JP2006246280A - 分岐ケーブル接続装置及び分岐ケーブル - Google Patents
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Abstract
【課題】
反射ノイズを低減できる分岐ケーブル接続装置を提供する。
【解決手段】
分岐ケーブル接続装置内の差動分岐ケーブル側に抵抗を内蔵してインピーダンスのマッチングを取るようにした。201,202,20nは分岐ケーブル接続装置であり、マッチング抵抗21,22,23,24,2n,2n+1を内蔵している。差動幹線ケーブルと複数の差動分岐ケーブルで構成されたネットワークにおいて、反射ノイズ低減のために分岐ケーブル接続側に特性インピーダンスのマッチングを取る抵抗を内蔵した分岐ケーブル接続装置と抵抗成分をもつケーブルの構造を提供する。
【選択図】図1
反射ノイズを低減できる分岐ケーブル接続装置を提供する。
【解決手段】
分岐ケーブル接続装置内の差動分岐ケーブル側に抵抗を内蔵してインピーダンスのマッチングを取るようにした。201,202,20nは分岐ケーブル接続装置であり、マッチング抵抗21,22,23,24,2n,2n+1を内蔵している。差動幹線ケーブルと複数の差動分岐ケーブルで構成されたネットワークにおいて、反射ノイズ低減のために分岐ケーブル接続側に特性インピーダンスのマッチングを取る抵抗を内蔵した分岐ケーブル接続装置と抵抗成分をもつケーブルの構造を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、信号伝送に用いられる分岐ケーブル接続装置及び分岐ケーブルに関する。
自動車の運動制御の向上や、ナビなどの地図情報を活用した新しい制御などの要求により、車載に搭載されるサブシステム間のデータ通信量は増加する一方である。このため、車載ネットワークへの性能向上が必要となっている。
しかし、これまでのネットワークのように、幹線ケーブルと複数の分岐ケーブルを接続した、いわゆるバス構成にすると、分岐ケーブルが長くなればなるほど、また転送性能を向上させるほど幹線ケーブルへの反射ノイズが増加して、正しいデータ通信ができない傾向にある。このように、性能向上には反射ノイズを低減させることが必須である。
この問題を解決する1つの案として、分岐配線に抵抗を挿入することで、インピーダンスマッチングをとり、分岐配線からの反射波をすぐに主伝送線路へ送出できるようにするアイデアがある(例えば特許文献1)。
上記従来技術では、差動幹線ケーブルと複数の差動分岐ケーブルで構成されたネットワークにおいて、反射ノイズが発生するという問題については言及していない。
上記に鑑み本発明は、差動幹線ケーブルと複数の差動分岐ケーブルで構成されたネットワークにおいて、反射ノイズを低減可能な分岐ケーブル接続装置と分岐ケーブルを提供することを目的とする。
反射ノイズを低減するには、挿入する抵抗を差動分岐ケーブルのどのような場所に挿入するかが重要である。また、差動幹線ケーブルと差動分岐ケーブルの接続装置をできるだけ小型化することも重要である。このため、基板上に抵抗とコネクタを搭載して差動幹線ケーブルと差動分岐ケーブルをコネクタで接続できる抵抗付き分岐ケーブル接続装置を考案した。
さらに好ましくは、抵抗値を簡単に交換して特性インピーダンスの異なるケーブルでも使用できるように、抵抗を導電体部をもつカプセル構造体で覆い、基板には固定ピンを搭載することで導電体部と接触させることでカプセル構造体の抵抗をケーブルに挿入可能となり、かつ簡単に交換できるようにした。
また好ましくは、抵抗を差動分岐ケーブルに内蔵することでケーブル接続を簡単化できる。このため、接着剤で信号線と抵抗の接着部を覆う差動分岐ケーブルを考案した。
また好ましくは、差動分岐ケーブルの信号線の材料などを変えることで抵抗成分を生成し、反射ノイズを低減することも可能である。
さらに好ましくは、抵抗内蔵のキャップを用いることでケーブルを接続することが可能である。
本発明により、反射ノイズを低減可能な分岐ケーブル接続装置と分岐ケーブルを提供することができる。
