JP2006245158A - 配線基板の機器組込み前の線処理構造及び同線処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 機器組込み前の取扱い工程で、配線基板に半田付けされているケーブルの縒り線を形成している細線が断線することを防ぐ。
【解決手段】 配線基板2に縒り線31の端部を半田付けしたケーブル3を、欠円状の円筒体5でなる線押え具と配線基板2との間に挾み込んで縒り線31の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制する。円筒体5は、配線基板2が装着される樹脂製トレイシャーシと共に分断可能に成形された後に分断されている。配線基板2に孔部23,24を形成し、円筒体5の一方側脚部52を配線基板2の裏面側から一方側孔部23に差し込んだ後に他方側孔部24に差し込むことによってその円筒体5を配線基板2に取り付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】 配線基板2に縒り線31の端部を半田付けしたケーブル3を、欠円状の円筒体5でなる線押え具と配線基板2との間に挾み込んで縒り線31の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制する。円筒体5は、配線基板2が装着される樹脂製トレイシャーシと共に分断可能に成形された後に分断されている。配線基板2に孔部23,24を形成し、円筒体5の一方側脚部52を配線基板2の裏面側から一方側孔部23に差し込んだ後に他方側孔部24に差し込むことによってその円筒体5を配線基板2に取り付ける。
【選択図】 図1
Description
本発明は、配線基板の機器組込み前の線処理構造及び同線処理方法に関する。特に、細線の集合である縒り線を外皮で被覆してなるケーブルの上記縒り線を、配線基板のランドに半田付けしてある場合に、その配線基板を機器に組込み前の工程で縒り線の根元が揺れ動いてその細線が断線することによりひげ状に跳ね出すような事態を防ぐための対策を講じた配線基板の機器組込み前の線処理構造及び同線処理方法に関する。
ビデオ一体型テレビジョン受像機などの電気機器では、配線基板の電源回路に接続された電源用のケーブルがキャビネットの外部に引き出されている。そして、ケーブルの半田付け箇所に無理な負荷が加わって断線するという事態を回避するために、ケーブルを半田付け箇所の近傍で動かないように固定しておくという対策が講じられていることが多い。
図7はビデオ一体型テレビジョン受像機に講じられている上記対策の部分底面図、図8は半田付け箇所の縦断側面図、図9は配線基板2の表面でのケーブル引廻し状態を示した部分平面図である。
この事例では、樹脂成形体でなるトレイシャーシ1の上に配線基板2が装着されていて、図8又は図9のように配線基板2の端縁近傍箇所に開設されている貫通孔21に配線基板2の表面側からケーブル3の縒り線31が挿通されて、その縒り線31の端部が配線基板2の裏面側で貫通孔21の周囲に形成されたランドに半田付けされている。また、配線基板2の表面側では縒り線31の根元を折り曲げることによってケーブル3がその配線基板2の板面に沿って引き出されている。さらに、図7のように、ケーブル3は、配線基板3の端縁を乗り越える形態で裏面側に引き廻されていると共に、トレイシャーシ1に設けられているフック12や係止部13によって揺れ動かないように固定されている。
ビデオ一体型テレビジョン受像機などの電気機器の完成品では、上記のようにケーブル3が揺れ動かないように固定され、しかも、半田付け箇所に無理な負荷が加わらないように固定されているので、ケーブル3が引張られたりしてもそのケーブル3の縒り線31が半田付け箇所の近傍で断線するという事態は起こりにくい。
しかしながら、配線基板2はケーブル3を半田付け接続した後にトレイシャーシ1に装着されて機器キャビネットに組み込まれるものであるため、配線基板2にケーブル3を接続した後、その配線基板2をトレイシャーシ1に装着してキャビネットに組み込む前の段階では、ケーブル3がトレイシャーシ1に固定されていない状態で取り扱われる工程(以下、組込み前工程という)がある。
