JP2006246136A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 データ認識用及び複写出力用の画像処理を行うハードウェアコストを低減させるとともに画像データを保持するメモリコストを低減させ、製造コストを安価にすることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 データ認識用コードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、読取手段で読取られた画像に対してコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、読取手段で読取られた画像に対して下地濃度を検出する下地濃度検出手段とを有し、下地濃度検出手段はコード認識用の画像処理時に下地濃度の検出を行い、複写出力用の画像処理時の下地除去レベルを検出した下地濃度に基づいて設定する。
【選択図】図3
【解決手段】 データ認識用コードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、読取手段で読取られた画像に対してコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、読取手段で読取られた画像に対して下地濃度を検出する下地濃度検出手段とを有し、下地濃度検出手段はコード認識用の画像処理時に下地濃度の検出を行い、複写出力用の画像処理時の下地除去レベルを検出した下地濃度に基づいて設定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、データ認識用コードが付加された原稿から読取った画像を処理する画像処理装置に関する。
従来のデータ認識用コードであるバーコードが付加された封筒から画像を読取り複写を行う複写機では、バーコードを認識するバーコード認識用の画像処理と複写出力用の画像処理との2種類を持つ必要がある。このように2種類の画像処理を実現するために、バーコード認識用の画像処理回路と複写出力用の画像処理回路を実装し、スキャナ等の画像読取装置から入力された画像に対してそれぞれの回路で処理を行っている。
また、他の方法としては、バーコード認識用の画像処理と、複写出力用の画像処理を共通の画像処理回路で構成し、画像読取装置から入力された画像をページメモリに保存し、ページメモリより読出した画像データに対して、画像処理回路の設定値をバーコード認識用、複写出力用とに切り替えることにより実現する方法もある。
なお、バーコードを認識する際の処理として、バーコード候補領域に含まれるバーの特徴量と重心位置の位相関係からバーコードを複合化し、バーコードを正確に検出し複合化するための信頼性の高いバーコードを実現する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−198755号公報
しかしながら、バーコード認識用と複写出力用と2種類の画像処理回路を持つ構成では、2つの画像処理回路が必要となり、ハードウェアコストが高くなってしまう。また、2つの画像処理回路でバーコード認識用の画像処理と複写出力用の画像処理とを同時に処理するため、複写出力で重要な下地除去を適応的に切り替えることが難しい。このため、高品質な複写出力ができなくなり、印字品質が低下してしまう。
一方、ページメモリを利用する場合では、複写出力時の下地除去を入力画像に対して適応的に切り替えることができるが、画像読取装置より入力された画像データを全てページメモリに保持する必要があるため、メモリコストが高くなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、データ認識用及び複写出力用の画像処理を行うハードウェアコストを低減させるとともに画像データを保持するメモリコストを低減させ、製造コストを安価にすることができる画像処理装置を提供することにある。
本発明は、データ認識用コードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、読取手段で読取られた画像に対してコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、読取手段で読取られた画像に対して下地濃度を検出する下地濃度検出手段とを有し、下地濃度検出手段はコード認識用の画像処理時に下地濃度の検出を行い、複写出力用の画像処理時の下地除去レベルを検出した下地濃度に基づいて設定する画像処理装置である。
本発明によると、データ認識用及び複写出力用の画像処理を行うハードウェアコストを低減させるとともに画像データを保持するメモリコストを低減させ、製造コストを安価にすることができる画像処理装置を提供できる。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の画像処理装置を有する複写機1の概略断面図である。複写機1は、配置された原稿、例えば書留郵便物2を載置するための原稿台3aが設けられた台3と、原稿台3aに載置された書留郵便物2の画像を読取るために、台3上に設けられた画像読取部4、画像読取部4から出力された画像信号に基づいて印刷を行うプリンタ5、画像読取部4から出力されたデータ認識用のコードを示す信号に基づいてコードを認識するパーソナルコンピュータ6とを有している。
