JP2006246635A - パイプ式ジャンパ装置及びこれに用いるジャンパ装置用金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 単体重量の増加を招くことなく、ジャンパ装置施工の工数を削減し、部品点数を削減する。
【解決手段】 パイプ式ジャンパ装置における2本のパイプ導体8を連結するスペーサ33にジャンパホーン35及び接地金具36を共に取り付ける。ジャンパホーン35はスペーサ33に溶接固定する。接地金具36は、その板状の取付部38を、例えばスペーサ33を締め付けるボルト34を利用してスペーサ33に取り付ける。ジャンパホーン35を設けたスペーサ33に接地金具26もボルト34で一体化されているので、、部品点数が削減され、ジャンパ装置施工の工数が削減される。接地金具36とジャンパホーン35とを分離できるので、単体重量の増加は避けられ、施工性悪化は避けられる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、耐張鉄塔に引き留められた鉄塔両側の送電線本線間の電流通路を確保するパイプ式ジャンパ装置、及びこれに用いるジャンパ装置用金具に関し、特に、パイプ式ジャンパ装置のパイプ導体に設けるジャンパホーン及び接地金具に関する。
超高圧架空送電線の耐張鉄塔において、鉄塔に引き留められた鉄塔両側の送電線本線間の電流通路を確保するジャンパ装置として、図6に示すようなパイプ式ジャンパ装置1が広く用いられている。このパイプ式ジャンパ装置1において、鉄塔両側の送電線本線2は、それぞれ耐張鉄塔の鉄塔アーム3に耐張碍子連4、金具5、6等を介して引き留められ、鉄塔両側のジャンパ線7及び中央部の水平なパイプ導体8を介して電気的に接続される。水平に並ぶ2本のパイプ導体8は、少なくとも両端近傍のスペーサ9及び中央部のスペーサ10で連結され、両端部を支持装置11で支持されている。
この耐張鉄塔において絶縁協調を図る場合、鉄塔アーム3の下面側に突出して設けたアース側ホーン14に対して、その直下位置のパイプ導体8にジャンパホーン15を取り付け、所定のホーン間隔Zとなるように、パイプ式ジャンパ装置1を架設している。
また、停電工事等の際に、停電後も導体内部に残っている電荷を解除するために、パイプ導体8に接地金具16を取り付けることが行なわれている。この接地金具16は、作業者が鉄塔アーム3の上から接地金具16に対する接地棒操作をし易いように、鉄塔アーム3の幅Wを考慮して(鉄塔アーム3の陰にならないように)、ジャンパホーン15より1メートル程度離れた位置(すなわち、鉄塔アーム3の幅方向端部の下方位置)に設置している。
上記従来のパイプ式ジャンパ装置1におけるジャンパホーン15は、図7(イ)、(ロ)に詳細を示すように、丸管又は丸棒等の円形断面金属材を2本のパイプ導体8を跨ぐアーチ形に折り曲げた形状であり、図示のように平行に並べた2本のジャンパホーン15をそれぞれ、2本のパイプ導体8を連結するスペーサ10の上面の両側部分にその両側下端部を溶接固定している。なお、ジャンパホーン15は、雷撃時にアース側ホーンとの間に放電を起こさせる機能のためには1本でもよいが、コロナ特性を良好にするために通常2本設けている。スペーサ10は、上下一対のスペーサ片10a、10bの両側部分で両パイプ導体8を挟み、中間部をボルト17で締め付けて、両パイプ導体8を挟持し互いに連結する構造である。
また、従来のパイプ式ジャンパ装置1における接地金具16は、図8(イ)、(ロ)に詳細を示すように、同じく丸管又は丸棒等の円形断面金属材を折り曲げて形成した水平直線状の接地棒接触用部分19aとその両側の脚部19bとを持つ本体部19と、この本体部19を斜めにした姿勢でその下端部が溶接固定される板状の取付部20とからなっており、ジャンパホーン15用のスペーサ10とは別個のスペーサ22にボルト21で固定されている。この接地金具16用のスペーサ22も、上下一対のスペーサ片22a、22bの両側部分で両パイプ導体8を挟み、中間部をボルト21で締め付けて、両パイプ導体8を挟持し互いに連結する構造である。接地金具16を傾けて設けるのは、図示は省略するが接地棒の先端の接地用クランプ部で接地棒接触用部分19aを把持し易くするためである。
上記のように、従来の一般的なパイプ式ジャンパ装置1では、ジャンパホーン15と接地金具16とがパイプ導体8に別個に取り付けられており、このためそれぞれの取り付け作業が必要であり、取り付け施工工数が多くかかり、施工コストが高くなるという問題がある。