この組込み前工程において、ケーブル3は、縒り線31の端部の半田付け箇所だけが配線基板2に固定されていているに過ぎないので、その配線基板2の取扱い中に縒り線31やその半田付け箇所にケーブル3の重量が加わったりケーブル3が揺れ動いて縒り線31が繰り返し折り曲げられたりするという状況が起こり得る。そして、これらの状況が起こると、半田付け箇所の剥離や縒り線3を形成している細線の一部が断線してひげ状に跳ね出すという事態の発生するおそれがあり、場合によっては、断線によってひゲ状に跳ね出た細線が配線基板の回路パターンに接触して予期しない短絡が起こるというおそれがある。特に、ケーブル3が電源用である場合には、その長さが長くて重いためにそのような状況の発生するおそれが大きい。
一方、ケーブルと配線基板との接続箇所での断線を防止するためにケーブルを固定するという対策は従来より種々提案されている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。このうち、特許文献1のものは、プリント回路板の孔に差し込んで係止させた門形の嵌合体によって、配線基板に半田付けされている電線を挟んで押し付けるというものであり、特許文献2のものは、プリント回路基板に半田付けしたジャンパー線を折り曲げてケーブルをプリント回路基板に押圧するというものである。また、特許文献3のものは、ケーブル固定金具としての垂直板部材とその垂直板部材に設けたケーブル保持部材とによって、基台から垂直に延び出たケーブルを保持させるというものであり、特許文献4のものは、ケースに設けたコード保持体によって、基板4に半田付けされてその基板から垂直に引き出されたコードを挟んで保持するというものである。
特開昭56−132776号公報
特開2004−288765号公報
特開2003−83474号公報
特開2003−347767号公報
上掲の各特許文献に記載されている対策や図7に示した対策は、機器の完成品に対して行われている対策であるという点で共通するものであって、配線基板をキャビネットに組み込む前の線処理に係わるものではない。
そこで、たとえば特許文献1に記載されているような門形の嵌合体を用いて、機器組込み前のケーブルを線処理してそのケーブルを縒れ動かないように固定しておくことも考えられるが、そのようにすると、配線基板の孔に係合させるための特別な爪構造を持った門形の嵌合体の成形に特別の部品コストがかかるので、それだけ機器の製品コストが高くつくという問題がある。また、特許文献2に記載されているようなジャンパー線を用いると、ジャンパー線を配線基板に半田付けするという手間が余分に係るという問題がある。さらに、特許文献3に記載されている垂直板部材及びケーブル保持部材を用いたり、特許文献4に記載されているコード保持体を用いることは、それらが特別な構造を持つ特殊な部品であることを考慮すると、部品コストがかかり過ぎるために得策ではない。
本発明は以上の問題や状況の下でなされたものであり、機器組込み前にケーブルを仮固定しておくことによって、配線基板に半田付け箇所だけで固定されているケーブルが揺れ動くことを防止するという立場から、できるだけ簡単な構造でケーブルを配線基板に仮固定することが可能であり、その仮固定を行うための工程を低コストでできるだけ単純化することのできる配線基板の機器組込み前の線処理構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、機器組込み前の配線基板の取扱い中に、配線基板に半田付けされているケーブルの縒り線を形成している細線が断線してひげ状に跳ね出すという事態を未然に防ぐことのできる配線基板の機器組込み前の線処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る配線基板の機器組込み前の線処理構造は、配線基板のランドに縒り線の端部が半田付けされたケーブルを、上記配線基板に沿わせてその配線基板とその配線基板に取り付けられた線押え具とで挟むことにより上記縒り線の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制するための配線基板の機器組込み前の線処理構造であって、上記線押え具が樹脂で成形された欠円形状の円筒体によって形成され、上記配線基板上のケーブル引廻し箇所を挟む両側に形成されたスリット状の孔部に上記円筒体の円弧状に延びる周方向両端の脚部が個別に差込み係止されて、その円筒体の周方向中間の円弧状の胴部が上記ケーブルを配線基板との間に挟み込んでいる、というものである。