図1は、本発明の画像処理装置を有する複写機1の概略断面図である。複写機1は、配置された原稿、例えば書留郵便物2を載置するための原稿台3aが設けられた台3と、原稿台3aに載置された書留郵便物2の画像を読取るために、台3上に設けられた画像読取部4、画像読取部4から出力された画像信号に基づいて印刷を行うプリンタ5、画像読取部4から出力されたデータ認識用のコードを示す信号に基づいてコードを認識するパーソナルコンピュータ6とを有している。
図2は、原稿台3aに載置される書留郵便物2を示している。書留郵便物2は、例えば茶封筒を用いており、その表面には図2に示すように、宛先等の文字7とともにデータ認識用のコードであるバーコード8が印字されている。このバーコード8は、差出人から書留郵便物2を引き受けた引受局でその書留郵便物2に固有に付される番号を示す情報を示している。書留郵便物2は、そのバーコード8が示す情報に基づいて、引受局から、書留郵便物2の中継を行う中継局、書留郵便物2の配達を行う配達局までの間、図示しないネットワーク上でいずれの局まで配送されたかが追跡される等の管理が行われる。
画像読取部4は、原稿台3aに載置された書留郵便物2へ光を照射するために原稿台上方の図中左右に配置された2つのランプ11a,11bと、原稿台3aの上方を図示しないモータにより制御されて移動するミラー12aを有する第1のキャリッジ12及びミラー13a,ミラー13bを有する第2のキャリッジ13と、ミラー12a、ミラー13a、ミラー13bに反射された原稿画像を結像するためのレンズ14と、レンズ14を通過した光を光電変換し電気信号に変換するCCD15と、CCD15から出力された電気信号に基づいて画像処理を行う画像処理ASIC16(アプリケーション・スペシフィック・インテグレイレッド・サーキット)などを有している。
このように構成された画像読取部4は、ユーザの操作部(図示しない。)の所定操作に基づいて、画像を読取るための指示がなされると、原稿台3aに載置された書留郵便物2にランプ11a,11bから光が照射されるとともに、第1のキャリッジ12、第2のキャリッジ13の待機位置からの移動が開始される。書留郵便物2から反射された反射光は、第1のキャリッジ12のミラー12a、第2のキャリッジ13のミラー13a、ミラー13b、レンズ14を介してCCD15に入射される。そして、CCD15で受光した光量に基づいて電気信号に変換され、その変換後の信号が画像処理ASIC16へ出力される。画像処理ASIC16は入力された画像信号に対して後述する、書留郵便物2に印字されたバーコード8の認識用の画像処理が行われ、書留郵便物2の複写出力用の画像処理が行われる。このように画像処理ASIC16でバーコード認識用に処理されたバーコード信号はパーソナルコンピュータ6へ出力され、また、複写出力用に処理された画像信号はプリンタ5へ出力される。
パーソナルコンピュータ6は、各郵便局等に設置されるパーソナルコンピュータ等が接続された図示しないネットワークと接続されている。パーソナルコンピュータ6は、画像処理ASIC16から出力されたバーコード信号に基づいて、書留郵便物2をネットワーク上で追跡するための処理を行う。プリンタ5は画像処理ASIC16から出力された画像信号に基づいて書留郵便物2の表面の複写出力を行う。
図3は画像処理ASIC16の構成を示すブロック図である。A/D変換部21は、CCD15より出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。シェーディング(SHD)補正部22は、A/D変換部21でデジタル信号に変換された信号に対してシェーディング補正を行い、ランプ11a,11bの光量のばらつきや、CCD15センサの感度のばらつきを補正する。このシェーディング補正された信号は、レンジ補正部23、下地検出部24、文字検出部25へ出力される。
レンジ補正部23は、シェーディング補正された信号を、設定された白基準値と黒基準値により再規格化する。この再規格化された信号はフィルタ処理部26へ出力される。下地検出部24は、シェーディング補正された信号に対して、文字領域であるか、非文字領域(下地領域(背景))であるかを検出し、その判定結果をページメモリ29に出力する。文字検出部25は、シェーディング補正された信号に対して文字検索を行い、その検出結果は、MMR(モディファイド・モディファイド・リード)の圧縮処理を行い、ページメモリ29に保存する。複合部30は、ページメモリ29に保存されたMMR圧縮された判定結果に対して伸長処理をする。この伸長された判定結果は、フィルタ処理部26、濃度補正部27へ出力される。
フィルタ処理部26は、レンジ補正部23から出力された信号、複合部30から出力された判定結果に基づいてフィルタ処理が施される。このフィルタ処理された信号は、濃度補正部27へ出力される。濃度補正部27は、フィルタ処理された信号に対して、複合部30から出力された検出結果に基づいて濃度補正処理を行う。このように濃度補正処理された信号は、2値化処理部28へ出力される。2値化処理部28は、入力された濃度補正処理された信号に対して2値化処理を行う。
