JP7446209B2 - 信号伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、信号伝送装置に関する。
インターフェイス回路の一方式として、TIA/EIA-485(RS485)伝送方式が産業分野において多く使われている。RS485は規格上、最長1200mの伝送距離をカバーする。RS485の伝送線には、複数のノードが設けられ、これらのノードから信号の送出又は取出しが行われる。RS485は長距離で信号を伝送することが規格化されているがゆえに、各ノードのGND電位が同一ではないという前提の下で、ノードに接続されるPCB(Printed Circuit Board)を設計する必要がある。そこで、PCB内の電源、RS485トランシーバ用の電源、及びGNDを絶縁構造とし、被絶縁エリア内にて、RS485回線用の専用電源ICを搭載する必要がある。
上記課題を解決する構成として、PCB内に構成したパルストランス(以下、「PTR」とも呼ぶ)を用いて絶縁するCUnet(登録商標)が知られている。CUnetで推奨されるデータレートは、3Mbps(1.5MHz)、6Mbps(3MHz)、12Mbps(6MHz)のみである。
近年では、CUnetで推奨されるデータレートに加えて、例えば、1Mbps未満の遅いデータレートで信号を伝送可能な仕様が求められていた。しかし、CUnetで推奨されるデータレートから、1Mbps未満の遅いデータレートまでをカバーできるような1種類のPTRを用いて信号伝送装置を構成する場合、PTRの磁気飽和が問題となる。磁器飽和が発生すると、信号の振幅を正しく得られなくなる。そこで、PTRの磁気飽和を回避するためには、広い範囲のデータレートであっても磁気飽和を起こさないPTRを選定する必要がある。
PTRの磁束密度を小さくし、磁気飽和を起こさないようにするために、PTRコアの断面積を増やすとPTRが大型化してしまう。また、ET積(トランスに印加する電圧Eと、電圧印加時間Tの積)を大きくしようとすると、誘導部分のL成分を大きくするためにコイルの巻き数も増加させる必要がある。結果として、リーケージインダクタンスや線間容量も大きくなる傾向がある。この結果、信号の「0」と「1」が反転し、正しく信号が読取れないことがあった。
ここで、各PCBにPTRを実装して、ノードとして用いられるPCBをマルチポイント配線構造とした信号伝送装置において、順に配置される複数のノードの中間にある中間ノードが、他のノードに信号を送信する場合について検討する。マルチポイント配線構造とは、各ノードが信号の送信及び受信を可能とする構造である。また、一つのノードが他のノードに対して信号を送信する動作を「ドライブ」とも呼ぶ。
信号の送信先のノードが、受信した信号を正確に読み取るためには、規定のスレッショルド(閾値電圧)に信号波形が侵入しないことが求められる。しかし、中間ノードがドライブすると、特に、中間ノードに隣接する隣接ノードにおいては、各ノードのPTRが反射した信号に対して、信号波形の振幅中間電位に達するほどの深いツノ状のノイズ波形が観測され、このノイズ波形がスレッショルドに侵入する。スレッショルドに侵入したノイズ波形の影響により信号波形が乱れると、信号を誤って読み取ってしまうおそれがある。この場合、複数のノード間における信号の受け渡しに支障が生じてしまう。
特許文献1には、ATM-LANシステムに用いられる物理層の回線終端装置を伝送線に結合するためのパルストランス及び終端抵抗をモジュール化する技術が開示されている。この特許文献1では、ATM-LAN物理層インターフェイスを構成するための回線終端装置を伝送線に結合するための混成集積回路は、伝送線との特性インピーダンス整合用の終端抵抗を有すると記載されている。
特開平9-275398号公報
1ビットあたりの時間がμsオーダとなる数百kbpsの信号が伝送されるマルチポイント配線構造においても、各ノードを絶縁する必要がある。しかし、各ノードに対して、磁気飽和を起こさない1mHオーダの大型のPTRを、数百Kbpsから10Mbps(20MHz)以上のデータレートまでの信号伝送に共通して用いた場合、ノイズ波形がスレッショルドに侵入するほど波形品質が劣化する。そこで、波形品質が劣化する要因である他ノードのPTRからの反射ノイズと、自ビットの信号変化による他ノードのPTRからの信号の反射及び重畳を抑制することが必要であった。
上述した特許文献1には、パルストランス及び終端抵抗をモジュール化する一般的な技術が記載されているに過ぎない。そして、特許文献1に記載された技術を用いても、大型のPTRを信号伝送に用いた場合に、波形品質が劣化することを防げなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、様々なデータレートの信号伝送において、波形品質の劣化を抑制できる信号伝送装置を提供することを目的とする。
本発明に係る信号伝送装置は、伝送線路の両端に終端抵抗が実装され、伝送線路に接続された複数の信号伝送基板が、伝送線路を通じて信号を伝送するマルチポイント配線構造とする。
一の信号伝送基板は、伝送線路に接続され、伝送線路に対して信号を送出し、又は伝送線路から信号を受け取る接続部と、2本の第1基板内伝送線路を介して接続部に接続され、接続部を絶縁するトランス部と、2本の第2基板内伝送線路を介してトランス部に接続され、他の信号伝送基板に対して信号を送信し、又は他の信号伝送基板から信号を受信する送受信部と、第1基板内伝送線路及び第2基板内伝送線路のうち、少なくとも一つに設けられ、ノイズの反射周波数特性における共振及び反共振を抑制する終端部と、を備え、伝送線路側に構成され、接続部が接続される伝送線路側接続部は、2本の第1基板内伝送線路の各々に対して、自ノードから隣接ノードの一方に接続される第1線路と、自ノードから隣接ノードの他方に接続される第2線路とが接続される分岐部を有し、分岐部に対して、第1基板内伝送線路が接続されることで、信号伝送装置の稼働中に信号伝送基板の接続を可能とし、分岐部から第1基板内伝送線路を離すことで、信号伝送装置の稼働中に信号伝送基板の切り離しを可能とする