この構成であれば、配線基板との間にケーブルを挟む線押え具が、樹脂製で欠円形状の円筒体によって形成されているので、その線押え具を安価に成形することが可能になり、機器組込み前の配線基板に半田付けされたケーブルを揺れ動かないように仮固定するという対策を低コストで講じることができるようになるだけでなく、仮固定を行うための工程も単純化されたものになる。
本発明では、上記ケーブルの縒り線が、折り曲げられて上記配線基板の貫通孔に挿通されてその配線基板の裏面でその貫通孔の周囲に形成された上記ランドに半田付けされているという構成を採用しておくことが可能であり、これによると、図7〜図9で説明したケーブルの線処理に適用することが可能である。
本発明では、上記配線基板のケーブル引廻し箇所を挟む両側に上記孔部が形成され、それらの孔部は、上記円筒体の一方側脚部を、配線基板の裏面側から一方側の上記孔部に差し込んだ後に上記ケーブルを越えて他方側の上記孔部に差し込むことが可能な位置に形成されていることが望ましく、これによると、ケーブルを揺れ動かないように仮固定する工程が単純化される。
本発明において、上記円筒体の胴部は、その肉厚がその胴部の周方向中央部に近い箇所ほど漸増していることが望ましく、これによると、ケーブルに対する挾み付け作用が円筒体の胴部によって顕著に発揮されてケーブルの揺れ動きを防止しやすくなる。
本発明では、上記円筒体の周方向両端の脚部の内面に、上記孔部の孔縁に係止して当該円筒体を回り止めする凹凸面が備わっている、という構成を採用することが可能であり、これによれば、配線基板の機器組込み前に円筒体が不慮に回転してケーブルの揺れ動きを防ぐ作用が損なわれるという事態が起こりにくい。
本発明では、上記配線基板のケーブル引廻し箇所を挟む両側に形成された上記孔部がその配線基板の端縁で開放し、それらの孔部の間に形成される配線基板の舌片部と上記円筒体の胴部との間に上記ケーブルが挟まれている、という構成を採用することが可能であり、これによれば、ケーブルに嵌め込んだ円筒体をスライドさせて舌片部と円筒体の胴部との間にケーブルを挟み込むという工程を行ってケーブルを仮止めすることも可能になる。
本発明では、上記配線基板の端縁で開放している上記孔部の開放口を狭めて上記円筒体がその開放口から抜け出すことを防ぐ係止片部が、その開放口を形成している配線基板の端縁又は上記舌片部の端縁のうちの少なくとも一方に設けられている、という構成を採用することが可能であり、これによれば、配線基板の機器組込み前に円筒体が不慮に開放口から抜け出てケーブルの揺れ動きを防ぐ作用が損なわれるという事態が起こりにくい。
本発明に係る配線基板の機器組込み前の線処理構造は、配線基板のランドに縒り線の端部が半田付けされたケーブルを、上記配線基板に沿わせてその配線基板とその配線基板に取り付けられた線押え具とで挟むことにより上記縒り線の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制するための配線基板の機器組込み前の線処理構造であって、上記ケーブルの縒り線が折り曲げられて上記配線基板の貫通孔に挿通されてその配線基板の裏面でその貫通孔の周囲に形成された上記ランドに半田付けされており、上記線押え具は、円弧状の周方向中央部が他所よりも厚肉の胴部とされ、かつ、円弧状に延びる周方向両端部が脚部とされた欠円形状の円筒体によって形成されていると共に、、その円筒体は上記配線基板が装着される樹脂製トレイシャーシと共に分断可能に成形された後に分断されており、上記配線基板の間隔を隔てた2箇所にその配線基板の端縁で開放するスリット状の孔部