図3は、本実施形態の前提となる信号伝送システム全体を示している。差動分岐ケーブルLP,LMと差動幹線ケーブルBP,BMと差動分岐ケーブルをバス構造にした場合の信号伝送システム全体構成図である。差動分岐ケーブル上には抵抗は無い。BPとBMは差動幹線ケーブルの2線であり、Nは差動信号BPとBM間を接続する抵抗である。
図3において、抵抗Nによる電圧差がBPとBMの電圧差となる。また、1は第1差動信号送受信回路であり、2は第2差動信号送受信回路、nは第n差動信号送受信回路である。111と112は差動信号送信回路であり、113は差動信号受信回路である。LPは差動信号送信回路111と差動幹線ケーブルのBP線間の差動分岐ケーブルである。
LMは差動信号送信回路112と差動幹線ケーブルのBM線間の差動分岐ケーブルである。同様にLPとLMは第2〜n差動信号送受信回路と差動幹線ケーブルのBP,BMを接続する差動分岐ケーブルである。
LMは差動信号送信回路112と差動幹線ケーブルのBM線間の差動分岐ケーブルである。同様にLPとLMは第2〜n差動信号送受信回路と差動幹線ケーブルのBP,BMを接続する差動分岐ケーブルである。
ここで、差動幹線ケーブルの特性インピーダンスと各差動分岐ケーブルの特性インピーダンスが同じ100Ωであると仮定し、抵抗Nの抵抗値も100Ωとする。また、差動信号送受信回路数は6とし、差動幹線ケーブル長は12m、各差動分岐ケーブル長は2mとする。各差動送受信回路は、2.4m ごとに差動幹線ケーブルに接続しているものとする。この時、第1差動信号送受信回路1からハイレベルの電圧を送信した場合の動作を説明する。111の内部はプッシュプル型のドライバ構造とする。ハイレベルを送信する時、ハイレベルの電圧が差動分岐ケーブルLPに出力される。同様に、112の内部もプッシュプル型のドライバ構造とするとロウレベルの電圧がLMに出力される。この結果、電流は、111の電源から112のグランドに流れるので、BPとBMの電圧差は、抵抗N
(100Ω)の並列抵抗値と電流値の積となる。このように並列抵抗値N/2(50Ω)における電圧差がBPとBMの差動電圧となる。
(100Ω)の並列抵抗値と電流値の積となる。このように並列抵抗値N/2(50Ω)における電圧差がBPとBMの差動電圧となる。
第1差動信号送受信回路1から送信して第2差動信号送受信回路2で受信した時の差動電圧波形(LP−LM)を図4に示す。111と112からドライブされた差動電圧波形は、100Ωの特性インピーダンスの差動分岐ケーブルを通って、100Ωの特性インピーダンスの差動幹線ケーブルにぶつかる。しかしながら、差動分岐ケーブルから差動幹線ケーブルを見ると、100Ωの伝送線路が並列にあるように見えるため、50Ωの伝送線路に見える。この結果、差動分岐ケーブルの100Ωの伝送線路から50Ωの伝送線路にぶつかるため、反射ノイズが発生する。
反射係数は(100−50)/(100+50)×100=33.3% なので、電圧波形は差動幹線ケーブルの分岐点(1)でその33%が反射して第1差動信号送受信回路1へ戻ってくることになる。そして第1差動信号送受信回路1で全反射して、また分岐点
(1)でその33%が反射して再度第1差動信号送受信回路1へ戻ってくるという動作を繰り返す。これが反射ノイズである。また、分岐点(1)を通過した電圧波形は、第2差動信号送受信回路2の差動分岐ケーブルとの分岐点(2)で反射し、第2差動信号送受信回路2のLP,LMへ入った電圧波形は第2差動信号送受信回路2で全反射して再度分岐点(2)へ戻り、反射を繰り返す。
(1)でその33%が反射して再度第1差動信号送受信回路1へ戻ってくるという動作を繰り返す。これが反射ノイズである。また、分岐点(1)を通過した電圧波形は、第2差動信号送受信回路2の差動分岐ケーブルとの分岐点(2)で反射し、第2差動信号送受信回路2のLP,LMへ入った電圧波形は第2差動信号送受信回路2で全反射して再度分岐点(2)へ戻り、反射を繰り返す。