また、本発明に係る他の信号伝送装置においても、伝送線路の両端に終端抵抗が実装され、伝送線路に接続された複数の信号伝送基板が、伝送線路を通じて信号を伝送するマルチポイント配線構造とする。
一の信号伝送基板は、伝送線路に接続され、伝送線路に対して信号を送出し、又は伝送線路から信号を受け取る接続部と、2本の第1基板内伝送線路を介して接続部に接続され、接続部を絶縁するトランス部と、2本の第2基板内伝送線路を介してトランス部に接続され、他の信号伝送基板に対して信号を送信し、又は他の信号伝送基板から信号を受信する送受信部と、を備え、接続部と、他の信号伝送基板が有する他の接続部との線路長を、信号が往復して伝送される時間であって、マンチェスタ符号化方式を用いた信号変化周期の整数倍に相当する時間から計算した長さとし、伝送線路側に構成され、接続部が接続される伝送線路側接続部は、2本の第1基板内伝送線路の各々に対して、自ノードから隣接ノードの一方に接続される第1線路と、自ノードから隣接ノードの他方に接続される第2線路とが接続される分岐部を有し、分岐部に対して、第1基板内伝送線路が接続されることで、信号伝送装置の稼働中に信号伝送基板の接続を可能とし、分岐部から第1基板内伝送線路を離すことで、信号伝送装置の稼働中に信号伝送基板の切り離しを可能とする
本発明によれば、例えば、他ノードのPTRからの反射ノイズによる波形品質の劣化を抑制し、様々なデータレートで信号伝送が可能な信号伝送装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
RS485で構成される従来の信号伝送装置の外観斜視図である。 従来の信号伝送装置の機能構成例を示すブロック図である。 従来の信号伝送装置においてノード間距離を1.5mで構成し、中間ノードがドライブされた時に、隣接ノードに現れる信号波形の例を示す図である。 差動シグナリング・インターフェース回路の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る信号伝送装置の内部構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPTRの片側にAC終端が実装されたPCBのRS485ピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPTRの片側にAC終端が実装されたPCBのコネクタピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPTRの両側にAC終端が実装されたPCBのRS485ピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPTRの両側にAC終端が実装されたPCBのコネクタピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るPTRとRS485トランシーバの間にAC終端が実装されたPCBのRS485トランシーバで観測された波形の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る信号伝送装置のノード間距離を5mとして、中間ノードがドライブした時に隣接ノードで観測される波形の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る信号伝送装置のノード間距離を10mとして、中間ノードがドライブした時に隣接ノードで観測される波形の例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る線路遅延時間を1ビット時間の整数倍相当とした場合に、ノイズが信号に重畳するタイミングの例を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る線路遅延時間を1ビット時間の整数倍相当とし、2つの同一ビットが連続した場合に、ノイズが信号に重畳するタイミングの例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係る信号伝送装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係るコネクタ内に設けた分岐部の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[従来の信号伝送装置の構成例]
始めに、RS485の伝送線を用いた従来の信号伝送装置の構成例について、図1と図2を参照して説明する。
図1は、RS485で構成される従来の信号伝送装置100の外観斜視図である。
信号伝送装置100は、マザーボード2、RS485デバイス3、PCB5、コネクタ6、ケーブル7(伝送線路の一例)及び終端抵抗8a,8bを備える。一組のPCB5及びコネクタ6が1つのノードとして扱われる。各マザーボード2は、不図示の異なる筐体にセットされている。
一つのマザーボード2には、RS485デバイス3に挿入固定されたPCB5が2組設置される。PCB5には、コネクタ6が構成されている。各PCB5に設けたコネクタ6は、ケーブル7によって順に接続される。
信号伝送装置100を構成するトポロジでは、RS485を始めとする伝送規格に則って敷設されたケーブル7の両端に終端抵抗8a,8bが実装される。この信号伝送装置100では、ケーブル7を信号の主な伝送線路としている。終端抵抗8a,8bは、トポロジの両端に位置していれば、PCB5の内外を問うものではない。なお、後述する図2では、PCB5(1)の内部に終端抵抗8aが設けた例が示されている。以下の説明では、PCB5が信号伝送基板の一例として用いられる。
図2は、従来の信号伝送装置100の機能構成例を示すブロック図である。ここでは、各PCB5を絶縁した信号伝送装置100の配線構造の例について説明する。
信号伝送装置100では、ケーブル及びPCBに付加した括弧内の数値により、ノードを識別する。そして、複数のケーブル7(1)~7(7)が順に接続されている。ケーブル7(1)の一端部には、PCB5(1)が接続される。また、ケーブル7(1)及び7(2)の間には、PCB5(2)が接続される。
