JP2006246558A - ブラシレスモータ駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータコイルの焼損防止を可能とするブラシレスモータ駆動回路を安価に提供すること。
【解決手段】ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、ブラシレスモータのモータコイルL1,L2への通電量を制御するためのPWM制御機能を具備するとともに、PWM制御のための外部入力端子Ctを有する制御IC52と、ブラシレスモータのモータコイルL1,L2近傍に配置された温度センサT21の検出温度に応じて制御IC52の外部入力端子Ctに出力するための制御信号を生成する温度検出回路51とが備えられ、制御IC52は、温度検出回路51の制御信号に基づいてモータコイルL1,L2の駆動電流を遮断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ブラシレスモータの駆動回路に関するものであり、特に、温度過昇防止回路を備えたブラシレスモータ駆動回路に関するものである。
ブラシレスモータは、一般的なDCモータからブラシ、整流子などの機械的な接触部を取り去り、これらの部分を電子的に置き換えたDCモータである。このブラシレスモータは、ブラシレス化のため原理的にノイズを発生しないという利点を有しているため、軸流ファンなどに多く使用されている。
ところで、軸流ファン等に用いられるブラシレスモータが過負荷により異常に温度上昇した場合、温度検出器で異常温度を検出して、温度スイッチ、温度ヒューズ等によってブラシレスモータの電源を遮断したり、サーミスタ、熱電対等の温度検出器で異常温度を検出してブラシレスモータのモータコイル電流を制限したりする手法が実用化されている。
また、軸流ファンのようにブラシレスモータと駆動回路を一体化してコンパクトに実装しなければならない用途では、ブラシレスモータのロック状態による温度の過昇を防止するために、ロック保護回路を備えた専用の駆動回路を有する制御ICが広く使用されている。
なお、下記特許文献1には、小型電動機の内部温度過昇を検出し、急激な温度上昇があっても直ちに温度過昇保護動作を行って巻線の焼損等を防ぎ電動機を保護することのできる電動機の温度過昇保護装置が開示されている。
特開平09−308089号公報
しかしながら、軸流ファンの用途が広がり、高出力のファンを高温で汚れの多い環境で長時間使用するとロック保護が動作するに至らない過負荷運転の状態でモータ内部温度が絶縁物の上限温度を超えて上昇し、レアーショートを起こして焼損に至るおそれがあるといった問題点があった。
一方、このような問題点に対応するため、過電流防止機能を備えたICも市販されてはいるが、高温雰囲気下(例えば80℃)では、例えばブラシレスモータの起動電流値に電流制限機能を設定したとしても、過負荷状態ではブラシレスモータの温度が絶縁物の上限温度を超えてしまい十分な保護ができないといった問題点があった。
なお、上記特許文献1に開示された技術は、クリーンな環境下での使用が前提であり、汚れが多い環境で長時間使用されることが前提とされる軸流ファンの駆動モータに適用するには無理があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、モータコイルの焼損防止を可能とするブラシレスモータ駆動回路を安価に提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1にかかるブラシレスモータ駆動回路は、ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、前記ブラシレスモータのモータコイルへの通電量を制御するためのPWM制御機能を具備するとともに、PWM制御のための外部入力端子を有する制御手段と、前記ブラシレスモータのモータコイル近傍に配置された温度センサの検出温度に応じて前記制御手段の外部入力端子に出力するための制御信号を生成する温度検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検出回路の制御信号に基づいて前記モータコイルの駆動電流を遮断することを特徴とする。