が形成され、上記円筒体の一方側脚部を、配線基板の裏面側から一方側の上記孔部に差し込んだ後に上記ケーブルを越えて他方側の上記孔部に差し込むことによって、それらの孔部の間に形成されている配線基板の舌片部と上記円筒体の胴部との間で上記ケーブルが挟まれていると共に、上記円筒体の周方向両端の脚部の内面に、上記孔部の孔縁に係止して当該円筒体を回り止めする凹凸面が備わり、上記配線基板の端縁で開放している上記孔部の開放口を狭めて上記円筒体がその開放口から抜け出すことを防ぐ係止片部が、その開放口を形成している配線基板の端縁又は上記舌片部の端縁のうちの少なくとも一方に設けられている、という構成を採用することによっていっそう具体化される。特に、この発明では、線押え具としての円筒体を、配線基板が装着される樹脂製トレイシャーシと共に分断可能に成形した後に分断することによって得ているので、その円筒体を別部品として成形する必要がなくなって機器の基本コストが高騰することがないという効果が奏される。
本発明に係る配線基板の機器組込み前の線処理方法は、配線基板を組み立てた後であってその配線基板を機器に組み込む前に、上記した線処理構造を採用してケーブルの縒り線の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制しておく、というものであり、これによれば、機器組込み前の配線基板に半田付けしたケーブルの縒り線を形成している細線が破断してひげ状に跳ね出し、それが不慮の短絡を起こすという事態を未然に防止することができる。その他の作用は後述する実施形態を参照して説明する。
以上のように、本発明に係る配線基板の機器組込み前の線処理構造及び同線処理方法によれば、機器組込み前の配線基板に半田付けされているケーブルの縒り線を形成している細線が断線してひげ状に跳ねだし、そのような断線した細線が配線基板の回路パターンに接触して不慮の短絡を起こすという事故が未然に防止される。しかも、そのような短絡事故や縒り線の断線事故を安価に成形できて単純な作業で配線基板に取り付けることのできる円筒体を用いるだけで防止することができるために機器の基本コストが高騰しないという利点がある。
図1は本発明に係る線処理構造の概略斜視図、図2(A)は同線処理構造の正面図、同(B)は(A)のIIB−IIB線断面図、図3は線押え具としての円筒体5の取付け手順を示した説明図、図4は変形例による円筒体5の正面図、図5は変形例による円筒体を用いた線処理構造の正面図、図6は線処理構造の変形例の平面図である。
図1又は図2(A)(B)のように、この線処理構造では、配線基板2の貫通孔21にケーブル3の縒り線31が挿通されて、その縒り線31の端部が配線基板2の裏面側で上記貫通孔21の周囲に形成されたランドに半田付け32されている。ケーブル3は、2本の被覆線30aを外層30で束ねた電源用のケーブルであり、その縒り線31の端部の半田付け箇所が配線基板2の端縁22の近傍箇所に位置している。また、ケーブル3は、被覆線30aから露出させた上記縒り線31を図2(B)のように根元で折り曲げることによって配線基板2の板面に沿って配備されている。
配線基板2にはその端縁で開放したスリット状の孔部23,24が間隔を隔てて平行に形成されていて、それらの孔部23,24の間に舌片部25が形作られている。そして、ケーブル3の被覆線30がその舌片部25上に引き出されている。
5は線押え具としての欠円状の円筒体であり、この円筒体5は、円弧状の周方向中央部が胴部51とされ、かつ、円弧状に延びる周方向両端部が脚部52,52とされている。この円筒体5は、配線基板2が装着される樹脂製トレイシャーシ1(図7参照)と共に分断可能に成形された後に分断されたものである。このように、円筒体5をトレイシャーシ1と共に樹脂で一体成形した後に分断して使用するという対策を講じると、円筒体5を別途金型を用いて成形する必要がないために、基本コストの高騰を来さずに円筒体5を得ることができるという利点がある。
