JP2006242587A - 構造体の強度試験装置 - Google Patents

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浩司 攝田
Masahiro Kashiwagi
聖紘 柏木
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好章 井上
Katsuaki Inoue
克明 井上
Toshio Nakamura
敏夫 中村
Yoshinori Nonaka
吉紀 野中
Toshihide Igari
敏秀 猪狩
Toshio Abe
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Abstract

【課題】 加力用のジャッキ数が少なく、簡単かつ小型コンパクトな構造で、装置コストの安い装置であって、さらには任意の場所で強度試験が可能な装置で以って、軸荷重、せん断荷重、曲げ荷重等あらゆる荷重に対応する強度試験を実施可能な構造体の強度試験装置を提供する。
【解決手段】 支持フレームに支持された供試体に、ジャッキにより荷重を付与して強度試験を行なう構造体の強度試験装置において、前記支持フレームを四角形状支持フレームに構成し、内部の供試体設置空間には、内側に供試体の支持面が形成され外側にジャッキからの荷重が付与される互いに直角な2個の加力面が形成されたL字状断面の負荷治具を設置して、供試体を負荷治具の支持面と支持フレームの支持内面との間に挟持し、ジャッキにより負荷治具の加力面に荷重を付与し、該荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に伝達するように構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、航空機用構造材の強度試験等に適用され、支持フレームに支持された供試体(構造体)に、加力用のジャッキにより荷重を付与して、該供試体の強度試験を行なう構造体の強度試験装置に関する。
航空機用構造材の強度試験装置として、四角形状の供試体(構造材)の隅部の複数箇所に加力用のジャッキを取付け、該ジャッキの軸荷重の方向及び大きさを変化させることにより、前記供試体に軸荷重による垂直変形あるいはせん断荷重によるせん断を発生させて、該供試体の強度を測定する強度試験装置装置(以下従来技術1という)が知られている。
また、試験構造物や地盤の変形に追従して、供試体に加える荷重を簡単に制御して作用させることができる強度試験装置として、特許文献1(特開2003−279457号公報)の技術が提案されている。
特開2003−279457号公報
前記従来技術1にあっては、多くの加力用のジャッキを供試体の周囲に取付けて該ジャッキの軸荷重の方向及び大きさを変化させるようになっているため、ジャッキの個数が多く、また該ジャッキの反力をうける反力壁を該ジャッキに対応して設ける必要があり、装置が複雑になるとともに大型化し、装置コストも高くなるという問題点を有している。
また、前記特許文献1(特開2003−279457号公報)の技術は、地盤に固定した供試体に、複数の加力用のジャッキからの荷重を負荷しており、地盤という限定した場所での強度試験であり、任意の場所での強度試験は不可能であり、また多くの加力用のジャッキや反力支持部材を必要とし、装置が複雑、大型化し、装置コストも高くなる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、加力用のジャッキ数が少なく、簡単かつ小型コンパクトな構造で、装置コストの安い装置であって、さらには任意の場所で強度試験が可能な装置で以って、軸荷重、せん断荷重、曲げ荷重等あらゆる荷重に対応する強度試験を実施可能な構造体の強度試験装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、支持フレームに支持された供試体に、加力用のジャッキにより荷重を付与して、該供試体の強度試験を行なう構造体の強度試験装置において、前記支持フレームを、内側に供試体設置空間が形成され外郭が四角形に形成された四角形状支持フレームに構成し、前記供試体設置空間内には、内側に前記供試体の支持面が形成され外側に前記ジャッキからの荷重が付与される互いに直角な2個の加力面が形成されたL字状断面の負荷治具を設置して、前記供試体を前記負荷治具の支持面と前記支持フレームの供試体設置空間に臨む支持内面との間に挟持し、前記ジャッキにより前記負荷治具の加力面に荷重を付与し、該荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に伝達するように構成されたことを特徴とする。
かかる発明によれば、四角形状支持フレームの内部に形成された供試体設置空間に供試体を設置するとともにL字状断面の負荷治具を設置し、該供試体をL字状断面の負荷治具の支持面と前記四角形状支持フレームの供試体設置空間に臨む支持内面との間に挟持し、ジャッキにより前記負荷治具の外側に形成された互いに直角な2個の加力面に1方向あるいは直交する2方向の垂直荷重を付与して、該荷重を前記負荷治具を介して供試体に伝達するように構成したので、L字状断面の負荷治具に形成された互いに直角な2個の加力面の一方あるいは双方を選択して前記垂直荷重を付与することにより、前記負荷治具の支持面と前記支持フレームの支持内面との間に挟持された供試体に、軸荷重(圧縮荷重あるいは引張荷重)、せん断荷重、及び曲げ荷重を単独に、あるいは前記3種類の荷重の2つまたは全部を組み合わせた荷重を加えた強度試験を行うことができる。