また、請求項2にかかるブラシレスモータ駆動回路は、ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、前記ブラシレスモータのロックを検出するロック検出機能を具備するとともに、ロック検出のための外部入力端子を有する制御手段と、前記ブラシレスモータのモータコイル近傍に配置された温度センサの検出温度に応じて前記制御手段の外部入力端子に出力するための制御信号を生成する温度検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検出回路の制御信号に基づいて前記モータコイルの駆動電流を遮断することを特徴とする。
また、請求項3にかかるブラシレスモータ駆動回路は、ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、前記ブラシレスモータのモータコイルへの通電量を制御するためのPWM制御機能を具備するとともに、PWM制御のための外部出力端子および外部入力端子を有する制御手段と、前記ブラシレスモータのモータコイル近傍に配置された温度センサの検出温度と、前記制御手段の内部で生成されて該制御手段の外部出力端子から出力された所定の信号と、に基づいて前記制御手段の外部入力端子に出力するための制御信号を生成する温度検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記温度検出回路の制御信号に基づいて前記モータコイルへの通電量を制御することを特徴とする。
本発明にかかるブラシレスモータ駆動回路によれば、制御手段の外部入力端子に入力された制御信号に基づいてモータコイルへの駆動電流が制御されるので、モータコイルの焼損防止を可能とするブラシレスモータ駆動回路を安価に提供することができるという効果を奏する。
(本発明の特徴)
まず、本発明の特徴について説明する。本発明の特徴は、図1に示すようにサーミスタ16をモータコイル(ステータモータコイル)13に接触させて配置するとともに、図2に示すようなサーミスタT21、抵抗R21、トランジスタQ21を具備する温度検出回路51を構成し、モータコイルL1,L2(図1に示すモータコイル13に相当)の温度が絶縁物の上限温度(例えばモータコイルの巻線がポリウレタン銅線の場合で約120℃)以上で、トランジスタQ21がONとなるように、サーミスタT21(図1に示すサーミスタ16に相当)の抵抗値と必要とされる定数を設定する。この温度検出回路51のトランジスタQ21の出力を、例えば軸流ファンに接続されているブラシレスモータを制御する制御手段としてのブラシレスモータ制御IC(以下、単に「制御IC」と呼称)の制御入力に接続することにより、モータコイルL1,L2の通電を制限して温度が設定値以上に上昇しないように制御する。このような制御により、ブラシレスモータが喩え過負荷運転に至った場合でも、モータコイルの焼損を防止することができる。また、温度検出回路をサーミスタ、トランジスタ、抵抗、制御ICなどの少数の部品の組み合わせで構成できるので、ブラシレスモータの焼損防止機能を安価に実現することができる。
つぎに、本発明にかかるブラシレスモータ駆動回路の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかるブラシレスモータ駆動回路の制御対象となる軸流ファン等に用いられるブラシレスモータの概略図である。なお、同図の上段部はブラシレスモータを上方から見た図であり、下段部はブラシレスモータを測方から見た図である。
図1において、ブラシレスモータ10は、例えばマグネットからなるロータ12と、例えば2対のモータコイル13および鉄心14などを具備するステータ15などから構成される。ロータ12は、モータ軸11を回転軸として軸支される。ステータ15では、鉄心14の周りにモータコイル13が巻回される一方で、サーミスタ16がモータコイル13に接触し、あるいはその近傍に配置される。なお、図1には、ロータ12を構成するマグネットの磁極の方向を検出する磁極検出素子(例えばホール素子)や、ブラシレスモータ10を制御する制御回路などは省略している。