続いて、画像読取装置4の画像読取動作について説明する。画像読取装置4は、1回目の画像読取時にバーコード認識用の画像読取りを行い、2回目の画像読取時に複写出力用の画像読取りを行うようになっている。図4は、バーコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行うときの画像読取装置4の画像読取動作を説明するための図である。先ず、バーコード認識処理における読取動作について説明する。
画像読取装置4は、バーコード認識、複写出力の開始コマンドを受付けると、バーコード認識用の前処理を行うために、図2で説明した画像処理ASIC16に対して、レジスタ値を設定し、ランプ11a,11bを発光させるとともに第1のキャリッジ12、第2のキャリッジ13を待機位置から移動させて原稿台3aに載置された書留郵便物2の1回目のスキャンを開始する。レジスタ値の設定は、具体的には、レンジ補正部23のレンジ補正に対して、白基準値と黒基準値を設定する。このときに設定される値は、白基準値としてはバーコード8が印字されている部分の白部分を読取ったときの値であり、黒基準値としてはバーコードが印字されている黒バーの部分を読取ったときの値である。このように白基準値と黒基準値とを設定することで、レンジ補正では、下記(1)式による演算が行われ、画像信号を再規格化する。
(入力DATA−黒基準値)/(白基準値−黒基準値)×255 …(1)
図5(a)はレンジ補正前のヒストグラムを示し、図5(b)はレンジ補正後のヒストグラムを示している。各ヒストグラムは、縦軸が頻度、横軸が入力値を示している。図5(a)に示すように、レンジ補正前のヒストグラムでは、入力値が低い側と高い側にそれぞれピークが出現する。この入力値が低い側のピークを白基準値とし、入力値が高い側のピークを黒基準値とする。この白基準値と黒基準値とに基づいて、図5(b)に示すように、レンジ補正後のヒストグラムの入力値の範囲は、白基準値から黒基準値となるように再規格化する。このようにレンジ補正で画像信号を再規格化することにより、バーコード認識に必要な白バー/黒バーの濃度差を確保することができる。
図5(a)はレンジ補正前のヒストグラムを示し、図5(b)はレンジ補正後のヒストグラムを示している。各ヒストグラムは、縦軸が頻度、横軸が入力値を示している。図5(a)に示すように、レンジ補正前のヒストグラムでは、入力値が低い側と高い側にそれぞれピークが出現する。この入力値が低い側のピークを白基準値とし、入力値が高い側のピークを黒基準値とする。この白基準値と黒基準値とに基づいて、図5(b)に示すように、レンジ補正後のヒストグラムの入力値の範囲は、白基準値から黒基準値となるように再規格化する。このようにレンジ補正で画像信号を再規格化することにより、バーコード認識に必要な白バー/黒バーの濃度差を確保することができる。
次に、フィルタ処理部26においてHPF(ハイパスフィルタ)用の設定値を設定することで、例えば、バーコードの黒バーの印字濃度がかすれなどにより、濃度が低くても補正を行うことができる。
濃度補正部27では、1次元ルックアップテーブルにより、濃度補正を行う。図6は、この濃度補正を説明するための図であり、同図において左側は濃度補正前のヒストグラムを示し、右側は濃度補正後のヒストグラムを示している。濃度補正としては、図6の濃度補正前のヒスグラムが示すように、図中波線で示す入力値0付近のデータを全て0に変換する。これにより、レンジ補正部23のレンジ補正で除去しきれないバーコード8の下地濃度を除去する。
2値化処理部28は、複写出力用の処理であるため、バーコード認識における画像処理ではスルー設定とする。このようにして、画像処理ASIC16からバーコード認識用の画像信号が出力される。そして2値化処理部28から出力された信号は、パーソナルコンピュータ6に受け渡され、パーソナルコンピュータ6のアプリケーションにて、バーコード認識処理等が行われる。
下地検出部24の下地検出処理について説明する。下地検出処理は、バーコード認識後に処理が行われる複写処理において、入力原稿の下地除去レベルを決定するための処理である。図7は下地除去レベルを決定するための処理を説明するためのヒストグラムを示している。同図において、縦軸は頻度を示し、横軸は入力画像信号の入力値を示している。このように入力画像に対してヒストグラムを作成し、作成されたヒストグラムのピーク値を下地濃度として検出する。検出された下地濃度値は、図示しないCPUによって読出され、複写出力時の画像処理ASIC16の設定値(レンジ補正の白基準値)に反映される。同様に、ヒストグラムの高濃度側のピーク値を黒基準値として算出する。
また、文字検出部25の文字検出処理は、文字領域であるか非文字領域であるかを検出する処理である。文字領域と非文字領域の検出は、図8(a)〜(d)に示すようなラプラシアンフィルタにより、エッジ検出された領域は文字と判定し、エッジと検出されない領域は非文字領域であると判定する。なお、図8(a)EE0、(b)EE1、(c)EE2、(d)EE4は、それぞれ0度、45度、90度、135度のエッジ検出フィルタであり、AE0からAE3,BE0〜BE3はそれぞれ所定の係数である。