即ち、かかる発明によれば、四角形状支持フレームの供試体設置空間に設置したL字状断面の負荷治具に形成された互いに直角な2個の加力面を選択して、1個または複数個のジャッキにより垂直荷重を付与するのみで、前記負荷治具の支持面と前記支持フレームの支持内面との間に挟持された供試体に、加力方向が1軸方向あるいは直交する2軸方向のいずれの方向でも、軸荷重、せん断荷重、及び曲げ荷重を単独に、あるいはこれらを組み合わせた荷重状態で強度試験を行うことが可能となり、四角形状支持フレームの内部に形成された供試体設置空間に供試体、L字状断面の負荷治具、加力用のジャッキという、強度試験用の要具をすべて収納して強度試験を行うことができ、小型コンパクトであらゆる荷重形態の強度試験を実施可能な強度試験装置が得られる。
また、最低1個のジャッキで供試体に軸荷重あるいはせん断荷重を付与できるとともに、前記ジャッキの加力面への加力方向及び加力点の数を荷重形態によって選択することができるので、ジャッキの数を最少限にして強度試験を行うことができ、さらには供試体に加わる荷重はすべて四角形状支持フレームで受け持つので、従来技術のような格別な反力壁は不要となる。これにより、部品点数が少なく低コストの強度試験装置が得られる。
また、四角形状支持フレーム内部の供試体設置空間におけるL字状断面の負荷治具及びジャッキの向きを自在に変化できるので、様々な形態の供試体に対応した強度試験を行なうことができる。
またかかる発明によれば、四角形状支持フレームの内部に形成された供試体設置空間に、供試体、L字状断面の負荷治具、加力用のジャッキという、強度試験用の要具をすべて収納した強度試験装置で強度試験を行うことができるので、これらの強度試験装置は運搬容易であり、任意の場所で強度試験を行うことができる。
そして、かかる発明の強度試験装置は、具体的には次のように構成する。
(1)ジャッキによる加力方向が1軸の軸荷重(圧縮荷重あるいは引張荷重)については、
L字状断面の負荷治具の一つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、前記ジャッキから前記加力面に付与された垂直荷重を、前記負荷治具を介して供試体に軸荷重として作用せしめるように構成する。
(2)ジャッキによる加力方向が1軸の曲げ荷重については、
L字状断面の負荷治具の一つの加力面に垂直荷重を付与可能にジャッキを複数配置し、該ジャッキから前記加力面に付与される前記垂直荷重の方向を互いに逆方向にして、前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるように構成する。
(3)ジャッキによる加力方向が直交2軸で、軸荷重及びせん断荷重については、
L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能にジャッキを配置し、前記ジャッキの一方から一方の前記加力面に付与された垂直荷重を前記負荷治具を介して供試体に軸荷重として作用せしめ、前記ジャッキの他方から他方の加力面に付与された垂直荷重を前記負荷治具を介して供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成する。
(4)ジャッキによる加力方向が直交2軸で、曲げ荷重及びせん断荷重については、
L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能にジャッキを配置し、該2つの加力面のうちの一方側に前記ジャッキを複数配置し該ジャッキから前記一方側の加力面に付与される垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して供試体に曲げ荷重として作用せしめ、前記ジャッキにより前記加力面のうちの他方側の加力面に付与された垂直荷重を前記負荷治具を介して供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成する。
(5)ジャッキによる加力方向が直交2軸で、直交する2方向の曲げ荷重については、
前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のそれぞれについて前記ジャッキを複数設け、各ジャッキから前記それぞれの加力面に付与される前記垂直荷重の方向を互いに逆方向にして、前記負荷治具を介して前記供試体に直交する2方向の曲げ荷重として作用せしめるように構成する。
(6)ジャッキによる加力方向が直交2軸で、軸荷重、及び曲げ荷重とせん断荷重については、
前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、前記ジャッキの一方から前記加力面の一方側に付与された前記垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記加力面の他方側の前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめ、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成する。
(7)ジャッキによる加力方向が直交2軸で、軸荷重と曲げ荷重、及びせん断荷重については、
前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のうちの一方側に前記ジャッキを3個以上配置して、少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるとともに、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記加力面のうちの他方側の加力面にジャッキから付与された前記垂直荷重を、前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成する。
(8)ジャッキによる加力方向が直交2軸で、軸荷重と曲げ荷重、及び曲げ荷重とせん断荷重については、