以下、同様にケーブル7(2)及び7(3)の間、…ケーブル7(6)及び7(7)の間に、それぞれPCB5(3)~PCB5(7)が接続される。ケーブル7(7)の他端部には、終端抵抗8bが接続される。
以下の説明において、ケーブル7(1)~7(7)を区別しない場合、ケーブル7と呼ぶ。また、PCB5(1)~PCB5(7)を区別しない場合、PCB5と呼ぶ。また、ケーブル7に接続されたPCB5を「ノード」とも呼ぶ。そして、2つのノード(例えば、PCB5(1)とPCB5(2))間の線路長を「ノード間距離」とも呼ぶ。
ここで、PCB5(1)に注目して、PCB5(1)の内部構成例について説明する。図2では、PCB5(1)内に構成される各機能部に符号を付し、PCB5(1)と同一の機能部を有するPCB5(2)~PCB5(7)は、符号の記載を省略する。
PCB5(1)は、ケーブル7(1)の端部に接続されたコネクタ6、コネクタ6に接続された終端抵抗8a、PCB伝送線路21(第1基板内伝送線路の一例)、PTR(パルストランス)22(トランス部の一例)、PCB伝送線路23(第2基板内伝送線路の一例)及びRS485トランシーバ24(送受信部の一例)を備える。
なお、PCB5(2)~PCB5(7)には、終端抵抗8aが設けられていない。以下の図中では、コネクタ6を「CN」と記載し、RS485トランシーバ24を「RS485」と記載する。
図1に示したRS485デバイス3により行われる自ノードから他ノードへの信号の送受信は、RS485トランシーバ24が担う。RS485デバイス3の信号送信時には、RS485トランシーバ24からPCB伝送線路23、PTR22、PCB伝送線路21、コネクタ6を介して、ケーブル7(1)に信号が伝送される。RS485デバイス3の信号受信時には、ケーブル7(1)からコネクタ6、PCB伝送線路21、PTR22、PCB伝送線路23、RS485トランシーバ24を介して、RS485デバイス3が信号を受信する。
図3は、従来の信号伝送装置100においてノード間距離を1.5mで構成し、中間ノードがドライブされた時に、隣接ノードに現れる信号波形の例を示す図である。図3の横軸は、時間[μs]、縦軸は電圧[V]を示す。
ここでは、中間ノードがPCB5(4)であり、隣接ノードがPCB5(3)とPCB5(5)であるとする。そして、中間ノードのPCB5(4)が10Mbps(20MHz)でドライブされる。図中の破線はPCB5(3)の信号波形を表し、図中の実線はPCB5(5)の信号波形を表す。また、RS485トランシーバ24が信号波形を正しく読み取れるようにするためのスレッショルドが0Vと0.2Vに設定されている。
図3より、0.7~0.85μsまでは、PCB5(3)とPCB5(5)の波形が乱れているものの、いずれの波形もスレッショルドには達していない。しかし、信号変化を繰り返す中で、他ノードのPTR22の反射によって生じたノイズ(「反射ノイズ」と呼ぶ)が、次ビット以降の波形に重畳していく。ここで、他ノードとは、例えば、自ノードをPCB5(5)とした場合、PCB5(5)以外の全てのノード(図2に示すPCB5(1)~(4)、PCB5(6)~(7))を含む。
そして、0.85~0.9μsでは、PCB5(5)の信号波形がRS485トランシーバ24の0Vのスレッショルドに達する。逆に、0.9~0.95μsでは、PCB5(5)の信号波形がRS485トランシーバ24の0.2Vのスレッショルドに達する。このように時間経過につれて、隣接ノードの信号波形に対する反射ノイズの影響が大きくなることが分かる。
スレッショルドに達する凹み形状のノイズは、他ノードからの反射ノイズである。このため、ノイズの伝送途中にあるノードのPCB5が有するPTR22や、ケーブル7の分岐点によりノイズが減衰する。加えて、ノイズの周波数成分は数百MHzオーダである。このため、主な伝送路として用いられる一般的なツイストペアケーブル(線径Φ0.18~Φ0.7程度)の場合、ノード間距離が10mを超えると伝送路によってノイズが減衰し、反射ノイズがスレッショルドに至る凹みにはならない。しかし、10mまでのノード間距離で信号伝送装置100が構成された場合、ケーブル7によるノイズ減衰が十分ではないので、ノイズの凹み抑制が必要となる。とりわけ図2に示す構成とした信号伝送装置100においては、PCB5(2),PCB5(6)からの反射ノイズが支配的となる。
なお、差動振動を受けたRS485トランシーバ24のTTL(Transistor-Transistor-Logic)出力信号のサンプリングにおいては、差動信号単位ビットに対して数倍のサンプリングが行われ、多数決もしくはそれに準じた方法によってビットの判定が行われる。そのため、単位ビット時間から立上り時間Tr,立下り時間Tf相当の時間を差し引いたDCレベル(ノイズ回避エリア)に向かう途中でノイズ波形がスレッショルドに侵入しても、既知の任意のタイミングであれば問題にはならない。しかし、特に単位ビット時間から立上り時間Tr,立下り時間Tfを差し引いた時間内(ノイズ回避エリア)にノイズ波形がスレッショルドに侵入すると、RS485トランシーバ24におけるビット認識エラーのリスクが高まってしまう。
つまり、従来構成とした信号伝送装置100では、RS485トランシーバ24が、1ビットあたりの時間内で任意の回数サンプリングを行う際、誤ったビット判定のリスクが高くなる。この原因として、サンプリングの高速化により、スレッショルドへのノイズ波形の侵入時間の占める割合が増えることと、前のビット変化によるノイズの重畳である符号間干渉により、波形の歪みが大きくなることが挙げられる。
そこで、PTR22を用いた伝送路における波形品質の解決方法として特許文献1では、伝送線との特性インピーダンス整合用の終端抵抗を、受信用のPTR22に近接配置することで線路のインピーダンス整合を図る方法が提唱されていた。しかし、RS485のようなマルチポイント配線構造に対して、特許文献1に開示された方式を適用した場合、各ノードのPTR22の近傍に終端抵抗を設けなければならない。この結果として、複数の終端抵抗の合成抵抗値による分圧が生じてしまい、所望の信号振幅を得ることができなくなる。