また、ジャンパホーン用のスペーサ10と接地金具用のスペーサ22との両方が必要である点でも、コストが高くなる。
ところで、上記のようにジャンパホーン15と接地金具16とを別個に取り付ける煩雑さを解消するものとして、図9に示すように、2本のジャンパホーン15のうちの一方のジャンパホーン15に円形断面金属材を概ね四角形状に折り曲げた接地金具部23を水平に溶接固定したジャンパホーン・接地金具兼用のジャンパ装置用金具24が提案されている(特許文献1)。
特開2001−157347号公報の図1、段落番号[0015]等。
上記の通り、ジャンパホーン15と接地金具16とを別個に設けた構造では、取り付け施工工数が多くかかり、施工コストが高くなる問題がある。
これに対して、2本のうちの一方のジャンパホーン15に接地金具部23を溶接一体化した兼用のジャンパ装置用金具24は、両者を別個に設ける場合の欠点は解消できるが、溶接固定された接地金具部23の分だけ単体としての重量が増大し、取り扱いが容易でなくなる。また、接地金具部23がジャンパホーン15の頂部近傍から水平に突出しているという形状の面からも、取り扱いが容易でなくなる。
また、ジャンパホーン15に接地金具部23を直接溶接固定しているので、接地作業の際に、接地棒の先端の接地用クランプで接地金具部23を把持する作業の際に、ジャンパホーン15に無理な力が作用してこれを変形させる恐れがある。
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、ジャンパホーンと接地金具とを別個に取り付ける煩雑さを解消すると同時に、ジャンパ装置のコストダウン及び軽量化が図られ、また、単体重量の増大によりあるいは形状的な面から取り扱いが容易でなくなる欠点、あるいは、接地作業の際に無理な力が作用してジャンパホーンを変形させる恐れのないパイプ式ジャンパ装置及びこれに用いるジャンパ装置用金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明は、
耐張鉄塔に引き留められた鉄塔両側の送電線本線間を、鉄塔両側のジャンパ線及び中央部のスペーサで互いに平行に連結された2本のパイプ導体を介して電気的に接続したパイプ式ジャンパ装置であって、
鉄塔アームの直下部近傍の前記スペーサの上面に、円形断面金属材を折り曲げて形成したジャンパホーンを垂直に溶接固定し、かつ、同じく前記スペーサの上面に、円形断面金属材を折り曲げて接地棒接触用部分を形成した本体部とこの本体部を溶接固定した板状の取付部とからなる接地金具の前記取付部をボルトで固定したことを特徴とする。
請求項2は、請求項1のパイプ式ジャンパ装置において、ジャンパホーンが1本のみであることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2のパイプ式ジャンパ装置において、スペーサが、上下一対のスペーサ片の両側部分で両パイプ導体を挟みかつ中間部をボルトで締め付けて両パイプ導体を連結する構造であり、スペーサ締め付け用のボルトが、接地金具の取付部をスペーサに取り付けるためのボルトを兼ねていることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3のパイプ式ジャンパ装置において、ジャンパホーンが、円形断面金属材を概ねアーチ形に折り曲げてなり、その両側下端部が各パイプ導体上に位置する態様でスペーサ上面に垂直に溶接固定されたことを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4のパイプ式ジャンパ装置において、ジャンパホーンを鉄塔アーム幅方向端部の直下位置に配置したことを特徴とする。
請求項6は、請求項5において、ジャンパホーンに対向する鉄塔アームの幅方向端部にアース側ホーンを取り付けたことを特徴とする。
請求項7の発明は、耐張鉄塔に引き留められた鉄塔両側の送電線本線間を、鉄塔両側のジャンパ線及び中央部のスペーサで互いに平行に連結された2本のパイプ導体を介して電気的に接続したパイプ式ジャンパ装置に用いるパイプ式ジャンパ装置用金具であって、
