JP2006246368A - 偏波共用帯域分波器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1および第2の分波合成部のそれぞれに、それぞれの対応する各端を相対して結合し、第1の周波数帯域の直交偏波の一方の偏波を分波または結合する2本の第1の分岐導波管と、第1の分岐導波管の結合位置から第1および第2の分波合成部のそれぞれの管軸の方向に第1の周波数帯域に対する1/2管内波長の整数倍だけ離れた位置で、これらの分波合成部にそれぞれの対応する各端を相対して結合し、第1の周波数帯域の直交偏波の他方の偏波を分波または結合する2本の第2の分岐導波管と、第1の分岐導波管と第2の分岐導波管のそれぞれに内蔵され、第1の周波数帯域を通過させ第2の周波数帯域を阻止するそれぞれのフィルタを備える。
【選択図】 図1
Description
図4はアンテナ給電部の構成例を示すブロック図である。周波数帯域F1、F2を送受信するアンテナ30と偏波変換器51,52の間にこの発明が対象とする偏波共用帯域分波器40が設けられ、周波数帯域F1、F2の送信信号あるいは受信信号の分波処理を行う。
図1はこの発明の実施の形態1による偏波共用帯域分波器の基本構成を示す説明図である。図2は同偏波共用帯域分波器を共通導波管1側から見た正面図、図3は同偏波共用帯域分波器を図2のA側から見た側面図である。
共通導波管1は、少なくとも2つの異なる周波数帯域F1、F2(ただし、F1<F2)を伝送する手段である。第1の遮断導波管3は、周波数帯域F1を遮断し第2の周波数帯域を伝送する手段である。第1の分波合成部2は、管軸方向の一端に共通導波管を結合し、他端に第1の遮断導波管3を結合する導波管で形成され、低い方の周波数帯域F1の直交偏波E1x、E1yを後述する分岐側に分波し、または分岐側から結合される偏波E1xとE1yで直交偏波E1x、E1yを合成する手段である。第1の分岐導波管4は、2本からなり、それぞれの一端を第1の分波合成部2の上下(すなわち第1の分波合成部2の管軸に対して直角に)に相対して結合し、周波数帯域F1の直交偏波の一方の偏波E1yを、第1の分波合成部2から分波し、または他端側から伝送される偏波E1yを第1の分波合成部2に結合する手段である。第2の分岐導波管5は、2本からなり、それぞれの一端を、第1の分岐導波管4の結合位置から第1の分波合成部2の管軸方向に周波数帯域F1に対する1/2管内波長の整数倍だけ離れた位置で、第1の分波合成部2の左右(すなわち第1の分波合成部2の管軸と第1の分岐導波管4の結合方向に対して直角に)に相対して結合し、第1の分波合成部2から周波数帯域F1の直交偏波の他方の偏波E1xを分波し、または他端側から伝送される偏波E1xを第1の分波合成部2に結合する手段である。
ここで、第1の分岐導波管4と第2の分岐導波管5は、機械的に干渉することなく立体的に交差させて第2の分波合成部7に導かれ結合されている。また、2つの第1の分岐導波管4および2つの第2の分岐導波管5は、全て同じ電気長であり、2つの第1の分岐導波管4は2つの分波合成部2,7とでリング状を形成している。
受信の場合、アンテナ30で受信された周波数帯域F1、F2は共通導波管1で伝送され第1の分波合成部2に入力される。第1の分波合成部2に入力された周波数帯域F1の直交偏波E1x、E1yは第1の遮断導波管3で遮断されるが、そのうちの偏波E1yは管壁に沿った軸方向磁界が最大となる位置で磁界結合によって上下相対する第1の分岐導波管4に取り出される。また、もう一方の偏波E1xは、偏波E1yを取り出した位置(第1の分岐導波管4の結合部)から管軸方向に周波数帯域F1に対する1/2管内波長の整数倍離れた位置で、同様に磁界結合によって左右相対する第2の分岐導波管5に取り出される。他方、共通導波管1から第1の分波合成部2に入力された周波数帯域F2の直交偏波E2x、E2yの方は、F2阻止フィルタ6により第1の分波合成部2の壁面に等価短絡面が形成されているため、分岐導波管4および5の影響をほとんど受けることなく遮断導波管3を通過して偏波変換器52側に伝送される。
また、送信の場合は、受信の場合と反対に第2の分波合成部7で周波数帯域F1の分波動作を行い、第1の分波合成部2で合成動作を行うことにより、F1用導波管10側から入力される周波数帯域F1は元の偏波状態を保ったまま共通導波管1へ出力される。一方、第1の遮断導波管3側から入力される周波数帯域F2は第1の分波合成部2をそのまま通過して共通導波管1へ出力され、アンテナ30へ給電される。
図5は実施の形態2による偏波共用帯域分波器の基本構成を示す説明図である。図6は実施の形態2における偏波共用帯域分波器を共通導波管側から見た正面図、図7は実施の形態2における偏波共用帯域分波器を図6のA側から見た側面図である。なお、図において図1〜図3に相当する部分には同一符号を付し、原則として相当部分の個々の説明は省略する。
上記実施の形態1では、第1の分波合成部2と第2の分波合成部に対して、第1の分岐導波管と第2の分岐導波管がそれぞれ2本ずつ相対して結合されていたが、この実施の形態2では、これらの第1の分岐導波管と第2の分岐導波管をそれぞれ1本にし、その対応した分波合成部2,7の結合部に、代わりに疑似短絡11をそれぞれ設けている。これら擬似短絡11は、第1の分波合成部2と第2の分波合成部7の各導波管内面で周波数帯域F2を短絡に見せる手段である。
