JP2006238378A - ビデオビットストリーム復号化出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
符号化された画像データを含んだビデオビットストリームのスキャン方式を正しく判定し、画像が表示される際にすだれ現象が発生するを防止できるようにする。
【解決手段】
ビデオビットストリーム復号化部110から出力されたビデオビットストリーム情報に含まれるrepeat_first_field信号の論理値が「1」の場合には、入力されたビデオビットストリームがフレームレート24の映画フィルムであると判定し、スキャン方式をフレームスキャン方式と判定する。repeat_first_field信号の論理値が2フレーム分以上連続して「0」の場合には、progressive_sequence信号とprogressive_frame信号との組み合わせからスキャン方式を判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力されたビデオビットストリームを復号化し、復号化された画像データに対して所定のフィルタ処理を行って画像データを出力するビデオビットストリーム復号化出力装置に関するものである。
近年、DVD(Digital Versatile Disc)ディスクやデジタルテレビ等の普及により、マルチメディア技術への関心が高まっている。例えば、MPEG技術等によって符号化されたビデオビットストリームを復号化して再生する装置では、より高画質化、高機能化が求められている。
MPEG2技術によって符号化されたビデオビットストリームの画像フォーマットでは、プログレッシブスキャン方式(順次走査)とインターレーススキャン方式(飛び越し走査)の2種類のスキャン方式がある。
プログレッシブスキャン方式の画像は、奇数ラインと偶数ラインのサンプリング時間が同じであり、1フレームで1枚の画像を形成している。一方、インターレーススキャン方式の画像は、奇数ラインと偶数ラインのサンプリング時間が異なり、1/60msecの差がある。
このように、MPEG2の画像フォーマットには2種類のスキャン方式があるため、拡大や縮小等のフィルタ処理した画像データを出力する場合には、スキャン方式に応じた方法でフィルタ処理しなければならない。
例えばインターレーススキャン方式のビデオビットストリームを復号化し、拡大や縮小を行った画像データを出力する場合には、奇数ラインと偶数ラインのサンプリング時間が異なるため、奇数ラインと偶数ラインについて別々に拡大または縮小後の画素を生成するフィールドフィルタを用いて、それぞれの映像出力を行うことによって、図6(a)のように、正しく拡大または縮小後の画像が表示される。
しかし、1画面分の画像データ(偶数ラインと奇数ラインとの両方)に対し、画像の拡大や縮小などの処理をして1画面分の画素を生成するフレームフィルタを用いてインターレーススキャン方式の画像データを処理した場合には、図6(b)に示すように奇数ラインと偶数ラインの画像が混在して正しい表示が行われない(奇数ラインの画像と偶数ラインの画像とが混在した画像が表示されることをすだれ現象と呼ぶ。)。
そこで、従来のビデオビットストリーム復号化出力装置では、MPEG2フォーマットのビデオビットストリームに含まれているsequence headerのsequence exitensionのprogressive_sequenceという信号を用いて、この信号の論理値が「1」の場合は、プログレッシブスキャン方式のビデオビットストリームであると判定し、「0」である場合はインターレーススキャン方式のビデオビットストリームであると判定することによって、画像データを出力するものがあった(例えば特許文献1を参照。)。
特開平11−155132号公報
しかし、市販のDVDディクスに含まれるビデオビットストリームは、progressive_sequence信号が誤っていることがあるため、正しくスキャン方式の判定ができない場合があるという問題を有していた。
例えばprogressive_sequence信号がプログレッシブスキャン方式を表しているのに、実際の画像がインターレーススキャン方式の場合があり、インターレーススキャン方式の画像データがフレームフィルタで処理されて、すだれ現象が起こってしまう。
本発明は、前記の問題に着目してなされたものであり、符号化された画像データを含んだビデオビットストリームのスキャン方式を正しく判定し、画像が表示される際にすだれ現象が発生するを防止することが可能なビデオビットストリーム復号化出力装置を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するため、請求項1の発明は、