図2は、本発明の実施の形態1にかかるブラシレスモータ駆動回路の回路構成を示す図である。同図に示す回路は、例えば軸流ファン等を可変速制御するための機能を有する制御IC52を用いて実現した構成である。この種の制御IC52は、可変速制御するためのPWM制御回路を備えているのが一般的である。なお、PWM制御回路の機能そのものは本発明の要旨ではないので詳細な説明は省略するが、このPWM制御に関連する入力端子(同図に示す例ではCt端子)を外部から制御することによりモータコイルの通電量を制御することができる。すなわち、この実施の形態は、このような制御IC52の機能を利用して温度過昇防止機能を実現するものである。
図2において、H21は回転子の磁極の方向を検知するホール素子である。いま、ホール素子H21の出力信号が制御IC52のIN+,IN−に入力されるとき、ブラシレスモータが回転しているときの磁極の方向が検出される。このとき、モータコイルL1とモータコイルL2とを交互に駆動することにより、ブラシレスモータは正常に回転する。一方、図のように抵抗R22とコンデンサC21との接続点を制御IC52のCt端子に接続しておくと、制御IC52の機能により、磁極の方向が変わるときにコンデンサC21に蓄えられた電荷の放電あるいは電荷の蓄積が繰り返され、Ct端子に三角波の電圧が発生する。この三角波の電圧は、所定の電圧と比較され、モータコイルL1,L2の通電角を制御することによりブラシレスモータの可変速運転を行うことができる。すなわち、この実施の形態のブラシレスモータ駆動回路は、制御IC52の通電角制御機能をモータコイルの駆動電流遮断制御に使用するものである。具体的には、Ct端子を外部から強制的にGND電位に接続することにより、ブラシレスモータの通電角をゼロとしてモータコイルの駆動電流を遮断するようにしている。
また、温度検出回路51は、サーミスタT21、抵抗R21、トランジスタQ21で構成される。なお、制御IC52の電源入力端子と同電位の端子に接続されるIT1が温度検出回路51の入力端であり、制御IC52のCt端子に接続されるOT1が温度検出回路51の出力端となる。温度検出回路51において、モータコイルL1またはL2の温度が上昇するとサーミスタT21の抵抗値が小さくなり、直列接続されたサーミスタT21と抵抗R21との接続点の電位が上昇する。この接続点はトランジスタQ21のベースに接続されているので、例えばモータコイルL1またはL2の温度が上昇してサーミスタT21の抵抗値が小さくなって、トランジスタQ21のベース電圧がトランジスタQ21をONにする値(例えば、約0.6V)に達した場合には、制御IC52のCt端子の電位がトランジスタQ21のコレクタ、エミッタを介してGND電位に落ちるので、モータコイルL1,L2の通電が遮断されることになる。
なお、トランジスタQ21がOFFからONに変わる温度がブラシレスモータのモータコイルを被覆している絶縁物の耐熱上限温度(例えば、モータコイルの巻線がポリウレタン銅線の場合であれば約120℃)となるようにサーミスタT21、抵抗R21の定数を設定することで、モータコイルの温度上昇が制限されてモータコイルの焼損を防止できる。また、モータコイル温度が過昇防止設定値(例えば、約120℃)以上になったときにトランジスタQ21がON(例えば、トランジスタQ21のベース・エミッタ間電圧が約0.6V以上に設定される)となるように回路定数を設定すればよい。
以上説明したように、この実施の形態のブラシレスモータ駆動回路によれば、制御ICにおけるPWM制御のための外部入力端子に入力された制御信号に基づいてモータコイルの駆動電流を遮断するようにしているので、モータコイルの焼損防止を可能とするブラシレスモータ駆動回路を安価に提供することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2にかかるブラシレスモータ駆動回路の回路構成を示す図である。同図に示す回路は、例えば軸流ファン等を駆動するブラシレスモータのロック検出機能を有する制御IC62を用いて実現した構成である。この種の制御IC62は、ブラシレスモータのロックを検知した場合にモータコイルの駆動回路を遮断してモータコイルの焼損を防止する機能が内蔵されるとともに、ロック検知のためのコンデンサを外付けするための制御端子が設けられているのが一般的である。なお、ロック検知機能そのものは本発明の要旨ではないので詳細な説明は省略するが、このロック検出のための制御端子(同図に示す例ではCc端子)を外部から制御することによりモータコイルの通電量を制御することができる。すなわち、この実施の形態は、このような制御IC62の機能を利用して温度過昇防止機能を実現するものである。