前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のうちの一方側に前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるとともに、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記加力面の他方側の前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるとともに、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成する。
(9)ジャッキによる加力方向が1軸あるいは直交2軸で、傾斜した加力面及び支持内面に付与される軸荷重、曲げ荷重、せん断荷重については、
前記L字状断面の負荷治具の前記加力面、並びに前記供試体を挟持する前記負荷治具の支持面及び前記支持フレームの支持内面を、前記支持フレームの外面に対して一定角度傾斜せしめて形成して、前記軸荷重、曲げ荷重、せん断荷重を付与する。
本発明によれば、四角形状支持フレームの供試体設置空間に設置したL字状断面の負荷治具の互いに直角な2個の加力面を選択して、1個または複数個のジャッキにより垂直荷重を付与するのみで、負荷治具と支持フレームとの間に挟持された供試体に、加力方向が1軸方向あるいは直交する2軸方向のいずれの方向でも、軸荷重、せん断荷重、及び曲げ荷重を単独に、あるいはこれらを組み合わせた荷重状態で強度試験を行うことが可能となり、四角形状支持フレームの内部に形成された供試体設置空間に供試体、L字状断面の負荷治具、加力用のジャッキという、強度試験用の要具をすべて収納して強度試験を行うことができ、小型コンパクトであらゆる荷重形態の強度試験を実施可能な強度試験装置が得られる。
また本発明によれば、、ジャッキの加力面への加力方向及び加力点の数を荷重形態によって選択することができるので、ジャッキの数を最少限にして強度試験を行うことができ、さらには供試体に加わる荷重はすべて四角形状支持フレームで受け持つので、格別な反力壁は不要となり、部品点数が少なく低コストの強度試験装置が得られる。
さらには、四角形状支持フレーム内部の供試体設置空間におけるL字状断面の負荷治具及びジャッキの向きを自在に変化できるので、様々な形態の供試体に対応した強度試験を行なうことができる。
また本発明によれば、四角形状支持フレーム内部の供試体設置空間に、供試体、L字状断面の負荷治具、加力用のジャッキという、強度試験用の要具をすべて収納した強度試験装置で強度試験を行うことができるので、これらの強度試験装置は運搬容易であり、任意の場所で強度試験を行うことができる。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1〜図3は本発明の基本実施形態に係る強度試験装置の構成図である。
図1に示す基本実施形態(その1)においては、直交2軸方向に軸荷重及びせん断荷重を付与している。
図1において、4は構造体等の供試体、5a,5bは該供試体4に試験用の荷重を付与するジャッキである。1は四角形状支持フレームで、内側に四角形状の供試体設置空間3が形成され外郭が四角形に形成されている。2はL字状断面に形成された負荷治具で、内側に前記供試体4を挟持するための支持面2bが形成され、外側に前記ジャッキ5a,5bからの荷重が付与される互いに直角な2個の加力面2aが形成されている。
本発明の基本実施形態では、以下に示す全ての基本実施形態において、かかるL字状断面の負荷治具2を前記供試体設置空間3内に設置し、該負荷治具2の支持面2bと前記四角形状支持フレーム1の支持内面1aとの間に前記供試体4を挟持するとともに、前記四角形状支持フレーム1の支持内面1aとL字状断面の負荷治具2の加力面2aとの間に1個または複数個のジャッキ(5a,5b)を設け、該ジャッキ(5a,5b)によって前記負荷治具2の加力面2aに垂直荷重を付与するようになっている。
図1に示される基本実施形態(その1)においては、前記負荷治具2の直交する加力面2aに、ジャッキ5aにより供試体4に軸荷重を付与し、ジャッキ5bにより供試体4にせん断荷重を付与することにより、供試体4の直交2軸方向に軸荷重及びせん断荷重を同時にあるいは時間差をおいて付与することができる。
また、かかる基本実施形態(その1)において、前記ジャッキ5bを除去してジャッキ5aによる1軸方向の軸荷重のみを付与し、あるいは前記ジャッキ5aを除去してジャッキ5bによる1軸方向のせん断荷重のみを付与することもできる。
図2に示される基本実施形態(その2)においては、前記負荷治具2の直交する加力面2aに、2個のジャッキ5c,5dにより供試体4に軸荷重を付与し、ジャッキ5bにより供試体4にせん断荷重を付与することにより、供試体4の直交2軸方向に軸荷重及びせん断荷重を同時にあるいは時間差をおいて付与することができる。
また、かかる基本実施形態(その1)において、前記2個のジャッキ5c,5dの作用方向を互いに逆方向、たとえばジャッキ5cを供試体4の圧縮方向、ジャッキ5dを供試体4の引張方向にすれば、前記ジャッキ5c,5dにより該供試体4に曲げ荷重を付与でき、かかる曲げ荷重と前記ジャッキ5bによるせん断荷重とを組み合わせて供試体4に付与することが可能となる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1)(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図3に示される基本実施形態(その3)においては、前記負荷治具2を前記四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置し、前記負荷治具2の支持面2bと前記四角形状支持フレーム1の支持斜面7との間に前記供試体4を挟持するとともに、直交する負荷治具2の加力面2aの一方と前記四角形状支持フレーム1の加力斜面6との間に3個のジャッキ5f,5g,5hを設け、前記負荷治具2の加力面2aの他方との間にせん断荷重付与用のジャッキ5eを設けている。