符号化された画像データを含んだビデオビットストリームを復号化するビデオビットストリーム復号化出力装置であって、
入力されたビデオビットストリームを復号化して、復号化画像データを出力するビデオビットストリーム復号化手段と、
前記復号化画像データの1画面の偶数ラインと奇数ラインとのそれぞれの画像データに対して所定の加工を行った、フィールドフィルタ画像データを生成するフィールドフィルタ手段と、
前記復号化画像データの1画面分の画像データに対して所定の加工を行った、フレームフィルタ画像データを生成するフレームフィルタ手段と、
前記ビデオビットストリームに含まれた画像データの属性情報を示す属性情報信号を複数種類生成する属性情報信号生成手段と、
複数種類の属性情報信号のうち誤った属性情報を含んでいる可能性が小さい信号を優先的に用いて、前記ビデオビットストリームのスキャン方式がインターレーススキャン方式およびプログレッシブスキャン方式の何れであるかの判定を試み、スキャン方式を判定できた場合には、その判定結果を出力し、判定できなかった場合には、残りの属性情報信号を用いた判定結果を出力するスキャン方式判定手段と、
前記スキャン方式判定手段が出力した判定結果がインターレーススキャン方式の場合には、前記フィールドフィルタ画像データを出力し、判定結果がプログレッシブスキャン方式の場合には、前記フレームフィルタ画像データ出力する画像データ出力手段と、
を備えたことを特徴とする。
これにより、複数種類の属性情報信号のうち誤った属性情報を含んでいる可能性が小さい信号が優先的に用いられて、入力されたビデオビットストリームのスキャン方式の判定が行われるので、正確にスキャン方式を判定して、すだれ現象を防止することが可能になる。
また、請求項2の発明は、
請求項1のビデオビットストリーム復号化出力装置であって、
前記属性情報信号生成手段は、入力されたビデオビットストリームのフレームレートを識別するフレームレート識別信号、
動き補償の予測方法を示す予測方法識別信号、および
離散コサイン変換の方法を示すDCT識別信号のうちの少なくとも何れか1つの信号を前記属性情報信号として出力するように構成され、
前記スキャン方式判定手段は、前記フレームレート識別信号、予測方法識別信号、またはDCT識別信号を優先的に用いてスキャン方式の判定を試みるように構成されていることを特徴とする。
これにより、入力されたビデオビットストリームのフレームレートに基づいたスキャン方式の判定が優先的に行われると、例えばフレームレート24の映画フィルムがプログレッシブスキャン方式の画像データとして記録されるMPEG2フォーマットでは、スキャン方式を正確に判定して、すだれ現象を防止することが可能になる。
また、動き補償の予測方法に基づいたスキャン方式の判定が優先的に行われると、特に画像データがフィールド予測の画像データの場合に、スキャン方式を正確に判定できる。
またビデオビットストリームの画像圧縮の方式に基づいたスキャン方式の判定が優先的に行われると、特に画像データの画像圧縮の方式がフィールドDCTの場合に、スキャン方式を正確に判定できる。
本発明によれば、符号化された画像データを含んだビデオビットストリームのスキャン方式をより正しく判定し、画像が表示される際にすだれ現象が発生するを防止することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るビデオビットストリーム復号化出力装置100の構成を示すブロック図である。本装置は、MPEG2フォーマットにより符号化されたビデオビットストリームを復号化し、復号化された画像データに対して所定のフィルタ処理を行って画像データ(映像出力信号)を出力する装置の例である。
同図に示すように、ビデオビットストリーム復号化出力装置100は、ビデオビットストリーム復号化部110、フィールドフィルタ120、フレームフィルタ130、映像出力部140、制御部150を備えて構成されている。
ビデオビットストリーム復号化部110は、入力されたビデオビットストリームを復号化して出力するとともに、復号化したビデオビットストリーム(復号化画像データ)の属性情報(ビデオビットストリーム情報)を出力するようになっている。本実施形態に係る装置のビデオビットストリーム情報は、具体的にはMPEG2フォーマットにおけるsequence headerのprogressive_sequence信号、picture headerのpicture_coding_extensionのprogressive_frame信号、およびpicture headerのpicture_coding_extensionのrepeat_first_field信号である。
