JP2006244238A - 識別コード確認装置 - Google Patents

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康弘 田村
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Abstract


【課題】保険証券に貼付したバーコードが正しいかどうかを効率よく確認するための識別コード確認装置を提供する。
【解決手段】帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、少なくとも帳票の識別コード部分を含む確認用イメージを取得するイメージ取得手段と、確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、識別コードデータを表示する表示部とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、生命保険保全システムにおける保険証券のバーコードシール貼付チェック方法に関するものである。
生命保険保全システムとは、生命保険や共済等(以下、保険)を提供する生命保険会社や団体等(以下、保険会社)が、保険契約後の給付金の支払い、契約内容変更、異動等の生命保険保全業務(以下、保全業務)の処理(以下、保全処理)を生命保険会社等の事務センタで集中して処理するシステム(以下、保全システム)である。
一般に、保険契約が成立すると、保険証券が発行される。保険証券には、証券番号、保険種類(終身、定期、養老など)、契約内容(保険金額、保険料、払込方法、保険期間など)、契約者、被保険者、保険金受取人、特約条項が記載されている。証券番号は契約者の保険契約の内容が分かる固有の番号である。
上記の保全業務は、各保全業務に対する請求書や契約に関する種々の依頼書が、契約者から保険会社へ提出されることによって、開始される。なお、ここでいう請求書とは、契約者から保険会社に対して提出する保険金、給付金あるいは祝い金等の請求を行う帳票のことである。前記請求書は、各契約者に対して保険会社から発行して提供するものであるため、各契約者の当該保険契約の証券番号が予め印字された上で、契約者に提供される。また、保全処理の効率化のため請求書はOCR帳票化されており、OCRによって請求書の種類を識別することができ、またOCRによって請求書に印字された証券番号等を読み取ることができるようになっている。なお、通常請求書には当該保険契約の保険証券が添付されて契約者から提出される。
さて、契約者から送付された保険証券は、保全業務が完了すれば、契約が継続する場合には契約者に返送されるが、契約が終了する場合には契約者に返送する必要はない。このような返送区分が保全業務の完了に応じて証券番号毎に定まる。返送区分は以下のような種類が存在する。
(1)そのまま返送する(給付金請求で契約が継続する場合)
(2)記述を追加して返送する(途中で特約を付加する場合)
(3)返送しない(満期受取金請求で契約が終了する場合)
(4)一時保留する(請求内容不備により処理が完了しない場合)
(1)〜(3)については、保全業務の種類、すなわち請求書の種類で決まる。請求書の種類は、請求書にあらかじめ印字された帳票IDをOCR認識することにより識別可能であるので、(1)〜(3)の返送区分は自動的に決定される。
(4)については、ワークフロー処理の中で、オペレータによる目視チェックや自動データチェックにより、請求書の記入内容に不備が発見された場合が該当する。従って、請求書の種類に関係なく発生する可能性がある。
保険証券の返送を行うには、上記の返送区分に従って、保険証券を分類する必要がある。これを自動化するためには、保険証券の分類機が用いられる。分類機は、保険証券の証券番号を読み取って、サーバ等に記憶されている返送区分情報を参照し、当該保険証券の返送区分に従って分類し仕分けする、といった制御を行う。
しかしながら、保険証券はさまざまなレイアウトを持ついわゆる非定型の用紙であり、証券番号の印字位置や使用フォントが様々であったり、保険証券の用紙自体に色や地紋等が付されていたりするため、そのままでは証券番号を高精度で取得して読み取ることは難しい。そのために、証券番号を記録したバーコードシールを保険証券に貼付することにより、証券番号の機械読み取りを実現している。
従来の生命保険保全システムの構成を図16に示す。