上記ラプラシアンフィルタにより、図9に示すように検出された文字領域と非文字領域は1ビットの信号(例えば、0:非文字領域,1:文字領域)として出力される。この出力された文字領域であるか非文字領域であるかの検出結果を示す判定信号は、MMR圧縮が行われた後、ページメモリ29に保存される。
このようにして原稿台3aに載置された原稿の画像を読取っていき、原稿画像の読取りが終了するまで、すなわち、入力画像信号が終了するまでバーコード認識用の画像処理が画像処理ASIC16で行われる。そして、スキャンが終了すると、第1のキャリッジ12及び第2のキャリッジ13は待機位置まで戻される。
続いて、複写出力用の処理の流れについて説明する。
複写出力時の画像処理ASIC16の設定としては、前述の下地検出部24の下地検出処理により検出された下地濃度値を用いて、レンジ補正部23のレンジ補正の白基準値を下地濃度の値として設定する。また、黒基準値については、レンジ補正部23のレンジ補正で得られたヒストグラムの最大値を設定する。以上のように画像処理ASIC16の設定を行うことにより、入力画像に応じて白/黒を再規格化することができるため、不要な下地を除去することができる。書留郵便物2が、図2で説明したように、茶封筒のように淡い茶色が下地であるような場合にも、下地の色に合わせて白/黒を再規格化することができる。
複写出力時の画像処理ASIC16の設定としては、前述の下地検出部24の下地検出処理により検出された下地濃度値を用いて、レンジ補正部23のレンジ補正の白基準値を下地濃度の値として設定する。また、黒基準値については、レンジ補正部23のレンジ補正で得られたヒストグラムの最大値を設定する。以上のように画像処理ASIC16の設定を行うことにより、入力画像に応じて白/黒を再規格化することができるため、不要な下地を除去することができる。書留郵便物2が、図2で説明したように、茶封筒のように淡い茶色が下地であるような場合にも、下地の色に合わせて白/黒を再規格化することができる。
また、図10に示すように、フィルタ処理部26は文字領域用の処理である文字領域用フィルタ部26a、非文字領域用の処理である非文字領域用フィルタ部26bを有し、セレクタ26cにより選択された信号が濃度補正部27へ出力され、濃度補正部27は文字領域用の処理である文字領域用濃度変換部27a、非文字領域用の処理である非文字領域用濃度変換部27bを有し、セレクタ27cにより選択された信号が図10で図示しない2値化処理部28へ出力される。
すなわち、図10に示すように、フィルタ処理部26と濃度補正部27は、文字領域用の処理と、非文字領域用の処理の2種類を持ち、文字検出により判別した文字領域であるか非文字領域であるかの検出結果を示す判定信号に応じて、セレクタ26c,27cを切り替えて後段の処理へ出力することにより、フィルタ処理部26、濃度補正部27の各処理で用いるパラメータの設定を切り替える。パラメータの設定は、具体的には、フィルタ処理部26のフィルタ処理においては文字領域では文字濃度を強調するためにHPFのパラメータを設定し、非文字領域においてはノイズ除去のためにLPF(ローパスフィルタ)のパラメータを設定する。また、濃度補正部27の濃度補正処理では、文字領域では鉛筆文字の濃度再現を良くするために、図11に示すようなテーブルを設定し、非文字領域ではレンジ補正で除去しきれない下地を除去するために、図12に示すようなテーブルを設定する。
このように画像処理ASIC16の設定が行われた後、第1のキャリッジ12、第2のキャリッジ13が待機位置から移動して2回目のスキャンが開始される。スキャンが開始された後、上述した画像読取部4が上述した画像読取動作を再び行うことにより読込まれた書留郵便物2の画像に同期して、ページメモリ29に保存された文字領域であるか非文字領域であるかの検出結果を示す判定信号が読出され、複合部30で伸長処理が行われる。この伸長された判定信号は、フィルタ処理部26及び濃度補正部27に入力され、この判定信号に基づいて文字領域であるか非文字領域であるかの処理の切り替えが行われる。
そして、濃度補正まで行われた画像信号に対して、2値化処理部28において、単純2値化や誤差拡散の方法により2値化される。このように2値化された画像信号は、複写用画像信号としてプリンタ5へ出力される。そして、ランプ11a,11bの発光を停止するとともに第1のキャリッジ12、第2のキャリッジ13は待機位置へ戻され2回目のスキャン処理が終了する。そして、プリンタ5は入力された画像信号に基づいて書留郵便物2の印刷を行う。これにより、原稿台3aに載置された書留郵便物2の複写が行われる。
以上のように、バーコード認識用の画像処理と複写出力用の画像処理とで設定するパラメータを切り替えることで、同一の画像処理ASIC16にてバーコード認識用の画像処理と複写出力用の画像処理にそれぞれ適した画像処理を施すことができる。
また、複写出力用の画像処理時にバーコード認識用の画像処理時で検出した下地検出結果及び文字検出結果を利用することで、高品質の複写画像を実現することができ、かつ、1ビットの文字検出結果を圧縮してページメモリ29に保存するため、ページメモリ29を低容量にすることができ、画像データをページメモリ29に保持する場合と比較して大幅なコスト低減を図ることができる。