progressive_sequence信号やprogressive_frame信号は、ビデオビットストリームのスキャン方式を示す情報であるが、市販のDVDディクスに含まれるビデオビットストリームではこれらの信号によって示される属性情報が誤っている場合がある。
また、repeat_first_field信号は、1フレームを3フィールド出力するかどうかを示す信号であり、progressive_sequence信号やprogressive_frame信号に比べると、属性情報が誤っていることは少ない。
repeat_first_field信号は、図2に示すように、フレームレート24の映画フィルムの画像データに対しては1フレームおきに付与されている。これは、フレームレート24の映画フィルムをNTSC方式のフレームレート30のテレビに出力する際に、フィルムの1フレーム目を2フィールド、2フレーム目を3フィールド、3フレーム目を2フィールド、4フレーム目を3フィールドと交互に出力する必要があるためである。
フィールドフィルタ120は、映像出力しているフィールドに合わせて、復号化画像データの偶数ラインと奇数ラインとを別々にフィルタ処理(拡大や縮小などの処理)したフィールドフィルタ画像データを出力するようになっている。
フレームフィルタ130は、復号化された1画面分の画像データ(偶数ラインと奇数ラインとの両方)に対して、画像の拡大や縮小などのフィルタ処理を行ったフレームフィルタ画像データを出力するようになっている。
映像出力部140は、制御部150が出力する切替信号に応じて、フィールドフィルタ120、およびフレームフィルタ130がそれぞれ出力する前記フィールドフィルタ画像データ、およびフレームフィルタ画像データのうちの何れか一方を切替えて出力するようになっている。
制御部150は、前記ビデオビットストリーム情報のうち、属性情報が誤っている可能性が他の信号よりも小さいrepeat_first_field信号を優先的に用いて入力されたビデオビットストリームのスキャン方式がプログレッシブスキャン方式(順次走査)であるか、またはインターレーススキャン方式(飛び越し走査)であるかの判定を試み、判定ができない場合には、残りの2つ信号を用いてスキャン方式の判定をするようになっている。また制御部150は、判定結果がプログレッシブスキャン方式の場合には、映像出力部140がフレームフィルタ画像データを出力するように切替信号を出力し、判定結果がインターレーススキャン方式の場合には、フィールドフィルタ画像データを出力するように切替信号を出力するようになっている。
制御部150のrepeat_first_field信号を用いたスキャン方式の判定は、入力されたビデオビットストリームがフレームレート24の映画フィルムであれば、プログレッシブスキャン方式の画像データであることを利用するものである。
repeat_first_field信号の論理値が「1」であれば、入力されたビデオビットストリームは、フレームレート24の映画フィルムであり、また通常、映画フィルムであれば、図2に示すように、repeat_first_field信号の論理値が2回連続で「0」となることはない。
そこで、repeat_first_field信号の論理値が「1」の場合に、0クリアし、repeat_first_field信号の論理値が「0」の場合に、インクリメントする変数(カウンタ)rff0_countを設け、この変数で、repeat_first_field信号の論理値が連続して「0」であった回数をカウントする。
rff0_countが2以上であるか、またはrepeat_first_field信号の論理値が「1」の場合には、入力されたビデオビットストリームがフレームレート24の映画フィルム、すなわちプログレッシブスキャン方式の画像データであると判定する。
rff0_countが2より小、かつrepeat_first_field信号の論理値が「0」の場合には、repeat_first_field信号では、スキャン方式の判定ができないので、progressive_sequence信号の論理値とprogressive_frame信号の論理値との組み合わせからスキャン方式を判定する。
具体的には、前記組み合わせが[0,0]の場合は、インターレーススキャン方式のビデオビットストリームであると判定し、前記組み合わせが[0,1]、[1,0]、および[1,1]の場合は、プログレッシブスキャン方式のビデオビットストリームであると判定する。
上記のように構成された、制御部150は、ビデオビットストリーム情報に基づいて、図3のフローチャートに示す処理を行う。