他方で、所望の信号振幅を得るために、合成抵抗値を満たすように調整された個々の抵抗値は増加し、各ノードでのインピーダンス整合が困難となる。
ここで、分圧を回避する方法として、次式(1)を用いたAC終端方式が知られている。
Ct(pF) > 2*(片方向ケーブル遅延[ps])/特性インピーダンス[Ω] …(1)
<AC終端の構成例>
上記のAC終端方式に用いられるAC終端30の構成例について説明する。
図4は、差動シグナリング・インターフェース回路の構成例を示す図である。
差動シグナリング・インターフェース回路は、差動出力のドライバ31と差動入力のレシーバ32とで構成される。AC終端30は、レシーバ32側に設けられる。AC終端30は、レシーバ32に並列接続した抵抗に対して、コンデンサを直列接続した構成である。図中のDIはドライバ入力であり、ROはレシーバ出力である。また、上側バー付きROは、レシーバ出力の反転出力である。
ドライバ31とレシーバ32の間には、差動対としてラインAとラインBが規定されている。ドライバ31は、ラインA,Bの一方の信号の極性を、他方で出力する信号とは反対極性で出力する。レシーバ入力でラインAがラインBより正側である場合、レシーバ出力はロジック・ハイになる(RO=1)。レシーバ入力でラインBがラインAより正側にある場合、レシーバ出力はロジック・ローになる(RO=0)。
ところで、上記の式(1)に示した容量Ctのコンデンサを用いた場合、仮にノード間距離を1.5mとした図3の波形グラフを例にとると、115pF(= 15000/130)もの容量Ctが必要になる。このような容量Ctのコンデンサを用いると、高速のデータレートにおいては波形なまりが顕著となり、信号振幅の確保が困難になる。
そして、1:N接続のRS485構成においては、上記の式(1)に基づいて算出されるAC終端30に設置されたコンデンサの容量Ctの値と、抵抗Rtの値とが、マルチポイント配線構造に対して不向きとなる。ここで、1:N接続の「1」はデータを送信するノード数、「N」はデータを受信するノード数を表す。
[第1の実施の形態]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る信号伝送装置の構成例について、図5以降を参照して説明する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る信号伝送装置1の内部構成例を示すブロック図である。信号伝送装置1は、上述した課題を解決するトポロジが適用された信号伝送装置の一例である。信号伝送装置1の構成のうち、図2に示した従来の信号伝送装置100と共通する構成には、同一の符号を付す。
信号伝送装置1は、ケーブル7の両端に終端抵抗8a,8bが実装され、ケーブル7に接続された複数の信号伝送基板が、ケーブル7を通じて信号を伝送するマルチポイント配線構造とする。信号伝送装置1を構成する信号伝送基板の一例であるPCB5は、ケーブル7に接続されたコネクタ6(接続部の一例)、PCB伝送線路21(第1基板内線路の一例)、PTR22(トランス部の一例)、PCB伝送線路23(第2基板内線路の一例)及びRS485トランシーバ24(送受信部の一例)を備える。なお、PCB5(1)には、コネクタ6に並列接続された終端抵抗8a(終端抵抗の一例)が設けられる。
本実施の形態に係る信号伝送装置1の構成と、図2に示した従来構成の信号伝送装置100との構成の違いは、信号伝送装置1のPCB5(信号伝送基板の一例)が、PTR22の前後にAC終端30(終端部の一例)を実装可能とするためのAC終端用パッド41,42(終端部実装部の一例)を有している点である。AC終端用パッド41,42は、PCB伝送線路21及びPCB伝送線路23のうち、少なくとも一つに設けられる。
コネクタ6は、ケーブル7に接続され、ケーブル7に対して信号を送出し、又はケーブル7から信号を受け取る。
PTR22は、PCB伝送線路21を介してコネクタ6に接続され、コネクタ6及びRS485トランシーバ24を絶縁する機能を有する。
RS485トランシーバ24は、PCB伝送線路23を介してPTR22に接続され、他ノードのPCB5に対して信号を送信し、又は他ノードのPCB5から信号を受信する。
上述したようにAC終端30は、抵抗とコンデンサからなる。AC終端30は、PCB伝送線路21及びPCB伝送線路23のうち、少なくとも一つに設けられ、ノイズの反射周波数特性における共振及び反共振を抑制する。したがって、AC終端30が実装される箇所は、AC終端用パッド41,42が実装される箇所に限定される。AC終端用パッド41,42の全てにAC終端30が実装されると部品点数が多くなる。
このため、PCB5にAC終端用パッド41,42が設けられても、1つしかAC終端30が実装されないこともある。このように、AC終端用パッド41,42のいずれか一つ、又は両方には、図3に示したAC終端30が実装される。また、ノード間距離、すなわち線路長に応じて、AC終端30の実装可否が決定されることがある。線路長に応じてAC終端30の実装可否が決定されるのは、後述する第2の実施の形態に係る線路長の規定に合わせたものである。
信号品質を低下させる反射ノイズは、PTR22の両端における入力インピーダンスの共振点、及び反共振点で示される特定の周波数帯で不要反射をもたらすことで発生する。この理由について、図6~図9を参照して説明する。
始めに、図5に示したPTR22とRS485トランシーバ24との間のAC終端用パッド42だけに、容量Ctを47pFとしたコンデンサを有するAC終端30が実装されたPCB5における信号検出の様子を、図6と図7を参照して説明する。図6と図7の横軸を周波数[Hz]、縦軸をインピーダンス[Ω]とする。
図6は、PTR22の片側にAC終端30が実装されたPCB5のRS485ピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。RS485ピンとは、RS485トランシーバ24に取り付けられた信号検出用のピン(不図示)である。