円筒体5は図3に示した手順に従って配線基板2に取り付けられる。すなわち、円筒体5の一方側脚部52を、配線基板2の裏面側から一方側の孔部23に差し込んだ後に、舌片部25の上に配備されているケーブル3(図例では被覆線30a)を越えて他方側の孔部24に矢印Aのように差し込むことによって配線基板2に取り付けられ、その取付状態では、図2(A)(B)のように、配線基板2の舌片部25と円筒体5の胴部51との間でケーブル3が挟まれている。
図1又は図2のように、配線基板2の舌片部25とその配線基板2に取り付けられた円筒体5の胴部51とによってケーブル3が挟み込まれていると、配線基板2の取扱い中にケーブル3が振れても、縒り線31の半田付け近傍箇所が揺れ動くことはないか、あるいは、揺れ動きにくい。そのため、縒り線31を形成している多数本の細線が断線するという事態が起こりにくく、断線した細線がひげ状に跳ね出て配線基板2の回路パターンに接触して不慮の短絡事故を起こすという事態も起こらない。
この実施形態では、図2のように円筒体5の胴部51が他所よりも肉厚に形成されている。このように、胴部51が肉厚に形成されていると、その胴部51の増厚分だけ胴部51と舌片部25との間隔が狭まってケーブル3が胴部51と舌片部25との間に強く挟持されることになるため、縒り線31の半田付け近傍箇所が揺れ動くという事態が確実に防止されることになる。円筒体5の胴部51を他所よりも肉厚にする場合の形態としては、たとえば図4のようにその胴部51の周方向中央部に近い箇所ほど漸増するような形態にしておいてもよい。
また、図5のように、円筒体5の周方向両端の脚部52,52の内面を凹凸面52a,52aとしておくと、その凹凸面52a,52aが各孔部23,24の孔縁に係止して円筒体5が回り止めされるようになり、円筒体5が不慮に回転してケーブル3を舌片部25との間に挾み込むという作用が損なわれにくくなる。
図6のように、配線基板2の端縁で開放している上記各孔部23,24の開放口23a,24aを狭めるための係止片部26,26を配線基板2の端縁に設けておくと、配線基板2の機器組込み前に円筒体5が不慮に開放口23a,24aから抜け出てケーブル3の揺れ動きを防ぐ作用が損なわれるという事態が起こりにくいという利点がある。なお、係止片部26を舌片部25の端縁に設けることも可能である。
以上説明した線処理構造は、配線基板2にケーブル3や各種の必要な電気電子部品を実走するという組立てを行った後であって、その配線基板2をトレイシャーシに装着して機器に組み込む前の組込み前工程での配線基板2の取扱いに対して有益である。すなわち、この組込み前工程でケーブル3の縒り線31が半田付け近傍箇所で揺れ動いた場合には、縒り線31を形成している多数本の細線が断線してひげ状に跳ね出て配線基板2の回路パターンが不慮の短絡事故を起こすおそれがあるけれども、上記した円筒体5を配線基板2に取り付けてケーブル3を挾み込んでおくと、そのような断線の原因となる縒り線31の揺れ動きが生じないので、配線基板2の回路パターンが不慮の短絡事故を起こすおそれがなくなる。
2 配線基板
3 ケーブル
5 円筒体(線押え具)
21 貫通孔
23,24 孔部
23a,24a 孔部の開放口
25 舌片部
26 係止片部
31 縒り線
51 胴部
52 脚部
52a 凹凸面
3 ケーブル
5 円筒体(線押え具)
21 貫通孔
23,24 孔部
23a,24a 孔部の開放口
25 舌片部
26 係止片部
31 縒り線
51 胴部
52 脚部
52a 凹凸面
Claims (9)
- 配線基板のランドに縒り線の端部が半田付けされたケーブルを、上記配線基板に沿わせてその配線基板とその配線基板に取り付けられた線押え具とで挟むことにより上記縒り線の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制するための配線基板の機器組込み前の線処理構造であって、
上記ケーブルの縒り線が折り曲げられて上記配線基板の貫通孔に挿通されてその配線基板の裏面でその貫通孔の周囲に形成された上記ランドに半田付けされており、
上記線押え具は、円弧状の周方向中央部が他所よりも厚肉の胴部とされ、かつ、円弧状に延びる周方向両端部が脚部とされた欠円形状の円筒体によって形成されていると共に、、その円筒体は上記配線基板が装着される樹脂製トレイシャーシと共に分断可能に成形された後に分断されており、