S101の処理では、入力されたビデオビットストリームがフレームレート24の映画フィルムかどうかを判定するために、repeat_first_field信号の論理値を確認する。repeat_first_field信号の論理値が「1」の場合には、入力されたビデオビットストリームはフレームレート24の映画フィルムなので、S102の処理でrff0_countを0クリアした後、S106の処理でフレームフィルタ130の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力する。
また、S101の処理でrepeat_first_field信号の論理値が「1」でないと判定した場合には、S103の処理でrff0_countをインクリメントした後、S104の処理に移行する。
S104の処理では、rff0_countが2以上かどうかを判定する。rff0_countが2以上の場合には、入力されたビデオビットストリームは、フレームレート24の映画フィルム、すなわちプログレッシブスキャン方式の画像データなので、前記S106の処理に移行して、映像出力部140がフレームフィルタ130の出力を選択して出力するように前記切替信号を出力し、rff0_countが2以上の場合には、映画フィルムからフレームレート30の素材に切り替わったと判定してS105の処理に移行する。
S105では、progressive_sequence信号の論理値とprogressive_frame信号の論理値との組み合わせからスキャン方式を判定する。
S105での判定の結果、入力されたビデオビットストリームが、インターレーススキャン方式の場合には、S107の処理に移行して、フィールドフィルタ120の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力し、プログレッシブスキャン方式の場合には前記S106の処理に移行して、フレームフィルタ130の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力する。
S101〜S107の処理が行われることによって、制御部150からは、ビットストリームのスキャン方式に応じて、前記切替信号が出力される。映像出力部140は、制御部150から出力された切替信号に応じ、前記フィールドフィルタ画像データ、およびフレームフィルタ画像データのうちの何れか一方を選択して出力する。
上記のように本実施形態に係る装置によれば、progressive_sequence信号やprogressive_frame信号に比べると属性情報が誤っていることの少ないrepeat_first_field信号を優先的に用いてスキャン方式を判定するので、ビデオビットストリームがフレームレート24の映画フィルムの場合には、progressive_sequence信号やprogressive_frame信号が誤っていても、正しいスキャン方式の判定を行うことが可能となり、前記すだれ現象を防止することが可能になる。
なお、上記の実施形態では、制御部150でrff0_countの値が2以上のときにフレームレート30の素材に切り替わったと判定する例を説明したが、映画フィルムで1フレームおきにrepeat_first_field信号が付与されていないエラーを考慮し、3以上の値にしてもよい。
《発明の実施形態2》
インターレーススキャン方式のビデオビットストリームでは、動き補償の予測方法が「フィールド予測」であることを利用して、スキャン方式を判定する装置の例を説明する。
MPEG2フォーマットにより符号化されたビデオビットストリームでは、動き補償の予測方法が「フィールド予測」かどうかは、macroblock modesのframe_motion_type信号によって判定できる。
そこで、本装置におけるビデオビットストリーム復号化部110は、実施形態1のビデオビットストリーム情報に含まれていたrepeat_first_field信号に代えて、frame_motion_type信号を出力するようになっている。
frame_motion_type信号もprogressive_sequence信号やprogressive_frame信号に比べると、属性情報が誤っていることは少ない。
制御部150では、図4のフローチャートに示すように、まずframe_motion_type信号を優先して用いて、スキャン方式がインターレーススキャン方式かどうかを判定する。
S201の処理では、予測方法が「フィールド予測」かどうかを判定するために、frame_motion_type信号を確認する。
frame_motion_type信号が「フィールド予測」を示している場合は、入力されたビデオビットストリームは、インターレーススキャン方式なのでS204の処理に移行し、S204では、映像出力部140がフィールドフィルタ120の出力を選択して出力するように前記切替信号を出力する。