対象となる帳票は、請求書と保険証券である。この請求書とは、前述のとおりある保険契約について提出されるものである。従って、請求書と保険証券とは同じ証券番号を持つ。実際にはその他に本人確認資料や、医師の診断書等の保全業務に必要な帳票が添付される場合があるが、ここでは省略する。これらの帳票は、請求書を先頭すなわち1枚目とし、それ以外の帳票を2枚目以降として重ねた状態を1組とし、複数組が連続で読み取られる。ここで、請求書はOCR帳票であるため、読み取った帳票が請求書である場合には、OCRは当該帳票が請求書であることを認識できる。それ以外の帳票はOCR帳票ではないため、OCRはどのような帳票であるかを認識することはできないが、請求書でないことは認識できる。すなわち、ある帳票が請求書であった場合、それ以降の請求書以外の帳票は当該請求書の添付帳票であり、さらにある帳票が請求書であることが認識されれば、その前の帳票までを1つの組として扱う。
ロットスキャナ1は、前記の複数組の帳票の帳票イメージを一括して読み取るためのスキャナである。ここでは、帳票の束をセットし、自動的にすべての帳票の読み取りを完了するスキャナを想定しているが、帳票を連続して読み取る機能を備えていれば、例えばフラットベッドスキャナ等1枚1枚手作業で帳票を入れ替えるものも使用可能である。
スキャナ制御PC2は、ロットスキャナ1を制御するための端末であり、図示しないメモリやCRT等の表示部やキーボードマウス等の操作部を備えた、一般的なPC等が使用される。
OCRサーバ3は、ロットスキャナ1で取得した帳票イメージの認識及び格納を行なうためのサーバであり、スキャナ制御PCから帳票のイメージを受信するとOCR処理を開始するようになっている。受信したイメージと認識結果は、OCR用DB3aに一時的に記憶され、1組ごとにワークフローサーバ5に転送される。このとき、前述の1組の帳票イメージは、1つのグループとして扱われる。これにより、請求書から読み取られた証券番号は保険証券の証券番号として扱われる。また、請求書が認識されるごとに、バーコードシールプリンタに対して当該証券番号のバーコードの印刷指示が送られる。
ワークフローサーバ5は、保全処理のワークフローを管理するためのサーバである。保全処理では、前記請求書の認識結果と帳票イメージについて、ワークフロー処理によってオペレータに内容精査させるがそれらの詳細は割愛する。精査するデータは、ワークフローDB5aに1組ごとのワークフローデータとして格納されている。ワークフローデータには、証券番号、返送区分、各帳票のワークフロー用全面イメージ、およびワークフローに必要なその他の情報(図示せず)が格納される。証券番号は、請求書からOCRによって読み取られたデータが格納され、内容精査によって確定される。
ワークフローのオペレータは、帳票を参照する必要が生じた場合、ワークフロー用イメージを参照することにより、実際に帳票を参照することなく必要な情報を得る。また、ワークフロー処理が完了すると上記のとおり返送区分が決定され、返送区分情報としてワークフローデータに格納される。なおワークフロー用イメージは、ワークフロー終了後は保存用のイメージとして光ディスク等の保存用の媒体に記録され、倉庫等に保管される。
バーコードシールプリンタ4は、受信したバーコードの印刷指示に基づいて、バーコードパターンを生成し、バーコードシールを印刷する。印刷されたバーコードシールは、手作業により該当する保険証券に貼付される。
分類装置6は、保険証券に貼付されたバーコードを読み取り、分類を行なう。分類装置制御PC7は、分類装置6を制御するための端末であり、図示しないメモリやCRT等の表示部やキーボードマウス等の操作部を備えた、一般的なPC等が使用される。このような分類装置には例えば特許文献1のようなものがある。
これらの装置は、図のように、それぞれがLAN等のネットワークにより接続されている。
以下、図17のフローチャートに沿って、従来の生命保険保全システムの動作を説明する。
S1:ロットスキャナ1に請求書と保険証券およびその他の添付帳票をセットし、スキャナ制御PC1からの指示により、スキャニングを行なう。
請求書と保険証券は案件毎に1:1の組になっており、案件の順に混在して読み込まれる。
スキャニングにより取得されたイメージは、スキャナ制御PC1からOCRサバ
3へ渡される。
S2:請求書はあらかじめ証券番号等が印字されたOCR帳票である為、OCRサーバ3で認識処理され、認識結果が格納される。
一方、保険証券にも証券番号が印刷されているが、一般に保険証券はOCR帳票ではなく、発行年代により地色やレイアウトが様々であるため、認識処理によって直接保険証券から証券番号を取得することができない。よって、対応する請求書の証券番号の認識結果と関連付けられて、保険証券のイメージが格納される。
S3:OCRサーバ3に格納された証券番号をバーコードシールプリンタ4でバーコードシールとして印刷する。
バーコードシールの例を図4に示す。バーコードの下には一緒に証券番号の数字も印刷して、人間が印刷内容を確認できるようにしておく。