かかる基本実施形態(その3)においては、前記3個のジャッキ中、2個のジャッキたとえば5f,5hの作用方向を互いに逆方向(たとえばジャッキ5fを供試体4の圧縮方向、ジャッキ5hを供試体4の引張方向)にすれば、前記ジャッキ5f,5hにより該供試体4に曲げ荷重、残りのジャッキ5gにより供試体4に軸荷重を付与でき、ジャッキ5eにより供試体4にせん断荷重を付与することが可能となる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1)(図1)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
かかる基本実施形態(その1〜3)によれば、四角形状支持フレーム1の内部に形成された供試体設置空間3に供試体4を設置するとともに、L字状断面の負荷治具2を設置し、該供試体4をL字状断面の負荷治具2の支持面2bと前記四角形状支持フレーム1の供試体設置空間3に臨む支持内面1aとの間に挟持し、1個または複数個のジャッキ5により前記負荷治具2の外側に形成された互いに直角な2個の加力面2a,2aに1方向あるいは直交する2方向の垂直荷重を付与して、該荷重を前記負荷治具2を介して供試体4に伝達するように構成したので、L字状断面の負荷治具2に形成された互いに直角な2個の加力面2a,2aの一方あるいは双方を選択して前記垂直荷重を付与することにより、前記負荷治具2の支持面2bと前記支持フレーム1の支持内面1aとの間に挟持された供試体4に、軸荷重(圧縮荷重あるいは引張荷重)、せん断荷重、及び曲げ荷重を単独に、あるいは前記3種類の荷重の2つまたは全部を組み合わせた荷重を加えた強度試験を行うことが可能となる。
即ち、かかる基本実施形態(その1〜3)によれば、四角形状支持フレーム1の供試体設置空間3に設置したL字状断面の負荷治具2に形成された互いに直角な2個の加力面2a,2aを選択して、1個または複数個のジャッキ5により垂直荷重を付与するのみで、前記負荷治具2の支持面2bと前記支持フレーム1の支持内面1aとの間に挟持された供試体4に、加力方向が1軸方向あるいは直交する2軸方向のいずれの方向でも、軸荷重、せん断荷重、及び曲げ荷重を単独に、あるいはこれらを組み合わせた荷重状態で強度試験を行うことが可能となり、四角形状支持フレーム1の内部に形成された供試体設置空間3に供試体4、L字状断面の負荷治具2、加力用のジャッキ5という、強度試験用の要具をすべて収納して強度試験を行うことができ、小型コンパクトであらゆる荷重形態の強度試験を実施可能な強度試験装置が得られる。
また、最低1個のジャッキ5で供試体4に軸荷重あるいはせん断荷重を付与できるとともに、前記ジャッキ5の加力面2aへの加力方向及び加力点の数を荷重形態によって選択することができるので、ジャッキ5の数を最少限にして強度試験を行うことができ、さらには供試体4に加わる荷重はすべて四角形状支持フレーム1で受け持つので、従来技術のような格別な反力壁は不要となる。これにより、部品点数が少なく低コストの強度試験装置が得られる。
また、四角形状支持フレーム1内部の供試体設置空間3におけるL字状断面の負荷治具2及びジャッキ5の向きを自在に変化できるので、様々な形態の供試体4に対応した強度試験を行なうことができる。
図4〜図10は、図1〜図3に示す前記基本実施形態(その1〜3)に基づく、供試体への荷重付与形態の具体的実施例である。
図4(A),(B),(C)は本発明の第1実施例で、ジャッキ5による加力方向が1軸の軸荷重(圧縮荷重あるいは引張荷重)の例である。
図4(A)においては、供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に1個のジャッキ5bにより垂直荷重を付与する。
図4(B)においては、供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に対称に配置した2個のジャッキ5c,5dにより同一方向の垂直荷重を供試体4に付与する。
図4(C)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した、傾斜配置の負荷治具2に、供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)上及び該中心線8に対称に配置した3個のジャッキ5f,5g,5hにより、同一方向の垂直荷重を供試体4に付与する。
以上のように、この第1実施例での荷重付与形態では、前記供試体4に1軸方向の軸荷重(圧縮荷重あるいは引張荷重)を付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図5(A),(B),(C)は本発明の第2実施例で、ジャッキ5による加力方向が1軸のせん断荷重の例である。
図5(A)においては、供試体4の挟持面である負荷治具2の支持面2b及び支持フレーム1の支持内面1aに平行で該供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に沿って、ジャッキ5aにより縦方向の垂直荷重を付与する。
図5(B)においては、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に沿って、ジャッキ5bにより横方向の垂直荷重を付与する。
図5(C)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した傾斜配置の負荷治具2に、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に沿って、ジャッキ5bにより横方向の垂直荷重を付与する。