また、S201の処理において、frame_motion_type信号が「フレーム予測」、または「デュアルプライム予測」の場合は、frame_motion_type信号ではスキャン方式の判定ができないので、S202の処理に移行し、実施形態1の装置と同様にして、progressive_sequence信号とprogressive_frame信号との組み合わせからスキャン方式を判定する。S202での判定の結果、入力されたビデオビットストリームが、インターレーススキャン方式の場合には、S204の処理に移行して、フィールドフィルタ120の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力し、プログレッシブスキャン方式の場合にはS203の処理に移行して、フレームフィルタ130の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力する。
S201〜S204の処理により、制御部150から出力された前記切替信号が出力される。映像出力部140は、出力された切替信号に応じ、前記フィールドフィルタ画像データ、およびフレームフィルタ画像データのうちの何れか一方を出力する。
上記のように本実施形態に係る装置によれば、progressive_sequence信号やprogressive_frame信号に比べると属性情報が誤っていることの少ないframe_motion_type信号を優先的に用いてスキャン方式を判定するので、実際の画像データはインターレーススキャン方式であるにも係わらず、progressive_sequence信号やprogressive_frame信号がプログレッシブスキャン方式を示しているエラーストリームの場合であっても、インターレーススキャン方式であると正しく判定できる可能性が高くなり、前記すだれ現象を防止することが可能になる。
《発明の実施形態3》
インターレーススキャン方式のビデオビットストリームでは、画像圧縮に用いられているアルゴリズムがフィールドごとにDCT(Discrete Cosine Transform)を行う「フィールドDCT」であることを利用して、スキャン方式を判定する装置の例を説明する。
MPEG2フォーマットにより符号化されたビデオビットストリームでは、画像圧縮に用いられているアルゴリズムが「フィールドDCT」かどうかは、macroblock modesのdct_type信号によって判定できる。
本装置におけるビデオビットストリーム復号化部110は、ビデオビットストリーム情報としてrepeat_first_field信号に代えて、dct_type信号を出力するようになっている。
dct_type信号もprogressive_sequence信号やprogressive_frame信号に比べると属性情報が誤っていることは少ない。
制御部150では、図5のフローチャートに示すように、まずdct_type信号を優先的に用いてスキャン方式がインターレーススキャン方式かどうかを判定する。
S301の処理では、画像圧縮に用いられているアルゴリズムが「フィールドDCT」かどうかを判定するために、dct_type信号を確認する。
dct_type信号が「フィールドDCT」を示している場合は、入力されたビデオビットストリームは、インターレーススキャン方式なのでS304の処理に移行し、S304の処理では、映像出力部140がフィールドフィルタ120の出力を選択して出力するように切替信号を出力する。
また、S301の処理において、dct_type信号が「フレームDCT」の場合は、dct_type信号では、スキャン方式の判定ができないので、S302の処理に移行し、実施形態1の装置と同様にして、progressive_sequence信号とprogressive_frame信号との組み合わせからスキャン方式を判定する。
S302での判定の結果、入力されたビデオビットストリームが、インターレーススキャン方式の場合には、S304の処理に移行して、フィールドフィルタ120の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力し、プログレッシブスキャン方式の場合にはS303の処理に移行して、フレームフィルタ130の出力を映像出力部140が選択して出力するように前記切替信号を出力する。
S301〜S304の処理により、制御部150から切替信号が出力される。映像出力部140は、出力されたた切替信号に応じ、前記フィールドフィルタ画像データ、およびフレームフィルタ画像データのうちの何れか一方を出力する。