また、バーコード認識用の画像処理時に複写出力用の白基準値及び黒基準値を算出することができるので、複写出力用の画像処理時には画像を読取る原稿に応じた適応的な下地除去が可能なため、高画質を実現することができる。
さらに、バーコード認識用の画像処理時に文字領域であるか非文字領域であるかの検出を行うため、複写出力用の画像処理時には文字領域及び非文字領域での処理の切り替えが可能であり、文字再現を良くすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について述べる。なお、前述した第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図12は、複写機1の概略断面図である。図12に示すFWD(フォワード)スキャン方向、BWD(バックワード)スキャン方向は画像読取り時の第1のキャリッジ12及び第2のキャリッジ13の走査方向を示している。従来では、FWDスキャン時に原稿の画像読取りを実施し、BWDスキャン時には原稿の画像読取を行わない構成となっており、往復動作を2回繰り返してバーコード認識用の画像処理と複写出力用の画像処理とを行っている。この第2の実施の形態は、FWDスキャン時にバーコード認識用の画像読取りを実施し、BWDスキャン時に複写出力用の画像読取りを実施するものである。
次に、第2の実施の形態について述べる。なお、前述した第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
図12は、複写機1の概略断面図である。図12に示すFWD(フォワード)スキャン方向、BWD(バックワード)スキャン方向は画像読取り時の第1のキャリッジ12及び第2のキャリッジ13の走査方向を示している。従来では、FWDスキャン時に原稿の画像読取りを実施し、BWDスキャン時には原稿の画像読取を行わない構成となっており、往復動作を2回繰り返してバーコード認識用の画像処理と複写出力用の画像処理とを行っている。この第2の実施の形態は、FWDスキャン時にバーコード認識用の画像読取りを実施し、BWDスキャン時に複写出力用の画像読取りを実施するものである。
図13は、FWDスキャン時と、BWDスキャン時の読取動作を説明するための図である。第1の実施の形態と同様に、バーコード認識用の画像処理ASIC16の前処理のための設定を行った後に、FWDスキャンを開始する。そして、FWDスキャン終了後に、複写出力用の画像処理ASIC16の設定を行う。画像処理ASIC16の設定に必要な白基準値、黒基準値の算出方法は第1の実施の形態と同様であるため説明を省略する。
複写出力用の画像処理ASIC16の設定後にBWDスキャンを実施する。このときのスキャン方向はFWDスキャンと逆方向となるため、FWDスキャン時にページメモリ29に保存された文字領域であるか非文字領域であるかの検出結果を示す判定信号は、副走査方向に対して逆順で読出される。
図14は、画像処理ASIC16の構成を示すブロック図である。ページメモリ読出制御部31はページメモリ29に格納されたデータを読出すためのアドレス制御を行うブロックである。ページメモリ29に保存されたデータ量(アドレス)は書込み終了時に決定される。ページメモリ読出制御部31では、書き込まれた最大アドレスから逆順にページメモリ29のデータを読み出す処理を行う。このように、ページメモリ29から文字領域であるか非文字領域であるかの検出結果を示す判定信号の読出し制御をすることで、BWDスキャン時でも、読取った画像信号とページメモリ29から読み出す判定結果を示す信号とを同期させて処理することができる。
以上の構成により、第1の実施の形態と同様に、低コストで高品質なバーコード画質と、複写画質を得ることができ、かつ、ページメモリ読出制御部31の読出し制御のみで画像信号と文字領域であるか非文字領域であるかの検出結果を示す判定信号とを同期させることができる。
なお、上述した各実施の形態では、コードとしてバーコードを認識する場合で説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、2次元コードのようにデータ認識用のコードであれば適用できるものである。
なお、本発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化でき、また、実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を変形できるものである。
1…複写機,2…書留郵便物,4…画像読取部,5…プリンタ,6…パーソナルコンピュータ,7…文字,8…バーコード,16…画像処理ASIC
Claims (13)
- データ認識用コードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対してコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対して下地濃度を検出する下地濃度検出手段とを有し、
前記下地濃度検出手段は前記コード認識用の画像処理時に下地濃度の検出を行い、前記複写出力用の画像処理時の下地除去レベルを前記検出した下地濃度に基づいて設定することを特徴とする画像処理装置。 - バーコードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対してバーコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対して下地濃度を検出する下地濃度検出手段とを有し、