図6に破線で示すAC終端30が無い場合のグラフに比べて、実線で示すAC終端30が有る場合のグラフの方が、共振点及び反共振点における入力インピーダンスの深さ及び高さが抑制されることが分かる。AC終端30が有ることで、入力インピーダンスの急激な変化が少なくなり、信号品質に影響を及ぼすノイズが抑制される。
図7は、PTR22の片側にAC終端30が実装されたPCB5のコネクタピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。コネクタピンとは、コネクタ6に取り付けられた信号検出用のピン(不図示)である。
図7においても、破線で示すAC終端30が無い場合のグラフに比べて、実線で示すAC終端30が有る場合のグラフの方が、入力インピーダンスの深さが抑制され、波形凹みの原因となる負の反射が緩和されることが分かる。また、信号伝送において波形を観測するRS485トランシーバ24側においては共振点の高さも抑制される。
次に、図5に示したPTR22とRS485トランシーバ24の間にあるAC終端用パッド41と、PTR22とコネクタ6の間にあるAC終端用パッド42の双方に、容量Ctを22pFとしたコンデンサを有するAC終端30が実装されたPCB5における信号検出の様子を、図8と図9を参照して説明する。図8と図9の横軸を周波数[Hz]、縦軸をインピーダンス[Ω]とする。
図8は、PTR22の両側にAC終端30が実装されたPCB5のRS485ピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。
図9は、PTR22の両側にAC終端30が実装されたPCB5のコネクタピンで観測される入力インピーダンスの例を示す図である。
PTR22の両側にAC終端30を実装した場合、図8と図9の入力インピーダンスに示すように、共振点だけではなく、コネクタ6側における反共振点の高さ変化を緩和する働きがある。
このため、PTR22の両側にAC終端30を実装することが望ましいが、搭載部品数が増えてしまう。そこで、図6と図7に示した、PTR22の片側だけにAC終端30を実装する構成としても、波形品質の向上には効果を発揮する。このように、要求する波形品質によっていずれかの方式を採用すればよい。
次に、再び、PTR22の片側にAC終端30を実装した形態について説明する。
図10は、PTR22とRS485トランシーバ24の間にAC終端30が実装された信号伝送基板のRS485トランシーバ24で観測された波形の例を示す図である。ここでは、図3に示した反射ノイズがスレッショルドに食い込む波形が観測された、図2に示した従来構成の信号伝送装置100に対し、Ct=47pF、Rt=33ΩのAC終端30をPTR22とRS485トランシーバ24の間に実装したものとする。
図10により、波形凹みが緩和され、スレッショルドに食い込むような波形ノイズが生じなくなったことが示される。このため、波形凹みを生じさせるノイズに対しては容量Ctの値が47pF程度のコンデンサをPCB5に取り付けたとしても波形品質向上の効果を発揮することが分かる。
以上説明した第1の実施の形態に係る信号伝送装置1では、AC終端用パッド41,42の少なくとも一つ、すなわち各PCB5に実装されたPTR22の両側、又は片側に、各々の反射周波数特性における共振及び反共振を抑制するAC終端30を実装した。このため、DCレベルの偏向を防止するマンチェスタ符号化方式を用い、他ノードのPTR22からの反射ノイズと、自ビットの信号変化による他ノードに実装されるPTR22からの反射ノイズが重畳しても、信号の送信先のノードにおける波形凹みが緩和され、スレッショルドに食い込むような波形ノイズが生じなくなる。このため、信号伝送装置1における各信号で送受信される信号の品質が向上し、RS485デバイス3における信号読取りの精度も向上する。
また、信号伝送装置1では、各ノードを絶縁するために、1ビットあたりの時間がμsオーダとなる数百kbpsの信号でも磁気飽和を起こさない1mHオーダの大型のPTRを、数百Kbpsから10Mbps(20MHz)以上のデータレートまで共通して用いることができる。
なお、信号伝送装置1においても、トポロジの両端には終端抵抗8a,8bが接続される。終端抵抗8a,8bはトポロジの両端に位置していれば、PCB5内外を問うものではなく、抵抗値についてはケーブル7の線路インピーダンスと整合を取ることが好ましい。しかし、100~150Ωの様々な線路がノード間に混在せざるを得ない場合であっても、実装されたAC終端30により波形歪みが緩和される。このため、信号誤検出防止の観点では信号振幅を確保するために無理に整合する必要はなく、所望の信号振幅に合わせて、終端抵抗8a,8bの抵抗値を100~200Ωの間で選択すればよい。
[第2の実施の形態]
ところで、各ノードを1:N接続して信号を伝送する場合、AC終端30のC成分が累積され、このC成分が信号の減衰を生じさせる。このため、データレートの高速化やノード数の増加時にはできるだけ小さなAC終端30を選択するだけでなく、接続する線長によってはAC終端30の実装を回避するようにしてもよい。AC終端30の実装を回避することで、PCB5の構成部品を削減することも可能となる。
そこで、本発明の第2の実施の形態に係る信号伝送装置1では、PCB5にAC終端30を実装せず、ノード間距離を調整することでノイズの影響を抑制することを可能とする。すなわち、第2の実施の形態に係る信号伝送装置1は、自ノードのコネクタ6と、他ノードのPCB5が有する他のコネクタ6との線路長を、信号が往復して伝送される時間であって、マンチェスタ符号化方式を用いた信号変化周期の整数倍に相当する時間から計算した長さとする。以下、第2の実施の形態に係る信号伝送装置1の動作例について、図11と図12を参照して説明する。
第2の実施の形態に係る信号伝送装置において、最大でオン又はオフが2ビット連続する信号変化となるマンチェスタ符号化方式を用いた場合には、ノード間の信号伝送時間を2ビット分の時間に合わせた線長のノード間距離とするように構成することが可能である。