上下一対のスペーサ片の両側部分で両パイプ導体を挟みかつ中間部をボルトで締め付けて両パイプ導体を連結する構造のスペーサと、円形断面金属材を折り曲げてなり、前記スペーサの上面に溶接固定された1本のジャンパホーンと、円形断面金属材を折り曲げて接地棒接触用部分を形成した本体部とこの本体部を溶接固定した板状の取付部とからなり、前記取付部をスペーサの中央部の上面にボルトで固定した接地金具とからなることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ジャンパホーンが溶接固定されたスペーサに接地金具もボルトで一体化されているので、接地金具を別個に取り付けた従来構造と比較して、ジャンパ装置施工の工数が削減され、施工後のメンテナンスが容易になり、ジャンパ装置の部品点数の削減及びコストダウンが図られる。
また、従来必要であった接地金具用スペーサが不要となるので、その重量分だけジャンパ装置の軽量化が実現される。
また、接地金具はジャンパホーンを取り付けたスペーサにボルトで取り付けられており、接地金具とジャンパホーンとを分離できるので、単体重量の増加は避けられ、接地金具部をジャンパホーンに直接溶接固定した従来の兼用構造のごとき単体重量増加による施工性悪化という問題は避けられる。
接地金具の部分は従来の接地金具をそのまま使用することができるので、本発明の採用が新たなコストアップ要因となることはない。
また、請求項2のように、ジャンパホーンを1本だけにした構造を採用すると、上側のスペーサ片とジャンパホーンとの一体溶接部品の単体重量も軽減され、かつ、ジャンパ装置用金具としての重量も軽減され、また、一層のコストダウンが図られる。なお、ジャンパホーンの本数を2本でなく1本にしても、接地金具の本体部の存在が電位傾度を緩和するので、コロナ特性が悪くなることは避けられる。
請求項3のように、接地金具取付用のボルトをスペーサ締め付け用のボルトと兼用すれば、この点でも部品点数の削減が図られるとともに、スペーサ締め付け作業と同時に接地金具の取り付けを行なうことができるので、作業性がさらに向上する。
接地作業は一般に、鉄塔アーム上の幅方向端部位置から接地棒を操作してその先端の接地クランプで接地金具を把持する作業となるが、請求項5のように、ジャンパホーンの位置すなわち概ね接地金具部分の位置が鉄塔アーム幅方向端部の直下位置に配置されておれば、接地作業時に鉄塔アーム側から接地棒を操作して接地棒の先端の接地クランプで接地金具を把持する作業が容易になる。
また、その場合、請求項6のように、鉄塔アーム側に取り付けるアース側ホーンの位置を、ジャンパホーンと同じ側の鉄塔アーム幅方向端部位置にすると、ホーン距離が長くならず雷撃時にホーン間の放電が生じにくくなることはないので、絶縁協調の上で好ましい(保護レベルを高くする必要はない)。
以下、本発明を実施したパイプ式ジャンパ装置及びこれに用いるジャンパ装置用金具について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施例のパイプ式ジャンパ装置31の正面図、図2(イ)は図1におけるジャンパ装置用金具32部分の拡大図、図2(ロ)は(イ)の右側面図、図3は図2(イ)の平面図である。
このパイプ式ジャンパ装置31において、鉄塔両側の送電線本線2は、それぞれ耐張鉄塔の鉄塔アーム3に耐張碍子連4、金具5、6等を介して引き留められ、鉄塔両側のジャンパ線7及び中央部の水平なパイプ導体8を介して電気的に接続される。水平に並ぶ2本のパイプ導体8は、両端近傍のスペーサ9及び中央部のスペーサ33で連結され、両端部を支持装置11で支持されている。
図2、図3に詳細を示すように、前記スペーサ33は、上下一対のスペーサ片33a、33bの両側部分で両パイプ導体8を挟み、中間部を2本のボルト34で締め付けて、両パイプ導体8を挟持し互いに連結する構造である。このスペーサ33の上面に、ジャンパホーン35及び接地金具36が共に取り付けられている。
前記ジャンパホーン35は、丸管又は丸棒等の円形断面金属材を2本のパイプ導体8を跨ぐアーチ形に折り曲げた形状であり、2本のパイプ導体8を連結するスペーサ33の上面の両側部分にその両側下端部を溶接固定したものである。この実施例では、ジャンパホーン35が1本のみである。
前記接地金具36は、同じく丸管又は丸棒等の円形断面金属材を折り曲げて形成した水平直線状の接地棒接触用部分37aとその両側の脚部37bとを持つ本体部37と、この本体部37を図2(イ)のように斜めにした姿勢でその下端部が溶接固定される板状の取付部38とからなっている。そして、接地金具36の前記取付部38を、上下のスペーサ片33a、33bを締め付けるスペーサ締着用のボルト34を利用して、スペーサ33の上面に固定している。