図3において、H31は回転子の磁極の方向を検知するホール素子である。いま、ホール素子H31の出力信号が制御IC62のIN+,IN−に入力されるとき、ブラシレスモータが回転しているときの磁極の方向が検出される。このとき、モータコイルL1とモータコイルL2とを交互に駆動することにより、ブラシレスモータは正常に回転する。一方、制御IC62のCc端子はモータのロックを検知するために設けられた外付けコンデンサC31を接続するための端子として設けられている。コンデンサC31は、制御IC62の内部回路の作用によって一定電流で充電されるが、正常に回転しているときはホール素子H31からの入力信号の極性が変わるごとに制御IC62内部のスイッチング機能で放電される。したがって、ブラシレスモータが正常に動作しているときのコンデンサC31では、0V付近で充放電を繰り返す動作が継続して行われ、コンデンサC31の電圧は上昇しない。
一方、ブラシレスモータの回転がロックするとホール素子H31の出力信号の極性が変化しないためコンデンサC31の電荷が放電されなくなり、制御IC62のCc端子の電圧が上昇する。その電圧がロック検知電圧に達すると制御IC62内部の制御回路の機能によってモータコイルの駆動電流が遮断され、モータコイルの温度上昇が防止される。
また、温度検出回路61は、抵抗R31、サーミスタT31、PNPトランジスタQ31、抵抗R32で構成される。なお、制御IC62の電源入力端子と同電位の端子に接続されるIT2が温度検出回路61の入力端であり、制御IC62のCc端子に接続されるOT2が温度検出回路61の出力端となる。温度検出回路61において、モータコイルL1またはL2の温度が上昇するとサーミスタT31の抵抗値が小さくなり、直列接続されたサーミスタT31と抵抗R31との接続点の電位が下降する。この接続点はトランジスタQ31のベースに接続されているので、モータコイルL1またはL2の温度が上昇してサーミスタT31の抵抗値が小さくなり、トランジスタQ31のベースとエミッタとの間の電位差がトランジスタQ31をONにする値(例えば、約0.6V)に達した場合には、電流制限抵抗R32を介して流れるトランジスタQ31のコレクタ電流がロック検知コンデンサC31を充電するので、ロック検知コンデンサC31に接続される制御IC62のCc端子の電位が上昇する。このとき、制御IC62のCc端子の電位(電圧)がロック検知電圧に達すると制御IC62はロック保護動作に入るので、モータコイルL1,L2の通電が遮断されることになる。
なお、トランジスタQ31がOFFからONに変わる温度がブラシレスモータのモータコイルを被覆している絶縁物の耐熱上限温度(例えば、モータコイルの巻線がポリウレタン銅線の場合であれば約120℃)となるようにサーミスタT31、抵抗R31の定数を設定することで、モータコイルの温度上昇が制限されてモータコイルの焼損を防止できる。また、モータコイル温度が過昇防止設定値(例えば、約120℃)以上になったときにトランジスタQ31がON(例えば、トランジスタQ31のベース・エミッタ間電圧が約0.6V以上に設定される)となるように回路定数を設定すればよい。
以上説明したように、この実施の形態のブラシレスモータ駆動回路によれば、制御ICにおけるロック検出のための外部入力端子に入力された制御信号に基づいてモータコイルの駆動電流を遮断するようにしているので、モータコイルの焼損防止を可能とするブラシレスモータ駆動回路を安価に提供することができる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3にかかるブラシレスモータ駆動回路の回路構成を示す図である。同図に示す回路は、例えば軸流ファン等を可変速制御するためのPWM制御機能を有する制御IC72を用いて実現した構成である。この種の制御IC72は、可変速制御するためのPWM制御回路を備えているのが一般的である。なお、PWM制御回路の機能そのものは本発明の要旨ではないので詳細な説明は省略するが、このPWM制御に関連する入力端子(同図に示す例ではPWM端子)を外部から制御することによりモータコイルの通電量を制御することができる。すなわち、この実施の形態は、制御IC72のPWM制御機能を利用して、リニアに速度制御をしながらモータコイルの温度上昇を防ぐための温度過昇防止機能を実現するものである。