前記下地濃度検出手段は前記バーコード認識用の画像処理時に下地濃度の検出を行い、前記複写出力用の画像処理時の下地除去レベルを前記検出した下地濃度に基づいて設定することを特徴とする画像処理装置。 - バーコードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対してバーコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対して下地濃度を検出する下地濃度検出手段とを有し、
前記下地濃度検出手段は前記バーコード認識用の画像処理時に下地濃度の検出を行うとともに文字濃度の検出を行い、前記複写出力用の画像処理時の再規格化を前記検出した下地濃度及び文字濃度に基づいて行うことを特徴とする画像処理装置。 - 前記読取手段は、1回目は前記バーコード認識用、2回目は前記複写出力用と同一原稿に対して読取動作を2回行うものであり、前記1回目の読取動作時に前記2回目の複写出力用の画像処理ために用いられる下地濃度を検出することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
- 前記読取手段は、往路は前記バーコード認識用、復路は前記複写出力用と同一原稿に対して読取動作を往復で行うものであり、前記往路の読取動作時に前記復路の複写出力用の画像処理のために用いられる下地濃度を検出することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
- バーコードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対してバーコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対して文字領域を検出する文字領域検出手段を有し、
前記文字領域検出手段は、前記バーコード認識用の画像処理時に文字検出領域及び非文字領域検出領域のいずれの領域であるかを検出し、前記複写出力用の画像処理時に前記文字領域検出手段の検出結果に基づいて、フィルタ処理を切り替えることを特徴とする画像処理装置。 - バーコードが付加された原稿から画像を読取る読取手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対してバーコード認識用の画像処理及び複写出力用の画像処理を行う画像処理手段と、
前記読取手段で読取られた画像に対して文字領域を検出する文字領域検出手段を有し、
前記文字領域検出手段は、前記バーコード認識用の画像処理時に文字検出領域及び非文字領域検出領域のいずれの領域であるかを検出し、前記複写出力用の画像処理時に前記文字領域検出手段の検出結果に基づいて、濃度補正処理を切り替えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記文字領域検出手段で検出した検出結果を保持する保持部をさらに有し、
前記検出結果を、前記複写出力用の画像処理と同期して前記保持部から読出すことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。 - 前記文字領域検出手段で検出した検出結果を圧縮して保持する保持部をさらに有し、
前記検出結果を、前記複写出力用の画像処理と同期して前記保持部から伸長して読出することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像処理装置。 - 前記読取手段は、1回目は前記バーコード認識用、2回目は前記複写出力用と同一原稿に対して読取動作を2回行うものであり、2回目の読取動作時に前記フィルタ処理を切り替えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記読取手段は、1回目は前記バーコード認識用、2回目は前記複写出力用と同一原稿に対して読取動作を2回行うものであり、2回目の読取動作時に前記濃度補正処理を切り替えることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記読取手段は、往路は前記バーコード認識用、復路は前記複写出力用と同一原稿に対して読取動作を往復で行うものであり、前記復路の読取動作時に前記フィルタ処理を切り替えることを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
- 前記読取手段は、往路は前記バーコード認識用、復路は前記複写出力用と同一原稿に対して読取動作を往復で行うものであり、前記復路の読取動作時に前記濃度補正処理を切り替えることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2005-03-04 JP JP2005060399A patent/JP2006246136A/ja active Pending
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