そこで、他ノードのPCB5が有する他のPTR22から反射するノイズであって、他ノードのPCB5から自ノードのPCB5に向けて送信された信号に重畳されるノイズの重畳タイミングを、信号変化周期に整合させるようにノード間距離が設定される。例えば、後述する図13と図14に示す立上り時間Tr,立下り時間Tf内にスレッショルドに侵入するノイズを重畳させる。つまり、信号が変化するタイミングで、ノイズが重畳される線長とした構成とすることで信号の読取りに対するノイズの影響が小さくなる。つまり、ノード間距離を、1ビットの往復遅延時間に合わせることで、信号読取時におけるノイズの影響を低減できる。
図11は、信号伝送装置1のノード間距離を5mとして、中間ノードがドライブした時に隣接ノードで観測される波形の例を示す図である。図11に示す波形は、ノード間距離を1ビット分の伝送時間が50nsで換算される長さとした信号伝送装置1で観測される。中間ノードをPCB5(4)とし、隣接ノードをPCB5(3)及びPCB5(5)とする。
ここでは、ケーブル7内の信号伝送速度を200mm/nsとした際、PCB5(3)及びPCB5(5)に最初に信号が到達してから50nsの整数倍後に他ノードからの反射波が到達するように線長を制約した場合に観測される波形の例を示す。ここで、隣接するノードにおける1ビット分の伝送時間が50nsとして定められている。図11に示す破線はPCB5(3)で観測される信号の電圧変化を表し、実線はPCB5(5)で観測される信号の電圧変化を表す。
ここで、0.7~0.78μsの期間は、同一符号のビットが2つ連続していることを表す。PCB5(3)の波形より、スレッショルドに向かう反射ノイズが確認できる。また、PCB5(5)の波形より、2ビット連続部50では振幅電圧範囲の外側に向けたノイズの重畳が確認できる。ただし、図11に示す波形により、図3で確認された波形の立上り、又は立下り後に発生した反射ノイズの高さが緩和されていることが示される。このため、ノード間距離を10mとして構成される信号伝送装置1では、同一符号のビットが2つ連続した場合であっても、信号を受信するノードの信号読取りに支障がない。
図12は、信号伝送装置1のノード間距離を10mとして、中間ノードがドライブした時に隣接ノードで観測される波形の例を示す図である。図12に示す波形は、ノード間距離を1ビット分の伝送時間が100nsで換算される長さとした信号伝送装置1で観測される。図12においても、中間ノードをPCB5(4)とし、隣接ノードをPCB5(3)及びPCB5(5)とする。
ここでは、ケーブル7内の信号伝送速度を200mm/nsとした際、PCB5(3)及びPCB5(5)に最初に信号が到達してから100nsの整数倍後に他ノードからの反射波が到達するように線長を制約した場合に観測される波形の例を示す。図12の、破線はPCB5(3)で観測される信号の電圧変化を表し、実線はPCB5(5)で観測される信号の電圧変化を表す。
この場合においても、0.7~0.78μsの期間は、同一符号のビットが2つ連続していることを表す。PCB5(3)及びPCB5(5)の波形より、いずれにおいても図3で確認された波形の立上り、又は立下り後に発生した反射ノイズの高さが緩和されていることが示される。
なお、図11に示した2ビット連続部50と異なり、図12に示す2ビット連続部51では、振幅電圧範囲の内側に向けたノイズの重畳が確認される。しかし、このノイズは、スレッショルドに侵入しない。このため、ノード間距離を10mとして構成される信号伝送装置1においても、同一符号のビットが2つ連続した場合に、信号を受信するノードの信号読取りに支障がない。
この結果、線間容量、及びリーケージインダクタンスの大きな1μH級のPTR22を用いて数百Kbps~数十Mbpsオーダまでの信号伝送を可能とするマルチポイント配線構造とした場合であっても、AC終端30を実装することなく波形凹みを回避することができる。
つまり、本方式を採用した第2の実施の形態に係る信号伝送装置1は、ノード間距離として表される線長を制約することが可能な場合に適しており、線長を制約しない箇所においては先述のAC終端30を実装すればより部品点数を削減することに加え、AC終端30を構成するコンデンサの容量Ctの累積容量を抑制することができる。
図13は、線路遅延時間を1ビット時間の整数倍相当とした場合に、ノイズが信号に重畳するタイミングの例を示す模式図である。この模式図により線長調整のメカニズムが示される。ここでは、PCB5(5)における信号変化、及びPCB5(5)に到着するノイズの例が示される。ここでは信号が、1ビット時間毎にオン又はオフに変化する。
(Time0)
始めに、PCB5(4)で信号01がドライブされたとする。そして、PCB5(4)でドライブされた信号01がPCB5(5)に到着した時間をTime0とする。この時、PCB5(3)にも信号は到着する。
(Time1)
Time1では、信号01の次の信号変化である信号02がPCB5(5)に到着する。この時、タイムチャートは、信号変化02と表される。また、Time1では、PCB5(2)、PCB5(6)に信号01が到着し、反射ノイズが発生する。この反射ノイズは、反射ノイズの発生元のノードから他のノードに反射される(図中では、「ノイズ反射」と記載する)。
(Time2)
Time2では、信号02の次の信号変化である信号03がPCB5(5)に到着する。この時、タイムチャートは、信号変化03と表される。また、Time2では、Time0においてPCB5(3)で発生した反射ノイズと、Time1においてPCB5(6)で発生した反射ノイズとがPCB5(5)に到着する。ここで、PCB5(5)では、信号変化03の立上りタイミングと、反射ノイズが重なるため、図3に示したような、スレッショルドに食い込む凹み形状の波形にはならない。
(Time3)
Time3では、信号03の次の信号変化である信号04がPCB5(5)に到着する。この時、タイムチャートは、信号変化04と表される。
(Time4)