図4において、H41は回転子の磁極の方向を検知するホール素子である。いま、ホール素子H41の出力信号が制御IC72のH+,H−に入力されるとき、ブラシレスモータが回転しているときの磁極の方向が検出される。このとき、モータコイルL1とモータコイルL2とを交互に駆動することにより、ブラシレスモータは正常に回転する。一方、抵抗R42とコンデンサC41との接続点を制御IC72のCR端子に接続しておくと、制御IC72の機能により磁極の方向が変わるときにコンデンサC41に蓄えられた電荷の放電あるいは電荷の蓄積が繰り返され、CR端子に三角波の電圧が発生する。この三角波の電圧波形は、ホール素子H41で検出した磁極の方向が変化した瞬間に制御IC72内部の回路でコンデンサC41に蓄積された電荷が放電されてCR端子の電圧が0Vになったときを開始点として、抵抗R42を介してコンデンサC41に電荷が蓄積され、CR端子の電圧がCR充電カーブに従って上昇し、さらにホール素子H51で検出した磁極の方向が変化したことによりコンデンサC51の電荷が放電されてCR端子の電圧が急激に降下して0Vになるまでの間をPWM制御の一周期とする波形となる。なお、CR端子に発生した三角波は、制御IC72の内部で増幅されてTOUT端子に出力され、外部回路においてPWM制御のための制御信号(電圧)として利用することができる。
一方、温度検出回路71は、サーミスタT41、抵抗R41、トランジスタQ41で構成される。なお、制御IC72のTOUT端子に接続されるIT3が温度検出回路71の入力端であり、制御IC72のPWM端子に接続されるOT3が温度検出回路71の出力端となる。
つぎに、制御IC72のPWM端子に制御信号が入力される場合の動作について説明する。なお、制御IC72のPWM端子は、制御IC72の内部で通常プルアップされている。いま、制御IC72のPWM端子がHighまたはopenのとき、制御IC72は、ホール素子H41の入力に基づいてモータコイルL1,L2を交互に通電してブラシレスモータが正常に回転するように制御する。一方、PWM端子がLow(GND接続)になると、制御IC72は、モータコイルの通電を遮断する。
ところで、PWMの制御周期は、ホール素子H51の極性が切り替わる度に始まるが、TOUT端子の電圧が温度検出回路に印加されると、トランジスタQ41のベース電圧はTOUT端子の電圧がサーミスタT41と抵抗R31の各抵抗値で分圧された電圧が与えられる。トランジスタQ41は、PWM制御周期の初期にはベース電圧が所定の閾値(例えば約0.6V)以下でありOFFの状態になっているが、時間の経過とともにベース電圧が上昇して閾値に達するとONの状態になり、温度検出回路71の出力端OT3(トランジスタQ41のコレクタ)に接続されている制御IC72のPWM端子の電圧をLowにしてモータコイルの通電を遮断する。
なお、トランジスタQ51がOFFからONに変化するときの温度がブラシレスモータのモータコイルを被覆している絶縁物の耐熱上限温度(例えば、モータコイルの巻線がポリウレタン銅線の場合であれば約120℃)となるようにサーミスタT41、抵抗R41の定数を設定することで、モータコイルの温度上昇が制限されてモータコイルの焼損を防止できる。
また、モータコイルの温度が温度検出回路71の設定値より低いときはサーミスタT41の抵抗値が高く、TOUT端子の電圧値が三角波の上限値であってもトランジスタQ51のベース電圧は閾値に達せず、トランジスタQ51は連続してOFFの状態が継続され、制御IC72のPWM端子の電圧はHighの状態が維持されるので、モータコイルへの通電は制限されずにモータは正常に回転する。
一方、モータコイルの温度が上昇して温度検出回路71の設定値に達するとサーミスタT41の抵抗値が低下して、サーミスタT41と抵抗R41とによる分圧電圧が上昇する。この分圧電圧はトランジスタQ41のベース電圧であり、制御周期の初期・終期では電圧値は小さいものの、TOUT端子の出力電圧が高い制御周期の中間部付近の期間では、ベース電圧が閾値を超えるようになってトランジスタQ41がONとなる。このようにして、制御周期ごとにOFF→ONが繰り返され、トランジスタQ41がONの間に、制御IC72のPWM端子がLowとなって、モータコイルへの通電が遮断される。
