JP2006241011A - 飛翔害虫防除用エアゾール剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】天然に存在する殺虫成分を有効成分として使用し、さらにはその使用量を減らすことを目的として、人体や環境への影響が懸念されている資材を使用せず、効力面でも有効成分の使用量を減らした上でなお十分な殺虫活性を有するものを作り上げることである。
【解決手段】天然に存在するジョチュウギクエキスからなり、原液と噴射剤の容積比が2:1〜1:5であり、かつ1秒あたりの噴射量が1.5〜3.0gである飛翔害虫用エアゾール。
【選択図】なし
【解決手段】天然に存在するジョチュウギクエキスからなり、原液と噴射剤の容積比が2:1〜1:5であり、かつ1秒あたりの噴射量が1.5〜3.0gである飛翔害虫用エアゾール。
【選択図】なし
Description
本発明は、人体に有害なハエ、蚊などの害虫を駆除する方法において、天然に存在する殺虫成分を使用し、さらには出来るだけ殺虫成分の使用量を少なくすることにより、人体や環境への負荷を少なくした方法を提供することである。
本発明の有効成分であるジョチュウギクエキスを含有するエアゾール剤には、商品名「インセクトサイド,ピレトリン」(仲本エンタープライズ(株))があるが、この製品には、殺虫効力を増強させる共力剤であるピペロニルブトキサイド(PBO)が有効成分の2.3倍も含まれており、この共力剤の削減が求められている。また下記文献によりジョチュウギクエキスを含有するエアゾール剤として蜂駆除用エアゾールが知られている。
本発明は、天然に存在する殺虫成分であるジョチュウギクエキスを有効成分として使用し、さらにはその使用量を減らしながらも優れた害虫防除効果を示すエアゾール剤に関するものであり、人体や環境への影響を疑われている資材を使用せず、効力面でも有効成分噴射量を減らしたながら、なお十分な殺虫活性を有するものを作り上げることである。
前記目的を果たすべく鋭意検討した結果、原液と噴射剤の容積比が2:1〜1:5であり、かつ1秒あたりの噴射量が1.5〜3.0gであり、生活空間に5秒以上噴霧することで飛翔害虫に十分な殺虫効力を有するエアゾールを完成した。
原液と噴射剤の容積比が2:1〜1:5であり、かつ1秒あたりの噴射量が 1.5〜3.0gであり、ジョチュウギクエキスを有効成分とするエアゾールを生活空間に5秒以上噴霧することで、ハエや蚊等の飛翔害虫に対し、優れた駆除効果を認め、快適な生活空間を得ることが出来るようになった。
本発明に使用されるジョチュウギクエキスは、天然に存在する植物であるジョチュウギクから抽出されたものであり、殺虫有効成分を6種含有しているものである。ジョチュウギクエキスに含まれる殺虫有効成分とは、表1に記載した6成分であり、これらを合わせて総ピレトリンといわれている。本発明に使用されるジョチュウギクエキスは、総ピレトリン量が10〜90%、好ましくは20〜80%のものが使用される。
本発明のエアゾールに使用されるジョチュウギクエキスの量は、エアゾール中0.01〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量%である。
本発明のエアゾールに使用されるジョチュウギクエキスの量は、エアゾール中0.01〜3重量%、好ましくは0.1〜2重量%である。
前記ジョチュウギクエキスは、ケロシンなどの油性溶剤に溶かし、エアゾール原液とすることが出来る。一方、油性溶剤の量を減らし、界面活性剤と水とからなる水性エアゾール用の原液を調製することも出来る。
前記の原液に対して、容量比が2:1〜1:5となるように液化石油ガス、ジメチルエーテル、圧縮ガス、窒素ガス等の噴射剤を加えながら充填することで。エアゾールを得ることができる。
本発明のエアゾールでの、エアゾール原液と噴射剤との混合容積比は、2:1〜1:5の間で任意に設定できるが、好ましくは1:1〜1:4である。
エアゾールの噴霧時間は、害虫に対し長時間噴霧すれば殺虫効力は高くなるが、その場合は噴霧空間での噴射剤や有効成分の気中濃度が高くなるので、出来るだけ短時間で処理を済ますことが望ましい。本発明のエアゾールを噴霧する場合には、6畳間で1〜10秒間、好ましくは3〜7秒間の噴霧で十分な殺虫効力が得られる。