このようにして観測された第2差動信号送受信回路2の入力差動電圧波形が図4である。ここで、横軸は時間軸で単位は100nsであり、縦軸は電圧で単位は500mVである。反射ノイズの第1波は非常に大きく、電圧が1Vから0Vへ急激に落ち込み、逆に、−1Vから0Vへ持ち上がっている。第2波は、1.3Vから0.7Vへ電圧が落ち込み、逆に、−1.3Vから−0.7Vへ持ち上がっている。このように、反射波は徐々に減衰するが、反射波が大きすぎて、正しく差動電圧を受信できない。
次に、このような反射ノイズを低減するために差動分岐ケーブルに抵抗を挿入した信号伝送システムを図1に示す。図3と比較して異なるのは、差動分岐ケーブル上に抵抗21,22,23,24,2n,2n+1が挿入されている点である。また、抵抗21,22と差動幹線ケーブルのBP,BM、差動分岐ケーブルのLP,LMを取り込んだ201が差動分岐ケーブル接続装置201である。同様に抵抗23,24を内蔵した202も差動分岐ケーブル接続装置202であり、抵抗2n,2n+1を内蔵した20nも差動分岐ケーブル接続装置20nである。
このような抵抗を内蔵した差動分岐ケーブル接続装置を用いると、反射ノイズを低減できる。すなわち、差動幹線ケーブルは、前述したように、並列に見えるので、50Ωの特性インピーダンスとなるので、抵抗21,22,23,24,2n,2n+1をそれぞれ50Ωの抵抗値とすれば、作動分岐ケーブルから見ると、50Ωの特性インピーダンスと挿入した50Ωの抵抗が加算されて100Ωの伝送線路に見える。この結果、前述した分岐点(1)では反射により第1差動信号送受信回路1へ戻ってくる電圧波形がなくなり、差動電圧は一度に差動幹線ケーブルへ出力されることになる。また、差動幹線ケーブルから前述した分岐点(2)では、100Ωの差動幹線ケーブルと150Ωの差動分岐ケーブル(100Ωの差動分岐ケーブル特性インピーダンスと挿入された50Ωの抵抗が加算されて150Ωの伝送線路に見える)の並列抵抗が接続されているように見えるので、分岐点(1)から見ると60Ωの伝送線路があるように見える(100Ωの差動幹線ケーブルと150Ωの差動分岐ケーブルが並列にあるので、結果として並列抵抗値は60Ωとなる)。この結果、差動幹線ケーブルから見た分岐点(2)の反射率は(100−60)/
(100+60)×100=25%となるので75が抵抗23,24を経由して第2差動信号送受信回路2と分岐点(3)へ伝播する。第2差動信号送受信回路2へ伝播した差動電圧は、第2差動信号送受信回路2で全反射して分岐点(2)へ戻るが、抵抗23,24により100Ωの伝送線路に見えるので、前述したような再度の反射は無い。このように、一度の反射で差動幹線ケーブルへ差動電圧波形が伝播するので、反射の繰り返しによる差動電圧波形の乱れを押さえられる効果がある。
(100+60)×100=25%となるので75が抵抗23,24を経由して第2差動信号送受信回路2と分岐点(3)へ伝播する。第2差動信号送受信回路2へ伝播した差動電圧は、第2差動信号送受信回路2で全反射して分岐点(2)へ戻るが、抵抗23,24により100Ωの伝送線路に見えるので、前述したような再度の反射は無い。このように、一度の反射で差動幹線ケーブルへ差動電圧波形が伝播するので、反射の繰り返しによる差動電圧波形の乱れを押さえられる効果がある。
図2は、差動分岐ケーブル上の抵抗21,22,23,24,2n,2n+1を47Ωとした時の第2差動信号送受信回路2の入力差動電圧波形である。横軸は時間軸でその単位は100nsであり、縦軸は差動電圧(LP−LM)でその単位は500mVである。この結果からわかるように、+300mV,−300mVにおいて反射ノイズが一度だけ観測されるが、第2波は観測されていない。このように、抵抗を差動分岐ケーブル上に挿入することで、反射ノイズを低減できる。
図5は、抵抗付き分岐ケーブル接続装置202の構成図である。図1の202と同一である。本装置は、基板上に抵抗23,24を配置して、差動幹線ケーブル接続用のコネクタ30,31を搭載し、また差動分岐ケーブル接続用のコネクタ32も搭載している。基板内には、配線として差動幹線ケーブルを接続するためのBP,BMがあり、抵抗23,24は、基板の配線LP,LMとBP,BMの間に配置されている。このように抵抗をケーブル接続装置に内蔵することで、差動幹線ケーブルはケーブルコネクタ33,34を介して、それぞれ30,31と接続できる。また、差動分岐ケーブルもケーブルコネクタ