上記のジャンパ装置31では、ジャンパホーン35が溶接固定されたスペーサ33に接地金具36もボルトで一体化されているので、接地金具を別個に取り付けた図6〜図8の従来構造と比較して、ジャンパ装置施工の工数が削減され、施工後のメンテナンスが容易になり、ジャンパ装置の部品点数の削減及びコストダウンが図られる。
また、従来必要であった接地金具用スペーサが不要となるので、その重量分だけジャンパ装置の軽量化が実現される。
また、接地金具36はジャンパホーン35を取り付けたスペーサ33にボルト34で取り付けられており、接地金具36とジャンパホーン35とを分離できるので、単体重量の増加は避けられ、接地金具部をジャンパホーンに直接溶接固定した図9の従来の兼用構造のごとき単体重量増加による施工性悪化という問題は避けられる。
また、実施例では、ジャンパホーン35が1本だけなので、上側のスペーサ片33aとジャンパホーン35との一体溶接部品の単体重量も軽減され、かつ、ジャンパ装置用金具32としての重量も軽減され、また、一層のコストダウンが図られる。なお、ジャンパホーンの本数を2本でなく1本にしても、接地金具36の本体部37の存在が電位傾度を緩和するので、コロナ特性が悪くなることは避けられる。
接地金具36をスペーサ33に取り付けるボルトは、実施例のようにスペーサ締め付け用のボルト34を利用するのが、部品点数の削減、作業性の向上のために有利であるが、スペーサ締め付け用のボルト34とは別のボルトで接地金具36をスペーサ33に固定する構造としてもよい。
また、接地金具36の形状は従来の接地金具と同じでよいので、従来の接地金具をそのまま使用することができる。したがって、本発明の採用が新たなコストアップ要因となることはない。なお、仮に取付部38の寸法変更が必要な場合であっても、その寸法変更は矩形の板材の長手方向寸法(図2(イ)の左右方向の寸法)の変更だけで済むので、特にコストアップ要因にはならない。
上記のジャンパ装置用金具32と鉄塔アーム3側に取り付けるアース側ホーン14との位置関係として、図4(イ)、(ロ)、(ハ)の場合が考えられる。図4(イ)はアース側ホーン14が鉄塔アーム4の中央位置(幅方向中央位置)で、ジャンパホーン35が鉄塔アーム中央直下位置の場合である(図1と同じ)。図4(ロ)はアース側ホーン14が鉄塔アーム4の中央位置で、ジャンパホーン35が鉄塔アーム中央直下からW/2(鉄塔アーム幅Wの半分)だけずれた位置の場合である。図4(ハ)はアース側ホーン14がその向きを90°変えた姿勢で鉄塔アーム4の中央位置からW/2だけずれた位置で、ジャンパホーン35が鉄塔アーム中央直下からW/2だけずれた位置の場合である。
なお、アース側ホーンとして、同図(ニ)に示したアース側ホーン14’のように、耐張碍子連4を鉄塔アーム3に連結する金具5(特にその一部を構成するいわゆるバーニャ金具)に取り付けることもできる。この場合、アース側ホーン14’として、例えば単なる板状のホーンを用いてもよい。
停電工事等の際に、停電後も導体内部に残っている電荷を解除するための接地作業は、鉄塔アーム3上の幅方向端部位置(図4のP位置又はQ位置)から接地棒を操作してその先端の接地クランプで接地金具36の本体部37の接地棒接触用部分37aを把持する作業となるが、接地金具36の位置が図4(イ)のように鉄塔アーム3の幅方向中央の直下位置にあると、接地金具36が鉄塔アーム3の陰になり、作業者は鉄塔アーム3の上から接地棒の先端の接地用クランプで接地棒接触用部分37aを把持する作業がしにくくなる。
そこで、ジャンパ装置用金具32を図4(ロ)のように、鉄塔アーム幅方向端部(例えばQ位置)の直下位置に配置すれば、接地棒の先端の接地クランプで接地金具を把持する作業が容易になる。この場合、同図のように接地金具36がジャンパホーン35より鉄塔アーム幅方向外側にくる配置とするのが、接地棒による把持作業を容易にするために適切である。
なお、この場合のホーン間隔Z'は、図4(イ)の場合のホーンZと比べて僅かであるが長くなる。そこで、図4(ハ)のように、鉄塔アーム3側のアース側ホーン14の位置をジャンパホーン35と同じ側の鉄塔アーム幅方向端部位置(図ではQ位置)にすると、図4(イ)の場合のホーン間隔Zと同じ距離となり、雷撃時にホーン間の放電が生じにくくなることはなく、絶縁協調の上で好ましい(保護レベルを高くする必要はない)。