上記配線基板の間隔を隔てた2箇所にその配線基板の端縁で開放するスリット状の孔部が形成され、上記円筒体の一方側脚部を、配線基板の裏面側から一方側の上記孔部に差し込んだ後に上記ケーブルを越えて他方側の上記孔部に差し込むことによって、それらの孔部の間に形成されている配線基板の舌片部と上記円筒体の胴部との間で上記ケーブルが挟まれていると共に、上記円筒体の周方向両端の脚部の内面に、上記孔部の孔縁に係止して当該円筒体を回り止めする凹凸面が備わり、
上記配線基板の端縁で開放している上記孔部の開放口を狭めて上記円筒体がその開放口から抜け出すことを防ぐ係止片部が、その開放口を形成している配線基板の端縁又は上記舌片部の端縁のうちの少なくとも一方に設けられていることを特徴とする配線基板の機器組込み前の線処理構造。 - 配線基板のランドに縒り線の端部が半田付けされたケーブルを、上記配線基板に沿わせてその配線基板とその配線基板に取り付けられた線押え具とで挟むことにより上記縒り線の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制するための配線基板の機器組込み前の線処理構造であって、
上記線押え具が樹脂で成形された欠円形状の円筒体によって形成され、上記配線基板上のケーブル引廻し箇所を挟む両側に形成されたスリット状の孔部に上記円筒体の円弧状に延びる周方向両端の脚部が個別に差込み係止されて、その円筒体の周方向中間の円弧状の胴部が上記ケーブルを配線基板との間に挟み込んでいることを特徴とする配線基板の機器組込み前の線処理構造。 - 上記ケーブルの縒り線が、折り曲げられて上記配線基板の貫通孔に挿通されてその配線基板の裏面でその貫通孔の周囲に形成された上記ランドに半田付けされている請求項2に記載した配線基板の機器組込み前の線処理構造。
- 上記配線基板のケーブル引廻し箇所を挟む両側に上記孔部が形成され、それらの孔部は、上記円筒体の一方側脚部を、配線基板の裏面側から一方側の上記孔部に差し込んだ後に上記ケーブルを越えて他方側の上記孔部に差し込むことが可能な位置に形成されている請求項2又は請求項3に記載した配線基板の機器組込み前の線処理構造。
- 上記円筒体の胴部は、その肉厚がその胴部の周方向中央部に近い箇所ほど漸増している請求項4に記載した配線基板の機器組込み前の線処理構造。
- 上記円筒体の周方向両端の脚部の内面に、上記孔部の孔縁に係止して当該円筒体を回り止めする凹凸面が備わっている請求項4又は請求項5に記載した配線基板の機器組込み前の線処理構造。
- 上記配線基板のケーブル引廻し箇所を挟む両側に形成された上記孔部がその配線基板の端縁で開放し、それらの孔部の間に形成される配線基板の舌片部と上記円筒体の胴部との間に上記ケーブルが挟まれている請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載した配線基板の機器組込み前の線処理構造。
- 上記配線基板の端縁で開放している上記孔部の開放口を狭めて上記円筒体がその開放口から抜け出すことを防ぐ係止片部が、その開放口を形成している配線基板の端縁又は上記舌片部の端縁のうちの少なくとも一方に設けられている請求項7に記載した配線基板の機器組込み前の線処理構造。
- 配線基板を組み立てた後であってその配線基板を機器に組み込む前に、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載した上記線処理構造を採用してケーブルの縒り線の半田付け近傍箇所が揺れ動くことを抑制しておくことを特徴とする配線基板の機器組込み前の線処理方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015142040A (ja) * | 2014-01-29 | 2015-08-03 | 三菱電機株式会社 | ケーブルブッシュ固定構造および映像記録装置 |
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