35を介して、32と接続できる。
35を介して、32と接続できる。
ここで、基板上の配線BP,BM,LP,LMの特性インピーダンスは、できるだけケーブルのBP,BM,LP,LMの特性インピーダンスと同一にすべきある。もし、大きく特性インピーダンスが異なると、ケーブル接続装置内で反射ノイズが発生するので、電圧波形に影響を与えることになる。また、抵抗23,24はできるだけBP,BMの近傍に配置したほうが特性インピーダンスを正しく補完できる。
図6は取り外し可能な抵抗付き分岐ケーブル接続装置である。図5の分岐ケーブル接続装置では、抵抗を基板上にハンダなどで取り付けているので、簡単に抵抗を交換できない。このため、簡単に取り外し可能な構造の分岐ケーブル接続装置を図6に示す。202は第2差動信号送受信回路(ノード2)の抵抗付き分岐ケーブル接続装置であり、ここでは基板上に構成されている。30,31は差動幹線ケーブル接続用のコネクタである。また、32は差動分岐ケーブル接続用のコネクタである。ノード2のLP上に挿入された抵抗23は導電体部(黒色部)と絶縁体部(白色部)のカプセルに抵抗を内蔵したカプセル構造体であり、内蔵された抵抗の端子は、それぞれの導電体部に接続されている。41は
BPに接続された固定ピン、42はLPに接続された固定ピンであり、23の抵抗カプセル構造体を41と42にはさむことで、抵抗を差動支線ケーブルのLPに配置することができる。同様に、ノード2のLM上に挿入された抵抗24は導電体部(黒色部)と絶縁体部(白色部)のカプセルに抵抗を内蔵したカプセル構造体であり、内蔵された抵抗の端子は、それぞれの導電体部に接続されている。
BPに接続された固定ピン、42はLPに接続された固定ピンであり、23の抵抗カプセル構造体を41と42にはさむことで、抵抗を差動支線ケーブルのLPに配置することができる。同様に、ノード2のLM上に挿入された抵抗24は導電体部(黒色部)と絶縁体部(白色部)のカプセルに抵抗を内蔵したカプセル構造体であり、内蔵された抵抗の端子は、それぞれの導電体部に接続されている。
43はBMに接続された固定ピン、44はLMに接続された固定ピンであり、24の抵抗カプセル構造体を43と44にはさむことで、抵抗を差動支線ケーブルのLMに配置することができる。
このように抵抗をカプセル構造体にすることで、異なる特性インピーダンスをもつ差動幹線ケーブルまたは差動分岐ケーブルへ変更しても、抵抗カプセル構造体を取り換えれば、基板を変更すること無く、反射ノイズを低減できる。
図7は接着剤による抵抗内蔵分岐ケーブルを示している。52は差動幹線ケーブルの2線BP,BMと接続する差動分岐ケーブルの一部であり、51は差動支線ケーブルの本体部である。23と24は抵抗であり、53は抵抗23,24とケーブル52とケーブル
51を接着する接着剤である。接着剤の特性としては、車に搭載することを考えて常温で硬化し、−40℃〜+125℃でも安定して硬化する材質が望ましい。また、絶縁性は必須であり、その抵抗値は10MΩ以上が望ましい。
51を接着する接着剤である。接着剤の特性としては、車に搭載することを考えて常温で硬化し、−40℃〜+125℃でも安定して硬化する材質が望ましい。また、絶縁性は必須であり、その抵抗値は10MΩ以上が望ましい。
図8は抵抗成分内蔵分岐ケーブルを示したものである。BP接続用のケーブル60と
BM接続用のケーブル61からなるケーブルであるが、差動で使用するためより線構造が望ましい。すなわち60と61はツイストペア線構造が望ましい。60は信号線LPと抵抗23と信号線BPで構成され、61も信号線LMと抵抗24と信号線BMで構成されている。ここで、抵抗23と24は、抵抗器である必要はなく、抵抗成分をもった素子あるいは、BP,BM,LP,LMとは異なる材質による素子で実現しても良い。このように抵抗成分を内蔵した分岐ケーブルを差動分岐ケーブルとして使用することで反射ノイズを低減できる。
