードの実施例を示す図である。 カードゲーム機を示す図である。 本実施例によるゲーム用カード及びディスプレイに表示されるキャラクタの画像を示す図である。

符号の説明

１０、１０Ａ、１０Ｂ ゲーム用カード
１１ 視覚情報部
１２ キャラクタ表示欄
１３ 基本能力表示欄
１４ 可視バーコード（第１の記録部）
１５ 不可視バーコード（第２の記録部）
２０ カードゲーム機
２１ 入力部
２２ 読取部
２３ ＲＯＭ
２４ ＲＡＭ
２５ 制御部
２６ ディスプレイ
２７ ビデオインターフェース
２８ スピーカー
２９ オーディオインターフェース

Claims (4)

1. ゲーム用カードからデータを読み取る読取部と、
   前記読取部が読み取ったデータに基づいて、表示体の画像を生成する画像生成部と、
   前記画像生成部が生成した表示体の画像を表示する表示部とを備えるカードゲーム機に使用するゲーム用カードであって、
   前記表示体の基本データが記録された第１の記録部と、
   前記表示体の特徴データが記録された第２の記録部と、
   を備えるゲーム用カード。
2. 請求項１に記載のゲーム用カードにおいて、
   前記第１及び／又は第２の記録部は、機械読取可能なコードで表示されていること、
   を特徴とするゲーム用カード。
3. 請求項１又は請求項２に記載のゲーム用カードにおいて、
   文字及び／又は図柄を含む視覚情報部を備え、
   前記基本データは、前記視覚情報部に依存するデータであり、
   前記特徴データは、前記視覚情報部に依存しないデータであること、
   を特徴とするゲーム用カード。
4. 請求項１から請求項３までのいずれか１項に記載のゲーム用カードにおいて、
   前記第２の記録部は、不可視であること、
   を特徴とするゲーム用カード。
   

Images