ロットスキャナ1で読み取りの完了した請求書と保険証券から保険証券だけを抜き取り、このバーコードシールを保険証券に貼り付ける。この時、バーコードの下の証券番号の数字と保険証券に印刷された証券番号を照らし合わせながら、貼り付けていく。
S4:保険証券現物を見ながらバーコードシールが正しく貼り付けられているか、チェックを行なう。
S5:OCRサーバ3に格納された請求書の認識結果と保険証券を含む添付帳票のイメージは、1組のデータとしてワークフローサーバ5に渡され、請求内容を精査するワークフロー処理が行なわれる。
ワークフロー処理が完了すると、その後の保険証券の返送区分が証券番号に関連付けられてワークフローサーバ5に格納される。
S6:分類装置6にバーコードシールが貼り付けられた保険証券をセットし、分類装置制御PC7からの指示により分類を開始する。
分類装置6は、保険証券のバーコードを読み取りながら分類を行なう。分類装置6のソータは、分類装置制御PC7がワークフローサーバ5から受け取った保険証券の返送区分に基づいて制御され、保険証券の排出先ポケットが決定される。
S7:分類された保険証券のうち返送が必要なものは、返送先住所等が印刷された完了通知と共に封入封緘され、契約者に返送される。
実用新案登録第3073027
このように、従来の生命保険保全システムでは、保険証券に貼付されたバーコードシールによって当該保険証券の返送区分による分類を行う。このため、バーコードシールの貼付誤りがあると、当該保険証券を返送すべき契約者とは異なる相手に送付されてしまう。このため、貼付されたバーコードが正しいかどうかのチェックを行っているが、このチェックを保険証券現物を見ながら行なっている為、作業効率・チェック精度共に悪く、チェック漏れにより、他の契約者の保険証券が返送されてしまうという事故が発生する危険性があった。
このため、保険証券に貼付したバーコードが正しいかどうかを効率よく確認するための確認装置が求められていた。
このような課題を解決するために、本発明の識別コード確認装置は以下の構成を備える。
<構成1>
帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、少なくとも帳票の識別コード部分を含む確認用イメージを取得するイメージ取得手段と、前記確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、前記識別コードデータを表示する表示部とを備えた。
<構成2>
帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、少なくとも帳票の識別コード部分を含むイメージを取得するイメージ取得手段と、前記確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、前記識別コードデータをもとに、当該識別コードの正当性を確認するための正当性確認情報を取得する、正当性確認情報取得手段と、前記正当性確認情報を表示する表示部とを備えた。
<構成3>
事前に前記帳票の全体イメージを取得して識別コードデータとともに事前取得イメージとして記憶するデータベースから前記事前取得イメージを取得する手段を備え、前記正当性確認情報とは前記事前取得イメージである。
<構成4>
帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、少なくとも帳票の識別コード部分を含むイメージを取得するイメージ取得手段と、前記確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、前記識別コードデータの比較データをオペレータに入力させる比較データ入力手段と、前記識別コードデータと前記比較データを比較チェックする比較部と、前記比較チェック結果を表示する表示部とを備えた。
<構成5>
前記確認用イメージは帳票の全体イメージであり、前記表示部は、前記確認用イメージをともに表示する、請求項1から4のいずれかに記載の識別コード確認装置。
<構成6>
前記識別コードとは、バーコードまたは2次元コードである。
<構成7>
前記帳票への識別コードの付加は、バーコードまたは2次元コードを印刷したシールを帳票に貼付することによりなされたものである。
<構成8>
前記識別コードデータに対応する返送情報を記憶するデータベースから、前記識別コードデータに対応する返送情報を取得する返送情報取得部とを備え、前記表示部に識別コードデータに対応する返送情報を表示する。
<構成9>
前記帳票とは保険証券であり、前記識別コードデータとは証券番号である。
保険証券に貼付したバーコードが正しいかどうかを効率よく確認することができる。
本発明の実施例について、以下のとおり説明する。
<実施例1の構成>