Time4では、信号04の次の信号変化である信号05がPCB5(5)に到着する。この時、タイムチャートは、信号変化05と表される。Time4では、Time1においてPCB5(2)で発生した反射したノイズと、Time2においてPCB5(7)で発生した反射ノイズとが信号変化05の立上りタイミングと重なるため、図3に示したような、スレッショルドに食い込む凹み形状の波形にならない。なお、Time4で信号05に重畳するノイズは、ノード間の途中にある分岐や、PCB5(5)のPTR22を通過することで、Time2で重畳するノイズと比較して減衰する。
図14は、線路遅延時間を1ビット時間の整数倍相当とし、2つの同一ビットが連続した場合に、ノイズが信号に重畳するタイミングの例を示す模式図である。ここでは、1ビット時間又は2ビット時間毎に、信号がオン又はオフに変化する。
Time0~4において、各PCB5に信号が到着し、ノイズ反射が行われる様子は、図13に示したものと同じである。ただし、図14では、同一ビットが最大で2つ連続することが許容されるマンチェスタ符号化方式での信号伝送を前提としている。例えば、Time1~3では、信号がオフとなった同一ビットが2つ連続している。ただし、線路長を調整することで、同一ビットが連続した2ビット間でノイズが重畳したとしても、ノイズ回避エリアにノイズが重畳することを避けられるようになる。
このため、ノード間距離を、ノード間を信号が往復する往復伝送時間、つまり遅延時間をマンチェスタ符号化方式のビットレートの倍に相当する時間から計算した長さに合わせる。例えば10Mbpsであれば10MHzとし、信号変化の単位時間50nsの整数倍に相当する時間から計算した長さにノード間距離を合わせることで、スレッショルドに至るような波形の凹みを抑制することができる。
これによりPTR22を用いたマンチェスタ符号化方式での絶縁伝送において400kbpsの低速域から20Mbps程度の高速域までを同一のパルストランスを用いた共通回線にて実現することができる。
以上説明した第2の実施の形態に係る信号伝送装置1では、データレートに対応した信号変化の周期の整数倍の遅延時間となるよう、隣接ノード間のノード間距離が選択される。この際、ノード間距離は、ノード間の往復伝送時間つまり遅延時間をマンチェスタ符号化方式信号変化周期の倍に相当する時間から計算した長さの整数倍に合わせて選択される。そして、ノイズ重畳タイミングを信号の変化時に整合させることで、スレッショルドに至るような波形の凹みを抑制する。このようなノード間距離が選択されたノードのPCB5では、AC終端30を実装しない構成とする。このため、PCB5の構成部品を削減できる。さらに、配線内のAC終端30を構成するコンデンサの容量Ctの累積容量が削減することも可能となる。
なお、第2の実施の形態に係る信号伝送装置1においても、第1の実施の形態に係る信号伝送装置1と同様に、AC終端用パッド41,42の少なくとも一つをPCB5に実装し、AC終端用パッド41,42の少なくとも一つにAC終端30を設けた構成としてもよい。
また、第1の実施の形態に係る信号伝送装置1においても、第2の実施の形態に係る信号伝送装置1Aに説明したように、自ノードのコネクタ6と、他ノードのPCB5が有する他のコネクタ6との線路長を、信号が往復して伝送される時間であって、マンチェスタ符号化方式を用いた信号変化周期の整数倍に相当する時間から計算した長さとしてもよい。すなわち、ノード間距離を、信号の往復伝送時間つまり遅延時間をマンチェスタ符号化方式のビットレートの倍に相当する時間から計算した長さとしてもよい。この場合であっても、スレッショルドに至るような波形の凹みを抑制することができる。このように、ノード間距離の選択と共に、AC終端30の実装とを混在させることで、信号が送受信される線路内におけるAC終端30を構成するコンデンサの累積容量を削減することが可能となる。
[変形例]
次に、信号伝送装置の変形例について説明する。
<PCBの外部に終端抵抗を設けた構成>
図15は、変形例に係る信号伝送装置1Aの構成例を示すブロック図である。信号伝送装置1Aが、図5に示した第1の実施の形態に係る信号伝送装置1と異なる点は、ケーブル7(1)に接続されるケーブル7(0)を設けた点、及び終端抵抗8aがPCB5(1)の外部に構成された点である。つまり、ケーブル7(0)の端部に終端抵抗8aが取り付けられている。
このような構成とされた信号伝送装置1Aであっても、図5に示した信号伝送装置1と同様の機能及び効果を発揮する。また、信号伝送装置1Aの各PCB5において、AC終端用パッド41,42の少なくとも一つにAC終端30を設けた構成としてもよい。また、各PCB5において、AC終端30を設けず、ノード間距離を信号の往復伝送時間つまり遅延時間をマンチェスタ符号化方式のビットレートの倍に相当する時間から計算した長さとしてもよい。信号伝送装置1Aの構成としても、スレッショルドに至るような波形の凹みを抑制することができる。
<コネクタ内の分岐構成>
ところで、各ノードに設置されるPCB5は、コネクタ6を介してケーブル7に接続されることで、PCB5間が導通される。そして、産業用途で用いられる信号伝送装置では、信号伝送装置の稼働中に、コネクタ6からPCB5を挿抜可能とする(「活線挿抜」と呼ぶ)必要がある。併せて、マルチポイント配線構造で構成される各ノードのPCB5については、稼働中の信号伝送装置1,1Aにおいて、ケーブル7に対するPCB5の接続及び切離し、つまり活線挿抜を可能とする必要もあった。
そこで、活線挿抜可能なサブ基板にPCB5を構成することで、あるノードのPCB5が信号伝送装置から切離された時であっても、他のノードでは導通を確保する方式が知られていた。しかし、この方式は、データの送受信を行うPCB5とは別に、常にケーブル7に接続された状態のPCB5を設けなければならない。信号伝送装置全体の部品点数を抑制する観点からは、常にケーブル7と接続された状態のPCB5を削減することが望ましい。
そこで、本実施の形態に係る信号伝送基板では、ケーブル7をコネクタ6内で分岐させる構成としてもよい。
図16は、コネクタ6内に設けた分岐部71の構成例を示す図である。