BM接続用のケーブル61からなるケーブルであるが、差動で使用するためより線構造が望ましい。すなわち60と61はツイストペア線構造が望ましい。60は信号線LPと抵抗23と信号線BPで構成され、61も信号線LMと抵抗24と信号線BMで構成されている。ここで、抵抗23と24は、抵抗器である必要はなく、抵抗成分をもった素子あるいは、BP,BM,LP,LMとは異なる材質による素子で実現しても良い。このように抵抗成分を内蔵した分岐ケーブルを差動分岐ケーブルとして使用することで反射ノイズを低減できる。
図9は抵抗内蔵キャップの構造図である。ここで23は抵抗、70はキャップを示しており。71はキャップと接続しやすいようにきり込みが入ったケーブルである。このようなきり込み構造とすることで、キャップははずれにくくなる。しかし、71のきり込みが無くてもキャップとケーブルを接着テープなどで接続しても良い。
上記実施形態の抵抗付き差動分岐ケーブル接続装置により、抵抗は差動幹線ケーブルの近傍に配置することが可能となり、また差動分岐ケーブルから見た差動幹線ケーブルの特性インピーダンスが正しく補完できるようになり、反射ノイズを低減できる。
また、抵抗を導電体部をもつカプセル構造体で覆うことで、基板上の固定ピンと導電体部を接触させることで抵抗を差動分岐ケーブル上に挿入することができ、かつ簡単に取り換え可能となる。これにより、特性インピーダンスの異なるケーブルに応じて抵抗を簡単に交換できるようになる。
さらに、差動分岐ケーブル自身に抵抗を内蔵させることで、通常にケーブル接続が可能となる。例えば、ケーブル内に抵抗を埋め込み、その接合部を接着剤で覆うことでケーブルの強度を確保したり、ケーブルの信号線の材質を差動幹線ケーブル接続部付近だけ変えてものにしたり、抵抗内蔵のキャップでケーブルを接続したりなどで簡単に反射ノイズを低減することが可能となる。
上記の実施形態は、例えば自動車のステア制御装置やブレーキ制御装置やエンジン制御装置またはナビシステムなどの情報装置を接続して制御データや情報データを共有化するための信号伝送システムに適用可能である。
自動車に搭載する車載ネットワークなどは、分岐ケーブルが多く、結果として反射ノイズが多い。しかも今後は、より高速なネットワークに変わっていくことを考えると、今以上に反射ノイズの影響を受けやすくなると予想される。しかしながら、本実施形態では、バス構成でも反射ノイズを低減できるので、これまでのように安価な分岐ケーブル構成とすることができるようになる。さらに抵抗付き分岐ケーブル接続装置を使用すれば抵抗を差動幹線ケーブルの近傍に配置でき、かつケーブルの取り付け,取り外しが簡単になる。また、抵抗内蔵の分岐ケーブルを使用すれば、同様にケーブルの取り付け,取り外し作業が簡単になる。また、ケーブルの抵抗内蔵端部分を色で区別できるようにすることで、ケーブル接続作業を間違えないようにできる。
1…第1差動信号送受信回路(ノード1)、2…第2差動信号送受信回路(ノード2)、2n…ノードnのLP上に挿入された抵抗、2n+1…ノードnのLM上に挿入された抵抗、20n…第n差動信号送受信回路(ノードn)の抵抗付き分岐ケーブル接続装置、21…ノード1のLP上に挿入された抵抗、22…ノード1のLM上に挿入された抵抗、23…ノード2のLP上に挿入された抵抗、24…ノード2のLM上に挿入された抵抗、111…LPに接続された差動信号送信回路、112…LMに接続された差動信号送信回路、113…差動信号受信回路、201…第1差動信号送受信回路(ノード1)の抵抗付き分岐ケーブル接続装置、202…第2差動信号送受信回路(ノード2)の抵抗付き分岐ケーブル接続装置、n…第n差動信号送受信回路(ノードn)、N…BPとBM間に配置された終端抵抗。
Claims (12)
- 2線の差動幹線ケーブルを有するバス型ネットワーク上に用いられ、2本の内部配線で導通する2つの接続コネクタを介して当該差動幹線ケーブル同士を接続するとともに、当該2本の内部配線をそれぞれ分岐する2本の分岐配線および分岐コネクタを介して差動分岐ケーブルを接続し、当該差動分岐ケーブルを介して差動送受信装置と前記差動幹線ケーブルとを接続する分岐ケーブル接続装置であって、