図1は、この発明の第1の実施例を示す生命保険保全システムの構成である。図16に示した従来の構成に対し、チェック用スキャナ8を接続した貼付チェックPC9が追加されている。貼付チェックPC9は、他の装置と同じネットワーク上に接続されている。
チェック用スキャナ8は、バーコードシールが貼付された保険証券の全面イメージを取得するためのものであり、フラットベッドスキャナ、スタンド型スキャナ、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の一枚ずつイメージ取得するタイプのものであるが、必要な解像度が得られるのであれば、その他の同様な画像取得機能を持つものであっても良い。例えば、ロットスキャナ等一括して複数保険証券の画像取得できるタイプのものを用いて、チェック対象の保険証券のイメージを一括取得して図示しない記憶部に格納しておくようにすれば、保険証券を1枚ずつ読み取らせる、という手間を省くことができる。チェック用スキャナ8にて読み取った帳票イメージは貼付チェックPC9に転送され、バーコード部分が認識される。すなわち、チェック用スキャナ8と貼付チェックPC9によって、保険証券のバーコードを読み取るのと同時に保険証券全体のイメージも取得できる。
図3は、貼付チェックPC9の機能ブロック図である。
バーコード認識部9aは、チェック用スキャナ8にて読み取った帳票イメージから、バーコード部分を識別して、バーコードを認識してバーコードデータすなわち証券番号データを取得するための処理部である。
表示部9bは、前記帳票イメージと、バーコード認識部9aによって取得した証券番号を表示するためのものであり、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等であるが、その他の同様な表示機能を持つものであっても良い。
図6に画面例を示す。
ここでは、取得した保険証券の全面イメージが表示されるとともに、バーコードを認識した結果である証券番号が表示されている。
また、「OK」、「NG」を選択するボタンが表示されており、オペレータは確認結果を入力することができる。OKが入力された場合は、ワークフローサーバ5に貼付チェックOKであった旨が通知され、当該ワークフローデータの保険証券が返送可能な状態になった旨記録される。NGが入力された場合は、ワークフローサーバ5に貼付チェックNGであった旨が通知されるので、ワークフローサーバ5は正しい保険証券に貼付するためのバーコードシールの印字を、再度バーコードシールプリンタ4に行わせる。
また、「次保険証券」を選択するボタンが表示されており、オペレータは1枚の保険証券の貼付チェックを終えると、次保険証券ボタンを選択し、それにより次の保険証券の確認画面が表示される。なお、このとき表示される全面イメージについては、チェック用スキャナが1枚ずつイメージ取得するタイプのものであれば、貼付チェックPC9はチェック用スキャナ8に保険証券のイメージ取得動作を行わせて画像取得する。チェック用スキャナが一括でイメージ取得するタイプのものであれば、すでに取得済みのイメージから次の保険証券の画像を読み出す。「終了」を選択すると、貼付チェックのプログラムは終了する。
このように取得した帳票のイメージとバーコードの読取り結果である証券番号を同時に表示することにより、オペレータは保険証券に正しいバーコードシールが貼付されているかどうかを簡単に確認することができる。
<実施例1の動作>
以下、図5のフローチャートに沿って、第1の実施例の動作を説明する。
S101:(図17の従来のフローチャートS1と同じであるため省略)
S102:(図17の従来のフローチャートS2と同じであるため省略)
S103:(図17の従来のフローチャートS5と同じであるため省略)
S104:(図17の従来のフローチャートS3と同じであるため省略)
S105:チェック用スキャナ8に保険証券をセットし、貼付チェックPC9からの指示によりバーコード読み取りを行なう。
S106:バーコードの読取結果と取得イメージが、貼付チェックPC9の画面上に表示される。
S107:取得イメージ上の証券番号とバーコード読取結果の証券番号を目視でチェックし、同じであればS109へと進み、異なればS108へと進む。
S108:取得イメージ上の証券番号とバーコード読取結果の証券番号のバーコードシールが再印刷され、それぞれを本来貼り付けられるべき保険証券に貼り直す。
S109:(図17の従来のフローチャートS6と同じであるため省略)
S110:(図17の従来のフローチャートS7と同じであるため省略)
以上のように、第1の実施例によれば、バーコードリーダを接続した貼付チェックPCを追加し、画面上でバーコード読取結果の証券番号と取得イメージの証券番号を目視チェックするようにしたことにより、保険証券現物をチェックする必要が無くなり、作業効率、チェック精度共に改善されたチェックが可能になる。