以上のように、この第2実施例での荷重付与形態では、前記供試体4に1軸方向のせん断荷重を付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図6(A),(B)は本発明の第3実施例で、ジャッキ5による加力方向が1軸の曲げ荷重の例である。
図6(A)においては、L字状断面の負荷治具2の一つの加力面2aに、該供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に2個のジャッキ5c,5dを配置し、該ジャッキ5c,5dから前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与する。
図6(B)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した、傾斜配置の負荷治具2に、該供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に2個のジャッキ5f,5hを配置し、該ジャッキ5f,5hから前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与する。
以上のように、この第3実施例での荷重付与形態では、前記負荷治具2を介して前記供試体4に曲げ荷重を付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図7(A),(B),(C)は本発明の第4実施例で、ジャッキ5による加力方向が直交2軸で、軸荷重及びせん断荷重の例である。
図7(A)においては、供試体4の中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に沿って、ジャッキ5bにより横方向の垂直荷重を前記加力面2aに付与するとともに、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って、ジャッキ5aにより前記ジャッキ5bと直角な縦方向の垂直荷重を付与する。
図7(B)においては、供試体4の中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に配置した2個のジャッキ5c,5dにより横方向でかつ同一方向の垂直荷重を供試体4に付与するとともに、該供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って、ジャッキ5bにより前記ジャッキ5c,5dと直角な横方向の垂直荷重を付与する。
図7(C)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した傾斜配置の負荷治具2に、供試体4の中心線8(該供試体4の幅2aの中心)上及び該中心線8に対称に配置した3個のジャッキ5f,5g,5hにより、同一方向の垂直荷重を供試体4に付与するとともに、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び傾斜面7)に平行に、ジャッキ5eにより前記3個のジャッキ5f,5g,5hとは直角方向の垂直荷重を付与する。
以上のように、この第4実施例での荷重付与形態では、前記負荷治具2を介して直交する2軸方向に、軸荷重及びせん断荷重を前記供試体4に付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図8(A),(B)は本発明の第5実施例で、ジャッキ5による加力方向が直交2軸で、曲げ荷重及びせん断荷重の例である。
図8(A)においては、L字状断面の負荷治具2の一つの加力面2aに、該供試体4の中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に2個のジャッキ5c,5dを配置し、該ジャッキ5c,5dから前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与するとともに、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って、ジャッキ5bにより前記ジャッキ5c,5dに対して直角方向の垂直荷重を付与する。
図8(B)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した傾斜配置の負荷治具2に、該供試体4の中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に2個のジャッキ5f,5hを配置し、該ジャッキ5f,5hから前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与するとともに、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って、ジャッキ5eにより前記2個のジャッキ5f,5hと直角方向の垂直荷重を付与する。
以上のように、この第5実施例での荷重付与形態では、前記負荷治具2を介して直交する2軸方向に、曲げ荷重及びせん断荷重を前記供試体4に付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図9(A),(B)は本発明の第6実施例で、ジャッキ5による加力方向が直交2軸で、軸荷重と曲げ荷重、及びせん断荷重の例である。