前記2本の分岐配線はそれぞれ抵抗を有し、前記差動幹線ケーブルの特性インピーダンスをZ1、前記差動分岐ケーブルの特性インピーダンスをZ2としたときに、前記抵抗の抵抗値は(Z2−Z1/2)またはその近傍の値である分岐ケーブル接続装置。 - 請求項1記載の分岐ケーブル接続装置であって、
前記2つの接続コネクタ,前記分岐コネクタ、及び前記抵抗を一つの基板上に搭載した分岐ケーブル接続装置。 - 請求項1記載の分岐ケーブル接続装置であって、
前記抵抗は取り外して交換可能である分岐ケーブル接続装置。 - 信号を伝達する2線のBP,BMで構成された特性インピーダンスZ1をもつ差動幹線ケーブルと、前記BPとBMへ信号を伝達する2線LP,LMで構成された特性インピーダンスZ2をもつ複数の差動分岐ケーブルが接続されたネットワーク構成で、前記差動分岐ケーブルのLP,LMと前記差動幹線ケーブルのBP,BMの間に抵抗を挿入して反射ノイズを低減するバス構成のネットワークシステムにおいて、前記差動幹線ケーブルと前記差動分岐ケーブルを接続するための分岐ケーブル接続装置は前記抵抗を内蔵し、前記
LPとBP間の抵抗の抵抗値は(Z2−Z1/2)またはその近傍の値であり、前記LBとBM間の抵抗の抵抗値は(Z2−Z1/2)またはその近傍の値である分岐ケーブル接続装置。 - 請求項4記載の分岐ケーブル接続装置であって、
2本の差動幹線ケーブルを接続するためのコネクタ2個と1本の分岐ケーブルを接続するためのコネクタ1個と、前記LPとBP間の抵抗1個と、LMとBM間の抵抗1個を基板に搭載した分岐ケーブル接続装置。 - 請求項4記載の分岐ケーブル接続装置であって、
前記抵抗は、絶縁体部と2つの導電体部で構成されたカプセル構造体で覆われ、前記抵抗の端子は個別に前記導電体部に接続し、前記抵抗の端子以外の部分は前記絶縁体部で覆われた構造体とし、かつ前記カプセル構造体の導電体部を固定ピンで前記基板と接続することで、前記カプセル構造体の抵抗を取り替え可能である分岐ケーブル接続装置。 - 信号を伝達する2線BP,BMで構成された特性インピーダンスZ1をもつ差動幹線ケーブルと、前記BPとBMへ信号を伝達する2線LP,LMで構成された特性インピーダンスZ2をもつ差動分岐ケーブルが接続されたネットワーク構成において、前記差動分岐ケーブルのLP,LMと前記差動幹線ケーブルのBP,BMの間に(Z2−Z1/2)またはその近傍の抵抗値をもつ抵抗をそれぞれ配置して反射ノイズを低減するバス構成のネットワークシステムであって、前記差動分岐ケーブルは前記抵抗を内蔵し、抵抗とLP,LMの接続部を接着剤で固定した抵抗内蔵分岐ケーブル。
- 請求項7記載の分岐ケーブルであって、
差動分岐ケーブルは内蔵抵抗に近い端と遠い端を色で区別できるようにした抵抗内蔵分岐ケーブル。 - 信号を伝達する2線BP,BMで構成された特性インピーダンスZ1をもつ差動幹線ケーブルと、前記BPとBMへ信号を伝達する2線LP,LMで構成された特性インピーダンスZ2をもつ差動分岐ケーブルが接続されたネットワーク構成において、前記差動分岐ケーブルのLP,LMは(Z2−Z1/2)またはその近傍の値の抵抗成分をもつ素子を内蔵して反射ノイズを低減する抵抗内蔵分岐ケーブル。
- 請求項9記載の分岐ケーブルであって、
差動分岐ケーブルは内蔵抵抗に近い端と遠い端を色で区別できるようにした抵抗内蔵分岐ケーブル。 - 信号を伝達する2線BP,BMで構成された特性インピーダンスZ1をもつ差動幹線ケーブルと、前記BPとBMへ信号を伝達する2線LP,LMで構成された特性インピーダンスZ2をもつ差動分岐ケーブルが接続されたネットワーク構成において、前記差動分岐ケーブルは(Z2−Z1/2)またはその近傍の値の抵抗を内蔵した抵抗内蔵キャップ部とケーブル部から成り、反射ノイズを低減することを特徴とする抵抗内蔵キャップ付き分岐ケーブル。
- 請求項11記載の分岐ケーブルであって、
抵抗内蔵キャップ部とケーブル部は、色で区別できるようにした抵抗内蔵キャップ付き分岐ケーブル。
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