<実施例2の構成>
第2の実施例のシステムの構成は、図1に示した第1の実施例の構成と同じであるが、ワークフローサーバ5、貼付チェックPC9の機能ブロック構成が異なる。
図2は、ワークフローサーバ5の機能ブロック図である。
ワークフローDB5aは、前記の1組ごとのデータをワークフローデータとして記憶するものである。返送区分は、請求書の種別、ワークフローの結果によって決定された返送区分が格納される。ワークフロー用全面イメージは、請求書、保険証券、その他の添付帳票のイメージが格納される。請求書以外のワークフロー用全面イメージについては、保全処理のオペレータによって確認され、帳票の種別が入力される。例えば保険証券である場合は、オペレータは貼付帳票の確認画面に用意された選択操作部によって「保険証券」である旨を選択する。選択操作部には、例えばチェックボックスやラジオボタンやコンボボックス等、既存の技術が使用できる。このように選択された帳票種別は、ワークフローデータにワークフロー用全面イメージと関連付けられて格納される。
ワークフロー管理部5bは、上記の内容精査のワークフローを管理するものである。
返送情報付与部5cは、従来通りのルールに従って、前記の返送区分を決定し、ワークフローデータに格納する。
ワークフローデータ取得部5dは、貼付チェックPC9に対してワークフローデータを取得する機能を提供するためのインターフェースを提供する処理部である。本実施例では、貼付チェックPC9に対して該当する証券番号の保険証券のイメージをワークフロー用イメージから取得して、提供する。
図7は、本実施例における貼付チェックPC9の機能ブロック図である。
バーコード認識部9aは実施例1と同様なので説明を省略する。
比較イメージ取得部9cは、バーコード認識部9aによって取得した証券番号によって、ワークフローサーバ5から該当する証券番号の保険証券のイメージを取得するための処理部である。
表示部9bは、前記帳票イメージと、比較イメージ取得部9cによって取得した保険証券のイメージを表示するためのものであり、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等であるが、その他の同様な表示機能を持つものであっても良い。
図9に画面例を示す。
ここでは、左側にチェック用スキャナ8で取得した保険証券の全面イメージが表示されるとともに、右側にバーコードを認識して得られた保険証券を元にワークフローサーバ5から取得した、保険証券の全面イメージが並んで表示されている。オペレータは、表示されている保険証券の証券番号を比較することにより、貼付チェックを行うことができる。また、表示されているのが異なる種別の保険証券であった場合には、証券番号を確認するまでも無く、貼付ミスを発見することができる。すなわち、ワークフローサーバ5から取得した保険証券の全面イメージは、ここでは正解イメージとして利用される。
「OK」、「NG」「次保険証券」「終了」のボタンの機能については、実施例1と同様である。
このようにチェック用スキャナ8で取得した帳票のイメージと、バーコードの読取り結果である証券番号によって取得した、ワークフロー用イメージとして記憶されていた保険証券のイメージを同時に表示することにより、正しいバーコードが貼付されていればバーコードが貼付されている以外は同じ保険証券のイメージが表示される。逆に、異なる保険証券が表示されたならば、バーコードの貼付誤りがある、という判断ができる。
<実施例2の動作>
以下、図8のフローチャートに沿って、第2の実施例の動作を説明する。
S201:(図17の従来のフローチャートS1と同じであるため省略)
S202:(図17の従来のフローチャートS2と同じであるため省略)
S203:(図17の従来のフローチャートS5と同じであるため省略)
S204:(図17の従来のフローチャートS3と同じであるため省略)
S205:チェック用スキャナ8に保険証券をセットし、貼付チェックPC9からの指示によりバーコード読み取りを行なう。
S206:チェック用スキャナ8による取得イメージと、バーコードの読取結果である証券番号を元に取得された正解イメージが、貼付チェックPC9の画面上に並べて表示される。
S207:取得イメージと正解イメージを目視でチェックし、同じであれば、S209へと進み、異なれば、S208へと進む。なお、全面イメージが表示されているので、この時にオペレータは、証券番号の他に被保険者名、契約者名等それ以外の項目も含めてチェックすることもできる。
S208:取得イメージ上の証券番号と正解イメージ上の証券番号(=バーコード読取結果の証券番号)のバーコードシールが再印刷され、それぞれを本来貼り付けられるべき保険証券に貼り直す。
S209:(図17のS6と同じであるため省略)