他方、モータコイルの温度がさらに上昇すると、サーミスタT41の抵抗値がさらに小さくなり、TOUT端子の出力電圧が低い区間であってもトランジスタQ41のベース電圧が閾値を超えることになり、トランジスタQ41のON時間の割合が増加してモータコイルへの通電の遮断時間が増加する。このような通電制御により、モータコイルの通電が制御され、モータコイルの温度上昇が制限される。また、モータコイルへの通電制御により、モータコイル温度上昇に応じてモータトルクが減少してモータの回転速度が低下する。このような状態が続くと、やがて、制御IC72のモータロック検知機能が動作してブラシレスモータの回転が停止するので、ブラシレスモータを安全に停止させることができる。
以上説明したように、この実施の形態のブラシレスモータ駆動回路によれば、制御ICにおけるPWM制御のための外部入力端子に入力された制御信号に基づいてモータコイルへの通電量を制御するようにしているので、モータコイルの焼損防止を可能とするブラシレスモータ駆動回路を安価に提供することができる。
本発明にかかるブラシレスモータ駆動回路の制御対象となる軸流ファン等に用いられるブラシレスモータの概略図である。 本発明の実施の形態1にかかるブラシレスモータ駆動回路の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかるブラシレスモータ駆動回路の回路構成を示す図である。 本発明の実施の形態3にかかるブラシレスモータ駆動回路の回路構成を示す図である。
符号の説明
10 ブラシレスモータ
11 モータ軸
12 ロータ
13 モータコイル
14 鉄心
15 ステータ
16 サーミスタ
51,61,71 温度検出回路
52,62,72 制御IC

Claims (3)

  1. ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、
    前記ブラシレスモータのモータコイルへの通電量を制御するためのPWM制御機能を具備するとともに、PWM制御のための外部入力端子を有する制御手段と、
    前記ブラシレスモータのモータコイル近傍に配置された温度センサの検出温度に応じて前記制御手段の外部入力端子に出力するための制御信号を生成する温度検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の制御信号に基づいて前記モータコイルの駆動電流を遮断することを特徴とするブラシレスモータ駆動回路。
  2. ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、
    前記ブラシレスモータのロックを検出するロック検出機能を具備するとともに、ロック検出のための外部入力端子を有する制御手段と、
    前記ブラシレスモータのモータコイル近傍に配置された温度センサの検出温度に応じて前記制御手段の外部入力端子に出力するための制御信号を生成する温度検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の制御信号に基づいて前記モータコイルの駆動電流を遮断することを特徴とするブラシレスモータ駆動回路。
  3. ブラシレスモータの駆動制御を行うブラシレスモータ駆動回路において、
    前記ブラシレスモータのモータコイルへの通電量を制御するためのPWM制御機能を具備するとともに、PWM制御のための外部出力端子および外部入力端子を有する制御手段と、
    前記ブラシレスモータのモータコイル近傍に配置された温度センサの検出温度と、前記制御手段の内部で生成されて該制御手段の外部出力端子から出力された所定の信号と、に基づいて前記制御手段の外部入力端子に出力するための制御信号を生成する温度検出手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段の制御信号に基づいて前記モータコイルへの通電量を制御することを特徴とするブラシレスモータ駆動回路。

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