上記の実施例では、ジャンパホーン35を1本だけにしたが、図5(イ)、(ロ)に示したジャンパ装置用金具32’のように、ジャンパホーン35の本数を従来のものと同じ2本にしてもよい。ジャンパホーン35が2本であることを除けば、基本構造としては図2の実施例と同様であり、共通する部分には同じ符号を付して説明は省略する。この場合、接地金具36があることで、コロナ特性が一層良好になると考えられる。
本発明の一実施例のパイプ式ジャンパ装置の正面図である。 (イ)は図1におけるジャンパ装置用金具部分の拡大図、(ロ)は(イ)の右側面図である。 図2(イ)の平面図である。 上記のジャンパ装置用金具とアース側ホーンとの位置関係の態様を説明する図であり、(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)はそれぞれ異なる態様を示す。 ジャンパホーンを2本設けた実施例を示すもので、(イ)、(ロ)はそれぞれ、図2の(イ)、(ロ)に相当する図である。 従来のパイプ式ジャンパ装置の正面図である。 (イ)は図6におけるジャンパホーンの拡大図、(ロ)は(イ)の右側面図である。 (イ)は図6における接地金具の拡大図、(ロ)は(イ)の平面図である。 従来のジャンパホーン・接地金具兼用のジャンパ装置用金具を示すもので、図7に対応する図である。
符号の説明
2 送電線本線
3 鉄塔アーム
7 ジャンパ線
8 パイプ導体
11 支持装置
14、14’ アース側ホーン
31 パイプ式ジャンパ装置
32、32’ ジャンパ装置用金具
33 スペーサ
33a、33b スペーサ片
34 ボルト
35 ジャンパホーン
36 接地金具
37 本体部
37a 接地棒接触用部分
37b 脚部
38 取付部

Claims (7)

  1. 耐張鉄塔に引き留められた鉄塔両側の送電線本線間を、鉄塔両側のジャンパ線及び中央部のスペーサで互いに平行に連結された2本のパイプ導体を介して電気的に接続したパイプ式ジャンパ装置であって、
    鉄塔アームの直下部近傍の前記スペーサの上面に、円形断面金属材を折り曲げて形成したジャンパホーンを垂直に溶接固定し、かつ、同じく前記スペーサの上面に、円形断面金属材を折り曲げて接地棒接触用部分を形成した本体部とこの本体部を溶接固定した板状の取付部とからなる接地金具の前記取付部をボルトで固定したことを特徴とするパイプ式ジャンパ装置。
  2. 前記ジャンパホーンが1本のみであることを特徴とする請求項1記載のパイプ式ジャンパ装置。
  3. 前記スペーサは、上下一対のスペーサ片の両側部分で両パイプ導体を挟みかつ中間部をボルトで締め付けて両パイプ導体を連結する構造であり、前記スペーサ締め付け用のボルトが、前記接地金具の取付部をスペーサに取り付けるためのボルトを兼ねていることを特徴とする請求項1記載のパイプ式ジャンパ装置。
  4. 前記ジャンパホーンは、円形断面金属材を概ねアーチ形に折り曲げてなり、その両側下端部が各パイプ導体上に位置する態様でスペーサ上面に垂直に溶接固定されたことを特徴とする請求項1〜3記載のパイプ式ジャンパ装置。
  5. 前記ジャンパホーンを鉄塔アーム幅方向端部の直下位置に配置したことを特徴とする請求項1〜4記載のパイプ式ジャンパ装置。
  6. 前記ジャンパホーンに対向する鉄塔アームの幅方向端部にアース側ホーンを取り付けたことを特徴とする請求項5記載のパイプ式ジャンパ装置。
  7. 耐張鉄塔に引き留められた鉄塔両側の送電線本線間を、鉄塔両側のジャンパ線及び中央部のスペーサで互いに平行に連結された2本のパイプ導体を介して電気的に接続したパイプ式ジャンパ装置に用いるパイプ式ジャンパ装置用金具であって、
    上下一対のスペーサ片の両側部分で両パイプ導体を挟みかつ中間部をボルトで締め付けて両パイプ導体を連結する構造のスペーサと、円形断面金属材を折り曲げてなり、前記スペーサの上面に溶接固定されたジャンパホーンと、円形断面金属材を折り曲げて接地棒接触用部分を形成した本体部とこの本体部を溶接固定した板状の取付部とからなり、前記取付部をスペーサの中央部の上面にボルトで固定した接地金具とからなることを特徴とするジャンパ装置用金具。
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