S210:(図17のS7と同じであるため省略)
以上のように、第2の実施例によれば、バーコードリーダを接続した貼付チェックPCを追加し、画面上でバーコード読取結果の証券番号から導き出された正解イメージと、取得イメージを目視チェックするようにしたことにより、証券番号以外の項目も参照できるようになり、第1の実施例よりも精度の高い目視チェックが可能になる。
また、正しいバーコードが貼付されていればバーコードの有無以外は同じ保険証券のイメージが表示され、誤ったバーコードが貼付されていれば異なる保険証券が表示されるので、オペレータはバーコードの貼付誤りを、数字を見比べる場合と比べ、直感的にチェックすることができる。
<実施例3の構成>
第2の実施例のシステムの構成は、図1に示した第1の実施例の構成と同じであるが、貼付チェックPC9の機能ブロック構成が異なる。
図10は、本実施例における貼付チェックPC9の機能ブロック図である。
バーコード認識部9aは実施例1と同様なので説明を省略する。
比較データ入力部9dは、貼付チェックPCのオペレータに対して、チェック対象となる保険証券の証券番号を手入力させるための処理部であり、表示部9b上に表示された入力フィールドに対して、オペレータが図示しないキーボードを操作することにより、証券番号の入力が行われる。
比較部9eは、バーコード認識部9aによって取得した証券番号と、比較データ入力部9dによって入力された証券番号とを比較するための処理部である。比較部は、オペレータ指示によって比較処理を行い、表示部に結果を表示する。両者が一致すれば、OKの旨の表示を行い、一致しなければNGの旨の表示を行う。
すなわち、正しいバーコードが貼付されていれば手入力した証券番号と一致するのでOKとなり、正しくないバーコードが貼付されていれば一致しないのでNGとなる。
表示部9bは、前記帳票イメージと、証券番号の入力フィールドと、比較結果を表示するためのものであり、CRT、LCD、プラズマディスプレイ等であるが、その他の同様な表示機能を持つものであっても良い。
図12に画面例を示す。
ここでは、取得した保険証券の全面イメージが表示されるとともに、証券番号を入力するための入力フィールド、バーコード貼付チェックボタン、結果表示エリアが表示されている。
「OK」、「NG」「次保険証券」「終了」のボタンの機能については、実施例1と同様である。
<実施例3の動作>
以下、図11のフローチャートに沿って、第3の実施例の動作を説明する。
S301:(図17の従来のフローチャートS1と同じであるため省略)
S302:(図17の従来のフローチャートS2と同じであるため省略)
S303:(図17の従来のフローチャートS5と同じであるため省略)
S304:(図17の従来のフローチャートS3と同じであるため省略)
S305:チェック用スキャナ8に保険証券をセットし、貼付チェックPC9からの指示によりバーコード読み取りを行なう。
S306:チェック用スキャナ8による取得イメージが、貼付チェックPC9の画面上に表示され、同時に取得イメージ上の証券番号をキーボード入力するための領域が並べて表示される。
S307:画面上の取得イメージを見ながら、証券番号をキーボード入力する。この時、画面にバーコード読取結果は表示しない。
S308:キーボード入力した証券番号とバーコード読取結果を貼付チェックPC9内部で比較し、同じであれば、画面上に貼付チェック「OK」の結果を表示し、S310へと進み、異なれば、「NG」の結果を表示し、S309へと進む。
S309:キーボード入力した証券番号とバーコード読取結果の証券番号のバーコードシールが再印刷され、それぞれを本来貼り付けられるべき保険証券に貼り直す。
S310:(図17のS6と同じであるため省略)
S311:(図17のS7と同じであるため省略)
以上のように、第3の実施例によれば、バーコードリーダを接続した貼付チェックPCを追加し、取得イメージの証券番号を見ながらキーボード入力した結果と、バーコード読取結果を貼付チェックPC内部で比較するようにしたことにより、目視チェックのみによる見落しを低減することができ、精度の高い貼付チェックが可能になる。
<実施例4の構成>
また、分類装置は複数ポケットを持つ大型のソータを含み非常に高価な為、センタの規模が中規模以下である場合には、複数台導入することができない場合が多い。このため、分類装置の障害時に業務が停止してしまうという問題点があった。また、センタの規模が小規模である場合には、分類装置の導入自体が困難である場合もある。
このため、上記の実施例において説明した貼付チェックPC9について、チェックOKとなった証券番号を元に、当該保険証券の返送区分を表示する機能を持たせれば、分類機の故障時等にも、保険証券の貼付チェックを行うとともに返送区分を確認することができる。