受信の場合、共通導波管1から入力された周波数帯域F1の直交偏波E1x、E1yは、遮断導波管3で遮断され、管壁に沿った軸方向磁界が最大となる位置で偏波E1yは磁界結合によって第1の分岐導波管4に取り出される。また、もう一方の偏波E1xは、偏波E1yを取り出した位置から周波数帯域F1の1/2管内波長の整数倍の位置で同様に磁界結合によって第2の分岐導波管5に取り出される。このとき、擬似短絡11によって第1の分波合成部2の導波管内面でF2は短絡に見えるため、第1の分岐導波管4および第2の分岐導波管5のF2阻止フィルタ6側にだけ取り出される。他方、共通導波管1から第1の分波合成部2に入力された周波数帯域F2の直交偏波E2x、E2yの方は、F2阻止フィルタ6により第1の分波合成部2の壁面に等価短絡面が形成されているため、分岐導波管4,5の影響をほとんど受けることなく遮断導波管3を通過して偏波変換器52側に伝送される。
また、送信の場合は、受信の場合と反対に第2の分波合成部7で周波数帯域F1の分波動作を行い、第1の分波合成部2で合成動作を行うことにより、F1用導波管10側から入力される周波数帯域F1は元の偏波状態を保ったまま共通導波管1へ出力される。一方、第1の遮断導波管3側から入力される周波数帯域F2は第1の分波合成部2をそのまま通過して共通導波管1へ出力され、アンテナ30へ給電される。
Claims (2)
- 少なくとも異なる第1および第2の周波数帯域を伝送する共通導波管と、
第1の周波数帯域を遮断し第2の周波数帯域を伝送する第1の遮断導波管と、
一端に前記共通導波管を結合し他端に前記第1の遮断導波管を結合する導波管で形成され、分岐側に関して第1の周波数帯域の直交偏波の分波または合成を行う第1の分波合成部と、
前記第1の分波合成部の管軸に対して直角に前記第1の分波合成部にそれぞれの一端を相対して結合し、前記第1の分波合成部に関して第1の周波数帯域の直交偏波の一方の偏波を分波または結合する2本の第1の分岐導波管と、
前記第1の分岐導波管の結合位置から前記第1の分波合成部の管軸の方向に第1の周波数帯域に対する1/2管内波長の整数倍だけ離れた位置で、当該管軸に対して直角に前記第1の分波合成部にそれぞれの一端を相対して結合し、前記第1の分波合成部に関して第1の周波数帯域の直交偏波の他方の偏波を分波または結合する2本の第2の分岐導波管と、
前記第1の分岐導波管と前記第2の分岐導波管のそれぞれに内蔵され、第1の周波数帯域を通過させ第2の周波数帯域を阻止するそれぞれのフィルタと、
導波管で形成され、立体的に交差させて導かれた前記第1の分岐導波管の各他端と前記第2の分岐導波管の各他端を、管軸の方向に第1の周波数帯域に対する1/2管内波長の整数倍だけ離れた位置関係で、かつ当該管軸に対して直角にそれぞれ相対して結合し、第1の周波数帯域の直交偏波の合成または分波を行う第2の分波合成部と、
前記第2の分波合成部の一端に結合され、第1の周波数帯域を伝送する導波管と、
前記第2の分波合成部の他端に結合され、第1の周波数帯域を遮断する第2の遮断導波管とを備えたことを特徴とする偏波共用帯域分波器。 - 第1の分岐導波管と第2の分岐導波管のそれぞれ2本あるうちの1本の代わりに、当該各1本が結合されていた第1の分波合成部と第2の分波合成部の各対応結合部に、各導波管内面で第2の周波数帯域を短絡に見せる擬似短絡をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1記載の偏波共用帯域分波器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005062663A JP2006246368A (ja) | 2005-03-07 | 2005-03-07 | 偏波共用帯域分波器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005062663A JP2006246368A (ja) | 2005-03-07 | 2005-03-07 | 偏波共用帯域分波器 |
Publications (1)
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JP2006246368A true JP2006246368A (ja) | 2006-09-14 |
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ID=37052261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005062663A Pending JP2006246368A (ja) | 2005-03-07 | 2005-03-07 | 偏波共用帯域分波器 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006246368A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009027591A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Mitsubishi Electric Corp | アンテナ給電回路 |
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2005
- 2005-03-07 JP JP2005062663A patent/JP2006246368A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009027591A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Mitsubishi Electric Corp | アンテナ給電回路 |
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