上記のように本実施形態に係る装置によれば、progressive_sequence信号やprogressive_frame信号に比べると属性情報が誤っていることの少ないdct_type信号を優先的に用いてスキャン方式を判定するので、やはりスキャン方式を正しく判定できる可能性が高くなり、前記すだれ現象を防止することが可能になる。
なお、前記の各実施形態で説明した各構成要素は、論理的に可能な範囲で種々に組み合わせてもよい。具体的には、例えば実施形態1の装置で、repeat_first_field信号による判定に引き続いて、frame_motion_type信号、およびdct_type信号のうちの少なくとも一方を用いてスキャン方式を判定するようにしてもよいし、実施形態2の装置において、frame_motion_type信号による判定に引き続いて、さらにdct_type信号を用いてスキャン方式を判定するようにしてもよい。
本発明にかかるビデオビットストリーム復号化出力装置は、符号化された画像データを含んだビデオビットストリームのスキャン方式をより正しく判定し、画像が表示される際にすだれ現象が発生するを防止することが可能になるという効果を有し、入力されたビデオビットストリームを復号化し、復号化された画像データに対して所定のフィルタ処理を行って画像データを出力するビデオビットストリーム復号化出力装置等として有用である。
本発明の実施形態1に係るビデオビットストリーム復号化出力装置の構成を示すブロック図である。 フレームレート24の素材(映画フィルム)とフレームレート30の素材とのそれぞれの素材において、表示されるフィールドとrepeat_first_field信号等との関係を示す図である。 本発明の実施形態1に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る制御部の動作を示すフローチャートである。 インターレーススキャン方式の画像データをフィールドフィルタで処理した場合と、フレームフィルタで処理した場合とのそれぞれの場合に表示される画面を示す図である。
符号の説明
100 ビデオビットストリーム復号化出力装置
110 ビデオビットストリーム復号化部
120 フィールドフィルタ
130 フレームフィルタ
140 映像出力部
150 制御部

Claims (2)

  1. 符号化された画像データを含んだビデオビットストリームを復号化するビデオビットストリーム復号化出力装置であって、
    入力されたビデオビットストリームを復号化して、復号化画像データを出力するビデオビットストリーム復号化手段と、
    前記復号化画像データの1画面の偶数ラインと奇数ラインとのそれぞれの画像データに対して所定の加工を行った、フィールドフィルタ画像データを生成するフィールドフィルタ手段と、
    前記復号化画像データの1画面分の画像データに対して所定の加工を行った、フレームフィルタ画像データを生成するフレームフィルタ手段と、
    前記ビデオビットストリームに含まれた画像データの属性情報を示す属性情報信号を複数種類生成する属性情報信号生成手段と、
    複数種類の属性情報信号のうち誤った属性情報を含んでいる可能性が小さい信号を優先的に用いて、前記ビデオビットストリームのスキャン方式がインターレーススキャン方式およびプログレッシブスキャン方式の何れであるかの判定を試み、スキャン方式を判定できた場合には、その判定結果を出力し、判定できなかった場合には、残りの属性情報信号を用いた判定結果を出力するスキャン方式判定手段と、
    前記スキャン方式判定手段が出力した判定結果がインターレーススキャン方式の場合には、前記フィールドフィルタ画像データを出力し、判定結果がプログレッシブスキャン方式の場合には、前記フレームフィルタ画像データ出力する画像データ出力手段と、
    を備えたことを特徴とするビデオビットストリーム復号化出力装置。
  2. 請求項1のビデオビットストリーム復号化出力装置であって、
    前記属性情報信号生成手段は、入力されたビデオビットストリームのフレームレートを識別するフレームレート識別信号、
    動き補償の予測方法を示す予測方法識別信号、および
    離散コサイン変換の方法を示すDCT識別信号のうちの少なくとも何れか1つの信号を前記属性情報信号として出力するように構成され、
    前記スキャン方式判定手段は、前記フレームレート識別信号、予測方法識別信号、またはDCT識別信号を優先的に用いてスキャン方式の判定を試みるように構成されていることを特徴とするビデオビットストリーム復号化出力装置。
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