第4の実施例のシステムの構成は、図1に示した第1の実施例の構成と同じであるが、貼付チェックPC9の機能ブロック構成が異なる。
以下、実施例1にて説明した貼付チェックPC9に、前記の返送区分を確認する機能を持たせた場合の例を説明する。
図13は、本実施例における貼付チェックPC9の機能ブロック図である。
バーコード認識部9aは、上記の実施例と同様であるので説明を省略する。
表示部9bは、前記帳票イメージと、バーコード認識部9aによって取得した証券番号と、前記証券番号に対応する返送区分を表示するためのものである。
返送情報取得部9fは、証券番号を元に、ワークフローサーバ5から当該保険証券の返送区分を取得する。なお、ワークフローサーバ5のワークフローデータ取得部は、ここではさらに返送区分を取得するための機能を有するものとする。
図15に画面例を示す。
ここでは、取得した保険証券の全面イメージが表示されるとともに、バーコードを認識した結果である証券番号、その証券番号を元に取得した返送区分が表示されている。
返送区分は、バーコードの認識とともにワークフローサーバ5から取得される。
「OK」、「NG」「次保険証券」「終了」のボタンの機能については、実施例1と同様である。
<実施例4の動作>
以下、図14のフローチャートに沿って、第4の実施例の動作を説明する。
S401:(図17の従来のフローチャートS1と同じであるため省略)
S402:(図17の従来のフローチャートS2と同じであるため省略)
S403:(図17の従来のフローチャートS5と同じであるため省略)
S404:(図17の従来のフローチャートS3と同じであるため省略)
S405:S404のワークフロー処理完了後にチェック用スキャナ8を接続した貼付チェックPC9にて、バーコードシールの貼付チェックを行なう。ここでは実施例1のチェック方法によるものとするが、後述のとおり実施例2または3の方法によっても可能である。貼付チェックの際、貼付チェックPC9はバーコード読み取り結果である証券番号を元に、ワークフローサーバ405から返送区分を受け取っておく。
S406:貼付チェック画面で「OK」が選択されると、図15に示す返送区分表示画面が表示される。返送区分表示画面には、バーコード読取結果により返送区分から取り出された返送区分が、証券番号と共に表示される。
S407:オペレータは画面に表示された返送区分を見ながら、チェック用スキャナ8のスタッカに排出された保険証券を手作業により分類する。
S408:(図17のS7と同じであるため省略)
なお、ここでは、実施例1に返送区分を確認する機能を持たせた場合について説明したが、実施例2および3についても同様な機能を持たせることができる。例えば、実施例2の場合はバーコードの識別結果である証券番号により、当該証券番号のワークフローデータから全体イメージを取得する際に、同時に返送区分を受け取るようにすれば良い。実施例3の場合はバーコードの認識結果とオペレータにより入力された証券番号が一致した場合に、ワークフローサーバ5にアクセスして、当該証券番号のワークフローデータから返送区分を取得すれば良い。
また、返送区分をワークフローサーバ5から取得するとしたが、貼付チェックPC9に予め内容精査完了した証券番号と返送区分情報をダウンロードしておくことも可能である。
また、オペレータが貼付チェックOKである旨を確認したら、「OK」の選択により返送区分表示画面を表示する、としたが、返送情報は貼付チェックの段階で予め取得できるので、貼付チェック画面にて同時に返送区分を表示してもよい。
以上のように、第4の実施例によれば、バーコードシール貼付チェックを行なった画面で、同時に保険証券の返送区分を表示するようにしたことにより、分類装置の障害時でも手作業により保険証券の分類ができるようになり、業務継続が可能になる。
なお、上記の各実施例ではバーコードを用いて説明しているが、保険証券の識別用のコードデータとしての証券番号を機械読み取り可能な形式で埋め込めることができればよく、例えばQRコード等をはじめとする2次元コードを用いても良い。
なお、上記の各実施例では、バーコードリーダとしてスキャナ同様に保険証券全体のイメージを取得できるタイプのものを用いた例を説明したが、バーコード部分のみの読取りしかできないハンディタイプのものを用いることもできる。その場合、取得イメージは画面に表示されない為、代わりに帳票現物と画面の両方を見ながら貼付チェックを行なうこととなるが、帳票現物のみで行なう従来の場合よりも、高い精度でチェックが可能である。