本発明に使用されるエアゾールを構成する容器の材質は、通常のエアゾールで使用されるブリキ缶、アルミ缶を用いるのが好ましいが、ガラス缶、プラスチック缶を用いてもよい。
本発明のエアゾールの噴射パターンは、噴霧された薬剤が害虫と接触すればよいので特に限定されないが、ハエ、蚊等の飛翔害虫に対しては、霧状に広角に噴射できる方が好ましい。
また本発明のエアゾールには有効成分であるジョチュウギクエキスに加えて他のピレスロイド系殺虫剤、忌避剤、昆虫成長調整剤、抗幼虫ホルモン剤、殺ダニ剤、殺蟻剤等のいわゆる害虫に対して殺虫、忌避効果を有するものを目的や必要に応じて加えることができる。
そして本発明のエアゾールには害虫防除および殺ダニ成分以外の殺菌剤、防黴剤、消臭剤、芳香剤、香料、植物精油等なども配合できる。
本発明において用いられる油性溶媒としては一般のエアゾール剤で用いられているケロシン、1号灯油成分等の脂肪族炭化水素類;キシレン、トルエン当の芳香族炭化水素類、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール等のアルコール類が挙げられるが、無臭かつジョチュウギクエキスに対する溶解性が優れるケロシン、1号灯油を用いるのが望ましい。
本発明の飛翔害虫防除用エアゾール噴射剤としては従来のエアゾール剤で用いられている液化石油ガス、ジメチルエーテル、窒素ガス、ブタン等が挙げられる。
本発明の防除対象は屋内外に生息する飛翔性害虫であり、具体的にはアカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、チカイエカ(Culex pipens molestus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、オオクロヤブカ(Armigeres subalbatus)等のアルミゲレス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタハマダラカ(Anopheres minimus)、ガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)等のハマダラカ類、サシバエ類、ヌカカ類、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ(Delia platura)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)チョウバエ類、ブユ類、アブ類、ハチ類、イガ類、コイガ類等が挙げられる。
以後実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明が本実施例に限定される訳ではない。
(製剤例1)
殺虫剤指針(1990年版、厚生省薬務局審査第二課監修、日本薬業新聞社刊)49頁に記載のジョチュウギクエキスを実施例の原料(以下、本ジョチュウギク エキスという)として用いた。本ジョチュウギクエキスの総ピレトリン含有量は指針記載の方法で76.8%であった。
本ジョチュウギクエキス0.83gとBHT63mgを1号灯油83gに溶解させてエアゾール原液(105ml)を作成した。このエアゾール原液と液化石油ガス107.2g(195ml)を300ml容量のエアゾール缶に充填し、製剤例1のエアゾールを作製した。製剤例1のエアゾールの噴霧量は1秒あたり2.2gであった。
殺虫剤指針(1990年版、厚生省薬務局審査第二課監修、日本薬業新聞社刊)49頁に記載のジョチュウギクエキスを実施例の原料(以下、本ジョチュウギク エキスという)として用いた。本ジョチュウギクエキスの総ピレトリン含有量は指針記載の方法で76.8%であった。
本ジョチュウギクエキス0.83gとBHT63mgを1号灯油83gに溶解させてエアゾール原液(105ml)を作成した。このエアゾール原液と液化石油ガス107.2g(195ml)を300ml容量のエアゾール缶に充填し、製剤例1のエアゾールを作製した。製剤例1のエアゾールの噴霧量は1秒あたり2.2gであった。