図9(A)においては、L字状断面の負荷治具2の一つの加力面2aに、該供試体4の中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に3個のジャッキ5c,5d,5sを配置し、該ジャッキ5sから供試体4の中心線8a方向の垂直荷重を付与し残りの2個のジャッキ5c,5dにより前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与するとともに、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って、ジャッキ5bにより前記3個のジャッキ5c,5d,5sと直角方向の垂直荷重を付与する。
図9(B)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した傾斜配置の負荷治具2に、該供試体4の中心線8a上及び該中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に3個のジャッキ5f,5h,5gを配置し、該ジャッキ5gから供試体4の中心線8a方向の垂直荷重を付与し残りのジャッキ5f,5hから前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与するとともに、供試体4の挟持面(前記支持面2b及び支持内面1a)に平行で該供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って、ジャッキ5eにより前記2個のジャッキ5f,5hと直角方向の垂直荷重を付与する。
以上のように、この第6実施例での荷重付与形態では、前記負荷治具2を介して直交する2軸方向に、軸荷重と曲げ荷重、及びせん断荷重を前記供試体4に付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
図10(A),(B)は本発明の第7実施例で、ジャッキ5による加力方向が直交2軸で、軸荷重と曲げ荷重、及びせん断荷重と曲げ荷重の例である。
図10(A)においては、L字状断面の負荷治具2の一つの加力面2aに、該供試体4の中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に2個のジャッキ5c,5dを配置し、該2個のジャッキ5c,5dにより前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与するとともに、前記2個のジャッキ5c,5dと直角方向に供試体4に加力する3個のジャッキ5b,5i,5jを配置しジャッキ5bにより供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って前記加力面2aに垂直荷重を付与しジャッキ5i,5jにより前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与する。
図10(B)においては、前記基本実施形態(その3)(図3)と同様な、負荷治具2を四角形状支持フレーム1の支持内面1aに対して傾斜角θ傾斜させて設置した傾斜配置の負荷治具2に、該供試体4の中心線8a上及び該中心線8a(該供試体4の幅2aの中心)に対称に垂直荷重を付与可能に3個のジャッキ5f,5h,5gを配置し、該ジャッキ5gから供試体4の中心線8a方向の垂直荷重を付与し残りのジャッキ5f,5hから前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与するとともに、前記3個のジャッキ5f,5h,5gと直角方向に供試体4に加力する3個のジャッキ5e,5k,5lを配置しジャッキ5eにより供試体4の中心線8b(該供試体4の幅2bの中心)に沿って前記加力面2aに垂直荷重を付与しジャッキ5k,5lにより前記加力面2aに垂直荷重を互いに逆方向に付与する。
以上のように、この第7実施例での荷重付与形態では、前記負荷治具2を介して直交する2軸方向に、軸荷重と曲げ荷重、及び曲げ荷重とせん断荷重を前記供試体4に付与できる。
その他の構成は前記基本実施形態(その1〜3)(図1〜3)と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
本発明によれば、加力用のジャッキ数が少なく、簡単かつ小型コンパクトな構造で、装置コストの安い装置であって、さらには任意の場所で強度試験が可能な装置で以って、軸荷重、せん断荷重、曲げ荷重等あらゆる荷重に対応する強度試験を実施可能な構造体の強度試験装置を提供できる。
本発明の基本実施形態(その1)に係る強度試験装置の構成図で、直交2軸方向に軸荷重及びせん断荷重を付与する場合を示す。 本発明の基本実施形態(その2)に係る強度試験装置の構成図で、直交2軸方向に軸荷重あるいは曲げ荷重、及びせん断荷重を付与する場合を示す。 本発明の基本実施形態(その3)に係る強度試験装置の構成図で、傾斜した加力面及び支持面について、直交2軸方向に軸荷重あるいは曲げ荷重、及びせん断荷重を付与する場合を示す。 (A),(B),(C)は本発明の第1実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。 (A),(B),(C)は本発明の第2実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。 (A),(B)は本発明の第3実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。 (A),(B),(C)は本発明の第4実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。 (A),(B)は本発明の第5実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。 (A),(B)は本発明の第6実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。 (A),(B)は本発明の第7実施例の荷重付与形態を示す強度試験装置の構成図である。
符号の説明