本発明の実施例1のシステム構成 本発明のワークフローサーバの機能ブロック 本発明の実施例1の貼付チェックPCの機能ブロック バーコードシールの例 本発明の実施例1の処理フロー 本発明の実施例1の貼付チェック画面 本発明の実施例2の貼付チェックPCの機能ブロック 本発明の実施例2の処理フロー 本発明の実施例2の貼付チェック画面 本発明の実施例2の貼付チェックPCの機能ブロック 本発明の実施例3の処理フロー 本発明の実施例3の貼付チェック画面 本発明の実施例4の貼付チェックPCの機能ブロック 本発明の実施例4の処理フロー 本発明の実施例4の返送区分表示画面 従来技術のシステム構成 従来技術の処理フロー
符号の説明
1 ロットスキャナ
2 スキャナ制御PC
3 OCRサーバ
3a OCR用DB
4 バーコードシールプリンタ
5 ワークフローサーバ
5a ワークフローDB
6 分類装置
7 分類装置制御PC
8 チェック用スキャナ
9 貼付チェックPC
9a バーコード認識部
9b 表示部
9c 比較イメージ取得部
9d 比較データ入力部
9e 比較部
9f 返送情報取得部

Claims (9)

  1. 帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、
    少なくとも帳票の識別コード部分を含む確認用イメージを取得するイメージ取得手段と、
    前記確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、
    前記識別コードデータを表示する表示部とを備えた、
    識別コード確認装置。
  2. 帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、
    少なくとも帳票の識別コード部分を含むイメージを取得するイメージ取得手段と、
    前記確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、
    前記識別コードデータをもとに、当該識別コードの正当性を確認するための正当性確認情報を取得する、正当性確認情報取得手段と、
    前記正当性確認情報を表示する表示部とを備えた、
    識別コード確認装置。
  3. 事前に前記帳票の全体イメージを取得して識別コードデータとともに事前取得イメージとして記憶するデータベースから前記事前取得イメージを取得する手段を備え、
    前記正当性確認情報とは前記事前取得イメージである、
    請求項2に記載の識別コード確認装置。
  4. 帳票に付加された識別コードが当該帳票に付加されるべき識別コードであるか否かの正当性を確認するための識別コード確認装置であって、
    少なくとも帳票の識別コード部分を含むイメージを取得するイメージ取得手段と、
    前記確認用イメージから識別コードデータを読取る識別コード読取り手段と、
    前記識別コードデータの比較データをオペレータに入力させる比較データ入力手段と、
    前記識別コードデータと前記比較データを比較チェックする比較部と、
    前記比較チェック結果を表示する表示部とを備えた、
    識別コード確認装置。
  5. 前記確認用イメージは帳票の全体イメージであり、
    前記表示部は、前記確認用イメージをともに表示する、請求項1から4のいずれかに記載の識別コード確認装置。
  6. 前記識別コードとは、バーコードまたは2次元コードである、
    請求項1から5のいずれかに記載の識別コード確認装置。
  7. 前記帳票への識別コードの付加は、バーコードまたは2次元コードを印刷したシールを帳票に貼付することによりなされたものである、請求項1から5のいずれかに記載の識別コード確認装置。
  8. 前記識別コードデータに対応する返送情報を記憶するデータベースから、
    前記識別コードデータに対応する返送情報を取得する返送情報取得部とを備え、
    前記表示部に識別コードデータに対応する返送情報を表示する
    請求項1から7のいずれかに記載の識別コード確認装置。
  9. 前記帳票とは保険証券であり、前記識別コードデータとは証券番号である、請求項1から8のいずれかに記載の識別コード確認装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012058904A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Bankutekku Japan Kk 保険業務処理システム及び保険業務処理方法
CN108713198A (zh) * 2016-02-15 2018-10-26 瓦特博克有限公司 基于电子文件的自动验证请求
JP7537095B2 (ja) 2020-02-18 2024-08-21 株式会社リコー 情報処理装置、プログラム、情報生成方法、情報処理システム

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