コネクタ6は、PCB5側に設けられており、2組のケーブル側コネクタ70(伝送線路側接続部の一例)が差し込まれるメス型コネクタである。一方、ケーブル7側に構成され、コネクタ6が接続されるケーブル側コネクタ70は、信号伝送装置1の稼働中にPCB5の接続及び切り離しを可能とする分岐部71を備える。
図5に示したPCB伝送線路21の一方が、図16に示す伝送線路21aと表され、PCB伝送線路21の他方が伝送線路21bと表される。分岐部71は、自ノードから隣接ノードに送受信される信号を分岐する機能を有する。分岐部71から隣接ノードの一方に接続される線路をケーブル線路72と呼び、隣接ノードの他方に接続される線路をケーブル線路73と呼ぶ。
RS485デバイス3から送信された信号は、伝送線路21a,21bを経て分岐部71により分岐され、他ノードに伝送される。また、他ノードから伝送された信号は、分岐部71にて合流し、伝送線路21a,21bに入力される。このようにケーブル側コネクタ70に分岐部71を備える構成としたことで、信号伝送基板であるPCB5は従来のサブ基板をなくした構成とすることができる。このため、マルチポイント配線を構成する各ノードのPCB5については、信号伝送装置1,1Aの稼働中に接続及び切離しすること、つまりケーブル7に対してPCB5を活線挿抜可能なPTR22の絶縁伝送配線構造を実現することが可能となる。このように活線挿抜が可能な分岐部71がケーブル7側のコネクタに構成されたことで、従来用いられていた信号分岐用のサブ基板を不要とすることができる。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1,1A…信号伝送装置、3…RS485デバイス、5…PCB、6…コネクタ、7…ケーブル、8a,8b…終端抵抗、21,23…PCB伝送線路、22…PTR、24…RS485トランシーバ、30…AC終端、41,42…AC終端用パッド、70…ケーブル側コネクタ、71…分岐部

Claims (6)

  1. 伝送線路の両端に終端抵抗が実装され、前記伝送線路に接続された複数の信号伝送基板が、前記伝送線路を通じて信号を伝送するマルチポイント配線構造の信号伝送装置において、
    一の前記信号伝送基板は、
    前記伝送線路に接続され、前記伝送線路に対して前記信号を送出し、又は前記伝送線路から前記信号を受け取る接続部と、
    2本の第1基板内伝送線路を介して前記接続部に接続され、前記接続部を絶縁するトランス部と、
    2本の第2基板内伝送線路を介して前記トランス部に接続され、他の前記信号伝送基板に対して前記信号を送信し、又は他の前記信号伝送基板から前記信号を受信する送受信部と、
    前記第1基板内伝送線路及び前記第2基板内伝送線路のうち、少なくとも一つに設けられ、ノイズの反射周波数特性における共振及び反共振を抑制する終端部と、を備え
    前記伝送線路側に構成され、前記接続部が接続される伝送線路側接続部は、2本の前記第1基板内伝送線路の各々に対して、自ノードから隣接ノードの一方に接続される第1線路と、前記自ノードから隣接ノードの他方に接続される第2線路とが接続される分岐部を有し、
    前記分岐部に対して、前記第1基板内伝送線路が接続されることで、前記信号伝送装置の稼働中に前記信号伝送基板の接続を可能とし、前記分岐部から前記第1基板内伝送線路を離すことで、前記信号伝送装置の稼働中に前記信号伝送基板の切り離しを可能とする
    信号伝送装置。
  2. 前記第1基板内伝送線路及び前記第2基板内伝送線路のうち、少なくとも一つに設けられる終端部実装部を備え、
    前記終端部は、前記終端部実装部の少なくとも一つに実装される
    請求項に記載の信号伝送装置。
  3. 前記接続部と、他の前記信号伝送基板が有する他の前記接続部との線路長に応じて、前記終端部の実装可否が決定される
    請求項に記載の信号伝送装置。
  4. 伝送線路の両端に終端抵抗が実装され、前記伝送線路に接続された複数の信号伝送基板が、前記伝送線路を通じて信号を伝送するマルチポイント配線構造の信号伝送装置において、
    一の前記信号伝送基板は、
    前記伝送線路に接続され、前記伝送線路に対して前記信号を送出し、又は前記伝送線路から前記信号を受け取る接続部と、
    2本の第1基板内伝送線路を介して前記接続部に接続され、前記接続部を絶縁するトランス部と、
    2本の第2基板内伝送線路を介して前記トランス部に接続され、他の前記信号伝送基板に対して前記信号を送信し、又は他の前記信号伝送基板から前記信号を受信する送受信部と、を備え、
    前記接続部と、他の前記信号伝送基板が有する他の前記接続部との線路長を、前記信号が往復して伝送される時間であって、マンチェスタ符号化方式を用いた信号変化周期の整数倍に相当する時間から計算した長さとし、
    前記伝送線路側に構成され、前記接続部が接続される伝送線路側接続部は、2本の前記第1基板内伝送線路の各々に対して、自ノードから隣接ノードの一方に接続される第1線路と、前記自ノードから隣接ノードの他方に接続される第2線路とが接続される分岐部を有し、
    前記分岐部に対して、前記第1基板内伝送線路が接続されることで、前記信号伝送装置の稼働中に前記信号伝送基板の接続を可能とし、前記分岐部から前記第1基板内伝送線路を離すことで、前記信号伝送装置の稼働中に前記信号伝送基板の切り離しを可能とする
    信号伝送装置。
  5. 他の前記信号伝送基板が有する他のトランス部から反射するノイズであって、他の前記信号伝送基板から一の前記信号伝送基板に向けて送信された前記信号に重畳される前記ノイズの重畳タイミングを、信号変化周期に整合させるように前記線路長が設定される
    請求項に記載の信号伝送装置。
  6. 一の前記信号伝送基板は、
    前記第1基板内伝送線路及び前記第2基板内伝送線路のうち、少なくとも一つに設けられ、ノイズの反射周波数特性における共振及び反共振を抑制する終端部と、を備える
    請求項に記載の信号伝送装置。
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