1 四角形状支持フレーム
1a 支持内面
2 負荷治具
2a 加力面
2b 支持面
3 供試体設置空間
4 供試体
5(5a〜5l) ジャッキ
6 加力斜面
7 支持斜面

Claims (10)

  1. 支持フレームに支持された供試体に、加力用のジャッキにより荷重を付与して、該供試体の強度試験を行なう構造体の強度試験装置において、前記支持フレームを、内側に供試体設置空間が形成され外郭が四角形に形成された四角形状支持フレームに構成し、前記供試体設置空間内には、内側に前記供試体の支持面が形成され外側に前記ジャッキからの荷重が付与される互いに直角な2個の加力面が形成されたL字状断面の負荷治具を設置して、前記供試体を前記負荷治具の支持面と前記支持フレームの供試体設置空間に臨む支持内面との間に挟持し、前記ジャッキにより前記負荷治具の加力面に荷重を付与し、該荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に伝達するように構成されたことを特徴とする構造体の強度試験装置。
  2. 前記L字状断面の負荷治具の一つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、前記ジャッキから前記加力面に付与された前記垂直荷重を、前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  3. 前記L字状断面の負荷治具の一つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを複数配置し、該ジャッキから前記加力面に付与される前記垂直荷重の方向を互いに逆方向にして、前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  4. 前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、前記ジャッキの一方から一方の前記加力面に付与された前記垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記ジャッキの他方から他方の前記加力面に付与された前記垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  5. 前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のうちの一方側に前記ジャッキを複数配置し該ジャッキから前記一方側の加力面に付与される前記垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめ、前記ジャッキにより前記加力面のうちの他方側の加力面に付与された前記垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  6. 前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のそれぞれについて前記ジャッキを複数設け、各ジャッキから前記それぞれの加力面に付与される前記垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に直交する2方向の曲げ荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  7. 前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、前記ジャッキの一方から前記加力面の一方側に付与された前記垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記加力面の他方側の前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめ、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  8. 前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のうちの一方側に前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるとともに、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記加力面のうちの他方側の加力面にジャッキから付与された前記垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  9. 前記L字状断面の負荷治具の互いに直角な2つの加力面に垂直荷重を付与可能に前記ジャッキを配置し、該2つの加力面のうちの一方側に前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるとともに、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体に軸荷重として作用せしめ、前記加力面の他方側の前記ジャッキを3個以上配置して少なくとも2個の垂直荷重の方向を互いに逆方向にして前記負荷治具を介して前記供試体に曲げ荷重として作用せしめるとともに、少なくとも1個の垂直荷重を前記負荷治具を介して前記供試体にせん断荷重として作用せしめるように構成したことを特徴とする請求項1記載の構造体の強度試験装置。
  10. 前記L字状断面の負荷治具の前記加力面、並びに前記供試体を挟持する前記負荷治具の支持面及び前記支持フレームの支持内面を、前記支持フレームの外面に対して一定角度傾斜せしめて形成したことを特徴とする請求項2ないし9のいずれかの項に記載の構造体の強度試験装置。
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