(製剤例2)
製剤例1で用いた本ジョチュウギクエキス0.96gとBHT50mgを1号灯油56gに溶解させてエアゾール原液(75ml)を作成する。このエアゾール原液と液化石油ガス123.8g(225ml)を300ml容量のエアゾール缶に充填し、製剤例2のエアゾールを作製する。このエアゾールの噴霧量は1秒あたり2.0gである。
製剤例1で用いた本ジョチュウギクエキス0.96gとBHT50mgを1号灯油56gに溶解させてエアゾール原液(75ml)を作成する。このエアゾール原液と液化石油ガス123.8g(225ml)を300ml容量のエアゾール缶に充填し、製剤例2のエアゾールを作製する。このエアゾールの噴霧量は1秒あたり2.0gである。
(比較例)
本ジョチュウギクエキス1.68gとBHT63mgを1号灯油165.7gに溶解させてエアゾール原液(210ml)を作成した。このエアゾール原液と液化石油ガス45g(90ml)を300ml容量の缶に充填し、エアゾールを作製した。このエアゾールの噴霧量は1秒あたり1.1gであった。
本ジョチュウギクエキス1.68gとBHT63mgを1号灯油165.7gに溶解させてエアゾール原液(210ml)を作成した。このエアゾール原液と液化石油ガス45g(90ml)を300ml容量の缶に充填し、エアゾールを作製した。このエアゾールの噴霧量は1秒あたり1.1gであった。
(試験例1)
ラージチャンバー(3.0m×4.0m×2.3m:27.6m3)内にアカイエカ雌成虫を50頭放飼した。床面には模造紙を敷き、チャンバー密閉後、製剤例のエアゾールと、対照剤として比較例のジョチュウギクエキスを含むエアゾールを、所定量をチャンバー内中央付近で、約1.5mの高さからその周囲に約5秒間噴射処理した。噴霧前後でエアゾール缶の重量を測定し、噴霧量を算出した。噴射後、アカイエカのノックダウン数を時間の経過とともに調査し、KT50値を算出した。 60分後の暴露終了後に供試虫をカップに回収し、3%砂糖水で湿らせた脱脂綿を与えて、処理24時間後の致死虫数を数え、致死率を算出した。試験は2回繰り返した。結果を表2に記載した。
ラージチャンバー(3.0m×4.0m×2.3m:27.6m3)内にアカイエカ雌成虫を50頭放飼した。床面には模造紙を敷き、チャンバー密閉後、製剤例のエアゾールと、対照剤として比較例のジョチュウギクエキスを含むエアゾールを、所定量をチャンバー内中央付近で、約1.5mの高さからその周囲に約5秒間噴射処理した。噴霧前後でエアゾール缶の重量を測定し、噴霧量を算出した。噴射後、アカイエカのノックダウン数を時間の経過とともに調査し、KT50値を算出した。 60分後の暴露終了後に供試虫をカップに回収し、3%砂糖水で湿らせた脱脂綿を与えて、処理24時間後の致死虫数を数え、致死率を算出した。試験は2回繰り返した。結果を表2に記載した。
本発明のエアゾール剤は、噴射されるピレトリン量が同じでも、液ガス容量比が1:1.86で5秒間あたりの噴射量ガ多い製剤例1のエアゾールのほうが比較例のエアゾールよりもKT50 値が小さく、ノックダウン活性に優れており、ピレトリンの飛翔害虫防除性能を十分に発揮させることが明らかである。
Claims (3)
- ジョチュウギクエキスを有効成分とし、原液と噴射剤の容積比が2:1〜1:5であり、かつ1秒あたりの噴射量が1.5〜3.0gである飛翔害虫防除用エアゾール剤
- 飛翔害虫がハエ、蚊である請求項1に記載のエアゾール剤
- 請求項1と2に記載のエアゾール剤を6畳間程度の屋内生活空間に5秒以上噴霧することにより飛翔害虫を駆除する方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005055521A JP2006241011A (ja) | 2005-03-01 | 2005-03-01 | 飛翔害虫防除用エアゾール剤 |
Applications Claiming Priority (1)
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